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アメリカにおける労働条件の決定変更法理 (2)

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(1)

KANSAI GAIDAI UNIVERSITY

アメリカにおける労働条件の決定変更法理 (2)

著者

谷本 義高

雑誌名

研究論集

73

ページ

87-95

発行年

2001-02

URL

http://doi.org/10.18956/00006368

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ア メ リカに お け る労働 条 件 の決 定変 更法 理(2)

目 次 1は じめ に 皿 団 体 交 渉 シス テ ム外 に お け る労 働 条 件 の 決 定 変 更 皿 団 体 交 渉 シス テ ム下 に お け る労 働 条 件 の 決 定 変 更 1団 体 交 渉 シス テ ムの 概 略 2労 働 条 件 の 意 義 ・内 容 一 団 体 交 渉 事 項 一 3団 体 交 渉 シス テ ム と雇 用 契 約 との 関 係(以 上72号) 4団 体 交 渉 に よ る労 働 条 件 の 決 定 変 更 (1)協 約 が 存 在 しな い 場 合 に お け る労 働 条 件 の 決 定 変 更 (a)労 働 条 件 の 交 渉 及 び 決 定 (b)労 働 条 件 の一 方 的 決 定 変 更 禁 止 (c)交 渉 の 行 き詰 ま りに よ る一 方 的 決 定 変 更 (2)協 約 締 結 後 に お け る労 働 条 件 の 決 定 変 更 (a)協 約 の 終 了 及 び 改 訂 (b)団 体 交 渉 権 の放 棄 (c)協 約 違 反 (d)団 体 交 渉 義 務 違 反 一 仲 裁 人 とNLRBの 関係 一 Vお わ りに 1労 働 条 件 決 定 変 更 法 理 の 概 略 2労 働 条 件 決 定 変 更 法 理 の 特 徴 3バ ラ ン スの 崩 壊 (以上73号) 4団 体交渉に よる労働条件の決定変更 (1)協 約 が存 在 しな い場 合 に お け る労 働 条 件 の決 定 変 更 (a)労 働 条 件 の 交 渉 及 び 決 定 労 働 協約 が 存 在 しない 場 合,労 働 条 件 を 決 定 変 更 す るた め に は,排 他 的 交 渉 代 表 た る労 働 組 合 と の団 体 交 渉 を 経 て,合 意 に 達 す る必 要 が あ る。 これ 以 外 の方 法 に よ り使 用 者 が 労 働 条 件 を

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谷 本 義 高 決 定 変 更 す る こ とは,団 体 交 渉 義 務 違 反 の不 当 労 働 行 為 に あ た り,原 則 と して 禁 止 され る。 NLRA8条(d)は,使 用 者 及 び 交 渉 代 表 に対 して,単 に 交 渉 の席 に 着 くだ け で な く,合 意 に 向け て 「誠 実 に 」 交 渉 を 行 わ なけ れ ば な ら ない 義 務 を 課 して い る。 しか し,当 該 誠 実 交 渉 義 務 は,当 事 者 に 合 意 す る こ とま で を も義 務 と して強 制 す る もの で は な い(同 条)。 した が って, 「誠 実 に 」 交 渉 す る限 り39),義 務 的 団 交 事 項 に 関 す る 自己 の主 張 に 固 執 して 交 渉 が 行 き詰 ま り 暗 礁 に 乗 り上 げ た と して も,誠 実 団 交 義 務 違 反 に は な ら ない 。 しか し,使 用 者 が 非 義 務 的 団 交 事 項 に 固 執 す る こ とに よ り,義 務 的 団 交 事 項 に 関 す る交 渉 が 行 き詰 ま った 場 合 に は,誠 実 さ の判 断 を経 る まで もな く,そ れ 自体 で(perse)団 体 交 渉 義 務 に 違 反 す る こ とに な る。 連 邦 最 高 裁 は,NLRBv.WoosterDivisionoftheBorg-WarnerCorp.40) 判 決 に お い て,使 用 者 が 非 義 務 的 団 交 事 項 に 固 執 して,義 務 的 団 交 事 項 を 含 む 団 体 交 渉 が 行 き 詰 ま る こ とは,実 質 的 に は 義 務 的 団 交 事 項 に 関 す る交 渉 の拒 否 で あ り,し た が って そ れ 自体 で 団 交 義 務 に 違 反 す る こ とに な る,と 判 断 して い る。 (b)労 働 条 件 の 一 方 的 決 定 変 更 禁 止 労 働 条 件 の一 方 的 決 定 変 更 を 禁 止 す る原 則41)は,団 体 交 渉 義 務 と の関 係 か ら導 か れ る。 連 邦 最 高 裁 は,団 体 交 渉 中 に 被 用 者 に と って 有 利 な 変 更 を 一 方 的 に 使 用 者 が 行 っ た 事 案 で あ る NLRBv.Katz42)に お い て,当 事 者 が交 渉 に お い て 誠 実 で あ った と して も団体 交 渉 義 務違 反 が 成 立 し うる とい う前 提 に た ち,使 用 者 が 交 渉 中 で あ る義 務 的 団 交 事 項 を 一 方 的 に 変 更 す る こ と は 交 渉 の拒 否 と 同 じで あ って,誠 実 さ の判 断 を 経 る まで も な く,そ れ 自体 で 団 体 交 渉 義 務 に 違 反 す る,と 判 示 した 。 本 判 決 に よ り,排 他 的 交 渉 代 表 が 決 定 され た 後 に お い て は,交 渉 中 で あ るか 否 か に か か わ らず43),被 用 者 に と って 有 利 不 利 を 問 わ ず,使 用 者 に よ る義 務 的 団 交 事 項 の 一 方 的 決 定 変 更 は 団 体 交 渉 義 務 違 反 と な る,と い う重要 なル ールが確立 された。 (c)交 渉 の 行 き詰 ま りに よ る一 方 的 決 定 変 更 交 渉 過 程 に お い て,当 事 者 が 誠 実 に 交 渉 を尽 く した が44),合 意 に い た らず 行 き詰 ま り(im-pass)に 達 す る場 合 が あ る。 この よ うに 交 渉 が行 き詰 ま りに至 った 場 合 に は,例 外 的 に 当 該 事 項 に 関 して 使 用 者 に よ る一 方 的 変 更 が 可 能 に な る45)。こ の場 合,団 体 交 渉 義 務 が 一 時 的 に 停 止 (suspend)な い し解 除 され るの で46),労 働 条 件 を 一 方 的 に 決 定 変 更 して も団体 交 渉 義 務 の 違 反 が 生 じない か らで あ る。 しか し,一 方 的 変 更 が 可 能 に な る とい って も,団 体 交 渉 義 務 そ の も のが 消 滅 す るわ け で は な い か ら,変 更 が 無 制 限 で あ るわ け で は ない 。 可 能 と な る一 方 的 決 定 変 更 は,使 用 者 が 組 合 に 対 して 行 った 提 案 と必 ず しも 同一 で あ る必 要 は ない が,そ れ と矛 盾 しない 範 囲 で なけ れ ば な ら な い 。 変 更 され た 条 件 が,組 合 に 対 して な した 提 案 と実 質 的 に 異 な る場 合 に は,変 更 され た 条 件 に 関 して は 行 き詰 ま りが 存 在 しない か らで あ る。 例 え ば,使 用 者 が,組 合 に 対 す る最 終 提 案 よ りも さ らに 有 利 な変 更 を 個 別 被 用 者 に 対 して 行 った 場 合 は,誠 実 団 交 義 務 に 違 反 す る こ とに な

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る47)。 行 き詰 ま りは 一 時 的 な状 態 で あ るか ら,ス トライ キ に よ り交 渉 力 に 変 化 が 生 じた 場 合 や,経 営 状 態 の改 善,組 合 の要 求 の変 化,時 の経 過 な ど の要 因 に よ って,行 き詰 ま り状 態 が 解 消 され る場 合 が あ る48)。この よ うな 変 化 が 生 じた 場 合 に は,一 方 的 変 更 は 許 され ず,再 び 誠 実 に 交 渉 す る義 務 を 負 う。 (2)協 約 締 結 後 に お け る労 働 条 件 の決 定 変 更 協 約 存 続 期 間 中,使 用 者 が 協 約 条 件 を 一 方 的 に 破 棄,変 更 ない し改 訂 した 場 合 は,協 約 違 反 の問 題 と な る。 同時 に,こ れ が 団 体 交 渉 義 務 違 反 と して 不 当 労 働 行 為 に も該 当 す る場 合 が あ る。 ア メ リカに お い て は,協 約 締 結 後 も団 体 交 渉 義 務 が 存 続 して い るか ら で あ る49)。協 約 締 結 後 に お け る労 働 条 件 の変 更 を 考 え る場 合 に は,こ れ ら両 側 面 か ら の検 討 が 必 要 で あ る。 (a)協 約 の 終 了 及 び 改 訂 労 働 協 約 に期 間 の定 め の あ る場 合,そ の 有 効 期 間 中 は,当 該 協 約 に 含 まれ て い る(contained in)50)労働 条 件 に つ い て,当 事 者 は 「改 訂 」(modification)を 拒 否 す る こ とが で き る(NLRA8 条(d))。 期 間 の 定 め が な い場 合 も含 め,労 働 協 約 を 終 了(termination)あ るい は 改 訂 す る場 合 は,8条(d)但 書 所 定 の 手 続 を 経 な け れ ば な ら ない 。 同 条 但 書 は,労 働 協約 の 終 了 及 び 改訂 を 望 む 当 事 者 に 対 して,60日 前 の書 面 に よ る終 了 及 び 改 訂 通 告 や 同期 間 に お け る争 議 行 為 の禁 止 な ど諸 手 続 の履 践 を 団 体 交 渉 義 務 と して い る。 同条 但 書 に 違 反 した 場 合,協 約 を 終 了 及 び 改 訂 す る こ とは で きず,そ の場 合 は 協 約 違 反 及 び 団 交 義 務 違 反 の責 任 が 生 じる。 結 果 と して,期 間 満 了 予 定 日あ るい は 通 告 に よ る終 了 予 定 日を す ぎた と して も,被 用 者 の労 働 条 件 は 既 存 の協 約 条 件 に 拘 束 され る続 け る こ とに な る51)。 同条 但 書 所 定 の手 続 を 履 践 して 協 約 が 終 了 した 場 合 に お い て は,旧 協 約 に 含 まれ て い た 義 務 的 団 交 事 項 に つ い て,当 事 者 双 方 に 再 び 誠 実 団 交 義 務 が 生 じるか ら,新 協 約 の締 結 あ るい は 新 交 渉 が 行 き詰 ま りに 達 す る まで,団 体 交 渉 を 尽 くさ なけ れ ば な ら ない 。 そ の 間 は,旧 協 約 条 件 が 存 続 す る(survive)と 解 され る52)。旧協 約 に よ り設 定 され た 基 準 (旧協 約 条 件)の 変 更 も,労 働 条 件 の一 方 的 変 更 に あた るか ら で あ る53)。こ の よ うな意 味 に お い て,旧 協 約 条 件 は 新 協 約 締 結 ない し行 き詰 ま りまで 事 実 上 存 続 す る こ とに な る。 存 続 す る の は,原 則 と して 賃 金 や 労 働 時 間 な ど の義 務 的 団 交 事 項 で あ るが,ユ ニ オン ・シ ョ ップ条 項 や チ ェ ッ ク ・オ フ条 項 な ど の組 合 保 障 に 関 す る事 項 等 は,義 務 的 団 交 事 項 で あ って も協 約 終 了 後 は 存 続 しない と解 され て い る54)。苦 情処 理 ・仲 裁 条 項 に つ い て は,明 示 ない し黙 示 の合 意 等 に よ りそ の存 続 が は っ き りと否 定 され て い ない 場 合 に は,協 約 終 了 後 も存 続 す る と解 され る。 協 約 が 終 了 した 後 に,使 用 者 が 旧協 約 に 基 づ い て(ariseunder)す で に発 生 して い る(accruedor vested)被 用 者 の権 利 を 侵 害 した な どの 場 合 に は,使 用 者 は 当該 苦 情 を 旧-協約 上 の苦 情 処 理 ・

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谷 本 義 高 仲 裁 手 続(grievanceandarbitrationprocedure)に 付 託 す る義 務 を 負 う55)。 他 方,協 約 を 改 訂 しない が,事 実 上 協 約 条 件 を 変 更 した とい う場 合 は,基 本 的 に は 協 約 違 反 の問 題 と な るが,解 釈 次 第 で は 団 体 交 渉 義 務 違 反 に あた る。NLRAが 「改 訂 」 の概 念 を 定 義 し て い ない た め,こ の よ うな状 態 が 生 じる。 一 方 的 変 更 ない し破 棄 が 改 訂 に あ た るか 否 か に つ い てNLRBは,協 約 条 件 に対 す る重 大 な(material)あ るい は本 質 的 な(substantial)変 更 で あ るか 否 か を 基 準 と して 判 断 して い る56)。 協 約 に 含 まれ て い る事 項 が 任 意 的 団 交 事 項 で あ った 場 合 に お け る当 該 事 項 の一 方 的 改 訂 ない し変 更 は,団 体 交 渉 義 務 に は 違 反 せ ず 不 当 労 働 行 為 とは な ら な い が,協 約 違 反 の 問 題 が 生 じ る57)。 (b)団 体 交 渉 権 の 放 棄 義 務 的 団 交 事 項 の うち協 約 に 含 まれ ない 事 項 に つ い て,引 き続 き当 事 者 双 方 は 団 体 交 渉 義 務 を 負 って い る。 しか し,明 示 の合 意,協 約 条 項,交 渉 過 程 や 過 去 の慣 行 な どに よ って,こ れ を 放 棄 す る こ と も可 能 で あ る。 典 型 的 に は,協 約 期 間 中 は 協 約 に 含 まれ ない 事 項 に 関 す る交 渉 権 を 放 棄 す る とい うジ ッパ ー条 項 や,同 期 間 中 は 特 定 事 項 に 関 して 使 用 者 に 一 方 的 決 定 変 更 権 限 を 与 え る とい う経 営 権 条 項 に よ る場 合 で あ る。 だ た し,団 体 交 渉 権 とい う制 定 法 上 の権 利 の放 棄 で あ る こ とか ら,そ れ が 曖 昧 な も の で は な く 「明 白 か つ 疑 問 の 誤 解 の 余 地 の な い 」(clear andunmistakable)も の で な けれ ば な らな い58)。 経 営 権 条 項 な どに よ り,使 用 者 に 一 方 的 決 定 変 更 権 限 が 認 め られ て い る場 合 は,こ れ に した が った 変 更 も可 能 と な る。 しか し,一 方 的 変 更 後 に お い て 当 該 条 項 の解 釈 に 争 い が 生 じた 場 合 に は,協 約 違 反 及 び 団 体 交 渉 義 務 違 反 の問 題 が 生 じ うる。 (c)協 約 違 反 協 約 条 件 の一 方 的 変 更 は 協 約 違 反 と な る。 こ の場 合,労 働 組 合 及 び 被 用 者 の双 方 は,使 用 者 に 対 して,LMRA301条(a)に 基 づ く協 約 違 反 訴 訟 を 連 邦 裁 判 所 に提 起 で き る59)。しか し,損 害 賠 償 や 協 約 条 項 の 特 定 履 行(specificperformance)を 求 め る 訴 訟 を 直 接 裁 判 所 に提 起 で き る 場 合 は 極 め て 限 定 され る。 ア メ リカに お い て は,ほ とん ど の労 働 協 約 が 苦 情 処 理 手 続 を 規 定 し て い るか らで あ る。 苦 情 処 理 手 続 とは,協 約 の解 釈 適 用 に 関 して 生 じた 紛 争 を 労 使 の代 表 が 協 議 して 解 決 す る手 続 で あ り,複 数 の ス テ ップか ら な る60)。多 くの場 合,最 終 ス テ ップ と して, 仲 裁 人 に よ る仲 裁 裁 定(arbitrationaward)を 終 局 判 断 とす る仲 裁 手 続 が 規 定 され て い る。 仲 裁 手 続 は,労 使 関 係 に 精 通 した 公 平 な第 三 者 を 仲 裁 人 とす る 自主 的 紛 争 解 決 シ ス テ ムで あ る。 仲 裁 人 は,被 用 者 の原 職 復 帰 を 命 じる裁 定 を 下 す こ とが で き る な ど柔 軟 か つ 幅 広 い 権 限 を 有 して お り,当 該 事 案 に 最 も適 した 解 決 が 可 能 に な る方 法 が 仲 裁 な ので あ る。 こ の苦 情 処 理 ・仲 裁 手 続 が 排 他 的 な救 済 手 続 と して ー協約 に 規 定 され て い る場 合 に は,原 則 と して 当 該 手 続 を 尽 く した 後 で なけ れ ば 協 約 違 反 訴 訟 を 提 起 で き ない とす る法 理 が,連 邦 最 高 裁

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に よ り確 立 さ れ て い る61)62)。 さ ら に,連 邦 最 高 裁 は,UnitedSteelworkersv.American ManufacturingCo.63),UnitedSteelworkersv.Warrior&GulfNavigationCo.64),United Steelworkersv.EnterpriseWheel&CarCorp.65)の3判 決 か ら な るSteelworkersTrilogyに よ り, 仲 裁 手 続 を 尊 重 す る と い う法 理 を 確 立 した 。 当 該 法 理 に よ れ ば,裁 判 所 が 判 断 で き る の は,苦 情 を 仲 裁 に 付 す か 否 か だ け で あ っ て,原 則 と して 苦 情 の 実 体 内 容 を 判 断 な い し審 理 す る こ と は で き な い 。 さ ら に,仲 裁 人 に よ り下 さ れ る仲 裁 裁 定 は 終 局 的 か つ 拘 束 力(finalandbinding)を 有 す る と さ れ,し た が っ て 裁 判 所 は,仲 裁 人 に よ る 仲 裁 裁 定 を 拒 否 す る 当 事 者 に,当 該 仲 裁 裁 定 の 特 定 履 行 を 命 じ る と い う役 割 を 果 た す こ と に な る66)。 (d)団 体 交 渉 義 務 違 反 一 仲 裁 人 とNLRBの 関 係 一 協 約 上 の 労 働 条 件 の 一 方 的 変 更 が,協 約 違 反 と 同 時 に 団 体 交 渉 義 務 違 反 に あ た る 場 合 が あ る 。 協 約 違 反 に 関 して は,ほ と ん ど の 場 合 仲 裁 手 続 に 解 決 が 委 ね ら れ る こ と に な る が,他 方 で,団 体 交 渉 義 務 違 反 に つ い て は,不 当 労 働 行 為 と し てNLRBが 管 轄 権 を 有 し て い る 。 こ の 結 果,仲 裁 人 とNLRBの 解 釈 や 判 断 が 異 な る 場 合 が 生 じ る 。 理 論 上 は,NLRAIO条(a)67)に 基 づ い て,苦 情 処 理 ・仲 裁 手 続 と い う私 的 な 契 約 あ る い は 合 意 が 不 当 労 働 行 為 制 度 と い う制 定 法 上 の 権 限 を 破 る こ と は で き な い と し て,NLRBに 広 い 管 轄 権 が 認 め ら れ る と 解 さ れ て い る68)。 し か し 実 際 に は,仲 裁 手 続 が 公 正 か つ 正 規 な も の で あ る こ と,当 事 者 が 仲 裁 裁 定 に 拘 束 さ れ る こ と に 合 意 し て い た こ と,仲 裁 裁 定 の 内 容 がNLRAの 目的 と 政 策 に 明 ら か に 反 し て い な い こ と な ど を 条 件 と し て,NLRBは,自 ら の 判 断 を 控 え て 仲 裁 裁 定 を 尊 重 す る と い う方 針 を と っ て い る69)。 lVお わ り に 1労 働条件決定変更法理の概略 団 体 交 渉 外 シ ス テ ムに お け る労 働 条 件 の決 定 変 更 は,基 本 的 に は 個 別 雇 用 契 約 法 理 に 委 ね ら れ る。 雇 用 契 約 に 期 間 の定 め が あ る場 合 に は,使 用 者 は 当 該 雇 用 契 約 上 の労 働 条 件 を 一 方 的 に 変 更 す る こ とは で き ない 。 しか し,雇 用 契 約 に 期 間 の定 め が ない 場 合 は,原 則 と して 使 用 者 は 自 由に 労 働 条 件 を 変 更 す る こ とが で き る。 随 意 的 雇 用 原 則 に よ って,使 用 者 は 正 当 事 由如 何 に か か わ らず い つ で も被 用 者 を 解 雇 で き る。 した が って,使 用 者 が 変 更 ない し提 示 した 新 しい 労 働 条 件 に 被 用 者 が 同意 しない 場 合 に は,端 的 に こ の者 を 解 雇 す れ ば よい ので あ る。 当 該 新 条 件 に 対 して 被 用 者 が 異 議 を 唱 え ず に 働 き続 け た 場 合 に は,こ れ に 同意 した こ とに な る。 最 近 で は,制 定 法 の制 定 や 法 解 釈 に よ って,随 意 雇 用 原 則 は 大 き な制 約 を 受 け つ つ あ る。 特 に,不 法 行 為 や 契 約 違 反 法 理 を 用 い て,当 該 原 則 の修 正 を 試 み る州 は か な りの数 に のぼ る。 し

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谷 本 義 高 か し,い ず れ もパ ッチ ワー ク的 対 策 に 過 ぎず70),基 本 原 則 と して の随 意 的 雇 用 原 則 は 現 在 も雇 用 関 係 に お け る根 幹 を な して い る。 次 に,団 体 交 渉 シ ス テ ムに お け る労 働 条 件 の決 定 変 更 は,複 雑 な法 理 の制 約 下 に あ る。 団 体 交 渉 シ ス テ ムが 規 制 す る対 象 は,義 務 的 団 交 事 項 で あ る。 労 働 条 件 は 義 務 的 団 交 事 項 に 該 当 す るか ら,そ の決 定 変 更 は 団 体 交 渉 法 理 の枠 内に お い て 可 能 に な る。 義 務 的 団 交 事 項 に は,誠 実 団 体 交 渉 義 務 が 課 せ られ る。 した が って,い った ん 排 他 的 交 渉 代 表 が 決 定 され る と,使 用 者 は 合 意 に 向け て 誠 実 に 交 渉 を 尽 くさ なけ れ ば な らず,原 則 と して 労 働 条 件 を 一 方 的 に 決 定 変 更 す る こ とは 団 体 交 渉 義 務 違 反 と して 禁 止 され る。 被 用 者 と個 別 交 渉 す る こ と も不 当 労 働 行 為 と して 禁 止 され る。 た だ し,誠 実 に 交 渉 を 尽 く して 行 き詰 ま りに 達 す れ ば,例 外 的 に 一 方 的 決 定 変 更 が 可 能 に な る。 協 約 が 締 結 され た 場 合,協 約 条 件 に 違 反 す る雇 用 契 約 は 有 利 不 利 を 問 わ ず 無 効 に な り,被 用 者 の労 働 条 件 は 協 約 条 件 に と って 替 わ る こ とに な る。 こ の場 合,被 用 者 は 直 接 協約 か ら権 利 を 取 得 す る ので は な く,協 約 違 反 訴 訟 を 提 起 す る こ とに よ って,自 己 の権 利 を 保 全 す る こ とが で き る。 協 約 の有 効 期 間 中 は,排 他 的 交 渉 代 表 で あ る労 働 組 合 は,協 約 に 含 まれ る事 項 に つ い て 改 訂 や 変 更 を 拒 否 で き る。 使 用 者 は,協 約 を 一 方 的 に 変 更,改 訂 ない し破 棄 す る こ とが で きず,こ れ を 強 行 した 場 合 に は 協 約 違 反 の責 任 を 生 じさせ る。 同時 に,こ れ が 団 体 交 渉 義 務 に 違 反 す る 場 合 もあ る。 協 約 違 反 の場 合,苦 情 処 理 ・仲 裁 手 続 を 経 て 最 終 的 に は 終 局 判 断 で あ る仲 裁 裁 定 が 下 され る。 当 該 手 続 に お い て は,労 使 関 係 に 精 通 した 仲 裁 人 に よ って,法 理 論 に と らわ れ ない,柔 軟 か つ 事 案 に 即 した 最 善 の解 決 が可 能 に な る。 裁 判 所 及 びNLRBは,自 身 が 紛 争 の 実 体 判 断 を しない で,当 該 仲 裁 裁 定 を 尊 重 す る とい う解 決 方 法 を 採 用 して い る。 2労 働 条 件 決 定 変 更 法 理 の 特 徴 団 体 交 渉 シ ス テ ムに お け る労 働 条 件 決 定 法 理 は 非 常 に 複 雑 で あ る。 労 働 協約 締 結 の前 後 に わ た って 団 体 交 渉 義 務 が 存 在 し続 け る こ とか ら,不 当 労 働 行 為 法 理 が 労 働 条 件 の決 定 変 更 を 監 視 す る役 目を 担 うこ とに な るが,協 約 締 結 後 は,同 法 理 に 加 え て 苦 情 処 理 ・仲 裁 手 続 も こ の役 目 を 担 うこ とに な る。 一 方,労 働 条 件 設 定 に 関 して い った ん 団 体 交 渉 シ ス テ ム外 に お か れ る と, そ こで は 解 雇 自 由 の原 則 に 基 づ く市 場 原 理 が 支 配 して い る。 ア メ リカに お い て は,規 制 と市 場 原 理 とい う2つ の対 極 的 な制 度 が 併 存 す る独 自 の労 働 条 件 決 定 法 理 が 形 成 され て い る。 3バ ラ ン ス の 崩 壊 と こ ろ が,1980年 代 以 降,2つ の 極 の バ ラン ス に 大 き な 変 化 が 生 じて き て い る 。 そ の 原 因 は,

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組 合 組 織 率 と協 約 適 用 率 の低 下 に あ る。 特 に,民 間 部 門 に お け る低 下 が は なは だ しい 。2000年 に お け る全 部 門 の組 合組 織 率 は13.5%,協 約 適 用 率14.9%で あ るが,民 間 部 門 に 限 って は 組 織 率9.0%,-協 約 適 用 率9.8%と な って お り71),被 用 者10人 の うち9人 が 組 合 員 で は な くな って い る。 さ らに,組 織 率 のみ な らず,協 約 適 用 率 も10%を 切 って お り,民 間 部 門 に お け るほ とん ど の被 用 者 が 協 約 の適 用 を 受 け ない 状 態 に あ る。 こ の数 値 か らは,協 約 に 基 づ い た 被 用 者 の雇 用 保 障 や 権 利 保 護 の意 義 が,過 去 に お け るそ れ よ りも薄 れ て い る こ と,逆 に 約90%以 上 も の被 用 者(民 間部 門)が 解 雇 自 由原 則 の 下 に あ る こ とが わ か る。 つ ま り,ほ とん ど の 被 用 者 は, NLRA以 来 発 展 形 成 され て きた 団体 交 渉 シス テ ム外 に位 置 して い るの で あ る。 こ の よ うな背 景 に お い て,被 用 者 を 保 護 す る役 割 が,労 働 協 約 か ら制 定 法 へ とシ フ トし72), 最 近 で は1990年 障 害 を 持 つ ア メ リカ人 法(AmericansWithDisabilitiesAct)法 や1993年 家 族i・ 医 療 休 暇 法(FamilyandMedicalLeaveAct)な ど数 々 の制 定 法 が 立 法 化 され て い る。 そ れ と と もに,最 近 で は,協 約 上 の苦 情 が 制 定 法 上 の権 利 で もあ る紛 争 が 増 加 して きた 。 こ の よ うな紛 争 に 対 して は,終 局 的 判 断 で あ る仲 裁 裁 定 が 下 され た と して も,裁 判 所 が 当 該 苦 情 の実 体 を 判 断 で き る こ とが 認 め られ て い る73)。また 最 近 で は,被 用 者 の制 定 法 上 の権 利 に 関 す る紛 争 を, 雇 用 契 約 に 基 づ く仲 裁 に よ り解 決 す る方 法 も試 み られ て い る74)。 団 体 交 渉 シ ス テ ムが カバ ーす る範 囲 が 狭 ま り続 け る中 で,排 他 的 交 渉 代 表 が 存 在 しない 場 合 に お け る労 働 条 件 の決 定 変 更 に は,ど の よ うな法 シ ス テ ムが 望 まれ る のか 。 今 日,不 法 行 為 及 び 契 約 違 反 の法 理 や 制 定 法 に よ り,特 定 の理 由に つ い て 解 雇 自 由 の原 則 が 修 正 され て きて い る とは い え,依 然 随 意 的 雇 用 の原 則 は 健 在 で あ る。1980年 前 後 か ら当 該 原 則 の盛 衰 に 関 す る議 論 も高 ま りを 見 せ て お り,同 原 則 を 含 め た 団 体 交 渉 シ ス テ ム外 に お け る労 働 条 件 決 定 変 更 法 理 の 再 構 築 は,今 後 の雇 用 関 係 法 制 に お け る大 き な課 題 と な るか も しれ ない 。 注 39)「 誠 実 さ 」 の 判 断 は,NLRBが 当 該 ケ ー ス に お け る 当 事 者 の 行 為 全 体(totalyofconduct)か ら 総 合 的 に 判 断 す る こ と に な る 。 た だ し,NLRBは 当 事 者 の 提 案 に つ い て,実 質 的 な 内 容 ま で 踏 み 込 ん で そ の 適 否 を 判 断 し て は な ら な い 。 そ うで な い と,当 事 者 に 合 意 や 譲 歩 を 強 制 す る こ と に な る か ら で あ る 。 NLRBv.AmericanNationalInsuranceCo.,343U.S.395(1952). 40)356U.S.342(1958). 41)一 方 的 変 更 と 行 き 詰 ま り法 理 に つ い て は,道 幸 哲 也 「労 働 条 件 の 変 更 と 誠 実 団 交 義 務(上)(下)」 日 本 労 働 協 会 雑 誌267号(1981年)12頁,268号33頁 に お い て 詳 細 な 検 討 が な さ れ て い る 。 42)369U.S.736(1962). 43)NLRBv.ConeMillsCorp.,373F.2d595(4thCir.1967).

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谷 本 義 高 44)行 き 詰 ま り に お い て 使 用 者 の 不 誠 実 さ が 認 定 さ れ た 例 と し て,InduatrialUnionofMarine&Ship-buildingWorkersofAmericav.NLRB,320F.2d615(3dCir.1963),cert.denies,375U.S.984(1964). 45)S鶴a8:,NLRBv.AlmediaBusLines,Inc.,333F.2d729(lstCir.1964);FetzerTelevision,Inc.v. NLRB,317F.2d420(6thCir.1963);AMFBowlingCompany,Incv.NLRB,63F.3dl293(4thCir. 1995). 46)S鶴a8:,NLRBv.TomocoCommunications,Inc.,567F.2d871,881(9thCir.1980);CheneyLumber Co.v.NLRB,319F.2d375(9thCir.1963). 47)NLRBv.Crompton-HighlandMills,337U.S.217(1949);NLRBv.Katz,369U.S.736. 48)R.GoRMAN,BAsIcTExTONLABoRLAw449-50(West,1976).Se,aぎ,BonannoLinenServicev.NLRB, 454U.S.404(1982). 49)中 窪 ・前 掲 注18)論 文(2)1886頁 以 下 参 照 。 50)一 方 当 事 者 が 要 求 し た 場 合 を 除 い て,協 約 を 必 ず し も 書 面 化 す る 必 要 は な い 。 し た が っ て,書 面 に よ ら な い 合 意(明 示 ・黙 示)も 協 約 と し て の 効 力 を 否 定 さ れ な い 。Se,6.8:,McNealyv.Caterpillar, Inc.,139F.3dlll3(7thCir.1998). 51)S鶴aぎ,NLRBv.Mar-LenCabinets,Inc.,659F.2d995(9thCir.1981). 52)SeegenerallyWeek:,ContinuingLiabilityUnderExpiredCollectiveBargaingAgreements(pt.1-3),150 KLA.CITYU.L.REv.1,359(1990). 53)S鶴aぎ,LaborersHealthandWelfareTrustFundv.AdvancedLightweightConcreteco.,484U.S. 539(1988);NLRBv.Carlli,648F.2dl206(9thCir.1981);PeerlessRoofingCo.v.NLRB,641F.2d 734(9thCir.1981). 54)S鶴a8:,BethlehemSteelCo.,136N.L.R..1500(1962),enforcedinrelevantpartsubnon;Industrial UnionofMarine&ShipbuildingWorkersv.NLRB,320F.2d615),cert.denies,375U.S.984.旧 協 約 に 含 ま れ て い た 任 意 的 団 交 事 項 で あ る 協 約 条 件 も 存 続 す る と 解 さ れ る 場 合 も あ る 。Se,,6.8:,UAWv. CadillacMalleableIronCo.,728F.2d807(6thCir.1984). 55)NoldeBrothers,Inc.,v.Local358,Bakery&ConfectioneryWorkersUnion,430U.S.243(1977);Lit-tonFin.PrintingDiv.v.NLRB,501U.S.190(1991). 56)S鶴aぎ,NLRBv.Merrill&Ring,Inc.,731F.2d605(9thCir.1984).S66α なoDumham-Bush,Inc, 264NL.R.B.1347(1982). 57)AlliedChemical&AlkaliWorkersLocallv.PittsburghPlateGlassCo.,404U.S.157(1971). 58)S鶴aぎ,MetropolitanEdisonCo.v.NLRB,460U.S.693(1983);NLRBv.LionOilCo.,352U.S. 282(1957). 59)労 働 組 合 に よ る 協 約 違 反 訴 訟 が 認 め ら れ た 例 と し てTextileWorkersUnionv.LincolnMills,353U.S. 448(1957),被 用 者 に よ る 協 約 違 反 訴 訟 が 認 め ら れ た 例 と し て はSmithv.EveningNewsAssociation, 371U.S.195(1962)が あ る 。 な お,被 用 者 が 労 働 組 合 に 対 し て,苦 情 処 理 手 続 に お け る 公 正 代 表 義 務 違 反 を 理 由 に,本 条 に 基 づ く 訴 訟 を 提 起 す る こ と も 認 め ら れ る 。Vacav.Sipes,386U.S.171(1967).

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60)3な い し5段 階 の ス テ ッ プ を 定 め て い る も の が 多 い 。 例 と し て は,当 該 被 用 者 と 直 接 の 監 督 者 間,職 場 委 員 と 部 門 責 任 者 間,労 使 の 全 国 代 表 者 間 な ど に お け る 協 議 が あ げ ら れ る 。 61)訴 訟 前 に 労 働 組 合 に 対 して 苦 情 処 理 手 続 を 尽 くす こ と を 求 め た 例 と し てDrakeBakeries,Inc.,v.Local 50,AmericanBakery&ConfectioneryWorkers,370U.S.254(1962).被 用 者 に 対 す る 例 と し てRepub-licSteelCorp.v.Maddox,379U.S.650(1965);Vacav.Sipes,386U.S.171. 62)被 用 者 は 協 約 締 結 の 主 体 で な い た め,被 用 者 個 人 が 苦 情 処 理 手 続 に 参 加 で き る 程 度 が 限 ら れ て い る 場 合 が 多 く,被 用 者 の 協 約 上 の 権 利 に 関 す る 苦 情 の す べ て が,苦 情 処 理 手 続 に お い て 適 切 に 処 理 さ れ う る と は 限 ら な い 。 こ の た め,排 他 的 交 渉 代 表 が 公 正 代 表 義 務 に 違 反 す る 場 合,仲 裁 裁 定 が 公 序 に 反 す る 場 合,当 該 苦 情 が 制 定 法 上 の 権 利 を と も な う場 合 は,例 外 と し て,苦 情 内 容 を 審 査 し た り,仲 裁 裁 定 の 特 定 履 行 の 拒 否 を 求 め る 協 約 違 反 訴 訟 を 被 用 者 が 提 起 で き る 道 が 開 か れ て い る 。 藤 原 淳 美 「ア メ リ カ 労 働 法 に お け る 制 定 法 上 の 権 利 の 仲 裁 付 託 可 能 性 」 日本 労 働 研 究 雑 誌464号(1999年)132頁 。 63)363U.S.564(1960). 64)363U.S.574(1960). 65)363U.S.593(1960). 66)仲 裁 人 に よ る 終 局 判 断 の 原 則 に も例 外 が あ り,協 約 上 の 苦 情 が 制 定 法 上 の 権 利 で あ る 場 合 な ど は 裁 判 所 に よ る 司 法 審 査 が 可 能 に な る 。 藤 原 ・前 掲 注62)論 文 参 照 。 67)29U.S.C.§160(a). 68)NLRBv.C&CPolywoodCorp.,385U.S.421(1967);NLRBv.AcmeIndustrialCo.,385U.S. 432(1967). 69)SpielbergManufacturingCo.,ll2N.L.R.].1080(1955);CollyerIndustrialWire,192N.L.R.]. 837(1971). 70)荒 木 ・前 掲 注1)論 文(2)897頁,中 窪 ・前 掲 注2)論 文141頁 。 71)U.S.DepartmentofLabor,BureauofLaborstatistics,UnionMembersin200(Jan.18,2001).Internet site〈http://stats.bls.gov/news.release/union2.nrO.htm>.公 共 部 門 で は 組 織 率37.5%,協 約 適 用 率42.0 %と な っ て い る 。 72)中 窪 裕 也 「ア メ リ カ 労 働 法 の 動 向 」 労 働 法 律 旬 報1378号36頁,39頁(1996年),中 窪 ・前 掲 注2)論 文 139頁 以 下 。 73)Alexanderv.Gardner-DenverCo.,415U.S.36(1974).藤 原 ・前 掲 注62)論 文135頁 以 下 。 74)αGilmerv.Interstate/JohnsonLaneCorp.,500U.S.20(1991). 〔完 〕

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