40 条-1
40 条
津波による損傷の防止等
40 条-2 1. 適合性説明
「設置許可基準規則第四十条 津波による損傷の防止」に適合することを目 的に本変更を実施することから,上記条文に適合することを以下に示す。
なお,適合のための具体的設計については「5 条 津波による損傷の防止」
の 2.3.1~2.3.6 に示すとおりである。
【設置許可基準規則の要求事項】
(津波による損傷の防止)
第四十条 重大事故等対処施設は、基準津波に対して重大事故等に対処する ために必要な機能が損なわれるおそれがないものでなければならない。
【適合のための設計方針】
基準津波及び入力津波の策定に関しては,第五条の「適合のための設計方針」
を適用する。
耐津波設計としては以下の方針とする。
(1) 重大事故等対処施設の津波防護対象設備(非常用取水設備を除く。)を内 包する建屋及び区画の設置された敷地において,基準津波による遡上波を地 上部から到達又は流入させない設計とする。また,取水路,放水路等の経路 から流入させない設計とする。
(2) 取水・放水施設及び地下部等において,漏水する可能性を考慮の上,漏水 による浸水範囲を限定して,重大事故等に対処するために必要な機能への影 響を防止する設計とする。
(3) 上記 (1) 及び (2) に規定するもののほか,重大事故等対処施設の津波防護対 象設備(非常用取水設備を除く。 )を内包する建屋及び区画については,浸 水防護をすることにより津波による影響等から隔離する。そのため,浸水防 護重点化範囲を明確化するとともに,必要に応じて実施する浸水対策につい ては,第五条の「適合のための設計方針」を適用する。
(4) 水位変動に伴う取水性低下による重大事故等に対処するために必要な機 能への影響を防止する。そのため,非常用海水冷却系については,第五条の
「適合のための設計方針」を適用する。
また,大容量送水車については,基準津波による水位の変動に対して取水
性を確保でき, 6 号及び 7 号炉の取水口からの砂の混入に対して,ポンプが
40 条-3 機能保持できる設計とする。
(5) 津波防護施設,浸水防止設備及び津波監視設備の機能の保持については,
第五条の「適合のための設計方針」を適用する。
(6) 津波防護施設,浸水防止設備及び津波監視設備の設計並びに非常用海水冷
却系等の取水性の評価に当たっては,第五条の「適合のための設計方針」を
適用する。
別添 1
柏崎刈羽原子力発電所 6 号及び 7 号炉
浸水防止設備の変更に伴う関係条文の
整理表
別添 1-1
表 ; 浸 水 防 止 設 備 の 変 更 に 伴 う 関 係 条 文 の 整 理 表 ( 1 / 5 )
条文適合の要否理由 第1条適用範囲否適用する基準(法令)についての説明であり,要求事項ではないため,対象外 第2条定義否用語の定義であり,要求事項ではないため,対象外 第3条設計基準対象施設の地盤要本条文は,本変更の浸水防止設備を設置する地盤に係る条文であることから,本条文の適用対象 第4条地震による損傷の防止要本条文は,本変更の浸水防止設備の耐震設計に係る条文であることから,本条文の適用対象 第5条津波による損傷の防止要本条文は,本変更の浸水防止設備を含めた耐津波設計全般に係る条文であることから,本条文の 適用対象 第6条外部からの衝撃による損傷の防止否本条文は,安全施設が外部からの衝撃により機能を喪失しない設計であることを要求する条文で あり,本変更の浸水防止設備は本要求の直接的な対象ではないため,本条文の適用対象外 第7条発電用原子炉施設への人の不法な侵入 等の防止否本条文は,発電用原子炉施設への人の不法な侵入等が防止できる設計であることを要求する条文 であり,本変更の浸水防止設備は本要求に係るものではないため,本条文の適用対象外。 第8条火災による損傷の防止否本条文は,発電用原子炉施設での火災の発生防止,火災の影響軽減等に係る設計を要求する条文 であり,本変更の浸水防止設備は本要求の直接的な対象ではないため、本条文の適用対象外 第9条溢水による損傷の防止等要本条文は,本変更の浸水防止設備を含めた内部溢水に対する設計全般に係る条文であることか ら,本条文の適用対象 第10条誤操作の防止否本条文は,運転員の操作等に係る条文であり,本変更の浸水防止設備は運転員の操作に係るもの ではないため,本条文の適用対象外 第11条安全避難通路等否本条文は,安全避難通路等の設計に係る条文であり,本変更の浸水防止設備は上記設計に係るも のではないため,本条文の適用対象外 第12条安全施設否本条文は,安全施設の設計に係る条文であり,本変更の浸水防止設備は上記設計の直接的な対象 ではないため,本条文の適用対象外 第13条運転時の異常な過渡変化及び設計基準 事故の拡大の防止否本条文は,運転時の異常な過渡変化及び設計基準事故の拡大の防止に係る条文であり、本変更の 浸水防止設備は上記に係るものではないため,本条文の適用対象外別添 1-2
表 ; 浸 水 防 止 設 備 の 変 更 に 伴 う 関 係 条 文 の 整 理 表 ( 2 / 5 )
条文適合の要否理由 第14条全交流動力電源喪失対策設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第15条炉心等否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第16条燃料体等の取扱施設及び貯蔵施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第17条原子炉冷却材圧力バウンダリ否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第18条蒸気タービン否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第19条非常用炉心冷却設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第20条一次冷却材の減少分を補給する設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第21条残留熱を除去することができる設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第22条最終ヒートシンクへ熱を輸送すること ができる設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第23条計測制御系統施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第24条安全保護回路否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第25条反応度制御系統及び原子炉制御系統否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第26条原子炉制御室等否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外別添 1-3
表 ; 浸 水 防 止 設 備 の 変 更 に 伴 う 関 係 条 文 の 整 理 表 ( 3 / 5 )
条文適合の要否理由 第27条放射性廃棄物の処理施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第28条放射性廃棄物の貯蔵施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第29条工場等周辺におけるガンマ線等からの 防護否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第30条放射線からの放射線業務従事者の防護否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第31条監視設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第32条原子炉格納施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第33条保安電源設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第34条緊急時対策所否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第35条通信連絡設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第36条補助ボイラー否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第37条重大事故等の拡大の防止等否浸水防止設備は重大事故等対処設備ではないため,適用対象外 第38条重大事故等対処施設の地盤否浸水防止設備は重大事故等対処設備ではないため,適用対象外 第39条地震による損傷の防止否浸水防止設備は重大事故等対処設備ではないため,適用対象外別添 1-4
表 ; 浸 水 防 止 設 備 の 変 更 に 伴 う 関 係 条 文 の 整 理 表 ( 4 / 5 )
条文適合の要否理由 第40条津波による損傷の防止要本条文は,本変更の浸水防止設備を含めた耐津波設計全般に係る条文であることから,本条文の 適用対象 第41条火災による損傷の防止否浸水防止設備は重大事故等対処設備ではないため,適用対象外 第42条特定重大事故等対処施設否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第43条重大事故等対処設備否浸水防止設備は重大事故等対処設備ではないため,適用対象外 なお,本変更はアクセスルートに影響を与えるものではない。 第44条緊急停止失敗時に発電用原子炉を未臨 界にするための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第45条原子炉冷却材圧力バウンダリ高圧時に 発電用原子炉を冷却するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第46条原子炉冷却材圧力バウンダリを減圧す るための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第47条原子炉冷却材圧力バウンダリ低圧時に 発電用原子炉を冷却するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第48条最終ヒートシンクへ熱を輸送するため の設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第49条原子炉格納容器内の冷却等のための設 備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第50条原子炉格納容器の過圧破損を防止する ための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第51条原子炉格納容器下部の溶融炉心を冷却 するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第52条水素爆発による原子炉格納容器の破損 を防止するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外別添 1-5
表 ; 浸 水 防 止 設 備 の 変 更 に 伴 う 関 係 条 文 の 整 理 表 ( 5 / 5 )
条文適合の要否理由 第53条水素爆発による原子炉建屋等の損傷を 防止するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第54条使用済燃料貯蔵槽の冷却等のための設 備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第55条工場等外への放射性物質の拡散を抑制 するための設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第56条重大事故等の収束に必要となる水の供 給設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第57条電源設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第58条計装設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第59条原子炉制御室否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第60条監視測定設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第61条緊急時対策所否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外 第62条通信連絡を行うために必要な設備否浸水防止設備は本条文に関する設備でないため,適用対象外別添 2
柏崎刈羽原子力発電所 6 号及び 7 号炉
まとめ資料変更内容一覧(5 条,40 条)
別 添 2 - 1
変更前変更後備考 Ⅱ. 耐津波設計方針 1. 基本事項 1.2 敷地及び敷地周辺における地形及び施設の配置等 発電所敷地主要部の全体配置図を第1.2-4図に,6号及び7号炉を 設置する大湊側敷地の詳細配置図及び主要断面図を第1.2-5図,第 1.2-6図に示す。これらの図に示されるとおり,敷地における施設の 位置,形状等は次のとおりである。 第1.2-5図柏崎刈羽原子力発電所大湊側敷地詳細配置
Ⅱ.耐津波設計方針 1.基本事項 1.2敷地及び敷地周辺における地形及び施設の配置等 発電所敷地主要部の全体配置図を第1.2-4図に,6号及び7号炉を 設置する大湊側敷地の詳細配置図及び主要断面図を第1.2-5図,第 1.2-6図に示す。これらの図に示されるとおり,敷地における施設の 位置,形状等は次のとおりである。 第1.2-5図柏崎刈羽原子力発電所大湊側敷地詳細配置
止水ハッチ,ダ クト閉止板及 び浸水防止ダ クトの削除に 伴う配置図の 変更 黒枠囲みの内容は機密事項に属しますので公開できません。黒枠囲みの内容は機密事項に属しますので公開できません。
別 添 2 - 2
変更前変更後備考 2. 設計基準対象施設の津波防護方針 2.1 敷地の特性に応じた津波防護の基本方針 (2) 敷地の特性に応じた津波防護の概要 c. 重要な安全機能を有する施設の隔離(内郭防護) 設計基準対象施設の津波防護対象設備(非常用取水設備を除く。) を内包する建屋及び区画として,原子炉建屋,タービン建屋,コン トロール建屋,廃棄物処理建屋,及び燃料設備の一部(軽油タンク, 燃料移送ポンプ)を敷設する区画を浸水防護重点化範囲として設定 する。その上で,保守的に想定した溢水であるタービン建屋内海水 系機器の地震・津波による損傷等の際に生じる溢水に対して,内郭 防護として,タービン建屋内の浸水防護重点化範囲の境界に浸水防 止設備(水密扉,止水ハッチ,ダクト閉止板,浸水防止ダクト,床 ドレンライン浸水防止治具及び貫通部止水処置)を設置する。
2.設計基準対象施設の津波防護方針 2.1敷地の特性に応じた津波防護の基本方針 (2)敷地の特性に応じた津波防護の概要 c.重要な安全機能を有する施設の隔離(内郭防護) 設計基準対象施設の津波防護対象設備(非常用取水設備を除く。) を内包する建屋及び区画として,原子炉建屋,タービン建屋,コン トロール建屋,廃棄物処理建屋,及び燃料設備の一部(軽油タンク, 燃料移送ポンプ)を敷設する区画を浸水防護重点化範囲として設定 する。その上で,保守的に想定した溢水であるタービン建屋内海水 系機器の地震・津波による損傷等の際に生じる溢水に対して,内郭 防護として,タービン建屋内の浸水防護重点化範囲の境界に浸水防 止設備(水密扉,床ドレンライン浸水防止治具及び貫通部止水処置) を設置する。
止水ハッチ,ダ クト閉止板及 び浸水防止ダ クトの削除
別 添 2 - 3
変更前変更後備考 第2.1-1-3図敷地の特性に応じた津波防護の概要(大湊側詳細)第2.1-1-3図敷地の特性に応じた津波防護の概要(大湊側詳細)
止水ハッチ,ダ クト閉止板及 び浸水防止ダ クトの削除に 伴う配置図の 変更