• 検索結果がありません。

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 : 2005年教育白書の検討を中心として

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 : 2005年教育白書の検討を中心として"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

153

イギリスにおける第

3

期労働党政権の教育政策に関する考察

-2005

年教育白書の検討を中心として一

A Study

i

n

廿leEd.Jcation Policy of the

Th

ird Laboぽ Government -with

Sp

eci剖Referenceto the 2005 White

Paper-藤 田 弘 之

Hiroyuki FUJIT

A

1、 はじめに 本稿は、 2005年5月5日に実施されたイギ リス総選挙で勝利して成立した第3期ブレア労 働党政権の教育政策の方向性について、選挙後 作成された重要な文書である教育白書の提案を 中心として考察することを目的とする。 さて、 1997年に成立した労働党政権は、“ニ ューレーパー"、“第3の道"のスローガンを掲 げ、種々の改革を進めてきた。それはまた、教 育を非常に重視する立場を示し、 i1にも、2 にも、 3にも教育である」というブレアのスロ ーガンの下で、労働党のこれまでの路線を大き く修正し、思い切った現実的な政策を取り入れ、 多くの急激な教育改革を進めてきた。それは第 3期政権になり、仕上げに入ったといわれてい る。 エコノミスト誌は次のように論じている。 i1997年及び2001年において、労働党は、教 育をその最優先課題であると宣言したマニフェ ストを持って政権を獲得した。党はこの勝利を、 行動を起こせという要求と受け取った。そして、

1

1

の白書と緑書、全国カリキュラムの一連の 改革、古い資格の改革と新しい資格の導入、視 学宮や学校業績表の強化、学校を拡大し、また 閉鎖する新しい方法、アカデミーの創設、保守 党の直接補助学校の放逐などを行った。公教育 費は、 GDP比で1997年の4.7%から、現在では 5.5%まで増大した。だがその後も、教育はな お労働党の行動予定リストのトップの位置にあ った。 2005年の選挙で示された計画は、再び 教育を最優先課題においた。そして次週、政府 はこのシリーズに別の白書を加える。それは、 新年早々立法化の予定である。ブレアは、彼の 遺産のために、非常に乏しい成果しかあげてい ない公立学校を改善することに関わる自らの政 府の失敗に苦慮している。改革のたゆまぬ熱意 を示すことに熱心であるので、彼は、成功して いる学校の水準までそれらを引き上げることに 最後の1つの試みを託している。」川ブレア自身 も、この教育白書を提出する際に、「教育改革 の中枢」としてきわめて重視している。 1997年以後の労働党政権の教育政策、およ び2005年総選挙の際のマニフエストにおける 労働党の教育政策については、別の論文で述べ た。山そこでも指摘したが、労働党政権は、保 守党政権下の新自由主義的な教育政策を継承 し、さらにはそれを修正し、あるいは発展させ た。また、こうした政策がもたらす問題や矛盾 に対応するため、一定の福祉的政策を導入した。 こうして、労働党の教育政策は種々の要素を内 包し、場合によっては不整合や不具合を生じて きた。こうした政策が、第3期政権下でどう展 開されるのかが当面の焦点となっている。 本稿は、ブレア自身が教育改革の総決算とし ている第3期労働党政権の政策について考察す るが、それは次の手順による。まず、 2005年 総選挙の際のマニフェストの概要をまとめた上 で、政権成立後になされた女王演説に示された、 教育政策や教育立法の提案について述べる。次 に、 2005年10月25日に公表された教育白書に 見られる教育改革の提案の内容をまとめ、また その特徴をまとめる。そして、この白書に対す る論評をまとめ、争点を明らかにする。最後に、 教育白書の提案の実施や立法計画、実施の可能 性や問題点を述べ、ブレアの下での教育政策の 特質を最近のブレア政権の研究を参考に評価す

(2)

る。 なお、本稿は、 2005年12月2日までに入手 できた資料に基づくものであることを断ってお く。 2、 第3期労働党政権の教育政策の進展 さて、 2005年5月5日の総選挙に際して出 された労働党のマニフェストは、第2章で教育 を扱い、そこでは「教育:より多くの子どもが 基準を達成し、個別化学習をすすめ、多数の子 どもが落ちこぼれるような状況には戻らない」 という見出しが付けられている。この章は、教 育がなお労働党の最優先課題であ奇ことを明確 にし、これまでの教育政策の成果を強調した上 で、第3期の計画の全体像を次のように提示し ている。 (剖 「我々の現在の計画は、さらに教育水準を引 き上げるという点で、教師やその支援職員を支 える親と協力して、個々の生徒のニーズに教育 制度を適合させることである。それは、初等学 校では、国語や数学とともに、音楽、美術、ス ポーツ、語学である。すべての子どもにとって よい中等学校は、近代的建物と優れた専門教育 を備えている。必要な子どもには、追いつくた めの教育支援がある。 16歳では、第6年級の 席、職場実習や継続教育が保障される。高等教 育では、優れた質と豊富な教育機会がある。す べての子どもが優れた教育の権利を持っている が、どの子も他の子の教育を妨げる権利を持っ ていないという明確なメッセージを我々はそれ ぞれの段階で送る。Jそして、就学前教育から、 第6年級、現場実習、またそれ以上の段階で、 全ての子どもや青年が必要とする個別的なパッ ケージを彼らに提供する改革計画を持って、平 等な機会を提供することを述べている。ことに 見られるように、第3期においては、教育の個 別化、個性化が基本方針になっている。 マニフェストでは、こうした基本方針をふま えて、教職員、学校の経営管理、初等から高等 教育にいたる各段階の学校教育、親や児童生徒 についての政策がより具体的に述べられてい る。こうした中で中等教育の改革と学校規律問 題は特に重要であると思われる。中等教育につ いては、大要以下の点が述べられている。 -全ての学校が、堅固な気風と高度のリーダー シップ、また制服を含めた良好な規律、規範 力、高い質の能力別の学習や施設設備などの 特性を持った独立特別学校になるよう希望す る。 ・ただし、これらの学校は、入学について、 11歳試験を諜したり、逆に全く自由であっ てはならず、公正な入学制度の中で、個々の 生徒の、ニーズ、興味、能力に教育を適合さ せることを保障しなければならない。 -特別学校は、全国カリキュラムを全て教えて いるが、中心となる優れたカリキュラムをも っている。全ての既存の特別学校は、第二の 専門性を持つことができる。 -時間をかけて、特別学校は放課後の活動を提 供する、時間延長学校になる。 優良な学校は、成果をあげていない学校を 接取するなどして、その規模と影響を拡大す ることができる。成果をあげている学校は、 生徒や親の要求がある場合は、第6年級を設 置する制度を発展する。 -親の要求があり、公正な基金や入学手続きを 持ち、教育水準や機会を支援すると考えられ る場合は、教会や他の宗派団体を含め、新し い教育供給者が公的教育制度に参入すること を認める。 -独立した、非選抜の新しいアカデミーを強く 支持する。現在17校が存在し、 50校が計画 中であるが、教育条件のよくない地域におい て、 2010年までに200校のアカデミー設立 をめざす。 -教育条件のよくない地域にいる子どもを支援 する方法として、より小さな学校や寄宿学校 を奨励し、それに必要な財源を受けられるこ とを保障する。 ・公的部門と私的部門の聞の、これまでの不健 全な歴史的分断を橋渡しすべく、両者のパー トナーシップを支援する。 以上のようなマニフェストの方針は、政権獲 得後の具体的政策立案の基礎になっていった。 さて、政権成立後、政府の基本的な政策や立 法の方針を表明するのが女王演説である。乙の 女王演説は、 5月17日に上院で行なわれ、以

(3)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 155 後18ヶ月にわたる政府の施策の基本方針や重 点事項、提出予定の法案などが述べられ、教育 についてもこれらが表明された。それによれば、 「政府は、機会と公正を推進するために、公的 サービスの改革計画に基づき、近代化を促進す る。公的サービスの重要な領域である、教育、 保健、福祉、犯罪の領域で立法を進めるJ とし ている。そして、「教育は、政府の主要な優先 事項である。政府は、全ての者に対する教育水 準改善のためにすでに達成した成果に基づき、 学校提供において質と選択を改善するために教 育制度を一層改革する」との表明がなされた。凶 ガーディアン紙は、女王演説と関わって、改 革の基本方針と提案される予定の法案の主要事 項について次のようにまとめている。 基本方針 ・既に、『すべての子どもが問題である』や

Wll-19

歳の者の教育訓練』などの政府文 書でしっかりと設定されている学校改革 は、学校のリーダーシップ、経営、責任な どの新しい枠組みを設定し、学校を自由に することが予定されている。 -親を学習の中心にもたらし、彼らに自分の 子どもの教育に影響を与えるより強い手段 を与え、また問題があり、成果をあげてい ない学校の問題に取り組む起爆剤を与えよ うとしている。 -改革は選択と競争可能性を拡大することを 意図しており、それは新しい学校提供者に その制度を解放することも含んでいる。学 校改善のためにかんぬきをはずし、新しい 刺激を与えること、そして、個別化する教 育、国語や英語、不登校や問題行動、給食 などのテーマを取り上げることを希望す る。 提出予定法案の内容 -子どもの教育やその子の通う学校の業績を 引き上げることに関して、親により大きな 役割を与える。全ての学校が、親をその子 の学習の計画作成に携わらせることを望 む。そして、これを可能にするインターネ ット通信手段の発展を支援する。 -子どもの通う学校の水準について正当な懸 念を持った親が、それらが対処されること を了解できるように、問題がある学校、成 果をあげていない学校に取り組むに際し て、教育水準庁や地方当局に新しい権限や 裁量を与える。 -すべての子どもが基礎を修得すること、不 得意科目については子どもを援助し、また 得意科目についてはその機会を一層伸ばす ような、整った支援や学習援助のパッケー ジへの接近を保障する。親が子どもの学習 の進み具合を知ることができるように、す べての子どもに生徒プロファイルを与え る。 成果をあげている学校には、その経営に 関してより大きな独立を与え、理事会の組 織についてより多くの柔軟性を認める。初 等学校も中等学校と同様に、親と相談の後 に、理事会の投票によって、ファウンデー ション・スクール(foundationschooDに なることを喜志める。 -成果をあげている学校は拡大することを認 める。 -生徒の問題行動や不登校について、ゼロト レランスを導入する。 -新しい教育提供者が、親の要求、適正な基 金と適正な入学手続きに従って、地方で成 果や機会の向上に資する場合には、それら が公的システムに参入することを認める。 公的システムの中には、教会や他の宗教団 体のような独立した教育提供者の長い伝統 があり、また最近ではアカデミーがある。 水準があまりにも低く、または革新が必要 な地域においては、新しい教育の提供を行 なう。 -少数の地方当局に、革新的な通学計画を企 画し、学校パスサービスを一定の範囲で改 善させる。これは、子どもが遠くに住んで. おり、また通学路が危険であり、または特 別課外活動に参加したいために、歩いてい ったり、自転車で通学できない家族の助け になる。 以上は、ほぽ総選挙マニフエストの方向に沿 ったものであった。エコノミスト誌はこの演説

(4)

について、「ブレアが、選挙で絶対的多数を失 ったことが、政府の活力を弱めるものではない ことを示すための断固とした試みJであるとし、 また「この計画は、ブレアによれば、真にニュ ーレーパーであった。しかし、聞いている議員 の多くにとって、立法活動の過剰とも思えるも のは、彼の遺産を何とかして確実なものにしよ うとしており、また自らの時間が尽きるのを知 っている首相についてより多くのことを語って いた」と評している。同事実この女王演説にお いては、向こう18ヶ月に渡って50以上の立法 の予定を示した。そして、その多くが、大きな 論争をはらむものであった。ブレアは、すでに 総選挙の際、次の総選挙までの適当な時期に党 首を辞任することを表明しており、それまでに 自らの改革の締めくくりとするという意図があ るといわれている。教育は、彼にとって最重点 課題のひとつであった。 3、教育白書に見られる教育政策の内容とその 特徴 (1) 教育白書の基本方針 第3期労働党政権の教育改革の検討は、選挙 直後から精力的に行なわれてきた。そして、 2005年10月25日に、『全ての人のためのより 高い水準、よりよい学校一親や生徒により多く の選択をー』と題する教育白書が出された。附 (以下、教育白書と略す。)白書公刊の前日、ブ レアは首相官邸において、白書の発刊について 演説を行なった。また、教育大臣が南ロンドン の家庭で親に説明するという場面が報道され た。政府のこの白書にかける意気込みは相当な ものがあった。 刊行された教育白書は、ブレアの緒言を持っ て始まっている。それは、「教育改革の挑戦に 対応すること」、という見出しで、次のような 書き出しで始まっている。 「我々は歴史的転換点にいる。我々は現在、 投資と改革の8年ののち、概ねよい教育制度を 持っている。それは過去から引きづってきた慢 性的な多くの問題を克服した。今や、最上の教 職関係者と最上の学校リーダーシップを持って おり、我々が改革の勇気とヴィジョンを持ち、 一層投資を行い、また親や生徒を制度の中心に 置くならば、世界的な水準になるはずである。 我々の改革は、学校が漸次的に受け取ってき た自由に基づくが、それを一層拡充しなければ ならない。我々は、非選抜の総合制の原則を保 持しているが、伝統的な総合制学校とは著しく 異なって作用する全ての能力の生徒を擁した学 校での改革のために、親を運転席に置かなけれ ばならない。この変革を支えるために、地方当 局は、教育の提供者から、地方における審判官 や親の選択擁護者にならなければならない。J(7) ここでは、教育水準の向上が重要な命題であ り、そのために学校に大きな自由を与え、親を 教育改革の中心にすえ、地方当局を教育の提供 者から支援者へと変えることがその重要な柱に なっていることを了知することができる。 ブレアの緒言は、これに続けて、 1944年以 後の教育改革の動きを概観し. 1997年以後の 改革を概説している。そして、その成果として、 教育水準の改善、特別学校やアカデミーなどの 実践を強調している。さらに、これを基礎に今 後進めるべき改革として、学校への一層の自由 の付与をとりあげ、次のように述べている。 「我々は十分な進歩をなしてきた。しかし、 我々の改革計画は、それが学校の中で支持され るならば一層進められる必要がある。我々は学 校が一層発展する自由を持つような状況を創造 したい。もし学校がその資産や職員を統制しよ うと思うならば、信託(trust)の地位を獲得する ことによってそうすることが自由になる。もし それが外部のパートナーとの強い関係を築こう とする場合は、そうすることができる。その他 については、アカデミーは最善の選択であるで あろう。」削 さらに、親について、「親の選択は水準の改 善の強力な推進者でありうる。業績表や査察は、 親が学校の業績や効果について、客観的な判断 をするのを可能にする情報を彼らに提供した。 このことは問題のある学校が改善する重要な圧 力であった」としている。親の学校選択の強化 については、スエーデンやアメリカのフロリ夕、 など、国際的な状況を引き合いに出しつつこれ を強調している。そして、「我々は親が新しい 制度を推進する、いっそう大きな権限を持つぺ

(5)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 157 きであると信ずる。それは、親が既存の学校に 満足しない場合には、校長を変え、新しい学校 を設置することもより容易になるべきである。」 「新しい制度において、改善が、学校や親によ って認められ推進される変革をもって、学校内 で自律的に支持されるようになることを断固と して確実に行う」間 「我々の目的は、独立した、授業料を支払わ ない公立学校の制度の創造である。学校は、ア カデミーを支持する諸国体と同様に、信託を獲 得することを希望するか、または自己管理をす るファウンデーション・スクールになるかを決 定するであろう。しかし、不必要な官僚的干渉 なく、学校がそうすることを容易にする。そし て、それらは、公正な入学、公正な財政、明確 な責任の制度においてそうするであろう。 ともに行われるならば、これらの提案は、発 展する世界でもっとも急進的な、かつ成功した 改革計画の1つの重要な段階であるのみならず、 それらは学校において、よりよいものにむけて の後戻りのできない変革を保証するであろう。」 (0) 以上見てきたように、ブレアの緒言からは、 学校への自律性の付与、親の選択権や権限の強 化、地方教育当局の役割の変化が改革の中心で あることがわかるであろう。 ブレアに続いて、教育大臣ケリーは改革の重 要な点として、次の事項を述べている。 ・どの子も落ちこぼれないように、またどの子 もその潜在能力の達成を抑制されないよう に、個々の子どものニーズに応じて教育を整 えること。 -親を我々の考えの中心に置き、彼らにより大 きな選択、子どもの学習への積極的な関与、 学校の管理運営などの権限を与えること 学校にダイナミズムと革新を注入しつつ、 地方や親の要求に学校や教師が応えうる権限 をあたえること そして、「これらの領域の全てにおいて我々 は全ての子どものために、だが、特にその家庭 的背景にもっとも問題がある子どものために果 たさなければならない。教育は、社会移動の鍵 の1つである。それゆえ、我々は、よい教育を すべての地方のすべての子どもが獲得できるこ とを確実にしなければならない」とし、乙の改 革が社会的公正を目指したことを強調してい る。 (1) (2 ) 教育白書の内容 ブレア、ケリーの緒言に続いて教育白書は、 「我々の目的は、すべての子どもが、その家庭 的背景が何であろうと、どこに住んでいようと、 すぐれた教育を受けられるよう、我々の教育制 度を変えることである」とし、

1997

年以来の 成果をあげている。しかし、今後取り組まなく てはならない問題として、次のように述べてい る。 「我々が現在住んでいるグローパル化された世 界の中で、水準は上昇を続けなければならない。 高い水準は全ての地方で、全ての学校で、すべ ての子どもに普遍的でなければならない。高い 成績を上げている学校と、そうでない学校との 問の成績の差はあまりにも大きい。そして、子 どもの教育上の成果はなお、親の社会的経済的 背景とあまりにも強く結びついている。それは 社会移動の鍵である。 本白書は、以下のことによって、制度を急進 的に改善するという我々の計画を述べている。 我々の学校制度の中心に親や子どものニーズを 置くこと、学校が改革を行い、成功するように これを自由にすること、新しいダイナミズムと 提供者をもたらすこと、失敗は言うまでもなく、 情性で進むことはどの学校もとりうることでは ないことを確実にすること。こうして、我々は 全ての学校がすぐれた教育を提供し、全ての子 どもがその潜在能力にまで達成し、全体として の制度が親や選択によってますます推進される ことを確実に行う。それを生じるために、学校 の経営管理に真の発言権を持つ全ての子どもや 親のニーズに合わせた教育をもって、我々は、 個々人のニーズに応じて計画された教育制度を 必要とする。それをなしとげるために、我々は、 学校を改革する必要がある。そして、学校は、 子どもに適合し、また選択によって推進される 教育を与える自由と柔軟性を持つ。J(2)

(6)

以上を基礎に白書の内容を要約すれば次のよ うになるであろう。 0)学校を自律化し、自己管理権を与えるこ と。 ・全ての親に私立学校と同じような質の教育 を提供できるために、全ての学校は、大き な独立と経営の自由を持った信託学校にな ることを奨励される。 -信託学校は、企業、慈善団体、宗教団体、 大学、親や地域のグループなどによって後 援される。 -アカデミーと同様に、信託は理事会の多数 を任命し、財政、資産、教職員、教育内容、 入学問題などについて、大きな裁量権と自 由を持つ。ただし、入学問題については国 家基準を尊重する。その際、政府は全ての 能力の生徒が入学できるような措置、区分 別選抜 (Banding)を考える。 叩 -信託は、 lつ以上の学校を管理運営できる。 .新たに設置される学校コミッショナーが、 信託を立ち上げ、作用させるために作られ る。コミッショナーは、学校後援者を確認 し、こうした後援者と学校を結びつけ、ま た新しい学校を設置しようとする親、また は親の選択問題を支援する。コミッショナ ーは、その権限行使にあたって、教育大臣 に助言できる。 -独立学校の公的部門への参入を可能にす る。 (日)親の学校選択をより実質化すること -学校の選択が、豊かな人だけでなくすべて の人に可能になることを保障する。 -全ての親のために、その子が初等、中等学 校に入学する際に、より十分な情報を導入 する。また、その選択権を行使するに際し て、裕福でない親に助言し、支援する学校 選択助言者(choice adviser)を導入する。 ・一定の条件で、より貧困な家庭出身の子ど もたちの通学費を保障する。 -学校の受け入れ生徒数に、これまでの学校 の通学範囲外に住んでいる生徒を一定比率 で保持できるように、学校が入学者を決め るに際して区分別選抜 (banding)を導入 する。 (ui)親の権限をさらに強化すること -親は、自分の子どもの教育適正化について 教師と議論する機会を持ち、その子が如何 に活動しているかについて、その学年の聞 に、規則的、かつ意味ある報告を受ける。 ・親は、学校給食、制服、学校規律のような 問題に関して、発言権を持ち、学校の決定 に影響を与えうるように、親評議会(Parent Co

unc

il)を設置する機会を持つ。 1(4) .親は地方で十分な苦情手続きを持つ。また、 地方の手続きを利用できない場合は、教育 水準庁の新しい全国的な苦情サービス手続 きに接近できるようにする。 -親は、地方学校について、どのように関わ り、またどのように改革を作用させること ができるかについて、より多くの、またよ り明確な情報への接近を持つ。 -親は資本的資金を援助されて、支持された 新しい学校を設置することができる。 (iv)個々の生徒に応じた教育の保障 ・遅れた生徒が同級生に追いつくのを支援す るように、多くの成績の振るわない生徒が いる学校において、国語と数学において目 標を設定した個人指導 -才能があり優秀な生徒のためにさらに進ん だ授業や機会 -通常の授業時間を越えて学び、かつ発展す る多くの新しい機会を提供する時間延長学 校(extended school) -教科の能力による、より多くのグループ分 け、また能力別指導 ・各学校が、個人に応じた授業を発展するの を支援する専門家を持つことを可能にする 全国研修計画 (v)問題校、成績不振校に取り組む強力な措 置 ・問題をかかえた特別な措置の対象である学 校は、改善のためにl年の猶予が与えられ る。1年後なんらの改善もなされない場合 は、新しい提供者を求めて募集がなされる。 ・競争的募集は、新しい学校、または問題を かかえた学校の接取について必要とされ る。全ての新しい学校は、自律的に管理を 行う、ファウンデーション・スクール、有

(7)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 159 志団体立学校、信託学校、アカデミーのよ うなタイプになる。 -親は、教育水準庁の措置を求めることがで きる。または新しい教育提供者を要求する ことができる。そして、強い要求があり、 また既存の選択に不満がある場合には、地 方当局はその問題に応えなければならな し玉。 (vi)優良学校の拡大の自由と監督の軽減 -優良学校は、十分な定員を供給するために、 拡大を認められ、または他の隣接学校を接 取できる。このことにより親は最上の学校 を選択できる。そのために、学校拡大の障 害になるものを取り除く。 -最上の特別学校は、特別の専門性を獲得で き、教員養成のような新しい責任のための 基金をうることができる。 -高い成果をあげている学校のために、さら に軽微な監督で終わる査察制度に関して、 教育水準庁は相談する。 (vii)学校の規律確立のための方策 -全ての学校が明確な規則と制裁を持つとい う期待が支持されたので、生徒を規律する 教師の明確な法的権利を導入する。 -親の養育に関わる契約や命令を拡大する。 そして、学校は、親が学校での子どもの秩 序を乱す行動に責任を取るよう親に強制す るためにそれを活用できる。 ・停学の最初の5日問、処分を受けた生徒に 対する監督責任を親に要求する。もし、当 該生徒が学校時間内に監督されていないこ とがわかった場合には、親に対して罰金が 科せられる。 -校長が新しく委託された権限を使用するこ とを期待する。また、現在の15日に代わ り、

5

日以上の停学のために、学校内外の 教育機会を拡大するために共同して基金を 与える。また全ての退学が適正に記録され ることを主張する。 (viii)地方当局の新しい役割 -地方教育当局は、サービスの直接的な提供 者から戦略的な担当者へ変わる。子どもや 若い人々に対するより広い責任の一部とし て、地方当局は、教育を提供することより むしろ委任し、生徒や親の擁護者になるこ とを期待される。 ・当局は、学校の選択、学校の多様性、公正 な接近、通学を推進する新しい義務を持ち、 また、学校が問題をかかえている場合には 断固たる措置をとる新しい権限を持つ。 -親の要求がある場合には、新しい学校がよ り容易に設立される。 -学校組織委員会 (SchoolOrganisation Committee)は廃止され川、決定は地方 当局によってなされる。紛争は学校裁定官 (Adjudicator)によって続けて解決され る。 -地方当局は、より多くの選択、より大きな 多様性、全ての地域におけるよい学校への 不利な状況にある集団の容易な接近を保障 するために、新たに作られる学校コミッシ ョナーとともに活動する。 -地方当局と地方学習スキル評議会 (Local Learning and Skills Council)は、学 校やカレッジにおける14歳から19歳の青 年に対する教育の提供において真の選択と より高い水準を保証するためにより緊密に 共同する。 以上が白書の提案の要約である。白書は、学 校をよりよいものにするために、改革は後戻り のできないものであることを強調し、それへの 支持を強調している。また、これまでは高い水 準が維持されるよう、中央からそれを推進して きたが、今後は教師や親によって学校内で自治 的に推進されなければならないことを述べ、中 央主導から、学校が自律的にこの問題に取り組 むべきことを提案している。そして、「もはや どの学校も、その低いまたは凡庸な水準を隠す ことは可能ではない。また、親がその子どもの 教育において基本的な役割を果たすべきではな いと論ずることも可能ではない。親はそうする 責任と権利を持っている。もはや若い人はその 能力や才能が何であろうとも、その十分な潜在 能力を十分伸ばす機会を否定されることは受け 入れられない。すべての子どものためによい教 育を行なう場合に、その十分な役割を果たすこ とから人工的な阻害物が選択や多様性を妨げる

(8)

乙とはできない」と述べている。 (3 ) 教育白書の特質 上の教育白書の基本にあるのは教育水準の向 上であり、そのための教育機会の多様性と自由 な選択の保障があった。すなわち、多様な教育 機会としては、多様な教育供給主体の参入の認 可、優良な学校の拡大、学校の自律性裁量権の 拡大、地方当局の介入の阻止があった。また、 親の選択権の強化については、その障害を除き、 不利な条件にあるものに選択を拡大することが あった。すでにこうした路線はこれまでも敷か れており、近年の計画はその道筋に従って進む ことであったが、この白書によりそのペースを 早め強化することが表明されたのである。した がって、この白書はブレア改革のこれまでの延 長線上にあるといってよいであろう。 ここで教育白書に関わるブレアの演説から、 次の3点を指摘しておきたい。 第1は、彼が公的教育サービスの再編を考え てきたことである。この点について、彼は、 「計画の下で、公的、私的部門の区分はあいま いになる。ここでは政府と企業にとって大きな 機会がある。政府と企業が異なった領域で作用 したのはずっと昔のことではない。現在では、 公的、私的、ヴォランタリ一部門は、時々その 聞を区別することが困難である程度に重複して いる。J ブレアのめざしたのは、このことであ ったと考えられる。(16) 第

2

は、こうした中で、何とか社会的公正を 確保しようとしたことである。彼によれば、 「全ての学校が独立した信託学校になることを 認める学校制度を整備することは、水準を引き 上げ、中産階級の子どもが享受している高い質 の教育を、全ての生徒に提供することである。 現在裕福な金持ちによってのみ享有されている 選択が、全ての親に与えられるよう保障するこ とである。J彼は特に貧困な生徒のための教育 機会の拡充を強調し、改革はその手段であるこ とを主張している。(17) 第

3

は、ブレア自身がこれまでの教育の中央 集権化や中央が主導する教育改革を認め、その 是正を考慮したことである。この点はすでに、 白書の緒言や白書の内容でも見たが、親の権限 強化、また学校の自律、独立の強化、地方教育 当局の権限の制約などに見られている。(18】 4、教育白書の教育改革案に関する輸評と争点、 公刊された教育白書については、政党、教師 関係団体、地方当局、マスコミをはじめ、これ までに各方面から犠々な論評がなされている。 こうした中で、ウイッティ

(

W

h

i

t

t

y

G

.

)

の論 評は、この白書の特質や問題点を的確にとらえ ていると考えられるので、長くなるが、まずそ れに論及し、その後他に言及する。以下、彼の 論評である。 「自律性や親の選択に関する学校改革につい ての調査は、それらが全体的に教育を改善する のももっともであるが、その一方で成績のよい 子どもと成績の悪い子の聞の格差を増大する危 険があることを示している。 今週の白書の焦点は、第一に制度に関してで ある。すなわち、地方当局の役割を減ずること、 新しい供給者が市場に参入することを奨励する こと、公立学校は外部のスポンサーをもって自 己管理する信託によって管理されうること、ま た、多様な制度の中心に特別学校やアカデミー を参加させること、などを示している。 ブレアによれば、市場はこの提案において鍵 的要素である。不運にも、必ずしも全ての親が 同じ資源を持っているわけではない。これは物 質的条件において認められる。そして、近くの 住宅の購入によってよい学校を購入する(筆者、 アンダーライン)親の不公正な有利な点を終え るという政府の目標は賞賛に値する。しかし、 裕福でない親に選択を拡大するについて、通学 助成は必要であるが十分な条件ではない。文化 的資源の格差が存在しているので、不利な条件 にある親を、積極的な選択において支援するた めに、さらに多くのことがなされる必要がある。 地方当局、または新しい学校コミッショナ一、 またはさらには提案された選択アドヴァイサー がどのように行動するかまったく不明確であ る。 さらに、学校に与えられる新しい自由のいく つかは、不利な条件にある家族がよい学校に接 近するのをより困難にさえする。現状では、

(9)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 161 200のアカデミックな条件においてもっとも成 功している公立学校で、それ以外の学校よりも 無償学校給食を受けている子どもがはるかに少 ない。換言すれば、現在の入学政策は、いくつ かの学校が社会的に、また成績の上から選抜的 であることを認めている。こうして白書は公式 な選抜を拒否しているが、それは知何に非公式 な選抜が生じているかを認めていない。それは 全ての学校が総合的な入学生の望ましさを認め ている。そして、学校がそれを保障するために 区分別選抜(banding)のような手段を使用する ことができることを示している。しかし、それ は入学政策における改革を学校自身の裁量に任 せている。その学校の不利のために自らの政策 を変え、他の有利のために政策を変える人は少 ない。特に制度の全ての褒賞が、公正な手段、 または不正によってその競争者の裏をかくよう なものになるときにはそうである。 よい学校が拡大すべきであり、共同して他を 改善するように作用するという見解は理論的に は魅力あるものである。しかしながらこれまで、 人気のある学校は、しばしば拡大するよりもむ しろ市場での自らの位置を守ることを好んでき た。 いくつかの学校が改革から非常に恩恵を受け ることは疑いがない。しかしそれらの学校が現 在よりも十分に包括的になると信じる強い理由 は何もない。改革から何の恩恵も受けない学校 は、さらに置去りにされる可能性がある。しか し、地方当局の権限の一層の減少の提案は、こ れが起こる場合、多くを犠牲にして、再び少数 者が恩恵を受けるのを妨げる何のレヴ、アーもな い。したがって、中央政府が学校の自律に挑戦 する用意がないのならば、その表面においてで あるが、全く白書の精神に反している。叩 ウイッティの論は要するに、階級間格差の拡 大、教育改革のヴィジョンの不明確性と非現実 性、入学政策と学校間格差の拡大などの問題を 提起し、結局は中産階級などに有利に働き、不 利な条件にある親や生徒の教育には余り恩恵を もたらさないことを指摘している。 こうした立場は、この白書を批判する関係者 に共通している。 聞とりわけ、与党労働党につ いては、この白書が検討されているときから閣 内で車

L

蝶があった。とくに、伝統的労働党の立 場に立つ副首相、プレスコット (Prescott,J.) は教育の階層化を増大し、総合制学校の原則を 崩壊させるものとして、ブレアを強く批判した といわれている。こうした立場を共有する労働 党議員はかなりにのぼると見られ、 1997年以 後影響力を弱め、または沈黙を守ってきた労働 党左派や伝統的立場の関係者からの反対が強く なっている。彼らは、地方教育当局の権限の弱 体化、入学政策における能力選抜の導入の可能 性、総合学校制度の実質的崩壊などに反対する のである。こうした反対は自由民主党にも共通 している。党の影の教育大臣であるデイヴィイ (Davey.E.)は、政府の改革は教室で生じてい ることを何も変えないこと、入学政策で問題を 生じること、また改革をするならば、制度では なく、カリキュラム改革や少人数学級を実現す ることが先であることなどを指摘している。ま た、地方自治体関係者からも、ほぽ同様の意見 が寄せられている。 教員組合関係者からは、こうした点に加えて、 提案の非現実性を指摘する声が多い。たとえば、 教員講師協会 (Associationof Teachers and Lecturers)のブーステッド(Bousted.M.)は、 学校信託の提案はナンセンスであるとし、それ は機能しないことを考える、いわば、「政策お たく」の産物であると批判している。また、全 国教員組合のシノット(Sinnott.S.)は、親につい て、「親は学校を統制することを望んではいな い。彼らは自分の子どもの教育について知りた いならば、校長や教師が頼れることを知りたい のである。彼らは自分の子どもが幸福で、安全 で、学習していることを知りたいのである。彼 らは子どものためによい地方の学校を望んでい るのである」と述べ、親の願いは学校を統制す ることではないとしている。また、改革によっ て責任や権限関係が複雑になり、いわば混乱状 態になる恐れを指摘している。さらに、中等学 校 校 長 会 (Secondary Headteachers Association) の 会 長 ダ ン フ ォ ー ド (Dunford.J)は、信託になろうとする学校は あまりないこと、教育水準は学校が協働するこ

(10)

とにより高まるのであり、競争によってではな いこと、選択というが、子どもが学校を選択す るのではなく、学校が子どもを選択しているこ と、学校を統制しようとする親は少数であり、 また様々な親がおり、親に大きな権限を持たせ るのは問題であることを指摘している。 これに対して保守党の影の教育大臣であるキ ャメロン

(

C

a

m

e

r

o

n

.

D

.

)

は、学校入学政策な どについて若干の留保があるものの、これへの 支持を表明している。彼はこうした改革は、以 前の、また今日の保守党の政策であったとして、 「ブレアは臆病であり、また教育を正しく改革 せずに8年間を浪費した。そして、彼が首相を 終わろうとするときに、我々が長い間彼に採用 することを迫ってきた政策を実施に移そうとし ているJ と述べている。白書の提案に賛成する のは、ほかに例えば、経営者協会がある。その 代表であるテンプルマン

(

T

e

m

p

l

e

m

a

n

.

M

.

)

は、 セイフテイネットとして、全国カリキュラムや 教育水準庁の査察の維持を前提に、教育の多様 化、中央統制の緩和、学校管理者への権限を委 譲、地方教育当局からの学校の解放などは、学 校改善に資するとしている。 ところで、ガーディアン紙が行なった世論調 査では、改革についての見方は分かれた。現在 の教育制度が改革される必要があることについ ては、大方の同意があった。しかし、大多数は、 私立学校により大きな役割を与える政府の計画 について拒否反応を示した。ただ、 36%の人が、 教育は選挙された地方当局の責任であると考え ていた。逆に、学校や校長により大きな独立を 与えるという政府の提案には支持があった。 56%は学校が自らの優先を決定できるべきであ ると考えた。 18歳から28歳の問ではその数値 は65%に上った。 (2日 以上見てきたように、教育白書の争点は、地 方教育当局の無力化と私的原理導入への疑問、 学校裁量の下で行なわれる入学者選抜における 能力に基づく選抜の可能性と学校問格差の拡 大、不利な家庭、貧困層の教育格差の増大、中 産階級の優良学校支配などに関するものであっ た。 ここで、長くなるが、教育白書に関するベイ カー

(

B

a

k

e

r

.

M

.

)

I

こよる

2

つの論を取り上げ、こ の白書の特質を検討する。ベイカーはまず、 「学校にとって過去への歩みJ という論で、教 育白書の提案の中心をなす信託学校の考え方 が、保守党の政策と酷似していることを指摘し ている。 (22)すなわち、 「いくつかの点、例えば学校規律や子どもの 能力レヴ、エルに授業を合わせることへの新たな 強調などは広く歓迎された。しかし、中心的な テーマ、すなわち新しいタイプの信託学校の提 案は、労働党を分裂させ、教師のリーダーを激 怒させ、保守党を喜ばせた。 保守党は喜んでいる。なぜなら保守党は、 1980年代後期の地方当局灘脱学校、または直 接国庫補助学校(以下、

GMS)

の政策の名誉回復 としてそれを見るからである。これはサッチャ 一政権下で導入された。そして、 1997年の選 挙の勝利後すぐ労働党によって廃止されたもの である。 教育大臣ケリーは、信託学校は、

GMS

と同 じであることを明確に否定している。それでは、 それらは正確にはどのように違うのか。 白書では、信託学校が、入学やカリキュラム に関してより大きな自由を持って、地方教育当 局から独立して自己管理する。信託は、学校に とって専門性と学校風土を発展すると考えられ る非営利組織である。政府は慈善団体、大学、 マイクロソフトのような慈善的部門が信託を形 成することを望んでいる。これらの団体は、学 校にお金を投入することを求められるのではな く、専門性、助言、方向性を提供するであろう。 皮肉屋にとっては、信託は2500万ポンドの値 札のない都市アカデミーのように思える。 信託学校を理解する鍵は、白書の中の「独立 した公立学校」との記述に存している。これは 1980年代において、サッチャーによって使用 された語句の正確な携鵡返しである。サッチャ ーは、地方当局から離脱した学校を「独立公立 学校J

O

n

d

e

p

e

n

d

e

n

t

s

t

a

t

e

s

c

h

o

o

D

と称す ることを望んだ。サッチャーの回想録において、 教育省がその句を嫌ったこと、また官僚に好ま れた

GMS

という用語を使用する闘いが勝った ことが書かれている。ブレアの信託学校とのよ

(11)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 163 り緊密な類似点は、

GMS

についてのサッチャ ーの目的について読むとわかる。 彼女は、離脱学校において選抜の復活を望ん だと書いた。古い11歳試験のようなものでは なく、幾つかの学校が、音楽、技術、理科、芸 術等の優秀なセンターになるために、専門化と 焦点化を発展させることを。これは労働党の特 別学校と同じように聞こえないだろうか。 これで類似点が終わるのではない。

GMS

が はじめられて、まもなくして、サッチャーはそ の改革を一層進めることを望んだ。 1990年に 彼女の教育顧問官、グリッフィスが書いた文書 は、まだ離脱しなかった全ての学校を、特別信 託の管理への移行することを提案した。これは、 サッチャーが付け加えたが、地方当局に、評価 と助言の役割を残して、その権限を当局から最 終的に奪い取ることを意味するであろう。 または、今週の白書が述べているように、地 方教育当局は、もはや学校を管理しない。そし て、サービスのコミッショナーやサービス受益 者の擁護者になる。 以上見てきたように、信託学校と

GMS

の基 礎にある哲学は同じであるように思える。一一 地方当局について知られている、活力を失わせ るような画一性から学校を取り除き、専門性と 多様性を奨励し、強い校長と理事が親の要求に 応え、革新することを認める。 それでは違いはどこにあるのか。政府は次の ように言っている。

'GMS

は優先的基金を受けた、しかし信託学 校は受けない。

'GMS

は少数のエリートである。一方、信託 学校は一般的な基準である。

.GMS

はしばしば選抜的である。しかし、信 託学校は総合的な選抜を維持する。 先導的な

GMS

が、当局から離脱するインセ ンティヴとして巨額の財政的な支援を受けたこ とは確かであるが、この優先的な基金はその数 が増えるに従って減少した。それらは確かに少 数のエリートとして出発した。しかし、事実上 5つにlつの中等学校が、直接国庫維持学校に なった。 政府は、全ての学校が信託学校になるように 希望するかもしれない。しかし、それは自律性 や地方の意思決定を尊重するので、信託が少数 のエリートにとどまらないということを保障す ることはできない。 選抜に関して、それは生徒達の選抜を支持し た初期のパイオニアー的な離脱学校であった。 ほとんどは総合制のままであった。 さらに、政府の考えに一貫性がない。それは 学校が自律性と独立を持つことを望んでいる。 だが、それは学校が能力によって生徒を選抜す ることを禁じたいとd思っている。事実上大多数 の中等学校は能力によって生徒を選抜しようと は思っていない。一ーだがそれらが希望する場 合は、そうすることをやめさせるのは少ない。 結局、政府の入学に関する実施要領の草案は、 学校に義務付けるものではない。それらは、た だそれを考慮する必要があるのみである。 信託学校の概念のもっとも狭滑な部分は、そ れらは独立しているが、地方当局の学校の同族 の一部のままであるということである。

1

つの 信託が、近隣の全ての学校を運営しないならば、 これが如何にして達成されうるかは明らかでは ない。もしそれがそう作用するならば、もとの 地方教育当局とどう違うのか。 ケリーが、下院で信託学校の提案を公表した ときに、保守党は大歓声をあげたのは驚くべき ことではない。木曜日にケリーは労働党の議員 からの批判的な質問に直面したのも驚くべきこ とではない。 信託学校と

GMS

は正確には同じものではな いかもしれない。しかし、しばしばそれらは酷 似している。J 以上、労働党の教育政策が保守党の教育政策 に知何に酷似しているかについて、ベーカーの 論を見てきたが、こうした指摘はエコノミスト 誌にも共通する。間}すなわち、 「もし選抜が労働党にとってタブーでなかっ たならば、ブレアとキャメロンの聞の差は、彼 とモリスの間の差より非常に小さいであろう。 キャメロンはもっともらしく、ブレアが規範に なるよう望む自己管理信託学校は、労働党がイ デオロギー的な理由から廃止した、保守党の

GMS

と著しい類似性があると述べている。ケ リーが政府の計画を公表したときに、喝采は労

(12)

働党の平議員席からではなく、満足して眺める 保守党から生じた。J ガーディアン紙も、また ファイナンシヤルタイムズ紙も同じ論調を掲げ ている。 (24) ベイカーの今ひとつの論は、「学校改革はな ぜ転売されたのかJという論である。 聞この中 で彼は、教育白書に見られる提案が、ヴィジョ ンを欠き、また労働党の閣内、党内の妥協の産 物であり、政策としての一貫性がないことを指 摘している。すなわち、 「知何にして政府は教育改革に関してこの難 局に入ったのか。 一一学校改革の公表の4週間後でさえ、事実 や恐怖、フィクションを解きほぐすことはます ます困難になった。大臣ケリーは真に、彼女の 意図は誤解されていると信じている。 しかし、一般の忠実な労働党議員が心配する のは政府の意図だけではなく、改革にともなう 意図しない結果である。議員や教師が、提案さ れた学校改革について持っている困難は、彼ら がそれに同意するかしないかを決定することだ けではなにそれらが学校制度をどこにもたら すかを正確に見積もることである。 それは1つには、なんらの明らかな政府のヴ ィジョンもないからである。哲学の核心が学校 を自由にすることであるとき、それはありえな い。一一独立した自律的組織として、おのおの は自らにとって正しいと思う明確な役割を求め る。明確なヴィジョンの代わりに、これは1千 の花が聞くことを認める政策である。 首相官邸の顧問官は、学校はそれらが自らの 特別なエートスを発展させ、自らの事務を管理 し、また公的部門の官僚制の閉塞させるような 手から自由であるときに繁栄すると議論した。 そのモデルは独立学校であった。しかし、我々 が知っているように、独立学校は教科の能力に よって生徒を選抜し、お互いに競争をし、より 広い地域社会のことを考えることを求められな い。(公正取引庁の授業料調査にもかかわらず) これらが多くの労働党議員が恐れているよう に、公的制度へと組み込まれる特質である。 一改革がヴ、ィジョンを欠くという批判に対する 政府の答えは、その方向は親を運転席に乗せる ことから生じるというととである。だが、彼ら は、親がどこで学校制度を運営するのか知らな い。親にはなんらまとまった声もない。一一一そ れゆえ親の声高い少数者が、あまり意見を出せ ない、また影響力のない乗客を犠牲にして運転 席を占めるということである。声高い親は、自 らの選択の学校をえるのに親の権限を使用す る。たとえそれが一番近い学校でなくても。彼 らは一定の学校において水準を引き上げるのに 貢献する。 だが、かつて有名であったライディング学校 のトラブルが示しているように、能力または宗 教的信条で生徒を選抜できるグラマースクール や宗派学校に取り固まれているときに、優良な 学校を持つことは非常に困難である。 白書の改革の他の困難は、それらが妥協の結 果であることである。首相官邸の何人かは信託 学校の考えをより一層進めることを望んだ。そ れらは、営利部門が公費支持学校を運営するこ とを認められよう望んだ。 これはスエーデンモデルである。商業的な会 社を含む私的組織が学校を運営できる。それは 公的補助金を受ける代わりに、親にとっては無 償のままである。それらは革新と、学校教育へ の新しいアプローチ、親の新しい選択をもたら した。 白書におけるブレアーの緒言が、スエーデン の制度の長所を賞賛したことは明らかである。 たくさんの会社が、イギリスで同様のモデル で作用することに関心を持っていた。だが、結 局、その考えは、あまりにも急進的で労働党議 員に受け入れられないと判断された。それでこ れは中途半端な信託学校の考えとなった。 信託学校の自由は、もし私企業がそれらを引 き継ぐような魅力があれば、理解できた。私的 部門は、地方教育当局と毎日交渉することを望 まない。 だが、その方法が除外されたときに、信託学 校の新しい自由は、特別学校またはファウンデ ーション・スクールにおける自由とさほど異な るようには思えなかった。 実際中等学校の大多数は、すでに特別学校で ある。特別学校として、それらは後援者を持つ

(13)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 165 ている。それは特別の基金を投入し、その学校 風土に影響を与えている。全ての学校は、地方 当局が校長に対して教育予算の大部分を渡すこ とを要求されているので、すでにその予算に関 して統制を持っている。その資産を所有し入学 を統制する方向への特別の歩みを行ないたい学 校はすでに、ファウンデーション・スクールに なる簡易な手続きでそうできる。 このこと全ては、中等学校の指導者に、誰か がどうして信託学校になることを望むのかを尋 ねるような問題を残している。J 労働党の政策が妥協の産物であり、 一貫性を 欠く点については、エコノミスト誌も同様の論 を提示している。すなわち、 「労働党教育政策はブレアと教育既成勢力の 問で、または党内で妥協に到達する必要によっ て常に抑制された、拡大するが、ぱらぱらの変 革の連続であった。現在、変革の徹底そのこと が障害になっている。 J(制 以上ベーカーの二つの論を引用してきたが、 これらに見られたように、教育白書については、 保守党教育政策との近似性が見られ、また党内 での妥協の必要から、政策に一貫性を欠き、不 整合や矛盾が見られることを指摘できる。

5

、第

3

期労働党政権教育政策の方向一むすび にかえて一 以上本稿は、

2005

1

0

2

5

日に刊行された 教育白書を中心として、第3期労働党政権の教 育政策の動きを見てきた。 この白書には、こうした改革を進めるために 必要な財政措置とともに、提出予定法案の大ま かな項目が付されている。法案自体は、

2006

年1月に上程される予定であるが、しかし法案 上程、あるいは立法化には大きな困難が予想さ れている。この教育白書については、与党労働 党政府の閣内でも、また議員の中でも相当の反 対があることはすでに述べた。こうした反対の 動きは、日をおうごとに強まっており、 11月 末の段階で、約

1

0

0

名の労働党下院議員が法案 が提出された場合に反対に回る可能性があると 見られている。すでにテロ防止法案が、労働党 議員の反対で立法化できなかった乙ともあり、 教育改革についてもその実施が危ぶまれてい る。 こうした動きの中で、ブレアは自身の確固た る立場を表明している。例えば、 11月17日セ ッジフィールドで行なわれた演説では、「学校 に関する白書は、学校制度内外のエネルギーを 解放することについてである。

2

1

世紀におい て、生活の他の全ての歩みの中で、柔軟性、多 様性、新しい考えやイノヴ、エーションへの始ま り、公的、私的、またヴォランタリーの各部門 の障壁の崩壊がある。普遍的サービスとして公 的サービスが繁栄するためには、それらは同じ ダイナミズムを必要としているJ として改革の 必要性を訴えるとともに、それがこれまで裕福 な者や中産階級のものであったよい教育の機会 を、貧困かつ不利な家庭の子どもたちに開くも のであり、決して社会的公正に反するものでは ないことを再三繰り返している。(27)I教育大臣、 ケリーも「我々の教育改革がより貧困な家庭を 犠牲にして中産階級を利するというのは最大の 神話である。J(加として、懸命に改革の必要を 訴えている。 また態度が必ずしも明確でなかった次期首相 候補、ブラウン大蔵大臣も改革支持の立場を表 明し、予想される労働党反乱議員へのけん制を 行なっている。 側 一方、保守党の影の教育大 臣であり、

1

2

1

日現在、保守党党首の有力 な候補であるキャメロンは、法案が提出された 場合、保守党としてこれを支持することを表明 している。 しかし、ブレアが厳しい状況にあることは、 多方面で指摘されている。エコノミスト誌は、 「もし首相が彼の遺産にとって重大であると信 じる改革を消去するか、または保守党の支援を 持ってそれらを実施するかの聞を選択しなけれ ばならないならば、後者がより害が少ないと考 えるかもしれない。しかしそれは政府にとって も、またはブラウン派が望んでいる権限のスム ーズな移譲にとっても吉ではない。J(30)として、 決断を迫られることもあるとしている。

2005

年の教育白書を検討した場合、すでに 指摘したように重要な部分で保守党政権下の教 育政策、および近年の保守党の教育政策と相当

(14)

の類似性が認められる。この点については、近 年の教育政策や2005年総選挙の際のマニフェ ストについての論稿でも指摘したが、第3期ブ レア政権の教育政策もまた、基本的には、多様 化と選択の自由を中心とする新自由主義的な政 策をおしすすめ、これによって教育水準の向上 を目指しつつ、それと並行し、または補完する ものとして、統制的監視的政策や社会的公正を 確保するための福祉的政策を取り込んでいると 見ることができる。したがって、こうした政策 には種々の点で不整合や矛盾が見られ、この白 書についても同様の点を指摘することができる であろう。山} これについては、ベイカーやエコノミスト誌 の論で言及したが、その他、例えば、ナフィー ルド財団の報告書においても、「全体として、 制度はそれが取り替えられる前に十分な評価を されずにばらばらの過剰な政策事業を続けてい る。J

r

政策はそれが短期的な政治的目的によっ て導かれるために、歴史的な見通しを欠いてい る。J

r

こうしたバラバラの教育政策は社会にお ける階級格差を強化する恐れがあるりと評価 されている。仰 ところで、ブレアの下の労働党政権の教育政 策を、どのように評価すべきであろうか。この点 について、山口二郎の最近著は大変参考になる。 彼は、ニューレーバーの教育政策の基礎に、市 場とメリトクラシーがあり、市場適応型人間像 が模範として想定されているとする。そして、労 働党の原点である社会民主主義や平等の問題と 関わって、最後に、次のように評価している。国) 「しかし、ニューレーパーの実験やアングロ・ ソーシャル・モデルには大きな欠落があり、こ のままでは

2

1

世紀の社会民主主義の新たなモ デルとはなれないと考える。競争の条件を整え、 機会の平等を確保することだけで、政府の役割 が終わるわけではない。競争には当然敗者が存 在するという冷酷な現実に、ニューレーバーは 真正面から向き合っていない。機会の平等がメ リトクラシーや成果主義と結びつくとき、普通 の人々にとっては、むしろ競争から脱落するリ スクが拡大するという逆説が存在するのだ。 根本的な問題は、常に向上のための努力にい そしみ、市場の中に身を投じる市場適応型人間 像を正しいモデルとして、政府が個人に押し付 けるというバターナリズムにある。ニューレー パーは、

1970

年代の旧体質の労働党が経済運 営で失敗してきたことに対する過度の反省か ら、競争力強化という強迫観念にとらわれてい るのである。 確かに、グローバル資本主義に樽差して生き 抜くためには、高度な技能や知識を身につける ことが必要であろう。そのための機会をあらゆ る階層の子どもに保障することは社会正義にか なっている。しかし、資本主義経済に樟さす生 き方だけが人間にとっての幸福であると規定 し、そうした幸福を獲得する生き方を子供たち に植え付けようとすることはバターナリズムに 他ならない。教育政策が雇用や経済政策とある 程度結びつくことは不可避であろうが、市場適 合型人間の育成を教育の目的として強調すると き、子どもの発達成長は、経済発展のために手 段という位置づけに転落してします。こうした 主客転倒は、人間の尊厳と自立性を尊重する社 会民主主義の理念に反するものである。 メリトクラシーの文化を共有するものだけの 機会の平等から,より多様な生き方を許容する 社会にできるかどうかが今後の労働党政治の課 題である。その際、市場と区別された意味での 「社会」の領域を如何に支え、活性化するかが鍵 となる。J すでにこれについて論評する紙幅はなくなっ た。山口自身は、別の箇所で、ブレア政権の政 策が多様性を持ち、視角によって異なった評価 が可能であることも指摘している。本稿でしば しば指摘したように、第3期の労働党政権の教 育政策の評価についても、このような多面性が 認められ、複眼的な視角が必要と考えている。

(

2

0

0

5

1

2

2

日脱稿) 注、 (1)

'

T

h

e

permanent r

e

v

o

l

u

t

i

o

n

'

, The

Z

no

盟主t.20 Oc

t

.

2

0

0

5

.

(

2

)

藤田弘之、

r2005

年イギリス総選挙に関わ る教育政策論争一各党マニフェストの分析 を基礎とした労働党教育政策の検討一」、滋

(15)

イギリスにおける第3期労働党政権の教育政策に関する考察 167

賀大学教育学部紀要、第55号、 2006年。 (3)藤田弘之、上掲論文。

(4)1','he Guardian, 18/5/2005.

(5)‘The Desparate for Legacy'

工he

Econ♀盟主t,19 May 2005.

(6)Higher Standard, Better Sch

Is For All -More choice for parents and pupi!s

-,Cm6677,October 2005,TSO,(以下、White Paper 2005) (7)White Paper 2005,P.1. (8)White Paper 2005,P.3. (9)ibid. (10)White Paper 2005,P.4. (11)White Paper 2005,Pふ (12)White Paper 2005,P.7.以下、本白書をま とめた。 (13)Bandingは、初等学校終了時の試験結果に 基づき、いくつかの成績別のグループに分 け、入学選考に当たって、各グループから 均等に入学をさせることである。 (14)親評議会は、学校理事会とは別に設けられ る。 (15)学校組織委員会は、 1997年の労働党政権 が導入したものであるが、既成勢力により 改革が停滞したとされる。 (16)TES,18/11/2005. (17)TES,18/11/2005. (18)1','he Economist27 Oc

t

.

2005. (19)E-Pc遁丘笛25/10/2005. (20)以 下 、 白 書 の 論 評 に つ い て は 、 E-王辿些~,25/10/2005による。 (21)τ Wひ血ird血atschωs are no bet肱 即 日 由ows'刀leG回ぱ包凡25/10/2005. (22)Baker,M.,‘Forward to the Past for

Sch

Is',~'heBBCNews. 20 Oct 2005. (23)TheE

nomist.. 27 Oc

t

.

2005.

(24)Taylor,M..‘Another st<句 tothe right',

The Guardian, 28/10/2005:‘Tories

accuse Blair of using their ideas in White Paper', T'he Financial Tíme~,

25/10/2005. (25)Baker,M.'Why should Reforms were re sold',T,'heBBCNew.,s'18 Nov. 2005. (26)1','he E

<nomist: 20 Oc

.

t

2005. (27)‘Blair weighs into sch

1 refoロnba凶ぜ, T'he Time

s

.

18/11/2005,‘We must never

n民 自 由epolitics of aspiration forall' T'he Guardim 117/11/2005. (28)‘Kelly attack school reform critics' T'he Guardim1 17/11/2005. (29)‘1 won' t be soft touch. Brown tells rebels MPs' ,1','he Tim

e

.

5018/11/2005. (30)1','he Economist, 27 Oc

t

.

2005. (31)藤田弘之、前掲論文。 (32)‘Nuffield Review of 14-19 Education and Training',

1

'he BBC News,.l Nov.

2005.

(33)山口二郎、『ブレア時代のイギリス』、岩波 書庖、 2005年11月、 176-183ページ。

参照

関連したドキュメント

(出典)※1 教育・人材育成 WG (第3回)今村委員提出資料 ※2 OriHime :株式会社「オリィ研究所」 HP より ※3 「つくば STEAM コンパス」 HP より ※4 「 STEAM

この小論の目的は,戦間期イギリスにおける経済政策形成に及ぼしたケイ

(出典)※1 教育・人材育成 WG (第3回)今村委員提出資料 ※2 OriHime :株式会社「オリィ研究所」 HP より ※3 「つくば STEAM コンパス」 HP より ※4 「 STEAM

オーディエンスの生徒も勝敗を考えながらディベートを観戦し、ディベートが終わると 挙手で Government が勝ったか

新設される危険物の規制に関する規則第 39 条の 3 の 2 には「ガソリンを販売するために容器に詰め 替えること」が規定されています。しかし、令和元年

さらに体育・スポーツ政策の研究と実践に寄与 することを目的として、研究者を中心に運営され る日本体育・ スポーツ政策学会は、2007 年 12 月

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児