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在宅障害老人における「閉じこもり」と「閉じこめられ」の特徴

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Academic year: 2021

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216 第47巻 日本公衛誌 第3号 平成12年3月15日

在宅障害老人における「閉じこもり」と「閉じこめられ」の特徴

コウノ 河野あゆみ 目的 看護職への面接調査を行った結果,在宅障害老人における閉じこもり現象は,行動範囲が 屋内に限られ,生活行動の活動性が低い生活像であり,移動能力により「閉じこもり」と「閉 じこめられ」とがあることが示された。本研究では,在宅障害老人における「閉じこもり」 と「閉じこめられ」の身体的特性,心理社会的特性,家族介護環境特性の特徴を明らかにす ることを目的とする。 方法 石川県輪島市悉皆調査から選定した在宅障害老人321人(男性122人:女性199人,平均 78.8歳)に保健婦らによる訪問面接を行った。身体的特性としてADL,上肢機能,認知能 力を心理社会的特性として抑うつ,意欲,social network,サービス利用を家族介護環境特 性として介護負担感,介護者の働きかけ,介護力を尋ねた。移動能力にて歩行不可群,5m 歩行群,バス外出可能群に分類し,行動範囲は1週間に1回も屋外に出なかった者をHouse-boundとし,生活行動の活動性は1週間どの生活行動も行わなかった者を不活動型と操作的 に定義した。さらに歩行不可群でHousebound-不活動型を「閉じこめられ」とし,5m歩 行群でHousebound-不活動型を「閉じこもり」とした。 成績 1. 「閉じこもり」と「閉じこめられ」の占める割合  対象者中,バス外出可能群が96人であり,この中にはHouseboundはみられなかった。歩 行不可群72人中,「閉じこめられ」は49人(68.1%),5m歩行群153人中,「閉じこもり」は 16人(10.5%)であった。  2. 「閉じこもり」と「閉じこめられ」の特徴  「閉じこめられ」は歩行不可群の中でも身体機能,意欲,social network が著しく低く,介 護者の連れ出す働きかけは行われていなかった反面,介護負担感は高くなかった。また,デ イサービス等の利用も少なかった。5m歩行群の中でも「閉じこもり」の身体機能は低くな かったが,意欲やsocial networkが著しく低かった。 結論 「閉じこめられ」は身体機能,心理社会特性が低く,家族介護環境特性に特徴がみられた。 「閉じこもり」は心理社会特性が著しく低い特徴が明らかになった。以上より,在宅障害老 人の移動能力,行動範囲,および生活行動の活動性を的確に把握し,各生活像に適した支援 の重要性を提言することができた。 Key words : 在宅障害老人,移動能力,行動範囲,生活行動,閉じこもり

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