参
院の役割 と選挙制度 の諸問題
法律学教室 問 題 の 概 観 国会 を「国権 の最高機関」(41条)と す る議会制民主主義の国で,国
会 の組織原理 として両院制 を とるか否か,両
院のあ り方や関係 をどう定 めるか は,憲
法政策(学)の 第一級 の課題 となる(1ち 最初 にわが国の両院制 (特に参議院)の
あ りようについて少 し検討 してみよう。 わが国 は,明
治憲法 の時代 か ら衆議院 と貴族院の両院制 を採用 しているが,旧
憲法時代 の両院制 は,い
わゆる貴族院型 の両院制で,君
主制 の藩屏 として,民
選 の衆議院 に措抗 してバ ランスをとる ための保守的な牽制抑制機能 を果す機構であった。 日本 国憲法 は「公選型」。「不平等型」の両院制 を規定 しているが,こ
のような両院制 は,GHQ
の民主的一院制 と日本政府 の保守的両院制 との妥協 の産物であった ことは公知 の事実である12j。すな わち,日
本国憲法制定過程 において,日
本政府 は,貴
族院の代替物 としての参議院が,革
新化 の懸 念 され る衆議院 を抑制す ることを期待 し,最初 は貴族院の改革 に とどまっていた°ち総司令部か ら一 院制 を提示 され(マッカーサー草案),あ
わてて二院制 を折衝 し,こ
れが認 め られてのち,日
本政府 はこの第二院 に衆議院 を抑制す る保守的役割 を期待 した。 ここか ら一部議員 の任命制 。推薦制 。職 能代表制 な どがつ ぎつ ぎに考案 された。 しか し総司令部の直接・ 平等選挙制 の民主的原則 に対す る 強い要求の前に,政
府 の第二院参議院への この期待 は達成 されに くい もの となった。 そ こで両者 の 妥協 の結果,組
織 の面で は,両
議院が ともに成年者 による普通・ 平等・ 自由選挙 によ り,全
国民 を 代表す る公選議員で組織 され る (14条,15条
Ⅲ項,43条 ,44条 )と
ともに,権
限の面で は,衆
議院 優越 の原則(59条,60条 ,61条 ,67条
)が採用 され,全
体 として民主的性格が強 くなっている0。 ま た,両
院制 を採用すれば当然 に,両
議院の構成 を異質なものにしなけれ ばな らないので職能代表制 に代わ るもの としての全国区制が導入 され,そ
のほかに両院の兼職 の禁止,参
議院議員 の任期 を長 くした上で半数改選制 を採用 (48条,46条
)し
ている。そのほか衆議院解散 中の緊急集会 (54条) について規定 しているが,前
述 した ように妥協 の産物であつたが故 に,実
は憲法 自身,参
議院の性 格 についてそれほどはっきりした ことは何 も定 めていないのである。ち さて,以
上のような両院制 の もとで は,参
議院の存在理由はどのように解 され るであろうか。一 般 には,旧
憲法下 の貴族院の ような保守的牽制機関ではな く,民
意 を忠実 に議会 に反映 し慎重な審 議 を確保す るとともに,衆
議院の専制化 を批判 し反省 を促す という重要な機能 をもつ機関であ り, そこに参議院の主たる存在理由が あると考 えられ る0。 喬中尾喬一 :参議院の役割 と選挙制度の諸問題 さらに
,参
議院本来の役割 を十分 に発揮 させ るための選挙の機能 に注 目していえば,参
議院の独 自性 とは,参
議院選挙 の独 自性すなわち「独 自選挙」に他 ならないの。衆議院で は解散が認 め られて いるので,解
散・ 総選挙 によって主権者 の参政 の機会が増す ことは事実であ り,議
会制民主主義の 理念か ら意義 あることであるが,反
面,政
府与党の党利党略上の理由に基づいて解散・ 総選挙が強 行実施 され ることもあ り得 る(例えば衆参同 日選挙等)。 参議院の選挙 は,改
選時期が固定 されてお り,む
しろ民意の変化 を正確 に反映す る機能 を期待す ることは不可能で はな く,政
府与党 の不都合 な時期 にも民意確認 の機会が保障 され る。政党化 のすすむ中で,衆
議院 と異 なる議会構成が確保で きるところにこそ,参
議院選挙 の役割があると解す ることがで きる0。 参議院 は兎 も角 も46年の歩みを続 けて きた。 この間,参
議院 はそれな りに活動 しなが らも,政
治 の風波の中で種々の節 目にその存在理 由が聞われ,常
にその改革論議が唱 えられた°ち とりわけ,与
野党逆転 の89年選挙前の参議院の実情 に鑑 みると,一
時期活躍 した緑風会の自然消滅以後,55年
体 制の確立 により「政党化」が進み「 ミニ衆議院化」 した参議院 は,確
かに衆議院 に追随 し,そ
れ に 対する有効 な抑制 も批判 もな しえず,前
述 の諸機能 は早 くも減退 した。「最早両院制度 の存在 の意義 の大半 は抹殺 されて しまっている」(10と発足後10年と経 たない間にその無用論が出るの も当然であ った。 このように「衆議院のカーボンコピー」 となった参議院の無用論が提起 され る一方で,脱
政 党化 を図 ることによ り「理の政治」 を期待す る改革論 もしばしば唱 えられて きた(11ち しか し,政
党 化が進む中で,89年
7月23日の参議院選挙 において与野党逆転 とな り,参
議院 は,国
政上重要な意 義 を持 ち得 る機関 となった(12ち 衆参両院の政党構成が異 なることによって,参
議院 は,そ
の「独 自 性」 を発揮 し得 るようになったのである。憲法学 は,こ
のような状況 をどのように評価すべ きであ ろうか。 以上,一
般的考察が長 くなって しまったが,こ
れ らをふ まえ,本
稿で は,参
議院制度 に焦点 を絞 り,議
会制民主主義の根幹 を支 える選挙制度 の面 を視野 に入れなが ら憲法原理 に関連づ けて,同
院 のあ り方 について若干の考察 をしてみたい と思 う。 なお,選
挙制度問題 とともに議院運営改革問題 は,参
議院づ くりの「車 の両輪」 にほかな らない。 その問題 については,政
治改革推進協議会 (民 間政治臨調)の
緊急提言 (第3章
)が
なされているが,国
会での政治改革論議 をながめなが ら後 日 別稿で論 じることにす る。 参議院の選挙制度の要点 は,以
下 の通 りである。(1)任
期 は6年
で3年
ごとに半数 を改選す る(46 条,102条
)。(2)議
員の定数 は252人 とし,そ
の うち100人を比例代表選出議員,152名
を選挙 区選 出議員 とす る(公選法4条
H)。 比例代表選出議員 は全国を選挙 区 として,政
党名簿 についての比例 代表方式 によって選出される(公選法4条
H,12条
H)。 選挙 区選出議員 は都道府県単位 の選挙 区に よって選挙 され る。半数改選 の規定 をうけて,公
職選挙法の別表第倒 は,各
選挙 区に偶数の定数 を 配分 している。(3)全
国区制 にか えて,昭
和57年 (1982年)に
(絶対)拘
束名簿式比例代表制が導 入 された。 一,拘
束 比例 代 表 制 の憲法 問題 比例代表制 は有権者の意思を正確に議会に反映させる選挙法 とされるが,よ
り詳細 には,政
見 を 異にする選挙人が多数存する場合,各
政党がそれぞれその数に応 じて比例的に議員を選び,そ
れに よって少数派 (党)を
保護する選挙制度で,選
挙権の真の平等を保障し,さ
らに政党本位の選挙 を 行わせることを目的 とした制度である点で評価 される(10。 他方,欠
点 として,多
くの政党の分立 を鳥取大学教育学部研究報告 人文・社会科学 第44巻 第
1号 (1993) 71
招 き,政
局 を不安定 にして政策決定の効率 を確保 で きない し,ま
た全国一区制 の場合 は,議
員 と選 挙民 との隔離,政
党内での中央執行部 を拡大 させ,さ
らに後述す るごとく拘束名簿式で は被選挙権 を奪 うことになる,な
どが指摘 され る(14ち 比例代表制 には,前
述 したようにプラス面 とマイナス面があるが,現
在 ヨーロッパ大陸の多 くの 国々で採用 され るようになった最大 の理 由は,産
業社会構造 の変遷 によ り,「新 しく発生 した全国的 規模 をもつ各社会層 の勢力 を正確 に議会 に反映す るもの として期待 されたためである」(1動。 戦後35年間続 いて きた参議院全国区制 を廃上 して比例代表制 を導入 した ことは,参
議院が戦後誕 生 して以来,そ
のあ り方 を問われて きた参議院改革問題 の一環 に位置づ けられ る(19。 詳細 はこれ ま での研究 の成果 に譲 るとして(17七 ゎが国に比例代表制が採用 された論拠 は,思うに次の通 りである。 第一 の論拠 は,政
党が「議会制民主主義 を支 える不可欠の要素」であ り,「憲法が公選 に基づ く両 院制 を採用す る以上最高裁が判示するごとく,参
議院の政党化 は不可避であ り,政
党が国民 の政治 意思を形成する最 も有力な媒体であるJ(19こ とに着 目す るとき,国
民の政治意思 をなるべ く議会 の 構成 に反映 させ るためには比例代表制が最 も合理的であ り,そ
れ は憲法 の積極的に要請する制度で ある(19。 第二 に,比
例代表制 によって参議院の政党化が促進 されるにして も,そ
こで は有権者 の意思が比 例的に反映 され,少
数者 の意思が十分 に尊重 され るか ら,「批判 の府」としての参議院の存在 を一層 強化す ることに役立つ。 これには政党が名簿作成 の段階で参議院の性格 を考慮 して広 く学識経験者 や各界 の代表 を選考す る期待 の主張が隠 されている。 第二 は,拘
束名簿式の下で は,政
党本位 の選挙が行われ るため,従
来の個人本位 の選挙 に伴 う弊 害,特
に多額 の選挙費用が少 な くてすむOOち この制度 に対 しては,国
会審議の過程 において も,活
発 な憲法論議が行われたが,そ
こで問題 と された事項 を要約す ると次の二点にまとめ られ る。第一 に,憲
法 は一般的な制度 として政党本位 の 拘束名簿式比例代表制 を容認 しているか,第
二 に,具
体的 に採用 されている拘束比例代表制 の仕組 は憲法 に違反 しないか,
とい う問題である。 第一 の点 に関 しては,ま
ず,憲
法 は政党 に対 して どのような態度 をとっているかが問題である。 日本国憲法 には,
ドイツのボン基本法21条のような明文規定 は存在 しない。り。 しか しその ことは憲 法が政党 を否認す るものでないことは勿論,政
党 に対 して傍観者的態度 をとっているということを 意味す るもので はない。2ち む しろ「政治的代表」「社会学的代表」の意味 に解 され る「国民代表制」 の下 において,国
民 の政治的意見 を正確・ 忠実 に議会 に反映 させ る とともに,そ
の反映の過程 にお いて国民 の中に存す る多種多様 な意思 を統合す るための媒体 としての機能 を有す る政党 を,憲
法 は 議会制民主主義 の重要な要素 として容認 している,
と解す ることは,八
幡製鉄政治献金事件 に係 わ る最高裁判決 も認 めてお り,一
般 に異論 のない ことである°9。 したがって,政
党本位 の比例代表制 も憲法上 当然 に認 め られ る9→ 。 次に問題 となるのは,政
党本位 の選挙 によって選 出された議員 に対 して は,政
党 の党議拘束が強 まり「全国民の代表」(43条 I項)と
いう議員の性格 に反 しないか とい うことである。 その点で は, 43条I項を「政治的代表」「社会学的代表」と解すれば,日
本国憲法 は,む
しろ国民 と議会 とを連結 するもの としての役割 を期待 しているもの と解 され るか ら,政
党 による議員の拘束 は,政
治的 レベ ルの問題であ り,43条 I項
や51条 (免責特権)の
「枠外」 にあるもの一―法 的責任 の追求 を意味 し ない一― と解すべ きであるか ら憲法 に反す るとは解 されない。しか しなが ら,「議員が所属す る党 を 変更す る自由を認 めない とか,党
か らの除名が議員た る地位 の喪失 を招 くとか,と
い うほ ど強 い政中尾喬― :参議院の役割 と選挙制度の諸問題 党の拘束」まで認 めることは
,憲
法の容認 しない ところと解 されている99。 また,政
党の決定 に従 った議員 の行動 は,実
質的に国民的利益 をめざす もの とみなされ「全国民の代表」 として機能す る と解す ることがで きる。9。 三番 目の問題 としては,現
行 の比例代表制が拘束名簿式であ り,政
党名投票 のみが認め られ るの であるが,こ
のようにして選 出された議員 は「選挙 された議員」(43条 I項)と いえるか どうかの問 題がある。 これ については,選
挙人 は,あ
らか じめ候補者名 とその順位 の記載 された名簿 を見 て, それを容認 して投票す るのであ り,投
票後 に,選
挙権者 の意思 とは別 の意思が介入 しないよう算入 が行われ るので,当
選人 は「選挙 された議員」である と考 えられ る。 なお,第
二 の問題 と第二 の問題 に関 して,当
選 した議員がその後当該政党 を離党 した り除名 され た りした場合 にも議席 を保持 し続 けることは,選
挙人 の意思 に反 しないか,と いう問題がでて くる。 比例代表制下の党籍変更 と議席喪失の問題 は近代議会制 の基礎 にある国民代表制 と現代政党的民主 制原理の交錯する中で検討す ることが肝要であることはい うまで もない。 この点については格別 の 規定が設 けられてない ことは,自
由委任 の原理が優先 させ られた ことだ と解す ることがで きよう。 したがって,比
例代表名簿政党か ら除名 され,ま
たは離脱 した ときは,議
員資格 を喪失 させ る制度 を設 けることは憲法43条I項
お よび51条に違反する とい うことになる。 この点 については批判がな いで はない。 その代表的学者 はケルゼンである。彼 によれば「今 日では議員の採決が伝統的な『全 体 の利益』の観念 にあるのではな く議員が選挙人団の利益 を代表す る点 に求め られる。……国民代 表の観念 はフィクションによって維持 され,実
質的 には国民か ら独立する代表 は存在せず,寧
ろ政 党が召還 しうる代理人 に過 ぎない。政党の指導方針 は主 として選挙 を通 じて更新 され選挙運動 を行 う候補者 は選挙人 の立場 か らは選挙人の政党 に所属す る とい う理由によってのみ,そ
の議席 を獲得 するな らば議員 は彼 を送 った政党 にも最早所属 しな くなれば議席 を喪失す ることは当然の帰結であ ● ヒ批判 している。7ち しか しなが ら,民
主政 の進展 に伴 つて国会が国民代表であるためには選挙 において表明 され る国民意思 を国会 にで きるか ぎ り忠実 に反映 し,国
内の地域的 。社会的お よび経 済的諸利益の公正 な,か
つ均衡 の とれた代表が確保 されなければな らないので,日
本国憲法 にい う 代表 も「代表 とは国民の政治的見解 と国民が選 んだ代議士の政治的見解 との類似以外 の何 もので も ない」(デュヴェル ジェ)とい う社会学的視角か ら構成 された代表の概念 を基礎 とするものであると 考 えるべ きである。 したが って,議
会政 に不可欠な政党 は広 く国民的利益 を志向 していると解 して も,そ
の紀律 による議員の拘束 も先 に触れた とお り自由委任 の枠外にあるもの として是認 されると すれば,憲
法43条 の根幹 に触れ るものであ り違憲の問題が生 じる98ち 比例代表名簿政党か ら除名 さ れ または離脱 した ときで も議員資格 は保有で きると解すべ きである。 次に,第
二 の点 について問題 となるのは,名
簿 を提 出で きる政党の要件が厳 しく,無
所属候補者 や新規参入政党 に とって不不Jとなっているので はないか,
とい う点である。具体的には,無
所属候 補者等の立候補 の自由を侵 していないか,結
社 の自由 (21条 I頂)を
侵害す るので はないか,信
条 や社会的身分 による議員資格 の禁止 (14条 I項,44条
但書)に
違反 しているので はないか,ひ
いて は,平
等選挙制 に反す るので はないか といった問題 である。 拘束名簿式比例代表制 について最 も憲法上問題 とされ るのは,候
補者名簿 を提出で きる政党等 を 次の二つの要件 のいずれかに該当するように限定 していることである。すなわち,①
五人以上 の所 属国会議員 を有す ること,②直近 の総選挙 または参議院議員通常選挙で4%以
上 の得票 を得た こと,③参議院議員選挙の立候補者
10人以上
(選挙区と
'と例代表 とを合わせて
10人以上であればよい
)を
有すること
,で
ある
(公選法
86条の
2)。したがって無所属での単独立候補はできず,ま た前述の要
鳥取大学教育学部研究報告 人文・ 社会科学 第 44巻 第
1号
(1993) 件 に満たない小政党 も,比
例代表選挙 には参加 で きない ことになる。 これに対 しては,政
党本位 の選挙制度 とし拘束名簿式比例代表制 を採用することは,憲
法47条に より国会の立法裁量 の範囲内 として認 め られてお り,国
民の政治的意思形成の媒体 たるにぶ さわ し い政党の要件 として公職選挙法の定める要件――無所属候補者の単独立候補等 を認 めないこと一― は,合
理的な もの とい うことがで き,立
候補 の自由に対 す る合理的な差別 として合憲である,
と説 明 されている。9ち なお無所属 による立候補 を認 めないことは,立
候補 の制限で はあるが,他
の同志9人
を形式的に立候補 させ ることによって自らも立候補で きるのであるか ら実質的 には無所属立候 補が可能 にな り,結
社 の自由自体 を直接否定 していない,と す る°0ち しか し1人
400万 円 とい う供託 金の額(10人そろえると4,000万 円)を考 えると,ま
た没収規定 も厳 し くなっている点 を考慮すれば, 成 り立たない論 だ とみなければな らない131ち しか しこれ らの見解 については強い批判がある°2ち立候補 の制限が憲法 に違反 しないかの問題 は , 結局 は立候補 の自由に憲法上独 自の価値が与 えられているか どうかの問題である。最高裁 は,か
つ て「憲法15条I項
には,被
選挙権者,特
にその立候補 の自由について,直
接 に規定 していないが・…… 同条同項 の保障す る重要な基本的人権 の一つ と解すべ きである」 と明言 している。3ち 国民主権国家 においては,国
民 は原則 として は誰で も代表 に選ばれ る資格 を有すべ きであ り,被
選挙権 も基本的 権利 と認 め られているのである。 したがって,47条
に基づ く立法裁量権 には十分 な合理的根拠がな ければな らず,合
理的根拠 のない制限 は単 に立法の不当の問題 に とどまらず,違
憲問題 になると考 えるべ きであろう。う。特 に無所属 による立候補 の自由 と,無
所属候補者 に対す る国民 の推薦 と選択 の自由 とが,基
本的人権 の問題 として とらえられるので,政
党が議会制民主主義 を支 える不可欠の 要素であることに基づ く政党本位 の選挙制度 だか らとして,無
所属候補者の単独立候補 の途 を実質 上排除するのは合理的であるといえない。 しか も国民の中に現実 に無党派層が一定の比重 を占めて いる以上,そ
れ らの意見の国会への反映 は,
とりわけ参議院 において は必要であ り,無
所属等の単 独立候補制 を廃止す るには,一
層加重 された合理性が必要であ り,要
件加重の合理性 を積極的に論 証で きない限 り,違
憲の問題が起 こりうる余地があると思われ る・ 0。 また,名
簿提出の要件が,国
民の政治的意思形成 の媒体 たるに「ふ さわ しくない」破片政党や泡沫候補 を排除す るための もので あるとす るな らば,立
候補 の制限 とい う形で はな く,
ドイツの比例代表制 における5%条
項がそう であるように,投票後 の議席 の配分段階でなされ るべ きものであるとの指摘 は,注目すべ きである。6ち このほか,大
きな憲法上 の問題 としては,供
託金制度 の強化,比
例代表選出議員の選挙運動の大 巾制限がある。前者 については,そ
れ 自体立候補の自由を著 し く制限す るもので はないか という問 題提起 に とどめてお く。後者 について は,文
書図書頒布 の禁止 (公選法142条H項
)・ 街頭演説の禁 止(164条の5H項
)等
の制限規定 を設 けた根拠 を問いたい。なぜ このような選挙運動 の規制強化が 必要か理解 に苦 しむ。 比例代表制 は本来,国
政 に対す る国民の多様 な見解 を,し
たが って少数者 の意見 を国民代表 の上 に民主的に反映 させ「多数者 の意思が無制限に少数者の意思を支配することを阻止。7ち す る選挙制 度 として歴史的に評価 されて きた ものである。現行比例代表制 は,前
述 したように,な
お検討 され るべ き問題点 は残 されているが,根
源的対立 よ りも細かな対立 を,よ
り正確 に,ま
た伝統的世論の 変化 よりも新 しい時流 を鋭 く反映す るものであ り,参
議院 にこそ比例代表制が最 も相応 しい と考 え る。0。 比例代表制 を衆議院で採用すれば,小
党分立 と議院内閣制 との関係で問題 はあるが,内
閣形 成 に決定的意義 をもたない参議院では,小
党分立 は問題 でな く,む
しろ国民 の意思が比例的に表現 され る点で望 ましく,そ
の中に知識的要素 を加 えることがで きる。 この意味で拘束名簿式の存続 は中尾喬一 :参議院の役割 と選挙制度の諸問題 望 ましく
,そ
の課題 は,第
一 には,立
法 目的 を達成 させ るために,「よ り制限的でない他 の選 びうる 手段」の有無 を探究 し,少
な くとも無所属候補者等の個人立候補 の道 を保障す ることであ り,第
二 には,候
補者名簿 の選考基準 をブライスのいわゆる「民衆的第一院 にお ける知識の不足 を補 うべ き 専門的知識 と老熟 した知識 の貯蔵庫。9ち として相応 しい参議院 にいかに生かすかにあると思 う。 三,地
域 代 表 制 に つ い て 参議院選挙区 (旧地方区)の
議員定数 の不均衡問題 をめ ぐって,昭
和37年施行の第6回
選挙 の無 効 を争 う訴訟以来,同
様 の訴訟がたびたび提起 され,判
例 レベルにおいて も選挙区 (旧地方区)に
おける投票価値 の格差 の違憲性が問題視 され るに至 っている “ 0ち その際,参
議院の選挙 区 (旧地方 区)の
特殊性 をどのようにみるかが重要論点の一つであ り,参
議院のあ り方に触れ る問題側面 をも つている。以下,判
例 の流れ を概観 し若干の検討 を加 えてみたい。 前記 (37年)参
議院議員選挙 に関する訴訟 は,参
議院東京地方区選出議員の選挙人 である者が公 職選挙法別表第二 に基づ く議員定数 の配分 に不均衡があ り,鳥
取県選挙 区 と東京都選挙 区で は前者 における一票 の価値が後者 の約4倍
に達 しているのは,憲
法第14条に違反 して無効であるとして争 つた事件である。最高裁 は「憲法が両議院の議員定数,選
挙区その他選挙 に関する事項 については 特 に自ら何 ら規定せず,法
律で定 める旨規定 した所以の ものは,選
挙 に関す る事項 の決定 は原則 と して立法府である国会 の裁量的権限 に委せているもの と解せ られ る。」 とし,「もとよ り議員数 を選 挙人 の人 口数 に比例 して,各
選挙 区に配分することは,法
の下 に平等の憲法の原則か らいって望 ま しい ところであるが,……例 えば,憲
法46条の参議院議員の3年
毎の半数改選の制度か らいって も, 各選挙 区の議員数 を人 口数 に拘 わ らず現行 の最低2人
を更 に低減す ることは困難であるし,そ
の他 選挙 区の大小,歴
史的沿革,行
政 区画議員数の振合等の諸要素 も考慮 に値 することであって,こ
れ を考慮 に入れて議員数の配分 を決定す ることも不合理 とはいえない。・……選挙区の議員数について, 選挙人 の選挙権 の享有 に極端 な不平等 を生 じさせ るような場合 は格別,各
選挙 区に如何 なる割合で 議員数 を配分す るか は,立
法府である国会 の権限に属す る立法政策の問題 であって,議
員数 の配分 が選挙人 の人 口に比例 していない とい う一事だけで,憲
法14条 I項に反 し無効 であると判断するこ とはで きない。 “ Iち と判示 し,訴
えを棄却 した。 この判決 は,立
法府 の裁量 に力点 をお くことによ り,不
平等是正への期待 にこたえるもの となっていなかった力部4め,そ
の後 の判決の リーディング・ ケース となった。昭和41年最高裁第二小法廷判決 “0,昭
和49年最高裁第一小法廷判決“0は共 に,前
述 の判決 (リーディング・ ケース)の
趣 旨を踏襲 し,選
挙制度 の決定 は国会 の裁量的権限に委 され ていること,半
数改選制,そ
の他地方選出議員 の地域代表的性格 を非人 口的要素 として考慮すべ き ことを強調 し,最
上限の最大格差1対
5.08ま でを合憲 とし,結
局立法政策 の当否 の問題 に帰すると した。注 目すべ きは,昭
和49年 4月25日最高裁第下小法廷判決 の原審である昭和48年 7月31日の東 京高裁判決 は,さ
きの最高裁39年判決 に くらべて「投票の価値」 の平等 について積極的な判断 を示 し,半
数改選制 のほかに,別
表第二 における更生規定の不存在 を挙 げ,そ
の他選挙 区の大小等他 の 要素の考慮 を可 とすべ きもの としつつ も, 1対
5.08の格差 を違憲,無
効 の疑いがあると判示 してい たことである。この判決 は,後
の最高裁51年判決 の先駆 たる地位 を占めるものであるといってよい。 ところで,最
高裁 は,昭
和47年12月施行 の衆議院総選挙千葉県第一区定数訴訟 について,「憲法14 条I項に定 める法の下の平等 は,選
挙権 に関 しては,国
民 はすべて政治的価値 において平等である べ きとす る徹底 した平等化 を志向するものであ り,右
15条 I項等の各規定 の文言上 は単 に選挙人資鳥取大学教育学部研究報告 人文・社会科学 第 44巻 第
1号
(1993) 格 における差別 の禁止が定 め られているにす ぎないけれ ども,単
にそれだけに とどまらず,選
挙権 の内容,す
なわち各選挙人の投票の価値 の平等 もまた,憲
法の要求するところであると解す るのが 相当である。」 とし,「ある程度 の政治的裁量 を考慮 に入れて もなお,一
般的に合理性 を有す るもの とは到底考 えられない程度 に達 しているばか りでな く,こ
れ を更 に超 えるに至 ってい るもの とい う ほかな く,こ
れ を正 当化すべ き特段 の理 由をどこに も見出す ことがで きない」 として,定
数配分規 定(公選法別表第一)に おける投票価値 の最大格差1対
5を違憲 とす る注 目すべ き判断 を下 した “°。 それ以来,51年
判決 の論理が参議院 (旧)地
方区の定数不均衡問題 にも妥当するか どうか論議 され て きた。 その後,最
高裁 は,昭
和58年 4月27日判決で,参
議院 (旧)地
方区の定数不均衡 につ き,参
議院 地方選出議員 の選挙 の仕組 みについて事実上都道府県代表的な意義乃至機能 を有す る要素 を加味す ることも,国
会 の合理的裁量 の範囲内に属す るな どの理由で,衆
議院定数 に対 する判断 よ り緩 やか な立場 をとって,約
1対
5.26の格差 を合憲 と判断 した “0。 これに続 く最大格差1対
5.37の55年選挙 について も,最
高裁第一小法廷 は昭和61年 3月27日同様 の結論 を下 している・ つ。 また,58年
参議院 選挙 をめ ぐり,東
京・ 神奈川両選挙 区の有権者か ら提訴 された事件 につ き,東
京高裁 は昭和61年8 月14日,「公職選挙法 は,参
議院 に独特 の機能 を持 たせ ようとす る意図の もとに,参
議院議員 を比例 代表選 出議員 と選挙区選出議員 とに分かち,後
者 について は,都
道府県が もつ歴史的 。経済的・政 治的 。社会的な実体 を有することに照 し,地
域代表的性格 を加味 している」 とし,参
議院の特殊性 を考慮 して「5.56倍 の格差や,一
部 の選挙 区で逆転現象が生 じていて も,な
お国会 の立法裁量権 の 限界 を超 えていないJと
合憲の判断 を下 し,選
挙無効 の請求 を棄却 した “9。 以上,判
例 の流れ を概観 したが,参
議院選挙 の一票 の格差 をめ ぐる司法判断の流れ は,昭
和39年 最高裁 の判決 の基本的態度 を踏襲 しつつ,
ともに参議院 (選挙 区選出)の
特殊性―地方 の事情 に精 通 した者 を各都道府県において選出す るし くみ,い
わゆる地域代表制 を前面 に打 ち出す ことによっ て,合
憲判断をしている。 しか しその論 旨に十分 な根拠があるか どうか疑間である。参議院 の選挙 区選出 (旧地方区)議
員の選挙区で は,憲
法上 の半数改選 の要求か ら,本
来 の人 口 とは関係 な く定 数 を二人 とした二人 区の場合 と,偶数定数なが ら人 口数の多い四人 区以上の選挙 区の場合 とがあ り, 地域代表的性格 は少 な くとも前者 の限度 において認 め られ るに とどまり,後
者 について は,法
律 明J 表第二)力 `人 口比率 を考慮す ることとしたのであるか ら,む
しろ投票価値 の平等 とい う憲法上 の要 請が働 くことになる。 そこに,人
口比率 の原則がス トレー トに働 く衆議院の選挙 区に対 す る参議院 選挙 区選出議員 の選挙 区 としての特殊性が認 め られ るのであるにの。 定数配分規定 の是正 に当って考慮 さるべ き出発点 は,両
議員が全国民 を代表す る選挙 された議員 で組織するとす る憲法43条の共通原理 を前提 として,憲
法14条,15条
および44条に基礎 をお く人 口 比例 の原則 におかれ るべ きである。 したが って,現
行二人 区については,人
口比率 は本来問題 にな らないのであるか ら,二
人区における最小人 口区を基準 として他 の選挙 区 と比較 し,そ
こに不均衡 が生 じている として も,そ れ は憲法上直 ちに違憲 にな らない。ただし四人 区以上 は前述 したごとく, そこで は投票価値 の平等 とい う憲法上 の要求が尊重 されなければな らない。すなわち,四
人 区以上 の選挙 区について は,選
挙区選出議員 の地域代表制 は憲法上 の政治的平等原則 の違反 を回避 しうる 要因 とまでみることはで きないので, 定
程度以上(1対 3程
度 まで)の
不均衡が生 じている場合 は,そ
れ は憲法上の問題 となると考 えるべ きである。 衆議院定数訴訟で は,違
憲判決が相次 ぎ,国
会 の重い腰 を上 げさせただけに,衆
議院 とは異 なる 地域代表的性格 や半数改選性 とい う参議院 の特殊性 を理由に,国
会 に巾広い裁量権 を認 めた前述 の中尾喬一 :参議院の役割 と選挙制度の諮問題 判決 は
,参
議院定数 の不平等 を置 き去 りにした形 だ といって も過言で はない。いわゆる地域代表論 が39年判決の基本的立場 とした立法裁量論 と結合 し,こ
れ を正当化す るためだけに援用 され る とき は,投
票結果の価値的平等 を否定す ることを通 じ,投
票の権利性 の空洞化 を招来す ることに もな り かねないであろう。い。註
(1)小林直樹「両院制の改造構想」(上)ジュリス ト962号 63頁。同旨宮沢俊義「憲法」(改訂版1962年)224頁。 121 拙稿「参議院制度 についての一考察」鳥取大学教育学部研究報告 (人文・社会科学)第35巻29頁∼31頁。佐久間 忠雄「両院制」ジュリス ト373号22頁。高柳=大友=田中編著「 日本憲法の制定過程H」 (1972年)197買 以下など 参照。0
刑部荘「両院制」国家学会雑誌60巻 11号4頁 。 (り 高野真澄「二院制の意義 と権能」吉田=中村編「憲法」(司法試験 シリーズ)別冊法セ212号213頁参照。深瀬忠一 「 日本国憲法における両院制の特色」清宮=佐藤編「憲法講座」 3巻 。36頁。 (5)野中俊彦「参議院全国区の改正」ジュリス ト776号 23頁。佐久問・ 前掲論文22頁。 (6)拙稿・前掲論文31頁。深瀬 。前掲論文42頁。7)辻
村みよ子「参議院の独 自性 と特殊 性」ジュリス ト868号 23頁参照。 偲)辻
村,前掲論文23頁。1989年の参院選で与野党逆転 という曽てない現象が生 じたのは,周知の通 り消費税や リク ルー ト事件等により政府与党に対する国民的慣激がひきおこした結果である。藤野美都子「議会制民主主義 と二 院制」法律時報62巻6号58買参照。内閣総理大臣の指名で衆参両院で1983年に41年ぶ りに異なる指名 となり,両
院協議会が開催 された。 また本予算 は90年度 より連続 4回 両院協議会を経て成立。 (9)佐藤功「国会改革問題の経過 と現状」(上)(下)ジュ リス ト883号,885号。 10 佐藤立夫「参議院は如何 にあるべ きか」公法研究10号参照。 10 参議院廃止論 として,新
名文夫「参議院廃止論」中央公論92年7号284頁以下,社
会経済国民会議政治問題特別委 員会「わが国議会政治に関する提言」毎 日新聞1984年4月30日付朝刊など。憲法改正を前提 とする改革論 として, 土橋友四郎「参議院存在の理由について」公法研究10号102頁以下。現憲法の枠内での改革論 としては,市
川房枝 「参議院改革の方向」世界310号252貢以下。小林直樹「全権政治の構造 と改革」法律時報61巻12号18頁。酒井吉 栄「参議院制度」ジュリス ト289号207買以下。杉原泰雄「参議院の制度 と権能」ジュリス ト393号26頁以下。高野 真澄「参議院改革の諸問題」法律時報52巻6号36頁以下など参照。 こり 藤野・ 前掲論文58頁参照。 10 佐藤立夫「ポス ト政治改革の参議院像」79頁。10
田口富久治「比例代表制の政治学」法 と民主主義18号28頁,林
田和博「選挙法」66買以下参照。10
佐藤立夫・前掲書80頁より引用。J.S.
ミルは,比
例代表擁護論 として第一に,比例代表 は議会 を国民の忠実 な映像のようなものにするのに役立つこと,少
数者 にもある種の代表 を確保することによって多数専制の可能性 を少な くすること。第二に,選挙区 と代表者 との紐帯 を強化 し,代表者の知的水準を高め,反対党 を強化 し,立
法の成果を増 し,政
治をより効率たらしむることを指摘 している。今 日,比
例代表制を採用 している国 は,西
独 の下院,イ タリアの上下両院,ベルギー,ノルウェー,ウルグアイ,オラング,コロンボ,スウェーデン,アイ ルランド,スペイン,スイス,ブ
ラジル,オース トラリア,イ ンド,オース トリア,ニカラグア,ヴ
ェネヅエラ は下院,その他一院制の国家では,デ
ンマーク,アイスランド,イ スラエル,フィンランド,ポル トガル,ギ
リ シャ, リヒテンシュタイン,ルクセンブルグ,マルタ,モナコ,サンマ リノ,コ スタリカ等,すこぶ る多い。10
隅野隆徳 『参議院比例代表制の導入 による「議会改革」』法律時報56巻3号 ■貢。10
深瀬 。前掲論文,高
野・前掲論文,高見勝利「参議院全国区制改革の沿革」ジュリス ト777号およびそれ らに掲載 された諸文献 を参照。10
最高裁昭和45年6月24国大法廷判決 (民集24巻6号625頁)。10
同旨 長尾一紘「選挙制度の選択 と立法裁量の限界」比較法雑誌■巻 2号57頁。鳥取大学教育学部研究報告 人文・社会科学 第44巻 第
1号 (1993) 77
1 90
しかし,現実には,名簿作成 に派閥の利害や党員獲得のため不正な多額の金が動いたりして「見直 し論」が浮上│
している実情である。 これには「各政党が良心的に候補者を選び,政
党本位の選挙 に国民の関心 をひきつけるだ│
けの人選 と具体的政策 の提示が望 まれる」 との指摘には注目すべきである (佐藤立夫 。前掲書84買)。1 90
ボン基本法21条Iは 「政党 は国民の政治意思の形成に協力する」 と規定 している。 1221 拙稿「憲法における政党の地位」鳥取大学学芸学部研究報告 (人文・社会科学)第16巻113頁以下参照。90
円藤真―「政党」,声
部 :池 田 :杉原編・ 演習憲法(1973年)500頁 。 90 深沢 。前掲論文41頁。宮沢俊義「参議院の性格」(1950年,同『政治 と憲法』1969年所収)。 小林教授 はこれ らの 意見に対 して,「両者 とも民選 と民主政党の必要を前提 とした議論だが,“政党化"についてやや楽観にすぎた見 方である」 と批判 している。小林直樹「両院制の改造構想」(下)ジュリス ト963号 133頁 (註)44参照。 lral 芦部信喜「第43条」有倉 :小林編「基本法 コンメンタール・ 憲法」18頁より引用。 90 佐藤功「比例代表制の憲法問題」―参議院全国区制改革案の問題点,法
学セ ミナー320号 23頁。971 H Kelen,Von Wesen und Wert der Demokratie,1929,S40∼ 43。 訳文 は佐藤立夫 。前掲書120頁より引用。 尚,佐藤氏 も議席喪失説である (佐藤・前掲書123頁)。 90 声部・ 前掲論文 183頁 ∼184頁参照。