公立はこだて未来大学
2013
年度 システム情報科学実習
グループ報告書
Future University Hakodate 2013 System Information Science Practice Group Report
プロジェクト名
biblive : 情報ライブラリーでの体験の記録・共有支援
Project Name
biblive : Recording and sharing experiences in Information Library
グループ名
グループB biblive stream
Group Name
GroupB biblive stream プロジェクト番号/Project No. 12-B
プロジェクトリーダ
/Project Leader
1011063 山本貴文 TakafumiYamamotoグループリーダ
/Group Leader
1011140 林貴洋 TakahiroHayashiグループメンバ
/Group Member
1011063 山本貴文 TakafumiYamamoto 1011140 林貴洋 TakahiroHayashi 1011244 千葉祐瑚 YugoChiba 1011252 吉川凌平 RyoheiYoshikawa指導教員
角康之 美馬のゆり 塚田浩二 原田泰Advisor
Yasuyuki Sumi Noyuri Mima Koji Tsukada Yasushi Harada
提出日
2014年01月15日
Date of Submission
概要
近年,インターネットの浸透により気になった情報を手に入れることは容易になった.未来大学 の学生において予備調査をしたところ,情報ライブラリーを利用する頻度が月2回以下の学生 は76%となった. そこで本グループは,公立はこだて未来大学内にある情報ライブラリー (以下,情報ライブラ リー)を基点に,本の情報を発信していくことで,未来大生と本との出会いを促進し貸出数を増 やすことで,情報ライブラリーの活性化を目指したシステムを開発することにした. 前期では,未来大生に本を提示するシステムとして,Twitter API,Yahoo!日本語形態素解析API,Amazon API,カーリル APIプログラミング言語Rubyを用いて本を選出するプロトタ イプ制作,プログラミング言語Processingを用いた,選出した本を表示するプロトタイプ制作 を行い,学内中間発表会で発表した.しかし,来場者からは学生の求めている本が提示できてい るのか疑問の声が上がった.
そこで後期では中間発表での意見を踏まえ,情報ライブラリー内にある返却棚の本の関係性を ネットワーク状に表示するシステム「biblive stream」の提案した.また,Wordnetを用いて本 同士の関連性を HTML5,CSS3,Javascriptを用いた本の表示システムのプロトタイプ制作 を行った.
(※文責: 林貴洋)
Abstract
In recent years, it became easy to obtain interest information by diffusion of the Internet. On the other hand, the people not to read a book in 20 generations are 38%. Read only one or two books in a month are 38%. The people who do not read a book frequently exceed 70%. In addition, there is a statistical amount of reading of 64% of the people that has decreased [1]. As a result of investigated, The student who used an information library frequently was proved to be a part in Future University students. Therefore, in this group, As base information library in the Future University-Hakodate, We conveyed the charm of the book and decided to develop the presentation system of the book which aimed at the activation of the information library, the improvement of the reading rate of the future major life. In the first half year, we performed Twitter API, Yahoo! Japanese morphological analysis API, Amazon API, prototypic making to elect a book using Calil API programming language Ruby, prototype using programming language Processing as the system which showed a book. We announced on middle presentation about prototype. but, the voice of question that prototype is able to present of students asked book went up from visitors.
Then, based on the opinion, we propose and production of prototype to be displayed in the network like, the relationship of return book in the information library using Javascript, Wordnet.
(※文責: 林貴洋)
目次
第1章 はじめに 1 1.1 背景. . . 1 1.2 目的. . . 1 1.3 情報ライブラリー . . . 1 第2章 プロジェクトの課題 3 2.1 現在の情報ライブラリー . . . 3 2.2 現状の情報ライブラリーの問題点 . . . 3 2.3 課題. . . 3 第3章 グループの概要 4 3.1 課題の設定 . . . 4 3.2 到達目標 . . . 4 3.3 通常の講義ではなくプロジェクト学習で行う利点 . . . 5 第4章 前期の活動プロセス 6 4.1 具体的な手順 . . . 6 4.1.1 理想の状態について考える . . . 6 4.1.2 情報ライブラリーについて調査 . . . 6 4.1.3 理想を叶えるためのシステムについて考える . . . 6 4.1.4 プロトタイプ作成 . . . 6 4.1.5 課題の割り当て . . . 7 4.2 プロジェクト内における課題の位置づけ. . . 7 4.3 課題解決の方法. . . 8 4.3.1 話題・トレンドの収集方法について . . . 8 4.3.2 システムの具体的な流れ . . . 8 4.3.3 学内に表示するシステムを置く . . . 9 4.4 調査. . . 10 4.4.1 学内の交通量調査 . . . 10 4.4.2 情報ライブラリーの利用についての調査 . . . 10 4.4.3 表示方法の調査 . . . 12 4.5 分析・検討 . . . 12 4.5.1 システムの設置場所について . . . 12 4.5.2 システムの設置方法について . . . 12 4.5.3 システムで表示するものについて . . . 12 4.6 プロトタイピング . . . 13 4.6.1 クライアント・サーバモデル . . . 13 4.6.2 XMLを利用したプロトコル . . . 134.6.3 . . . 14 4.6.4 推薦システムのプロトタイプ . . . 15 4.6.5 抱える問題点 . . . 15 4.6.6 kinectを用いた表示デザインのプロトタイプ. . . 17 4.7 プロジェクト内発表 . . . 18 4.7.1 目的 . . . 19 4.7.2 発表内容 . . . 19 4.7.3 得られたもの . . . 19 4.8 学内中間発表会. . . 19 4.8.1 メインポスター . . . 20 4.8.2 グループポスター . . . 20 4.9 はこだて国際科学祭 . . . 21 第5章 後期の活動 23 5.1 前期の改善点 . . . 23 5.1.1 Twitterタイムラインから適切な本がリコメンドできるかという疑問 . . . . 23 5.1.2 そのシステムは徹底的にローカルか . . . 23 5.1.3 アミッドスクリーンを用いる本提示は適切か . . . 23 5.1.4 課題の割り当て . . . 24 5.2 返却棚の本からリコメンドを行う . . . 24 5.2.1 想定しているユーザ体験 . . . 24 5.3 プロトタイピング . . . 24 5.3.1 ネットワーク状の表示を考えた理由 . . . 24 5.3.2 sly.jsを用いた表示プロトタイプ制作 . . . 25 5.3.3 d3.jsを用いた表示プロトタイプ制作 . . . 26 5.3.4 Djangoを用いた閲覧システム . . . 27 5.3.5 Wordnetを用いた本のキュレーションシステム . . . 27 5.4 学内成果発表会. . . 29 5.4.1 メインポスター . . . 29 5.4.2 グループポスター . . . 29 5.4.3 来場者の評価 . . . 30 第6章 biblive stream 35 6.1 概要. . . 35 6.2 機能. . . 35 6.3 使用方法 . . . 35 6.4 操作方法 . . . 36 6.5 現状. . . 36 6.6 展望. . . 37 6.7 広報活動 . . . 37 6.7.1 グラフィックコミュニケーション . . . 37 6.7.2 Facebookページ . . . 40
7 42 7.1 目標に対しての評価 . . . 42 7.2 グループの今後の課題と展望 . . . 42 7.3 個人の役割と成果 . . . 42 7.3.1 山本貴文の役割と成果. . . 42 7.3.2 林貴洋の役割と成果 . . . 43 7.3.3 千葉祐瑚の役割と成果. . . 44 7.3.4 吉川凌平の役割と成果. . . 44 付録A ロゴマーク使用マニュアル 46 参考文献 52
第
1
章 はじめに
1.1
背景
公立はこだて未来大学のキャンパス内には情報ライブラリーが在る.情報ライブラリーには様々 な種類のキュレーションがあり,企画棚や未来大学の教授達がお薦めする本がコース別で置かれて いる本棚など,特殊なキュレーションが沢山存在する.また,内部には1つ1つ仕切られた座席もあ り,インターネットが使えたりなど,非常に良い環境が備えられている. 本には著者の知識が多く記述されており,より多くの知識が求められる大学生にとって読書は 必要不可欠となっている.これに加え,読書にはとても大きな効果があると言われている.イギリス のサセックス大学の実験結果によると,わずか6分間の読書によって3分の2以上もストレスが発 散されることが判明した [2].読書をすることに大きな価値があるという背景には,読者自身をリ ラックスさせる効果が潜んでいる事が分かる.しかし,未来大生を対象に行なったアンケートの調 査によると,多くの未来大生が情報ライブラリーを頻繁に利用せず,月に1∼2回しか利用しない という現状であることが結果として得られた.その結果,情報ライブラリーのみにしかない特殊な キュレーションの存在を知る未来大生が少ないことはもちろん,未来大生は本と接する機会を失っ てしまっている.そこで本プロジェクトは読書をすることは全ての未来大生にとって大きな価値が あると仮説を立て,未来大生が本に対して興味を促進出来るようなシステムを開発して,読書する ことを支援しようと考えた. (※文責:吉川凌平)1.2
目的
前期では情報ライブラリーを利用しない未来大学生に焦点に当てた.本グループでは,読書をしな い学生が本に対して興味,関心を持つようになることが情報ライブラリーの利用数の向上につなが るという仮定の下でシステム開発を行った.しかし中間発表会では,元から本に興味のない学生が リコメンドされた本を実際に手にして読むのかといった問題点が挙げられた.そこで後期では,本 の返却棚に着目した.何か本を読みたいが何を読んだらいいか分からいないという状況の未来大生 を焦点に当て,前期とは別の視点から未来大学生の傾向や季節感をとらえ,未来大学生に本を提供 することに務めた.本プロジェクトの開発したシステムを使用することで,より高い精度でユーザ に合った本を提供し,情報ライブラリーを利用してもらうと共に読書による恩恵に触れてもらうと いうことを目的とした. (※文責:吉川凌平)1.3
情報ライブラリー
公立はこだて未来大学のキャンパス内には情報ライブラリーという図書館が設けられている.情 報ライブラリーには他の図書館には無い,特化した本棚などが設置されている.例として,情報ライブラリーには「A5棚」という本棚が存在する.情報ライブラリーの全ての書 架には「A1」,「B2」などと番号が割り振られている.「A5棚」もその内の一部であるが,「A5棚」 は他の書架とは異なり,普段ばらばらに配置されている本が,あるテーマをもとに期間限定で集め られる本棚である.[6]テーマは情報ライブラリーの司書が決定しており,毎月新たなテーマが与え られる.1.1では2014年1月のA5棚であり,「大人ってなんだ?」というテーマを基に集められた 本が並べられている.情報ライブラリーではこのA5棚を学内メールや広告を用いて未来大生や教 授に情報発信をし,本の紹介に務めている. 図1.1 A5棚 この他にも情報ライブラリーには教員たちのお薦めの本が専門コース別に置かれる本棚も設置 されている.これによって未来大生は自らのコースの専門図書を安易に探し出すことが可能となる. また,教員たちが薦める本であるので未来大生にとって良い教養になることは間違いない.情報ラ イブラリーにはこのような特殊なキュレーションが設けられている. 書籍に関しても,理系の書籍はもちろん,文系の書籍や英書籍などといった多くの書籍が備えら れている.また,参考書ばかりではなく,実際に講義で扱われている教科書も置かれている.さらに, 教員だけでなく未来大生は情報ライブラリーの専用webサイトを通じて,図書の購入を希望するこ とが可能となっている. 情報ライブラリーは図書やキュレーションが豊富だけでなく,館内の環 境も良く,学習するにはとても相応しい施設となっている. (※文責:吉川凌平)
第
2
章 プロジェクトの課題
2.1
現在の情報ライブラリー
図書館は一般的に,学習や調べ物をするための図書館と,娯楽を目的とする図書館とに分かれる. 前者は辞書や学術書籍等の専門書に重点を置いて書物を収蔵するが,後者は小説や一般向け教養書, 児童書などに重点が置かれる.未来大学では一般的な呼び方である図書館ではなく,情報ライブラ リーとしている.これは,一般的な図書館のように書物を読むだけでなく,様々な情報を収集出来る 場としての意味を持っている.情報ライブラリーでは司書がキュレーターとなり,あるキーワード で選ばれた本を紹介するA5棚,未来大学の4つのコースごとにおすすめされる本が選ばれたコー ス別棚など,他の図書館にはない魅力的な企画がある. (※文責:千葉祐瑚)2.2
現状の情報ライブラリーの問題点
A5棚やコース別棚など魅力的な企画があるにもかかわらず,未来大学の学生の多くは情報ライ ブラリーを利用する頻度が非常に少ない.これは,企画棚があまり大きく紹介,宣伝されていないこ とや情報ライブラリーの検索がスムーズに行えない,何かを調べるにはネットを使用する学生が多 いなどが考えられる.情報ライブラリーの利用頻度が少ないということは,様々な本を知る機会が 少ないとも言いかえる事が出来るだろう. (※文責:千葉祐瑚)2.3
課題
情報ライブラリーの使用頻度を多くし,より本を知る機会を増やすために,未来大生に本に興味 をもってもらう.普段情報ライブラリーに行かないプロジェクトメンバーで実際に情報ライブラ リーに本を見に行ったところ,何らかの本を選ぶという約束が無かったにもかかわらず面白そうだ と思った本を手に取った.これは誰にでも本への興味があるということに繋がるだろう.つまり,普 段本を読まない人でも面白そうと思える本を知れば情報ライブラリーを使用するかもしれないと考 えた.しかし,本を知るために改善策を考えなければならない.そこでbibliveでは,未来大生にA5 棚やコース別棚などの本を知ってもらうためのシステム,情報ライブラリーのより良い検索システ ムを提案する. (※文責:千葉祐瑚)第
3
章 グループの概要
本グループは,未来大生と本との接点を増やし,情報ライブラリーや本への興味を持ってもらう ためのシステムを開発行うグループである. 大学図書館には,その大学の教育・研究内容に特化し た本が集められており,情報ライブラリーも例外ではなく,情報工学や,プログラミング,複雑系,デ ザインについての本が蔵書に並んでいる.また,未来大生もその蔵書の中から自身の関心や興味に 基づいて本を借りることになる. 学生が収蔵された資料や,ライブラリーの空間などのリソースを利用しないのは非常にもったい ないと考えた.そこで本グループでは,未来大生の本への興味向上や,本をきっかけとした様々な体 験を目的とした,本との出会いを促進するためのシステムの開発を行った. 前期は,Twitterを用いて,未来大生のつぶやきから興味関心を判別することで,興味に近い本を 提示するシステムの制作を行った. 後期は返却棚に着目した.返却棚は自動貸出返却機で返された 本を一時的に置いておく棚である.つまり,興味関心に基づき借りられたというステータスのある本 が集まる棚である.返却棚の本を整理提示することによって,より多くの未来大生と本の出会いを 支援できるのではないかと考え,返却棚の本をネットワーク状に表示するシステムの制作を行った. (※文責:林貴洋)3.1
課題の設定
情報ライブラリーでは,A5棚と呼ばれる,司書がキュレーターとなって月ごとにテーマに基づい た本の紹介や,コースの本棚とよばれる,未来大学の教授が推薦する本を専攻別に棚を作り紹介し たいり,図書購入依頼の受付等,利用者数向上や利便性向上のために活動を行なっている. しかし現 状では,多くの未来大生が情報ライブラリーを頻繁には利用していない.これでは,ライブラリー内 でどのような試みをしても学生には伝わらない.そこで本グループは未来大生にどのようにしたら 情報ライブラリーを利用してもらえるかになるかを考えることにした. 上記のような問題点から,本グループは未来大生と本の接点を増やせば良いのではないかと考え た. 接点を増やす具体例として,東京都新宿にある紀伊國屋書店新宿本店では「ほんのまくら」フェ アと称したイベントを行った[3]. これは表紙に,本の書き出しの一文を書いたオリジナルカバーを かけ販売するというものである.結果,当初の予定の25倍の売上を記録した. このように未来大生 に本の何かしらの要素を,適切に提示出来れば,本に興味を持ってもらうことが出来ると考えた. そ のために効率的に本を選出し,それに対し興味を掻き立てられるような本との出会いを促進するシ ステムを開発する必要があると課題を設定した. (※文責:林貴洋)3.2
到達目標
未来大生の本に対する興味の向上,本をきっかけとした様々な体験を促すシステムの制作を行い, 利用者を増加させることで,情報ライブラリーの活性化を目標とする.最終的には未来大学に常設できるようなシステムを作成することを目標にし,徹底的にローカルであること,未来大学ならで はのシステムの制作を行う. (※文責:林貴洋)
3.3
通常の講義ではなくプロジェクト学習で行う利点
本プロジェクトでは,情報ライブラリーをテーマに課題を設定している.個人で情報ライブラリー を対象に活動を行うことは,個人情報の扱いや,多数の権利が関係して難しい.しかし,プロジェク ト学習として行うことで,このような障害を軽減することができる. システムの開発には多くの技術が必要となり,複数のコースの学生が集まり技術の共有を行うこ とができる.同時に多人数で開発する難しさを体験することが出来る.また,今回はアジャイル的に プロトタイプ作成することに取り組むことにした.実際に動作するものを短いサイクルで作ること で,周りからフィードバックを得ることや,システムを作る上で話し合いも進めやすくなる.このア ジャイル的に開発するためにも人数が必要となり,通常の講義では行うことが出来ない. 情報ライブラリーの抱える課題は一つではなく,複数あると考えられ,それは明確な解があるも のではない.様々なアプローチから効率的に情報ライブラリーをより良くしていくためには人数が 不可欠である.以上の理由から今回の課題設定はプロジェクト学習に適していると言える. (※文責:林貴洋)第
4
章 前期の活動プロセス
4.1
具体的な手順
4.1.1
理想の状態について考える
本プロジェクトのメインターゲットは未来大生であるが,プロジェクトメンバーも未来大生の一 人である.そこで,未来大生のひとりとして情報ライブラリーがどのようになって欲しいのか,アイ デアの種となる気づきを発見するために,情報ライブラリーに訪れた.ライブラリーに訪れている 人の利用方法の観察,情報ライブラリーの蔵書の特徴について探すことで現状や問題点を見つけ出 した.また他の図書館には存在し情報ライブラリーには存在しないものを見つけ出した.これらの 見つけ出した点から,解決方法を話し合った. (※文責:林貴洋)4.1.2
情報ライブラリーについて調査
未来大生に伝えたい本・情報ライブラリーの魅力は何か調査を行った結果,情報ライブラリーに は司書がキュレーターとなって本を選んだ「A5棚」や,本学の各コースの担当教員が選んだ本を並 べる「コースの本棚」,本学の教員が出版に関わった「未来大文庫」など情報ライブラリー独自の 魅力的なコンテンツがあることを発見した. 一方で,A5棚の展示のバックナンバーが活用されておらず,非常にもったいないことや,一部の学 生が頻繁に情報ライブラリーを利用し,多くの学生があまり利用しないという利用者の偏りがある ことを発見した.また,情報ライブラリーのWebサイトでは年度別貸出ランキングが紹介されてい るが,この存在を知っているものは少なく,活かしきれていないコンテンツもあることを発見した. (※文責:林貴洋)4.1.3
理想を叶えるためのシステムについて考える
上記の調査から利用者の偏りがあることがわかったが,それでは本に対して出会う機会を損失し ている学生が多いことに気がついた.調査中に,普段は情報ライブラリーに訪れないグループメン バーが本を手に取る動作をしていたことを発見した.そこから私たちは,本の表紙・タイトルを何か しらの形で提示すれば本に興味を持つことは出来るのではないかと仮説立てた. (※文責:林貴洋)4.1.4
プロトタイプ作成
私たちは本の情報を提示するシステムを考案し,プロトタイプを作成した.プロトタイプが あることによって,アイデアの方向性の検討が容易になる.また,ものとして作ることで,考えているだけではわからない問題点を発見することが出来,システムの完成度向上もに繋がる. (※文責:林貴洋)
4.1.5
課題の割り当て
メンバーの得意分野及び,関連性を基に以下のように割り当てた. 本を提示するシステムのプロトタイプ 山本,千葉 本を選び出すシステムのプロトタイプ 山本 はこだて国際科学祭についての検討 吉川 各種報告時のスライド作成 林 中間発表のポスター作成 林,吉川 中間発表時の展示レイアウト 千葉 中間発表に関しては,全員が発表するように分担を行った.プロトタイプについては,プログラミン グを得意にしている山本,知能システムコースである千葉が担当した.ポスターについては,情報 デザインコースの林がテンプレートを作成しプロジェクト内で配布を行った.吉川はそれを基にグ ループポスターを作成した. (※文責:林貴洋)4.2
プロジェクト内における課題の位置づけ
グループBの提案では,普段本を読まないが,少しでも本を読んでみたいと思う本学学生,自分自 身の読みたい書籍がどのようなものか分からない人に対して,「実は自分が読むべき・欲していた書 籍を見つけ提示する」という提案を行なう.これにより,本学学生がより多くの書籍に興味を持ち, 多くの書籍を読書してもらい,活字離れを食い止めるという効果を期待している.本学学生にとっ て,最も身近に書籍が豊富にある場所は情報ライブラリであるが,私たちの調査では,情報ライブラ リを訪れる頻度は本学学生へのアンケート結果より,月に1 2回程度である人がもっとも多いことが分かった.私たちはこの結果から,普段から書籍と接触し ている人は少ないと考え,なぜ少ないかを「書籍に触れる時間が少ないため」だと考えた.「実は自 分が読むべき・欲していた書籍」とは,本学学生間で形成する”学内”というコミュニティの中で作 られた”話題となっているテーマ”,”トレンドとなっている事柄”を自動で収集し,その事柄に関 連する書籍のことである.検索された書籍が情報ライブラリで蔵書されているかまた,蔵書されて いる場合は貸出状態も取得し,学内で表示させる.提案する書籍が学内で提示されることによって, 興味を持った書籍はすぐに借りいくことができるようにする.狭いコミュニティから提案された書 籍であることから,多くの未来大学生は関心を持ち,書籍に注目するのではないかという仮説を立 てている. (※文責:山本貴文)4.3
課題解決の方法
4.3.1
話題・トレンドの収集方法について
私たちは話題・トレンドの収集方法として,Twitterを利用する.Twitterは140文字の文字数で かわされるコミュニケーションツールであり,本学でも多数の学生が利用している.Twitterでツ イートされる内容は十人十色で多岐にわたるが,私たちが特に注目しているツイートは「日頃の様 子を伝える内容」のツイートである.このような内容のツイートであるべき理由として,私たちが掲 げる「実は自分が読むべき・欲していた書籍を見つける」ためには,日頃の些細な出来事のつぶや き,誰にもリプライされない独り言などのツイートも収集する必要が有るためである.現状では,ツ イートが独り言かどうか,ツイートの語るユーザの考えなどを知るすべは無く,今後,集合地的に情 報を収集し,分析を進める必要が有る. (※文責:山本貴文)4.3.2
システムの具体的な流れ
図4.1 システムの流れ 私たちは,ツイートを収集する方法として,現在は開発者個人のTwitterタイムライン取得して いる.Twitterを提供するTwitter社では,ユーザのタイムラインを取得するなどの,Twitterからさ まざまな情報を得るためのTwitterAPIが公開されており,制作予定のシステムでも利用する.今 後はTwitterに本プロジェクト専用のアカウントを作成,そのアカウントから前述のAPIを利用 し,話題・トレンドの取得に利用する. Twitterで取得できる情報は,ツイートという文章の固まりであるため,今回のプロトタイプでは ツイートをYahoo!テキスト解析APIを利用して,得られたツイートに形態素解析を行い,名詞句 だけを取り出す.そして,取得した多数のツイートから同様の名詞句が数度に渡って取り出された 場合,その名詞句を検索ワードとしAmazonの書籍検索を行なう.一つの検索ワードから複数の本が検索されることが多いため,中間発表までの過程ではランダムで本を選択している.検索された1 冊の本を,カーリルというインターネットサービスを利用し,情報ライブラリの蔵書情報を取得す る.以上が本の提案するためのサーバサイドの動きである. (※文責:山本貴文)
4.3.3
学内に表示するシステムを置く
私たちは,中間発表までの過程でいくつかの本の提示方法について検討を行った. 1つは,情報ライブラリに隣接する廊下のガラスに,アミッドスクリーンを設置し,そこに本を提示 図4.2 アミッドスクリーン案イメージ するものである(4.2).アミッドスクリーンとは,住宅用の一般的な網戸にプロジェクターから映し 出される映像を投影するというものである.一般的なスクリーンと違って,スクリーンの向こう側 が網戸の編み目から透視することができるため,本学の特徴である”ガラス張りの壁”を生かした 提示の方法となっている. 2つは,エレベーター内にある四方の壁の1つに小型のディスプレイを 図4.3 エレベーター内案イメージ 設置し,本の情報を提示するものである(4.3).エレベーターを利用する際に発生するわずかな時間 に,思わず観てしまい,本にほとんど興味のない人でも関心が向けられることを期待している.図4.4 正面玄関案イメージ 3つは,本学の3階正面玄関のポーチのガラス窓にディスプレイ設置し,本の情報を提示するもの である(4.4).ポーチから情報ライブラリまでは目と鼻の先であり,思い立ったらすぐに借りに行く ことが出来る場所であると考え,ここに提示する方法も考えている. (※文責:山本貴文)
4.4
調査
システムの設置場所,どうやってシステムを表示させるか,システム内での本の表示方法を明確 に決定するために,調査を行った. (※文責:千葉祐瑚)4.4.1
学内の交通量調査
未来大生の動きを把握し,より効率的に情報を提示できる場所をさぐるための基礎資料にするた め,未来大学での特に人通りが多いと想定される場所を観測した.対象は未来大学内を移動してい る人とし,2013年6月6日,12時半から12時45分までの15分間観測した.未来大学での特に人通 りが多いと推測される4箇所の地点,3階モール,3階ライブラリー前廊下,2階生協前,1階食堂前で, 往来する延べ人数を,カウンターを利用してカウントした.カウント方法としては,男女無差別に, 上の階へとのぼる方向と下の階へとくだる方向の2方向に分けて観測した.その際,3階モールは正 面入り口方向を下方向,院棟方向を上方向とした.調査結果としては,表4.1のようになり,3階モー ル,2階生協前の人の流れが多く,3階ライブラリー前廊下はあまり人通りがみられなかった.このこ とから,ライブラリー前廊下にシステムを設置するのは好ましくないと考えられる. (※文責:千葉祐瑚)4.4.2
情報ライブラリーの利用についての調査
未来大生のライブラリー使用状況,本のどこに印象を持つか,空きコマは主にどこで過ごしてい るか調べるためにアンケート調査を行った.対象は未来大学の学生にしぼり,2013年,5月31日,14 時40分から18時までの間に行った.男女無差別にアンケートに協力してもらえるかどうか聞き,表4.1 通行量調査結果 場所 下から上へ 上から下へ 合計 3階モール 72 48 120 3階ライブラリー前廊下 48 21 69 2階生協前 78 37 115 1階食堂前 70 28 98 合計 268 134 402 平均 67 33.5 了承を得た人50人に簡単なアンケート用紙に記入してもらった.アンケートの内容としては,ライ ブラリーの使用頻度を「利用しない,月 1∼2 回,週 1∼2 回,週 3∼4回,それ以上」の5 つの中か ら選んでもらった.次に空きコマに主にどこにいるかを自由回答で記入してもらい,最後に本を手 に取るとき,最初に見る場所と次に見る場所を「表紙,本の中身,タイトル,背表紙,その他(自由回 答)」の 5 つの中から選んでもらった.調査結果として,ライブラリーの利用頻度に関しては,利用 しない7人,月1∼2回31人,週1∼2回6人,週3∼4回4人,それ以上2人という結果になった.空 きコマに主にどこにいるかにかんしての回答では,最も多かったのは1階円卓で11人,次に多かっ たのが1階スタジオで9人だった.本のどこを見るかの質問に関しては表4.2のようになった.こ れらの結果より,本の第一印象は表紙から得る人が多いのではないかと考えられる.また,未来大生 の多くの人はあまり未来大学情報ライブラリーを使用しないこともみられた.空きコマに使用する 場所で最も多かった回答は1階円卓ということなので,この結果も設置場所を検討する際に考えな ければならない. 表4.2 アンケート調査結果 表紙 次 表紙 27 9 本の中身 3 20 タイトル 15 16 背表紙 3 2 その他 2 3 (※文責:千葉祐瑚) グループ内でシステムの表示方法を検討していたとき,アミッドスクリーンに表示させる案が出て いた.アミッドスクリーンとは,網戸をスクリーンの代わりに用いるものの名称で,プロジェクター を網戸に投影して映す.使用上のメリットとしては,非常に安価で,持ち運びも便利である.また,ス クリーンのサイズも自由に設定できる.デメリットとしては明るい場所では鮮明に映らず,網戸を すり抜けた光が網戸の背後にも投影してしまう.似たものにポリッドスクリーンというものもあり, こちらは網戸ではなく,ポリエチレン系ビニールシートを使用する.ビニールなので網戸よりも鮮 明に映すことができるが,シワができやすい.また,表示する際に,システムと人のインタラクショ ンについて考え,Kinectを用いる案が出た.現時点のプロトタイプでKinectにより画面の前に立っ た人の骨格を読み取るものが出来ている.また,Kinectの他に利用できるものがないか調べたとこ
ろ,Leap motion(http://memo.goodpatch.co/2013/07/leap-motion/)というものがあり,こ れも利用できないかと検討した. (※文責:千葉祐瑚)
4.4.3
表示方法の調査
4.5
分析・検討
4.5.1
システムの設置場所について
当初,ライブラリーに近いという考えからシステムの設置場所はライブラリー前の廊下を想定し てきた.しかし,調査結果をみるとライブラリー前の人通りが少なく,システムを目にする機会が減 少してしまうのではないかと考えられる.人通りの多さ,仮にシステムを設置したとして目に留ま るかなどを考え,調査後に考えられた設置場所案としては,正面入り口,363教室前にあるエレベー ター裏などの案がでている. (※文責:千葉祐瑚)4.5.2
システムの設置方法について
実際に,グループ内で網戸を購入し,プロジェクターに投影してみたところ,鮮明に表示され,十 分スクリーンとして使用できるものだった.しかし,網戸の背後にも投影され,その投影された光 が通行者に当たった場合とても眩しく,通行の邪魔になってしまうことがわかった.アミッドスク リーン,もしくはポリットスクリーンのどちらかを使用する場合は通行の邪魔になるということを 解決しなければならない.また,プロジェクターをどこに設置するか,Kinectを用いる場合どこに Kinectを設置するかも設置場所によって変わるので,設置場所を決め次第検討する. (※文責:千葉祐瑚)4.5.3
システムで表示するものについて
表紙案 現時点では,システムに表示させる本の場所は本の表紙としている.その理由としては,アンケー ト調査により本の第一印象を得るのは表紙であることが考えられるためである.しかし,アンケー ト結果のみでは最終的な決定に繋がらないので,さらなる検討が必要である.検討にはユーザーテ ストを踏まえた検討をしていく. (※文責:千葉祐瑚) 未来大蔵書データの必要性 現時点のプロトタイプに未来大学の蔵書データを表示している.その理由としては,システムの ターゲットに未来大学生を設定しているため,未来大学情報ライブラリーに表示された本があるか どうかを表示させた方が便利だと考えたためである.しかし,本当に便利かどうかユーザーテストをしていないので,今後ユーザーテストを行い蔵書データ表示についても検討していく. (※文責:千葉祐瑚)
4.6
プロトタイピング
4.6.1
クライアント・サーバモデル
2つのシステムは,クライアント・サーバモデルで構築を行なった.クライアントとなるものが表 示システムで,サーバとなるものが推薦システムである.クライアント・サーバモデルでの構築には 理由がある.1つはソースコードの可読性や保守性を維持することである.推薦システムは今回,簡 単な仕組みによって動いている.しかし,プロトタイプを進めるにあたって複雑なアルゴリズムにな り,やり取りするデータの量が増えることが予測される.すると,ソースコードはどんどんと複雑な ものになってしまい,表示するシステムへの今後の負荷などが増加してしまう.さらに,開発作業を 円滑に行なう為,このモデルを利用している.グループ内でもプログラミング能力に差があるため, プログラムの難易度に合わせた仕事の振り分けを行なう事が可能である.実際に表示システムと推 薦システムの担当者は分かれており,効率よくコーディングを行なうことが出来た. (※文責:山本貴文)4.6.2
XML
を利用したプロトコル
図4.5 生成されるXML今回,2つのシステム間でのやり取りをExtensible Markup Language(XML,エックスエムエル) を用いて行なった.XMLとは,やり取りされる情報を「データ項目」と「データ内容」で分別して 記述するマークアップ言語である.簡単な規格を持つため,広く普及し,Webアプリケーション等で のデータのやり取りではよく使われる.今回,私たちもサーバとクライアント間でデータをやり取 りする必要があったため,XMLを利用することにした.
図4.6 表示システムのプロトタイプイメージ
4.6.3
表示システムのプロトタイプ
プロトタイピングということで,素早く表示システムの制作をする必要があった.そのため,比較 的容易にグラフィカルなプログラムを書くことができるProcessingというプログラミング言語を 採用した.Processingは学部1年次の必修講義で利用することがあったためグループメンバー全員 がプログラムの書き方や読み方を学習しているため,共同してプログラムの作成が行なう事が出来 るという利点があった. (※文責:山本貴文)4.6.4
推薦システムのプロトタイプ
図4.7 表示システムのプロトタイプイメージ
サーバサイドでTwitterAPI,AmazonAPI,Yahoo!テキスト解析API,カーリルAPIを利用する ためにRubyというプログラミング言語を使用した.サーバサイドのプログラムは複雑になると事 前に想定しており,コードの書きやすさを考慮した結果,Rubyという言語を利用する事になった. コードをグループ内のメンバーが所有するサーバに設置し,XMLを吐き出すシステムを構築した. (※文責:山本貴文)
4.6.5
抱える問題点
推薦システムは各企業・団体が用意するAPI4つを利用し,本の推薦を行なっているため,Twitter タイムラインの取得を開始してから,本の推薦を行なうまでかなりの時間が掛かる.また,APIの利 用制限により短い期間の間で何度もプログラムを動かすと,プログラムが停止する問題などが有る. (※文責:山本貴文) TwitterAPI TwitterAPI を利用する為には事前に,アプリケーションの登録を行なう必要がある.そのた め,Twitter Developers(https://dev.twitter.com) というTwitterを利用したアプリケーショ ンの開発登録を行なうサイトで,本システムの開発登録を行なった.アカウントを作成する事によっ て,開発登録を行なった際のアカウントのタイムライン(TL)の取得を15分に15回に限り行なう 事が出来るようになった.(※文責:山本貴文)
AmazonAPI (Product Advertising API)
AmazonAPI もTwitterAPI と同様に,AmazonWebService(https://aws.amazon.com) でア プリケーションの開発登録を行なう必要が有る.そのため,登録を行ない,アプリケーションの固有 のキーなどを取得.ソースコード内に記述し,利用する.この登録を行なう事によって,商品検索の APIを利用する事が出来るようになる.
図4.8 Twitter Developers
図4.9 AmazonWebService
(※文責:山本貴文)
Yahoo!テキスト解析API(日本語形態素解析API)
Yahoo!テキスト解析API(以後,テキスト解析API)は,上記のAPIと違い,事前に利用登録な どを行なう必要が無い.テキスト解析APIでは,形態素解析したい文章と,形態素解析後に解析結 果として出力する品詞の種類のパラメータなどを送信し,検出された品詞のデータが送られてくる. 今回は,テキスト解析を利用した解析であったが,指定できる品詞の種類が,13種類( 形容詞,形容 動詞,感動詞,副詞,連体詞,接続詞,接頭辞,接尾辞,名詞,動詞,助詞,助動詞,特殊文字)しかなく, 例えば”固有名詞”など,より細かな指定を行なう事が出来ない.そのため,今後はMecabなどの より精密な分析を行なえるソフトウェアに移行することも視野に入れている. (※文責:山本貴文) カーリルAPI カーリルとは,日本最大の図書館蔵書検索サイトである.未来大学の情報ライブラリもこのシステ ムに参加しており,カーリルを利用する事によって未来大学の蔵書データにアクセスする事が出来
図4.10 Yahoo!テキスト解析API 図4.11 カーリルAPI るようになる.カーリルAPIでは,1度検索を掛けた本が1度のレスポンスで帰ってこずに,2度目 以降のアクセス(ポーリング)でデータを返すことがある.そのため,他のAPIには無い特殊な動作 が必要となり,今回のプロトタイプの抱える「動作がゆっくり」となる問題点の原因となっている. (※文責:山本貴文)
4.6.6
kinect
を用いた表示デザインのプロトタイプ
Kinectを用い,本を表示する際のデザインの検討を行うプロトタイプも行なった.Kinectはユー ザの頭の位置や,足の長さなどの骨格を認識することができる.Kinectを使うことによって,その場 に居る人を認識し,人の歩速に合わせて本が付いてくるような表示のアイディアの実現を行った. (※文責:山本貴文)図4.12 kinectを用いたプロトタイプ 抱える問題点 Kinectを用いたプロトタイプでは,現在複数人が同時にKinectセンターの前に立つと,動作が 不安定になる傾向が有る.Kinectの設計上,6名程度まで人間の識別を行なう事が出来るとされてい るが,プロトタイプのプログラムに不備が有り,現在は1名の認識までは正常に行なう事が可能で ある. (※文責:山本貴文)
4.7
プロジェクト内発表
図4.13 プロジェクト内発表の様子4.7.1
目的
各グループが今後行なう予定の作業や,提案予定のシステムが,全く見当違いなものになってし まっていること,またはグループの進め方に問題があるなど,他のグループが客観的な意見や批評 を行なう場を設けた. (※文責:山本貴文)4.7.2
発表内容
提案するシステムのアイディアの経緯,内容,展望などを,プレゼンテーションスライドに従って 発表を行なった.途中,4.6.6 Kinectを用いた表示デザインのプロトタイプを紹介する場面もあった. (※文責:山本貴文)4.7.3
得られたもの
提案時点では,Kinectを用いて,本をストーキングさせるという技術に溺れている部分があった. そのため,今後はユーザにとって利用しやすいものにする為の検討が必要である事が分かり,今後, 私たちのグループの課題となった.また,ユーザにとって利用しやすいものでなければ,飽きられや すく,長く利用されないシステムとなってしまう.そのため,人間とシステムの動きや作用,反応と いった部分に注目すると良いとのアドバイスを頂いた. (※文責:山本貴文)4.8
学内中間発表会
図4.14 中間発表時の様子 中間発表は,前期に行ったプロジェクト学習での活動について,ポスターやスライドを用いて発 表,報告を行い他のプロジェクトとの交流や意見交換を目的としたものである.本プロジェクトとして,スライドを用いて,プロジェクト全体が行なっている活動について報告し,その後グループご とのセッションに移った.本グループは発表に2名がつき,提案する本推薦システムと表示システ ムのプロトタイプの提案と説明,活動方針・プロトタイプの詳細を記したポスターの掲示,今後の展 望についての発表を行った.またそれらについて,作成したプロトタイプや,プロジェクトの方向性 について,プロジェクト外の学生・教員などから客観的に意見交換や,批評を頂いた. (※文責:林貴洋)
4.8.1
メインポスター
図4.15 展示したメインポスター プロジェクト全体の概要を示すポスターとして,メインポスターを作成した.プロジェクトの顔 となるポスターであり,分かりやすさに注力した.中間発表時はポスターにあまり近づくことが出 来ないかもしれないと,2m離れても読むことが出来るように」と意識しフォントサイズを大きめに 取り視認性を確保した.また,プロジェクトの目標を文章とは他に吹き出しを用いてセリフを掲載 することによって,すべてを読まなくてもわかるような構成とした. (※文責:林貴洋)4.8.2
グループポスター
各グループではポスターセッションを行ったので,ポスターのクオリティ向上に特に注力した.初 稿では,ポスターはプレゼンの補助的な役割だと捉えて制作していた.しかし,指導教員にポスター図4.16 展示したグループポスター のみでも,全体が伝わるように作成すべきとのアドバイスを頂き,大きくイメージ画像を掲載し,視 覚的に制作したいものを伝えた.また,内部動作について図解することによって,相手に伝わりやす いポスターを心がけた. このポスターのヘッダーとフッターはプロジェクト内で統一している.各グループが1つのプロ ジェクトとしての活動しているという統一感を狙った. (※文責:林貴洋)
4.9
はこだて国際科学祭
毎年8月末頃に函館市内の複数の会場において,はこだて国際科学祭というイベントが開催され る4.17. はこだて国際科学祭とは,サイエンスショーや実験教室などの多彩な催しを通じて科学の魅力を 伝えることを目的としたイベントであり,2009年8月22日に第1回目を開幕した[5].はこだて国 際科学祭では毎年異なったテーマが設けられ,企画者として参加する者はテーマに沿った企画を 行う. 2013年のはこだて国際科学祭は8月17日から25日の期間に開催されるという情報を担任から 受けた.そこで,本プロジェクトで企画者としてはこだて国際科学祭に参加するという方針で話を 進めることとなった.これを受け,本プロジェクトの一員である吉川と森が、科学祭に大きく携わっ ている公立はこだて未来大学の金森さんのもとに訪問した.金森さんからははこだて国際科学祭に 関する詳しい内容と過去の事例,必要な物などの情報を頂き,後日,全プロジェクトメンバーに話を図4.17 展示したグループポスター まとめて報告した。金森さんからも何度か本プロジェクトの活動場所へお越し頂き,出展は現実的 なものとなっていた. プロジェクト活動では各グループがはこだて国際科学祭を視野に入れつつ開発を進めていた.し かし,中間発表会を目前とした時期であり、グループ全体がはこだて国際科学祭の準備に時間を掛 けることが出来ず,それぞれのデモンストレーションも中途半端といった状況になってしまった.そ こで本プロジェクトで考慮した結果,システムや準備も不完全な状況のまま当日を迎えてしまう恐 れや、期日直前になって参加をキャンセルしてしまうことも予測され,金森さんを初め多くの関係 者に多大な迷惑をかけてしまうのではという判断に至り,はこだて国際科学祭に参加することを断 念した. (※文責:吉川凌平)
第
5
章 後期の活動
5.1
前期の改善点
5.1.1
タイムラインから適切な本がリコメンドできるかという疑問
推薦システムで使用されるデータの情報源を,あるユーザのTwitterタイムラインから,数十件 のツイートを抽出し,品詞分解,その後最頻出された名詞をAmazonの検索サービスに入力し,本を 見つけていた.しかし,実際に使用してみるとユーザの興味ある本に結びつくことは少なかった.ま た,中間成果発表会において,同様の指摘をされており,後期の活動ではデータの情報源の変更をす る必要があると判断した. (※文責:山本貴文)5.1.2
そのシステムは徹底的にローカルか
私達は,本学の図書館独特の面白さを利用した問題解決を行っていたが,TwitterなどのSNSを 用いる方法は,本学の図書館の面白さを十分に生かしているとは言えなかった.後期の活動では,本 学の図書館にある,具現化されていない利用履歴等のデータや本学の図書館独特の試みの可視化を 行う考え方を持った. (※文責:山本貴文)5.1.3
アミッドスクリーンを用いる本提示は適切か
前期では,推薦システムで推薦された本をKinectを用いた人間を追尾するして表示する提示シ ステムを開発し,アミッドスクリーンを本学図書館の窓ガラスに設置して提示を行う計画を立てて いた.しかし,アミッドスクリーンを用いる方法は下記のように様々な問題があった. • アミッドスクリーンに映像を映写するには,その空間が暗くなければならない.図書館の窓ガ ラスに設置しても,ユーザが見るに耐えないレベルに映像を映写することが困難だと考えた. • アミッドスクリーンへの映写はプロジェクターを用いて行う予定であったが,図書館の窓ガ ラス付近でプロジェクターを設置できる場所が見当たらなかった.スクリーンに人間が近づ いた際,人間の陰を入れないようにプロジェクターを設置することが困難の原因の1つであ る.ミラー反射式の超短焦点プロジェクターを用いることによって,解決できると思われた が,高額であることと共に,大学の通路に設置するため通行の邪魔になるなどの理由により 使用を却下せざる得なかった. (※文責:山本貴文)5.1.4
課題の割り当て
メンバーの得意分野及び,関連性を基に以下のように割り当てた. 本を提示するシステムのプロトタイプ 林 本を選び出すシステムのプロトタイプ 山本 各種報告時のスライド作成 林 成果発表会のポスター作成 林,吉川,千葉5.2
返却棚の本からリコメンドを行う
返却棚とは,利用者が自動貸出返却装置で返した本を一時的に置いておく棚である. ここには, 多くの蔵書がある中で未来大生の関心に基づき借りられた本が返されている.つまり,「未来大生の 興味にもとづいて借りられた」というステータスのある本が集まっている棚である.返却棚にある 本の情報を整理,提示することによって,より未来大生の興味に近い本を提示し,本の発見を支援す ることが出来るのではないかと考え,後期は利用することにした. (※文責:林貴洋)5.2.1
想定しているユーザ体験
返却棚の本質は,返された本のまとまりと,まとまりから想像できる“借りられた意図”であると 考えた. 一つ目に,返却棚の本は普段と置いてある場所が異なるため,周辺にある本が違うということで ある.普段の本の探索方法では発見できなかった本と,利用者が出会うことが期待できる. 二つ目に,利用者が返却棚の一冊の本に興味を持つと連鎖的に興味のある本と出会える可能性が あるということである.多くの利用者は一つの物事に関しての関連本を同時に返す傾向があった.つ まり1冊の本に興味を持てば,その左右周辺に置かれていた本に興味を持つ可能性が期待できる. 三つ目に,返却される本に全体の興味の傾向が出ることである.例えば,テスト期間が終了すると, テスト教科に関する本が多く返される.このようにトレンドを長いスパンで記録していくと,期間 に合わせた本を提供することが出来る. (※文責:林貴洋)5.3
プロトタイピング
5.3.1
ネットワーク状の表示を考えた理由
我々の脳は、意味ネットワーク・モデルという概念モデルによって意味記憶を行っているとされ ている。階層的なネットワークを構成するこのモデルでは、個々の概念に対応するざまざまなノー ドが連結して記憶している5.1。人間の脳の働きをタッチパネル上で表示するものを開発すること で、認知的経済性の高い表示しシステムを作ることを考え、実装した。図5.1 意味ネットワークモデルの概念図
(※文責:山本貴文)
5.3.2
sly.js
を用いた表示プロトタイプ制作
d3.js以外にも,私達は別の表示方法の検討を行った.それがsly.jsである.sly.jsは,表示の形式 をネットワーク図にする決定を下す前に検討したフレームワークで,Appleが制作するソフトウェ アに含まれる,CoverFlowに似ている動きをWebブラウザ上で簡単に作成することが出来る.sly.js を利用したプロトタイプも制作したが,表示方法の変更に伴い,sly.jsの開発を取りやめた.
5.3.3
d3.js
を用いた表示プロトタイプ制作
本グループは,プロトタイプ制作の段階で,d3.jsの利用を試みた. d3.js とはデータの可視化に特化した Javascript ライブラリの一つである. データを用いて HTMLやCSSを操作することが可能である. 本を基にネットワーク図を描画することにより,本の検索や本の関連性を発見することを促す インタラクションを生むことが出来るのではないかと考えた. そこで,制作したプロトタイプが以下である5.3.タッチディスプレイの左側部分は本,本に関す るキーワードを表示し,右側部分には本の詳細を表示している.本をタップすると,詳細部分に書名, 著者,キーワード,棚番号,貸出可否が表示される.表示されている本とキーワードのノードには,重 力やノード同士の作用が設定されており,引っ張ると伸びるなどのインタラクションが実装されて いる. 本とキーワードを表示することは,人間の認知心理に基づいている.人間の認知過程同様[1] キーワードから木構造のようにネットワークを構築することで,興味のある本との出会いを促進で きるのではないかと考えた. (※文責:林貴洋) 図5.3 d3.jsのウェブサイト 本を基にネットワーク図を描画することにより,本の検索や本の関連性を発見することを促す インタラクションを生むことが出来るのではないかと考えた.そこで,制作したプロトタイプが以 下である5.4. 図5.4 d3.jsのプロトタイプ タッチディスプレイの左側部分は本,本に関するキーワードを表示し,右側部分には本の詳細を 表示している.本をタップすると,詳細部分に書名,著者,キーワード,棚番号,貸出可否が表示される.表示されている本とキーワードのノードには,重力やノード同士の作用が設定されており,引っ 張ると伸びるなどのインタラクションが実装されている.
(※文責:林貴洋)
5.3.4
Django
を用いた閲覧システム
今回開発したシステムは,Pythonを用いて開発された.また,PythonによるWebサイト構築の フレームワークとして「Django」を用いて作成した.Djangoを採択した理由として,入力フォーム を作成するコストが大幅に圧縮できること,本の纏まり等のデータを保持するデータベースとの連 携が行いやすいこと,フレームワークとして様々な場所で利用されているため,コードのサンプル や資料,書籍が豊富にあるため等があげられる. (※文責:山本貴文) 図5.5 Djangoのウェブサイト 入力フォーム 今回,図書館司書に実際に利用してもらうために,データの更新を極力図書館司書のみが行える システムづくりが必要であった.その為,データベースにSQL文を叩くなど,コンピュータ技術 者にしか扱えない方法ではなく,Webブラウザベースで本のグループ,返却情報を登録できる入力 フォームを開発した. (※文責:山本貴文)
5.3.5
Wordnet
を用いた本のキュレーションシステム
Djangoで表示するデータとして,本の借り主が返却棚に同時に返した本をひとつのグ ループ とし,様々な本の借り主が返却した本のグルー プをネットワーク状に表示するものを考えた.ま図5.6 入力フォーム た,本学図書館にある既存の検索システム「OPAC」 には,書籍ごとに書籍の関連キーワードが登 録されており,この関連キーワードを基に本のキュレーショ ンを行うことを私達は考えた.そこ で,Wordnetとよばれる単語の概念を辞書にしたものを利用して,本のグループ同士の関連性を抽 出した. Wordnet Wordnetとは,意味辞書,概念辞書と呼ばれ,単語の物事の概括的な意味内容を保持する辞書 のことである.Wordnet は直感的に使うことのできる辞書と言語の語彙が組み合わされたデータ ベースを作ること,また自動的に行う文書解析やAIアプリケーションの実現を支援することであ る.WordnetはBSDライセンスによって全世界中に公開されており,自由にダウンロードして自由 に用いることが出来る. 図5.7 Wordnetのウェブサイト データマイニングの方法 データマイニング下記のように行った. 1. Wordnet に本グループのすべての本の関連キーワード入力し,返却棚にまとまって返された 本のグループの意味を分析できるデータとして抽出する. 2. 本のグループに含まれる,それぞれの本の関連キー ワードのすべての意味を抽出する.比較 対象とする別の本のグループに含まれる本の関 連キーワードからも意味を抽出した後,キー
ワード の意味を相互に計算して,得られた数値を用いて, 本のグループ同士の関連性を導き 出す. 3. 本のグループ同士の関連性を導き出す. 算出された数値が高ければ,比較したグループの関 連 度が高く, 数値が低ければグループ同士の関連度は低い といえるようになった. 私達が制作した表示システムで は,関連度の高い本のグループ同士を近づけ,ユーザー の意図を正 確に把握し,ユーザーのニーズにぴったり一 致するものを返すシステム開発を心がけてきた. (※文責:山本貴文)
5.4
学内成果発表会
2013年12月5日15:20 17:30に公立はこだて未来大学にてプロジェクト成果発表会が行わ れ,本プロジェクトはエレクトロニクス工房で成果発表を行った. 発表の形式は,中間発表時と 同様で,全体の説明をした後に個別のグループについて説明を行った.メンバー全員で衣服にロゴ マークが入ったシールを貼り,統一感を出した. 全体発表では,エレクトロニクス工房の前で行った. 本との出会いを促すシステムを開発し情報 ライブラリーの活性化に向けて活動を行ってきたことや,情報ライブラリーの現状,問題点を伝え, それに対してプロジェクト内の3グループが開発してきた3つのシステムについて概要を説明し た.その後,エレクトロニクス工房内で各グループごとの発表を行うことをアナウンスした後,グ ループ発表に移行した. グループ発表で本グループは,「biblive stream」について発表を行った.ポスターセッションを メインとし,A2ポスターとiPad・プロジェクターに投影したプロトタイプを用いて発表を行った. 発表内容としてはbiblive streamを制作した背景,制作プロセスについて簡単な説明を行い,iPad に表示したプロトタイプを来場者に渡し,操作している画面をプロジェクターで投影しながらシス テムについて説明を行った. (※文責:林貴洋)5.4.1
メインポスター
プロジェクト全体の概要を示すポスターとして,メインポスターを作成した5.8.目を引いてもら うために,ヒーローショットを大きく用いた.また,プロジェクト内の3つのグループがそれぞれど のようにアプローチしてるかをわかりやすく伝えるために,図を用いた. また,1年間の活動プロセスをテキストだけではなく,写真も用いた.写真を用いることで行った という事実だけではなく,その場の様子や雰囲気を伝えることが出来た. (※文責:林貴洋)5.4.2
グループポスター
最終発表で用いたグループポスターは,グループメンバーの千葉と吉川が担当した. 前期プロジェクト学習での中間発表では,グループポスター一枚を用いてポスターセッション形 式で発表した.結果として,一枚のポスターのみで説明するのは非常に難しく,視聴者に伝わりづら図5.8 展示したメインポスター いものとなってしまった.この反省を活かし,最終発表で用いたグループポスターは成果物につい ての概要,経緯などを説明したものと,成果物の内容や利用方法を説明したものの計2枚を用いた (5.9), (5.10). 一枚目の概要,経緯については,視聴者がポスターをみて成果物であるシステムが簡 単にどのようなものか理解できるように何度も言葉を選び要約した. また,要約した文章の中でも 特に伝えたい文章は色を淡い赤系統の色にして注目しやすくした. 二枚目の成果物の内容や利用方 法については,図を多く用いて説明した. 図もわかりやすいようにオリジナルのものを作成し,視聴 者に伝わりやすいように図に用いる色,形,図と文章の配置など,様々なパターンで考えた. また,二 枚目も一枚目と同様に,伝えたい文章の色を変更し注目しやすくした. このような改善を行った結 果,視聴者による最終発表の評価において,グループの発表内容についてよく理解していただいた ような評価があり,中間発表から改善ができただろう. (※文責:千葉祐瑚)
5.4.3
来場者の評価
成果発表会では発表評価シートを配布することで,プロジェクトの活動について効果的な発表が 行われているかを問う発表技術,発表内容について,1から10の10段階で来場者に評価をしても らった. 来場者からは,「ぜひあれば利用したい」,「返却棚の活用に注目するということが面白い」 との意見を頂くことが出来た.一方で,「アイデアについては面白いが,UIの見たいめは改善の余地 がある」との意見もいただき,私たちでは気づけなかった部分についてアドバイスをいただくこと が出来た.次に,発表評価シートに書かれたコメントを記した.図5.9 展示したメインポスター
発表評価シートのコメント 発表技術についてのコメント • 実機で動かしながら説明してくれるのでわかりやすい • 説明が分かりやすくて,質問にも明確に答えてました • 実際に触ってみてかなり実用性があると思いました.(例であげていたテストの期間に 何をかりたかなど) • 成果物を実際に使っての発表なので,成果がわかりやすいと思いました. • こちらの質問に対してしっかりと対応していて素晴らしかったです. • メンバー1人1人がプロジェクトに参加していることが伝わってきた. • 3つのグループが各自で詳しく発表していたのでわかりやすかった.iPadを使い発表し ていてわかりやすかった.
• Live demonstrations (デモが生きた発表だった)Very interactive (非常にインタラ クティブだった) • 体験できて良さが伝わりやすかった • 声も聞き取りやすかったし,実際に使ってみれたのがよかった. • 実物があったり,ポスターが分かりやすいでももう少し内容をまとめたほうがいいと 思う • 活動しているグループを3つに分けて各グループの内容を説明し,質疑応答を行う方法 が良いと思います • 内容をわかりやすこコンパクトにしたほうが良い. ストーリがわかりずらい. • 少しつまるところが目立ったが,内容はよく伝わる話し方だった教室前の発表に気づけ なかった少々指示が甘いように感じた. • ポスター,スライド,デモなど様々な発表方法を取り入れていて情報が多くわかりやす かったです. • モール側の説明はわかりやすかったが,工房内での説明は人によって様々.プロジェク トとしての統一感がもう少しあっても良いと思う.狭い空間で3つの小プロジェクトの 説明がなされているので,少し聞きにくい.(これは学生の問題点ではありませんが) • 返却棚の活用という注目ポイントがすごく面白いと思った.過去に借りられた(返却棚 の)本を検索することができる→身近に感じられるかなぁと思った.最近のだけじゃ 別に… • デモを聴衆にやらせていたのがよかった.3つのシステムの発表を1つ6分で回す方式 だったけど,時間で区切るくらいだったらポスターセッションにしたほうがいい 発表内容についてのコメント • ある程度十分なものである • 新しい推薦本が出たら,それが新しくはいた本だってわかるようにしてほしいなあ. あ と,推薦本にかぎらず,先生が借りた本を全部知りたい...例えば,どの本とどの本を一緒 に借りたか とか. 一見関連なさそうな2冊が借りられてるけど,なにかつながりがある のかなーとか考えるの面白そう... • 成果物がすごく,その目的を完全に達成していると思いました