• 検索結果がありません。

JAIST Repository: 局在軌道表示を用いた層状物質系の電子状態の計算

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: 局在軌道表示を用いた層状物質系の電子状態の計算"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. 局在軌道表示を用いた層状物質系の電子状態の計算. Author(s). 藤田, 裕司. Citation Issue Date. 2003-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/3029. Rights Description. Supervisor:片山 信一, 材料科学研究科, 修士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2)  局在軌道表示を用いた層状物質系の電子状態の計算 藤田 裕司 片山研究室. はじめに 現在、次々に開発される新規ナノ材料では、局所的原子配位、表面 界面状. LDOS. LDOS. 態などが、その新奇物性の出現を促している。これら原子スケールにおける局所環境の影 響を取り入れる電子状態計算方法の一つとしてリカージョン法を挙げることができる。 本研究ではこのリカージョン法を用い、微小熱伝導素子や高密度相変化型光メモリー材 料として期待されるカルコゲン層状物質、特に

(3) ¾ ¿ 構造を持つ材料に注目し、各原子 に関する局所状態密度  の計算を行うことを目的とする。まず、完全結晶を想定し て局所状態密度の計算を行う。これにより不純物状態および非晶質状態に必要なパラメー タを計算することが可能となる。本研究では結晶内の置換型欠陥による電子状態の変化を 計算し、欠陥の局所的な影響を調べる。 計算手法、結果 強結合近似によるバンド計算を採用して、リカージョン法で使用する 飛び移り積分を決定した。その際、最近接原子と第2近接原子の影響を考慮し、孤立原 子において理論的に計算された項値、スピン軌道相互作用などを参考にして約  の ギャップが出現するようにした。それを基にリカージョン法を用いて  個の原子を考 慮する近似の範囲で層状物質の局所状態密度の計算を行った。計算対象の層状物質として

(4) ¾ ¿ 、¾ ¿ を選んだ。置換型欠陥の計算は

(5)  ´½µ 、

(6)  ´¾µ 、  の場合を行った。 例として図  に

(7) ¾ ¿ の局所状態密度の計算結果 を示す。価電子帯の上端をエネルギーの基準   3 3 とした。なお、結晶内での対称性の違いにより、  Te(1) Te(2) 2.5 2.5 ´½µ ´¾µ 原子を区別している   、  。各図において左 2 2 から数えて第1、第2の大きいピークは各原子のs 1.5 1.5 軌道がつくる状態密度である。p軌道は価電子状態、 1 1 および伝導状態を形成している。 にある点線付 0.5 0.5 近にバンドギャップがあるはずであるが、 個の 0 0 -15 -10 -5 0 5 [eV] -15 -10 -5 0 5 [eV] 原子を考慮する近似では、ギャップが現われなかっ 9 3 DOS 8 Bi た。価電子状態に注目すると、ギャップに近いバン 2.5 7 Bi2Te3 ド端では  原子の局所状態密度が大きいことがわ 6 2 5 かる。それとは対照的に

(8) 原子の局所状態密度は 1.5 4 3 ギャップから離れている所の方が大きい。また ´½µ 、 1 2 ´¾µ 0.5  の局所状態密度に多少の違いがあることが読 1 0 0 み取れる。

(9) 原子に注目すると、伝導帯の局所状態 -15 -10 -5 0 5 [eV] -15 -10 -5 0 5 [eV] Energy Energy 密度が大きく、価電子帯の局所状態密度が小さい。 つまり基底状態において電子密度は  原子近傍が 図 

(10) ¾ ¿ における局所状態密度 高く、

(11) 原子近傍は低いことがわかる。  ! 強結合近似、局所状態密度、リカー ジョン法.

(12)

(13)      ­.

(14)

参照

関連したドキュメント

Q-Flash Plus では、システムの電源が切れているとき(S5シャットダウン状態)に BIOS を更新する ことができます。最新の BIOS を USB

分配関数に関する古典統計力学の近似 注: ややまどろっこしいが、基本的な考え方は、q-p 空間において、 ①エネルギー En を取る量子状態

・マネジメントモデルを導入して1 年半が経過したが、安全改革プランを遂行するという本来の目的に対して、「現在のCFAM

地震 L1 について、状態 A+α と状態 E の評価結果を比較すると、全 CDF は状態 A+α の 1.2×10 -5 /炉年から状態 E では 8.2×10 -6 /炉年まで低下し

地震 L1 について、状態 A+α と状態 E の評価結果を比較すると、全 CDF は状態 A+α の 1.2×10 -5 /炉年から状態 E では 8.2×10 -6 /炉年まで低下し

前ページに示した CO 2 実質ゼロの持続可能なプラスチッ ク利用の姿を 2050 年までに実現することを目指して、これ

1ヵ国(A国)で生産・製造が完結している ように見えるが、材料の材料・・・と遡って

この場合,波浪変形計算モデルと流れ場計算モデルの2つを用いて,図 2-38