ハイパーカードによる免疫学習コースウェアの作成
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(2) . 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第49巻. 第1号. 平成10年8月. Journa lofHokka i do Un i i i t i l 9 I v e r s on(Bducat on)Vo yofBducat .4 . ,No. Augus t ,1998. ハイ パ ー カ ー ドに よ る 免 疫 学 習 コ ー ス ウ ェ ア の 作 成. 浅. 田. 尚. 登・越. 後. 真. 糸. ・小. 玉. み さ ほ**. 07 0-8621 旭川市 北海道教育大学旭川校基礎医科学教室 *現 0 99-07 01 生田原町 生田原中学校 **現 07 0-811 3 旭川市. ダンケジャパ ン. 1. は じめ に. 近 年, コ ン ピュ ータ は急 速 に社 会 に普及 し 教 育現 場 に も盛 ん に採り 入 れ られる よ う にな っ てき た 教 師 , .. が, 成績処理や教材作成に使うという利用法だけでなく, 現在では学習者自らがコンピュータを操作し そ , れ ぞれの 関心 や 目標 にあ わ せ て, 自分 で 学習 を設 計 し 遂 行 し 評 価 する と いう 状況 にな っ て き て いる - , , .. 人の教師対多数の児童 (生徒) で行う一斉授業では, 教師が1時間の授業の中で すべての児童に対し理解 , しているかどうか目を向けるということ は非常に困難である. 学習者が自分の能力や進み具合に合わせて , 学習 を進 め て行く と いう 場 面 で は, コ ン ピュ ータ や, コ ース ウ ェ ア を利 用 した個 別学 習がより効果的である ‐ 通 常, コ ン ピュ ー タ といえ ば, ワ ー ドプロセ ッ シン グや 表計 算 の よう に文 字 (数字) を主 体と した 仕事 を 想 像 しがち だ が, コ ン ピュ ータそ の ものや周 辺 機 器 の 発達 によ り 文 字 だ けで なく グラ フ ィ ッ ク ス ・天 然 , , 色 画 像 ・ 音 声 ・ 動 画 (ア ニメ ー シ ョ ン) な どさま ざま な 情 報 を 複合 的 に一 つ の コ ン ピュ ー タか ら提示 す る こ と が で きる よう に な っ た. ま た, コ ン ピュ ー タ操 作 の 難 易度 を 学習 者 の発 達段 階 によ っ て 変 化さ せ る こと も. できるので, こうした機能を教育現場に利用することで, 学習者にとってより効果的に学習を進めることが で きる と思 わ れる. コ ー ス ウ ェ ア と は, 一 般 的 に は 「教 授学習 の課 程 を プロ グ ラ ム 化 した もの」 と 定 義さ れる より 具 体 的 に . は, 情 報 の提 示 や, 学 習者の反応に応 じた処理を組み込んだ一 連のコ ン ピュ ータ プロ グラ ムを 指し コ ン ピュ ー , タ 画 面 上 で, 学 習 者 に学 習 内容 を解説 ・指 導 した り, 問題 を 提 示 し て ドリ ル演習 ・評 価 を する ソフ トウ ェ ア. のことである. 保健学習や健康教育の領域では, 言葉による説明では内容が難しくなるため 模式図やアニ , メ ー ショ ンを用 い て, より 視 覚 的 に情 報 を提 示 す る こと が理 解 の しや すさ につ な がる マ ルチメ ディ ア を容 . 易 に扱う こと の できる コ ン ピュ ータ の利 点 を活 か した コ ース ウ ェ ア を そ れ らの 学習 に利 用 す る こと はそ の , 目的 に適 っ て いる と考 え られる. 2. 目 的. 保健学習とは, 私たちが心身ともに健康な生活を送る上で必要な基本的事柄を理解し 学んで行くもので , あ る. 小 ・ 中学 校 の保 健 学習 で は, いく つ か の 項 目のう ち の 一 つ と し て 病 気 の予 防 につ い て の項 目 が設 け , られ てい る. そ の 内容 に つ い て 見 て み る と 病 気 にな る 原 因や 死 因 の上 位 を 占め て いる疾 病 の移 り 変わり な , どに つ い て 触 れ られ てい る だ けで あり 普 段 どのよ う に して 自分 たち の か ら だが守 られ て いる か につ い て は ,. 触れられていない. 現在学童期の子どもたちが抱える問題の中には, 若年化傾向にある生活習慣病 (成人病) やその他の慢性疾患の問題があり, これらに雁患している子どもの数も増加傾向にあることから 学校教育 , 137.
(3) . 浅. 田 尚 登・越 後. 真. 紀・小 玉. みさほ. の 場 で, 子 ども自身の か らだの機 能 につ いて教 え る こと が必要 な 時期 に来 てい る と思 わ れる.. 前述した様に, 子どもたちは生活習慣病をはじめとする慢性疾患など, いろいろな病気に雁患する危険性 を抱 え て いる. 例 え ば, 慢 性 疾 患のう ち の ア レル ギー は, 多く の子 どもたち が経 験 して いる. しか し, 子 ど もたち はア レル ギー に 限 らず, 病気 にな る と き 自分 自身の か らだの 中で は どの よう な 事 が起 き て いるの か, ま た, 病 気 だ けで なく, けがを してそ の けが が どう して 悪化 せ ず に治 っ て行く のか, と いう こ とを 考える 事 は多く な い だろう. そ こ で, こ こで は 「免疫」 という か らだの機 能 につ いて学 ぶ こ とで, 自身 の か らだの働. きに興味や関心を持ち, 自らの病気やけがの予防に留意するきっかけになると考えた. 3. 作成および動作環境 コ ー スウ ェ アの 作成 作業 およ び動 作 環境 と して は, Appl e Computer 社 の Macintosh 上 の Hyper Card 2) を 用 い た. Hyper Card と は, お 互 い に関連 付 け (リ ンク) られ た カ ー ドの 集 合 体 の 形 で 情 報 (Ver .2 . を 管理, 提 示 す るソ フ トウ ェ ア であり, ま た プロ グラ ミ ン グ環 境 で もある‐ カー ド型 データ ベースとは, カー l k と 呼 ぶ言 語 により プロ グ ド上 の ボタ ンや 文章 フ ィ ー ル ド, カ ー ド自 身な どのオ ブ ジ ェ ク ト に Hyper Ta ラ ム (スク リ プトと呼 ぶ) を組 み込む こ と で, コ ン ピュ ータ利 用 者 (ユ ー ザー) の反応 に応 じた動 作 をさ せ る こと が できる (イ ンタ ラク テ ィ ブ性) という 点 で 大きく 異 な っ て い る. Hyper Card に はこ れ以 外 に, さ ま ざま なメ ディ アを扱 う こと ができ る こ とや スク リ プテ ィ ン グが容 易 で ある と い っ た 特徴 を持 っ て いる. こ の コ ー ス ウ ェ ア は, Hyper Card の ス タ ッ ク 型 式 に な っ て い る の で, Macintosh に標準添付 さ れて い. 2以 上 が あ れ ば実 行可 能 で ある. る Hyper Card Lightま た は Hyper Card の Ver .2 .. 4. 免 疫 と ば 人 の か らだ は, 絶え ず細 菌 やウイ ルス な どの 感染 に危 険 にさ らさ れ て いる. しか し, 実 際 に は感 染が成 立 する 前 に か らだ に と っ て 異物 である 細 菌 な どを排 除 して しま う か, 仮 に感染 が成 立 して も, た い てい は短 時 間 のうち に治 っ て しま う. そ れ は, 免疫 と総称さ れる生 体 防御 機構 が私 たち に備わ っ て いる か らであ る.. 「免疫」 とは, 生体防御機構一般をひろく指す言葉であり, 生体が持つ, 非自己の細胞や蛋白質 (総じて 異物) を排除しようとする働きを意味する (広義の免疫) . これには, 以下に述べるような, 免疫担当細胞 によってなされる抗原に特異的な免疫反応によるもの以外に, 皮膚や粘膜面, 消化管内において体外からの 異物の侵入を防ぐ非特異的な仕組みが含まれている. 一方, 「狭義の免疫」 である特異的免疫反応で最も重要なことは, 体内に侵入してきた異物を自分のもの で はな い と識 別 する こと である. この, 自 己・ 非 自 己の 識別 で 中心 的な役 割 を果 た して いる の が, リ ンパ 球 と 呼 ばれる 白 血球の 一種 であ る. リ ンパ 球 は B 細 胞 とT 細 胞の 2 つ に大 別 さ れ る‐ B細胞は免疫反応には. 欠かすことのできない, 優れた異物認識能力を発揮する抗体を産生する. 抗体は, 血察中のグロ プリンに属 する 蛋 白質 で特 定 の抗原 (ウイ ルス や細 菌, ある い は異 質 の細 胞の 一部 な ど) に対 して, 特異 的 か つ 高 い親 和 性 を 持 っ ている‐ 一方, T細 胞 は, その 機 能 によ っ て大 きく ヘ ル パ ーT細胞, キ ラ ーT細胞, サブレッ サー T細 胞 に分 け られる. これ らのうち ヘ ル パ ー T細 胞 は, 自 己・ 非 自 己を認 識 し, 免疫 系 の他 の細 胞 をコ ン ト ロ ー ルする と いう 免疫 反 応の 根 幹 を担 っ て いる. ま た, キ ラ ー T 細胞 は, 感 染細 胞 に直接接 触 してそ れを破. 壊するという働き, サブレッサーT細胞は, 免疫担当細胞に免疫反応が終わるように伝える働きがある. 性免疫と 性) 免疫と細胞性免疫の2つに大きく分けられる. 体液」 免疫はその仕組みによって, 体液性 (液」 は, B細胞から血液や粘液中に分泌された抗体によって抗原を排除しようとする作用のことである‐ 一方, 138.
(4) . . 免疫学習コースウェアの作成. 細胞性免疫とは, 主にキラーT細胞がウイルス感染や腫濠化などの原因により非自己化した細胞を攻撃して 排 除 しよう と す る 作用 の こ と であ る.. 5. コ ー スウ ェ アの 内容 コ ー ス ウ ェ ア で学習 を進 め て 行く 上 で, 学習 者 が免 疫 と いう か らだの 働 き を 身近 な もの と してイメ ー ジ で. きるように, 中学生の主人公を設定し, その主人公がケ ガをしたとき, その体内で進む免疫の働きを説明し した (図- 1) . 具 体 的 に は, 「か らだ をま もる ~免 疫. - … ふ - ふ…・. 菌を白血球群が攻撃し, 撃退するまでを, 文章とアニ なと-締に. メ ー シ ョ ン で 表 わ し た. ま た, コ ー ス ウ ェ ア 上 で は, 好 中 球, マ ク ロ フ ァ ー ジ な ど の 細 胞 の 役 割 と と も に,. 異 物 で あ る細 菌な どの 微生 物 (コ ース ウ ェ ア 上 で は,. 総i罰E ; ‘総 醒 ‐雫 繋 警 - . -んだo 1なは 子どものころ 、. 手を洗わないでおや 」」 つやご飯を食べて‐ ノ ,. 誓 蔓 謙 髭;. . 」. ・. ~…. .”. 不正確な言葉だが 「バイキン」 と総称した) を排除す 回. るま で を説 明 して おり, 学 習 者 に こ れを学 習 さ せ る こ 図-1. し合 っ て機 能 して い る こ と を実 感さ せる もの と した‐. 学習内容の紹介. 1) 生 体 バ リ ア ー ヒ トに は, 免疫 系 の細 胞 によ らず に, 体外 か らの異 物 の 侵入 を抑 え よ う とす る 機能 が備わ っ て い る. こ こ で は, 体 外 か ら入り 込 ん で こよ う と す る 異物 をく いと め る 働 き を 持つ 防護 壁 の いく つ か を, 生 体 バ. リアーと称して紹介した. 学習者にとって比較的身近な防護壁であるものとして, 涙や唾液中のリゾチー ム, 胃内の胃酸, 皮膚面の皮脂などをとりあげ, 簡潔に説明した. 主人公のからだの各部をクリックす る こ と で, そ の 部 分 で機 能 して いる 生 体 バ リ アー の 働 き につ いて説明 したカー ドに移るように した (図- 2, 3) .. しかし, 生体バリアーによる防御効果は高くないため比較的簡単に破られ, 異物の侵入を許して しま う. 主人公が転んで外傷を負って, 血管内にバイキンが侵入したという展開で, 免疫細胞の働きに話を 移 した (図 - 4) . 免疫 系 細 胞 の働 き を 説 明 する の に, 難 解 な 術 語 や 概 念 を用 いる こ と はで きな いの で,. 各細胞を擬人化して示し, それぞれの役割について理解させ, 自身のからだの中での働きに興味を持た せ る よう に努 め た‐ ; : :. 三=. I E ・ … 1 … …. 事. -. 国 礎 目の表面は涙でぉぉゎれてぃて・ その 涙にはリ ジ野 口 &という バイキ ンを 殺して まう物 質が入 って いるか ら、 バ. イキ ンは目の中になかな か入っ てこら れな いのです。. i胞 一[ E 一 担 ー 闘 冊 即 当 鰐 H ここで出てくる「パイキン」 は. 細 1 ◆菌( , , ・き’》・瀞発 1 I 顕微鏡で見えるもの)、 ウィルス j 、 1 1 ・ ′-. . り、 病気になって、 バリアー こわれて しまっ たらどうな で しょう。 からだ中がバイキンだらけ になるので しょうか?. 1 = !■■1 ,. 図-2 生体バリアー(涙). ’ (顕微鏡で見えなし ・もの)などの病気. ー の原因になるもののことです。. 図-3. 生体 バリア ーの働き. 139.
(5) . 浅. 田. 尚 登・越. 後. 真. 紀・小. 1.. 冒 も 馴れ で て 十 し. しようか。. ー. も . ▲ : ミ ー メ ,. 、 て N ) ~ ・. ・‐. に. 夢. ー. ▲ : もr: … , ,キ‐ r. … : 1 … 1 1 : さ ま す , ,,. ・ ▲ ′ 〈 . : . . : ・ ・ : , … … . : : : : , , , .. ダ き 名 き 題 遁 際 隊劃詩 欄 嗣 瞬 註▲ 総 拷 艦 ◆ 解 . ● ●嚢 . ▲ ・ ・ 嵐 ● ● ● ● ・ 霊域 l 番 … : ※ … ≦ … 観察 : … : … 二 二 三 …ー「. ! ! TT T ▼ T ▼ ▼ ▼ ▼ ▼. 図-4. 『面常『 ÷面疎コ u L÷詞回「「 L 』. ; 1ふ…憂欝. ● ● t . ’ ,. - て 〉 \ ) ~ - ・. - - - - ” . -.-- . - - --‐ ÷ ÷ 」 - - - ・ ▲ - 1,. . はじめ に見てきたよう に、 私たち のか らだはたく さんのバリアーで 守られて います。. このパリ戸 舵われ 諏 鵜 どう謁. 玉 みさほ. ,. - - ユド ‐ {さき しき“ そご -r き き ‐ ‐ ゞさぞ: ; ー . , , r ・ , - - ◆ . .: ‐ ’ \ ‐ー ‐ : . . - ‐ ‐ メド三 - ・ 二 f 、 ‐ , ‐ニ . 、 ー, 1. : rたいへんだ“. 図 -5. け が を して しま っ た. 血球の働き. 2) 血球の働き 血 管 内 に侵入 した バイ キ ンの と 血球 の動 き を ア ニ. . . メ ー シ ョ ン で 見 せ, 「バ イ キ ン を や っ つ け る の は ど. れでしょうか?」 という発問を学習者に示し (図-. 、う.大切な役目を持っ 赤血球は私たちのからだに酸素を運ぶとじ ています。血の色が赤くみえるのは‐ 赤血球がヘモグロビンという 物質モ持っているためなのです。 このヘモグロビンは‐ 血液が肺を逼るときに酸素と鷲ぴついて全 、ろいるな細胞に酸素を 身に流れていきます。そして‐ からだ中のし わたします。そのかわりに今度は.1 1崖でいうなくなった二醸化炭 素と総ぴついて肺にもどっていき‐ 肺では二酸化炭素をはなして‐ また、脇素と結びついていくということをくり返しているのです。. 5) , 「赤血球」 , 「白血球」 , 「血小板」 の選択肢の中 から答えを選ぶことで血球の働きを簡潔に説明した (図-6) . 正 しい答 え で ある 「白血 球」 のカ ー ドで. は, 白血球に分類される細胞の主な種類を示した (図-7) . 更に, それら細胞の働きを詳しく見て行. 読みおわったら 、おしてね. 図 -6. く こと を学習 者 に知 らせ た (図 - 8) .. 赤血球の機能. , ミー.白 血 球 が バイ キ ンと 戦う 様 子 をく わ しく みて み ま しょ う。. ‐ 郵 ,耐. ;. ▲ -. ‐. ‐。. 白血球は‐頚越球( か リユ キ・ )、単球( キ ) ク ク タ ン っ ュ ‐リンパ球の 3つの大きなグル」ブに分けられます。. 臼 血 球;嬰 考量書饗 “. 縞球. (→ マ ク ロ フ ァ ー ジ). 図 -7. iゞ#. 白血球とは. 鴨 そ 二 三さきき ざさこ ざ す , . ぎ . . 図-8. 白 血 球 と バイ キ ン. 3) 好中球 体内に侵入したバイキンを最初に発見し, これを取り込み, 分解する (食菌) のは好中球の働きであ る. 好中球は常に血管内を循環し, また血管外に遊走して組織中にも存在する. しかし, 好中球の食菌 能 力 に は限り があ る (図 -10) ‐ ここで は, 球形 の細 胞 が バイ キ ンを食 べ て 行く 様 子 を 示 しな が ら, 好 中球 が 「いく つ バイ キ ンを 食 べ られる か」 と, 学習 者 に発 問 し, 好 中球 だ けで は異 物 を処理 しき れな い こと を理解 さ せ る よう に した.. 140.
(6) . . 免疫学習コースウェアの作成. 大正解!25個でおなかいっぱいだょ~。 !~ ミ声r受≦. ある に弓 き寄せ りれた好中球 は、 外敵侵入の場所 にま つ さき にか け つけて 出会ったバイキ ンにおそいかか り、 かた っ ぱ しか ら食べていきます。 図 -9. 、. . ー. ′ ′ /′. 好中球の働き. ー ◆ . . ′, ‐ ラリム 1 ‐ シ ,. マクロファー ジは食べた バイキ ンをバラバラ に破壊 して しまいます。 その、 バ イキ ンの破片を自己の (自 分の) マーク につ けて、 自. 事雪. 警 鱒;鶏駕篭i ー “ 名器建喜ぶ 容 器遍だ 分のからだの表面につけま. ず。 す そ して、 このバイキ ンの 情報を次 に登場するヘル 情報を次に登場するヘル パーT細胞 に伝えます。 もう一回見る. 次の場面へ. 図 -10 マク ロ フ ァ ー ジ の 働 き. 4). マクロファー ジ. マク ロ フ ァ ー ジ (大 食細 胞) は, 好 中 球以 上 に バ イ キ ンを 貧 食 し, さ らに バイ キ ンの 一部 を抗 原 と し. て他の免疫系の細胞に示す (抗原提示) 働きがある (図-10 ) . ここでは, 好中球による捕食を免れた バイ キ ンが マク ロ フ ァ ー ジ に捕 食 さ れる と と もに マク ロ フ ァ ー ジが 「バイ キ ンの 破 片」 を異 物 の 情 報 , と し て, 他 の 免疫 系細 胞 に提示 す る こ と を示 した. リ ン パ 節の全体像や機能につ いても別に模式図のカー ドを設 けて 参 照 でき る よ う に した (図 -11 ) .. r 1 ; 凹》凋園 . , 凹》囚園 」. らだ には、 リンパ管 か からだ リ ンパ管 という リ ンパ液 (血管か 1 らしみ出た血 しょう) が ’ 」ンパ官 ・ 紳- 流れているく だが、 全身 ー ・ - にはりめ ぐらされていま す。 リンパ管が何本も合わ ; ; : た … :溺没 さ 報 E 灘 i ってかたま りのよう に 三 繋 、 , , . . ‐ な っ たものが、 リンパ節 - です。 - =, ,. . ,. 巷,,. . くな つ たときや熱がでた i とき に、 耳の下 やわきの - がはれて痛くな つ たこ とがありませんか? そこがリ ンパ節 とよ ば れ るところです る と こ ろ で す。 リ ンパ節 には、 バイキ ンがもうそれ以 上か らだ 中 に広ま らないよう にす 1 るという役割がありま 1. . . が 膿 宅 濯 , ,. 図 -11 リ ン パ 節. 141.
(7) . 浅. 田. 尚 登・越. 1 頚 お りむヒS i ‐ 冬, ,. ‘ ′. ==. たちの60兆 私た ちの6o兆個. 0 0〇 0o O 〇 O 〔 鳩 0o 0 0O 0 0 C O M O コ oO 0 o o O oC 欄 o O 川 咽 国 (6〇 p Q ) , , , ,. 後. 真. 紀・小 玉. みさほ. 免疫系細胞が, 自身の細胞とそれ以外 (非自己) を 区別するため, 全身の細胞には自己を示す 「しるし」. もの細胞 にはそれぞれ もの細胞にはそれぞれ. (組織適合性抗原) がついていることを説明した (図-. 自己 (自 分) のマーク がつ いています。. 1 2 ) . また, 他の免疫系細胞が異物の情報を知る場所 と して リ ンパ 節 を説 明 した.. 自己のマーク. 5) T細胞. それから‐‐‐. リ ンパ 球 の一 つ であ る T細 胞 は, 免疫 系 の 細 胞 の働 き をコ ントロ ー ルする と いう, 免 疫 の根幹 を担う 機能. 図-12 組織適合性抗原. - E E 竪 i1 E … - 面 園 田 前 騨 瀬 ・ 山 識 蝉 常 鰯 I. . ヘルパーT細 は、 閏を や しな う、 「リ ンホカイ ン」 という 指令物質 を出します。 次の甥面へ. 図 -13 ヘ ル パ ー T 細 胞. を持 っ て いる. T細 胞 はそ の 役割 か ら, ヘ ルパ ー T 細. i i … 愛撫滋義 … … i …鞭… … … , .. キラーT細胞は、 ヘルパー から出された指令物質・リンホカイ ンを受け取っ て、 すでにバイキ ンに 感染してしまった細胞を ドリルのよ うにノ 穴を開けて破 していきます うごかしてみよ. 胞, キ ラ ーT細 胞, サ ブ レッ サ ーT細胞に大別される. そ れ らの細 胞 を, そ の働 き に合わ せ て, ヘ ル パ ー T細. 胞は 「司令役」 , キラーT細胞は 「殺し屋」 と, 擬人 化して表現した. ヘ ル パ ーT細 胞 はマク ロ フ ァ ー ジが 提示 する 抗原 を 認 識 し, リ ンホカイ ンを放 出 しキ ラ ー T細 胞 やB 細 胞. すすむ. 図 -14 キ ラ ー T 細 胞. にバイキンやそれに感染された細胞への攻撃を指示す る (図 -13 ) . そ して, キ ラ ーT 細 胞 や B 細 胞 か ら 分. 化した形質細胞から放出される抗体によるバイキンヘ の 攻 撃 が 始ま る (図 -14 ) . そ して, サ ブ レ ッ サ ー T. [奇異流言 少. . 細胞は, それらの細胞群による攻撃を抑え, 終了させ ) る役割を持つ (図-15 .. ・ ● ▼ ● ● ● . ・ . ・ . ・ . . ・ .. そ して、 バイキ ンが全滅し、 血液防衛軍の 勝利 が ほぼ決まると、 サ ブ レッ サーT細胞 (ヘルパーT細胞やキラーT細胞の薗腹大学 での同級生) はヘルパーT細胞 に攻撃終 合 図をおくります。 ・ 図 -15 サ ブ レ ッ サ ー T 細 胞. 142. 6) B細胞 T細 胞で はな い もう 一 つ のリ ンパ 球がB細胞である.. B細胞は抗原の刺激を受けて形質細胞に分化して, 優 れた抗原認識能力を持つ抗体を産生・分泌するという パ 機能 を持 つ (図 -16) . ヘル ー T細 胞 より 放 出さ れ る リ ンホ カイ ンに反応 して, B 細 胞 は分 裂 し数 を増 や.
(8) . 免疫学習コースウェアの作成. し, 形質細胞に分化する‐ 産生された抗体は血液や粘液中でバイキンに作用して, それを破壊したり, ) マク ロフ ァ ー ジ によ る 捕食 を 受 け易く す る (オ プ ソ ニ ン化) 機 能 があ る (図 -17 .. また, B細胞の一部は抗原に曝露されたことを記憶し, 再び同じ抗原にであったときすばやく増殖, 分 化 し, 抗 原 に対 応 する と いう 機 能 を持 っ てい る‐ この働 き により, 終 生 にわ たる免疫や ワクチ ン接種,. 予防接種が成立する. これらを 「二度なし現象」 ) , 「予防接種」 として紹介した (図-18 . ¥、. 懲 翻倒 1瞳 -醐翻 , , 一触, ,,. : … .. ~. “. .. 」室. すでにバイキンの破片をつ かみ興奮していたB細胞が、 ヘルパーT細胞の指令物質・ リンホカインを受け取って仲 眉を増やしていきます。 ヰ. 図-16 B細胞の活性化. ,一, れ ,. ; ′ 1 コ ”孫シリ ″」“/′. ′ メ’ あとで 、 また同じ f ノ イキンが 侵入してきた ときに、 すぐに ように記憶し おくんだ. B細胞は、 バイキンの侵入を 記憶しておくことができます。 バイキンが二度目に侵入 して きたときにすばやく抗体をつく… ることができるので、 二度と同- じ癖甑にかからずにすむので 。 ハシカやオタフクカゼなど. 、 一度かかると二度とかから. いようになるというのは、 こ のような働きがあるためです。. 図-18 二度なし現象. 図 -17 オ プソ ニ ン化. 7). ア レルギー. ア レル ギー と は, 免疫 系細 胞 と異 物 と の 間 で起 こる抗原抗体反応に伴って生体に不利益が生ずるよう. なものを総称する言葉である. しかし, 日常的に は, 肥満細胞や, 好塩基球に親和性の高い抗体. 醒 霊 れ 警 霧 1. ( エgE抗体) が抗原と反応す ることで生じる急性 の 身体 反 応 を指 し て ア レルギー と いう 言 葉 が使 わ. れる. こ こで は, 応 用 と して, いわゆるア レル ギー につ いて, そ れ が生 ずる 経過 や, ま た ア レル ギー. 反応を引き起こしうる抗原 (アレルゲン) の種類. な どに つ い てカ ー ドを設 けて説 明 した (図 -19 ) .. 前にもどる. つづき. 図 -19 ア レル ゲ ンの 種 類. 143.
(9) . 浅 田. 尚. 登・越 後. 真 紀・小 玉. みさほ. 8) まとめ 日常 にお いて, 私た ち の周 囲 に は多種 多 様な バイ キ ンが存 在 し, 自分 が気 が つ かな い い 間 に も体 内 に バイ キ ンが侵 入 する こ と があ る そ れ らか らこ こま で 説 明 して よう な 仕 組 み で か らだ を守 っ て いる の が .. 免疫の働きであることを学習者に再確認させるようにした (図-20 ) . ー. ‐ … i : ・i ; . , ,. . . . .. ◆ , .. でも、 今ま‐で見て きたよう に、 みんなのからだがそのまま. . ・ ・. 1 1 1 1. . ↓ 、 ′. みんなのか うだのまわり には とてもたくさんのバイキ ンがい て、 いっ、 からだの中 に入 って きてもおか しくないのです。. ” ソ. ナ. ′. おし てね. 0 再確認(免疫の働き) 図-2. ま た, 最 後 に, い ろい ろ な 細 胞 が正 しく 働く た め に は, よく 食 べ, よく 眠り, よく 遊 び, 勉 強する こと が必 要 である こと, 私 たち の か らだ が どんな にす ば ら しい免疫 と いう 機能 を持 っ て い て も, 心 や か らだが健 康 でな けれ ば, そ の機. 能を活かしきれないということを, 学習者に伝 え た (図 -21) .. 6. おわ り に. 図 -21 ま と め. これま で紹 介 して きた よう な 免疫 に関す る コー ス ウ ェ ア を 作成 したが, こ の形 の コ ース ウ ェ ア は, どう し て も情 報 を 一 方 的 に提 示 する だ けにと どま っ て しま う 傾 向 があ る. こ のコ ー スウ ェ アの 目 的の 多く は, 自 分 の か らだの 中で のた ゆ みな い働 き に気 づき, 自身の か らだや 健康 に興 味 を抱 か せる こ と にある. た め に, 免 疫 と いう 働 き に つ い て興 味が もてる よう に見 せる だ けで もよ い の であ る が, コ ン ピュ ータ や HyperCard に は, ビ デオ 教 材 や紙芝 居 (HyperCard は し ば しば電 子紙 芝 居 にた とえ られる) にな いイ ンタ ラ ク テ ィ ブ性 を持 っ ている の だ か ら, そ れ を更 に活 か していく よう な コ ース ウ ェ ア にま と め る こと が必要であろう. また, イ ンタ ラク テ ィ ブ性 を持 たせ る こと により, 学 習 者 に は, 「コ ン ピ ュ ー タ に 教 え ら れ て い る」 の で は な く. 「自分で学習計画を作りながら, 学んでいる」 という感覚が持たせられ, 「自らの興味に沿って学んだ」 とい う 達 成感 を持 た せる こ と がで きる‐ ま た, 自身 の か らだに興 味 を抱 か せる こと が第 - と はいえ, あ る範 囲の 知識 を 伝え る 事 も目 的で はある の で, コ ー スウ ェ アの 内容 を学習 者 が どの程 度ま で理 解 した か を評 価 する 仕 組 み を組 み込 む こと も必 要 であ ろ う. 簡 単 な 方 法 と して は, コ ースウ ェ アの 終わ りの 部 分 に選 択 式 で 解答 できる いく つ かの 設 問を 置 き, 解 答 に応 じて, 必 要 な部 分 の復習 が でき る よう な 形 がある. こ のよう の 工夫 を今 後 組 み込ん で 行く こと で, 好 き な と き に学 習 を始 め られ, か らだの 働 き に興 味 を持 つ こと が でき, さ らに, 自身 の か らだ が どの よう な 営 み を続 けて いる かが わ か る, という コ ー スウ ェ ア へ と発展 しう る もの と思う. この よう な 領域 の コ ース ウ ェ ア 144.
(10) . 免疫学習コースウェアの作成. は授 業 で使う こと より, 教科 の 内容 の応用 編 や, 特 に興 味を 持 っ た者 が見る こ とが 多 いと想 像 さ れる. そ の た め に は, 学 習 者 が 気 軽 に実 行で き, で き れ ば短 時間で 終え る こと が できる 環境 に置 か れる こと, この様 な 保健 学 習 や健 康 に関する コ ー スウ ェ ア が充 実 して いく こ とを期 待 したい‐. HyperCard, HyperCard Light intosh, HyperTalk は Applecomputer Ltd.の 商 標 で す. , Mac. 参考文献 池田央, コンピュータ支援教育が目指すもの, コンピュータ&エデュケーショ ン1:68一72 , 1997 佐伯群, 「新・コンピュータと教育」 岩波書店 1 9 9 7 , , 細谷晋二, コンピュータを教育にどう利用するか 「学校教育の情報化刺針」 5 , 教育出版株式会社, 199 山形穣治, 教育とコンピュータ 「学校教育の情報化刺針」 教育出版株式会社 1 9 9 5 , , 山形積治, 学校教育における知的イ ンターフェースとしてのコンピュータ 「学校教育の情報化刺針」 5 , 教育出版株式会社, 199 NHK 取材班, 「生命を守る [免疫] (NHK サイエンススペシャル 驚異の小宇宙・人体6)」 1 日本放送出版協会 9 8 9 , , 大島清, 「病気からからだを守る -エイ ズと免疫- 奥村康, 「免疫のはなし」 93 , ポプラ社, 19. (女のこのからだとこころの本4)」 , 借成社, 1994. 鈴木喜代春・鈴木隆, 「病原体とたたかう -抗体・免疫- (からだと病気の本2)」 94 , 岩波書店, 19 中馬一郎・高田明和 (編) 「 血液の生理学 ( 新生理科学大系 ) 医学書院 1 5 」 9 9 0 1 , , , 谷口克 (監) )」 , 「免疫系のメカニズム (別冊サイエンス77 , 日本経済新聞社, 1986 谷口克 (編) )」 日本経済新聞社 4 , 「免疫の最前線 (別冊サイエンス110 , , 199 中川宏, 「血の話 (自然科学シリーズ18 )」 4 , 小峰書店, 198 中野昭一, 「図解生理学」 , 医学書院, 199O F.M. バーネッ ト (編) )」 9 , 「免疫学1 抗体とリンパ球 (別冊サイエンス17 , 日本経済新聞社, 197 三浦恭定, 「血液と健康 ‐血球誕生から最新治療ま で-」 , 裳華房, 1994 矢田純一, 「免疫学. (図説生物学講座1)」 4 9 , 朝倉書店, 19. 以下は, コースウェアのプログラミングに当たっての参考文献 ア ンテ ナ ハ ウ ス, 「HyperTalk スタンダードマニュアル」 技術評論社 1 88 , , 9 掌田津耶乃, 「怒涛の HyperTa lk」 , アスキー出版, 1992 掌田津耶乃, 「究極のスタックメイキング」 3 , アスキー出版, 199 戸原照衛, 「HyperCard ス タ ッ ク No.1」, 毎 日 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ズ, 1993 山口博幸, 「HyperTalk パワープロ グラミング, スタック自由自在」 93 , 糊泳社, 19. (本学助教授 旭川校). 145.
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