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函館ジェネラリストカレッジシリーズ 〜地域包括ケアを地域で推進する多職種育成〜

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(1)<報告完了書> 2015年度在宅医療助成(前期)テーマ指定公募②. <テーマ> 「函館ジェネラリストカレッジシリーズ. ~地域包括ケアを地域で 推進する多職種育成~」. <申請者> 青木達人(ならてぃぶ函館事務局長) <提出年月日> 2016年5月6日.

(2) <開催目的> 函館地域の一つの医療機関や介護事業所が学び実践するだけではなく、地域の 多職種が共同して学び実践できる場をできるだけ多く作っていくことが大切ではない か?その中に、ならてぃぶ函館の共通の理念である、ナラティブアプローチを大切に して、その中で、その人、一人一人のものがたりを大切にした地域包括ケアの仕掛け づくりをできないかと考え今回の企画を考えました。今回は、3回シリーズでおこない ました。時間も1回は比較的長い時間、1回はワークショップ型式でおこないました。 地域の患者さん、利用者さんは、「ボールではない、一人一人手渡しをして自分た ちの地域を自分たちで支えていく」地域での生活を寄り添い支えていくことが、在宅医 療を支えていく土台となるものと考えています。その、寄り添う地域の仲間である多職 種のジェネラリストを養成の第1歩をこの企画のから考えていくことを目的とした <ならてぃぶ函館事務局>(五十音順) 青木達人 (函館稜北病院 社会福祉士) 岩浪佳晃 (サンセイ薬局 薬剤師) 小笠原 (グループホーム ひなた園 ) 大渕裕 (函館稜北病院 理学療法士) 川瀬悟志 (ハートTOハート ケアマネジャー) 佐々木悟 (函館稜北病院 医師) 佐藤やす代(函館おしま病院 看護師) 所輝美 (入船 ケアマネジャー) 羽根川まき (ジャパンケア訪問看護ステーション 看護師).

(3) <実施の状況> 函館地域の医療・介護職をはじめ、地域住民を対象に講演やワークショップ型式など で3回開催した。 <第1回> 参加者 102名 日時. 2015年10月2日 18時30分から20時30分 (会場 函館市中央図書館視聴覚室). 演題. 「多職種のためのフィジカルアセスメント講座」 「日本医療課題の解決策~ポリファーマシー~」. 演者. 徳田安春先生. <第2回> 参加者 74名 日時 2015年12月16日 18時30分から20時30分 (会場 亀田福祉センター) 演題 「人生覚書~話し合って考える人生の最終段階~」 演者 川口篤也先生 <第3回> 参加者 142名 日時 2016年3月26日 14時から20時00分 (会場 函館市民会館) 演題 「臨床倫理とものがたりの原点」 演者 清水哲郎先生・会田薫子先生・金城隆展先生・佐藤伸彦先生・川口篤也先生.

(4) <良かった点> 参加者が多職種であり特に一般の市民の参加もあったこと。3回のシリーズでワーク ショップ型式も取り入れ色々な形を体験できた。 地域の多職種が同じ講義を聞き、情報交換や話しあいの機会ができ、今後の連携に も役にたつことができたこと。顔が見える関係づくりに役立つことができた。話をしたこ とのない職種との話愛のし合いの機会があった。 講師の選定が良く、地域包括ケア、在宅医療について広く知ってもらうことができた。 特に、意思決定支援・倫理・フィジカルアセスメントという介護職にはなかなか馴染の ないテーマで良かった 準備段階から、地域の多職種で事務局会議に取り組むことができ、院所を超えた取 り組みをおこなうことができた。 参加費が無料のため、公共施設を本来の料金よりやすく利用できた。 <反省点> テーマのよっては対象者の絞り込みがあっても良かったかもしれなかった。 日程調整の際に地域の行事との兼ね合いを今後は配慮していく必要があった。 情報交換の時間を2回目から明確に設けたが今後は1回目から配慮していく方が良 かった 宣伝の方法の工夫が必要かと思った <課題> 今回の取りくみを継続させてほしいとの声が多数寄せられた 学んだことを実践していくような地域をどう作っていくか。そこをまた次年度話しあいの 機会を継続させていきたいとの声が多かった。.

(5) 函館ジェネラリスト・カレッジ05. 第2回 多職種のためのフィジカルアセスメント講座 日本医療の課題と解決策~ポリファーマシー~. 講演研修会開催の ご案内. 前回好評だった徳田安春先生の フィジカルアセスメント講座 今回から多職種と改題し介護職員の参加大歓迎です。 また、ポリファーマシー(多剤服薬)にもふれながら、「日本医療の課題 と解決策」をお話していただきます。 -会場は 函館中央図書館 視聴覚室です- 函館 ジェネラリストカレッジは 医療介護 全職種の ジェネラリスト養成のための学校です. 主催 ならてぃぶ函館 共催 函館ジェネラリストカレッジ 「この研修会は公益財団法人在宅医療情勢勇美記念財団の助成をうけています」. 日時 2015年10月2日 金曜日 午後6時30分から8時30分 会場 函館市中央図書館視聴覚室. 主催 ならてぃぶ函館 事務局 函館稜北病院内 青木達人 〒041-0853 函館市中道2丁目51-1 電話 0138-54-3113 E-mail : [email protected].

(6) <10月2日報告> 10月2日は、34の医療機関、介護事業所、企業、市民の方、職種も13の職種参 加がありました。アンケートも74でした。内容は、模擬患者さんをつかい、フィジカル アセスメントの手技を丁寧にひとつひとつおこない、何が大切なのか?そして、何を在 宅ケアなどの場面で機器がない場面で、フィジカル(患者の身体)から、その人の体 温や血圧、果ては病状まで読み取ることができるのかについて技術をお話された。徳 田先生の「体温計ひとつとっても機械は正確ではない。また、最初の触診の場面であ る程度、症状などを読み取ることもでき大切」と話され余した。その後、ポリファーマシ ーについてもふれ、多剤に対しての正確な知識はどの場面で話されました。 以下の質問がだされました. Q1 喘鳴は意図的に強弱できるものですか?(待合室で咳嗽、喘鳴がなくても問診 などで接触した際に急に咳嗽・喘鳴が出現する患者さんがいます) Q2 呼吸苦(呼吸困難感)と SpO2 値にギャップが大きい時にどんなことが考えられま すか? みなさま、よろしくお願いいたします。 <全体の感想の紹介> 聞いたことを施設の中で実践してみたいと思った。 フィジカルアセスメントがとても参考になった。 介護職では難しく感じる部分もあった。 静脈圧について勉強しようと思った。わからないことが多かったが刺激になった 日常、高齢者に接していることが多いが、触診による変化に気をつけていくことが大 切だと改めて思った。五感を活用して接していきたい。 不整脈のある、利用者さんが不規則になった時に注意を心掛けたい 訪問看護ですぐ医師の指示を仰げないときの判断について勉強になった。 血圧の触診法を覚えて実践していきたい. <10月2日講座アンケートの集計結果> 参加者102名 アンケート回答者74名 1、 本日の講座について 1、 大変参考になった 58名 2、参考になった 11名 3、普通 5名 4、あまり参考にならなかった 0名 5、参考にならなかった 0名.

(7) 2、日常の医療機関や介護施設などの連携で感じていることをお書きください。 (記述式) ・まだまだ連携を重視していない個人開業医の先生や大病院のスタッフの冷たい態 度に悩まされています。 ・ジェネラリストカレッジのような場が増えていけば、いいと思う。自分たちも参加して いきたい ・介護施設では看護師がいない時間帯もあります。介護職員が対応できないことも あり、病院との連絡で難しいと思うことがある。 ・介護の仕事をしていますが、医療の知識もとても必要なので、このような機会はと ても役立つとおもいます。やはり、医療職とか介護職とか職種に限らずこのよう なフィジカルアセスメントは必要なものなのでこのような機会はとても役立つと思 います。 ・なかなか、介護施設の中の横のつながりがありません。 ・医療機関にかかった時にどういう情報があれば状態をきちんと伝えられるかもっtp 勉強していきたいです。 2、 日頃考えていること・悩んでいること・困っていることをご自由にどうぞ (記述式) デイケアで卒業という言葉に敏感で本来果たさなければならない役割がわからな くなってきている。 ・急変時に大きな病院に行った時の対応にばらつきがある。 ・認知症の方々の多くがご自身の症状を訴えられない方ばかりなので、変化をみ つけて知識を重ねて受診につなげることが難しく感じる ・恐怖心が強く痛みの訴えもある方の移動、移乗の動作をスムーズに行うことが できるない。 ・介護現場のなかでモチベーションを上げるには? ・介護職が介護現場で実践できる活かせる知識・技術 ・リハビリの運営や身体評価。セラピストが不在なので。 <以下講座の様子から>.

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(10) <12月16日報告> 12月16日は、24の医療機関、介護事業所、企業、市民の方、職種も12の職種 で74名の参加がありました。アンケート集計数は44でした。内容は、『人生覚書~話 し合って考える人生の最終段階』と題して、ワークショップ型式の話しあいをおこない ました。 エビデンスが果たす役割は 1/4 でしかなく、医療従事者には、患者自身から語り掛 けられるナラティブ(物語)を見つめる眼差しが求められる。育んでいった先に“患者 の意向”が実体化するのである。これこそ、物語と対話による医療(NBM: Narrative-based Medicine)であり、根拠に基づいた医療(EBM: Evidence-based Medicine)を補完し患者本位の医療判断を実現する対を成す存在である。ナラティブ の発想は、エビデンスでは測りきれない患者の物語性を重視することで総合的な医 療判断を可能にする。 エンディングノートは、“記入する”という行為を通じて自らの 死生観を他者と共有していくプロセスにこそ意味がある。対話というプロセスを経て本 人の死生観(価値観)を共有してきたからこそ、事前指示書一枚では測り得ない予想 外のことが起きても、本人の気持ちを斟酌した医療判断ができる。 アドバンス・ケア・ プランニング(Advance Care Planning)は、常に現在進行形の対話の積み重ねから事 前指示内容を計画していくという点において、ナラティブの受け皿として期待されてい る考え方である。対話というが、本人は語りたい人にしか自分の人生観を語らない。 ナラティブが実践されるためには、福祉に携わる私たち一人ひとりが本人から“語ら れる存在”であらねばならないのである。、その時感じている本人の思いであり、それ がどのような文脈で示されたものなのかが、後で振り返ってわかるようしたためておく ことである。このため『誓約書』とするよりは、その時々の死生観の変化に伴いいつで も内容を変更できる『覚書』の位置づけが望ましい。. <全体の感想の紹介> ・確かに今のICは患者さんや家族に選択を迫るものになっている。 ・日頃臨床で抱えているもやもやはいかに、患者家族と話し合っていないことだと 感じた。 ・事前指示は自分で書くとやっぱり違和感を感じた。 ・自分の生き方を考えながら家族や患者さんの生き方に思いを馳せる。今までの関 わりを思い出しながらグループワークでできました。 ・家族とどう生きたいか、話しあいたいと思いました。 ・.

(11) 人生覚書 ~話し合って決める人生の最終段階~ 2015年12月16日 函館ジェネラリストカレッジ 勤医協中央病院 総合診療センター 川口 篤也 [email protected]. なぜ人生の最終段階のことに関わる ことになったか? • 方針決定の際に本人の意向がわからないこ とが多すぎる • 家族も本人とそのようなことを話していないの で困惑する →または家族の意向だけが優先される • 人は100%死ぬのに・・・ • 医療者として自分は事前に適切な関わりをし てきたのか?. 事例 • 85歳女性 • 認知症終末期と思われるが、今まで食べられなく なったらどうするかは話しあっていない • 娘の献身的な介護で今まで過ごしてきたが、嚥下 機能はかなり厳しく肺炎になった • 入院の先の医師の勧めるままに胃ろうを造設し、 施設に入って2年生きた • 2年間本人の意志とは関係なく栄養剤が入るのを 見て、娘は本当にこれで良かったのかと悩んだ 「死」が身近でなくなった. 事例 • 娘は. 「私の下した決断は本当に母親 のためになったのか?」 と亡くなって10年経った今でも悶々とします. 少しでも本人と話していれば・・・ • 意思表示が可能なときに、本人が死ぬまでど う生きたいか聞いていれば、こんなに悩まず に済んだかもしれない・・・ • 逆に自分が話していないことで、周囲にその ような選択をさせて一生悩ませることになら ないか?.

(12) 日々の現場で. 日々の現場で・・・. • もう少し前に家族で話し合っていればこの. • 事前に人生の終わりのことを話し合っておい たほうが良いと感じでいるのに、. ような選択にはならなかったのに・・・・. 患者、家族. と思うような. を. 多く見ていませんか?. 非医療者は • 話し合いづらい. 何故. 現状は話し合いが進んでいない のでしょうか?. 自分のところの事業所や周囲で. 理由は何でしょうか?. • なぜこのような話し合いが進んでいないので しょうか?. • このような話し合いを進めていくには. どのようにしたら良いですか? • グループで話し合ってみてください。. 死に至るまでの経過. 終末期の判断の困難さ がんなど. 心・肺疾患末期. 悪性腫瘍(がん)の患者では、その人の予後 (寿命)はとらえやすく、終末期の判断と蘇生術 がもはや無効という医学的判断は行いやすい. 認知症・老衰など. 高齢者・非がん患者では、本当に終末期と言え るのか、判断が難しいことが多い。.

(13) 終末期になってから話せばいい?. 事前指示(アドバンス・ディレクティブ). • 非癌患者では終末期を予測するのが難しい • 終末期には約70%が自分で意思表示でき ない →もっと早い段階で話しておく必要がある. 事前指示書について①. 内容指示. 代理人指名. • 書類(事前指示書)  「リビング・ウィル(LW)」  「レット・ミ-・ディサイド(LMD)」 • 口頭. 事前指示書について②.

(14) 人生の最終段階における医療にかかる相談員 の研修会資料 http://www.ncgg.go.jp/zaitaku1/eol/kensyu/20 14leader01_doc.html *国立長寿医療センターで行われた研修会 神戸大学 緩和ケア科 木澤先生 東京医療センター 尾藤先生 etc. あなた自身はどう死にたいですか? • 自分の死について周囲の人と話している人 は? • 周囲の人がどう死にたいか聞いている人は いますか?. と言われても困りますよね? • 終末期の患者さんには必要だけども、自分は まだピンと来ない。 • どう話していいかわからないし・・・。 • 家族に話してもはぐらかされるし・・・. なぜ100%人は死ぬのに、話し合っていな いのでしょうか?. 今まで見てきた患者・家族と同じですよね なぜ患者さんと話すのは大事だと思っているの に、自分のことは話していないのでしょうか?. 死に方を考えるということは・・・. 死ぬまで どう生きるか を考えることです。. 人は死ぬ瞬間を選べない • 人が選べるのは死ぬ瞬間までの. 生き方. である.

(15) 生き方を考える・・・. あなた自身の事前指示は?. • 自分で決めたいと思いませんか?. • グループに一人残して席替えしてください. • 周囲にも自分で(一緒に)考えて欲しいと思い ませんか?. • 一人で事前指示書を埋めてください. 自己決定. 書いてみてどうですか? • 埋めづらかったですよね • 前提となる状況によっては変化しそう (助かる見込みのある肺炎での人工呼吸器) • 二者択一ってつけづらい これだけ埋めると自分の望んだ通りになりそう ですか?. どういう思い、文脈で書いたか • これらがわかっていないと本当にその通りに していいのか? • 医学用語の意味するところ(人工呼吸器?)を 正確に理解しているのか →医療者でも書きづらいのに、非医療者はもっ と書きづらい. • 埋めたあとグループ内や隣通しで見せ合って 話し合ってください. 事前指示(アドバンス・ディレクティブ) 問題点 • あらゆることを事前に決めておくことは不可能 • 数年前に書いたことと今も同じ考えの保証 は? • 前提となる条件もわからず、具体的な医療行 為(胃ろうetc)をする、しないを決めなければ ならない. 事前指示法制化の問題点 • 書きたくない人に書くことを強要する • 文脈もわからない場面で、突然一枚の紙がも のすごい影響力を及ぼす • 書いてないと思ったら、死後にポロッと見つかる →違うことをしていたら訴えられる?.

(16) 紙切れ一枚ではほとんど伝わらない. • 事前指示書を. 埋めることを目的 にしてはいけない. どうすれば良いのでしょうか? • 何度も語り合う →人の気持は変わります。 (病気になって初めて気がつくこともある) • 出来れば書き残しておく • あらゆることに備えておくことは不可能! →語り合っているうちに価値観を共有 →想定していない場面でも想像できるかも • 信頼する医療者とともにが望ましい. ACP(advace care planning) • 特定の医療行為をするかどうかよりも、治療 の目標や患者の価値観、考え方、思想、信条 に焦点をあてる • 患者・家族もそのプロセス自体に意味を見出 す • 1回話して終わり、書類を記入して終わりでは ない • 点ではなく線・・・ingが大事. 書き残すもの • 書くことが目的になってはいけない • 覚書(おぼえがき)程度が良いか →人生覚書 • 何度も書き換え、付け足しOk.

(17) ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは • 対話によってその人の価値観を周囲の人、 医療者が共に理解していく. プロセス. いつ話すか? • 病院では・・・. 切り出し方 • 具体的な時期、文言は既出のE‐FIELDを参考. ・入院をきっかけに(すぐに命に関わる状況ではないとき). ・外来、訪問などで誕生日などの節目 ・癌などでは再発時、治療効果がなくなった時 (診断時は情報が多すぎる). ・病院以外では ・正月などの節目 ・親類などの不幸、入院 etc. エンディングノートも一人で書いては いけない • 書いたことを共有しないと叶えられるとは限ら ない • どこにあるか明示(救急隊にもわかるように) • 初めて目にしてもどこに重要な情報があるの かわからない • 事前にすべてのことを決めておくのは不可能 →話し合って価値観を共有しておくのが大事. • 外来では何歳まで生きたいですか? と聞くといろいろ明るく話してくれる • 訪問診療などでは誕生月などに. ALP(ACP含む)をどう共有しますか? • 医療機関の中で (主治医のみ知っていてもいつでもいるとは・・). • 医療機関が変わったら (救急搬送でかかりつけ以外に搬送されたり・・). • 家族内・周囲の人たちには? (突然遠くの親戚がやってきて・・・).

(18) 医療機関の中での共有 • 電子カルテにACPの欄あり →まだ稼働していない →注意点はどのような文脈か、一回話しこと がいつまでも有効ではない・・・定期的に話し合う. • 外来患者はカルテの#欄に問題リストといつ 検査したかとACPを書き始めた →ACP:80歳まで生きたいが、自分の意志が伝えられ. 医療機関が変わったら • 医療機関が情報を持ちすぎても、違う病院に 救急で運ばれた瞬間にアウト • 価値観を共有している人を作る • 書いたものを持っておいてもらう →忘れがちだが. なくなったら延命はしてほしくない。家族にあまり迷惑か けたくないので自宅ではこの病院で亡くなりたい (2015/8/31). 本人が情報を持つのが大事 ナラティブ・ブック(今新規登録は出来ない) http://www.narrative‐book.jp/about ものがたり診療所・ナラティブホーム 佐藤伸彦先生中心に、自分の医療情報をクラ ウド化し、本人が見せたい人に見せるシステム を開発中 →既存の電カルシステムなどとリンク. 佐藤伸彦先生の本. 死について普通に話せる社会へ • • • • •. 医療者がACPの理解を深め、実践する 非医療者に大事さを伝える必要ある 健康な時に死ぬまでどう生きるか考える それを周囲の人と話し価値観を共有しておく それを(できれば)書いておく →「人生覚書」WSなどを開催. • 学校でのデスエデュケーションの重要性.

(19) 意思決定支援について • 医学的適応(エビデンス)のみで決まらない • 患者の意向、周囲の状況を知る必要がある →患者の物語り(ナラティブ)が重要 *ACPは患者・家族と医療者が関わるナラティブ • 医療者‐患者・家族が情報を共有しあって合意 形成する. 情報共有-合意モデル. 臨床倫理4分割表 医学的適応. 患者の意向. Medical Indication. Patient Preference. エビデンス QOL. 周囲の状況. Quality of Life. Contextual Features. それでも人は悩むのです • 答えなくても、応えるので良いのです • 嬉しいことも悲しいことも共有してくれると感じ られるのが大事 • 医療者が患者・家族と一緒に悩んで、考え. るプロセスが大事 →意思決定の倫理的適切さを担保する. まとめ • ACPは医療者と一緒にその人らしく最後を迎えるた めの話し合いのプロセス • 語ることの侵襲性も意識する必要あり • 価値観を共有することで予想し得ない事態に対処 できる可能性あり • 話したこと、書いたものを共有するシステム大事 • 医療者自身も死ぬまでどう生きたいか?話し合い ましょう • エンディングノートも一人で書いてはいけません • 死のことを普通に話し合える社会を • 意思決定支援にはEvidence‐Based Narrativeを!. 参考文献 • 人生の最終段階における医療にかかる相談 員の研修会資料 http://www.ncgg.go.jp/zaitaku1/eol/kensyu/20 14leader01_doc.html • どう生き どう死ぬか 現場から考える死生学 • LIVING & ENDING notebook コクヨ • 旭川緩和ケア講座 第7講 悪い知らせの伝え. 方 アドバンス・ケア・プランニング • 週刊医学界新聞 第3013号 2013年2月4日 終末期の“物語り”を充実させる 「情報共有・合意モデル」に基づく意思決定とは.

(20) 全12回シリーズです. ちなみに「臨床倫理」でググると・・・ 上から3番目に・・・ 連載〕モヤモヤよさらば! 臨床倫理4分割 ... ‐ 医学書院 www.igaku‐shoin.co.jp › HOME › 週刊医学界新聞. . モヤモヤよさらば! 臨床倫理4分割カンファレンス. . 生活背景も考え方も異なる,さまざまな人の意向が 交錯する臨床現場。患者・家族・医療者が足並みを そろえて治療を進められず"なんとなくモヤモヤする" こともしばしばです。そんなとき役立つのが,「臨 床倫理」の考え方。この連載では初期研修1年目の「 モヤ先生」,総合診療科の指導医「大徳先生」とと もに「臨床倫理4分割法」というツールを活用し,モ ヤモヤ解消のヒントを学びます。 ■第1回 臨床倫理 4分割法とは? 川口 篤也(勤医協中央病院 総合診療センター副セン ター長). http://www.igaku‐shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03059_02  .

(21) <12月16日講座アンケートの集計結果> 参加者74名 アンケート回答者44名 1、 本日の講座について 1、 大変参考になった 39名 2、参考になった 2名 3、普通 3名 4、あまり参考にならなかった 0名 5、参考にならなかった 0名 2、日頃考えていること 悩んでいること 困っていること (記述式) ・薬剤師の在宅訪問をいかにすすめていくか? ・ジェネラリストカレッジのような場が増えていけば。自分たちも参加していきたい ・病院との連絡で難しいと思うことがある。 ・なかなか、つながりがないしうまくいかな。 ・住民主体の医療をどのようにすすめていくか? ・ 2、今後企画してほしいものはありますか?「 (記述式) ・在宅医療の話 ・介護職がモチベーションをあげるには? ・もういちど、アドバンストケアプランニング ・テーマで多職種が話し合う企画 <当日の様子>.

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(23) 函館ジェネラリスト・カレッジ. 函館ものがたり塾 ~臨床倫理とものがたりの原点 函館ジェネラリスト・カレッジ は 3/26(土), 臨床倫理、ナラティブのセミナーを函館市民会館で開催します 講師 東京大学大学院 上廣死生学・応用倫理講座特任教授 東京大学大学院 上廣死生学・応用倫理講座特任准教授 琉球大学医学部附属病院 地域医療部 臨床倫理士/博士 医療法人社団 ナラティブホーム理事長 総合司会 北海道勤医協中央病院 総合診療科. 清水哲郎 会田薫子 金城隆展 佐藤伸彦 川口篤也. 3/26(土) 臨床倫理セミナー. 13:30 開場 14:00 開会 20:00 閉会 <第一部 臨床倫理ベーシック> 臨床倫理エッセンシャルズ:入門編 事例検討法Step1&Step2」と事例検討 講義「事例検討法Step3」と事例検討 <第二部 臨床倫理アドバンスト>18:30 倫理的事例検討法の使い分け 複雑な事例検討→参加者全員. 講師 清水 会田. 2016年3月26日(土) 函館市民会館 大会議室 函館市湯川町1丁目32-1 (この研修会は公益財団法人 医療助成勇美財団の助成をうけています) 函館ジェネラリスト・カレッジ 事務局 函館稜北病院内 青木達人 〒041-0853 函館市中道2丁目51-1 電話 0138-54-3113 E-mail : [email protected].

(24) <3月26日報告> 3月26日は、41の医療機関、介護事業所、企業、市民の方、職種も13の職種参 加がありました。アンケートも104でした。内容は、会田薫子先生 「臨床倫理」とは、 臨床現場で個別事例の倫理的問題を検討 治療とケアの選択や意思決定の問題が 中心 多職種で厳密な理論知よりも実践知を重視。 倫理:どうあるべきかについて、 理(なぜそうなのか)が伴う。清水先生理論→3つの倫理原則、ビーチャム&チルドレ スの4原則 自律尊重、 与益(善行、 無危害、 正義。清水先生3原則: 人間尊重、 与益、 社会的適切さ。自律の定義:自分ですべて決めることは大事。 ただし、みん なが自分一人で決められるか?→人は互いに独立した自由な存在であるだけではな く、相互に支えあって生きている。日頃は理性的に物事を判断し、てきぱきと選択して いる人が、生命にかかわる疾患に罹患したと知らされてパニック陥ることもある。 「人 間として尊重する」には相手の意思を尊重することだけではなく、相手の気持ち・存在 を尊重することも含まれる。金城先生、佐藤伸彦先生、世界は原子ではなく物語でで きているとても短い物語の定義。 出来事を選んで深く関連付けること。物語とは出来 事を無意識的に、しかし、極めて恣意的に 「取捨選択」することである。・物語は偏り、 暴力的になる(他者に自分の勝ちを押し付けることにもなる。. <全体の感想の紹介> ・倫理とナラティブの繋がり方がつかめたことが大きかった ・解決することに気持ちがとらわれていたので、まずは「その人を知る」ことに意識をお い関わっていこうと思いました。 ・悩んで決めた患者さんの色々な方針について何か保障をしてもらえたように感じま した。 ・人と人との間にものがたりがつくられるというのが印象的でした。 ・沢山大切なことを教えていただきました。もやもやって大事ですね。学ぶことで見え る世界が変わりました。 ・臨床倫理は今、現場で大きな関心事です。 ・明日から使えるたくさんの「ヒント」をいただきました。 ・もやもやしていた事が、一部言語化されて腑におちました。 ・今まさにモヤモヤしている患者さんの関わり方にヒントをいただきました。一緒にや ってきたことが間違いでなかったと自信を少しいただきました。 ・「自律尊重」ではなく「人間尊重」という考え方が腑におちました。.

(25) ・大変理解しやすく倫理について教えていただきました。 ・倫理的姿勢ってっどういうことか。自分でもできること、難しいことではないということ がわかって態度を変えていきたいと思いました。. <3月26日講座アンケートの集計結果> 参加者142名 アンケート回答者104名 1、 本日の講座について 1、 大変参考になった 98名 2、参考になった 5名 3、普通 1名 4、あまり参考にならなかった 0名 5、参考にならなかった 0名 2、今後企画してほしいものはありますか (記述式) ・倫理について継続して学ぶ機会があればいい ・自立支援 ・事例検討会 ・ナラティブの視点での医療介護の連携 ・チームづくりのしかた ・在宅と入院の連携 ・また同じ企画をしてほしい ・組織内の温度差をどう解消するか ・. 3、 日頃考えてること 悩んでいること 困っていること (記述式) ・自分で感じたことをチームで共有できないこと ・本人の希望と家族の希望が異なる場合にどのようにつめていけばいいのか ・本人の意志どのように介入していけばいいのか ・「このままでいい」という利用者の真意は? ・ナラティブの考え方を現場に活かせるようにしたい。 ・何のために誰のためにどこで医療をやったらよいのか? ・いかにして仲間を増やしていったらよいのか? ・チーム内の考え方の違いがある中で方針をどう取っていくのがいいのか? ・.

(26) ならてぃぶ函館 臨床倫理セミナー 2016.3.26. ならてぃぶ函館 セミナー「“ともに考える”臨床倫理」. 1. 2016.3.26. 1. ⼈の間の倫理︓その構造. 医療における⼈間関係の捉え⽅. 相⼿に対する⼆つの⾒⽅・⼆つの姿勢. 皆一緒 (同). 人それぞれ (異) 疎遠. 親密. 争いの調停・予防. 《異》=人それぞれ. 《同》=皆一緒. 相手と私は《異なる・別々だ》 ↓ 平和共存目指し相互不干渉. 相手と私は《同じ・一緒だ》 ↓ 協働し、助け合おう. 医師の裁量権ー患 者の⾃⼰決定権 代価を得てサービ ス提供 患者は消費者. 自律偏重. 信頼関係を保って 共同行為. • 群れ内部の関係. • 納得しつつ、合意 することを目指す. • よいと判断した ことを本⼈の意 思にかかわりな く勝⼿にやる • 原初的パターナ リズム. • ケア従事者への社 会の信託に伴う要 請 ⇒ 臨床場面 のデフォルト. 4. p6. 2. 臨床の倫理原則. 5. 日本老年医学会のガイドライン 2012年6月公表. ビーチャム & チルドレスの4原則. 臨床倫理3原則(清水 ≒ベルモント・レポート). respect for autonomy 人間尊重 相手は人だ/ものではない (自律尊重) beneficence (与益 善行) 与益 相手の益になるように /害にならないように non‐maleficence (無危害) justice  社会的適切さ 社会的視点で自らの (正義) 行動をチェック適切かどうか. 皆で一緒に 決めましょう. 【構 成】 第一部 医療・介護における意 思決定プロセス 第二部 いのちについてどう考 えるか. 人生のために 生命を支える. 第三部 AHN導入に関する意 思決定プロセスにおける留 意点 • 全文ダウンロード>学会HP • 書籍:医学と看護社.

(27) ならてぃぶ函館 臨床倫理セミナー 2016.3.26. p 10. 2. 3. ⼈のいのちの⼆重の⾒⽅. p 15. 物語られるいのちbiographical life. 4.意思決定のプロセス 情報共有-合意モデル. 生物学的(biological) 一般的価値観・医学の知識 に基づく最善の判断. 人生 身人 体がが 生 生 きき る ている. 医療・ ケアチーム. 医療は、人生の展開のために土台である生命を整える. 説 明. 本⼈. 説 明. 家族. |. いのちの物語り的. 生命. (biographical) 個々の価値観・ 人生の生き方・事情. 最善についての 個別化した判断. 生物学的生命 biological life. 合 意. 適切な理解を伴う 意向 の形成 Informed consent. 9. 8. p 26. 厚⽣労働省ガイドライン(2007)による意思決定プロセス START. (1) 患者の意思 が確認できる (2) 患者の意思 が確認できない. 医療・ケアチーム⇔本人 説明 ⇒ 話し合い. ①家族が患者の 意思を推定できる ②家族が患者の 意思を推定でき ない. 医療・ケアチーム⇔家族 説明 ⇒ 話し合い 本人にとっての最善. ③家族がいない/ 家族が判断を医 療・ケアチームに 委ねる. 医療・ケアチーム内 話し合い(検討): 本人の最善の治療方針. 家族内・ 家族- チーム間 合意. 医療・ケアチーム により 医療・ケアの ⽅針決定. – 本人の意思確認ができない時 ③家族と共に、本人の意思と最善について検討し、家族の 事情も考え併せながら、合意を目指す。 ④本人の意思確認ができなくなっても、本人の対応する力 に応じて、本人と話し合い、またその気持ちを大事にする。. 合意不成立. チーム内 合意. 本人の意思確認ができる時―できない時 – 本人の意思確認ができる時 ①本人を中心に話し合って、合意を目指す。 ②家族の当事者性の程度に応じて、家族にも参加していた だく。また、近い将来本人の意思確認ができなくなる事態が 予想される場合はとくに、意思確認ができるうちから家族も 参加していただき、本人の意思確認ができなくなった時の バトンタッチがスムースにできるようにする。. 両者合意 ↓ 本人の 意思決定 合意不成立. 医療・ケアチーム⇔家族 説明 ⇒ 話し合い 推定意思&本人の最善. p 16. (3) 専⾨家 委員会による 検討・助⾔. 老年医学会ガイドラインから (1.4). 合意不成立 臨床倫理プロジェクト 清水哲郎. p 51. 臨床倫理検討シート ステップ1:経過の把握. ステップ2:情報の整理と共有. ステップ3:検討とオリエンテーション. 12. 13.

(28) ならてぃぶ函館 臨床倫理セミナー 2016.3.26. 3. p 52. 臨床倫理検討シート. 例. *検討内容︓前向きの検討︓⽅針の決定/医療・介護中に起きた問題への対応 検討の種類 振り返る検討︓既に起こったことを⾒直し、今後につなげる 「前向き」:これからどうする 〔ステップ1〕 記録者[ ] ⽇付[ 年 ⽉〜 ⽉ ]. 1-1. 本⼈プロフィール. 「振り返る」:過ぎたことを省. Aさん、85歳男性 妻(80代前半)と二人暮し 息子夫妻(孫2人)が近所に住んでいる。 みて、今後に備える. 1-2. 経過. X年Y月Z日 嗄声により受診、検査の結果喉頭がん(以下の説明に示すような進行状況)と診断. 報告者のナラティブ. ステップ. 同月Z’日 主治医と本人・妻が面談。担当看護師も立ち会った。 であることに留意 主治医の説明は: 共同検討のための ①手術(失声、永久気管孔を伴う)プラス放射線により、根治手術とまではいえないとしても、相 当程度人生の長持ちが可能であり、これが一般的には最善でしょう。 基礎データ ②放射線だけだと、そう遠くない時期に再発する恐れがあります。 ③とくにがんに対抗する治療をしないでいくと必ず腫瘍が大きくなり、嗄声がひどくなり、呼吸困 難になることが予想されます(こうなった場合には、緩和ケアにより、できるだけ辛くないように努め ますが)。. 1. 経過中の. 本人は、手術に伴う後遺症についてより詳しい説明を求め、医師の説明を受けて、「この歳に 検討対象になる なって術後のそういうつらさは耐えられないので、手術は受けたくありません」と、意向を表明した。 分岐点=分かれ道 すると、一緒にいた妻は、「手術を受けて、長生きして欲しい」と本人の翻意をうながした【tp】. 1-3 分岐点. を指摘し、説明する. tp: 治療方針について意見の不一致(医師―本人、本人―妻)がある。今後どのように対応し たらよいだろうか。. 14. 臨床倫理検討シート. *検討内容︓前向きの検討︓⽅針の決定/医療・介護中に起きた問題への対応 振り返る検討︓既に起こったことを⾒直し、今後につなげる 〔ステップ1〕 記録者[ ] ⽇付[ 年 ⽉〜 ⽉. 1-1. 本⼈プロフィール. 1-2. 経過 本日の事例につい て、ステップ1の検 討をしましょう. 1-3 分岐点. 検討したい分岐点 を1‐2に記入し、 1‐3に説明を記しま す. ⼀般的価値観・医学の知識 に基づく最善の判断. 医療・ ケアチーム. ステップ. 経過の《かたち》を 把握します。 そのために、要と なる分岐点を見つ けることが有効で す. 情報共有-合意モデル ⽣物学的(biological). ]. 事実関係について 事例提供者に尋ね れたいことがあれ ばどうぞ. 17. 〔ステップ2〕情報の整理と共有【時点:. 本⼈. 説 明. 家族. ①手術プラス放射線 検討したい分岐点における選択 ○:後遺症によるつらさはあるが、それを克服できれば内容ある人生の 肢の候補を枚挙し、誰にとっての 延長が見込まれる。高齢による衰えも見込まれるので、最期まで 再発しないで済むかもしれない。 益・害かに留意しながら、益(〇) ✖:失声&永久気管孔による日常生活のつらさ・QOL低下 と害(×)を枚挙します。 高齢なので術後の回復が遅く、年齢による衰えのほうが先にきてし まうかもしれない。 治療の場合は、医学的視点が基. 選択肢について、. 「手術によって人生を長持ちさせる ことができるのなら、やるべきだ」と 周囲の社会にも いう判断・評価は、現在でも一般 目を配り、 市民の多くがもっている。85歳であ るといっても、その他の点ではかく ・不公平など不 しゃくとしていれば、勧める人も多い 適切なこと だろう。失声・永久気管孔という副 ・経済的問題 産物によるQOLへの影響がどれほ 礎になりますが、その他の場合 ど考慮されているかは、医師がこの ②放射線のみ ・関係するガイド 点を適切に説明しているかどうかと ○:治療中はつらいことがあるだろうが、手術による後遺症のようなこと は医学的判断が中心にならない 連動する。そして、どのように説明す はないので、自宅でこれまでのような生活が可能。 ラインや法、社会 こともあります。 ✖:そう遠くないうちに、再発する可能性があり、嗄声がひどくなったり、 るかは、医療はどうあるべきかに関 通念等 する社会の通念(医療に関する文 呼吸困難になったりするおそれがある(緩和ケアで対応)。 化)に相対的である。 考慮すべきこと ③経過観察 があれば挙げま ○:すぐ自宅にもどって、これまでの生活を続けられる。 2A‐1など、本人に説明 す ✖: 腫瘍は確実に増大して、つらい症状が・・・. |. いのちの物語り的. (biographical) 個々の価値観・ ⼈⽣の⽣き⽅・事情. 合 意. p 53 tp /選択の内容︓治療⽅針】. A 医療・介護情報と判断 2A-1 選択肢の枚挙とメリット・デメリットのア 2A-2 社会的視点からの セスメント 特記事項. 意思決定のプロセス. 説 明. 最善についての 個別化した判断. 2. 適切な理解を伴う 意向の形成. Informed consent. 2A-3 説明 18. 2A-1 の内容を話す。. してあるでしょうか。し 家族に対して ていない場合、何故? 本人と同席で説明。∴本人と同内容。.

(29) ならてぃぶ函館 臨床倫理セミナー 2016.3.26. 〔ステップ2〕情報の整理と共有【時点:. tp. 4. /選択の内容︓治療⽅針】. A 医療・介護情報と判断 2A-1 選択肢の枚挙とメリット・デメリットのア 2A-2 社会的視点からの セスメント 特記事項 ①手術プラス放射線 ○:後遺症によるつらさはあるが、それを克服できれば内容ある人生の 延長が見込まれる。高齢による衰えも見込まれるので、最期まで 再発しないで済むかもしれない。 ✖:失声&永久気管孔による日常生活のつらさ・QOL低下 高齢なので術後の回復が遅く、年齢による衰えのほうが先にきてし まうかもしれない。. 〔ステップ2〕情報の整理と共有【時点:. 「手術によって人生を長持ちさせる ことができるのなら、やるべきだ」と いう判断・評価は、現在でも一般 市民の多くがもっている。85歳であ るといっても、その他の点ではかく しゃくとしていれば、勧める人も多い だろう。失声・永久気管孔という副 産物によるQOLへの影響がどれほ ど考慮されているかは、医師がこの ②放射線のみ ○:治療中はつらいことがあるだろうが、手術による後遺症のようなこと 点を適切に説明しているかどうかと 連動する。そして、どのように説明す はないので、自宅でこれまでのような生活が可能。 ✖:そう遠くないうちに、再発する可能性があり、嗄声がひどくなったり、 るかは、医療はどうあるべきかに関 する社会の通念(医療に関する文 呼吸困難になったりするおそれがある(緩和ケアで対応)。 化)に相対的である。 ③経過観察 ○:すぐ自宅にもどって、これまでの生活を続けられる。 ✖: 腫瘍は確実に増大して、つらい症状が・・・. 与 益. 2A-3 説明 2A-1 の内容を話す。. ステップ2B. ⼈間尊重. ・説明をよく理解したと思われる。 ・術後の失声・永久気管孔について 「もっと若ければ別だが、この歳になってそのよ うな状況で生きるのはつらいだけ」と、手術に は否定的。. 2A-3 説明. 家族に対して. 本人と同席で説明。∴本人と同内容。. 本⼈・家族を理解する. B 本⼈・家族の意思と⽣活 2B-1 本⼈の理解と意向. /選択の内容︓治療⽅針】. 本日の事例につい て、ステップ2Aの 検討をしましょう. 社会的 適切さ. 家族に対して. tp. A 医療・介護情報と判断 2A-1 選択肢の枚挙とメリット・デメリットのア 2A-2 社会的視点からの セスメント 特記事項. ステップ2B. p 54. 本⼈・家族を理解する. B 本⼈・家族の意思と⽣活 2B-1 本⼈の理解と意向. 2B-2 家族の理解と意向 ・説明は一応理解しているが、夫にできるだけ長 く生きてほしいという思いがベースになっている 模様。 ・「お父さんそんなこといっても、死んじゃったら仕 方ないじゃないの」と翻意を促す。 夫が、手術によって日常生活に差し障る状況 になることを訴えても、「それでも死ぬよりはまし」 と応じている。 ・息子夫妻の意向はまだ聞いていない。. ⼈間尊重. p 54. 2B-2 家族の理解と意向. 本日の事例につい て、ステップ2Bの検 討をしましょう. 2B-3 本⼈の⽣き⽅、価値観や⼈柄について(これらに関係するかもしれない エピソードなど). 2B-3 本⼈の⽣き⽅、価値観や⼈柄について(これらに関係するかもしれない エピソードなど). ・本人は定年まで高校教師(生物)をしており、定年後は社会活動を続ける傍ら、園芸や畑仕事 目下、検討している分岐点における を趣味にしていた。読書が好きで、「広く世界を知る」ことをめざして、割と固い傾向のものを読んで いる。 選択問題に直接には関係しないが、 ・妻「これまで夫になんでも頼ってやってきたので、いざ倒れられると、どうしたらいいか戸惑ってしまう 本人の人生の方向付けに関係する のよ」 かもしれない情報を重視している (担当看護師がそれぞれ本人から聞き取り). 与 益. 22. 23. p55. ステップ3 検討の進め方 概要. • 気になった点や検討点を出し合う(「倫理的」問題かど うかは気にしないで、⾃由に出し合う). ステップ. • でてきた論点を、いくつかの話し合うテーマにまとめる. 3. • テーマについて話し合う • 発表時には、 • 話し合ったテーマの趣旨 • それについて話し合った内容 を提⽰してください 24. 25.

(30) ならてぃぶ函館 臨床倫理セミナー 2016.3.26. 5. p56. 〔ステップ3〕検討とオリエンテーション(1)枚挙. p56. 〔ステップ3〕検討とオリエンテーション(1)枚挙. 3-0. 気になった点・検討したい点. 3-0. 気になった点・検討したい点. ①医療側が考える本人の最善と本人の意向(与益と 人間尊重)の間でジレンマ状態。 ②本人と妻も意見が不一致。 ③手術をした場合に見込まれる、プラスの効果と、失声・ 永久気管孔というマイナスをどう総合的に評価したら よいだろうか。 ステップ1・2を理解した限 ④ほかに悪いところはないとはいえ、高齢による衰えは 否めない。手術後うまく回復すればよいが、高齢ゆえ りで、気になった点、話し の問題が起きて長引いたら、手術しなかったほうがよ 合いたい点を自由に出し かったということになるだろう。 ⑤本人が手術を嫌がっているのは、高齢と後遺症だけ 合います。 が理由なのだろうか。 「倫理的問題」かどうかは ⑥妻が手術を勧めているのは、人生の長持ちが理由だ ろうが、日常生活がつらくなることは気にしていないよう 気にしないで大丈夫です。 に見える。 ⑦息子夫妻の考えを聞く必要がある。 ⑧主治医は、治療の選択肢を示しているが、手術を薦 めたといえる。この判断は適切だろうか。 ⑨社会の通念として、手術が最適とみる傾向があると いうのは、どうだろうか。 3-1 ⼈として尊重することをめぐって 3-2 相⼿の益をめざすことをめぐって 3-3. 社会的視点でのチェック. 3-4. ① ジレンマ: Ptの最善(MTの判断)⇔Ptの意向 (与益 ⇔ 人間尊重) ② 不一致: Pt⇔妻 ③ 選択肢手術:プラスの効果 / マイナス(失声・ 永久気管孔)の総合的評価? ④ 手術後の回復 ⇔ 高齢による衰え・問題 両者のバランスによっては手術 益<害 となるかも ⑤ Pt手術嫌:真の理由〔高齢と後遺症(Pt発言)〕? ⑥ 妻 は手術を勧める:人生の長持ちが理由 /Ptの日常生活が辛くなることを軽く見ているのでは? ⑦息子夫妻の考えは?. 実際の話し合いで は、例えばボードに 書記役が発言を短く まとめ、省略記号を 使って書くやり方も あります. ⑧Dr:〇治療の選択肢を示した/△ 手術を薦めた ⑨社会の通念:手術が最適とみる傾向 ?. 総合的検討と今後の対応の⽅針. 3-1. ⼈として尊重することをめぐって 3-2. 3-3. 社会的視点でのチェック. 3-4. 相⼿の益をめざすことをめぐって. 総合的検討と今後の対応の⽅針. 26. 27. p57. 〔ステップ3〕検討とオリエンテーション(2)整理. p59/60 〔ステップ3〕検討とオリエンテーション(3)各論点検討. 3-0. 気になった点・検討したい点. 3-0 気になった点・検討したい点. 最善—本人の意思間ジレンマ ①医療側が考える本人の最善と本人の意向(与益と 人間尊重)の間でジレンマ状態。 主治医の判断と対応 ②本人と妻も意見が不一致。 ③手術をした場合に見込まれる、プラスの効果と、失声・ 永久気管孔というマイナスをどう総合的に評価したら 最善の治療方針 1 枚挙された気になった点、 よいだろうか。 話し合いたい点を、 ④ほかに悪いところはないとはいえ、高齢による衰えは 否めない。手術後うまく回復すればよいが、高齢ゆえ まとめられるものはまと 本人の思い 2 の問題が起きて長引いたら、手術しなかったほうがよ めるなど、整理して、 かったということになるだろう。 ⑤本人が手術を嫌がっているのは、高齢と後遺症だけ いくつかの検討点を見出 が理由なのだろうか。 妻の思い 3 し、検討する順序を決め ⑥妻が手術を勧めているのは、人生の長持ちが理由だ ろうが、日常生活がつらくなることは気にしていないよう ます に見える。 ⑦息子夫妻の考えを聞く必要がある。 ⑧主治医は、治療の選択肢を示しているが、手術を薦 他の関係者 めたといえる。この判断は適切だろうか。 社会の通念 ⑨社会の通念として、手術が最適とみる傾向があると いうのは、どうだろうか。 3-1 ⼈として尊重することをめぐって 3-2 相⼿の益をめざすことをめぐって 3-3. 社会的視点でのチェック. 3-4. 4. ①医療側が考える本人の最善と本人の意向(与益と 人間尊重)の間でジレンマ状態。 ②本人と妻も意見が不一致。 ③手術をした場合に見込まれる、プラスの効果と、失 声・ 検討のポイント毎の検討 永久気管孔というマイナスをどう総合的に評価し たら よいだろうか。 をします。 ④ほかに悪いところはないとはいえ、高齢による衰えは 否めない。手術後うまく回復すればよいが、高齢ゆえ (検討の仕方一般論は今 の問題が起きて長引いたら、手術しなかったほうがよ 回は割愛) かったということになるだろう。 ⑤本人が手術を嫌がっているのは、高齢と後遺症だけ ➡ 検討ができたら、整 が理由なのだろうか。 理してまとめます。 ⑥妻が手術を勧めているのは、人生の長持ちが理由 だろうが、日常生活がつらくなることは気にしていない ように見える。 ⑦息子夫妻の考えを聞く必要がある。 ⑧主治医は、治療の選択肢を示しているが、手術を薦 めたといえる。この判断は適切だろうか。 ⑨社会の通念として、手術が最適とみる傾向があると いうのは、どうだろうか。. 5. 6 7. 総合的検討と今後の対応の⽅針. (4)最善―本人の意思間ジレンマ (1)-(2)によりジレンマ解消 (5)主治医の判断と対応 〔略〕 (1)最善の治療方針 ・・・・・手術を医学的に推奨する根拠はな い。⇒ 本人の人生観・価値観が選択の決 め手になる (2)本人の思い ・・・術後の辛さを避けたいという考えは 自然である。家族の負担への配慮という 動機も否定できないので、要確認 (3)妻の思い 「夫にいて欲しい」という情が支配する振 舞いになっている ←ケアが必要 もっと もなことと受け入れる/息子夫妻の協力 (6)他の関係者 息子夫妻の参加を求める (7) 社会の通念 通念のアップデート要 29. 28. p61. ステップ3 検討(4) リフレクション. 3‐1 人間尊重. 3‐2 与益. (2) 本人の思い (3) 妻の思い 分析と意思決定プ ロセスにおける対応 (4) 最善―本人の意思間ジレンマ 本人の意向確認 (5) 主治医の判断と対応 対応 (説明と推奨)部分 (6) 他の関係者. (1) 最善の治療方針 (3) 妻の思い ケア的対応につい て (4) 最善―本人の意思間ジレンマ 最善の見直し (5) 主治医の判断と対応 最善に ついての判断部分. 3‐3 社会的視点. おわりに • ステップ1︓ナラティブを共有することを⽬指す検討 • 事例を理解する︓報告者のナラティブを理解しようとする • ステップ2︓情報共有-合意モデルに沿って情報を整理 • 本⼈の視点で整理する ⽩紙は情報収集を促す信号 • ステップ3︓問題の枚挙-分類と論点整理-各論点の検討 • 論点の検討は、3つの倫理的姿勢をとりながら、⾃分がその 場にいたら、どう考え、どう対応するだろうと想いつつ. 3‐4 総合. • 検討シートは、多職種の共同検討を⽀えるツール. (7) 社会の通念. 30. 31.

(31) 「臨床倫理」とは. 2016.3.26. 臨床倫理エッセンシャルズ 入門編 会田薫子 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 上廣講座. 「生命倫理」 「医療倫理」・「看護倫理」 「臨床倫理」 ・臨床現場で個別事例の倫理的問題を検討 ・治療とケアの選択や意思決定の問題が中心 意思決定プロセスと合意形成のあり方 ・多職種. 厳密な理論知よりも実践知を重視 *事例をベースにボトムアップで思考. 日々の臨床実践に関わる 臨床家としての臨床倫理の基礎. 1.. 内容. 倫理一般と臨床の倫理. 1) 倫理とは. 1.. 倫理一般と臨床の倫理 1) 倫理とは 2) 倫理的姿勢と臨床倫理の原則. 2.. 意思決定プロセス. 法と倫理. 倫理と道徳. • 法も倫理も社会規範 しかし、社会規範としての機能が違う. 倫理. ≒. 道徳. 道徳:心の持ちように重点が置かれる 心のあり様と行為が直結しているような場面が念頭にある 倫理:どうあるべきかについて、理(なぜそうなのか)が伴う 適切な心のあり様であっても、どうしたらよいか迷う場面もある. • 法は倫理の最低限 (Jellinek, 1851‐1911,独) 法:社会の秩序と安泰を維持・・国家の強制力を伴う. 倫理 法. 1.

(32) 倫理とは. 倫理的に振る舞うということ. 「人間が自発的に自らの振る舞いをコン トロールする姿勢であって、自分だけで なく、皆がとるべきだと考えるようなもの に関わること」 (清水). *例えば、電車の中での携帯電話での通話 周りの人の迷惑に なることをしない. 電車の中での + 携帯電話は迷惑. かけ ない. 状況に向かう姿勢. +. 行動. 状況把握. 倫理的に振る舞うということ. 倫理的に振る舞うということ. *例えば、災害後に自分は被災していないとき. *例えば、災害後に自分は被災していないとき. 人の役に立ちたい. 被災地は人手 +  不足で大変だ!. 他人のことは どうでもいい. +. 被災地は人手 不足で大変だ!. 状況に向かう姿勢. +. 状況把握. ボラに 行く. 人の役に立ちたい. 被災地は人手 +  不足で大変だ!. ?. 人の役に立ちたい. +. 被災地は人手 不足で大変だ! でも時間がない. 状況に向かう姿勢. +. 状況把握. 行動. 臨床において倫理的に振る舞うこと 臨床における 倫理的姿勢. 患者さんの害 にならないよう にしよう. +. +. 状況把握. ⇒. 滅菌ガーゼを素 手で扱うと感染 させるリスク有 (感染リスクにつ いての科学的・ 専門的知識). 倫理的な 振る舞い・行動. ⇒. 滅菌ガーゼは 素手で扱わない. ボラに 行く 募金 する 行動. 臨床において倫理的に振る舞うこと 臨床における 倫理的姿勢. 患者さんの QOLを高く しよう. +. +. 状況把握. ⇒. Aさん(85歳)は 誤嚥性肺炎から 回復したばかり。 好物のカステラ を食べたがって いるが,医師は再 発を懸念し難色. 倫理的な 振る舞い・行動. ⇒. 2.

(33) 臨床において倫理的に振る舞うこと 臨床における 倫理的姿勢. +. 状況把握. +. Bさん(45)は乳 がん手術後5 日目。よく眠れ ないと言ってい る。部位の痛 みはあまり無 いという。. ⇒. 倫理的な 振る舞い・行動. 臨床において倫理的に振る舞うこと 臨床における 倫理的姿勢. +. ⇒. 状況把握. 倫理的な 振る舞い・行動. Cさん(70)には. ⇒. Bさんの話を よく聴く. 患者さんを 人として尊重し つつ、医療を 進めよう. +. 抗がん剤Xが 学会も推奨す る標準的治療 法である。しか し、Cさんは抗 がん剤Xを嫌 がっている。. ⇒. 倫理とは 臨床において倫理的に振る舞うこと. 倫理的問題 臨床における 倫理的姿勢. +. +. 状況把握 同時刻に手術 室1でDさん (55)、隣室の 手術室2でEさ ん(56)が手術 予定。Dさんと Eさんは同性、 同姓。. ⇒. 倫理的な 振る舞い・行動. ・状況把握/知識ではなく、姿勢が問題になる ・状況把握の欠陥によって問題が起きた場合 • 知らなかったのは、倫理的姿勢の問題でない場合 倫理的な問題とはならない • 知らなかったのは、倫理的姿勢に欠陥があった場合  倫理的に非難される. ⇒. 臨床において倫理的に振る舞うこと 臨床における 倫理的姿勢. 倫理的な 姿勢をもつ 医療者は. +. +. 状況把握 学んで専門知 識をより多く身 に付け、経験を 積み視野を拡 大し、適切な状 況把握ができ るようになれば なるほど. ⇒. 倫理的な 振る舞い・行動. 1.. 倫理一般と臨床の倫理. 2)倫理的姿勢と臨床倫理の原則. ⇒. 倫理的な 振る舞い・ 行動を取る ようになる. 3.

(34) 臨床現場における 医療・ケアスタッフの姿勢と倫理原則 患者さん のために. 患者さんの 苦痛が少な いように. 患者さんに害 や危険が及 ばないように. どの患者さ んにも公平 に接しよう etc. ビーチャム & チルドレスの4原則 他・・. 3つの 倫理原則 (姿勢). 患者さんが 喜ぶように 患者さんも 家族も納得 するように. QOLを高く するように. 基本的な臨床倫理の原則. etc. 特定の患者さん だけに特別な治 療をするのは?. 原則1:人間尊重 (相手を人間として尊重する). respect for autonomy  (自律尊重). – 意思を尊重し、一緒に考える/相手が考えられる よう支える、相手の事情を理解する – 自律尊重(respect for autonomy)も含むがより広い. 原則1:人間尊重 (相手を人間として尊重する) *活動の進め方 • 双方向の話し合い(コミュニケーション) – 相互理解のために情報を提供し合う – 意思を尊重し、一緒に考える/相手が考えられる よう支える、相手の事情を理解する – 自律尊重(respect for autonomy)も含むがより広い • 相手の意思や気持ちを察する – 語ったこと ≠ 思っていること – 語ったこと = 思っていることの何らかの表現 入院中の患者が家族や友人に対して 「忙しいでしょう。来なくていいよ」. 人間尊重. beneficence (与益) 善行 与益 non‐maleficence (無危害) justice  社会的適切さ (正義・資源配分の公正さ). 原則1:人間尊重 (相手を人間として尊重する). *活動の進め方 • 双方向の話し合い(コミュニケーション) – 情報提供し合う. 清水の3原則. *活動の進め方 • 双方向の話し合い(コミュニケーション) 自律(autonomy)の定義:私が私を支配しており、他 – 情報提供し合う の誰も私を支配していないなら、私は自律的である。 – 意思を尊重し、一緒に考える/相手が考えられる ⇒自分の主人は自分、自分のことは自分で決める よう支える、相手の事情を理解する – 自律尊重(respect for autonomy)も含むがより広い. 原則2:与益 (益になるように/害にならないように). *活動の目的 ⇒ 益(メリット)+害(デメリット)の評価が必要 医療・ケア活動の多くには益も害・リスクもある 全体としてどう評価するか? 本人の視点で 益が害をできる 例. がんの化学療法 だけ上回るもの 益・・・生存期間の延長可能性 を選ぶ 害・・・さまざまな副作用の恐れ QOLの低下 候補となる選択 生存期間の短縮可能性 肢の比較・評価. 4.

(35) 原則3:社会的適切さ 社会的に適切な医療・ケアの提供. 自分たちが行う医療・ケアを、社会全体を 見渡す視点に立って、適切かどうかチェックする. 2. 意思決定のプロセス 情報共有から合意へ.  人的物的資源の配分が公平なこと  制度(社会化されたケア)の適切な利用 社会保障としての医療・介護をどれほど厚くするか ⇒ 社会のあり方の選択の問題  法や制度やガイドラインのなかで矛盾がないこと. 意思決定のプロセス. 「自己決定」 米国での歴史的背景. 説明ー同意モデル 裁量権. 医療者. • 1950、60年代~ 公民権運動 女性解放運動 支配・抑圧からの 消費者運動 解放要求 情報公開運動 「患者の自己決定権」 権威保持者である医師に対抗するために (秋葉) 形成された概念. 患者. 説 明. 価値観・人生 計画・選好. 専門的知識. 同 意 自己決定権 Informed Consent. 28. 医師‐患者関係の型. 医師‐患者関係の型. 医療チームの力(power) 患者の力 強い 弱い 強い 相互参加型 消費者主義 目的設定 共同で設定 患者が設定 患者の価値観 共同で検討 医師との間で検討されず 技術的な相談役 医療チームの役割 助言者 弱い 父権主義. 医療チームの力(power) 患者の力 強い 弱い 強い 相互参加型 消費者主義 目的設定 患者が設定 共同で設定 コミュニケーション 患者の価値観 共同で検討 医師との間で検討されず 重視 技術的な相談役 医療チームの役割 助言者 弱い 父権主義. 目的設定. 医師が設定. 目的設定. 医師が設定. 患者の価値観. 医師が推測. 患者の価値観. 医師が推測. 医師の役割. 保護者. 医師の役割. 保護者. (Roter, 2000). 29. (Roter, 2000). 30. 5.

(36) 情報共有-合意モデル(相互参加型). 現代の意思決定. 物語り的な(biographical) narrative. 生物学的(biological). 自己決定 医療・ ケアチーム. 共同決定 コミュニケーションを重視. 説 明. |. 説 明. 最善についての 標準的判断 evidence-based. 最善についての個 別化した判断. 生命の二重の見方. 本人 家族 人生計画・価値判 断・選好の理由. 合 意. Informed consent (清水). 生命の二重の見方 本人らしさ・QOL を決める. 生命 物語られるいのち. 生命. 価値観・人生観・ 死生観を反映. 物語られるいのち. ナラティブ(narrative) 人々との関わりで形成. 生物学的な 生命の価値 を決める. 生物学的な生命. ナラティブ(narrative) 人々との関わりで形成. 個別で多様. 生物学的な生命. 数値データ、evidence. 数値データ、evidence (清水). (清水). 33. 34. 生命の二重性の意味 本人の最善を生物学的な状態だけで 判断することはできない 人生という物語りへの視点. 意思決定のために必要なこと 本人にとっての最善を探ること • 本人にとっての最善をどう知ろうとするか? • 本人像・物語りにどう迫るか? 大切にしてきたことは? どんな人生を送ってきたか? 考え方? (石垣) 家族は? などなど・・・. *医学は生物学的生命に注目するが、治療とケアの方針. 決定は、物語られるいのちを核として考えましょう!. ⇒ 唯一の「正しい」選択というものは無い. 本人&家族とスタッフ間の コミュニケーションのプロセスにおいて探る 36. 6.

(37) 何が「良い」意思決定か 確信がもてないとき 家族ら&スタッフのコミュニケ ーションのプロセスにおいて、 本人にとっての最善をめぐって 一緒に考え悩むことが 決定の倫理的妥当性を担保. まとめ  倫理的な行為&意思決定は、倫理的姿勢が 基本  倫理原則<人間尊重>、<与益>、<社会 的適切さ>は、医療・ケアスタッフの本来的な 倫理的姿勢から  情報共有=合意モデルで本人の最善を探り つつ意思決定へ ⇒ 本人の意思の尊重  ポイントはより良いコミュニケーション  患者の最善をめぐって一緒に考え悩むことが 意思決定の倫理的妥当性を担保. 7.

(38) 「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」.

(39)

参照

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