研究プロジェクト評価報告書 平成25年度
著者
東北大学未来科学技術共同研究センター
雑誌名
研究プロジェクト評価報告書
ページ
1-79
発行年
2014-03
URL
http://hdl.handle.net/10097/57466
はじめに
東北大学未来科学技術共同研究センター:NICHe
は、産業界など外部との連 携により大学の知的資源を有効に活用し、広く園内産業の活性化に資すること を目的として平成 10 年 4 月に設立されました。センター活動の場として、平成1
2 年 2 月に本館、平成 1 3 年 1 1 月に未来情報産業研究館、平成 1 4 年 3 月 にハッチェリー・スクエア一、さらに平成 2 2 年 3 月に未来産業技術共同研究 館を竣工しました。これらの建物は全て、入退室管理や情報ネットワーク管理 などセキュリティに配慮した機能を充実させていることが特徴です。 NICHe の開発企画部は専任の教員により、プロジェクト企画と推進調整業務 を戦略的に進めるとともに、開発研究部に所属する各研究プロジェクトでは本 邦基幹産業の国際競争力を支え、かっ新産業分野創出に寄与するコア技術開発 を精力的に進めています。 研究プロジェクト評価はこの開発研究部活動を対象として、現在進行中の研 究フO ロジェクトについて、 NICHe のミッションとの適合性、学術的・技術的評 価ならびに産業応用の可能性に関する中間評価あるいは最終評価をするために 千了っております。今回は最終評価 5 件と中間評価 3 件の研究フO ロジェクトを対 象として実施いたしました。 評価の手続きとしては、研究担当者による自己評価をベースとして、東北大学以外の外部有識者による外部評価を書面審査と対面審査の 2 段階でいただく
という方式を採用しております。 本報告書は、評価の結果ならびにいただいた意見を要約したものであり、そ の内容については今後のプロジェクト推進及びセンター運営に的確に反映させ ていただきたいと考えております。ご多忙な中で多大な労力と時間を割し、て、 本センター活動に対していただいた貴重なご意見やご提言に対し、心から感謝 申し上げるとともに、今後さらなる努力をいたす決意であることを申し上げて 結びと致します。 平成 2 6 年 3 月 東北大学未来科学技術共同研究センター長 金井 浩目次
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研究プロジェクト評価結果2
研究フ。ロジェクト評価書面審査表(まとめ)・ ( 1 )最終評価プロジェクト ①高性能・低電力三次元集積回路の開発(小柳教授)・・ ②経年劣化事象の解明と予知・予測手法の開発(庄子教授)・・ ③極限磁性スピンナノ構造体の創製(高橋教授)・ ④高速・高品質な無線通信実現のための IC チップレベルの 低ノイズ化技術の研究開発(山口教授)・ ⑤高度ロボティクス技術開発(小菅教授)・(
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)中間評イ匝プロジェクト ⑥異分野融合による糖尿病への低侵襲細胞療法の確立(後藤教授)・ ⑦デジタルコンテンツ創生・理解・流通技術の研究(青木准教授)・・ ⑧次世代移動体システム研究プロジェクト(松木教授)・3
研究プロジェクト評価実施要項・・・4
研究プロジェクト評価委員会委員名簿1
9
nuρoqο 119 山•••
•
.29
・ 39.47
・ 56 ・ 62.
70
・ 715
研究プロジェクト評価委員会書面審査委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・ 726
研究プロジェクト評価委員会スケジュール表・・・・・・・・・・・・・・・・・ 737
未来科学技術共同研究センタ一規程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 748
未来科学技術共同研究センター研究プロジェクト評価委員会内規・・・・・・・・ 779
未来科学技術共同研究センター研究プロジェクト評価要項・・・・・・・・・・・ 781
.研究プロジェクト評価結果
①「高性能・低電力三次元集積回路の開発J プロジェクトリーダー:小柳光正教授1
.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 高性能・低消費電力三次元集積回路の実現に必要な要素技術、プロセス技術、信頼性評 価技術について、いずれも目標以上の研究成果を達成した。具体的なスーパーチップと して三次元積層型イメージセンサを世界で初めて実現し、それらの成果をもとに多賀城 市みやぎ復興パーク内に三次元スーパーチップ LSI 試作製造拠点 (GINTI) を開設した。 11. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かっ「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 三次元積層化に関する研究成果は、 LSI 分野で最も権威のある論文誌に掲載され、 IEEE IEDM での基調講演を行うなど 当該分野において高く評価されている。本研究成果が 世界の三次元集積化技術を牽引していることは疑いの無いところである。現時点での商 品化数は少ないものの、技術移転は順調に進展していると判断できる。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 研究資金は公的資金、民間資金ともに十分に獲得し、それに見合った成果を挙げている。 民間等共同研究員を多数受け入れ、大学院生が多数参画しており、人的リソースの確保 と人材育成の点で優れた研究活動が行われたものと評価する。 IV. 総合評価 世界で初めて三次元積層イメージセンサを試作し、十分な質と量の学術論文と学会発表 により、目標以上の研究成果が認められる。但し、従来技術に対して、速度 100 倍、消 費電力1/ 10 の検証について明確に示すために本プロジェクトの継続的遂行を強く期待 する。特に新たに設置した GINTI は試作拠点と併せて、我が国が遅れを取る設計に関し ても産学連携の共同開発拠点となることを期待したい。また、今後の活発な GINTI 活動 を進めるために、研究グ予ルーフ。はもとより、活動を支援する NICHe 本体にも広報体制の 充実など研究成果を広く報道されるための取り組み強化を要望する。 1-②「経年劣化現象の解明と予知・予測手法の開発」 プロジェクトリーダー:庄子哲雄教授
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.研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 国際的な研究センターとして、中心課題である原子力発電所の経年劣化事象の物理化学 機構の解明と予知・予測及び新材料開発の研究が予定通り進捗している。さらに社会イ ンフラなどを構成する人工物の長期信頼性を判定する経年変化の挙動などを解明する 基盤技術を確立し、少子高齢化社会というメンテナンス重視時代での設備やプラントの 寿命予測法の要素手法を確立した。 11. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出」に結ひ守っくには課題を残す。 原子力発電所の材料経年劣化事象について、研究期間を通して、多くの優れた論文を発 表した。経年劣化研究の第一人者として受賞・表彰され、研究プロジェクト活動も高く 評価されている。本研究成果は原子力発電所の経年劣化に関する国際的な知識の集約に 貢献していると評価できる。新産業分野の創出という観点では産業化が難しい分野であ るが、今後の研究活動の継続により 橋梁・トンネルといった公共インフラへの応用が 期待できる。 田.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用しているご 必要な研究資金は公的資金、民間資金をバランス良く獲得し活用している。企業から多 くの研究員を受け入れており、本分野における国内研究者の育成としての成果は目を見 張るものがある。次世代を担う人材育成という点では博士課程の研究員受け入れにも期 待したい。 N. 総合評価 高度経済成長時に建造されたインフラの多くが耐久年数の限界を迎えることが指摘さ れているコまた、福島における廃炉の重要性なども併せて考えると本プロジェクトには 先見性があり、今後もます主す重要性を増していくと考えられる。原子力発電所のみな らず、火力発電所、橋梁、高速道路、 トンネル等、近い将来に寿命を終える予定の社会 インフラは数多く存在する c 本プロジ、ェクトの継続的活動を期待するが、対象とする社 会インフラの課題を絞り、限られた年数での技術移転を着実に実現いただきたい。③「極限磁性スピンナノ構造体の創製」 プロジェクトリーダー:高橋研教授
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.研究成果について 目標通りの研究成果を達成した。 本プロジェクトでは、①鉄基、鉄一窒素系化合物ナノ材料の創製、②高性能 MRAM, SV ヘ ッド用要素技術開発、③垂直磁気記録スパッタ媒体の材料設計・プロセス技術開発の 3 テーマを対象とした。①では「準安定相 α" -FeHiNë
相の創製J に成功し、磁性材料研究 の快挙と呼ぶべき成果を出しているが、応用や実用化に向けた道筋は見えていない。② と③では、 TMR 素子や媒体材料改良に係る重要技術を開発し、 HDD 関連メーカーで活用 されている。全体的には概ね順調に目標通り進捗したと見ることができる 11. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出」に結びつくには課題を残す。 本研究ク守ループからは磁性材料や薄膜に係る多くの論文や講演が発信されている。若手 研究員も含め、多くの論文賞や学術奨励賞を受賞しているが、若手メンバーからの発明 提案と特許執筆の活性化および国際競争を展望した重要発明の海外出願の強化を望む。 既存産業 (HDD) 分野に対しては継続的な貢献が認められる。 I 準安定相 α “ Fe16N2 相の創製 j は新たな踏石製造への切り口を拓いたが、新産業創出への道筋が明確化する段 階まで至っていない。チャレンジングな課題に取り組んでおり、粘り強い研究継続が望ま れる。 III. 必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用しているの 公的資金と民間資金とのバランスも良く、必要な研究資金を獲得している。実用化を目 指す PJ としては妥当である。 IV. 総合評価 窒素系化合物の研究で日本発の磁性材料として快挙とも呼べる成果を挙げている。しか し、実用化に向けては、粉末の量産化技術、焼結&バルク化技術など残された技術課題 が多い。この課題は極めて難度が高いが超強力永久磁石として実用化されれば、世界規 模で関連産業への大きなインパクトを与えるものである。この課題には世界中の研究者 が注目するものの、研究の着実性において本研究グ、ノレーフ。には及ばない。実用化を目指 した取り組みを継続し、関連産業界と連携して実用化までの道筋を確立して欲しい。 3-④「高速・高品質な無線通信実現のための IC チップレベルの低ノイズ化技術の研究開 発J プロジェクトリーダー:山口 正洋教授
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.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 総務省直轄のプロジェクトであり、専門の研究分野が異なる 4 つの機関が有機的に連携 する特殊な状況において、目標どおりの成果を達成している。集積回路を専門とする評 価視点からは、現実の商用チップを設計し、磁性膜によるノイズ低減効果を通信性能か ら評価した点を高く評価したい。半導体チップの試作としづ仕様決定から設計・製造・ 調整まで、極めて長い工程が含まれているにも関わらず、 4 機関の協力で計画どおりに 研究を遂行した活動とマネジメントは特筆に値する。出口目標が明確で、事業化を目指 した計画を遂行した。 ll. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出 j に結びつくには課題を残す。 口頭発表は多いが論文数 14 件は研究者数が数十名としづ規模からは物足りない。成果 の公表については、有識者を集めたセミナーを積極的に開催するなど広く情報発信を行 ったと評価する。特許出願は 3 年で 9 件と評価できる件数である。現在進められつつあ る技術移転は、知的財産権に基づくものではなく、研究を進める上で得られたノウハウ に基づくものなので評価が難しいが、研究遂行過程において技術移転がされているとみ なすこともできる。通信技術で大きなビジネスとなるのは「標準化」であるが、チップ を売るというビジネスモデルとするならば今後のパートナー企業との協業が不可欠。標 準化に向けた動きも活発に行って欲しい。 田.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 国の資金として毎年獲得している額と成果を勘案すると十分活用されていると判断で きる。民間共同研究員を毎年 10 名以上受け入れており、人材育成活動も評価できる。 IV. 総合評価 本プロジェクトにおいて目標はほぼ計画通りに達成された。地理的にも離れ専門分野が 異なる 4 機関の共同プロジェクトであるにも関わらず、一体となって推進した点を高く 評価する。本研究で開発した技術は無線端末用集積回路のみならず、デジタル系の集積 回路技術へも広く利用できる技術であり、学術的に探究すべき課題も見いだされている ことから、今後の一層の技術進展に期待したい。⑤「高度ロボティクス技術開発」 プロジェクトリーダー:小菅一弘教授
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.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 「人が行っている作業をロボットに代替させるためのプラットフォーム開発を行う」と いう目標に対して、ほぼ目標どおりに研究成果を達成したと判断できる。検査プラット フォームと高度運動プラットフォームを考え、これらの目的を達成するための技術開発 項目を民間企業と協力して明らかにし、基盤技術の開発と新たな検査・組み立ての自動 化のための技術ならびにシステム開発をし、目標を実現していることは高く評価できる。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究成果を挙げ、かつ、 「新産業分野創出 J に結びつく評価を挙げている 5 年間で論文・著書 14 件、学会発表 30 件、特許出願 61 件と多く、今後も多くの論文 発表が期待できる。企業との共同開発という性格から表彰や報道は殆どなく、早期の市 場投入を期待したい。共同研究企業が市場投入を予定している双腕ロボットの製品化を 支える基盤技術が提供された。人間によるライン労働のロボットによる代替を一層進め る研究成果である。 III. 必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 企業との共同研究であり、成果と見合った資金が提供された。共同研究企業から 2 名の 研究者が派遣されており、大学における研究開発に主体的に参加した。多くの大学院生 が参加しており、本分野の研究者が育成されたと考えられる。 N. 総合評価 共同研究企業の課題解決型の研究開発であったと言えるが、技術成果のレベルは高い。 目視検査工程の自動化と双腕ロボットによる組み立て工程の自動化を確実に前進させ る技術開発が成されており、計画どおりの基盤技術が確立できたと評価したい。今後、 世界的に人口減少が進むにつれて、人間の作業を代替するロボットへの期待は高まると 思われる。本テーマは産業界にとって需要が高く、産学連携に好適なテーマで、あったと 考えられる。早期の商品化を望むとともに、本フ。ロジェクトは一定の成功を収めたと評 価できる。 5⑥「異分野融合による糖尿病への低侵襲細胞療法の確立」 プロジェクトリーダー:後藤 昌史教授
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.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 本プロジェクトでは 5 つの技術革新目標を掲げており、 C53 阻害べプチドに関する臨床 試験用のグラントが獲得できず前臨床試験の段階に止まっていることを除けば、概ね計 画通りに進んでいる。非侵襲的醇島機能評価システムやリコンビナントタイプの醇島移 植用酵素の開発、高感度イメージングシステムの開発など大きな成果をあげている。 11. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげ、かっ「新産業分野創出」に結びつく成果をあげている。 論文執筆や学会発表等の活動を十分に行っている。積極的なプレス発表など開発研究成 果の社会へのアピールにも努力している。優れた研究業績をあげ、特許出願や企業への 技術移転を積極的に行っており、新産業分野創出に結びつく方向に前進している。 III. 必要リソースの活用状況 一部の必要リソースを獲得できていないが、工夫により補っている。 全体としては多くの研究資金を獲得して研究を進めているが、一部計画していた予算が 獲得できず止まっている部分がある。可能性のあるグラントへの積極的な申請と同時に 民間資金の獲得にも努力して欲しい。受託研究員など研究者の育成は十分に行っており、 世界的トップセンターとの国際交流も積極的に行っている。 N. 総合評価 本プロジ、ェクトは最先端の梓島移植・細胞移植法の実用化研究であり、低侵襲の重症糖 尿病治療法の開発は国家の総医療費抑制政策に貢献するものである。また、本プロジェ クトは学内の異分野融合研究のライフサイエンス分野における産学連携モデ、ルとして 特筆すべきものであり、今後の活動進捗に期待したい。優れた研究成果を新産業分野に 結びつけるために、特に民間企業からの出資や官民イノベーションファンドなども活用 しながら十分な資金獲得を行い、プロジェクトの進捗に努力して欲しい。⑦「デ、ジタルコンテンツの創生・理解・流通プロジェクト」 プロジェクトリーダー:青木輝勝准教授
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.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 デジタルコンテンツの創成から流通に至るまで一貫した研究をバランス良く進めてお り、計画通りに研究を進めていると評価できる。白治体を巻き込んだ実証実験の段階に までこぎつけたことは評価でき、引き続き実用化に向けて産業育成に直結する研究推進 を期待する。 II. 成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究成果はあげているが、 「新産業分野創出」に結び付くには課題を残す。 研究は良好に進んでいると評価できる。研究成果である Animepedia が神奈川県の「引 きこもり不登校支援制度」に、 Neo Poster システムは総務省「都市直下型地震対応の 大規模実証実験」に採用されるなど、実証実験フェーズに進んでいる。つぎの実用化フ ェーズに進むためには、企業への技術の売り込み方を工夫することが求められる。また、 システム開発が先行するため、論文投稿と特許出願が遅れがちな印象を受けるので、投 稿数と出願数の増加を期待したい。 皿.必要リソースの活用状況 一部の必要リソースを獲得できていないが、工夫により補っている。 獲得した資金としては大きくないが、研究開発分野の特性を考慮、し、かっ成果から見て 相応の資金を獲得してきたものと評価する。留学生を多数受け入れており、国際交流を 積極的に進めていることも評価できる。実用化に向けては、専属のプログラマの雇用が 必要と思われ、企業との人材供給および資金面における連携をさらに模索して欲しい。 N. 総合評価 本研究分野は、発展は期待されているものの産業育成が十分ではなく、産業と学術の連 携も非常に弱し、分野と言える。学際的融合的な視点を持つ本プロジェクトの推進は重要 である。研究成果が順調に創出されており、自治体が実証実験として手を挙げ始めてい るところである。無料使用の段階からビジネスの段階に移るためのビジネスモデルを描 くパートナーとの連携が必要である。画像処理系ベンチャーは多数存在しており、連携 した活動を検討し 1 ただきたい。コンテンツ絡みの知的財産権確保、行政への成果提供に よる公益の評価など難しい要素があるが、学外において協力者を募り産業化収益を上げ る構造づくりを期待したい。 7⑧「次世代移動体システム研究プロジェクト」 プロジェクトリーダー:松木英敏
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.研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 次世代移動体システムという多岐の分野に跨がる研究に対して、東北大学の部局を超え たリソースをうまく活用し、横断的かつ融合的な取り組みをしている点は評価できる。 また、東京大学を始めとする他大学と連携して要素技術を「移動体」という出口に向け て結集しており、特色ある取り組みを実践している。東日本大震災を契機に研究開始当 初の計画を見直したことは、社会の求める優先度に的確かっタイムリーに呼応したもの であり、単なる学の研究に留めない姿勢は高く評価できる。 11. 成果の杜会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績をあげているが、 「新産業分野創出 j に結びつくには課題を残す。 開発拠点である「みやぎ、復興ノ《ーク」の活動について内外メディアにより大きく報道さ れ、閣僚を含む内外からの多数の見学者が訪問している。地域企業との共同研究を積極 的に行い、 3D プリンタ一等の機器共用、技術移転などの形で地域還元を行っている。 多くの招待講演やセミナー開催による様々な社会への広報活動により、社会を動かして 行こうとする取り組みは精力的であり高く評価したい。但し、まだ全体像が見通せる段 階にはなく、実証研究の進展とともに、今後の論文執筆や特許出願にも期待したい。 III. 必要リソースの活用状況 一部の必要リソースを獲得できていないが、工夫により補っている。 公的資金と学内資金を長期にわたり獲得しているが、実証研究から社会実装へと繋ぐに は足りない部分がある。学生フォーミュラの指導を行っているものの、民間等共同研究 員の受け入れや留学生の受け入れなども積極的に進めて欲しい。 N. 総合評価 多岐にわたるテーマ、複数の研究室・企業が関わるプロジェクトであるため論文数や学 会発表といった成果のカウントが難しい面もあることは否めない。総花的な大型プロジ ェクトになっており、目標を絞り、何を実現するのか明確にした方が事業化産業化の起 点になる。当初計画ありきではなく社会要請をとらえたタイムリーなかじ取りという、 学術のみでなく実証を主とするテーマのプロジェクトであり、実効性の高い成果の創出 を期待したい。これまでの取り組みでオープンな拠点整備が進んでいることから、 EV は一般市民も興味が湧くテーマで、あり、多数の関係者が拠点活動に参加できるような参 画方法を検討することが望ましい。研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)
(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:
庄子習一、青柳昌宏、。益一哉) プロジヱクト名|高性能・低電力三次元集積回路の開発プロジェクトリーダー名|小柳 光正
1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等
1. 開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) (優れている点) 高性能・低消費電力三次元集積回路の実現のための要素技 術、プロセス技術、信頼性・評価技術について研究を行い、い ずれも研究計画の目標を達成している。要素技術としては 8 イ ンチウエハ対応のセルフアセンブリー技術により、スループッ トを従来の 100 倍以上に向上している。また、三次元 LSI チ ップ実現のためウエハレベルの Cu-TSV を実現し、積層化プロ セスとしてセルフアセンブリーと静電吸着・脱着方式を開発し ている。以上において世界をリードする研究を実施している。 さらに、積層化により生じる欠陥や Cu 汚染などの評価を行う など、実用化上必要な知見を得ている。具体的なスーパーチッ プとして三次元積層型イメージセンサを世界で初めて実現し た。 (不十分な点) 目標項目に iLSI の性能が従来の 100 倍以上改善できること、 消費電力が従来の 1110 以下にできることを明らかにする」と 記載されており、本プロジェクトの成果をもってすれば当業者 はこの目標値を達成し得ると高く期待しているところですが、 自己評価書からの情報からは読み取れないとの指摘が多くあ った。 (改善のポイント) 試作スーパーチップの性能に関して、従来技術との比較、あ るいは世界でも同様の技術開発が行われているので、それらと の比較が望まれる。 2 研究者の育成状況 I (優れている点) (各種研究員の受入れ・│
多くの若手研究者がプロジェクトに参加しており、企業から 国際交流の状況等を含む。) I の共同研究者も多数受け入れている。十分な研究者の育成活動 があると認められる。また、ドイツ、韓国、ベルギーとの積極 的な国際交流活動が認められる。 (不十分な点)9
-世界的なレベルのブコロジェクトと考えると、国際交流の件数 がやや少ないように思われるとの意見もあったが、当業者とし ては問題ないとする評価者もいることを申し添えるコ 研究者の育成という観点では、プロジェクトリーダを越える 可能性をもった次の人材が外部から見えないことが不十分な 点としてあげられるとの指摘もあった。 (改善のポイント) 修士号・博士号取得者の数について、増加に向けた指導内容 の改善、就学環境の整備など積極的な取り組みが望まれる、と 指摘する評価者もいたが、該プロジェクトリーダは既に東北大 学を退職しているので評価対象としなし、ほうが適当であろう との意見もあった。退職した教員の率いるプロジ、ェクトで研究 者育成を評価するのであれば、受託研究員など実際に大学に来 て研究をする人材がどれだけいたか、あるいはそれら人材がど れだけ論文や特許を出したかを評価すべきであろうコまた、主 た、ポスドクや任期付きで雇用した研究員がプロジェクト中あ るいはプロジェクト終了後にどこに promote されたかが評価指 標とすべきであろう、との意見もあった。 総括 1 I (優れている点) 上記 1. -3. までの評価に基| 三次元積層化 LSI の要素技術・プロセス技術開発では、セル づき当初の開発研究計画の進 l フアセンブリ技術をはじめ世界最先端の成果をとげており、こ 捗状況を中心に評価して下さ|れらの技術を用いてスーパーチップの一例として三次元積層 い。 I イメージセンサを世界で初めて実現した点は非常に高く評価 できる。また、実用化に向けて重要となる信頼性・評価技術に ついても優れた知見を得ているつ 評価書にはプロセス技術が詳述されているが、設計について はあまり記述がない。三次元で設計した点は設計者からすると かなりのレベルの研究で、あり、これも評価できるとのコメント もあった。 (不十分な点) イメージセンサの動作情報がでており、チップが動作して いるであろうことはわかるが、目標として掲げているスーパー チップつの特性評価に至つてない点が残念な点である。現在も研 究遂行中であると思われるので、それらの成果を大いに期待し たい 修士号・博士号取得者の数について、増加に向けた指導内容 の改善、就学環境の整備など積極的な取り組みが望主れるとの
ている現状で、は違った評価軸が必要で、あるとの意見もある。 (改善のポイント) 具体的なスーパーチップを従来の類似チップと比較・評価す ることが必要であり、性能向上が期待されるだけに、プロジェ クト継続すべきである。 評価: ①.大変良い 2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分
-11-ll. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況
1. 民間企業への技術移転進捗 状況について 2. 発明、特許権その他の知的 財産権の状況について 3. 論文・著書・学会等発表の状 況 (優れている点) 8 インチウエハ対応の多数チップの一括位置合わせを目的 としてセルフアセンブリー技術と静電吸着・脱着方式と組み合 わせた装置を共同で開発するなど、二次元積層化要素技術に関 l して国内外の企業と多数の共同研究を行っている。現時点での技術移転・商品化の検討中進行中のものもありフ。ロジェクトの|
技術移転が順調に進むことが期待できる。 (不十分な点) 現時点で商品化されている装置がないということであろう。 (改善のポイント)「二次元スーパーチッフ,0 LSI 試作製造拠点(GINTI)J での研 l
究推進が、開発技術や装置の商業化、産業化に繋がることを期 l
待する。 (優れている点) 出願数は一定量 (4 件)あるのだが、詳細については報告書 の記載内容では判断できないとの意見があった。 (不十分な点) プロジェクトの先端性の割には、特許出願件数がやや少ない ように思われるとの指摘があった。 (改善のポイント) 特許 (4 件)情報の記載が必要であるとの指摘があった。ま た、特許は数を出せば良いというものではないが、技術移転の 際に特許出願の有無が移転の成立に影響するので、研究成果に 対応した十分な特許出願件数となるよう、積極的な取り組みが 望まれるとの指摘があった。有能な特許事務所の活用、特許出 願セミナ開催など、特許出願の支援体制の構築が重要であると の意見もあった。 (優れている点) 3 次元積層化に関して IEEE ED 等の LSI 分野で最高レベルの論文誌や IEEE
IEDM
,
ECTC 等権威ある国際会議を含む多数の論文発表がある点が評価できる。特に 2013 年 12 月開催 の IEEE IEDM での基調講演は、当該分野において高く評価さ れていることの証左である。
国内学会発表の実績数が国際学会発表に比べて少ないとの 指摘があったが、大学院生が少ないことを考慮すると特に問題 ではないと判断する。 スーパーチップや三次元マルチチップモジュールに関する 発表はまだ少ないが、これから件数が増えることが期待され る。 (改善のポイント) ロジェクトの継続的推進により、スーパーチップの性能を示 すことが望まれる。当然、そのときに目標とした性能 100 倍、 消費電力 1/10 を示して欲しいとの期待がある。 4. 各種表彰・受賞・新聞報道等 I (優れている点) の状況について
│
三次元積層化技術に関連して、実装分野の差高レベルの国際 総括 E会議である IEEE ECTC で Outstanding
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Paper
Award を受賞しており、開発技術が世界的に広く知られてい る。プロジェクトリーダはの半導体メモリ、三次元集積回路に 関する長年の貢献により、文部科学省・紫綬褒章を受賞してお り十分な状況である。 (不十分な点) 研究成果に関する新聞報道が少ないとの指摘があったが、新 開発表も成果アピールの一手法で、あることを認識していただ きたい。 (改善のポイント) 研究グループ。はもちろんであるが、それを支援する NiCHE 自 身に、プレスリリースを含む広報体制の充実など、研究成果の 新聞報道件数の増加に向けた、取り組みが強く望まれる。 (優れている点) 上記 1. -3. までの評価に基| 三次元集積技術は、微細化追及に困難さが増している現在、 づき、「新産業分野創出 J I こ結び|当業者間では強く開発の望まれている分野である。プロジェク つく開発研究成果が出ているか|トリーダは、キーとなるプロセス技術のみならず、実際に積層 (研究のアウトプット)、また現実 l チップ試作、評価を行っており、それら成果を広く世界に発信 に「新産業分野創出」浬1) (研究成|している。プロジェクトリーダが産み出している技術が、三次 果に基づく産業活動のアウト力|元集積化技術を牽引していることは疑いのないところである。 ム)に結び付いているか、を中|現時点での「商品化 j の数は少ないものの検討中のものもあり、 心に評価して下さい。 I 技術移転は順調に進展していると判断できる。 注1)ここで、言う新産業「分野」とは、 新産業に結びつく新たな切り口・独 (不十分な点) 特許出願件数がやや少ないが、基本特許であるなど内容が重
-13-自性。 要である。この点については特許の内容の記載がないため判断 しかねるとの意見があった。研究成果に対応した十分な特許今出 願件数を確保して、技術移転の環境を整えることが研究の場で ある NiCHE に望まれるであろう。 集積回路技術は、人に使ってもらってなんぼで、ある。「三次 元スーパーチップ LSI 試作製造拠点 (GINTI) J は試作拠点を銘 打っているが、如何に多くの人に試作サービスができるように なるのかが課題であろうとの意見もあった。また、三次元 LSI に関してはプロセス技術開発は議論されるが、設計に関しては どうするのかが見えていない。是非ともプロジェクトリーダを 中心として設計に関する検討も進めて欲しいとの期待もあっ fニ C (改善のポイント) 特になし 評価: ①.優れた研究成果を挙げ、かっ、「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。 2. 優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結 び付くには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出」に 結び付く成果も期待出来ない。
E. プロジェクトの研究費の実績
総括 mI
(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その l 研究期間中、民間及び固から資金をコンスタントに獲得して 資金が十分に活用されているか|おり、資金に見合った研究成果を上げている。 の観点から評価して下さい。 (不十分な点) 25 年度の民聞からの研究資金が極端に減少していることを 懸念する評価者もあった。 (改善のポイント) 民間からの外部資金については、自動車、宇宙・航空機、医 療・バイオなど他の産業分野との共同研究、技術移転などを目 指した積極的な取り組みが望まれる。W. 総合評価 総括 I-m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 半導体集積回路は微細化により高性能化と低コスト化を両立することで現在の 1CT 社会のハ ードウエア基盤を担ってきた。微細化技術は今後も進むであろうが、今まで以上の困難さが増 している。このような中で三次元化することによる高性能化は半導体技術の切り札でもある。 本プロジェクトは、この課題に向けて、この分野のトップ研究者と世界的に認知されているプ ロジェクトリーダが、プロセス技術、信頼性・評価技術に関する研究を遂行し、着実な成果を 挙げていると高く評価できる。 昨今、我が国半導体産業の勢いに疑問が投げかけられている が、半導体産業そのものは年率 7% で成長している産業であり、技術立国をめざし、技術で世 界をリードすべき我が国はこの分野の技術開発を怠ってはならない状況にある。学が中心とな った産学連携研究推進がまさに求められている。 本プロジェクトでは、世界で初めて三次元積層イメージセンサを試作するなど、スーパーチ ップの試作などの成果を着実に挙げている。十分な量と質の高さをもった学術論文、国際・国 内学会での発表があり、十分な研究成果が認められる。目標とした「従来技術に対して、性能 100 倍、消費電力1/ 10J の証左について、当業者間ではその可能性を十分期待できることは認 識しているが、自己評価所に記述がないとの指摘があった。これについては本プロジェクトの 継続的遂行により実証されることを強く期待する。なお、各種受賞や 2013 年 IEDM (国際電 子ゐデバイス会議、当該分野の世界最高レベルの会議)での基調講演(予定)などを行い、世界 的に高く評価されていることには疑いの余地はないことを申し添える。 開発した技術や装置技術の技術移転、実用化商業化を考えると、特許出願などの実績件数が 少ないとの指摘もあるが、むしろ研究を支援する体制強化も含めて改善すべきであろう。 研究者育成に関して、学生などの育成が十分でないとの意見もあったが、東北大学の現職を 離れてプロジェクト推進している研究者には別の評価軸が必要であろうとの指摘もあった。 本プロジェクトのこれまでの成果を踏まえて、平成 25 年度に整備された 13 次元スーパーチ ップ LS1 試作製造拠点 (G1NTl) J に大きな期待がかかる。自動車、宇宙・航空機、医療・バイ オなど他の崖業分野との共同研究、技術移転などを目指した積極的な取り組みが望まれる。プ ロジェクトリーダーのこれまで、ならびに本プロジェクトでの成果は今後のさらなる発展を確 信させる。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 平成 25 年度に整備された 3 次元スーパーチップ LS1 試作製造拠点 (G1NTT) は、 3 次元集積 回路を試作・小規模生産てやきる施設であると聞いている。 3 次元集積化技術について、社会的 にインパクトのある実用化・産業化を目指して、この施設を活用した産学連携の共同研究開発 を継続して、推進されることが期待される。 また、プロジェクトリーダーご自身は十分に理解されていることではありますが、プロセス や製造も重要であると同時に、設計技術分野に関する取り組みが我が国は遅れております。プ ロジェクトリーダご自身が設計技術に関しでも世界的権威の一人であることを勘案すると、設 計技術を含めて我が国の三次元集積技術をリードしていただきたい。 G1NTT は試作拠点、と銘打 っていることから、設計も含めて拠点であるとことが期待されていると思われる。我が国が J 体となって推進されるよう本プロジェクトリーダの大所高所からの活動も期待したい。
-15-研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)
(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。柴田俊夫、岩淵明、薄明プ口ジエクト名 l 経年劣化現象の解明と予知・予測手法の開発
プロジェクトリーダー名|庄子 哲雄
1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等
1. 開発研究の進捗状況(当初 (優れている点) の開発研究計画に照らした エネルギー材料長期信頼性研究ユニットの成果を受けて劣 開発研究の進捗状況) 化事象状態監視研究ユニットが形成され、酸化の局在化に基づ く scc 発生予知・予測研究並びにアコースティック・エミッ ションによる金型熱衝撃疲労き裂発生研究に発展している。 さらにはそれらの研究と連動して産学連携ユニットとして原 子力発電所等での経年劣化事象の解明と予知・予測及び新材料 開発の研究が予定通り進捗しており、その成果を産業界からも 大いに期待されている。 また、生産プロセス劣化事象研究ユニットを立ち上げ、金型 加工における寿命予測手法の研究に取組んでいる。 (不十分な点) ポスドクに比べて、大学院修士・博士課程学生の受け入れは 少なく、国内研究者養成は不十分である。ただし民間等共同研 究員の受け人れによって、国内研究者養成に貢献していると判 断される。 (改善のポイント) 開発研究の途中段階であっても、都度、特許の取得、知的財 産権の民間企業への移転を意識して推進することが望まれる。 2. 研究者の育成状況 (優れている点) (各種研究員の受入れ・ 民間等共同研究員の受入に積極的であり、経年劣化研究にお 国際交流の状況等を含む。) ける産業界のニーズを反映している。 国際交流も活発に行っており、この分野での海外貢献と情報 の共有を推進するとともに、本 P J の評価を高めている。 (不十分な点) ポスドクに比べて、大学院修士・博士課程学生の受け入れは 少なく、国内研究者養成は不十分である。ただし民間等共同研 究員の受け入れによって、国内研究者養成に貢献していると判 断される。(改善のポイント) 材料・経年劣化研究は産業界で、のニーズ、が高いことを企業側 から学生に PR する機会を設けるなど、次世代を担う修士課程 や博士課程の研究員の増大につなげる取組みが望まれる。 総括 1 I (優れている点) 上記 1. -3. までの評価に基| 国際的な研究センターとして活動している点は高く評価さ づき当初の開発研究計画の進|れる。また当初の中心的課題だ、った原子力発電所の経年劣化事 捗状況を中心に評価して下さ|象の物理化学機構の解明と並行して、国内の物っくりへの貢献 し、。 を目指した製造プロセスの材料劣化事象への研究も始めてい ることは司Z佃i できる。 (不十分な点) 3.11 福島事故以後の研究課題への取り組み方が必ずしも明 確でない。国際的にみても福島事故以後の日本の取り組みが注 目されている。 (改善のポイント) 本研究に対する社会的ニーズが将来にわたって高いことを 踏まえ、材料開発、劣化予知・予測に関わる専門家を育成する ために、次世代を担う修士課程や博士課程の研究員の増大が望 まれる。 このような観点から、産業界から本分野の社会的重 要性を説明する場を設けたり、本研究に対する学術的好奇心を 喚起するような活動の強化が望まれる。 評価: 1.大変良い
の良い
3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分-17-ll. プロジェクトの開発研究成果の社会〔地域・同本・官界人程調、屋呆へυJ 理71'仏瓜
1. 民間企業への技術移転進捗 (優れている点) 状況について 原子力発電所の材料経年劣化事象の物理化学的機構の解明 に大きく貢献し、民間企業の研究員の受け入れをとおして、研 究開発の指導原理を与える役割を果たしてきた。また国際的研 究センターとしての活動は大きく評価される。具体的技術移転 よりも指導原理の確立への貢献を評価すべきである。最近の民 間企業との共同研究では製造プロセスでの具体的課題の解明 に貢献している。 (不十分な点) 民間企業への技術移転が少なく、分野も限定であり、今後の 推進努力が必要と思われる。 (改善のポイント) 研究の性格上、民間企業への技術移転は難しい(ある特定の 分野に特化しての計測装置等となっている)面があると思われ る。 しかしながら、視点を変えて、健全性の診断や劣化予測を行 うサービス(ソフトウェア)としての形態での事業化という視 点、から、プラントメーカ、ジェネコン等へ包括的な技術パッケ ージを移転するという観点でその可能性を検討してはどうか と思う。(ただ、研究成果の権益を事前に確保することが必要 である。) 2. 発明、特許権その他の知的 (優れている点) 財産権の状況について (不十分な点) 初年度に 2 件の特許を申請しているものの、現時点で特許の 取得は 1 件も無く、今後注力することが望まれる。 (改善のポイント) 知的所有権に関する学内専門家も参加したプロジェクトチ ームを作り、特許取得等の推進を図ることが考えられる。 今までの研究成果の棚卸による特許取得の確実な推進、今後 の特許取得計画の立案が望ましい。3. 論文・著書・学会等発表の状 況 (優れている点) 原子力発電所の材料経年劣化事象について、研究期間を通し て多くの優れた論文を発表してきている。 また国際学会で多くの招待講演を行い、この分野での研究を 主導してきていることは高く評価される。 (不十分な点) 第一人者である庄子教授に続く研究者の方々の論文発表等 が今後活発になることが望まれる。国外の発表に比べて国内の 発表が少ない。 (改善のポイント) 廃炉の経年劣化研究、生産プロセスの経年劣化研究等で中 堅・若手研究者が論文・学会発表するインセンティブ作りも検 討してはどうかと思われる。 4. 各種表彰・受賞・新聞報道等 I <優れている点) の状況について
│
庄子教授は経年劣化研究の第一人者として“腐食防食学会の 功績賞"を受賞されるとともに、原子力経年劣化研究に対する “原子力安全功績者"の表彰を受賞され、プロジェクトの評価 を高められている。 また、経年劣化に関する新聞記事や取材も多く、この分野に おける名声が高い。 (不十分な点) (改善のポイント) 東北大学未来科学技術共同研究センター“経年劣化現象の解 明と予知・予測手法の開発"というタイトルで、の対外発信が 時々実施されることが望ましい。 また、次世代を担う研究者の積極的登用が望まれる。 一19-総括 n
I
((優れている点) 上記 1. ..., 3. までの評価に基| 本研究成果は原子力発電所の経年劣化に関する国際的な知 づき、「新産業分野創出 J I 二結び|恵・知識の集約に貢献していると評価される。また、今後国内 つく開発研究成果が出ているか|の発電所の経年劣化ルール作り、予防保全への活用が大いに期 (研究のアウトプット)、また現実|待される。 に「新産業分野創出」注1)(研究成| 新産業分野創出という点では現状では成果は限定的である 果に基づく産業活動のアウト力|が、電力会社・プラントメーカへの研究成果の活用は今後大い ム)に結び付いているか、を中|に期待できる。 心に評価して下さい。 I また、橋梁・トンネル等の社会インフラや生産プロセスの経 年劣化対応の分野への展開も期待できるので、その方面への新 U こニこで言う新産業「分里野予 新産業に結びび、つく新たな切り口.独自性。
I (不十分な点)
現時点では一部の経年劣化にかかわる計測装置開発等への 展開に留まっていること。 (改善のポイント) 機器/設備の経年劣化に関する予知・予測技術は、計測装置 などのハードウェアの形態での事業に加えて、健全性の診断や 劣化予測を行うサービス(ソフトウェア)としての事業化を促 進する観点から、プラントメーカ、ジェネコン等への包括的な 技術移転等の可能性の検討が望まれる。 評価: 1. 優れた研究成果を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。①優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出 J に結
び付くには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出」に 結び付く成果も期待出来ない。E. プロジェクトの研究費の実績
総括 mI
(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その| 研究期間を通じて、民聞からの外部資金を各年 99-158 百万 資金が十分に活用されているか|円を得て、同時に固から各年 263-87 百万円の研究資金を得て の観点から評価して下さい。 きた。民間および国からの研究資金をバランス良く獲得してい ることは、研究内容の充実に大きく貢献している。またポスドクの受け入れを通して国際的評価を高めてきている。 (不十分な点) 外部資金は潤沢ではあるが、政府等の原子力分野の方向転換 で、今後は資金獲得が難しいことが懸念される。 (改善のポイント) 今後の成果の反映が期待される廃炉の経年劣化研究、生産プ ロセスの経年劣化研究等の新規展開分野からも研究資金を獲 得するよう活動することが望まれる。
-21-W. 総合評価 総括 I...m を踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 経年劣化事象の解明と予知・予測手法の開発は、運転中の原子力発電所等での健全性の評価 や予防保全の観点からのニーズが高かった。しかしながら現在では、橋梁・トンネノレ構造物等 の社会インフラの健全性確保及び生産プロセスを構成する金型等の寿命予測、さらには福島に おける廃炉に伴う放射性物質の封じ込め構造材の長期健全性確保等でもその重要性が高まり、 本研究の社会的ニーズはさらに高まってきていることから、研究の先見性があったものと評価 できる。 国の厳しい財政事情にもかかわらず、固からの資金が継続され、民聞からの資金も確保して いることは、この研究の成果が社会や産業界からも幅広く期待されている結果であると評価で きる。研究自体もほぼ予定通り進捗しており、今後杜会、産業界への還元が期待される。 また、プロアクティブ専門家会議の活動を通して、本研究成果は原子力発電所の経年劣化に 関する国際的な知恵、・知識の集約に貢献していると評価される。今後、世界基準となる原子力 発電所での経年劣化に関する評価や対策のルール作りへの活用が大いに期待されるところであ る。 新産業分野創出という点では現状では成果は限定的であるが、機器や設備の診断技術、劣化 予測技術という観点から、電力会社・プラントメーカへの研究成果の活用は今後大いに期待で きる。さらに、橋梁・トンネル等の社会インフラや生産プロセスの経年劣化対応の分野への展 開も期待できるので、その方面への新産業分野創出も可能と考えられる。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 今後の福島での廃炉に関連した長期健全性に関する研究など、今後も成果が期待される取組 みにつながっており、この分野での人材育成も含めて、今後も継続的な研究が期待されるとこ ろである。
研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)
(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。二本正昭、諏訪部繁之、内田裕久)
プ口ジエクト名 l 極限磁性スピンナノ構造体の創製
プロジェクトリーダー名|高橋 研
1.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等
1
.開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) 2. 研究者の育成状況 (優れている点) 本 PJ は、(i)鉄基、鉄窒素系化合物ナノ材料の創製、 (ii
)
高性能 MRAM, SV ヘッド用要素技術開発、 (ii
i) 垂直磁気記録ス パッタ媒体の材料設計、プロセス技術開発の 3 つのサブテーマ から構成されている。(i)では、「準安定相 α" -Fe16
N2
相の創製」 に成功しているが、これは磁性材料研究の快挙である。(
i
i
)
(ii i)に関しても TMR 素子や媒体材料改良に関する重要技 術を開発し、 HDD 関連メーカで活用されている。学術の社会貢 献を意識した研究開発が行われている。 (不十分な点) 「準安定相 α" -Fe16
N2
相の創製j は学会にインパクトを与え たが、応用や実用化に向けた道筋はまだ見えていない。挑戦性 の高いテーマではあるが、実用化に向けて努力継続頂きたい。 (改善のポイント) 窒化鉄磁石の保磁力増大、温度特性改善、量産化技術の開発 などが実用化では必要である。産学連携で実用までの道筋明確 化を図って頂きたい。 (優れている点) (各種研究員の受入れ・ 5 年間で博士 7 名(社会人 4 名)、修士 9 名の育成は立派で 国際交流の状況等を含む。) I ある。海外を含め外部に目を向けた人材育成が行われている。 招待講演などを通して積極的な国際交流を行っており、情報収 集や発信に対する努力が認められる。また、アジア地域との積 極的な学術交流は注目に値する。 (不十分な点) アジア以外の地域との学術交流にも積極性が望まれる。 (改善のポイント) 最先端研究では、多様な考えに基づく議論や考察が重要であ る。本 PJ の学術成果は欧米でも認識されている。 PJ リーダや 主要メンバーの在外経験のある地域(欧米など)からの研究員 受け入れなどは、検討課題であろう。 PJ リーダ退官に関連する修士・博士課程学生の急減 (2013 年度) は問題であり、対策が望まれる。 つ/】総括 I (優れている点) 上記 1. -3. までの評価に基| 研究サブテーマ (i i) (ii i)の技術課題は本 PJ 開始以前から検 づき当初の開発研究計画の進 l 討しているため、本 PJ 開発した学術成果の産業分野へ大きな 捗状況を中心に評価して下さ|継続的な貢献が認められる。(i)では、産業応用への道筋明確 し、。 化の残課題はあるが、「準安定相 α" -Fe
16
N2
相の創製」により 学会と関連業界から注目される画期的な学術初期成果を挙げ た。新材料技術の実用化では通例 10 年以上の検討が必要であ ることを考慮すると、本 PJ の計画進捗は極めて良好である。 (不十分な点) 当初設定サブテーマ個別項目の(i)④、(ii)③、(i i i)③ ④などの進捗は明瞭には認め難い。しかしながら、研究組織規 模と期間を考慮すると、当初設定目標数が多く過大な目標設定 となっていた可能性がある。 (改善のポイント) 窒素鉄ナノ粒子の大量合成に成功しているが、実用化に向け ては良好な磁気特性を再現性よく得るプロセス構築が不可欠 である。今後も本 PJ で、得た基礎的知見をベースに、実用化、 産業化に向けて粘り強し、努力を継続頂きたい。 評価:巴大変良い
2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分E. プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況
1 民間企業への技術移転進捗 1 (優れている点) 状況について│
研究開発サブテーマ 3 項目に関して、 PJ 発足当初からそれぞ れ関連民間企業と連携して、研究開発を推進している。学術成 果の実用化および経済的要因を考慮、した研究推進が行われて いる。項目(ii) (iii) では本 PJ 成果の HDD 関連メーカで実用化 が円滑に推進されており、評価できる。 (不十分な点) サブテーマ(i)のナノ粒子複合材料の応用(磁石、高周波デ バイス)では、現状、出口がまだ見えていない。新材料開発で は、目標レベルが高いほど実用化までには年数が必要である。 産学連携を継続しながら、高度目標の実用化を目指すことが必 要である。 (改善のポイント) 窒化鉄ナノ粒子を磁石等へ適用するには、バルク化や耐熱温 度の向上、量産化プロセスの開発など、多くのハードルがある。 産学連携を維持した研究継続が望まれる 2. 発明、特許権その他の知的 1 (優れている点) 財産権の状況について 5 年間の PJ 期間に 3 8 件の発明を特許として出願し、 2 件 が特許登録に至っている。発明、特許権重視の PJ 運営がなさ れている。 (不十分な点) 特許出願の筆頭発明者は大部分 PJ リーダである。リーダ以 外の発明提案が少ないなら、残念である。 PJ リーダを筆頭にす る慣例があるなら再検討が望ましい。発明では重要アイデア提 案を行ったメンバーを筆頭者とする配慮、が必要である。 国際競争を見据えて海外出願が必要である。報告書では重要 技術の(窒化鉄ナノ粒子発明)が海外出願されているのかの記 述がない。 (改善のポイント) リーダ以外の若手メンバーからの発明提案と特許執筆の活 性化および国際競争を展望した重要発明の海外出願の強化 (これらは、大学特許の在り方について考えるべき問題)-25-状 の 表 発 等 AAE 学 童自 著 文 論 3 況 (優れている点) PJ 発足から約 1 0 件/年の論文・著書を発表し、約 2 5 件/ 年の学会発表を行っている。 PJ 構成人員数(l 6~20 人)を考慮 すると、極めて活発な活動を行っているものと認められる。 発表先もレベルが高い学術誌や学術講演会が多い。 (不十分な点) H22 年度の論文の明細記述がない。 著書発表に対する積極性が望まれる。 (改善のポイント) 論文数、学会発表数が減少傾向にある。特許出願との関連も あると思われるが、執筆、発表の更なる活性化が望まれる。 また、本 PJ 、研究グループ。からは磁性材料や薄膜に関する多 くの学術情報(論文,講演)が発信されている。これらの知識 をより広く広報するためには学術著書の発行が有効である。リ ーダ、サブリーダが主筆の学術著書の執筆が望まれる。 4. 各種表彰・受賞・新聞報道等 I (優れている点) の状況について 2011 年 3 月に行った「 α" -Fe
16
N2
ナノ粒子のグラムオーダ ーの合成成功」に関するプレスリリースは世界規模で注目さ れ、関連産業や学会に大きな影響を与えた。また関連主要学会 からの複数件の論文賞受賞実績等もある。論文賞や学術奨励賞 では PJ 構成員の若手研究者が多く受賞しており、若手の実績 への大きな寄与が認められる。本項目の状況は大変良好であ る。 (不十分な点) 新聞報道やプレスリリースの頻度が PJ 後半では低下傾向の 印象がある。 PJ で開発した最先端技術の広報継続が望ましい。 (改善のポイント) 高度な科学技術内容を、一般に向けて分かり易い形で広報す ることも必要である大きな研究進展があった時以外で、も広報 可能性を検討頂きたい。 新聞報道や招待講演等では、良い点を中心に取り上げるが、 実用化への問題点等もよく整理して、何が残課題であるかも明 確にして頂きたい。総括 E (優れている点)
上記 1. ...3 までの評価に基|本 PJ からイノベーションにつながる成果が出されている。 既
づき、「新産業分野創出 J I こ結び|存産業 (HDD) 分野に対して研究サブテーマ (ii) (ii i)の項目
つく開発研究成果が出ているか|で、継続的な貢献が認められる。新産業分野に対応する成果と
(研究のアウトプット)、また現実|して(i) Iα" -Fe
16
Nz
ナノ粒子のグラムオーダーの合成J があl こ「新産業分野創出」注1) (研究成!る。希土類代替磁石生産への目途を付けた研究成果は、新たな 果に基づく産業活動のアウト力|磁石製造への切り口を開いており、大いに評価できる。特に窒 ム)に結び付いているか、を中|化磁石は大きな飽和磁化を示しており、発電機などへの適用が 心に評価して下さい。 I 考えられ、風力発電などへの利用も十分に考えられる。 (不十分な点) 注 1) ここで言う新産業「分野」とは、(i)で重要な初期成果が得られているが、新産業創出への道 新産業に結びつく新たな切り口・独|筋が明確化する段階には至っていなし、。 自性。 I (改善のポイント) 上記道筋が明確化されれば、世界規模で関連産業に多大な影 響を与える。チャレンジングな課題に取り組んでいる訳である から、粘り強し、研究継続が望まれる。 評価: 1.優れた研究成果を挙げ、かっ、「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。
巴優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結
び付くには課題を残す。 3. 優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4. 研究成果は他に優れたとは言えず、「新産業分野創出」に 結び付く成果も期待出来ない。E. プロジェクトの研究費の実績
総括 m I (優れている点) 外部資金の獲得状況と、その| 民間および固から PJ 期間中、 100~500 百万円/年に及ぶ多く 資金が十分に活用されているか|の資金獲得実績を挙げている。民間/国の資金ノミランスも実用 の観点から評価して下さい。 I 化を指向した PJ として、妥当である。学術成果および企業へ の技術移転もタイムリーに行われており、資金活用状況も適切 と判断する。 (不十分な点) 特になし。 (改善のポイント) 「 α “ Fe16N2 ナノ粒子の実用化に向けた大量合成と成形体の 作製技術」の確立には、まだまだハードルがあるので、経済産 業省の補助金等をさらに獲得し、「産学官」を上げて脱レアア ース磁石を創生する研究を先導してほしい。-27-N. 総合評価 総括 I... ßIを踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 本 PJ では、(i)鉄基ならびに鉄一窒素系化合物ナノ材料の創製、(ii)高性能 MRAM や sv ヘッ ド実現のための要素技術の開発、(i i i)垂直磁気記録スパッタ媒体の材料設計およびプロセス技 術の開発、の 3 課題に取り組み、(i)では IFe