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心理療法のレポート

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Academic year: 2021

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心理療法のレポート

1、行動療法

「刺激→反応→学習理論」 *古典的条件づけ *オペラント条件づけ *モデリング理論 *系統的脱感作 1904年 パブロフ→パブロフの犬の実験 1913年 ワトソンが行動主義を展開→アルバート坊やの実験 *古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ) パブロフの犬の実験  第1段階 肉の粉を口に吹き込む→だ液が分泌する   このような生得的な反応を「無条件刺激」「無条件反応」という。  第2段階 ベルの音と肉の粉を一緒に提示する→だ液が分泌する   第2段階を繰り返す。 この段階のベルの音は「中性刺激」  第3段階 ベルの音だけを鳴らす→だ液が分泌する   この段階のベルの音を「条件刺激」、だ液の分泌を「条件反応」 このような条件反射を作っていくことを「条件づけ」といい、 生得的な反応と「中性刺激」を結び付けていく過程を、古典的条件づけという。 *オペラント条件づけ(道具的条件づけ) スキナーの条件づけ スキナー箱  箱の中にレバーとえさ用の皿がついていて、空腹のねずみを入れていく。 1、えさ(強化刺激)を与えなくても、偶然レバーを押す反応を一定時間測定し、その発生 率を「オペラント水準」とする 2、レバーを押すとえさが出るようにする(正強化刺激) これを繰り返すと、徐々にねずみはレバーを押す回数を増やしていくようになる。 つまり、ねずみは「レバーを押すとえさが出る」という学習をする。

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スキナーは、特定の刺激に対して特定の反応が決まっていることを「レスポンデント条件づ け」、刺激とは無関係に、ある反応によって学習していくことを「オペラント条件づけ」とし て区別した。 *モデリング理論 バンデュラ(Bandura, A 1961)  幼児が、モデルが等身大の人形に攻撃する場面を観察。  そして、別の同じ場面で同じような行動をすることを観察した。 観察学習→本人が直接経験しなくても、他者の行動を観察するだけで学習が成立する。 *系統的脱感作 ウォルピ(Wolpe, J) 特定の不安や恐怖を除去することに効果がある。 まったく不安が無い状態を0とし、最も強度(不安)がある具体的で特定な状況を100とす る。 その中間段階での状況の不安の程度を設定する。 例 0:家で本を読んでいる   20:駅に向かって歩いている   60:駅のホームに1人で立っている  100:満員電車に乗っている 次に、不安の最も低い段階から具体的にイメージしてもらい、不安を感じなくなったら、 次の段階に進み、次第に不安の高い段階に進んでいく。 イメージ中に不安が増加したら、不安を感じなくなる段階にまで戻って、再度そこから段階 を進めていく。 * 条件づけには反応の直後に強化を与えることが重要とされている。 その集団内だけで通用する代用貨幣「トークン」を望ましい行動の直後に与えて、 それを買い物や外出許可などの実用的なものに交換する「トークン・エコノミー」 という方法もある。 そのほか、スキル訓練(生活技能訓練、社会的スキル訓練)などもある。

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2、論理療法

アルバート・エリス(Albert Ellis)

呼び名は、「論理療法」→1961年「論理情動療法」→1993年「論理情動行動療法」 Rational-Emotive-Behavior Therapy (REBT)

と変わっていった。 ABCDE モデル A=activating event 契機となる出来事 B=beliefs 出来事に対する見方を支える信念 C=consequences この出来事に関る信念から導き出される信念 D=disputing 悪影響を与える信念に論駁すること

E=new and effective rational outlook 情動・行動上の変化に伴う、効果的で合理的な新しい 考え 例: A ドアの音 → B ドアは静かに開閉するべきだ → C 不快感 不愉快になるのは「ドアの音」ではなく「ドアは静かに開閉するべきだ」という信念とする。 論理療法での治療はB の現実に合っていない受け取り方(イラショナル・ビリーフ)を合理 的、事実に基づいた考え方(ラショナル・ビリーフ)に変えるようにクライエントを説得して いくことである。 誤った受け取り方の原因 1、 誕生から今日までの間に他者に暗示をかけられてしまったからである。 「離婚は悪いものである」「反抗児になるべきではない」など 2、「ねばならない」と「そうあって欲しい」を混乱させている。願望と事実の識別の失敗   「私は人に好かれない」というのは前提に「私は人に好かれるべきである」がある。   イラショナル・ビリーフは、願望の世界がそのまま現実の世界であるはずという幼児 性からきている。 3、過去へのとらわれ 「結婚するべきでなかった」、「大学を中退するべきでなかった」などを心のなかで繰り 返すことである。 4、自己主張することの恐れ   他者の反応を気にして、したいことや言いたいことが言えないことである。   「~だからしない方がよい」など

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イラショナル・ビリーフで日本人にありそうなものは次の10のビリーフである。 1、 人間はすべての人に愛されているべきである 2、 事をなすには完全無欠であれ 3、 自分の気に入らないことを言ったり、したりするのは当然である 4、 思いどおりにならないと誰でも頭にくるのは当然である 5、 人間の不幸は外因的である 6、 何か危険が起こりそうなときは心配するのが当然である 7、 人生の困難はこれに立ち向かうよりもこれを避ける方が楽である 8、 人は頼り甘えるべきである 9、 私にも彼にもやむを得ない過去があったから仕方ない 10、人の拒否・非難にあったから自分はダメな人間である 論理療法と行動療法との違いは、行動療法は症状の除去に関心がある。 論理療法は、症状の背景にある人生哲学を逆洗脳することに関心がある。 留意点は、セラピストが知的になりすぎてラポールを失わないことである。 論理療法がうまくいかないのは、通常クライエントが下記のことにより生じる。 1、 情動的責任を受け入れないこと → 問題は他の要因のせい 2、 治療的責任を受け入れないこと → 快方に向かうのに必要な努力を回避する

3、認知療法 

アーロン・ベック 認知療法は論理療法と同じく、受け取り方が問題とする。 認知とは、下記のこととしている。 認知表象:個人の頭に浮かぶ言語や視覚的イメージ 認知過程:個人が外部からもしくは自分自身の記憶からの情報を処理する過程 認知構造:過去の体験から体制化された個人特有のものの見方や考え方 認知療法は認知表象にアプローチし、改善することである。 自動思考:ある状況でわきあがる思考とイメージ スキーマ:思考の基礎となる認知的構え、存在的信念 認知の歪:推論の誤り

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認知の流れ A:ライフイベント → B:自動思考 → C:抑うつ状態(consequences) 論理療法での信念(beliefs)が、認知療法での自動思考といえるだろう。 自動思考の背景には過去の体験の積み重ねによって形成された何らかの前提(スキーマ) があるということになる。 認知療法での治療は、否定的で柔軟さが無い「自動思考」把握し、これに対し客観性や合理性 を持たせることができるようにすることである。 問題される自動思考は下記のとおり。 1、 客観的な正当性にかける 2、無批判的に信じ込むと感情や行動の制御ができなくなる これらの自動思考の論理的矛盾を認知の歪といい、具体的には、次のようなものがある。 (1) 2分割思考       (2)読心術 (3) 情的論法      (4)自己関連づけ (5) 極端な一般化      (6)~すべき (7) 全主義       (8)選択的抽出 (9) 過大視・過小視       (10)結論への飛躍 治療者は、クライエントの「認知の歪み」を同定して、自分の体験をより現実的にまとめあげ る方法を学習することを援助する。 その際にはクライエントがある程度の内省力が必要となる。また、自分の不快な体験を振り 返り客観視するだけの精神的な強さも求められる。さらに、認知の歪を修正していくための 粘り強さも必要。 認知療法は多くの場合、行動療法と連動する。重要なのは認知パターンの変化が症状の軽減 につながり、日常生活にプラスの方向性をもたらすことである。 認知療法は最初、うつ病に対しての治療効果がみとめられ、その後不安障害(特にパニック 障害)、摂食障害などの治療に応用され、現在ではストレスマネージメントの手段として幅 広く活用されている。 参考引用文献・ホームページ 授業のノート・テキスト・配布されたプリント 「カウンセリングの理論」 國分康孝 誠信書房 「はじめての心理学 心のはたらきとしくみ」 越智友子ほか 創元社 認知療法 http://www.geocities.jp/biomentaljp/cognitivetherapy.htm

参照

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