岩見沢市のセイヨウトチノキについて(第2報) : 生育の季節的変化
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部B). 1巻 第1号 第2. 5年9月 昭和4. 岩見 沢市のセイ ョウ トチノ キに つい て (第2報) --生育の季節的変化--. 吉. 穂. 明. 田. 北海道教育大学岩見沢分校農学研究室. 1 ty The Horse Chestnut s c とばz儒 姦ゆかoc婚姻似研かL,in lwamizawa Ci , ,1 , Ae i i i The SeasonaI Per t od c y of Horse Chestnut Akiho YosHIDA i i do Un i i t l I Labora t Agr i on t s t ory anch ver ur zawa Br y of Educa cu a , Hokka ,lwami. Sum mary f l per i f i igat ion ( 67 to l969) ty o ing f Resul rom l9 odi c t rom three years’invest ,theseasona l lows: 云の翻タ Aβsc ” L.in lwami zawa city i s summarized as fo z t白偶 力動力oms l i l kinds ofthe roads de i i l i 1. The budd ing beginsin mid ng the ear est among severa ‐Apr ,be t rees i n the city of .wamizawa,. id ing last June t 2, The aower e May to n l - s about three weeks f a rom l , lt l ll i 3, Thef t t e September. a al s ripen in late August andf rui idetrees l lin early oc ti 4 t sthe earliest among the roads a oberandi , The leaves begin to f in the c i ty. 5, Thes i t cky winter buds begin to appear in early August ,. 1 ,. し. は. が. き. 岩 見沢市内に植栽されているセイョウトチノキの来歴については第1報に述べたが, 本稿では生 育の状態および季節的変化についての調査結果を報告する, . 当市にあるセイョウトチノキは街路樹. と して植栽されている6 本と, これらの樹より採種し, 実生か ら育成 した数十本の幼木が試育され ているが, いずれも開花するまでにいたっていないので, 調査*の対象は街路樹の6 本と した, 11 . 生. 育. 状. 態. (形態・性状を含む). 60 年5月 当市にある6 本の街路樹はいままでに2回移植され, 現在の位置に定植されたのは 19 4 が が行 その後新枝条 ぐために 内外の高さに勢定 なわれ m で, 移植の際は衰弱枯死するのを防 ,. 伸長 して自然形より多少横に広が った樹形に変化している, 5 m の幹周は 71ん98cm, 6 本の平均幹周値は 8 2cm, 樹皮は暗灰色で 樹高は 6~8 m, 地 表 1 . 縦裂深溝, 不定形の割れ目があり, 厚い小片となって剥離する. 勢定後伸長 した枝条は平滑で帯灰. ※ 調査年次は1 967年, 追跡調査として1 96 9年をあてた, 96 8年, なお予備調査として1. 、 2 ヱ ( れ を ).
(3) . l Vo ,21 ,I , No. lof Hokka i ido Uni i ion l I B) Journa ty of Educa t t r ve s on (Sec. Sep t ember l970. 褐色, 1年生枝は帯黄褐色で赤味を呈し, 2年枝, 3年枝と漸次灰褐色が強まり, 三年生枝より円 形の皮目が顕著になり, 葉印は心形, 枝幹角は 45~60 度で無毛, 冬芽は他の街路樹に比 し極めて 大きく, 褐色の芽鱗で包被され樹勢の強い枝条のものは光沢があり豊満であるが, 樹勢の弱い枝条 のものは光沢に乏しく, しわ状を呈する, 頂芽は長卵形, 先端で急に鋭形となり長さは 2~3cm,. 樹脂は頂芽の先端部 60~70% を覆い (先端部に近くなるにつれて樹脂量に富み, 樹勢の強いもの. 5cm で対生 樹脂量は少ない ほ どその量多く光沢に富む) , , 側芽は卵形, 長さ 1~1 , , 葉は十字対生で掌状複葉, 托葉がなく, 小葉はおおむね 7 枚, まれに 3~9 枚 (幼木のものは 3~5 枚のものが多い) 葉柄は太くて丸く, 基部は広がり横断面の中央部に維管束が あり 長さは , , 17~2 1cm, 緑色であるがやや赤味を帯び無毛 (萌葉期より約 3 週間, 褐色の軟毛を有するが後に. 消失する) , 小葉は無柄, くさび状倒卵形で基部は狭く, 小葉間の間隙が広い, 葉縁は鋭先形二重 き ょ 歯で, 基部に近いものは小形, 中央部のものは大形で長さは10~25cm (まれに28cm) , 幅は. 8~30対, 互生平行でその間隔は主脈より葉縁までほとんど等間 8~9cm, 葉脈は羽状で, 側脈は2 隔, 先端は葉縁で網状となる, 多少厚味があり, 上面は濃緑色で平滑, 光沢があり, 基部に褐色の 長毛 が密生, 下面は青緑色で主脈上に褐色の軟毛が粗につき, 側脈上には綿毛が少々み られる. 花は 5 月下旬か ら 6 月下旬にかけて開花, 花序は直立する頂生円錐花序で, 円錐花序の長さは. 18~30cm, 1 花 序 に は 有 節 の 小 花 梗 40~60 を 有 し, 1 小花 梗 に は 2~1 6 個の花を片側的に着生, 1 花 序 の 花 数 は 100~300 個におよぶ.. 奮は萌芽後直ちに伸長 し, 初め白毛に包まれるが着色 しはじめる頃には消失する, 開花は下方枝 条の花序よりは じまり, 1 花序の中では下部小花梗の先端雄花が先行 し, 数日後に両性花が開く.. 花色は白色で基部に黄斑点, 紅斑点を有 し, 開花当初は黄斑点が淡黄または燈黄であるが, 日数が 加わるにつれて紅色に変化し濃さを増す. 花弁は 4~5 枚で, 上位2枚は広楕円形で基部に小爪を. 有 し, 紅斑点および黄斑点の色彩濃厚でその面積は広く, 基部付近の脈周辺の色彩は淡く, 紅斑点 部分では梢黄, 黄 斑点部分では淡黄の色状を呈する. 下位 2~3 枚は広円状長楕円形で基部に小爪. を有 し, 斑点部分の色彩は上位 2 枚と同じであるが多少淡く, その面積は上位. 2. 枚の ものより狭. 9~1 lcm, 幅 0 8~1 2cm, 雄 花 は 長 短 不 同 の 7 本 い. 縁 辺 は 波 状 で 白 色 を 有 し, 花 弁 の 長 さ は 0 , . . . の雄ずいと退化した子房を有 し 両性花は同じく長短不同の 7 本の雄ずいと 1 雌ずいを有する. ,. ,. 0~1 8cm で下方に聾曲 先端煩上 し基部より先端にいくにつれ粗になる白毛を有 花糸 の長 さは 1 , , ,. し (ヤクの近くにはほとんどな し) , ヤクは長円状楕円形で燈褐色, 縁辺に細毛を有す. ヤクの長さ 3 5~1 8cm で先端に向か っ 背面中部以下で花糸に付着 は mm, . . , 花柱は長く突出 し, その長さは1. て細まり, その色は白色で, 淡黄緑色の子房とともに白毛を有し, 花柱の基部では密に包まれる も 上部になるにつれ粗となり, 花柱の1/2位で消失する. 子房は 3 室よりなり各室に 2 膝珠ずつを 蔵 し, 表面は綱刺と白毛で包まれる, 雄花では子房退化し, 花柱は 3 mm.. ガクは筒状鐘形, 淡緑色で 5 浅裂し, 裂片は不等で円形, 縁毛を有する. 果実は湖果で球形帯黄緑色でトゲを有 し, その直径は 5~7cm, ト ゲの 数 は 不 同 で 80~110 本,. ト ゲ の 長 さ は 6~8mm, な か に は ト ゲ 数 5~6 本 と い う 極 めて 少 な い も の も あ り, ト ゲがイ ポ 状 突. 起に変化したものもある* , 果皮は厚く熟すると 3 裂 して種子を出す. 覇果内の 種子は 1~3 粒で** , 1~2粒内蔵のものが多く, 3粒のものは少ない, 種子は半球形で 5cm, 種皮は革質の光沢ある褐色で, 表面に暗褐色の 不定長楕円形の木 幅 は 3~4cm, 高 さ は 2~2 , 3~1/4 理状模様がみ られる(乾燥するにつれ不鮮明となる) / . 膳は不透明灰白色で種子表面積の1 , ※ セイョウナシ形で淡緑色 当市の街路樹6本中1本あり , . ※※ 1969年に採種した18 0の果実の中に, 4粒内蔵の果実2果あり. (22).
(4) . . 1巻 第1号 第2. 昭和45年9月. 北海道教育大学紀要 (第2部B) 第1図 セ イ ョ ウ ト チ ノ キ の 性 状. 灘灘 僻 . ん 瀦 墨* . ′ ‐ . ・ .. . ・. i・. ず. 、 ′ ・. ‐. . . . . . ”. . ‘寿ぎ雛 労り /も. . 〆 , .. ,. / ′ ′ 亨 ‘ ′. 図. 版. 説. 1 , 2 , 3 . 4 . 5 , 6 ,. 両性花縦断面 (3倍) 雄性花縦断面子房退化 (3倍) 下位花弁 (2倍) 上位花弁 (2倍) ヤク (5倍) a腹面 b背面 c側面 ガク (3倍) 7 . 展開したガク (3倍) (23). 明 8 , 9 . 0 1 . 1 1 , 12 . 13 .. 葉柄横断面中央部維管束 (5倍) 子房の横断面 (5倍) 1 覇果をつけた小枝 ( /2倍) 同 上 種子の側面 (1倍) 冬芽を有する小枝. 14 , 萌芽初期の葉.
(5) . 幽. = め IB ion (Sぼt io ivef i 1 ば Hokka i do Un t ) t ll l めurna s y of Educa. L 21 Q ’. p . . の※蝿 綿ま IZ の粒数は 50~60 粒, 1‘ 重は 700g* ,. 1 1 1 , 生育の季節変化. 艶 お覇. ℃ 為高 気 8oC, 最高気温 32 岩見沢地方の気象状態は第 1~2表の通りで, 年平均気温は 7 . C, 最低気温 . 11 孔 ハ 3 = V 22 ℃ 日 9 073 時間、 降水総量は. 66mm, 晩 霜 は 5月 11 日, 融 雪 は 3 月 25 日, 7oC,’ 日 照 総 時 数 は 2 22 . , , 30 5 蹟 n 日 v“ ・ 霜は ” )目” 糖 は 10 … 8 日 . 1月 17 日 か ら 3 月 25 日まで の 130 日 間, 無霜 雪期間は1 く 雪 は 10 10 日 岩 見沢地. 1968年) 第1表 岩見沢の旬別気象表 (. 気. 上中. 平. 均. 鯖数◎降 水 量 (面り 最 低 最 高 灘 鵜 即 q伝&25 V 0 一堪 堪 癖 52 . ム 一 ハ h V イ ← 樋 M 脇 7 一 ー h 温. oC. [ H [. 榊 一 下 一 計 掃 上 中 下 計一 洲 博 870 2 冊2 冊 -郎 - 33 -1 - ー 565 19 上中 553 一 乱5 ー 08 L5 2 凪且 1 26 一 心9 90 下 49 8 21 一 42 計 ”5 50 0 一 上 中 下 計 46aa 55 4 . ← 一 . 744 . 十 ム - ー・▲ 2 一 ・ 4 . ← . 3206 78 4 5 1 ← 2 22 L ー ー M 講 16 900 145 1. ▲ 1 11 ▲ 4&& -ゴ L ・ 31 ー 11 ー、 ー← コ l ー ロ . .64 i1 . 88 ″J RユU ハ h U697 Q 上 中 下 計 Tr I 2h リ 2222 ユ 93 Iハ 上 0h ) 9 ″ すR ユ 0 U ハ h U 10β “ ハユー リ ー 4 十 ・ 上 中下 計 節 5 52 278 73 賜 8 02 23 2 17 46 2ユ 2 36 鴻2 15 259 上 中 下 計 n3ユ 488 .7326 ▲ 1 ▲1 ▲8 1 ふ ムf T ム 783 9お33 ー80 ▲ 3 ○ ′ ” 575 536 166 6146 6 02 上中 222 463 b 1ハ i 7466 415 Tワi十 r o ハ h U 57 下 l l ▲1 ▲ 計 且 184 2L 6 4 上 中下 計 .166 4 ▲ ー 0012 7 14 あお ー 47 ー 9 8J 上 中 下 計 qお リ″ ″ IR28 上 U ー 03 3 2 0541 q Un 7 ” .1に 上 ▲V ー 461 ≦ ー14 i ▲ ー u ^9u J 4 A 1 2 上中・ 計 13 7 ー (.9 ′ ” n 6 85 ー ー ・45 73 ー ー . 4 」 ー .. 脚 肺 鑓 灘灘 岬 岬 灘. 鑓 稀 擬 釧u 冨. 零. 堪 扇. 鯛 鵜 堪 堪. 雲. . 秋 .. 1&559 0550 2. 即 帖 締 岬. 4. 雪. 60 75 70. 14○ 奇 ○ 10 8. 79 79 78. &a 20. 総 53 0 2. m3 m 30 8. 8. 且3 983 凪. Q5 然05 姐” 0. Q5 れ005 & 盈. 瑚 潮孔z縄解 職 即 聾 叫 瑚 瀞紙 鉱 姐 擬 即 肌. 鷺. 1年 間 の 平 均. 最高,最低,総量値 採種2日目に秤量,. 1^ K ). 32 ,4. 癒耀 硯 肌. ー. 閣. 卿. 0 55 0. 岬 脚. 27 0550 銀 50 116 ▲ 220550 33 139 6 25 5 24 5 鎚 0 .10▲0 1 72” n o 口 14. 剛. r o. 4 23 4 12 92 92. 37 ・&. m2 10β 108 3 12.
(6) . B). 北海道教育大学紀要 (第2部.. 1号 1巻 .第・ 第2 第2表 岩見沢の初終. 雪霜氷日表. 1 96 9年) (. 項. 月 日. 長期積雪終り 終 - 終 終終 霜 氷 終 初 霜 初 氷. 3 ,25 4 ,6. 事. 初. 5 ,11 4 ,15. 10 ,8 10 ,8 11 ,10 11 ,17. 雪. 長期積雪初め. 5年9月 昭和4. 期間は10月 8 日 か ら5 月 11 日 ま で の 223 日間, 最深積雪量は 92cm, 積算積雪量*も ま 1lm で北海道では多雪地帯の一つにあげられている.. 気象状態は年により異なり, 植物生育の季節的変化も気象条件の影響を うけて, その年により多少の遅速がみられる,. セイ ョウ トチノキの生育活動開始 (外観上) は, 当市内に植栽されて. いる街路樹種中では ナナカマ ドとともに最も早く, 4月 5 日に冬芽の活 動が認められ, 4月10日に膨芽状, 4月 22 日に展芽状, 4月 27 日に萌 芽状, 5月 3 日に叢葉芽状メ 5月 5 日に展開芽状と伸長 し, 1ヶ月間の 生育伸長の変化は顕著である, 叢葉芽状の小葉は綿毛で包まれ, 葉柄に. 折りたたまれた状態であるが, 展開芽状では約10度, 数日後には60~8 0 度の鋭角状に下垂展開し, 5~7 葉の小葉は完全に分離して 掌状を呈す. る, 5 月 5 日の時点で葉柄の綿毛は褐色に変わり 小葉全体を包む綿毛はほとんど消失 し 葉柄と , ,. 小葉の合着部分のみに長い白毛群が認められる. (この白毛群は7月上旬頃より褐色に変化する) 奮は萌芽状で肉眼観察が可能なまでに発達して叢葉に包まれ, 叢葉芽状で 2cm, 展開芽状では 0 日 で 1ocln に 伸 長.し小 葉 が 展 開しは じめ, 5 月 褐色軟毛に覆われた ・5cm の畜が突出する. 5月 1. 15 日 で 20, cm の円錐花序を呈し小花梗が明瞭になると同時に 奮に着色が認められはじめる 5月 .. 20 日, 下垂状の小葉が水平になり, 5月 25 日 葉の展開がほぼ終了し 淡緑色の若葉か ら緑色を , ,. 増し緑陰樹と しての性状が顕著になる, ●ず 樹の下方部の枝条花序の中位か 開花 は 5 月 20 日頃よりは じまる. ま ら基部の小花梗先端の , ,、 雄花が開花, 数日後に両性花が咲く,,ー本の樹では前述の如く, 最初下方部の花序が開花,ィ漸次頂 ・ 6 月 5 日頃が満開 遠望す● 部 の花 序 べ と 移. り,一 るとこの円錐花序は 白色に見えるが, 接近 して観察 , . すると白 色の花弁の基部, 脈沿いに黄色, および紅 色の斑点を有し, は じめは淡色であるが日が経 るにつれて濃くなり,.1花序の開花期間は約3週間で, 6月上旬より中旬にかけて蜜蜂, その他昆 0日には直径 0.5cm の果実が認め られ, 6月 20 日にはほとん ど園花, 凋花 虫が群集する. 6月1 後 30 日目の果実は直径 2~25cm , 果実の色彩も淡黄色から黄緑色に変わりトゲがは っ きり してく. る, 1花序に十数個着果するが完熟するまでに落下するものが多く, 種子を内蔵するものは数個位 に減少する. 凋花後は順調に生育 し, 果実の肥大, 枝条の伸長が続き, 8月15日, 果実は直径 5~7cm, 4 月 中旬に伸長 しはじめた新枝条の成長は30~50cm に達し, 8月下旬には伸長が鈍化し, 冬芽の先端. に樹脂があらわれはじめ, 9月 20日, 掌状薬の生気が衰えはじめ, 果実は完熟期に達 し湖果は3 裂 して種子を落下, あるいは 朔果とも落下する. 5倍, 1果 種子は前述の通り光沢ある褐色で, 不透明灰白色の膳を有 し, トチノキの種子の約 1 . 19 68年に採取 した数値 実内の種子数は 1~3 粒であるが, 1~2粒の内蔵果実は採取総数の 97% ( 0月 1 5日, 下 の百分率) 1 0日, 葉が部分的に黄化し, 10月1 , 3粒のものは3% で極めて少ない, . 1 3 が 3 0 葉部分か ら / 黄化, 落葉現象が 顕著となり, 10月 日, 下枝条葉がまばらとなり全体が黄 化, 11 月 10 日ふ 他の街路樹にさきがけて落葉, 秋の弱い光線に反射する冬芽の樹脂がめだセ 〕 こ , . . の樹脂は薄い膜状で冬芽の先端より基部に向か って覆い, 11月下旬には冬芽の60%の部分を包む,. 先端部は樹脂厚く寒気が増すにつれて樹脂量が増加する傾向がある. ′. ・ .. ※ 毎日の降雪積を加算したもの (気象用語ではない). . .. (25). ・. ふ ・ も′. ′.
(7) . Vo l .21 ,I , No. lof Hokka do Un Journa i iver i i i ty, t s of Educat on (Sec on lI B). Sept ember l970 . IV,. 総. , 括. 実生より育成 し, 樹齢 40 年を経たこれら6 本の街路樹は, 移植の際に強度の勢定が行なわれて. 樹形が変えられ自然形のものはないが, 勢定後新枝条が伸長 して緑陰樹と しての容姿が整 ってきて い る,. 6 本の樹はいずれも樹幹 花色 枝条 葉など外観的形態 性状などについてはほとんど差異は , , , , ないが, 花弁数, 果実において多少相違が認め られる. 花弁では4枚 (上位 2枚, 下位2枚) のものが5 本, 5枚 (上位2枚, 下位3枚) のものが1本 あ り, 果 実 で は 球 形 の も の, セイ ョ ウ ナ シ形 を した も の, さ らに ト ゲの 極 め て 多 い も の, 少 ない も. のなどがありその内訳は第3表の通りである,. 1968年) 第3表 セイョウトチノキ個体別調査表 (. 尚墜番号 事 項- - 機 .. I. 高 (m). 2. 3. 4. 5. 6. 備. 6 .O. 8 ,O. 8 ,O. 7 ,5. 7 .0. 7 ,5. 71 82. 98 108. 91 106. 75 101. 79 86. 79 93. 花. 弁. 数 (枚). 4. 4. 4. 4. 4. 5. 果. 実. 数 (個). 13. 80. 51. 58. 0. 9. 5 8 0. 36 40 4. 11 40 0. 17 38 3. 果 実 刺 数 (本) 樹. 勢. 20 ′ Y30. 80^ }110. 5~2 0. 30^ )60. 20一3 0 ( ). 弱. 強. 強. 強. 弱. り萌芽期が 1週間遅れ. 80^ )110. 1 960年に移植勢定 地表 1 ,5m. 地表 0,3m. 養位8年に着果した I 内蔵果 2粒内蔵果 3粒内蔵果. 96 9 ( ) の数は 1 年調査による. 強. 飛化せる化 電話線補修. 萌果はセイ ヨウナシ形. 他の5本よ. 註. 2 7 0. × × ×. 考. 躍錆宇で多少枝条 に損傷あり. る .. 一一一 歩逆 一”一 連閥中鉱俵斎の プ も球 鰍 . ミ グォ 無 ミ 漆 お足火力トリ ・ 文含の敷地 ミ ソ ′ △△△ ヌズ′ ′の並k j 広燕前のゼ ′ ま道 同ウト チ キ並木樽文月 ooo 道錆中i . ・・・ 現在のセイラウト ′ チ キ並木佐選 o l .. . 1. 2. 3. … ●. ÷キ-‘5. - 一---” -----6÷ ・‘ ゼ ー÷ α ノ ! ・/6タ ー. . 亘1村不審鱒 -- 0 ノ ク .. ▽ 履夕. - ▽ ノ α d. 第2図 樹 木 位 置 と 調 査 樹 木 番 号 (26). -- y ( ^ f J. --. - ー.
(8) . 1巻 第1号 第2. : ,. .. 北海道教育大学紀要 (第2部B). 昭和45年9月. なおセイ ョウトチノキの特徴と してあげられる点を列挙するとつぎの通りである, 1) 1年生枝は灰褐色で1部赤味を帯び無毛 2 ) 2年生枝の葉印は褐色で明瞭 7~21cm) 3 ) 葉柄は緑色赤味を帯 び無毛 (長さ・1 ‘ 4 ) 葉柄の横断面の中央部に維管束がある* , 5) 小葉は倒披針形で基部は細く, くさび形で, 小葉間の隙間が広い. 6 ) 葉縁は波形で葉裏の毛が早く消失する. 7 ) 葉は トチノキに比べて小さく, 二重きょ 歯が明瞭である.. 8 ) 花弁数は ・5枚のものがあり, 花弁基部の紅斑点は鮮明で, 脈周辺は燈赤色を呈す. 9 /2にはほとんど認め ) 花柱は白色で基部に白毛を有し, 上部にいくにつれて粗となる (上部1 られ な い).. 10 ) 果実は球形でトゲを有す (セイョウ ナシ形でトゲが少なく, ときにはイポ状突起のものもあ る). .. 11 ) 果実の色は黄緑色で, 内蔵する種子は 1~3 粒, 種子は大きく半球形で光沢ある褐色, 晴は. 狭く不透明灰白色. 12 ) 種子の表面には暗褐色の数本か らなる不定形長楕円状の模様 がみ られる, 13 ) 冬芽を覆う樹脂の粘着力は小,. 1 4 ) 枝幹角は 45~60 度. 5 1 ) 樹幹は灰黒色で縦裂, 表皮は不定形に剥離する. 生育の季節的変化は, 膨芽期が4月中旬で岩見沢市内の街路樹数種の中で, 最も早く, 萌芽期に はすでに 2cm 内外の奮の伸長が認められ, 5 月下旬より開花, 1花序の開花期間は3週間で, 凋 花は6月下旬, 約1か月間の開花時期がある, 緑葉の展開期は5月下旬, 膨芽期より5週間で緑陰. 樹としての役割りを果たす. 果実の成熟期は9月中旬で, 湖果内の種子は8月下旬頃より褐色化し はじめ, 種子と しての外観は完成, 冬芽に樹脂があ らわれはじめる. 9月中旬を過ぎると果実が 3 0月中旬には種子および果実の落下が終わり, 葉は黄化し落葉が進行す 裂し種子を落下 しは じめ, 1. る (下葉より漸次上部の葉におよぶ) , 11月上旬には樹全体が黄化し, 下部の枝条間隙がめだち, 11月中旬には落葉が 終わり冬芽の樹脂が 顕著に出現してくる, 落葉は当市街路樹の中では最も早 し、 ,. 本調査中, 7月下旬より8月上旬にかけて一時的にセイョウトチノキの衰弱が特記されるが, 6月 に降水 が少なく乾燥気味であったと同時に, 上記時期に高温が続いたために生じた現象と推 定され 9 60年に勢 る. 新枝条の勢定に対する萌芽力は旺盛であるが, 成木の勇定に対する抵抗力は弱く,1. 定した切口に腐朽現象がみられ成木の葵定には適切な処置が望まれる, また塵挨, 暖房, 車などの 排気ガスの影響と思われる生育の阻害傾向が見られ, 街路樹 (特に車両の頻繁に往来する場所, 舗. 装道路など) としての利用については再考されるべきと思う. しか し, この樹のもつ特性を活かし ての園芸的利用の拡大に努めたいと考える. f t 本調査に当たり助言を下さった Rev, P, Em manueI Zen a gr , 本文原稿の御校閲, 指導を賜わ った本学の川端清策教授に対し深甚なる感謝を申し上げる次第である, また測定, 記録に協力を下 さった佐藤研司君に謝意を表する,. ※ トチノ キ は 柔組 織. (27).
(9) . i i l of 日。 ー永a d。 Un iver i f Educat i t t Journa s on (Sec on .I B) yb. l . Vo ;21 .、 , NO. 、. 一 ′ ・ .ゞ 、. .. ,. 文ご 献. 考. 参. Sep t ember l970. d d i d fh i l l ture 1963 cul 1 ) ) Bailey, L・ H.( . 1 , .226 , , Macmi an Co ,p , Thestan ar cycope ia o 。rt l f d i 1 R I i IS D i i H i F 5 6 2 1 9 t t t t ( o r ) Chi t t J c o n r a e n n o o r u r o e y ) a a c u a c enden g g y y p . . , , . , .58 , , . l ingt i de Lid l l 61 3 1 9 ) He ) yer , ,11 , L. Col ,p ,Photo album of garden plants , A, G, L.( 65 65 8頁, 7‐1 195 4 6 ) 園芸大辞典. 誠女堂新光社, 第4巻, 1 ) 石井勇義 ( 4頁, 1 948 5 ) 三浦伊八郎 ( ) 森林生産学. 産業図書, 14 1 966 6 ) 観賞植物図説, 養賢堂, 27頁. ) 宮沢女吾 ( 96 5 7 ) 牧野新日本植物図鑑, 北隆館, 372頁, ) 牧野富太郎 (1 . ・ 1 9 9 2‐ 13頁● 6 ) 北海道の気象,.日本気象協会北海道本部, 第13巻, 特別号, 8 ) 日本気象協会北海道本部編 ( , F A 6 3 8 3 7 9頁 9)‘Novak 1 9 ( 日本語版 ) 岩崎書店 7 ‐ . ) ・; , , , .・ ( 7 , 世界の植物百科; 19 68 4 7頁, ) 最新園芸大辞典. 誠女堂新光社, 第1巻, 46- 10 ) 最近園芸大辞典編集委員会編 ( 9 1 0 5 1 0 3 ‐ 5 9 有明書房 第2巻 頁 1 3 11 ( 樹木大図説 ) 上原敬二. 9 ) , . , , 1 968 ) 岩見沢市のセイョウトチノキについて 第1報, 街路樹として植栽されているセイョウトチノ 12 ) 吉田昭穂 ( ‐78 頁, キの来歴の概観, 北海道教育大学紀要, 第19巻, 第1号, 第2部B, 63 ・ .. { ; .. ′ ,′ ‐ ご ● 」{ .\、 , .・ . , , ・. ◆・ ,}. ‘. ′. ,. . 、 ・r γ. ・ ;. .. .′ ・. .. . 、.. r . . ー . 二 二 . . 二- 一二 - . 二 .・二 -三 二 ・ , ・ t. . i. , . , ・. . !. 、」 :. , , .・. ≧. ・. ‐. .{ ≦ ヂ. r ,.. ‐ ミ・モ r. ‐. r. ‐ ●…. ; ,. 〉. 、. : ● … . , .. ,,. . ● -′ ゞ. . , , , ,. , ,円 .. く. 1 , … , ”$ ー ノ. ”. r. (28). f. ′. 三, ;. 」. .. . , ,. . 〉 、- ・ ,. 〉. \,. ′ ,.
(10) . 北海道教育大学紀要 (第2部B). 第21巻 第1号. 昭和45年9月. : !. . . . . . 1 歯形:実線より上部は前定後に伸長し , 現在の{ た枝条. 2 , 樹皮の状態:深溝を生じ不定形に剥離する (樹齢40年). 3 , 小葉:緑辺は二重きょ歯. 4 , 掌状複葉:通常7枚基部は狭く隙間が広い. (29).
(11) . VOL 21 .I , No. lof Hokka do Uni f Educa i i i i t t Journa t on (Sec oコ 1I B) ver s yo. Sept ember l970. . ぬ ぎ. . . . かぎ琴 . . . ’. 6 . 子房の横断面:3室よりなる. 5 . 円すい花序:白色で基部に紅斑がある. べ 三 メ 愛 マ 、′ く 奪. 暮 灘. 蟹. t. 麟. 1 968夕.2 8 ) , 凋イヒーか月日の萌花:(. 7 1 8 96 ) . 凋花7日目の萌果:( ,6 .10. (30).
(12) . 第21巻 第1号. 北海道教育大学紀要 (第2部B). 昭和45年9月. 〆 . ー ニ ぎ. 9 , 成熟萌果:セイョウナシ形でトゲの数が少な し・. 0 1 , 萌果と種子:球形で強籾なトゲを有する1県 内蔵粒数は1~2粒. ◆. w き ま. , も れ 連載、連 署r . ,. 一 緒 を ′ 謝 達報. } 1 , 萌果内の種子:通常は 1~2 粒内蔵するがま 4粒) れに3~4粒のものもある (. 2~1/ 4 12 , 種子:光沢のある褐色で表面積の 1/ は不透明灰白色の暦を有する.
(13) . . l Vo .21 .l , No. I B) im l ion (Sec i t l of Hokka i do Uni t t journa s ver y of Educa. 8 96 M. 展芽状:展芽状期の後半 (1 ,4 ,2の. 13 . 冬芽:頂芽と側芽で頂芽の樹脂が藤著. .. Sep t ember l970. きざ 、轟. 」 ポ* テー 警 艶 趣き 護 凄 . 覆 瀞 轡雛麹 齢 ー 15 1968 ) . 萌芽状:萌芽状期の後半 ( ,4 ,27. 1 1,5. (32). 968 1 ) 16 .5 .3 . 叢葉芽状花:奮出現 (.
(14) . 第21巻・ 第1号. 北海道教育大学紀要 (第2部B). 昭和45年9月. 96 18 1 8 ) , 開花した街路樹 ( .6 .1. 17 , 展開芽状時の花藷:掌状複葉が水平に展開す るところ. r き零そ繕〉濠 一端 ル 岬IL9 .. 19 6 8 5 19 ) .10 .1 . 落葉しはじめた街路樹 (. (33). 2 0 196 8 ) . 落葉が完了した街路樹 ( ,12 ,1.
(15) . l Vo .・ ,21 , No. 1of Hokka f Educa i do Univer i i i t t journa ty o oコ (Sec on .工 B) s. Sept r l970 embe. r 歪 ご 好熟さ 盗難臨書 を , .. き 護鍬潔癖鰐. 21 5月初旬の街路樹: :若葉がで 5 ) は じめ る (1968 . .1. 22 , 7月下旬の街路樹;緑陰樹の 19 68 特性が顕著 ( ) .7 ,25. 12 2 . . ー. . X もぎ. ※′. 切\. . そくt { .… 、 、ん - … ≧ 二 , も≦ .二 .. 懐~〆{* 癖落ち鱒二 ; 難 i E「 (34). .. ・ ,. ・. 23. 23 , 12月下旬の街路樹{雪に埋も れ 積 雪 に 堪 えてい る. O 12 ) ‐3. (1968 を.
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