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6. 若年者の腰椎椎間板ヘルニア―競泳選手に生じた一例―(第17回群馬整形外科研究会<主題II>スポーツ障害)

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Academic year: 2021

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スポーツ障害

座長:木村 雅 (善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所) 4.陸上実業団長距離選手におけるアキレス腱炎に対す る体外衝撃波治療の経験 〇清水 雅樹,生越 敦子,木村 雅 小林 保一,大澤 貴志,山口 蔵人 (善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所) 【はじめに】 実業団長距離ランナーにおけるアキレス腱 炎に対する体外衝撃波療法を用いた治療経験を, 疼痛と スポーツ活動状況の面から評価・報告する. 【方 法】 アキレス腱炎と診断された陸上実業団男子長距離選手 3 例を対象とした. 平 患者年齢は 26.3歳, 平 経過観察 期間は 9.3週であった. 照射前と最終診察時における疼 痛評価およびスポーツ活動状況を調査した. 【結 果】 Visual Analog Scaleによる疼痛評価では, 照射前が平 4.6であったのに対し, 最終評価時においては 0.6と有意 に改善していた. 最終診察時におけるスポーツ活動状況 は照射前に比べ 2例が改善を示し, 1例が不変であった. 【 察】 体外衝撃波治療はアキレス腱炎において除痛 効果を中心に良好な成績が報告されている. 非侵襲性や 照射後の運動制限期間が短い点を 慮すると, アスリー トのアキレス腱炎に対する治療として良い適応があると えられた. 5.膝蓋腱を用いた長方形骨トンネル ACL再 術 〇大澤 貴志,木村 雅 ,小林 保一 上村 民子,徳永 路,清水 雅樹 伊東美栄子,生越 敦子,山口 蔵人 (善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所) 膝前十字靱帯再 再 術は一般的に行われている手術 である. しかし, いまだ確立された方法がないのが現状 である. 現在最も頻繁に用いられている移植腱は多重折 自家ハムストリング腱または両側骨片付き膝蓋腱であ る. 最近我々は, 野らの開発した膝蓋腱を利用する Anatomical Rectangular tunnel ACL Reconstruction (膝 蓋腱を用いた長方形骨トンネル ACL 再 術) を行って いるのでその手技について紹介する. この手術の特徴と して, 大 骨側, 脛骨側ともに長方形の骨孔を作成して おり, 移植腱腱性部も長方形であることから, 骨トンネ ル内で移植腱との間に無駄なスペースがほとんどなく, さらに壁―骨片の接触面積が最大となる. また, 正常 ACL 線維配列に模倣しやすいことがあげられる. 欠点 として, 手技的に難易度が高く, 大 骨後果骨折, 脛骨骨 折, 移植片骨片骨折, 移植片脱転などが えられる. 我々 は導入以来, 数例を経験したので報告する. 6.若年者の腰椎椎間板ヘルニア―競泳選手に生じた一 例― 〇角田 大介,飯塚 伯,飯塚 陽一 西野目昌宏,高岸 憲二 (群馬大院・医・整形外科学) 【目 的】 若年競泳選手に生じた腰椎椎間板ヘルニアに 対し MED を施行した一例を経験したため 報 告 す る. 【症 例】 高 一年生, 男子. 競泳の種目は自由型. 主訴 は左下肢痛であり, 中学三年の八月頃より生じていた. 痛みに耐えながら練習に参加していたが, 競技記録は向 上しなかった. シーズンオフに疼痛が改善し, 高 一年 の四月から練習を再開したが, 疼痛が再燃した. 近医に て加療をうけたものの, 疼痛に改善を認めず練習にも支 障を来してきたため, 手術目的に当科を紹介受診した. 初診時所見では左下 外側に疼痛を訴えており, SLRT は左 10度, 右 40度であり, 典型的な tight hamstringsを 呈していた. 下肢筋伸張反射に亢進並びに低下を認めな かった. 筋力低下を認めなかった. 画像所見では腰椎 X 線像にて, 軽度の疼痛性側彎を認 めた. MRI にて L4/5腰椎間に 膜間左側に突出する椎 間板ヘルニアを認めた. 以上より, 腰椎椎間板ヘルニア による下肢症状と え, 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘 出術を施行した. ヘルニアの脱出形態は, subligamentous extrusion typeであった. 術直後より下肢痛は改善し, 術 後 五 日 で 退 院 し た. 術 後 二 週 よ り, 体 幹 部 筋 力 の isometric exerciseを開始させた. 術後一ヶ月時の SLRT は左右とも 60度, 術後三ヶ月時では左右とも 70度とな り,tight hamstringsは改善していた.術後二ヶ月より,本 格的に運動を再開した. その後も疼痛なく練習でき, 自 己ベストを 新できるまでに至った. 【 察】 競泳 では強大な衝撃力が身体に作用することは少ないため, 外傷の頻度は低く, 繰り返しの動作による障害の発生頻 度が高いと思われる. 水泳は脊椎に負荷の少ない非荷重 環境での運動であり, 腰痛体操のひとつとして活用され る面もあるが, 運動量が極端に多くなった場合には椎間 板変性の発生する頻度は高くなるとの報告がある. 若年 者に生じた腰椎椎間板ヘルニアの特徴として,tight ham-stringsが挙げられるが, 本症例も同様の特徴を呈してい た. 本症例は自由型を専門としており, tight hamstrings の影響は比較的少ないものと思われるが, 著しい前屈制 限により, 通常の練習に障害を来していた. 内視鏡下の 椎間板ヘルニア摘出術は, 術後早期の再脱出が多い事が 報告されている. 本症例では, 術後一ヶ月までは比較的 第 17回群馬整形外科研究会 392

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安静を保持させ, 術後一ヶ月より少しずつ運動を再開さ せた. 術後二ヶ月にて完全復帰をさせた. 自由型は種目 の中で比較的腰部への負担は少ないものと思われるが, バタフライや背泳ぎ等腰部への負担が大きい種目の場 合, 後療法への若干の配慮が必要と思われる. 本症例は 比較的競技水準の高い若年の競泳選手であったが, 手術 後良好な経過を示している. 7.膝関節後外側アプローチの有用性について 〇山口 蔵人,小林 保一,上村 民子 徳永 路,清水 雅樹,生越 敦子 大澤 貴志,木村 雅 (善衆会病院 群馬スポーツ医学研究所) 膝関節後外側の病変に対する手術進入は一般整形外科 にとってなじみの薄いものであり, 膝窩部神経血管束を 損傷する危険性がある. 今回, 直接後外側に達するアプ ローチを用いて手術を行った症例を経験したので, その 有用性について報告するとともに, 夏季解剖実習に供さ れた屍体膝を用いて解剖所見を確認したので報告する. 症例は 1. 右膝後外側部に生じた synovial cyst, 2. 左膝 popliteal bursa内に迷入した関節ねずみ, 3. 左脛骨プラ トー 後外側部骨折の 3例である. 体位は腹臥位とする. 腓骨神経と外側腓腹皮神経を確認し, 外側下膝動脈を結 紮し, 腓腹筋外側頭の腱様部をいったん切り離して内側 によけ, ひらめ筋を一部付着より剥離して下方によけ, 膝窩筋を骨から浮上させる. それでも不十 な場合は, 膝窩腓骨靱帯をいったん切離すると展開が容易である. 関節内骨折の場合は, 外側半月板を挙上して進入する. 393

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