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Academic year: 2021

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48回 月例発表会(20024月) 知的システムデザイン研究室 対話型遺伝的アルゴリズムにおける新しい配色支援問題の提案と交叉法についての検討 吉田  昌太

1 はじめに

システムの最適化とは,望ましいシステム出力が得ら れるようにシステムのパラメータを調節することであ る.望ましい出力がユーザの主観に依存する場合,普遍 的な数値目標を与えることは困難である.そこで,ユー ザそのものを最適化系に組み込み,ユーザの評価に基づ いて最適化させる手法として,アルゴ リズム部分に進化 計算を用いた対話型進化計算 (Interactive Evolutionary Computation: IEC)という手法がある. 本研究では,IEC の代表的な手法である対話型遺伝的 アルゴ リズム (Interactive Genetic Algorithm: IGA) に ついて,その有効性を示すために 2 つの交叉法について 比較検討した.具体的には,バイナリコーディング GA と実数値 GA(BLX-α) の両者について,主観評価実験 を用いて性能比較を行った.

2 提案システム

本研究では ,バ イナ リコーデ ィング GA と 実数値 GA(BLX-α) の比較検証を行うため,Fig. 1 に示す「服 の配色支援システム」を提案した.「服の配色支援システ ム」とは,パンツ,ジャケット,インナーの 3 色を変更 することにより,最適な服のデザインを決定するシステ ムである.色の表現方法については,Hue & Tone とい うカラーモデルを採用した.

Fig. 1 Interface of clothes designing support system

3 主観評価実験

本研究では,バイナリコーディングと実数値 GA(BLX-α) の比較検証を行うために,以下の 2 つの実験を行った. • 各手法を用いた 2 種類のシステムで形成される設計 解の比較 • 各手法を用いた 2 種類のシステムにおける各世代ご との設計解の分散の比較 以上の実験を検証するため,前者については符号検定, 後者については統計的検定によって考察した.

4 実験結果

4.1 符号検定 符号検定の結果を Table 1 に示す.Table 1 は,良い 設計解を得られたのはど ちらのシステムかという質問に 対する回答である.この結果から,符号検定により危険 率 5 %での有意差が認められた.

Table 1 Results of sign tests

Binary Real experiment1 Binary→ Real 0 5 experiment2 Real→ Binary 1 4

Total 1 9 4.2 統計的検定 統計的検定の結果を,Fig. 2 に示す.Fig. 2 では,ジャ ケットの Hue 軸,パンツの Tone 軸における分散の推移 を示している.この結果から,実数値 GA(BLX-α) の 方が明らかに探索の中盤から終盤にかけて分散が小さく なっており,探索効率が向上していることが分かる. Hue Tone Pants Jacket 㪇 㪉 㪋 㪍 㪏 㪈㪇 㪈㪉 㪈㪋 㪈㪍 㪈 㪉 㪊 㪋 㪌 㪍 㪎 㪏 㪐 㪈㪇 㪥㫌㫄㪹㪼㫉㩷㫆㪽㩷㪾㪼㫅㪼㫉㪸㫋㫀㫆㫅㫊 㪭 㪸㫉 㫀㪸 㫅㪺㪼 㪇 㪈 㪉 㪊 㪋 㪌 㪍 㪎 㪏 㪐 㪈㪇 㪈㪈 㪈㪉 㪈 㪉 㪊 㪋 㪌 㪍 㪎 㪏 㪐 㪈㪇 㪥㫌㫄㪹㪼㫉㩷㫆㪽㩷㪾㪼㫅㪼㫉㪸㫋㫀㫆㫅㫊 㪭 㪸㫉 㫀㪸 㫅㪺㪼 㪙㫀㫅㪸㫉㫐 㪩㪼㪸㫃㪄㪺㫆㪻㪼㪻

Fig. 2 Variance of design solutions

5 結論

符号検定の結果から,実数値 GA(BLX-α) を用いた システムの方が有効性を示すことがわかった.また,統 計的検定の結果から,実数値 GA(BLX-α) を用いた方 が IGA において探索効率が向上することが分かった.こ のことから,「 探索対象の表現型をコード 化せずにその ままの位相構造で交叉を行うため,探索の中盤から終盤 にかけて探索の効率が高い」という実数値 GA(BLX-α) の一般的な性質を示すことができた. 1

Fig. 1 Interface of clothes designing support system

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