MEMolR50F SAOAMI INSTI
−
)U・
TEOF
TECHNOLOGY No
.
6,
Vo1.
1,
1972自
由
境
界
問
題
と
し
て の
拡
散
火
炎 問
題
に
対
す
る
数値
解 法
に
つ いて
斎
藤
武
雄*Numerieal
Method
for
aDiffusion
Flame
Problem
Reduced
to
aFree
Boundary
Plobrem
by
Takeo
SAITo
Anumerical method for two
−
phasefree
boundary problem arisingin
diffusion
且ame of Burke−Schu−
mann type
is
proposed.
It is revealed
,
for the 丘rst セime
, that a certain problem of diffusionflame
is
「educed t・ ・
free
b・und ・ry p・・bl
・m (・ ・St・f・ゴ・p・・bl・m )whi ・hhas
been
・t・di・d by m ・ny phy。i
,i
、t、 a。d mathematicians for a century,
A new methodfor
the numerical solutionby
a負nite difference scheme adopting
Crank ・
Nicolson’s
difference
formula is fQund.
This method is widely applicable to other
problems of free
boundary
such as melting,
freezing,
evaporation,
recrystalization,
dissolution
,
solidi.
fication
,
sublimation and ablation.
§
1.
緒 言考 える領 域 内に
,
あ る 量 (た と え ば,
質 量 流 束や 熱 流束な ど)の不連続 面が存 在 し, その面が, 周 囲の境界 条
件に拘 束を受けつ つ 時 間的に移 動する よ うな 問 題は
,
自由境界 問 題 (free boundary Problem ) と 言わ れ, 従 来 よ り
,
おもに数 学 者 及 び 物 理 学 者の手に よっ て, 究明 さ れて きてい る。
こ の 問題は,
不 連 続 面の 存 在の た め,
多 くの 場 合,
非線形に な り,
その解 析 解 も非 線形第二種 Volterra 型 積 分 方程 式で 表 現さ れ てい るが, 実 際のエ 学上 の応用面か らは , 数 値 解 法が非 常に 困難で, これ ま で信頼出 来 る有 効 な 方 法は 見 当ら ない。
筆者は, 拡 散 火 炎の研 究 D の 過 程に お い て,
Burke
&Schumann
に ょ り扱わ れ た拡散火 炎の問 題2} は, こ の 自 由境 界 問題 に 属 するこ とを 始め て 見 出し, こ の間題 をCrank −Nicolson
公 式を 採用 し た 有 限 差 分 方 程 式に よ る 数 値 解法に よっ て解明し た。本 論 文は, こ の解 法が
,
他の多 くの 自 由境界 問題, た とえ ば,
金属の 溶 融,
氷結, 再結 晶, 液滴の蒸発,
解 * 助 教 授 機 械 工学 科 1971 年9
月29
日受理 離, 昇 華, 凝固,
そ れに宇 宙 船の ア ブ レー
シ ョ ン (abla−
tion)の問 題 などに 対 する具 体的 解法に も 適 用 可能であ る との考 えか ら, こ れらへ の適用をも考 慮 して取ま とめ た もの で ある。
§
2
.
従来
の 自 由境
界問題
の取扱
い自由境 界 問 題 (
free
boundary
Problem )に関 する最初の文 献は
,
1889 年のJ.Stefan3
}* の もの で ある。
そ のため,
この 種の問 題は彼の名に因ん で Stefan’
s prQ・
blem と も 呼 ば れ る。 まずこ の聞題の 代表 的 な 例 を 示 す。今, X: 横 方 向距離
,
t: 時間,
U (X,
t);点 (X.
t)に お ける温度, s(t); 境界の位 置とす れ ば,
第1
図に示 すよ うな充 分に厚い金 属 板の一
方の端を その金 属の溶 融 点 以 上の温度に保ち,
温 度 勾 配 が 常に一1
に な る ように 維 持 した場 合に溶 けた 金属 とい ま だ溶 けて い ない 金属 との 境 界 x=
s(のを求め る問 題は次の よ うに formulate す *Joseph
Stefan (1835.3、
24〜
93.
1.
7)Physisist
of
Austria,
1863Prof.
ofWien
University,
1884
Stefan−Boltsman
ガslaw
NII-Electronic Library Service 相模工 業 大 学 紀 要 第
6
巻 第1
号 → → → → 熱 流 束 → → → → t=
O t=
tl O x(tD 第1
図 自由境界 問 題の 代 表 例 (半 無 限 金 属 平 板の 溶融〉 る こ と が出来る。1
織
1
∴
}
(1)た だ し, (1)に お い て, 温度伝導 率 な どの物 性 値は, 簡 単の た め, すべ て X
,
t の 中に 含まれて い る と考 える。 上式か らわか る ように , 方 程 式 自体は古 典的な熱 伝導型 で あ る が,
通 常の熱 伝 導の問 題 とは次の よ うな 点で全 く 相 違 す る。 第一
に,
考えて い る 領 域の 中に , 温度 勾 配 ∂ee/0X
の不連 続面 が 存 在す る。
第二 に, し か もその不連 続面 (i.
e.
freeboundary
)の位 置は, 時 間と共に 移動 し,
その動き方は,
既知で は な く式を 解 く過 程に おい て 始め て定 ま る もの であ る。 こ の よ う な境 界の移 動 を伴う問 題と し て は
,
従 来 movingboundary
problem4 )一
一
10)とい うの があるが, その 多 くは
,
境 界の動き方が,
あ ら か じめ与えられ てい るもの であっ て解 析の手法は通 常の た と え ば,
熱 伝 導問題の場 合 とほとん ど同様である。
自 由境界 問題に属する物理的 現象に は, こ の meltin9 の 問 題の ほ か , 湖 水の表 面が凍 結する場 合 な どの氷 結の問 題,
再 結晶の問題, 液滴な どの蒸 発の 問題,
解 離の問 題, 昇華の問 題, 固 形 化の問 題, ablation の問 題な どの 自然 界の重要な問 題が含 ま れ る。 更に,
こ の あと述べ るよ うに
,
拡 散 火 炎の問 題や tissue の 中を lactic acid が反応しな が ら浸 透 する問 題11,が新しく仲 間 入 りを する 。 具体的 な 数 値解 法に入 る前に, こ の問 題に対す る解 法の 経過に つ い て簡単に 述べ る。
Stefan
の研 究の後,1931
年,
M.
Brillouini2♪は, 自 由 境 界 問 題 の特 別な場 合につ い て解 を得た が問題の解 の存 在や一
意 性につ い て は言及 しなか っ た。
1950 年 代に入 りG .
W.
Evansi3 [,
G.
Ses−
tini, A・
Datzeff ら は,0
≦t
≦ ○ 。 の範囲で, 系 (1
) の問 題の解の存 在と一
意 性の証明に 成功し た。 ま た1.
Kolodner14) は, 初め て
,
two−
phase freeboundary
problem に関し て, 彼 等 と 同 様に, 非 線 形 型
Volterra
第二種の積 分方 程式に よる 解 を 得て い る。 そ の後, A.
Friedmanl5〜
18,は , 同 じ二 相 自 由 境 界 問題につ い て解 析 し, 二相の場合 は,
境 界の動 き方は, 必 らずしも単調 (monotonous >で ない こと を 示 した。 実 際, 拡 散火炎の火 炎 面の形 状は, over ventilated flame* の 場 合 は ,
ds
/dt
(但 し s は火炎面 位置)は, 最 初は, 正で, 途中で 負に 変わ るの で単 調 変 化で は ない。 最 近になっ て, Ber−
nardSherman
は , 筆 者の提起し た基 礎式に基づい て, 後に述べ る (8
)一
(14)式の 問 題 の一
次 元の問 題 (i。
e.
,
flat
flame
の場合 )につ い て, 解の存 在の証明 を試み て い るtg} 。 自由境界 問題の研 究は, こ の他,Boley20
)・
21},Miranker and
Keller22
,・
zz},
Dresselza〕,
25 ,,
Kyneree )・
27),
Evans
ll−lsaacson・
MacDonald28
},Landau29
),
Suttonso), Douglas31)
,
Shiffman32, , Shermanss }一
一
3e) , Citron3Tl 等 に よ り行なわれて い る。
自 由 境 界 問 題は, 厳 密解が得ら れる場 合が 非常に 少な くほ とん どの場 合 explicit solu−
tion は望 むこ と が 出来ない。 多くの場合,
解の 形は , 非 線 形Volterra
第二種の積分 方 程 式に 帰 着 さ れるが, 数 値解を 求 め るこ と が非 常に 困 難で ある の で,
実 際の応 用 面か ら考 え れ ば, 利用価 値が少ない 。 そこで, 自由境 界問題の数 値 解 法が必 要 と なるが,方 法と しては,G .
W .
Evans
,E .
lsaacson
,J
.
K .
L
MacDonald2s
〕 らが提唱し てい る級 数 展 開法とJ
.
DouglasJr.
と T.
M .
Gallie
Jr.
as)が 行 なっ て い る有 限 差 分 方 程 式に よ る方法 とが あ る。 級 数 展 開 法は, 級 数の 係 数を求め るこ と が, 非 常に 困 難で あるこ と と, 級 数の収 束 範囲 が限 られてい るこ と の た め に, 実用 的ではない。 これ に対 し, 有 限 差分方 程 式に よ る方法は,級 数展開法の ような 欠 点 が ない上,任意 * 酸 素 濃 度が大き く 火炎の 尖 端 が 閉じ る よ う な火 炎を 言 う。 これ に対し, 尖 端が閉じない 火 炎を underventi・
lated flame と言 う。
こ の 揚 合は, 単 調で ある。 ぞ2
一
N工 工一
Eleotronio Library自由境界問題 と し ての 拡 散 火炎問 題 に対 す る数値 解 法に つ い て (斎 藤 武 雄)
の境 界 条 件に対し適用可能で ある点か ら最も実用 的で あ る と思われ る。 た だ, Douglas と
Gallie
の方 法の適 用出 来る 範 囲 は
, 一
次 元 の one−
phasefree
boundaryproblem に限 られ
,
しか も, 境 界の動 き 方 が, 単 調で あ る もの に限 定 される。 そこ で,
次節以降に おい て, 問 題を two
−
phase 問題と して, Burke・
Schumann type のcylindrical
diffusien
flame に しぼっ て, その数 値 解 法につ い て, 詳述 する。 §
3.
二 相 自 由 境 界 問 題の数 値解
法 two−
phase 自 由境界問 題の例と して,
拡 散 炎の問 題を 取 ヒげ, その数値 解法につ い て述べ る。 前 節に おい て述 べ た よ うに,
自由境 界 問 題に おい て ば, 境界が時 間 ある い は, 場 所 と共に 移動す るの で, 通常の有限差 分方 程式 に よ る数 値 解 法は , 適 用出来ない。
その た め , 自 由 攬 界 が 移動する場 合で も成 立 する ように , 境界近膀での差 分 式を構 成す るこ と が 必 要で ある。一
相の 自 由境 界問 題 の 数 値 解法に つ い ては, 既に , DouglasJr
.
とGallie
Jr
.
38) に よっ て研 究 が 行 なわ れて い るが,
前 述の ご とく,
二 相 の 自 由境 界問 題の ように境 界の動きが単調で ない問 題に 対 して は,
適用出 来ない。 また,
彼 等は,
有 限 差 分 公 式 とし て explicit 型 を 用い てい る が, 周 知の ように, こ の公 式に おい て は, 空間の キザ ミ コX と時 間キ ザ ミ At の 間にdt
≦ (Ax
)2/2
とい う制 約 が あり,dt
を任 意の 大 ぎさに と れ ない ため , 演 算 時 間 が 莫 大に なっ て実用 的 ではない 。 その ため,
こ こ で は,新た にCrank ・
Nicolson
公 式3D )を採用 した。
こ の公式で は, 安 定 範 囲に関 して,
At
とdx
の問に, 特別 な制 限が ない ため , 計 算 時 間の 大 幅な短 縮が可 能で ある。 3.
1 拡散炎の問 題の基 礎 式第 2図の よ う に, 同 心 的に配 置 された 二つ の 円管の有 限長の 内 管か ら燃 料と酸化 剤 の混合流 が, また こ の内管 と無 限 長の外管との 間の annulus 部分か ら酸 化 剤流が
,
同 速 度 で 流 出し,
図に示す 形 状の cylindricaldiffusion
flame
が出 来 る場 合につ い て,
火 炎の形 状 及び 濃 度 分 布 に っ い て の解 析を 行な う。
こ の よ うな 火炎 は,
Burke−
Schumann2
)に よ り最 初に 行 なわ れた の で, Burke−
Schumann 火 炎 と呼ぶこ とも ある。
燃料中に 含ま れ る02
の量は , 可 燃限 界外の量である。
理 論解 析を する上 で,
次の よ うな仮 定を設 定 する。(1)
.
火 炎領域に おける燃 料 側 流 速 と酸素 側流 速は,
等 しく一
定である。 (2).
物質の伝達は,
拡 散のみに ょ り乱 ∂u ∂γ Glv er e 厂 or 〜1
↑↑
ir
思
L 第 2図1
↑↑
1
δこノ δv δ 罪 扉=
歹=
∂.』
o OUTER TUBECylindrical
Flame
れ や その 他の 因 子に は よ らない 。 (3).
拡 散は , 半 径方向 の みで , 軸方 向拡 散は ない。 (4).
温 度 場の影 響は ない 。 (5
),
浮 力は 考慮しない 。 (6
).
圧 力は, 場 全 体にわた り一
定で ある。 (7).
燃焼に よ るモ ル 数 変 化は ない。 (8).
反 応 は.
数 学的に一
つ の面で起こ る。い ま
.
r,
y を そ れ ぞ れ半 径 方 向 距離,
軸方向距離を表 わす 座 標と し, U (r,
y): 点 (r,
y)に おける燃料 濃度 (モ ・レ濃 度 )V
(r,
y
): 点 (r,
y)に おけ る外側 流 中の酸 素W
(r,
y);点 (r
,
y)に おけ る燃 料 流 中に 含ま れ る酸 素の 濃度Uo
,
Ve
,
vao
: そ れ ぞ れ U, V,
W の初期 濃度D
,,
1
)2,
D3
: そ れ ぞ れ 燃料.
外 側流中の 酸素,
内 側 流 中の 酸素の拡 散 係数 V1,
V2; それ ぞ れ 内 側 流, 外 側 流の流速L ,R
: それぞれ内 管,
外 管の半 径W1 ,
W2 ,
U72
: それぞれ燃料,
外側 流 中の酸 素, 内 側 流中の 酸素の 反 応 速 度 S(y): 自 由 境 界 (火炎面 ) とす れ ば,
上 述の仮 定の も とに おける濃 度U
,y
,罪 に 対す る拡 散 方 程 式は,
次の よ うに なる。…
i
;
…
臓
二
重
liii
…
i
飜
箒
三
三
三
IL
竃
}
(2) こ れ らの式に対 する初 期 及び境界条 件は,
3
NII-Electronic Library Service 相摸工業 大 学 紀要 第
6
巻 第 1号 U≡0
に おい てU = Uo,
V
=
0,
W
=
Mo
O≦r≦L
U =0.
V =Yo ,
冊二
〇L
≦r≦R
r (3) r=
O,R に おい て ∂U
/∂r=
∂Y
/∂r;
∂W
/∂r=O,
v≧0
で ある。 (2),
(3)の問題は,
右辺 に 反 応 項 Wl, W2 ,Ws
が含まれる た め, 明ら かに 非線形で ある が,D
、=D2 一
圦=
酬 で か つ , Vt=
・
V2
=
VO の特 別 な 場 合に は , 次 の ように し て, 線形 化 出来る。 反 応は , 火炎面 (fiame
surface )だけで 起こ り, 完 全燃 焼を 行な う もの とすれ ば,W
,=
(M2
+Ws
)/η (4) た だ し,
η は , 燃 料 1モ ルを完 全 燃 焼 させ る に 要する 酸素の モ ル 数を表わす。 従 っ て,
(2
),
(3
)式は,
∂0/∂y
*=
∂2cノ∂γ*2+ ∂c/Pt*∂伊*二
撫
。謝
た だ し, σ= U −
V
/η一W
/η,y
*=iCv
/L2,
k
= Db/Vo,
r* = r/L .
境
界条件 (6) を 満 足 す る (5)の解は, (5 ) (6)C =C
。(LIR
)2− Vo
/η+(2L2
Co
/R2
)・
Σ {Jt
(μ)・
Jo
(μゲ*)exp (
一
μ2彩*)/P
’
Jo2
(μRIL
)}.
(7)た だ し
,Co = Uo
+Vo
/η一
罪o/ηJo,
Ji
は第一
種の Besse1 関数で μ は, 」,(μEIL
)=
=
O の 正根で ある 。 こ の ように, 流 速 が等しくかつ ガス の拡 散 係 数 が 等 し い と仮定 し た特別の場 合に は,
(7
)式に 依 り,
濃度 分 布,
火 炎 面 位 置 等を求め るこ とが出来る。 し か し,
もし,
D1キ 班 キDB
の場 合の ような一
般の場 合は, 上 記の よ うな, explicit solution は得 られ ず 問 題は, 完全に非 線 形 自 由 境 界 問 題 と なる。(
2
),
(3
)の系は, sink termWl
,va2
,Ws
を 境 界 条 件に 含ま せ るこ とに よっ て , 次の よ う に書 き換え るこ と が 出 来る。 ∂U/∂y
;
∂2U
/r2 + (1/Pt)(∂U
/∂r),
o<rくs(v
) (8
)鷺
1
:
磁翻
罰
∂V
/∂y=kl
{∂2V
/∂r2+(1/r)・
(∂7
/∂の }, s(V
)<r<RIL
(9
) (10
) 4 8*(v)=
s(v)/L
,Schmidt
数,
数 と し, 簡 略の た め, * を省略 し た。 上 式で , s(7)は, 火 炎 面 (freeboundary
)であっ て s(0
);1
である 。 上 記 (8
)一
(14
) 式の拡 散 火 炎の問題 が, 自 由境界 問 題 に 属 する か どうか に つ い て は, B.
Sherman
氏の確認を得てい る*19) 。 通常の 自 由境 界問題では, (14)式に 相 当 す る式の 中に , latent heat term
が 存在し,
ds
/ay
の項 が含まれ る が, こ の問題で は, こ の項が欠 如 し て い る。
こ の項が ない こ とで 起る本 質 的 相 異はない が, 数 学 的 取 扱い (例 え ば, 解の存 在や一
意 性 の議 論に お い て) が, 少々面 倒になる ようで ある。
3・
2 有 限 差 分 方 程 式によ る 数 値 解 法 自 由境界 問題の数 値解 法に 関 し て は, 既 述の ように, 級 数 展 開 法, 積 分 方 程 式を解 く方 法, 差 分 方程式 を解 く方法の三つ が 考え ら れ る。 ほ と ん どの 場 合, 解は,Volterra
型 第二 種の非 線形積分 方 程式の形 で 与えられ てい る が,
工学上 の実 際の応用面か ら考え れ ば,
こ の積 分 方 程 式の適 当 な数 値解 法 が ない ため に , 実 用 的 な 解 と は言い 難い。
その ため , 解 析 解 を 出し て, その解 よ り数 値 解を得る とい うの で は なく, 基礎式を直接, 差分方 程 式に変 換し, 数値計 算 を す る 方 が最も有 効で ある。
そ こ で筆者は , こ の方法 を 拡 散火炎の場 合に採 用し,
特に , free boundary 近傍に おけ る挙動 に留 意 した差分 式 を 作 り,
数 値 計 算 を 行 なっ た。
こ の方法は,
他の種々 の 自 由 境 界 問 題に 適 用 が 容 易で あ り, 極め て応 用範囲の広い も1
:
器
諞
1
灘
1}
鋤∂
va
/∂y・
・
k2
{∂2W
/∂r2+(1
〃 )・
(∂W
/∂r)},o
> r>8(v
) (12
)購
:
驪 誇 義
}
火炎面に おける共 通条 件は,
D1
Uo1
∂U
/∂rl=
(1
/η)・
(D2
Vo
[∂V
/∂州+Da
佩ol∂W
/∂rl) (14
) で ある。
た だ し, r* = r/L, U *≡
UI Uo , γ *=
V / Vo, 杯厂*=
p7
/彫o , v *=1
:) 1 y/v,L2 =
(2
/Sc ・
Re
)/(v!L
) ,k1 一D2
vl/D
, v2,
k2 =1
》D1,
So
: レ: 燃 料の動 粘 性 係数,Re
:Reynolds
*Benard
Sherman
博士 との 偶人的 交 信に よ る。 { 刈 N工 工一
Eleotronio Library自 由境界 問 題 として の 拡 散火炎 問題に対する数 値 解 法につ い て (斎 藤 武 雄 )
ので ある
。
筆 者の計 算に おい て は差 分 表 示 式は, 簡 単の ため,
pure diffusion fiame (即ち, 燃 料 流 中に 02 が含まれない 場 合 )の 場 合だけ を 取 上 げた。 最 初に, 従 来
の差 分 公 式 (explicit
difference
formula
)を 用い た 表示 式を説明 し
,
の ちに新 しい 公 式 (Crank ・Nicolson dif−
ference formula ) を 用い た麦 示 式 を 示 す。
3.
2.
1Exp 且ici.
t differenee form 皿la
を 用 い た場 合軸対称の 偏 微分 方 程式 ∂
U
/δy;
∂2U /∂r2 十∂U
/r ∂r (15
) に対する差分表示式は,
半 径 方 向の mesh size を4r ,
軸方向をdv
と し て, r=
0 即 ち,
中 心軸位置をi =
1 と取れ ば,
(σ‘,
ゴーUi,
ゴ_
1)/dy =
(1/(dr
)2)・
{(1
十1
/(2(i− 1
)))・
[ノ耄+1,
ゴー
2し.
ゴ+(1−
1/(2(盛一
1)〉)・
α_
1.
ゴ} 2≦i
≦m−
2 (16) て ある. 尚, 表 示 式に関 して は ,G ,
D.
Smith4
°1の著 書 に詳 しい。
た だ し, 翫,
5 は, 中 心 軸か ら数えて, 半 径 方 向にi
番目 (中心軸をi =
1 とする), 軸方向に数え て (y二
〇を 」1=
O とする)ゴ番目である点の 濃度を表 わす。 r=
0 す なわ ち,
中心軸に おい ては,
(15)式の右 辺 第二 項 (1
/r)(∂Uf
∂r)は,
zero /zero の不 定 形 となる。
その た め この点で は,
その極 限 値を求め な けれ ばな らな い。Maclaurin
の展開公式よ り,
U ’
(・)…U ’
(・)・rU’
(・)・圭
… P厂
’
(・)・…
(・7) が得 られ る が,
(∂U
/∂r)r=
o=
0 よ り, ぴ (0); 0 であ る か ら,
(1
/r)(∂U
/∂r)。 =o→ ∂2U /∂r2 であるこ とが わ か る。 よっ て (15)式は,
r = 0 近 傍で は,
∂ひ/∂y=
:2・
(∂2ひ/∂γ2).
(18) これに対す る差 分 表 示 式は, (U
,,
ゴー
ひ1,
ゴ_
1)/dy
= (4 /(Ar
)2)<〔f2,
ゴーU
,,
ゴ),i =1
(19
) で あ る。
次に,
火炎面 近 傍の差 分 表 示 式である が,
火炎面が,
ay の時 間の間に移動 し て しま うの で, 特に注意を払 う 必 要がある。
自 由境 界 間 題の 数 値 解 法のむ ずか し さは, こ の よ うに境界が,Ay
の進行の 間に 変動して し まうこ とか ら生 ずる。 こ こ では, と くに こ の点に 留意し, 新 し い方 法 を 取 入 れた。
い ま, 第3
図に示 す よ うに,火炎面の仮定位 置をX
〔「》,
その位 置に もっ と も近い (Xt
「} を越え ない 範囲で)格 子 線の位 置 を 中心軸よ り右 方に数え m 番目 とし, そのす ぐ右 隣りの格 子 線の位 置を (n +1)番 目とする。
す なわ ち,Gauss
記 号 [ 】を用い て表わすな らば,
} u,
Tr.
1ノ↑
ゴ1−
1 3 ゴー
1 ひ σ,
.
−
2,
ノ 勾 v。
3.
ノ びη彈 1.
∫ y,、12,
ノ ση
,
げ y”
,
】、
丿
四一
3 況一
2 ゴ31 柵一
1 拠 xω π ト1 暢 +27 じ十3 π 卜4 → 1・
第 3図 自由 境 界 近 傍 (即ち火 炎 面 近 傍 )の 濃 度 分 布5
NII-Electronic Library Service 相 模工業 大 学紀 要 第
6
巻 第1
号 m = [xc
「〕/dr
]+1 (20
) となる。 こ のよ うに すれ ば, m 番目の 点に おける 差分 表 示は, 次の ように かける。
(Um
,
」− Um ,
ゴ_
t)/∠iy =
(2
/(X
【r 〕− Ar
(m−
2)))・
{(Um
_
1,
ゴ一
σ転ゴ)/dr − Um ,
ゴ/(XCr
)− dr
(m−
1 )) 《 1ノ((m− 1
)・
Ar
))・
Um _
エ,
ゴ/(X (r 〕−
Ar(m−
2)),i ;
m (21) したがっ て, (16
),
(19),
(21)式か ら, 燃 料の濃 度に関 1b一
α2一
c12b一
αi一
c2,
Z ゐ一
Ciの
し て,
次の m 元一
次の連立 方 程式が 得 られ る。一
α m_
ユ ゐm_
1『
α nti
一
Cm_
lbmllu
・・,
iu2,
ゴ σ耄.
ゴ [”
−
dエ、
ゴd2,
ゴdi,
ゴUm _
1卩
ゴ@idm
_ 1P u。.
」1
ld .ゴ
_ 」. 一
_」
22
) ただし, b, =4dv/ (dr )2十1
,c1
=b
エー
1,d
エ,
ゴ;
σま, 」1
, αi
=(i
−3
/2)
/(i
− 1 ), bi =(dr)
2
/dy
+C
Ci
=(i
− 1
/2 )/(
¢−
1
),
di,ゴ冨Ui,ゴ_r
( )2/ dy,
α
楢=−
2du
・(1−
1/(2
(?n
−1)))
/((
dr(
m−2)−r
})
dr
)bm
;2d7
/(tiT
(丿ζ
【の一dr
(m−2)))十2
∠lv ( 丿 ζ「Cr
)−
dr
(m−2
))・(xc
「,−Ar (|1
))
)+
1
,4 ,
5
=Um ,i
_1 次 に,外側流体の酸 素 の 濃 に 関 す る偏微分方 程式 ∂W ∂y
=kl
(∂2
γ〃2
+1
〃 ) ( ∂V
/ ∂r) )G
=1
)2Vl
/ DL に 対し も, 同様
に,ただし, 砺÷1=2riy
・ki
/(d
プd
γ(
n十1
)−
X
(「〕)) 十2dy
・乃1
〆((4r(n
+1)−X
[r
り ∠tr‘n− X〔「}
))十1, Cn+1
=2dy・ki(1 十1
/2n
)/(∠ Si4r
(n十
1) − X( 「}
))
, dn +1
.ゴ=臨+1
」_
1,α{n
=(i− 3
/2
)/(i
−1
>,
bi+
n
□(li7 う2/
(dy
・kt
)+
2,+”=(i
−
1/
2
)/(
i−
1),di
+n,
ゴ; Vi , ゴ_1
(dr)
2
/(4y
・kl
)
α1= 2∠t 写
・
k1
/(
Ar ) 2,bl
=
α1
+1
, dl.i=
, ゴ_t,1
=(R
/L )/dr
+ 1 . ( 22 ) , (23
)で 表 わされるmatrix は,いわゆる 対角 線matrix (
tri
− dianal
matrix ) と 呼ばれ るも の で , Gauss の去
を
用す
ことにより ける。(2 j, く11
■
bnエ
「a{2CPt
十1B
+2 − +2α
i十 b‘+
NCi
”一
十1bt_
一α1
鵑l_
工 一!
・ + 副 ..・ .・
1 琉 +n
, Vc_
1.
z
,ゴ
@
し +1,
ゴ In
+・・1
−
Idn + ‘,ゴ dt _1.idl ,ゴ (23)自 由境 界問題と し て の 拡 散火炎 問題に対す る数値解法につ い て (斎藤 武雄) (
23
)の差 分系の安 定 性に っ い て は, 境 界 点の処 理に注 意 を 払い , Brauer の定理 40}を用い て証 明す るこ と が出 来 る。 純 粋拡 散 炎の場 合であるので, (14
)式右辺第二項は, い ら な く,
火 炎面に お け る共 通条 件は,
ioU
/δγ1
=
(刀h
VofTiDi
Uo
)・
1
∂V
!∂γ1
.
(24) ∂U
/Orく0,
∂V/∂r<0鋤 であるこ とを考 慮すると上式 は , ∂U1
∂r =一
(Ph
Vo
!rpaUo
)・
(∂σ/∂r) である か ら, 差 分 表 示 式は, Um,
j/(X
〔「+1)一
(m−
1)4r
)=
(ヱ)2レ「o!ηD1
卍ニノb
)・
V
:n +1.
ゴ/(%dr − X
(「+1〕) し た がっ て,
火炎面 位置のX
{「+1) 近 似は (25)x
〔「 +1}; (nArUm ,
ゴ+k
(m− 1
)th
Vn
+1,
ゴ〉/(UTm.
ゴ +k・Un
+1、
ゴ) た だ し,
k =D2
Vo
/ηD1
Uo
(26) か ら, 求め られ る。
すな わち, 始め の仮 定 位 置X
〔「〕 を 補正する新 しい 位 置X
〔「+1} がこ の式か ら定め られる。 順 次こ の,X
{「
+1} を , 前と同 様にxc
「〕 とし て ,itera
−
tion をX
〔「+1]一
X
〔「
)<δ(δ は精 度で10”
4・
・
10”
6 位に 取る)に な る まで行ない,
次の time levelに移 行す る。次の time leve1(ゴ+ 1)の火炎面 位 置の第 zero 近 似
型
摯
1 と しては,X
狸
1;
2X ゴー
Xj_
1(27) とすればよい 。 ここに
,Xj ,
Xj _
1 は,
それぞれ フ,
3− 1
timeleve1
に おける確 定火炎 面 位置である。
(ゴ+1>time levelに おける
勾
の 位 置は, 次の三 つ の うちいず れか で ある。 (i
).
m 番目 と (n +1
)番目の格子線の間に ある。
(ii).
(n + 1) 番 目 と (n+2
) 番 目の 格 子 線の 間にあ る。 (iii
>.
(m−
1)番 目 と m 番 日の格 子 線の間に ある。
(
i
)の場 合に は, (ゴー1
)timelevel
に お け る差 分 表 示 式は, 前と同じ で よいが, (ii
),
(iii
) 場 合は , 次の よ う に 変え なけ れ ばな ら ない。
まず, (ii)の場 合であるが, こ の時は, 濃度分布は, 第 4図の ようにな り, 仮定 し た火 炎面位 置X ∫掣
1 のす ぐ 左の格 子 線 (i.
e.
,
ゴtimeIeve1
で (n +1 )番目の格子 線 )に 対 応す る濃 度は, ゴtime level で は,
対 応 する位 置 が ない ため , 差 分 方 程 式 を解くこ と に よっ て 直接 求め るこ と が出来ない 。 そ れ故,
こ の 場合は, 火 炎 面 近 傍の 濃 度と し て は, 図の よ う に,
σ瓦ゴ+1 を取 らな け れば な ら ない e 濃 度Um
+1、
ゴ+1 は, こ の timelevel
に おける 確定し た火炎 面 位置Xj
+1 と位置 r = (m−
1)dr
, (m−
2)dr
に おける濃度Um ,
i+1,
Um
_
1.
ゴ+1 とか ら, 濃 度 分 布曲線が,
火 炎 面 近 傍では,
二 次曲線で 表わ さ れ る とし て求め る。 (iii)の 場 合 も,
や は り同様 に 砺,
ゴ+1 に 対応 す る ゴ time levelに おげる濃 度が存在 しない の で, (ii
)の場 合 ゴ+1 」 ゴー
1 ひ。
−
1,
ノ.、 σ 脱,
ノー
1 ひ隗
b1げ÷1v
通 」・
脇一
1 帆 苓翁 ?z十1 π十2 恥一
1 皿 x ∫ π十1 ?し十2 π十3 第 4図 (ii)の 場合の濃度分 布一
7一
NII-Electronic Library Service
相 模工業 大 学 紀 要 第
6
巻 第1
号と同 じく 臨
,
ゴ札 を 求 め る 必 要 が あ る。 こ の よ うにUm
+1,
ゴ+1,V
而 +1 なる濃度が 必要で あ る 理 由は, 次のtime
level
で これ らを 用い る か らである。 以上 explicit型の差分 公 式 を 用 いた 場 合の数 値 解 法につ い て述べ た。
具体的数 値計 算 例は
,
の ちに示 す。
3
.
2.
2 Crank・
Nicolson differenceformula
を用 いた 場合 3
.
2.
1 で述べ た 前 進 型 公 式を使っ た方法 は・
表示式が 簡単である とい う利 点はあるが, その 解 が 安 定で 収束 性 の よ い範囲が,Ay
≦(ar
)2/2
に よ っ て,
制 限 を 受 け る‘° こ の こ とは, 得 られる解の精度を上 げよ う と し て,dy
を 細か くす れ ばdu
は , 極 く小さ くしな ければな らず, 例 えば,dr
= 0.
01 の場 合は, Av ≦ 0.
00005 と な り,
y=
1 ま で到達 する に は,20,
000
回 以 上の ス テ ッ プが 必要と な る。 し た が っ て,
経 済 性の点か らは, 前 進 型 公 式は 実用的で は ない。 そこ で,
上記の ような 制 限の な い差 分 公 式が 望まれるが, これ に 叶 うもの と し て は,
1947 年,
J.
Crank
とP .
Nicolsons9
)に よっ て提案さ れ た い わ ゆ る Crank・
Nicolsondifferece
formula が ある。 こ の公 式は, (
15
)式を, 次の 表示 式で表 わ す もの である。
研
、
广 硫ゴ_
1)/dy
二
(1/2
(」r)2)・
{((i−
o.
5)/(盛一
1))・
防+1,
5−
2Ui,
ゴ十((i− 1.
5
)/(i− 1
))・
Ui_
t.
5十((i
−
o.
5)/(i− 1
))Ui
+1,
ゴ_
1− 2Uj ,
ゴ_
1 十((i−
1.
5)/(i−
1))・
Ui
−
1,
i_
1},
¢キ1
(28)こ の公式は
,
今 考え てい る timeIeve1
ゴ に おける差 分 とその一
つ 前のtime
Ievel
(JL
1)に おける差 分の平 均を取っ た に す ぎない が, その 効 果は 大 きい もの が あ る。
その最 大の ものは, 前進型の よ う にAr
とdy
の 間 に, 制 約が ない とい うこ とで, 任 意の time step が 取 れ る こ とで ある。
し た がっ て, 計 算 時 間の大幅な 短縮が出 来る。Crank ・
Nicolson
公式を実際に , 自由境界 問題に適用 し た 例は ないが, 境 界が 移動 するこ とに よ り生ずる問 題 を 解 決 す れ ば, 次に述べ る よ うに し て適 用可能である。 前と同 様, 純 粋 拡 散 火 炎の場 合 を 取 上 げ る。 燃料管 中心近傍に おける表示 式は,(乙在
.
ゴー
Uz
,
ゴ_
1)/dy
= (2/(Ar
)2)・
(乙ら,
ゴー
Ul
.
i十 こノi
.
ゴ_
1− Ul.
i_
1),i =
1 と な る。 次に, 火炎 面 近傍の表示 式は, 次の三つ の場合 に つ い て, 分 けて考え る必 要 が ある。 す なわ ち, 第5
図 に示 す よ うに, (a ).
(ゴー
1)time 1evel に お け る 火炎 面 位 置X5 _
tが
Xi
と同 じ帯の中に ある場 合,
(b ).
左 隣 りの 帯の中に あ る場 合,
(c ).
右 隣 りの帯の中にある場 合, の 三つ で ある。
まず (a).
の 場 合,(
Um .
i− U
■、
ゴ_
1)/dv=
(1/2)・
{(2
/(Xj・
〔o }− dr
(m− 2
)))・
((Um _
1,
厂Um 、
i)/dr−
U
漉.
ゴ/(Xi
°}− dr
)m− 1
)))一
一
Um_
1.
ゴ/((m−
1)∠fr(Xj・
〔o,−
rr (m−
2)),
十(2
/(丿ぐゴ_
1−
dr
(m− 2
)))・
((乙「m_
1.
ゴ_
1一
こ11π,
d_
t)/rir 明「
ゴ+1 ゴ m_
2 ゴー
1 び ひ鯛_
L ノ y γη
+2,
ノ 妬,
ノ γη.
1,
∫ 徊一
1 悌 x(Φ ノ噂
π・
i・
1 π十2 葛一
Ib xノー
: a xノー
1c 錦 5図Crank ・
Nicolson
公 式 を 用い た 揚合の 火炎面近 傍 濃 度 分布一
8 《 N工 工一
Eleotronio Library自由境 界 問題と し て の 拡 散 火 炎 問題に対 する数 値解 法に つ い て (斎 藤 武 雄 )
一Um .
ゴ_
1/(X
ゴ_
1.
−
dr (m−
1)))Um
_
1.
j−
1〆((m−
1)Ar(X
ゴー
1−
Ar(m−
2))},
i
; m (30 ) (b),
(c)の場 合は,
そ れ ぞ れ,
(Um ,
ゴーUm ,
i_
1)ノ」Ψ = (1
/2
){(2/(丿『ゴte}− dr
(m− 3
)))((Um _
2.
厂Um _
1,
ゴ)/4r− UTn_
1.
j’
,
・
t(Xj
iD)−
dr(m−
2)))−
Um
_
2,
〆((m− 2
)Ar
(X
ゴo〕一
」γ伽一3
))十(2/(
X
ゴ_
1−
」r(m−
2)))・
((Um _
U−
1− Um ,
ゴー
1)/」r− U .
m.
」/(Xi −
1−
dr(m−
1)))−
Um
−
1,
i−
11((m− 1
)dr
(Xi _
1− dr
(m− 2
))}・
1 δ …一
α21『
Cl2b一
αi一
c2■
Zb,
一
Ci一
α m_
1 1■
b1
*−
el*一
(げb2
*一
σ2*1
9
一
adi*・
i =
m (31) (Um ,
i− Um ,
ゴ_
1)/∠f
写=
(112
)・
{(2 /(X
ゴtO〕−
dr (m−
2))〉曾
((こXm_
1,
ゴーUm ,
ゴ)/A7°
− Um .
ゴ/(X
lo}− Ar
(m−
1)))− Um _
1,
ゴ/((m−
1)∠dPt
(X
ゴ〔o }− Ar
(m− 2
)〉) 十(2/(Xi−
dr(m−
3)))・
((U
._
2,
ゴ_
17Um_
1,
ゴ_
1)/∠ir一
砺_
1.
ゴ_
1!(Xj _
1−
」γ(m−
(η レ2
)))一Um _
2,
ゴ_
1/((?泥一2
>Ar(X
}−
1−
dr(m−
3)))}・
i ;
m (32) し た が っ て,
(28)一
(32
)式用 いれば,
燃 料 濃 度に 関 し,
次の m 元連立一
次 方 程 式 を う る。bm _
t一
am●
bi
*−
Ci●
・
o
.
瀞.
’ 研 防一
ー.
… 研,
ゴ一
1 1・
旨
.
°
−
c・一
・i
.
Um −
・・
ゴ.
b
・一
1
−.
U
−.
・」
「
…u
,.
ゴー
1U2 ,
ゴ_
1一
嫉_
1磯 _
1一
嬬 _
1…
−
am *bm
*1
’
1
u
’・
ト 1Um −
・,
ゴー
1…
u
.,
ゴ.
11 (33
) ただ し,b
、一 (ti
・)21,
2dy
+1,b
・;1・
・i=
(i− L5
)!(i−
1)f
・・2
≦i
≦m 」 1,
bi
=2
(dr
)2/∠IZ1
−
+−
2fOr
2≦
i
≦m− 1
, Ci
;
(i− 0.
5)/(i−
1) for 2≦i
≦m−
1,
αm ; {dy/(
dr
(X
ゴω一dr
(?n− 2
)))}(1− 1
/2
(m−
1))bm =
ay/(dr(Xj 〔o ⊃−
dr(m−
2)))+勾 /{X
ゴlo〕一dr
(m− 2
))(Xj
〔o}一
∠dr (っn− 1
))}十1
,b1
*=b1− 2,
Cl*= 1 ,α‘ * = ai
,
for 2≦
i
≦m− 1,
bi
*耳
b
‘− 4
for
2
≦i
≦m− 1
, Ci *= Cifor
2
≦i
≦m−
1,
am *;
」鯉1
(dr (X
}_
一 dr(m−
2)))・
(11
(m−
1)−
1),
bm *= 1−
(dy
/(Xj _
1− Ar
(伽一2
)))・
(1/nr+1/(Xi _
ユー
dγ(m−
1))).
(αm *,b
描 * は, (a)の場 合)一 9
一
NII-Electronic Library Service 相 模工 業 大 学 紀 要 第6巻 第 1号 外 側 流体中の酸素につ い ては (33)式の suHix に % を 加 え, m
=1,
U
=y
とすれ ば,
全く同じで ある。 た だし,bn
+1; {4y ・
k1
/((n +1)dr − Xjlo
})}(1
/(ndr − XjfO
))), Cn+1;
{dy・
kt
/((n +1)dr
一
X
」・
( o[)}(1
/dy
+1
/2n
),αn +i
=
(i− O
,5
)/(i− 1
)for
2≦i
≦1−
n−
1,
bn
+i
=2
十2
(∠fr
)2/∠f
卸・
kl for 2≦i≦e−
n−
1, Cn+i = (i
− 1.
5
)/(i
−
1)for
2≦i
≦t−
?t− 1
, αt=
1,bl
=
(lir)2/dy・
k
ユ+1, 硝+1=1−
{le1
/((n +1
)dT
− Xj −
1)}・
{1/dT
+ 1/(n dr一
濁 の }, 媾+1; (1/dr)(k1
/((n−
1)rir−
Xi _
1))(1+1/n),α
賓
+1=
ai+nfor
2
≦i
≦1−
n− 1,
b変
+i=bi
+n− 4
f・ ・ 2≦i
≦t−
n−
1・ c:
・ 、−
Cl… al*− 1
・ α1* = (4r
)2/Av ・
k1−・
−1.
以 上, Crank・
Nicolson
公 式 を 採 用 して, 火炎 面 位 置 お よび 濃 度 分布を 求め る方法を述べ た 。 火炎 面の第zero 近似 鵜 ω に対 する濃度 分 布が求まれ ば ,X
ゴ ω ,X
ゴ 【2, ,…X
ゴ1の 近 似は,
前述の前 進 型 公式の 場 合と同様に して 求められ る。 (33)式の計算で は, 1 砿 ゴ_
1 は, 既 知で あるの で, 前 進 型の場 合の (22), (23)式 を 解 く時 と 同じ ょうにGauss
の 消去 法 を 用い るこ と が出 来る。
§4
.
数値
計算例
熱 伝導型の 方程 式の境界値 問 題 に つ い て は, 古 くか ら,
幾 多の解法 が あ り, 線 形問題は勿 論, 非線 形問題に っ い て もた とえば,
差 分 法など に よ り解 が得られて い る。
通 常の 非 線 形 問 題の差 分 法に よ る数 値 解は , 精 度の 点に おい ても,
大 変優れて お り,
非 線 形 問題を取扱う上 で, 差 分 法は, 有 効な 手段であ る。 しか しなが ら, 自由 境界 問 題の ように, 考えてい る領域の 中に , た とえ ば,.
濃 度勾配の不連 続面 が存 在 する場 合に は, 従 来の取 扱い 方は, 出 来ない た め,
その解の精度,
安 定 性, 収 束 性が よ い か ど うか の判 断は,
直ちに は, 出 来 ない。
した が っ て , 解 析 解 が え ら れる特別 な 場合 と, 数値 解 と を比 較 し, 解の精 度 を 検 定しな け れ ば ならない 。 好 都 合なこ と に,
(8
)一
(14)の系の explicit solution は, Vl=
v2,Dl =
現=
恥 の場 合に得 ら れ, その解 (7)は, 式で与 え られる。
第 6図は, 純粋拡 散炎の場合 に つ い て,Burke ・
Schumann
の 解と前 進 型お よ びCrank −
Nicolson 型の公式を 用いた 数値解 とを 比 較 した もの で ある。 1.
0 〔},
9 O.
8 0.
7 ン*
0’
61
師 0.
4 o.
3 0.
2 0.
1 ん 前 進 型公 式 dr=
0.
1 AB,
前進型 公 式 dr=
O.
OS C.
前進型 公 式 dr=
0・
025 D.
Crank−
Nicolson 公 式 dr=
=
O.
05 Burke−
Schuman nls soiution.
Crank.
Nicolson 公 式 dr;
O.
025 0 0 0.
2 0.
4 0,
6 0,
8 1.
0 1.
2 1,
4 1.
6 1.
8 2.
0 → r* 第6
図 mesh size に よ る精度 の比較, 曲 線E
は, Burke−
Schumann の厳 密 解で あ る。
(n
=th
) これか ら,Crank −Nicolson
公 式 を 用い た 方 法は, 前 進 型公式を 用 いた方法に較べ,
優れ た精度 を有 して い る こ と が わ か る。 通 常は,
前進型 公式の方が精度はよ い と い われて い る が, こ の問 題の場合は, 逆で ある。 前述し た よ うに,
Crank−
Nicolson 公 式を 用 い た方法で は,
y 方 向の step が, 「ir に 関 係 な く 任 意に とれるので, 前 進 型 公 式に比べ,10
倍一
数 10倍の計 算 時 間 短 縮 が 可 能 で あっ た。
前進型で は , 演 算 時 間がか か り過 ぎ, 実 用 上 は 不利である。 半 径方 向の mesh size4
γ は, 第 6図よ り, ∠7≦0.
025
であれ ば,
満足 しうる精 度が得 られ るこ と がわ か っ た。 軸 方 向の mesh size 砌 は, y 方 向にdy
進んだ 時の火 炎 面の移 動 距 離 をAs
とす れ ば,As
く dr を 満 足 する よ うな 吻 の 最 大 値を越え ない 大き さ に 取る 必要がある。
こ の最 大 値を 越えない 大きさであ−
t一
10一
N工 工一
Eleotronio Library自 由境 界 問 題と して の拡散火炎問題に 対 す る数 値 解 法につ い て (斎藤 武雄) 1
.
6 1,
4 1.
2 8↑
r 、 0,
6 (,.
4 0.
2\
\
遵
一へ
\
\
〔レ 〔1 1 2 @0.2
0
,4
0
.6
0
、S
1
.→
rt
−一
一∋u
、
砺, Vi 第7
図水
素一空気 火炎(
2=
1.26
)の火炎形 状と中 心軸濃度実線
, Burke・Schumann の 密 解 れば,Crank − Nicolson 公 式 を適 用し た 方法を うる限 りに お いては , 任 意 の大 きさを選 べ るの で, ら ず も等 間隔step
を 取る要
はない。 本計算 では, 以上 の理由で,r
方向の 化の 激 し い 部 分 に 対し ては ,dy を細か くとり ,緩 な 部 分 に対し て 大きく とる ,いわゆ る不等 間 隔sp
を 採 用 した 。 こ のよう なstep
をとるこ とは , 算時 間の 短縮, 精 度の 点から 有 利なこと であ
る。 第7
図 には,水 素 一 空 気 火炎 場合 の 計算結 果 を示 し た。
点線 で示 した の は, D,=D2 場合の解 ( Burke −Schumann
解:(7
)式)
で,
実線は .D2
/DI
=0.
282 の 場合 の解で あ る 。 こ のよ に,拡散 係数
が 相 違 す る と , 火 炎の形状 ,長さに 幅 な 相 達 が みら
れ る。 第8 図に は , エチ レンー
空気火炎 場 合 で ,燃 料中 に67
.4 %の空 気 が 含ま れ る 場合
示 す 。第 9 図は,同
じく エチ レンー
空気 火 炎 の 場 合で 燃 料中 に87
. 3% の 空気が含 まれる 場 含 で ある 。8
,9 図
よ り,1
)t
=恥= 魏 の時は , 燃料と 一次
気中の 酸素の 濃 度 分布は , 同じで あるが,PL
キ ヱ )2
場合 は,酸 素の濃 度 の方が , 燃 料 の そ れ に 比 し,
全 に小さい 。これは, エチ レ ン の拡散係 数 が, 酸 素の 散 係 数 より 小 さいた めで あ る 。実
際 の 拡 散火
炎に お ては,火炎 の領域
に おいて ,拡散係 数, 流速 分布 , 度 分布な どが, 複雑 に変 化し て い る ので, 拡散 係 数のe
響の
み を 考 えて議論 する こと は 出来 ない が , 水素の よ う に,拡 散係 数の
極めて 大きい 燃料では ,濃度 分布な ど フ 計 算におい ,Dt
= ヱ )2
とする 近似 は, 正 確 で な い こと を示。
なお,
数値計算は, す べて 東 京大学大型計算機 セン タ[H
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−
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0
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を 利用し た もので ある こ とを付 記す る 。 §5
結 言 自然 界の多くの現 象 に 共通 の 問 題であ る 由境界問 題 に っい て ,おもに,拡 散火炎の 問 題を中 に ,そ の 数値 解法 にっい て 取上げ , 拡散 火炎以 外の 由 境 界問題 に対 する 広範 囲 な応 用を考 慮し, ことに 自由境界 の 取扱 い 方 を詳 述 した 。ここ で,採し
た方法
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相模工 業大 学 紀 要 第6
巻 第 1号 i.
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チ レ ン ー 空気火
炎, 一次空 気量
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.26
) 一 次 空気
量87
.3 % { 由境界
問 題について は,こ れま で,数 学的 議論 に 終 し ,工 学 上 の応用 面 は,あま り顧みられなか
た が , 今 後 , こ のよ う な 方面の
進 展が 望まれ
る。 謝 この論文は,東 北大 学 修 士 論文を 墓 礎 に し て お り 御 指 導を
戴 い た東北大 学 大塚芳郎 教 授, また自由境界問 閧ノ
つい て, 有益な討 論及び助言を戴いたRocketdyne 統計学
者 BernardSher
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博 :h に 謝意 を表 ま す。 更に , この論文の取纒
に
際し御
言 い だ たw
通 地 信 義教 授 に御礼 申 上 げ ま す。 一12
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REFEREN
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藤武雄 : 部 分 予混
合噴流
炎に関
する研究,東 北 大 学修士論文 (196 j. S.P . Burke&T
. E.
W.
Schum
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Indust . Chem.,
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