エクセルテキスト Ｅｘｃｅｌの概要 （基礎知識） Excelの概要（基礎知識） 1 Excelの概要 Excelでできること。 ① 表計算 複雑な計算ができるだけでなく、さまざまな編集機能で、見栄えのする表を簡単に作成できます。 ② グラフの作成 わかりやすく、見やすいグラフを、効率的に作成できます。グラフを使うと、データを視覚的に表示できるので 容易にデータを比較したり、傾向を把握したりできます。 ③ データの管理 目的に応じて表のデータを並べ替えたり、必要なデータだけを抽出したりできます。顧客台帳や住所録など、 大量のデータを管理するときに便利です。 ④ 作業の自動化（マクロ） 頻繁に繰り返す作業を、マクロとして登録できます。登録したマクロを選択すると、一連の作業を実行できます。 ⑤ データの分析 データ項目を自由に設定し、集計や分析ができます。また、分析結果をグラフにすることもできます。 ⑥ Web対応機能 作成した表やグラフをWebページとして保存できます。また、Excelからデータを電子メールとして送信できます。 2 Excelの画面 3 Ｅｘｃｅｌの基本要素 ●ブック Wordでいう「ファイル」のことを、Excelでは「ワークブック」または「ブック」といいます。Excelを起動すると新規ブックが開かれます。 ブック内には、初期の設定で「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」の３枚のワークシートがあり、必要に応じて挿入したり、削除したり できます。 ●シート 表を作成する領域を「ワークシート」または「シート」といいます。シートの１枚の大きさは １６，３８４列×１，０４８，５７６行です。 操作をするシートを「アクティブシート」といい、一番手前に必ず表示されます。（末尾を表示させる方法 【Ctrl】＋→ 【Ctrl】＋↓） ●セル データを入力する最小単位を「セル」といいます。処理の対象になっているセルを「アクティブセル」といい、太線で表示されます。 アクティブセルの位置の表現は「列と行」で表します。たとえば セル【Ａ１】というように表現します。 タイトルバー メニューバー （タブ） リボン（グループ） 名前ボックス ウィンドウの操作ボタン 数式バー アクティブセル 全セル選択 ボタン 列番号 行番号 スクロールバー 見出しスク ロールボタン シート見出し ブックウィンドウ セル ステータスバー 表示モード ズー ム レイカディア大学 サポート隊 １ 事業部会
エクセルテキスト 範囲選択 次の基本操作を確認してください。 ① シートを上下にスクロールしてください。また、左右にスクロールしてください。 ● 上下、左右のスクロールボタン「▼、▲、 、 」をクリックする。または、スクロールバーをドラッグする。 ● マウスの「ホイール」を動かす。 ② シートの切り替えとシートの挿入、削除をしてください。 ● 【Sheet2】、【Sheet3】をクリックしてシートを切り替えます。 ● シートの挿入は「ワークシートの挿入」と表示されるシートをクリックします。 ● シートの削除は削除したいシートで右クリックし、一覧から「削除」を選択します。 ③ ズームを利用して表示倍率を変更（拡大・縮小）してください。 ● 、 のボタンをクリックする。 範囲選択について セルの集まりを「セル範囲」または「範囲」といいます。 標準なセルの範囲選択とは、対象となるセルの先頭（始点）から末尾（終点）のセルまでを選択することです。 例えばセル【B2】からセル【E8】を選択することを、範囲選択するといいます。 A B C D E F G 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 範囲選択の方法はセル【B2】をクリックし、そのままドラッグしてセル【E8】のところで離します。 または、セル【B2】をクリックし、Shiftキーを押したままセル【E8】をクリックします。 複数のセル範囲の選択（離れた場所にあるセルを選択する） A B C D E F G 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 セル【B2】からセル【C7】を選択し、Ctrlキーを押したままセル【E2】からセル【F7】をドラッグします。 このほか、複数行の選択、複数列の選択、シート全体を選択などがあります。 全セル選 A B C D E F G 列番号 択ボタン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 複数行の選択 ① 行番号をドラッグする。 複数列の選択 ② 列番号をドラッグする。 ③ 全セル選択ボタンをクリックする。 行 番 号 ① ② ③ シート全体の選択 レイカディア大学 サポート隊 ２ 事業部会
エクセルテキスト データの入力と編集① データの入力と編集① エクセルでいう「データ」とは、文字列と数値のことを言います。 文字列は計算できないデータです。数値は計算できるデータです。日付や数式は数値に含まれます。 データを入力する場合、文字列（全角）のみ、数値（半角）のみに分けて入力すると効率的です。 エクセルでは初期の状態では「半角入力」の状態になっています。 全角と半角の変更は、キーボードの左側上から２番目のキー「半角/全角」ボタンをクリックすると便利です。 セルの移動の方法はいくつかありますが、上下左右の矢印キーを使うと便利です。 問題① 次のデータを全角で入力しましょう。 （ＦＯＭ出版「MicrosoftExcel ドリル」より） セル【Ａ１】 売上一覧表 セル【Ｂ６】 大阪支店 セル【Ａ４】 関東 セル【Ｂ７】 京都支店 セル【Ａ６】 関西 セル【Ｃ３】 １月 セル【Ａ８】 合計 セル【Ｄ３】 ２月 セル【Ｂ４】 東京本店 セル【Ｅ３】 ３月 セル【Ｂ５】 横浜支店 セル【Ｆ２】 単位：千円 問題② 次のデータを半角で入力しましょう。 セル【Ｃ４】 31800 セル【Ｄ４】 28700 セル【Ｅ４】 35200 セル【Ｃ５】 23100 セル【Ｄ５】 20300 セル【Ｅ５】 24500 セル【Ｃ６】 25400 セル【Ｄ６】 21600 セル【Ｅ６】 27300 セル【Ｃ７】 18700 セル【Ｄ７】 16900 セル【Ｅ７】 19200 （連続するセルにデータを入力する場合は、範囲選択してから入力すると効果的です） 問題③ セル【Ｇ２】に「４月１０日」と表示されるように入力しましょう。 半角で「4/10」と入力します。 問題④ セル【Ａ８】の「合計」をセル【Ｆ３】にコピーしましょう。 セル【Ａ８】をクリックし、ホームタブのクリップボードグループにある右側中央の「コピー」を クリックします。セル【Ｆ３】をクリックし、ホームタブのクリップボードグループにある左側の 「貼り付け」をクリックします。セル【Ａ８】の点滅はＥｓｃキーをクリックして消します。 A B C D E F G Ｈ 1 売上一覧表 2 単位：千円 4月10日 3 １月 ２月 ３月 合計 4 関東 東京本店 31800 28700 35200 5 横浜支店 23100 20300 24500 6 関西 大阪支店 25400 21600 27300 7 京都支店 18700 16900 19200 8 合計 9 10 セルの結合について 複数のセルを結合して一つのセルにできます。行、列いずれでも、また複数行、列にわたってもできます。 結合したいセルを範囲選択します。ホームタブの配置グループ内の右下段にある「セルを結合して中央揃え」 をクリックします。 問題⑤ セル【Ａ１】からセル【Ｇ１】までを結合してください。 問題⑥ セル【Ａ４】とセル【Ａ５】を結合してください。同じく、セル【Ａ６】とセル【Ａ７】を結合してください。 A B C D E F G Ｈ 1 2 単位：千円 4月10日 3 １月 ２月 ３月 合計 4 東京本店 31800 28700 35200 5 横浜支店 23100 20300 24500 6 大阪支店 25400 21600 27300 7 京都支店 18700 16900 19200 8 合計 9 10 関東 関西 売上一覧表 レイカディア大学 サポート隊 ３ 事業部会
エクセルテキスト データの入力と編集② データの入力と編集② 「Ｓｈｅｅｔ２］を開いて、次のデータを入力してください。 A B C D E F G 1 ２００７年調査結果 2 人口集計 3 千人 4 男 女 5 東京都 6083 6035 6 大阪府 4318 4490 7 福岡県 2401 8 9 10 データを次のように変更・追加してください。 セル【Ｂ２】 人口集計 → 人口統計 セル【Ｅ２】 → 4/18 →４月１８日 セル【Ｃ４】 男 → 男性人口 セル【Ｄ７】 → 2661 セル【Ｄ４】 女 → 女性人口 セル【Ｅ４】 → 合計 セル【Ｅ３】 千人 → （千人） セル【Ｂ８】 → 合計 A B C D E F G 1 ２００７年調査結果 2 人口統計 4月18日 3 （千人） 4 男性人口 女性人口 合計 5 東京都 6083 6035 6 大阪府 4318 4490 7 福岡県 2401 2661 8 合計 9 10 入力した数値を計算します。（縦計算、横計算もすることは同じです。） セル【Ｅ５】に東京都の男性人口と女性人口を合計した数値を入力します。 注意 １：小学生が習う算数で足し算は 6083+6035=12118 と計算式を作りますが、 エクセルでは、初めに「＝（等号またはイコール）」がきます。そして数値＋数値となります。 すなわち、 =6083+6035 が計算式となります。 注意 ２：「fx」（数式バー）にはアクティブセルに入力した文字、数字、数式などすべてが表示されます。 セル【E5】をクリックすると、数式バーには「 =6083+6035 」と表示されていますので 確認してください。 ４－１ レイカディア大学 サポート隊 ４ 事業部会
エクセルテキスト データの入力と編集② エクセルソフトはこんなものじゃありません。エクセルのすごいところを確認しましょう。 ● 中学生の計算式 セル【E6】をクリックします。まず「＝（イコール）」を入力します。続いて数字の代わりに「 C6＋D6 」と入力します。 Enterキーを押して確定すると、「 8808 」と合計が表示されます。 ● 高校生の計算式 セル【E7】をクリックします。まず「＝」を入力します。続いてセル【C7】をクリックし、「＋」を追加します。 そして、セル【D7】をクリックします。数式バーには「＝C7+D7」と表示されていますので。Enterキーを押して 確定してください。合計額として「5062」が表示されます。 ● 大学生の計算式（SUM関数を使います） セル【C8】をクリックします。ホームタブの編集グループに「∑オートSUM▼」と表示されたボタンがあります。 ▼をクリックすると、プルダウンメニューが表示されますので「合計」をクリックします。 セル【C8】には「＝SUM(C5:C7）」と表示され、セル【C5】からセル【C7】まで点線で囲まれて動いています。 これは、合計する範囲はここです。と示してくれていますので、正しい範囲と確認したらEnterキーを押します。 セル【C8】に「12802」と合計が表示されます。 ● レイカディア大学のEXCEL受講生はさらに、オートフィルという機能を使います。 同じ方法でセル【D8】の計算もできますが、計算式をコピーして貼り付ける方法です。 セル【C8】を選択し、右下隅にマウスポインタを移動させると「＋」の形に変わります。そのままD8・E8へ ドラッグしますと、D列・E列が計算されて合計が表示されます。 ● レイカディア大学のEXCEL受講生のために、もっとすごいやり方を教えます。EXCELの裏技です。 合計欄をすべて削除してください。その上でセル【C5】～セル【E8】を範囲選択してください。 ホームタグの編集グループ内の「∑オートSUM」をダブルクリックしてください。 一度の操作ですべての合計欄が計算されました。 ● EXCELのすごいところは、瞬時に計算するだけでなく、データを変更しても、それに伴い合計や平均も瞬時に変更します。 ● 平均を出す方法はホームタブの編集グループ内の「∑オートSUM▼」ぼたんの▼をクリックします。一覧から 「平均」をクリックします。SUM関数を使って計算した方法と同じです。平均の計算をAVERAGE関数と言います。 Ｓｈｅｅｔ１の「売上一覧表」を開いてください。 問題⑦ 合計欄をＳＵＭ関数を使って計算してください。 問題⑧ セル【Ａ９】に「平均」と入力し、コピーしてセル【Ｇ３】に貼り付けてください。コピー元のセル【Ａ９】の点滅はＥＳＣ（エスケープキー） をクリックすると消えます。 セル【Ｃ９】とセル【Ｇ４】にＡＶＥＲＡＧＥ関数を使って平均の計算をしてください。（注意：合計欄は範囲に入れない） セル【Ｄ９】～セル【F９】、セル【Ｇ５】～セル【Ｇ９】へオートフィル機能を使って計算してください。 A B C D E F G Ｈ 1 2 単位：千円 4月10日 3 １月 ２月 ３月 合計 平均 4 東京本店 31800 28700 35200 95700 31900 5 横浜支店 23100 20300 24500 67900 22633.33 6 大阪支店 25400 21600 27300 74300 24766.67 7 京都支店 18700 16900 19200 54800 18266.67 8 合計 99000 87500 106200 292700 97566.67 9 平均 24750 21875 26550 73175 24391.67 10 関東 関西 売上一覧表 ４－２ レイカディア大学 サポート隊 ４ 事業部会
エクセルテキスト データの入力と編集③ データの入力と編集③ 罫線の作成 A B C D E F G Ｈ 1 2 単位：千円 4月10日 3 １月 ２月 ３月 合計 平均 4 東京本店 31800 28700 35200 95700 31900 5 横浜支店 23100 20300 24500 67900 22633.33 6 大阪支店 25400 21600 27300 74300 24766.67 7 京都支店 18700 16900 19200 54800 18266.67 8 合計 99000 87500 106200 292700 97566.67 9 平均 24750 21875 26550 73175 24391.67 10 問題 格子線 ① 表全体（セル【Ａ３】～セル【Ｇ９】）に「格子線」を引いてください。 表を範囲選択します。フォントグループの下段中央にある「罫線（初期の段階では下罫線となっています）▼」をクリックし、 一覧から「格子」をクリックします。 斜め線 ② セル【Ａ３】とセル【Ｂ３】に「斜め線」を引いてください。 セル範囲【Ａ３：B３】を選択し、フォントグループの右下隅にある をクリックし、罫線タブを選び、罫線の をクリックします。 罫線にプレビューが表示されますので、確認したらＯＫボタンをクリックします。 太線 ③ ３行目と４行目の間と、７行目と８行目の間に「太線」を引いてください。 セル範囲【Ａ３：Ｇ３】を選択します。フォントグループの「罫線▼」をクリックし、一覧から＜下太罫線＞をクリックします。 同様に、セル範囲【Ａ７：G７】を選択したら「罫線」が「下太罫線」となっているのでそれをクリックします。 外枠太罫線 ④ 表全体（セル【Ａ３】～セル【Ｇ９】）に「外枠太罫線」を引いてください。 表を範囲選択し、「罫線」の一覧から「外枠太罫線」をクリックします。 表示形式を設定する ３桁区切りカンマの表示と通貨表示形式「￥（円マーク）」の表示 ３桁区切り ⑤ 数値に３桁区切りカンマをつけてください。 セル範囲【Ｃ４：Ｇ９】を選択します。数値グループの下段中央「桁区切りスタイル」をクリックします。 通貨表示形式 ⑥ 数値の金額に相当する部分に「￥」の表示をしてください。 セル範囲【Ｃ４：Ｆ８】を選択します。数値グループの下段左端の「通貨表示形式」をクリックします。 日付の表示 ⑦ セル【Ｇ２】の「４月１０日」を「2013/4/10」に変更してください。 セル【Ｇ２】をクリックし、数値グループの上段のボックス右端の▼をクリック、一覧から「短い日付形式」をクリックします。 文字方向の変更 縦書き ⑧ セル【Ａ４・５】の「関東」とセル【Ａ６・７】の「関西」を縦書きに変更してください。 セル範囲【Ａ４：Ａ７】を選択します。配置グループの上段右側にある「方向」をクリックし、一覧から「縦書き」をクリックします。 中央揃え ⑨ ３行目の項目欄とセル【Ａ８】の「合計」、セル【Ａ９】の「平均」を中央揃えにしましょう。 それぞれを範囲選択し、配置グループの左下段にある「中央揃え」をクリックする。 フォント（書体）の変更 ⑩ タイトルの「売上一覧表」を次のように変更してください。 → → １８ポイント → 斜体に→ A B C D E F G Ｈ 1 2 単位：千円 2013/4/10 3 １月 ２月 ３月 合計 平均 4 東京本店 ¥31,800 ¥28,700 ¥35,200 ¥95,700 31900 5 横浜支店 ¥23,100 ¥20,300 ¥24,500 ¥67,900 22633.33 6 大阪支店 ¥25,400 ¥21,600 ¥27,300 ¥74,300 24766.67 7 京都支店 ¥18,700 ¥16,900 ¥19,200 ¥54,800 18266.67 8 合計 ¥99,000 ¥87,500 ¥106,200 ¥292,700 97566.67 9 平均 24750 21875 26550 73175 24391.67 10 売上一覧表 関東 関西 売上一覧表
売上一覧表
関 東 関 西 ＨＧＰ明朝Ｅ フォントサイズ フォント フォントの色 赤色 売上一覧表 レイカディア大学 サポート隊 ５ 事業部会エクセルテキスト グラフの作成 グラフの作成 A B C D E F G Ｈ 1 2 単位：千円 2013/4/10 3 １月 ２月 ３月 合計 平均 4 東京本店 ¥31,800 ¥28,700 ¥35,200 ¥95,700 31900 5 横浜支店 ¥23,100 ¥20,300 ¥24,500 ¥67,900 22633.33333 6 大阪支店 ¥25,400 ¥21,600 ¥27,300 ¥74,300 24766.66667 7 京都支店 ¥18,700 ¥16,900 ¥19,200 ¥54,800 18266.66667 8 合計 ¥99,000 ¥87,500 ¥106,200 ¥292,700 97566.66667 9 平均 24750 21875 26550 73175 24391.66667 10 問題 作成手順 ① セル範囲【Ｂ３：Ｅ７】を選択します。 ② 挿入タグからグラフグループの左端にある「縦棒」または、その横の「折れ線」をクリックします。 ③ 「２ーＤ縦棒」の「集合縦棒」を選択します。折れ線の場合は「２－Ｄ折れ線」から「折れ線」を選択します。 Ｓｈｅｅｔ２「人口統計」を開いてください。 A B C D E F G 1 ２００７年調査結果 2 人口統計 4月18日 3 （千人） 4 男性人口 女性人口 合計 5 東京都 6083 6035 12118 6 大阪府 4318 4490 8808 7 福岡県 2401 2661 5062 8 合計 12802 13186 25988 9 10 問題 東京都、大阪府、福岡県の男性人口と女性人口のデータをもとに、「円柱グラフ（円柱形の集合縦棒）」を作成しなさい。
