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高等学校運動部活動に関する歴史的考察 福岡県を事例として

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Academic year: 2021

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高等学校運動部活動に関する歴史的考察 福岡県を事例として

専 攻 人 間 教 育 専 攻 コース 人間形成コース

氏 名 辻 仁 史

研究の目的と方法

戦後、学校における運動部活動は学校教育で ある学校体育の一環として意義づけられてきた。

相川(198ωによれば、クラブ活動と部活動の 教育的意義は①学級、学年を再樹、て興味・関心 を追求する、②個性を発見する、③人間関係を 育てる、④個々人の基本的な要求を充足させる 過程で、自主的・実践的な態度や能力を育てる、

⑤心身の健康を増進させる、⑥公正心、責任感、

秩序ある態度を育てるとされる。また内海 ( 1998)は、部活動の役割を、①発育・発達、人 間形成上の意義、②判交生活への意義、③スポ ーツ普及への意義、④地域・家庭の活性化の意 義としている。これらのことから、クラブ活動 や部活動は、単に生徒の身体キ憐康に関わる活 動としづ意義だけではなく、人間形成の問題、

すなわち人間関係や個性、精神的・内面的充実、

さらには学校外にも及んで意義づけがされてい る 。

このような学校教育活動における運動音 E 活動 へのいわば万能的意義づけに対し、斎藤( 1 9 9 9 ) は中判交運動部舌動について考察するなかで、

親市の勤務時間の超過や活動中の事故、教師高 齢化による指導体制の弱体化、生徒減少による 部の存続の危鵡等から、音問舌動を社会体育へ移 行すべきではなし、かとし、う考えを示している。

そこで本研究では、特に福岡県の高等学校運 動部活動に焦点をあてて研究を進める。第一に、

指 導 教 員 梶 井 一 暁

文部科学省の出している『高等学校学習指導要 領』を中心に、学校教育とその体育の中で運動 部活動はどのような位置づけがなされているの かを確認する。第二に福岡県行政が編さん・発 行している『福岡県教育要覧』や『福岡県スポ ーツ振興基本計画』もとに、学校体育の一環と

しての運動音階動を、どのような経緯で推進し、

今後どのような運動音問舌動を営むよう方向付け ているのか、その歴史的変遷を考察したい。第 三に、行政の示す方向性に対し、学校現場で教 育実践にあたる教師たちは、運動部活動にどの ような位置や価値を与え、どのように判交教育 の一環として組み込んで、きたのか。また学校教 育としての運動自由舌動は、外部としての社会と 連携しつつなされる活動へと性格づけが進んで いるなかで、現場の教師にインタビューを行う ことにより、今後の運動部活動はどのように担 われるべきなのか、また社会体育とどのように 関係が築かれて行くべきなのかを考察したし、と 思う。

各章の要点、

第 1章「学校教育としての運動部活動」では、

学校教育の基本方針である『高等学校学習指導 要領』にもとづく判交教育における運動部活動 の位置を確認した。平成

11

3

月に告示され た現行版と平成

21

3

月に告示された新版の 学習指導要領における保健体育科や特別活動、

運動部活動の言己主の変化を見てきた。

に ひ

(2)

第2章「教育行政における学校体育と運動部 活動の構想Jでは福岡県教育委員会が編さん・

発行している行政資料をもとに、昭和27年度 から平成20年度までの『福岡県教育要覧』を 主資料とし、学校体育と運動部活動に関する記 述の変遷をおってきた。

福岡県の学校体育は、人間教育としての体育 ぞ科学的視点の導入の時期を経て、現在、体力 の向上や生涯スポーツに繋がる資質・能力の育 成という観点から学校体育を行おうとしている。

また運動部活動に関しても学校教育の一環とし てとらえ、対外試合等も意義のある活動である ということを示している。しかし対外試合は、

教育の機会均等の面や生徒の健康的な面、外部 圧力による学校の自主性崩壊などの弊害を問題

3つである。 1つ目は、行政における昭和期か ら平成期までを通じた学校体育の方向性を示し たことである。それは、①全人教育(人間教育)

としての体育ー沼津ヰ学的な観献もの基礎的な 運動能力や活動力の向上ー⑤体育・スポーツの 生活化による基礎体力の養成ー⑭体力の向上や 生涯スポーツに繋がる資質・能力の育成、とい

う流れである。

2つ目は、教育実践者としての雛市へのイン タビューを実施することにより、学校体育ヰコ運 動部活動をめぐる行政の構想と現場の認識の差 異、さらには現場のなかでも共通点明日違点が あることを明らかにしたことである。行政が生 涯スポーツを目指す中で、学校教育の一環では あるが、運動剖括動をより紅会体育へ近づけよ 点にあげ、注意して活動を行うように促してい うとしているのに対し、教師は学校教育の一環

る。 であるが故社会と連携しつつも主となる担い

第3章「教員における学校体育と運動部活動 の認識Jでは、行政の方向性に対し、現場の教 員にインタビューを行うことにより、教員はど のような運動部活動に対する認識をもち、実践 を進めてきたのかを明らかにした。

インタビューを行った教員のほとんどが、学 校と部活動の繋がりを認識しており、運動剖活 動が学校教育の一環として、競技スキノレの問題 をこえ、生徒指導に果利支割や意義を認めてい る。その一方で、、生徒の多様なニーズ、や専門性 の高さとし、う点で、担会体育は学校体育よりも カバーできる側面が大きいと、社会体育が果す

f

支割の拡大も認識されている。このことから、

運動部活動は学校体育と在会体育の融合のもと、

人間形成や人間教育の観育、からも推進されなけ ればならないと考える。

成果

本研究を通じて明らかにした主な点は、次の

手は学校であるとし、う認識で、あった。

3つ目は、福岡県の事例を通じ、今後の運動 剖活動の意義や役割にっし、て検討におよびえた ことである。福岡県の事例から、生徒の多様な ニーズ、や専門性の高さ、また教員の時間的負担 や手当の問題などを解消するため、外部指導者 という制度を学校がとり入れたが、外部指導の 面でも事故キ教育的配慮の欠陥、顧問との指導 の方針の違いなど様々な現状と課題がうかびあ がった。これを踏まえて、担会がより学校に近 づいた形のうえで、学校教育の一環として運動 部活動を行うという展望をひとまず示すことが できたと考える。

今後の課題

インタビューを行った教員の少なさと年齢の 偏り、そして他県の傾向との比較考察に及べな かったことである。今後は自身も教育実践者と

しての視座を加え、研究の進展を図りたい。

民U

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