香川の社寺林(2)樹林の階層構造と樹種の分布について-香川大学学術情報リポジトリ

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香 川 の 社 寺 林

(2)樹林の階層構造と樹種の分布について

新 居 正 敏

〒76ト24 香川県綾歌郡綾歌町東熊東323 綾歌町立菜熊小学校

PrecinctWoodsatShintoShrinesandBuddhistTemplesinKagawaPrefecture

(2)StratificationofLignosaandDistributionofSomeTreeSpecies

MasatosiNii,肋rよゐ㍑mαP′よmαrγ蝕ん00J,Aγα㍑£α−Cんq76ノー24,掬α花 を∬,3“9・∼2.0をⅠ,19以下を+とし,高 木層の出現度の高い順に表1,衰2のようにま とめた。衰2ほ,ツブラジイ林・アラスカ林・・ ウラジロガシ林・・ウ/ミメガシ林・クスノキ林の 順に,高木層∼低木層の出現度の高いものから まとめたものである。10調査区以下のものは, 10区に換算して出現度を算出した。草本層につ いてほ表ほ省略した。調査区ほ代表的な数社寺 にとどめた。また,県内で比較的多いアカマツ ・クロマツ林,アベマキ・・コナラ林,スギ・・ヒ ノキ林,少ないがアカガ・ン林・ツクバネガシ林 等よく発達している樹林も今回ほ省いた。 構成植物の分布ほ,412社寺林を対象にした が,主要なもの特徴的なものにとどめた。低木 層の構成種と認められない幼木ほ除いた。 結果 と 考察 (1)階層構造 混交林ほ平野部に多く分布しており,もとほ アカマツ林であったものがマックイムシの被害 でアカマツが枯死したものが多い。高木層ほア ラカシ優占林が多く,クロガネモチ、ムクノキ ・・ヤプニッケイいクスノキ・・アベマキ巾アカマ ツが多く混生していた。また,表1のモッコク からネジキまで樹種も多かった。亜高木層ほヤ ブツ バキ・ネズミモチが優占し,ヤブニッケイ ・・ナナミノキ・カゴノキ等がこれにつくヾ。低木 は じ め に 先の香川生物19号で,香川の社寺林(1)調査法 と結果の概要として二県内382社寺林について, 調査の方法および樹林とその分布を報告した (新居,1992)。今回,30社寺林の調査を追加し た。そこで,これまでの調査地とあわせて,県 内で多い混交林・ツブラジイ林・・アラカシ林・ ウバメガシ林・ウラジロガシ林・・クスノキ林の 代表的な数社寺林の階層構造と,数種の構成植 物の分布をまとめたので報告する。 なお,この報告をまとめるにあた・つて,ご助 言や資料の提供をいただいた末広喜代−・(香川 大学教育学部)・・和気俊郎(香川県大手前高等 (中)学校)両氏に対し心より感謝の意を表する。 方 法 県内412社寺林のうち,混交林10調査区いツ ブラジイ林10調査区・・アラカシ林7調査区・・ウ バメガ・ン林9調査区・ウラジロガシ林7調査区 ・・クスノキ林7調査区を選んで,高木層・亜高 木層‖低木層・・草本層(ウバメガシ林ほ亜高木 層と低木層に分け低木層をおよそ1‖5m以下と 3Om以下に分けた)の各階層を,植生調査表 の優占度にもとづいて出現度を出した(図1)。 調査区の優占度を・合計し,10以上を出現度Ⅴ, 9.9一∼80をⅣ,79へ・6,.0をⅢ,59′、−・4.0

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図1■階層別出現度の調査地シ林

(芸;;≡ごま禁諒?昌;三三禁諒†…表芸蒜 ) 表1.混交林の各階層に.おける出現度 番 号 植 物 名 高木層 亜高木層 低木層 菅  ̄フラー 植 物 名 高木層 亜高木層 低木層

口 ア ラ カ シ Ⅴ

Vl 23 サ カ キ +

2 ク ロ ガネモチ Ⅱ + 24 ウ ラ ジロガシ + +

3 ム ク ノ キ Ⅱ

25 カ ク レミ ノ + + 4 ヤプニッケイ ‡ +・ 26 イ タ ビカズラ + 5 ク ス ノ キ Ⅰ + +

6 ア ベ マ キ Ⅱ

28 ハ リ ギ リ

7 ア カ マ ツ Ⅱ

+ 29 ト べ フ + 8 モ ッ コ ク + + + 9 ナ ナ ミ ノ キ + + 匝】 10 ウ バ メ ガ シ 32 メ ダ ケ + 十 ヤ マ モ モ + + + + 12 ソ ヨ ゴ + + 回 13 ケ ヤ キ 35 シ ロ ダ モ + 14 ヤ ブ ツ バ キ 固 Ⅰ + 15 カ ゴ ノ キ + 37 ヤ マ ウ ル シ + 16 エ ノ キ 十 38 コックバネウツギ + 17 ネ ズ ミ モ チ 匡l 39 ク チ ナー シ + 18 ツ ブ ラ ジ イ + 40 ク ワ マ ツ + 19 シャ シャ ソボ 41 ク サ ギ + 20 ク ロ バ イ + + 21 カ ナ メ モ チ + 43 ヒ メ ユズリハ + 22 ネ ジ キ + 44 ヤ マ ツ ツ ジ +

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表2.ツブラジイ林,アラカシ林,ウラジロガシ林,ウ′くメガシ林 ,クスノキ林 の各階層に.おける出現度 番 γプラジイ林 ア ラ カン林 ウラジPガシ林 ウ パ メ ガン ク ス/キ 林 植 物 名 号 高大屑 高木屑 低木層 高木屑 重商木屑 低木屑 高木屑 囁商木屑 低木屑 邸高木層 低 木 屑 高木層 亜高木周 低木周 ツプラジイ + 2 7ラカシ 3 + + 凹 4 + + + 十 + 鳳 + + 6 + + + + + + + + + + + 9 圧】 + + ヰ・ + 12 + 】3 一十 14 + + + + 15 + + + 16 + + ス ギ + + + + 】8 + + + 19 + + + 20 クローマツ 十 22 ・十 ト + 23 + + 24 + + 25 + 26 + + + 27 + 28 + 29 + 〔可 + + 30 + + + 3】 + + + + 32 + + + + + 33 十 34 + 35 + + 36 + タイミソタチバナ + 38 十 39 + + + 40 十 +

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番 ア ラ カ シ 林 ウヲジpカ㌧ン林 ウ バ メ ガ シ 植 物 名 号 高水周 亜高木層 低木層 高木屑 亜高木層 低木闇 高木層 亜高木屑 低木層 節電木屑 低 木 層 高木周 重商木屑 低木屑 コバノガマズミ + + d2 + 43 + 十 + 44 + 45 + 十 46 + 十 47 + 48 + 49 + 50 + イポタノキ + 52 53 54 55 5() + 十 1− + + + 層ほヒサカキ・アオヰ…ヤブツバキ・ネズミモ チ‥・エノキ等が大部分を占めていた。草本層ほ コウヤボウキ・・テイカカズラ …サルトリイバラ 、、ネザサ1種−・ヤプラン・・ペニシダ・ コシダ・ ウラジロが多かった。10調査区でほ,アラカシ ーヒサカキーペニシダ群集とみることができる (表1,図2)。 ツブラジイ林ほ各層ともツブラジイが優占す る。他に高木層にアラカシ・・クスノキ・ヒノキ (ヒノキ・・スギほ栽植と思われるが確かなデー タほ収集できていない。以下同じ),亜高木層 ほアラカシ・サカキ,低木層にほアオキ・イヌ ビワ等が混生Lていた。草本層ほあまり発達し ていないが,ペニシダ‖ヤプラン・・サルトリイ バラ・ヤプコウジ・・コウヤボウキ・ジャノヒゲ ・フユイチゴ・キブタ・・ウラジロ等が見られた。 ツブラジイーペニシダ群集といえる(表2,図 3)。 アラカシ林ほ,高木・亜高木層ほアラカシが 優占でヒノキ・アカマツが混生していた。低木 層ほヒサカキ・アラカシ・ヤプこ・ツケイが多か った。草本層ほあまり発達していないが,多い 順にヤプコウジ‖ヤプラン小テイカカズラ・・ペ ニシダ・・ コウヤボウキ・ナツフジ・ジャノヒゲ アラカシ アオキ ヘニンダ ネ。スミモチ ャフラン アラカシ ネナヤキヒ ズガブタサ ミて:ツタカ ンバ モ ヰ チノキ ヒ ゲ アラカツ サルトリイ.ハラ サカキ・ヤプツ.ハキ コウヤポウヰ クPカネモチ ケネザサ ヒサカキ ヤプコウジ ャブノバヰ ウラジP アラカツ ワヲヒ コンタ アラカン・ヤプニッケイ テイカカズラ 図2.混交林の構造.

ツフラジイ サルトリイ.ハ ヒメユズり′ハ ツ㌧フランイ ベニンタ グフランイ イスビワ γプラ.ンイ キブタ カクレミノ フユイチゴ ッ⊥フラノイ ウヲ.シP ツ∵フラジイ アラカツ・サカキ ヤプラソ 7オキ ジャノヒケ ツブラジイ コケヤポウキ ヒサカキ ヤフコウジ 図3..ツブラジイ林の構造.

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ニシダ・ヤプラン等が見られたが個体数ほ少な かった(表2)。 クスノキ林ほ比較的少なく,金刀比羅宮を除 いて人の手が加わっ・て−おり他の樹林とほ構成を 異にする。高木層ほアラカシー・ヒノキ・クロガ ネモチ・ハゼノキ・カクレミノ・・クロノベイ・エ ノキ等が混生していた。亜高木・低木層ほ特に 貧弱でアラカシ・・クスノキ・・サカキ・ヤブツバ キ・カゴノキ・アオキ等が見られたが個体数ほ 少なかった。草本層ほキヅタ・テイカカズラ・ イノコズチ‥・フユイチゴ・ヤプラン・ノイバラ ・・スイカズラ・へクソカズラ・ジャノヒゲ・ヤ プコウジ・ペニシダ・・†ラノオ、ンダ等種類ほ多 かった(表2)。 以上,各樹林で特徴ある樹種の構成が見られ た。 混交林ほ各層ともにアラカシが優占しており, 亜高木層にヤブツバキりネズミモチ,低木層に ヒサカキ・アオキが多く混生していたので,樹 種からみてアラカシの純林に移行していく要素 をもっているように思われた。 ・ネザサ1種・ノガリヤスであった。アラカシ ーヒサカキ群集と見ることができる(表2)。 ウラジロガシ林ほモウソウチク・ハチク等(栽 植と思われるが確かなデー・タを得ることほでき なかった。以下同じ)のタケ類の侵入Lている 所が多かった。高木・・車高木屑にアラカシ・サ カキが多いのが特徴である。低木層に.ほウラジ ロガシの他に,ヤプニッケイ・・ヒサカキ・・ソヨ ゴ…サカキ・ヤブツバキ等が混生していた。草 本層ほヤプコウジ・・テイカカズラ・・キヅタ・・サ ルトリイバラ・ペニシダ・ナガバシャノヒゲハ シシガシラ等が見られたが植生ほ貧弱であった (表2)。 ウ′くメガシ林ほ,亜高木層にアラカシ・アカ マツ・クスノキ・・ネジキ・シャシャソポ・・ヤマ モモ等が混生していた。低木層(上・・下層)ほ 発達していないがアラカシ・ソヨゴ…ヤブツバ キ・ハゼノキ・・ナツハゼ・コバノミツバツツジ ・イヌビワ等が見られた。草本層ほテイカカズ ラ・キヅタ・へクソカズラ・ナガバジャノヒゲ ・コウヤボウキ・ネザサ1種・ノガリヤス‥べ ・−  ̄

箪/昌q勒

\ 、 ℃ )、 \→−〃′ ‥ . ● /し−′\ ヽ ・−・、/−、/ 図4.ツブラジイ●,タゴノキ○(社叢以外のタブノキ×)の分布.

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○、● ● 八. ● ∴、.ヽ. ・.︰、 . . ト.・.● ‥ .ー、 / 、.. ︸ 図5い クロガネモチの分布. 、・‘・・、

箪/昌q勒

\_− 、 ● ∼ 一−・●■ ● ● ● .㌧′ ・ ● ■ \ ∼−1 く 1−、・●● ● ● ●

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/ ヽ / + 1′ ∫ l ● ヽ\● ′−/ †′}ノ 図6・L カゴノキの分布.

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こニモ;ド もも ♂ノ′ //払 ●● ●鞭㌔㌧・レ∼、、..

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▲ / ●㌧ ▼/ し、一一ノ、ヽ、 ● √ 、− 、 ′ − \ − ノ ヽ ヽ」、′へノ 図7り ウバメガシの分布. 図8.ウラジロガシの分布.

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分の社寺林で認められた。タブノキほ西讃地方 で27ケ所(7ケ所ほ社寺林以外)で確認された (新居(1992)でほ22ケ所)。ツブラジイほ小 豆島を除いて平野部(中讃・高松地域でほ,お よそ海岸より内陸に12km程度まで,東讃山西讃 地域でほ,およそ5・、10km程度まで)から山間 部にかけて51ケ所で認められた(図4)。クロ ガネモチほ海岸近く(海岸よりおよそ内陸に3 血程度まで)から平野部にかけて84ケ所で認め られたが山間部ではあまり見られなかった(図 5)。カゴノキほ県内全域で64ケ所あり,海岸 近くより平野部から山間部に.多く分布Lていた。 ウ′くメガシは大部分が島峡部から平野部にかけ て集中Lていたが,大川郡内でほ山間部でも見 られ,東部にいくにつれて阿讃山系にまで分布 域をもっており155ケ所で認められた。1部を 除いて本県の西部でほ,海岸より直線距こ離でお よそ8∼10km内陸部に入ったあたりが分布の境 界のようである(図7)。ただし,内陸部の分 布についてほ栽植も考えられるがそれを裏づけ る確かなデータほ得ていない。ウラジロガシほ, ツブラジイ林ほ各層ともにツブラジイが優占 し,他の樹種の占める割合が小さいことから安 定した樹林といえる。菅生神社(山本町)のツ ブラジイ林ほ,高木層にミミズバイ・・クスノキ ・・アラカシ・・ハゼノキが少し混生していたもの の,車高木屑ほミミズバイ,低木層ほミミズバ イ・・カクレミノが優占しており,他の樹林と比 べて特異な樹種の構成であった。 アラカシ林ほ高木・亜高木層ほアラカシが優 占しており,他の樹林に移行していく要素ほ少 ない。 今回の調査ほ,調査区の面積がおよそ10mX lOmの範囲であり区数も少なかったので,本県 の社寺林における樹林の構造を解析するまでの データを得ることほできなかった。 (2)構成種の分布 調査地412社寺林のうち,アラカシ”クスノ キは殆んどの社寺林に見られた。ヤブツバキ‖ ヒサカキ・エノキー・モッコク・・ヤプニッケイ・ ツツジの類(ヤマツツジ・・コバノミツバツツジ ・・モチッツジのうちいづれか1種類)等も大部 ・‥ナ十 ̄−「

二_._‥∴

箪/潤櫻

● ●●⋮﹂・● ノ、・ . ● ● ● ●●ll .● ● . ●一 ノバ ′ i・・● ●●・︰ ●﹁● ● ● r∫ /’■ ● ● ● ● ● ● ● ヽ ● ●● ● ● ● ●:■ 、ヽ、 ・一● ● ● ● ●. ● ●

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● / \・・・、 ∠■′’、・_∼L−−、_ ・‘● ●ノ しへ−・Jヽ\● ′ ′ し l .・′ ヽ−、 _・ ● 、′ + ヽ−、/・−/ 図9.モチッツジの分布.

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2 4.八幡神社(満濃町)ウラジロガシ林. 5.西山稲荷神社(内海町)ウバメガシ林. 6.垂水神社(丸亀市)クスノキ林. 多く認められた。モチッツジは中讃地方の東部 から東に限られており,その境界ほ,黒岩天満 宮(坂出市),三谷寺・三谷神社(飯山町), 脇宮神社(綾南町),松熊神社(綾上町)でそ 図川.1.井上宗像神社(大野原町)混交林. 2.川上神社(綾上町)ツブラジイ林. 3.岩部八幡神社(塩江町)アラカシ林. 山間部および山間の平野部に多く分布しており 61ケ所で認められた(図8)。ツツジ類のうち, ヤマツツジ・コバノミツバツツジほ県内全域で 見られるが,オンツツジは山間部∼阿讃LU系で

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れより以西でほ見られなかった。本県の中讃よ り東で75ケ所確認した(図9)。 草太層で県内全域に多かったのほ,ヤプコウ ジ‖コウヤボウキ・ネザサ1種と,サルトリイ バラいキヅタ・・テイカカズラー・ビナンカズラ・ へクソカズラ・・ナツフジ・フユイチゴ・・ヒヨド リジョウゴ等のつる性植物,ヤプラン・ジャノ ヒゲ・ナガバシャノヒゲ・・シュンラン,シダ額 でほペニシダい コシダ・・ウラジp・シシガシラ 等であった。 県内に多い樹林や,数少ないが立派な社叢を 形成している他の樹林の階層構造および主な樹 種の分布についてほ,次回にゆずることにする。 また,2社あるタブノキ林ほ,調査区が少な いことと,人の手が加わりすぎていることから 省いた。 摘 要 香川県内412社寺林の植生調査にもとづいて, 混交林と,くすのき科,ぶな科の5樹林の階層 構造と主な構成植物の分布をまとめた。その 結果,混交林ほアラカシ(高木層),ヤブツ バキ…ネズミモチ(亜高木層),ヒサカキ・ア オキ・ヤブツバキいネズミモチ(低木層)が多 く,アラカシ林に移行していく要素をもってい ることがうかがえた。ツブラジイ林ほ,各層と もツブラジイが優占しており安定した樹林とみ ることができる。アラカシ林ほ,高木・亜高木 層に.アラカシが優占しており,他の樹林に移行 していく要素ほ少ないと思われる。ウラジロガ シ林・ウバメガシ林ほ,亜高木層にアラカシ・ サカキが多かったが,低木・・草本層ほあまり発 達していなかったこクスノキ林は,人の辛が加 わり高木層以外ほ発達が悪かった。草本層を除 いて各樹林に共通する森林構成ほ見られなかっ た。タケ類の侵入があったり,マックイムシの 被害によるアカマツ・クロマツの枯死,参道の 整備や開発による樹木の伐採等により,日々変 貌している社寺林も少なくない。 構成植物の分布についてほ,県内全域に分布 しているもの(アラカシ・・クスノキ等),多く の社寺林に見られるもの(ヤブツバキ・ヒサカ キ・エノキ“モッコク等々),島喚部∼海岸近 くに特有のもの(ウ′くメガシ),海岸近く∼平 野部に多いもの(クロガネモチ),山間部に多 いもの(ウラジロガシ),西讃地方に見られな いもの(モチッツジ)等々,それぞれ特徴ある 分布域が認められた。草本層でほ,ヤプコウジ, コウヤボウキ,ネザサ1種,ヤプランの他,つ る性植物やシダ類(ペニシダ)が多く見られた。 文 献 新居正敏.1992.香川の社寺林(1)調査法と結果 の概要.香川生物㈹:75∼84.

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参照

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