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友達とのかかわり方を考えよう

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Academic year: 2021

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中学部第1学年自立活動学習指導案

1 題材名 友達とのかかわり方を考えよう 2 題材設定の理由 ○ 本学級の生徒は、3名で構成されている。口話、手話、指文字を併用してコミュニケーションを行っている。 生徒同士のやりとりでは、あいまいな手話表現で相手の理解を確認しないため、正確に伝わっていないことがあ る。入学当初は、勉強と部活の両立を目指したり、みんなを楽しませたいと意欲的な発言をしたりしていた。ま た、中学部では、先輩後輩の上下関係があることや目上の人に対して丁寧な言葉遣いをすることに戸惑いを見せ ていたが、先輩に相談したり友達同士で話し合ったりしながら分からないことを解決しようとする姿が見られる ようになった。1 学期は、自分と異なる意見をもつ友達や先輩に対して受け入れられないことを態度で表すこと もあったが、2学期になり、自分の意見を言葉で伝えようとする姿勢が見られるようになってきている。 自立活動の時間では、学校生活や行事で体験した内容を短文にする学習を積み重ね、友達や先輩とのコミュニ ケーションに役立てている。また、交流及び共同学習で同年代の聴者と筆談で会話を楽しむ様子が徐々に見られ るようになってきている。以下に個別の実態を表に表す。 区分 生徒 心理的な安定 人間関係の形成 A生 ・自分と異なる意見を受け入れられず、強い口 調や態度で接してしまうことがあるが、個別 で思いを聞くと自分がとった態度の理由を 説明することができる。 ・自分の得意なことや不得意なことを理解でき ている。 ・視覚的な手掛かりを基に、物事を判断してしま うため適切な行動をとれないことがあるが、教 師が内容を正しく説明すると落ち着くことが できる。 ・印象に残ったことや楽しかったことを、友達や 教師に話すことができる。 B生 ・トラブルになることを回避するために自分の 思いを我慢することがある。 ・自分でできると分かる活動等には、自信をも って取り組むことができる。 ・特定の友達や教師には自分からかかわることが できる。 ・話を最後まで聞いて質問に答えたり、自分の意 見を述べたりすることができる。 C生 ・自分の感情を素直に表現することができる。 ・自分の感情をコントロールすることが難しい 時は、教師が声掛けすると落ち着くことがで きる。 ・疑問に思ったことを分かるまで質問することが できる。 ・これまでにかかわりのある人との遊びや集団活 動に積極的に参加することができる。 ○ 本題材は、特別支援学校学習指導要領自立活動編「2 心理的な安定 (1)情緒の安定に関すること (2) 状況の理解と変化への対応に関すること」「3 人間関係の形成(2)他者とのかかわりの基礎に関する こと(3)自己の理解と行動の調整に関すること」の二つを関連付けて構成している。 本題材では、自分の言動が友達に与える影響を考えることで、自分の言動の理由を伝えたり相手の思いを受け 止めたりすることができるようになることをねらいとしている。本題材の間違い行動を見つける活動は、他者と のかかわりを客観的に捉えることができ、友達とやりとりしながら互いの考えを共有することができる。適切な かかわり方を模索する活動は、不適切な行動であることに気付いていても改善できない自分の行動を振り返り、 改善策を考えることができる。また、具体的な方法に気付いたり立場を変えた見方が経験できたりするなど、相 手の立場に立って思考することは、コミュニケーションの基礎であり、人間関係を構築する上でも大変意義深い と考える。 〇 本題材の指導に当たっては、友達との適切なかかわり方を考えることができるように「確認する」「考える」 「まとめる」の3段階で構成し、言動の理由を伝えたり友達の気持ちを受け止めたりする活動を取り入れながら 進めていく。 「確認する」段階では、自分の言動を振り返ることができるようにする。そのために、視覚的な教材・教具を 提示することで、不適切なかかわりをする人とされる人を明確にイメージすることができるようにする。また、 行動の理由や気持ちを言語化して吹き出しに書き表すことで、自分の言動を振り返りながら、不適切なかかわり に気付くことができるようにする。 「考える」段階では、友達との適切なかかわり方を考えることができるようにする。そのために、場面、状況、 配役等を設定してロールプレイを行わせたり、場面を振り返りながら話し合わせたりすることで、友達との適切 心理的な安定 人間関係の形成 B生 ※ 本指導案は「福岡県教育センター長期派遣研修(聴覚障がい教育に係る研修)」における授業実践として作成されています。 教育センターホームページの「長期派遣報告書:平成 30 年度:各研修報告書」と併せてご覧ください。

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なかかわり方について具体的な場面を想像しながら整理することができるようにする。 「まとめる」段階では、適切な友達とのかかわり方をまとめ、日常化することができるようにする。そのため に、友達との適切なかかわり方についてワークシートに整理させることで学習内容を確認することができるよう にする。 題材を通して、生徒が安心して客観的な立場から発言ができるように、視覚的な教材を用いたり共感的な言葉 掛けを行ったりする。 3 題材の目標 〇 不適切なかかわり方をする人とされる人の行動の理由や気持ちを考え、不適切なかかわり方について気付く ことができる。 〇 友達との適切なかかわり方について理解することができる。 4 題材の計画 第一次 不適切なかかわり方をする人とされる人の行動の理由や気持ちを考える。・・・・・1時間 第二次 適切なかかわり方について考える。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間(本時) 5 本時 (1) 本時の指導観 本時では、三役(誘う役、誘われる役、観察する役)の立場を交代しながらロールプレイを行うことを通して 友達との適切なかかわり方について理解することをねらいとしている。 導入では、前時を振り返ることで本時の学習内容に気付き、主体的に活動することができるようにする。そ のために、キーワードとなる言葉「友達」を意図的に隠し、当てはまる言葉を考えさせたり、前時で学んだ言 葉「不適切」から本時の言葉「適切」の意味を想像させたりしながら、めあてや学習の流れについて説明する。 また、共感的な声掛けを行うことで、生徒が安心して発言ができるよう雰囲気づくりを行う。 展開では、場面や状況(以下三場面)を設定したロールプレイを行い、友達との適切なかかわり方に気付くこ とができるようにする。そのために、三場面について適切なかかわり方に気を付けて、誘う人、誘われる人の言 動を考え、ロールプレイを行わせる。配役については、個々の生徒の日常生活の課題を考慮しながら設定する。 また、ロールプレイの内容を板書することで、それぞれの場面を振り返りながら話合い活動ができるようにす る。 終末では、本時の学習で気付いたことをまとめることができるようにする。そのために、話し合った内容を振 り返ったり板書を見直したりするよう声掛けをする。また、学習内容をワークシートに整理する場面を設ける。 (2) 本時の目標 〇 友達との適切なかかわり方について理解することができる。 <個別の目標> A生 ・友達とかかわる時の話し方や態度で気を付けることについて具体例を挙げ、文章で表現することができる。 B生 ・友達とかかわる時の話し方や態度について気を付けることを発表することができる。 C生 ・友達とかかわる時の話し方や聞き方について考え、発表することができる。 (3) 準備 ①掲示用資料(題材名・めあて) ②前時の資料 ③ルール表 ④配役説明表 ⑤場面や状況が分かる絵 ⑥配役カード ⑦会話表 ⑧ワークシート (4) 展開 学習活動・内容 指導者の支援及び留意事項 教材・教具 1 本時のめあてを知る。 〇 題材名及びめあての「友達」の部分を隠し、当てはまる言葉を 考えさせることで、本時のめあてをつかむことができるようにす る。 ①

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2 前時を振り返る。 ・本時の学習内容が分かるこ と 3 ロールプレイを行い、適切 なかかわり方について話し 合う。 ・適切なかかわり方について 気付くこと (1) 下校中、バスでとなり同士に座ろう と誘う時の方法と誘いを積極的に受 ける方法について考える。 (2) 昼休みにドッジボールに誘う時の 方法と仕方なく誘いを受ける時の方 法について考える。 (3) 文化祭の劇の話合いで劇のキャスト に立候補しようと誘う時の方法と仕 方なく誘いを断る方法を考える。 (4) 適切なかかわり方について整理す る。 4 活動内容を振り返り、気付 いたことを発表する。 ・適切なかかわり方について 整理すること 〇 前時の学習内容を振り返らせることで、本時のキーワード「適 切」の意味を確認し、友達との適切なかかわり方について話し合 うことができるようにする。 〇 終末で学習活動を振り返る時間を設けることを知らせておく ことで、気付いたことを発表したりワークシートにまとめたりす ることができるようにする。 ○ ロールプレイのルール表を黒板に掲示しておくことで、内容の 理解を促し、必要な時に確認することができるようにする。 ○ 三役(誘う役、誘われる役、観察する役)の役割を書いた表を 使って説明することで、役割を意識して話合いやロールプレイを 行うことができるようにする。 ○ 絵を用いて場面や状況(三場面)を説明することで、場面を具 体的にイメージしながら話の続き(適切なかかわり方)を考える ことができるようにする。 〇 誘う役と誘われる役の吹き出しを色分けして提示することで、 立場の違いを明確に捉えて意見を整理することができるように する。 ○ 一人一人の日常生活での課題を考慮しながら配役することで、 自分の経験を想起しながら演じたり具体的な意見を発表したり することができるようにする。 ○ 三役(誘う役、誘われる役、観察する役)を交代しながら思い や考え、根拠を発表させることで、適切なかかわり方に気付くこ とができるようにする。 ○ ロールプレイ時の話の流れを板書することで、それぞれの場面 を振り返りながら話合いができるようにする。 〇 板書した内容を振り返りながら、適切なかかわり方について一 人一人に気付いた内容を発表させることで、互いの意見を確認し たり参考にしたりすることができるようにする。 ○ 学習を振り返り、感想を述べたり適切なかかわり方について気 付いたことをワークシートに記入したりすることで、適切なかか わり方を確認したり整理したりすることができるようにする。 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ (5) 評価 生徒名 評価基準 評価 A生 ・話し方、表情、態度等に気を付けて話すことが大切なことに気付き、ワークシートに書く ことができる。 B生 ・話し方、態度、話は最後まで聞く等の気を付けることを挙げ、発表することができる。 C生 ・うなずいたり相づちを打ったりしながら聞くことの大切さについて、発表することができ る。 6 座席図 友達との適切なかかわり方 について考えよう。 めあて 教 卓 B C 黒 板

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