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「地域包括ケアシステム構築による地域・医療・介護の連携強化及び在宅医療の推進」

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Academic year: 2021

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(1)地域包括ケアシステム構築による地域・医療・介護の連携強化及び在宅医療の推進 申請者・所属機関・職名 塚本. 眞言・医療法人. 塚本内科医院・院長. 1.背景・目的 吉備中央町円城地区は人口 1,352 人(うち 65 歳以上 575 人) 、高齢化率 42.5%、過疎の進 んだ多くの限界集落が点在する農業中心の典型的な中山間地域で、最寄りの総合病院まで 約30km。 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(「IT 基本法」)が平成 12 年 11 月 29 日に成立 し、内閣に「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT 戦略本部) 」が設置されて いる。この会合の中で「どこでも MY 病院」 「シームレスな地域連携医療の実現」について 以前より議論が進んでいる。そこで我々は地域で患者様・利用者様によりよい医療・介護 を提供するために、 持続的に運用可能な情報ネットワークシステム(低コストで簡素なシス テムを利用)の構築を目的として約 4 年前から取り組んできた。 運用は小施設数・少人数だが、以前より施設・人数拡大での導入を検討しており、また縦 (病診連携など)と横(地域連携)の ICT(Information and Communication Technology) 融合に向けて、ICT を利用した情報の共有を継続して進めている。 そこで今回連携の拡大を図るため、地域包括支援センター主導ではなく主体である地域住 民が中心となり「(仮)円城地区高齢者等見守りネットワーク協議会」設立をめざし、医療・ 介護・福祉等の研修会や会議を通じて地域包括ケアシステムの構築を進めることになった (フォーマルサービスは補助的役割、連携強化・サービスの充実は目的ではなく手段・方 法と考えている) 。 2.方法・成果 まず、地域住民主体である「(仮)円城地区高齢者等見守りネットワーク協議会」の設 立へ向け、発起人である申請者、連合住民会会長、公民館館長で説明会の開催を実施した (参加者は医師、看護師、薬剤師等医療関係者、居宅介護支援事業所及び介護サービス提 供事業所の管理者、小学校区内の住民会長、小学校区内の民生委員、児童委員、消防関係 者、警察関係者、円城幼稚園、小学校PTA関係者、小学校長、幼稚園長、社会福祉協議 会の関係者、小学校区内の婦人会の代表者、小学校区内の要支援者の家族・親族、その他 事業の目的達成のために必要と認める学識経験者等)。 説明会にてさまざまな意見が出たが 参加者は会の趣旨に全員賛同、日を改め「円城安心ネット」の設立集会に至った。.

(2) 設立集会後の運営は2ヶ月に1回代表者が集まり、地域の様々な問題点を抽出し改善方 法を検討していった。問題点は様々上がったが、分類すると①交通について②食事につい て③コミュニケーションについて④医療・介護・福祉についての4項目に分類できた。ど れも重要であるが、まずは③コミュニケーション、④医療・介護・福祉について取り上げ 改善策を講じていく運びとなった。得られた成果は以下の通りである。 ⑴地域住民へ円城安心ネットの周知徹底 代表者は各地域の住民会長をはじめ民生委員等の参加もあり、地域で支え合うことを目的 とした円城安心ネットの啓蒙を各地区の住民に対し実施。代表者の会合へ若者の参加も見 られるようになってきている。また活動が一定の認識になってきていると考えられるが知 名度を上げるためステッカー作成を検討中。 ⑵在宅看取りシンポジウムの協賛 地域での在宅看取りについては住民の関心が非常に高いため、 シンポジウムの協賛を実施。 参加者を募るため円城安心ネットのネットワークを利用し、平日の午前にもかかわらず 159 人の参加者を集客できた。また、在宅看取りが円城安心ネットでの取り組みの一つと して住民へアピールができた。 ⑶認知症サポーター養成講座の開催 特に高齢化率の高い地域で生活をするためには地域で認知症についての取り組みが必要と 考え、認知症サポーター養成講座を開催。神経内科専門医、地域包括支援センター、小規 模多機能管理者、安全パトロール隊事務局長等から各セッションで講演を頂いた。まだま だ認知症に対する住民の理解度は高いものではないが、オレンジリングをきっかけに認知 症に対する意識の浸透が期待される。 ⑷県民局、町への活動報告 地域包括ケアシステムの構築は国の方針であるが、地域主体の団体である円城安心ネット の活動報告を県民局・町と合同で期間中に二度実施した。行政の協力がないと改善しない 問題もあり、地域住民からの要望書も提出。相互理解が得られにくい中、顔を合わせ意見 交換することで地域住民に対する対応に変化が見られつつある。 3.将来計画・課題 地域で生活するために地域包括ケアシステムは非常に重要であるが、やはり地域住民が 主体となり活動するのが本来あるべき姿であると活動を通じて感じている。地域包括ケア システムの構築には様々な問題点を解決しなければならない。期間中の活動で一定の成果 は見られたが、すべての問題点が解決できるはずもなく引き続き下記に示す課題解決に取 り組む必要がある。 ⑴地域での生活に対する不安の減少 地域住民が中心である円城安心ネットの設立により、地域で生活をするための話し合いの.

(3) 場が出来たことは少なからず不安の減少に貢献している。しかしまだ日が浅く総論部分で の話し合いの段階であり、抽出された四項目について行政や医療機関や介護事業所等と連 携を取りながら問題を解決していく必要がある。特に期間内では議論まで至らなかった① 地域住民の在宅死への理解度向上、及び向上による在宅死の割合の上昇②本人・家族の希 望等選択肢の増加については最重要課題だと感じている。 ⑵フォーマル、インフォーマルの連携強化 円城安心ネットに参加している代表者は地域で仕事に従事している方がほとんどであるた め、自助・互助・共助・公助の意識をそれぞれが持ち(個人情報には注意しなければなら ないが)地域での連携強化を進めていくべきである。 ⑶情報共有のためのインフラの整備 今回の事業において、情報の共有のために先を見越して ICT を活用する予定であった。し かし高齢者が多く、加えてインフラの整備も不十分な状態での ICT 導入開始は円城安心ネ ットの設立とは並行して進めることが困難であり、Fax・郵便等を活用せざるをえなかった。 今後、タイミングをみて再度導入を検討する必要がある。.

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(5) 認知症の治療とケア 国立病院機構 岡山市立金川病院 院長 大森 信彦.

(6) 認知症の映画や著作、著名人. 映画 『明日の記憶』 原作 荻原 浩 監督 堤 幸彦. 故 レーガン元大統領. 映画 『殯(もがり)の森』 河瀬直美 監督 カンヌ映画祭GP受賞. 故 南田洋子さん. 故. 谷 啓さん. 有吉佐和子 作 新潮文庫. サッチャー元首相.

(7) 韓国 中央日報より 2009.04.14.

(8) まず頭においておきたいこと. ぼけ≠認知症 当座預金口座に「お金」を入れること. 記憶は 定期預金口座に移し変えること 記銘(覚えること) 預金を引き出すこと 保持(覚えた内容を保つこと) 再生(思い出すこと) からなる。 どのステップが障害されるかが問題.

(9) 認知症と紛らわしいもの •. 軽度認知障害(MCI) •. •. 日常生活は差し支えないが、主に物忘れだけ が目立ち、正常でもないというグレーゾーン。. せん妄 •. •. 意識障害のひとつ。. うつ •. 活気がなくなったために、物忘れをよくするよう にみえる。.

(10) 症例1 68歳女性 MCI • Aさんは和裁と俳句が趣味。4年前より高血圧で通院中。昨 年より、時々物忘れを自覚。「ど忘れ」と思っていたが、続く. ので心配。遊びに来た友人の名前がすぐ出てこなかったり、 火を消し忘れて鍋を焦がしたりしたこともある。高血圧の薬を 飲み忘れたこともある。近所の俳句の会の日を間違えたこと. もある。そのほかの日常生活に支障はないが、家族が物忘 れを指摘するので落ち込み、脳トレをすべきかどうか悩んで いる。.

(11) 認知症を呈する代表疾患 •. アルツハイマー型認知症 •. •. 脳全体が萎縮し、認知機能が低下. 脳血管性認知症 –. •. レビー小体病 –. •. パーキンソン病の仲間:幻覚、固縮などが特徴. ピック病(前頭側頭型認知症) –. •. 脳梗塞などが原因で起こる、まだらな障害. 物忘れは目立たないが、人格が変わる. その他.

(12) 「治る」ものと「治らない」ものがある • 「治る」とは「根本治療ができる」という意味。 • 「治らない」とは「根本治療法が、現時点ではない」と いう意味であり、進行を遅らせたり、日常生活に支 障をきたす諸症状(BPSD)を緩和する方策はある。. • 早期診断・早期治療によって「治すことのできる認知 症」を見逃さないことが大切であるだけでなく、病態 に合わせたBPSD対策の選択が、本人・家族の生 活の質に大きく影響することを忘れてはならない!.

(13) 症例2 75歳女性 アルツハイマー型認知症 • 3年前くらいから物忘れが目立つ。穏やかな口調だが、何度も同じことを 聞いてくる。もともと料理好きのため昼食を作るが、鍋を焦がすことも多く、 よく夫にしかられる。しかし、「もう年だから、鍋の一つや二つ焦がすこと はあるわよ」と明るく答える。買い物に行っても計算を間違えたり、同じも のを何回も買ってきたり、正しく冷蔵庫にしまえなくなったりしてきた。また、 「うちの嫁はご飯を作らない」などと事実と異なる話を周囲にすることも あった。外出をあまりしないようになり、かかりつけ医の処方を受けてい. る常用薬も残数がばらばらになってきた。.

(14) 症例3 62歳男性 脳血管性認知症 • この人は会社経営しながら絵画や音楽を趣味として、最近ま で個展を開くほどの腕前であった。高血圧と糖尿病が持病。 57歳の時、右上肢の不全単麻痺あり、脳梗塞として治療を. 受け、後遺症なく回復。以後経過は順調であったが、60歳時、 右半身不全片麻痺で再発し入院。退院後より物忘れが目立 つようになり、日付が分かりにくくなった。また、構音障害も顕. 著になり、口数も減って、洗顔、髭剃り、入浴も面倒くさがり、 家の中に引きこもりがちになっている。.

(15) 症例4 80歳男性 レビー小体型認知症 •. 10年前から高血圧で通院中。3年ほど前から、夜寝ているときに突然大声をあげ ることがあったが、妻は「寝ぼけている」と思っていた。その頃より、少しずつ物忘. れがみられるようになり、歩いていても転びやすくなった。昨年頃から物忘れが 進行し、家族旅行したことも忘れるようになった。日付も分かりにくくなり、迷子に. なることもあり、金の計算もできなくなった。出不精になってきている。夕方になる と「嫁が隣に家に行って、そこの旦那と浮気している」などと口走るようになった。. また、「テレビの下に子供がいる」とか、天井を蛇が這っている」など幻覚が多く なっている。調子のよいときはよく、波がある。手指の振るえや小刻み歩行のた. め、よく転倒する。服のボタンは自分でとじることができない。.

(16) 症例5 63歳女性 ピック病 • この人は高学歴で英語も達者であった。清潔好きで几帳面。 2年ほど前から仕事の計画がうまく立てられなくなってきた。 軽い物忘れはあったが気にしていなかった。ところが最近、. 勝手に他人の物を持ち帰るなどで、警察沙汰になることが 出てきた上、服装や髪型に無頓着になってきた。自分が決 めた事は曲げず、忠告を聞かない。家の中も散らかり、掃除. もしていない。近所の他人の家の牛乳が飲まれてしまう事件 あり、この人が飲んでいるという情報もあがっている。.

(17) 慢性硬膜下血腫. 正常圧水頭症 ここ1年くらいで 「物忘れが目立つ」 「動きが鈍くなって歩きにくい」 「尿失禁することがある」 というような訴えがあって、 一見、パーキンソン病に 似ていたら注意。. 「1ヵ月前に転倒した」 「最近物忘れが目立つ」 「頭が重い」 「足を引きずる」 「抗血小板剤を飲んでいる」 というような訴えがあれば注意. どちらも手術で治ります!.

(18) 診断に至るまで・・・・ 問診・理学的所見 (約10分). 神経心理テスト(簡易知能テスト) (約10分) 画像検査 特殊機械が必要. (各数時間). 暫定診断. 生化学検査(血液、脳脊髄液) (1時間から数ヶ月). 診断. とても1日では大変.

(19) あたらしい診断方法 • MRI – 脳の萎縮など質的変化がわかる. • 脳血流シンチ – 脳の血液の流れがわかる. • PET(アミロイドβ、FDG) – 脳の代謝や、アミロイドβの沈着がわかる – まだ、限られた施設でしかできず、保険適応外. • 髄液生化学検査 – アミロイドβやタウなどの濃度測定が有効 – 保険適応外.

(20) 認知症の治療 • 原因によって治療は異なるが、基本は・・・ – 脳細胞同士の情報伝達の活性化 – 周辺症状の緩和 – 原因疾患(脳梗塞など)の治療.

(21) 40から50歳代 βタンパクが集まる. バピネオズマブ(ワイス) 第1相治験中. βアミロイドになる ソラネズマブ(イーライリリー) 第3相治験中 βアミロイドが沈着. 「老人斑」の形成. タウタンパク質蓄積、 神経原線維が起こる. シナプスにダメージ・減少 60から70歳代 神経細胞変性・消失. ロシグリタゾン(GSK) 第2相治験中⇒アバンディア ★アクトスの類似効果・・消炎・脳保護. アリセプト(エーザイ) メマンチン(第一三共)⇒メマリー レミニール(ヤンセンファーマ) *エクセロンパッチ(ノバルティス) *リバスタッチ(小野).

(22) 認知症治療薬・食品 • 西洋薬 – ドネペジル、スタチン、など. • 漢方薬 – 八味地黄丸、帰脾湯、当帰芍薬散、抑肝散、釣藤散、甘麦大棗湯など. • DHA(ドコサヘキサエン酸) – 青魚に多い。善玉コレステロールふやす。. • クルクミン – ウコン、カレー。大量摂取なら有効だが。。。. • いちょうの葉エキス – 血管・脳保護効果。有効性は?。. • フェルラ酸 – 米ぬかから抽出した成分 (フェルガード)・・・コウノメソッドで使用. • カフェイン – 一日に3杯のコーヒー、緑茶など.

(23) アルツハイマー病予防の7つ方法 アメリカ国立老化研究所(NIA) の提言(2009年5月) ○ 定期的に運動する ○ 果物や野菜の多い物を食べる ○ 社会的、知的に刺激になる活動をする ○ 糖尿病(Ⅱ型)の人はよく治療をする ○ 高血圧の人は適切な血圧に下げる ○ コレステロールが高い人は適切に下げる ○ 健康的な体重を維持する.

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参照

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