高校生の自ら学ぶ意欲を高めるための心の教育実践プログラム:―「学ぶ意義を考える」LHRの実践を通して―
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(2) 第4回. ⑦グループ発表. ルが向上したととらえられ、作成した実践プ. ⑧まとめ∼あなたが高校で学ぶのはなぜか∼. ログラムによって、生徒の自ら学ぶ意欲を高. ○対象:A県立B高等学校1年生5クラス. めることができたと考えられる。また、生徒. (男子103名・女子87名・合計190名). の振り返りシートによる「今後の学習への意 気込みを表す記述」が34%から67%へ増加し. ○期間:H22.9.24(金)∼11.5(金). (期間内に全4回のプログラムを実施). たことや、質問項目「日々の学習に対する意. ○授業担当:各クラス担任(一部筆者が実施). 欲は高まったか」への肯定的な回答が90%あ. ○効果測定:. ったことなどからも、自ら学ぶ意欲の向上が. (1)プログラム実施前後のr『自ら学ぶ意欲』測定尺度」(桜井,2009). うかがえる。. このように意欲の向上が見られた要因とし. (2)「ワークシート」及ぴ「振り返りシート」の生徒記述内容. をもとに効果を検討。. ては、プログラムにr協同的な学び」を多く. <実践の結果>. 取り入れたことによる「他者受容感の高まり」 r自己認識の深まり」が考えられる。また、r学. (1)「『自ら学ぶ意欲』測定尺度」結果から. 7つの下位尺度のうち、r知的好奇心」r深い. ぶ意義を考える」ことを通して、r学習する合. 思考」「積極探究」「おもしろさと楽しさ」「有. 理的な理由づけ」やr人生目標の設定」がで. 能感」の5つの下位尺度において、プログラ. きたことも要因ではないかと考えられる。. ム実施前後の得点の平均値に有意差が検出さ. く今後の課題>. れ、プログラム実施後に平均値が上昇したこ. 今後は、対象となった生徒の自ら学ぶ意欲. とが確認された。. 向上の継続性を追跡しプログラムの有効性を. (2)「ワークシート」及び「振り返りシート」から. 吟味していくこと、各展開における取り組み. グループ活動や保護者インタビューによっ. が尺度得点の変化に及ぼす効果を詳細に検討. て自分以外の他者の意見を聴くことの重要性. できるようにすること、他者受容感について. を改めて実感した、日々の勉強に対する考え. の尺度を用いて自ら学ぶ意欲との相関を確認. 方や取り組み方の現状を把握・反省した、社. することなど、さらに検討を重ね、プログラ. 会に出たときの自分を今の自分と結びつける. ムを洗練させていく必要がある。また、より. ことで高校生活の目的意識が明確になってき. 有効なプログラムにするために、他の行事・. た、などという生徒の内面の変化が記述され. 授業と関連させ、カリキュラムや年間計画に. ていた。また「4回の活動を通して日々の学習. 組み込んでいくことを考えていく必要がある。. に対する意欲が高まったか」という質問項目. 5.実践に基づく現場への提案. に対して90%の生徒が肯定的な回答をした。. 本プログラムが、1つの実践例として、高校. 4 効果の検討・考察と今後の課題. 生の学ぶ意欲の向上のための研究や教育実践. く効果の検討・考察>. の参考になればと考える。生徒の自ら学ぶ意. 「『自ら学ぶ意欲』測定尺度」の下位尺度の. 欲の向上には、教員全体が協働性を持って取. 得点の平均値の上昇が見られたことから、自. り組んでいくことが大切ではないだろうか。. ら学ぶ意欲発現プロセスモデルの3つのレベ. 修学指導教員 古 川 雅 文. 一93一.
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