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全セッション : 課題と展望 (近可積分ハミルトン系の数理と応用)

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Academic year: 2021

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(1)

全体セッションー課題と展望

山口義幸

(

京大情報

)*

本研究集会では、

3

つの分野から研究者を招待し、講演を依頼した。(1)応用分 野、 (2) 近可積分ハミルトン系分野、およひ(3)力学系・可積分系理論分野である。 このうち、応用分野の

3

名の講演者 (谷川氏、戸田氏、 首藤氏) からは、近可積

分ハミルトン系研究に対する課題を提出して頂いた。すべての講演を終えた後に、

これらの課題をまとめ、解決に向けての展望を議論するために全体セッションを 設けたので、本稿ではそのまとめを報告する。 なお本稿の内容については、 参加 者全員の同意が必ずしも確認されたわけではなく、 著者の個人的な意見が強く反 映されていることを明記しておく。

以下のまとめでは、大見出しとして課題を提出して頂いた講演者の名前、中見出

しとして課題の内容、小見出しとして課題に対して有用なアプローチが可能と思 われる発表をされた講演者の名前およひそのアプローチ方法の概略を記した。 こ こではアプローチ方法を提案することに主眼があり、 名前を上げさせて頂いた講

演者自身によって提案した研究がなされるとは限らないことに注意されたい。

O谷川清隆氏

$\bullet$

Resonanoe

Overlapping による大域的運動の時間評価を求めよ

- 後藤氏

:

繰り込みを使って不安定多様体を描くことに成功されたので、同様の手 法でまず

Resonmce

Overlappingの絵を描くことから始める。 $\bullet$ (長時間)数値計算で保存されるものは何か、 明らかにせよ - 近藤氏

:

可積分系を差分化するスキームを見直すことにより、数値計算における 保存量を考察する。

’yyaoxa@Lkyoto$\mathrm{u}$.ac.jp

数理解析研究所講究録 1282 巻 2002 年 184-185

(2)

O戸田幹人氏 ・局所的に 0 次ハミルトニアン $H_{0}$ を取り換えなければならない系の扱いを考 察せよ。 また実験系などにおいて、$H_{0}$ 力坏明であるときはどうすべきか? - 上野氏

:

化学反応(サドル越え)を表すような

normal

form を探し、分類する。ま た、

各分類における特徴を考えることにより定性的な性質を理解する。

- 矢t 崎氏

:

$H=H_{0}+\epsilon H_{1}$

と書けない系に対するメルニコフ解析

(もしくはそれの 拡張) を試みる。

$\bullet$ Arnold Web と運動の動的相関を明らかにせよ

- 篠原氏

:

Shearless

トーラスのロバスト性、 およびセパラトリクスの組みかえを 用いたスイッチング理論を構築する。 O首藤啓氏 ・複素古典系/量子系における 「近可積分系」と「$\mathrm{h}\mathrm{y}\mathrm{p}\mathrm{e}\mathrm{r}\mathrm{b}\mathrm{o}\mathrm{l}\mathrm{i}\mathrm{c}$ 系」 の質的違い を明らかにせよ - 黒崎氏

:

実シンプレクテイツク系との比較や量子系への応用を考えながら、

複素 シンプレクテイック系の研究を行う。 - 後藤氏

:

複素変数において繰り込みを行い、複素空間における不安定多様体など

を構成する。 以上、

提出された課題とそれらへのアプローチ方法のまとめを報告した。

185

参照

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