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JAIST Repository: 巨大分子の超並列分子動力学法シミュレーションに関する研究

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Academic year: 2021

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(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. 巨大分子の超並列分子動力学法シミュレーションに関 する研究. Author(s). 林, 亮子. Citation Issue Date. 1998-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/859. Rights Description. Supervisor:堀口 進, 情報科学研究科, 博士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2) 巨大分子の 超並列分子動力学法シミュレーションに関する研究 林 亮子 北陸先端科学技術大学院大学 1998 年 1 月 16 日. 論文の内容の要旨 電子計算機の発達にともない,コンピュータ・シミュレーションなどの大規模科学技術計算は, 先端科学技術分野において重要な役割を果たすようになってきている.特に多数のプロセッサ要 素からなる並列計算機は,膨大な計算能力と巨大な記憶領域を有しており,大規模科学技術計算 の基盤技術として期待されている.しかし,科学技術計算を並列計算機上に実装する並列化手法 には様々な問題がある.本論文では分子の運動を模擬するシミュレーション手法,分子動力学法 (MD) を用いた大規模シミュレーションの並列化を行なう. MD は,物理や化学,材料科学の分野で重要なシミュレーション手法である.MD は様々な分 子を扱うことができるが,特に巨大分子は,並列計算機上で行なう並列 MD シミュレーションに よってしか扱うことができない.巨大分子を扱う並列 MD シミュレーションにおいては,一般性 を持った並列処理時間の評価式,計算負荷の平均化や分子内相互作用の並列化の重要な問題があ る.本論文ではプロセッサ間通信時間に着目し,並列化手法の一つであるド メイン分割法を用い たシミュレーションの並列処理時間を定式化する.そして,並列処理時間の評価式により,メッ セージ通信型並列計算機に最適なド メイン形状を定められることを明らかにする.ド メイン分割 法において計算負荷を平均化する場合,プロセッサ要素の規則的な近傍関係を保存する必要があ る.本論文では,プロセッサ要素の近傍関係を保存する固定分配セルの概念を導入した動的負荷分 散法を提案し,計算負荷の平均化効果を詳しく議論する.分子内相互作用が働く直鎖高分子の並 列 MD シミュレーションでは,モノマーを検索する手順を導入したド メイン分割法を用いる.し かしモノマー検索時間がシミュレーション実行時間を増加させるため,連続したモノマー (鎖片) 単位の割り当てによって検索時間を短くする鎖片割り当てド メイン分割法を提案し,その評価を 行なう. 本論文で得られた結果を以下に述べる.本論文で定式化したシミュレーション実行時間評価式を 用いて,これまで明らかではなかった各ド メイン形状の最適な範囲を示した.最適ド メイン形状 は,並列計算機上での実験結果と一致した.固定分配セルを用いた動的負荷分散法は,これまで 困難であった 3 次元 MD シミュレーションの計算負荷平均化を,プロセッサ要素の近傍関係を規 則的に保ったまま行なうことができた.鎖片割り当てド メイン分割法は直鎖高分子の MD シミュ レーションのモノマー検索時間を削減し,通常用いられるド メイン分割法よりもシミュレーショ ン全体の実行時間を削減することができた. キーワード :. 超並列計算機, 分子動力学法, プロセッサ間通信時間, 動的負荷分散法, 直鎖高 分子. Copyright c 1998 by Ryoko Hayashi.

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