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メンタリングの手法を活用したアクションリサーチ実践研究指導者育成システムの開発

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Academic year: 2021

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(1)様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 21 年 4 月. 20 日現在. 研究種目:若手研究 (B) 研究期間: 2006∼2008 課題番号:18720154 研究課題名(和文) メンタリングの手法を活用したアクションリサーチ実践研究指導者育成 システムの開発 研究課題名(英文) Development of Mentoring Program for Facilitating and Supporting Action Research 研究代表者 三上 明洋(MIKAMI AKIHIRO) 近畿大学・語学教育部・講師 研究者番号:80321446. 研究成果の概要: 本研究では、アクション・リサーチ実践研究におけるメンター(指導者)を育成する教員研修 システムを開発し、実際に大学英語教員 2 名からの参加協力を得て、約 6 ヶ月間に渡ってアク ション・リサーチの実践を支援するメンタリングを試みた。その結果、メンタリングの実践が、 アクション・リサーチの支援を充実させるとともに、メンターを育成する効果的な方法となる 可能性を示すことができた。ただし、参加教員数の不足や個人情報の保護という観点からメン タリングの経過や結果をデータベース化し、ウェッブ上で広く公開するところまでには至らず、 今後の課題として残された。. 交付額 (金額単位:円). 2006 年度 2007 年度 2008 年度 年度 年度 総 計. 直接経費 500,000 300,000 300,000. 1,100,000. 間接経費 0 0 90,000. 合. 計 500,000 300,000 390,000. 90,000. 1,190,000. 研究分野:人文学 科研費の分科・細目:言語学・外国語教育 キーワード:英語教育、アクション・リサーチ、メンタリング、教師研修 1.研究開始当初の背景 研究開始当初、英語教員によるアクショ ン・リサーチの実践を支援するためには、 適切な助言や支援を提供することができる メンター(指導者)を育成することが必要. であると考え、2 人の教員が継続的・定期 的に交流を図るメンタリングの効果的な活 用方法を探ることとした。しかし、日本の 教育分野では、まだメンタリングの研究は.

(2) 始まったばかりであり、教師の成長を助け. 平成 18 年度は、まず、先行研究を基に、. る高い効果が期待され始めてはいたが、そ. 教員養成・研修のあり方を探るとともに、. の手法を活用した教員養成・研修はほとん. メンタリングの定義、機能、効果、問題点. ど行われていないのが実情であった。最近. などについて考察し、アクション・リサー. ではメンターという言葉を耳にする機会が. チ実践研究指導者育成を目的とするメンタ. 以前に比べて増えてきてはいるが、本格的. リングの手法を活用した教員研修プログラ. なメンタリングの実践例がまだ少ないのは. ムの具体案をまとめて発表した(三上,. 現在も同様である。. 2006)。また、その具体案に基づき、アクシ ョン・リサーチの実践研究指導者を育成す. 2.研究の目的. る教員研修プログラムとその実施サポー. 本研究の主な目的は、アクション・リサー. ト・システムの開発を行い、研究代表者が、. チ実践研究におけるメンター(指導者)の. 中学・高校・大学の英語教員 6 名のメンタ. 育成を図るため、(1) インターネットを活. ーとなり、各教員によるアクション・リサ. 用したアクション・リサーチにおけるメン. ーチの実践を支援するためにメンタリング. ター(指導者)育成のための英語教員研修. を試みた。さらに、その実践経験を基に、. プログラムとその実施サポート・システム. 初めてメンタリングを行うメンター候補者. を開発すること、(2) 同研修プログラムの. を対象に、アクション・リサーチ支援とし. メンター(指導者)育成に対する効果を検. てのメンタリングの進め方に関するガイド. 証すること、(3) 各メンター候補者および. ラインを作成し、その具体的な実践方法を. メンティ(アクション・リサーチ実践初心. 明らかにした(三上, 2007)。. 者)によるメンタリングの経過と結果をデ. 平成 19 年度には、前年度に開発したメン. ータベース化し、ウェッブ上で広く他の英. タリングの手法による教員研修プログラム. 語教員等に公開すること、の 3 つである。. とその実施サポート・システムを活用し、 新たに大学英語教員 2 名からの参加協力を. 3.研究の方法. 得て、約 6 ヶ月間に渡ってアクション・リ. これまでにメンタリングの研究が最も. サーチの実践を支援するメンタリングを実. 盛んに行われている経営組織における先行. 践した。この実践期間中、研究代表者は、. 研究を基に、アクション・リサーチ支援と. コーディネーターとしてメンター候補者と. してのメンタリングの実践方法とその指導. メンティによるメンタリングの実践をモニ. 者の育成方法を探り、本教員研修プログラ. ターするとともに、両者に必要な助言・支. ムとその実施サポート・システムを開発し. 援を提供した。その結果、メンティは初め. た。そして、大学英語教員2名からの参加. てのアクション・リサーチの実践であるに. 協力を得て、開発した教員研修プログラム. もかかわらず、メンター候補者からの支援. の活用を試み、この実践研究の結果に基づ. によって、その 1 サイクルを最後までやり. き、本教員研修プログラムの効果と問題点. 遂げることができ、メンタリングの実践が、. を明らかにした。. アクション・リサーチの支援を充実させる とともに、メンターを育成する効果的な方. 4.研究成果. 法となる可能性を示すことができた。.

(3) 平成 20 年度には、前年度に実践したメ. 英語教育におけるアクション・リサーチ支. ンタリングの経過と結果を詳しく分析し、. 援としてのメンタリングがさらに広く実践. メンタリングを企画・運営するコーディネ. されるようになり、その結果としてデータ. ーターの役割を具体的に明らかにするとと. ベースの構築が実現し、さらにはどのよう. もに、参加したメンター候補者とメンティ. な形でデータベースの公開を行えば、メン. を対象に実施したアンケート調査の結果を. タリングを進める上で役に立つ情報を提供. 基に開発した教員研修プログラムの効果と. することができるのかという公開のあり方. 問題点を明らかにした(三上, 2009)。また、. についても探ることができるものと考えて. 三上・三上(2008)では、アクション・リ. いる。. サーチの実践においてメンティが直面する. からの支援方法について述べ、アクショ. 5.主な発表論文等 (研究代表者、研究分担者及び連携研究者 には下線). ン・リサーチの実践を核とするメンター/. 〔雑誌論文〕(計 4 件). メンティ制度の導入を提案した。さらに、3. ① 三上明洋 (2009)「メンタリングによる. 年間に渡るすべての研究成果をまとめて、. アクション・リサーチ実践研究指導者育成. 研究成果報告書を作成・発行した(三上,. の試み」中部地区英語教育学会紀要 38. 2009)。. 301-308.(査読有). 問題点を挙げ、その解決に向けたメンター. pp.. このように、本研究では、アクション・. ② 三上明洋 ・三上由香(2008)「アクショ. リサーチ実践研究におけるメンター(指導. ン・リサーチのメンター/メンティ制度 のすすめ」 『英語教育』11 月号 大修館書店 pp. 34-36. (査読有). 者)を育成する教員研修システムを開発し、 実際に大学英語教員を対象にそのシステム を活用し、その効果や問題点を探った。本 研究において、特に、アクション・リサー チの実践を核とするメンタリングというこ れまでにほとんど実践されたことのない新 しい試みを他の英語教員からの協力を得て 実現することができたことは、とても意義 深いことであった。ただし、参加教員数が. ③ 三上明洋 (2007)「アクション・リサー チ支援としてのメンタリングの進め方」近 畿大学語学教育部ジャーナル第 3 号. pp.. 169-180. (査読有) ④ 三上明洋 (2006)「英語教員研修におけ るメンタリングの活用について」 近畿大学語学教育部紀要第 6 巻第 2 号. pp.. 35-52. (査読有). まだ少ない上に、メタリングの実践には個 人情報の保護という観点から公開を控えた 方がよい情報が多く含まれてしまうため、 当初の研究目的の 1 つであったメンタリン グの経過や結果をデータベース化し、ウェ ッブ上で広く公開するところまでには至ら なかったのは残念である。今後は、引き続 き、本教員研修システムに改良を加え、そ れを活用したメンタリングの実践研究を積 み重ねていきたい。それによって、日本の. 〔学会発表〕(計 1 件) ①三上明洋「メンタリングによるアクショ ン・リサーチ実践研究指導者育成の試み」 中 部 地 区 英 語 教 育 学 会 第 38 回 長 野 大 会 2008 年 6 月 28 日、清泉女学院大学 〔図書〕(計 1 件) ①三上明洋(2009) 「平成 18∼20 年度科学 研究費若手研究(B)研究成果報告書メンタ リングの手法を活用したアクションリサー チ実践研究指導者育成システムの開発」85.

(4) ページ 6.研究組織 (1)研究代表者 三上 明洋(MIKAMI AKIHIRO) 近畿大学・語学教育部・講師 研究者番号:80321446.

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参照

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