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中国語日本語学習者のオノマトペ学習ストラテジーの一考察

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中国語日本語学習者のオノマトペ学習ストラテジー

の一考察

著者

馬 瓊

雑誌名

東北大学言語学論集

25

ページ

53-68

発行年

2016-12-01

URL

http://hdl.handle.net/10097/00130467

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中国人日本語学習者のオノマトペ学習ストラテジーの一

考察

ーオノマトペの特徴に基づいて一

馬 瑳

キーワード:中国人日本語学習者、オノマトベ特徴、学習ストラテジー 1.はじめに 日本語オノマトベは日本語において、特別な語群であり、音韻上、形態上、統語上におい て、特殊性を持っている。また、使われる場面が多様で、日本人によく親しまれていると考 えられる。したがって、日本語学習者にとってその重要性は無視できない。 ところが、筆者のプレ調査Iからは、中国人日本語学習者はオノマトベに対して、理解でき ていないことが少なくないと考えられる。学習していくうちに、どんどんその難しさを感じ てきたことがわかった。 天沼 (1974)は、日本語学習者にとってオノマトベは分かりやすい言葉でもなければ、自 由に使える言葉でもないと指摘している。また、玉岡 (2011)はオノマトベの習得は、基本 的な語藁が習得された後でゆっくりと進むのではないかとしており、オノマトベ習得の困難 さについて述べている。オノマトペの特殊性、習得重要性、習得困難性に対して、中国人日 本語学習者はどのように日本語オノマトペを学習しているのだろうか。第二言語習得の視点 から日本語オノマトペを考察する研究としては、岩崎 (2008)、馬場 (2011)、呂 (2007)、張 (2010)、欧陪・洪 (2013)などがあげられるが、管見の限り、学習ストラテジーに焦点を当 てるオノマトペに関する研究は見当たらない。 オノマトぺの特殊性、習得重要性、習得困難性は日本語オノマトベの特徴につながってい る。三上 (2006)は、日本語オノマトペの特徴を音象徴性、統語的特徴、オノマトペ標識、 語基と異形の存在という四つの角度からまとめた。学習者がオノマトベの特徴を身につけれ ば、オノマトペ習得に役に立つと考えられる。つまり、オノマトペの特徴を生かした学習を 行えば、オノマトベの習得が促される。学習者がオノマトペの特徴をルールとして理解し、 覚えることで、オノマトベ学習に応用できると考えられるからである。 1それは2015年 3月に、 4名の大学院生一年生と 3名の学部三年生を調査協力者にして、オノマトペに対する基本 認識をめぐり、行ったアンケート調査である。

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本研究は中国人日本語学習者を対象として、日本語オノマトペの特徴に基づく学習ストラ テジーの使用状況を調べることを目的としている。考察を通じ、中国人日本語学習者がどの 程度までオノマトベの特徴を生かし、日本語オノマトベの学習を行っているのかを明らかに する。また、それぞれの学習ストラテジーの使用傾向は学習者のレベルとどんな関係がある かを解明する。さらに、日本語学習者が効率的に日本語オノマトぺを学習することに提言し ようと考える。 2.日本語オノマトペに関する先行研究 2.1 日本語オノマトベの特徴について 張 (2010) は日本語オノマトぺが音韻的にも、形態的にも、意味的にも体系性を有して、 同じ体系に属する語を一緒に学習するほうがより効率的で、効果的であると指摘している。 また、彰 (2007) もオノマトぺの特徴に基づき、外国人学習者向けの有効なオノマトペの指 導法を提案した。そう見れば、オノマトペの特徴を生かしながらオノマトベを学習するのは オノマトベの学習が効果的になると考えられる。三上 (2006) によると、日本語オノマトペ の特徴は音象徴、統語的特徴、オノマトベ標識、語基と異形の存在という四つの角度から把 握できると分かつた。次にオノマトペの特徴は何かを見にいく。 ①音象徴 (soundsymbolism) 田守 (2002) は、ある音声が、たまたまそれを含む特定の語の固有の意味とは別の象徴的 な意味、即ち一般に想定されている語と意味の慣習的な関係を超える意味を表すことがある ことを「音象徴」と呼んでいる。音象徴はオノマトベが他の語量と弁別される最大の特徴と 言える(三上 2006)。例えば、清音は軽やか、小さい、きれい、プラス、弱い感じを与える。 その反対に、濁音は重たい(遅い)、大きい、荒い、マイナス、力強いといった印象を与える。 また、促音は「スピード感J

r

瞬時性J

r

急な終わり方」といった象徴的な意味を持っている。 「り」は、「ゆったりした感じJ

r

完了(一区切り)Jを表す。接音は、「共鳴Jを表す2。オノ マトペの音形はその意味と深いつながりを持っていると言える。 ②統語的特徴 田守 (2002) によると、オノマトベに関する文の構成要素において、名調、動詞、形容詞、 副詞などがあるが、典型的には動詞を修飾する「副詞」として用いられている。その他にも、 三上 (2006) は引用用法、文外独立用法、漫画等のラベルとしての用法、広告等に見られる 動詞省略用法等、様々な用法を持つと指摘している。その統語的特徴を知れば、オノマトぺ 2ことは田守育普 (2002) wオノマトペ 擬音・擬態語をたのしむ~ pp.135-138を参考した。

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54-を正確に使えるようになると言われている。 ③オノマトペ標識 (onomatopeicmarkers) 浅野 (1978)によると、オノマトベは 18種類の形態を持っている。それに対して、天沼(1974) によると、オノマトには78種類ほどの形態がある。研究者によって、オノマトぺ形態の定義 が異なっている。三上 (2006)によると、この分類で最も多く見られたのが「わくわく J,が たがた」等、オノマトペに典型的な繰り返しの 'ABABJ型であり、全体の約4分のlを占め る。,ABABJ型以外に、語形として多い順に 'ABっ」型、 'ABりj型、 'AっBり」型、 'AB

ん」型と続く。これら上位5つの語形とそれらの変種のほぼすべての語形は、その形態に「促 音」・「援音」・「り」・「母音の長音化」・「反復Jのいずれかを含む。これらは「オノマトベ標 識」と呼ばれている。オノマトペ標識はそれぞれ独自の意味を持っていると考えられる。 ④語基と異形の存在 角岡 (2003)では日本語オノマトペ語葉は「語基」に一定のオノマトぺ標識を付加して個々 の語葉項目を派生させることによって体系性を実現していると述べている。つまり、オノマ トぺの語基に、オノマトペ標識としての「促音j・「援音」・「り」等がついて、また「母音の 長音化J,繰り返し」などによって多数のオノマトペが生産され得る。例えば、「ころ」とい う語基を持つオノマトペは、「ころっJ,ころんJ,ころりJ,ころころJ,ころんころんJ,こ ろりころり J,ころりんこj等、多くの異形を持っていると考えられる。同じ語基を持ってい る異形はオノマトペの数量及び意味を豊富にした。 以上見てきた通り、日本語オノマトベは難しいとはいうものの、その特徴、即ち、規則さ え身につければ、かなりの理解が可能になると言えるだろう。 2.2 日本語オノマトベに関する習得研究 近年、第二言語教育における関心が教授者から学習者へと変化しつつあると言われている。 学習者の立場に立ち、第二言語習得の視点からオノマトベを考察する研究には以下に述べる ようなものが挙げられる。 岩崎 (2008)はKY

コーパス

3を利用して、英語母語話者と韓国語母語話者のオノマトペの 使用実態を明らかにし、母語や日本語能力がオノマトベの習得に影響するかどうかを調査し た。 馬場 (2011)は第二言語習得理論を参照して、ドラマ演出理論及び認知言語学、脳科学で

3KYコーパスとは、 90人分のOPIテープを文字化した言語資料である。 OPIとは、外国語学習者の会話のタスク 達成能力を、一般的な能力基準を参照しながら対面のインタビュ一方式で判定するテストである。ここでは、

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用いられている理論に基づき、情意表現のーっとしての擬情語を中心とした授業の実践報告 をした。実践報告では心理状態を示す擬情語習得の問題点とその改良点について教案を改良 し、その効果を確認することで仮説を立証している。何が情意表現としての擬情語を学習す るのに役に立つのかという問題を明らかにした。 呂 (2007)は、中国人日本語学習者のオノマトベの習得状況を明らかにするために、学習 者のオノマトベの習得語葉数、統語上の習得順序、意味項目上の習得順序、習得語藁数と統 語的習得状況、意味項目の習得状況の関係、オノマトベの習得難点などの問題を、中国人日 本語学習者に対するアンケート調査を通じて、明らかにした。 張 (2010)はアンケート調査を通して、中国人日本語学習者がオノマトベの学習する際、 ある問題点が生じていたことを明らかにした。それは、オノマトペの体系的な認識がない及 び訳語の不適切さに関わっていると考えられる。したがって、音象徴、多義的オノマトペ、 類似関係のオノマトペ、オノマトペの学習方法、翻訳時の注意事項を提示している。 欧間・洪 (2013)は作文コーパスを利用し、中国人日本語学習者のオノマトペの使用実態 を考察した。学習者は擬声語より、擬態語を利用する傾向があることがわかった。また、人 聞の動作あるいは状態の描写に注目している。統語上、副詞と動調としてのオノマトペの利 用がよく見られた。その反対に、引用、独立用法、省略などの用法は見られなかった。また、 筆者は調査された教科書にオノマトペに関する章或いは節がなかったため、授業中教師がそ の用法についての説明を行う必要があると指摘している。 日本語オノマトベに関する習得研究について、中国で行われた研究では、中国人日本語学 習者のオノマトペの習得状況を明らかにして問題点を指摘するとともに、学習者と教授者に 提言している。日本で行われた研究では、岩崎 (2008)が非母語話者の学習者に対して、オ ノマトぺ習得において母語干渉があるかどうかを考察した。馬場 (2011)はオノマトベとし ての擬情語のみに焦点を当て、多数の理論を通して効果的な学習方法を指摘している。 これらの研究はオノマトペの使用実態のみに着目して、オノマトペ習得上の問題点を指摘 しているが、特に日本語オノマトペの学習ストラテジーには焦点を当てていなかった。 第二言語習得の過程は、数多くの要因から影響されている。学習ストラテジーはその要因 のーっとして、注目を集めつつある。 Oxfordは言語学習ストラテジーを、「学習者をより易し く、より早く、より楽しく、より自主的に、より効果的に、そして新しい状況に素早く対処 するために、学習者がとる具体的な行動である J4と定義している。学習ストラテジーは日本 語学習者が自分の学習を促すときに大切な役割を担うと考えられる。学習ストラテジーの使 4ここはレベッカ L オックスフォード(著)宍戸通庸・伴紀子(訳) (1994)~言語学習ストラテジー外国語教師 が知っておかなければならないこと~ pp.8-9を参考した。

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56-用状況を考察することによって、先行研究における学習者のオノマトベへの習得状況を解釈 できると考える。本稿は先行研究を踏まえ、学習ストラテジーという視点から中国人日本語 学習者がどの程度までオノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーを使うかを考察する。 3.アンケート調査の概要 3.1 被験者 日本語オノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーの使用状況を調べるために、中国人日 本語学習者を対象としてアンケート調査を行った。その対象は中国の南京における大学の日 本語専攻の学生である。 オノマトベの学習は二年生のときから少しずつ始まる。したがって、一年生の学生を調査 対象に入れず、二年生、三年生、四年生に根定した。 また、学習者のレベルのつけ方に関して、新日本語能力試験の合格状況に従い、 N L N2 に合格している学習者を上級レベルとし、 NlとN2に不合格だ、った学習者を初級レベルとし た。調査協力者の内訳は以下に示すとおりである。 表l 調査協力者の内訳(単位:名) 上級レベル 初級レベル NIの合格者 N2の合格者 NIとN2の不合格者 合計 学年 二年生 3 16 81 100 三年生 39 34 49 122 四年生 33 5

38 合計 75 55 130 260 3.2 調査内容 本稿は三上 (2006)を参考してオノマトペの特徴、即ち、音象徴性、統語的特徴、オノマ トペ標識、語基と異形の存在という四つの特徴に基づいて八種類の学習ストラテジーを設置 した。表 2はオノマトベの特徴に基づく学習ストラテジーの使用調査の内容を反映している。 表3はオノマトベの特徴に対応している学習ストラテジーを示している。 3.3 調査方法 協力者にアンケート用紙を配布し、記入した用紙をその場で回収するという調査方法をと った。 2015年11月に予備調査を行った後、 2015年 12月と2016年3月に本調査を行った。

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表 2 オ ノ マ ト ペ の 特 徴 に 基 づ く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー の 使 用 調 査 に 対 す る 質 問 の 内 容5 自分の学習経験に一番ふさわしい項目を一つ選んでください。 A:よくやる B:ときどきやる C:あまりやらない D:ほとんどやらない ABCD 1.

r

青音と濁音を含むオノマトペをセットで記憶する。例:fはらはら」、「ぱらぱら」、「ばら ばらん ABCD 2.声を出して、リズムに乗せて記憶する。 ABCD 3.オノマトペの発音から、その意味を推測してみる。 ABCD 4.オノマトベを記憶するとき、その統語上の特徴に注目する。そのオノマトペが副詞、動詞、 形容動詞、名詞として使われるかを確認する。

ABCD 5.オノマトペを記憶するとき、その形態上の特徴に注目する。例:f ABABJ型、 fABつJ I

型、 fABり」型など。 ABCD 6.オノマトペの形態から、その意味を推測してみる。 ABCD 7.語基が一致するオノマトペをセットで記憶する。例:fころっ」、「ころん」、「ころり」、「こ ろころん ABCD 8.授業で勉強したオノマトペの異形を自分でまとめてみる。 表3 オ ノ マ ト ペ の 特 徴 に 基 づ く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー オノマトペの特徴 オノマトペに基づく学習ストラテジー 音象徴性 l、2、3 統語的特徴 4 オノマトペ標識 5、6 語基と異形の存在 7、8 4.調 査 結 果 お よ び 考 察 ま ず 、 ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 か ら オ ノ マ ト ペ の 特 徴 に 基 づ く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー 全 体 の 使 用 状況をうかがう。 各 特 徴 に 基 づ く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー の 個 数 は 同 じ で は な い の で 、 頻 度 よ り 各 項 目 の 占 め る 比 率 が 使 用 状 況 の 実 態 を よ く 反 映 す る と 言 え る 。 結 果 を 表4に 示 す 。 「 よ く や る 」 と 「 と き ど き や るJの 占 め る 比 率 を 各 学 習 ス ト ラ テ ジ ー の 「 や る 」 の 使 用 率 に ま と め る と 、 C音6に基づ、く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー が 一 番 高 い 。 次 い で 、 C標識

>

c

統語

>

c

語基という順序になる。その反対に、 「 あ ま り や ら な い 」 と 「 ほ と ん ど や ら な い 」 の 占 め る 比 率 を 各 学 習 ス ト ラ テ ジ ー の 「 や ら な 5アンケート調査の内容は中国語である。ここで日本語に訳された。 6本稿のオノマトペの特徴の示し方について、 C音=音象徴性、 C統語=統語的特徴、 C標識=オノマトペ標識、 C語 基=話基と異形の存在である。また、以下に現れたC音いC音2・C音3.C統語1.C標識1.C標識2.C語基いC 語基2に基づく学習ストラテジーはそれぞれに表3における数字が表した学習ストラテジーに相応している。

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-58-い」の使用率にまとめると、 C話基

>c

統語

>c

標識

>c

音という順序になる。前者は積極的使 用率と呼ばれ、後者は消極的使用率と呼ばれる。 表 4 オノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーの使用状況 特徴 オノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーの使用率 よくやる ときどきやる あまりやらない ほとんどやらない C音 28.72 % 39.10% 21.79 % 10.38 % C統語 17.69% 30% 37.69% 14.62% C標識 17.12% 35.38% 33.08% 14.42% C語基 7.50% 22.31% 45.38% 24.81% 学習者の学習ストラテジーの使用状況をより詳しく明らかにするために、各回答に対して ポイントをつけている。「よくやるJ

r

ときどきやるJ

r

あまりやらないJ

r

ほとんどやらないJ にそれぞれ目、 5、-5,・15ポイントをつけた。このポイントを各学習ストラテジーの使用量 と呼ぶ。結果を表 5に示す。 表 5 各特徴に基づく学習ストラテジーの使用量の平均値 オノマトペの特徴 平均値 標準偏差 C音 3.62 6.13 C統語 0.077 9.47 C標識 0.52 7.19 C語基 -3.75 6.78 全体 0.12 5.08 学習者全員から見れば、オノマトペ特徴に基づく学習ストラテジーの使用量の平均値は 0.12であり、かなり低いと言える。 C音と C標識に基づく学習ストラテジーの使用量は学習者 全体の平均値より高く、 C統語とC語基はそれより低い。使用量の多い111員に並べるとC音

>c

標 識

>c

統語

>c

語基という順となる。この順番は表 4の結果と同じである。つまり、音象徴性に 基づく学習ストラテジーの使用量が一番高く、次はオノマトベ標識と統語的特徴に基づく学 習ストラテジーで、語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの使用量は一番低い。この ことから、中国人日本語学習者はオノマトベの音象徴性に基づいて、日本語オノマトペを学 習する能力が高いと示唆される。一方、語基と異形の存在に基づき日本語オノマトベを学習

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する能力に欠けると考えられる。また、オノマトぺ標識と統語的特徴に基づく学習ストラテ ジーに関してよく使うともあまり使わないとも言えない。 次に、各オノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーの使用状況を具体的に見てゆく。 4.1音象徴性に基づく学習ストラテジーの使用状況 音象徴性に基づく学習ストラテジーの使用状況は学習者がオノマトペの発音とオノマトペ の意味とのつながりに着目して、オノマトぺを学習する実態を反映している。 表6 C音に基づ、く学習ストラテジーの使用状況 レベル C音に基づく学習ストラテジーの使用率 よくやる ときどきやる あまりやらない ほとんどやらない 上級 32.56% 39.23% 21.03% 7.18% 初 級 24.87% 38.97% 22.56% 13.59% 合 計 28.72 % 39.10 % 21.79 % 10.38 % 表6はレベル別にC音に基づ、く学習ストラテジーの使用状況を表わしている。 C音に基づ、く 学習ストラテジーの使用状況を見てみると、積極的使用率は67.82%に達し、高い比率を示し ている。また、表7に示すように、 C音に基づく学習ストラテジーの一つであるC音2つまり 「声を出して、リズムに乗せて記憶する。」というストラテジーの使用量が一番高く、 5.46に 達した。次いでC音3、C音lという順序であり、 C音lの使用量が一番低い。つまり、「清音と 濁音を含むオノマトベをセットで記憶する。(例:はらはら、ぱらぱら、ぱらぱら。)Jという ストラテジーであるが、中国人日本語学習者はあまり使わないということが示唆された。 表7 C音に基づく各学習ストラテジーの使用量に関する記述的統計 学習ストラテジー 平均 標 準 偏 差 C音 l 0.65 10.04 C音2 5.46 9.27 C音3 4.73 8.39 C音lの使用量が低いということは、中国人日本語学習者がオノマトペの濁音・清音の区別 を利用してオノマトペを学習するのを苦手としているということを示唆する。また、表 8に 示すように、上級レベルの学習者は学習ストラテジーの使用量が2.31であるが、初級レベル

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0

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ではマイナスl.00と非常に低い値であった。上級レベルと初級レベルの C音lの使用量につ いてMann-Whitney U検定を行ったところ、 pく.01で有意差が見られた。上級レベルの学習者 は初級レベルの学習者より「清音と濁音を含むオノマトベをセットで記憶する」というスト ラテジーをうまく利用して日本語オノマトベを学習していると言える。 張 (2010)はオノマトベの音韻的・形態的意味をめぐり、中上級レベルの学習者を対象に してアンケート調査を行った。結果としては、「清音と濁音の象徴的意味の理解にはほとんど 問題がない。」と分かつた。本稿の結果から上級レベルの学習者のC音 lの使用量(使用量: 2.31)は初級レベルの学習者(使用量:-l.00)より多いと分かつたが、他のオノマトベの特 徴に基づくストラテジーの使用量と比べるとそれほど多くない。言いかえれば、中国人日本 語学習者は「清音と濁音を含むオノマトペをセットで記憶する」という学習ストラテジーを あまり使わないが、清音と濁音の象徴的意味を理解できる。つまり、学習者にとって清音と 濁音を含むオノマトペはそんなに複雑ではなく、文脈に従ってオノマトペを正しく用いるの は可能であると考えられる。 表8 レベル別に各C音に基づく学習ストラテジー使用量に関する記述的統計(マン・ホイトッニ ーのU検定の結果) オノマトペの特徴 学習ストラテジー 学 留 者 の レ ベ ル 平均 標 準 偏 差 p値 上 級 2.31 9.26 C音I 0.007*ホ 初 級 ー1.00 10.50 上 級 6.46 9.12 C音 C音2 0.069(n.s.) 初 級 4.46 9.31 上 級 5.38 8.27 C音3 0.216(n.s.) 初 級 4.08 8.45 帥 p<O.OI ; n.s 非有意である C音2の使用量はほかの学習ストラテジーの使用量より大きい。即ち、中国人日本語学習者 は「声を出して、リズムに乗せて記憶する。」という学習ストラテジーを使いながら、日本語 オノマトベを学習する能力が高い。日本語オノマトベはリズムが豊かで、人に強い印象を与 える。オノマトベの使用によって、私たちの言語世界が生き生きとしたものになり、リズム 感に満ちる。学習者はオノマトベのそのような特徴を用いながら、オノマトベの学習を行う ことを好む傾向を示している。また、 Mann-WhitneyU検定を行い、 C音2の使用量について、 上級レベル及び初級レベルの学習者の間に有意差は見られないと分かつた。それは、両レベ

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ルの学習者のパラレルな使用状況を示していると言える。 C音3の使用量について、高い数値を示した。また、学習者のレベルにかかわらず、二つの グループはともに積極的にこの学習ストラテジーを使うと考えられる。「オノマトペの発音か ら、その意味を推測してみる。」という学習ストラテジーを使いながら、オノマトベを学習す る能力が高いと示唆される。また、二つのグループに有意差は認められなかった。 4.2 統語的特徴に基づく学習ストラテジーの使用状況 「オノマトペを記憶するとき、その統語上の特徴に注目する。そのオノマトペが副詞、動 詞、形容動詞、名詞として使われるかを確認する。」という学習ストラテジーに対して、学習 者の使用状況はどのようになっているのだろうか。表9によると、 C統語に基づ、く学習ストラ テジーの積極的使用率は47.69%に過ぎず、半分未満である。中国人日本語学習者は積極的に オノマトベの統語上の特徴に基づ、いて、オノマトペの学習を行うわけではないと言える。 表9 C統請に基づ、く学習ストラテジーの使用状況 レベル C統語に基づく学習ストラテジーの使用率 よくやる ときどきやる あまりやらない ほとんどやらない 上級 16.15% 33.84% 37.69% 12.31% 初級 19.23% 26.15% 37.69% 16.92% 合 計 17.69% 30% 37.69% 14.62% また、使用量の角度から見れば、表5に示すように、 C統語に基づ、く学習ストラテジーの使 用量は 0.077に過ぎず、他の学習ストラテジーの使用量よりかなり低い。また、呂 (2007) によると、文法性判断テストを利用して学習者の統語上の習得状況を調査し、正答率は「動 調>副詞>形容調・形容動詞>名詞」という順序になることを明らかにした。それに基づき、 オノマトペの統語的用法の習得順序について、「動詞は一番習得されやすく、単独の名詞は一 番習得されにくい」と述べている。また、欧陪・洪 (2013)は、中国人日本語学習者の作文 の中に、副調と動調としてのオノマトベの利用がよく見られるとしている。以上の研究結果 から、中国人日本語学習者はオノマトペの統語的用法をバランスよく習得することができて いないと思われる。このことは教科書においてオノマトベを副詞・サ変動調と表記する場合 が多いことと関係があると考えられる。したがって、オノマトベがそれ以外の構成要素とし て働く場合を見落とす恐れがある。

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表10 レベル別にClift語に基づ、く学習ストラテジー使用量に関する記述的統計(マイ・ホイトッ ニーのU検定の結果) オノマトペの特徴 C統語 ll.S.非有意である 学習ストラテジー C統語l 学習者のレベル 上級 初 級 レベル別にC統語に基づ、く学習ストラテジーの使用量を見ると、表 10に示すように、上級 レベルの学習者と初級レベルの学習者の使用量はともに低く、両グループにおいて有意差が 認められなかった。したがって、中国人日本語学習者はオノマトペの統語上の特徴に特別な 関心を寄せていないと考えられる。 4.3 オノマトベ標識に基づく学習ストラテジーの使用状況 オノマトぺ標識に基づく学習ストラテジーの使用状況に関して、積極的使用率は表11に示 すように 52.50%に達し、半分ぐらいである。上級レベルと初級レベルの学習者の使用量はと もに半分くらいである。使用量の角度から見れば、表5に示すように、 C標識に基づ、く学習ス トラテジーの使用量は 0.52である。使用量は二番目に多いが、それほど高い値とは言えない。 表11 C標識に基づ、く学習ストラテジーの使用状況 レベル C標識に基づく学習ストラテジーの使用率 よくやる ときどきやる あまりやらない ほとんどやらない 上級 20.38% 34.62% 33.08% 11.92% 初 級 13.85% 36.15% 33.08% 16.92% 合 計 17.12% 35.38% 33.08% 14.42% 表12 各 C標識に基づ、く学習ストラテジーの使用量に関する記述的統計 オノマトペの特徴 C標識i C標識2 平 均 0.31 0.73 標 準 偏 差 9.74 8.98 C標識lの使用量は低かった。即ち、「オノマトペを記憶するとき、その形態上の特徴に注目 する。」という学習ストラテジーを、中国人日本語学習者は積極的に使っていないと示唆され

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る。オノマトペの標識において、「反復j という標識の出現頻度が一番多いと言われている。 先述のように、典型的な繰り返しの IABABJ型が全体の約4分のlを占める。プレ調査には、 f一番知っている擬音語・擬態語を五つ書いてください」という項目がある。 33個の挙げら れたオノマトぺにおいて、 IABABJ型のオノマトベは30個で、 90%以上占めている。したが って、「反復」のオノマトベは中国人日本語学習者の問に典型的な形として認められていると 考えられる。したがって、 IABABJ型以外のオノマトペへの関心は高くないと考えられる。 レベル別に見れば、表13に示したように、上級レベルと初級レベルとの差は統計上に有意で はないという結果が出た。 表13 レベル別にC標識に基づく学習ストラテジー使用量に関する記述的統計(マイ・ホイトッ ニーのU検定の結果) オノマトペの特徴 学習ストラテジー 学習者のレベル 平均 標準偏差 P 11直 C標識 C標識l 上級 0.77 9.68 0.492(n.s. ) 初級 -0.15 9.78 C標識2 上級 1.92 9.02 0.038* 初級 -0.46 8.78 キp<0.05; n.S非有意である C標識2の使用量も低かった。つまり、中国人日本語学習者が「オノマトベの形態から、そ の意味を推測してみる。」という学習ストラテジーを苦手としていると考えられる。オノマト ペの形態から、私たちはそのオノマトペの意味を把握できる可能性がある。「り」を伴うオノ マトペは音や動作・状況などをひとまとまりのものとして表現する。「っJの場合は音や動作・ 状況などがあるところで瞬間的な区切りがつくということを表現している。接音の場合は音 や動作・状況などがとりあえず終わるが、その結果が残存したり、余韻が残ったりするとい うことを表現している。長音を伴うオノマトベは音や動作・状況などがある程度続くという ことを表現する。畳語のオノマトぺは音や動作・状況などが継続したり繰り返されたりして いるということを表現する7。学習者がそのようなルールを知っていれば、効率的にオノマト ベを学習できると考えられる。レベル別に見れば、 C標識2について、上級レベルの学習者と 初級レベルの学習者との問に5%の有意水準で有意差が認められた。 7ここは小野正弘編 (2007)~擬音語・擬態語 4500 日本語オノマトペ辞典~ pp.23-25を参考した。

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64-4.4 語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの使用状況 語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの使用状況は、表 14に示すように、学習者の 当学習ストラテジーの積極的使用率は29.81%にすぎない。消極的使用率は70.19%に達した。 四つのオノマトペの特徴に基づく学習ストラテジーにおいて一番高い。このことから、学習 者は語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーへの運用能力に欠けていると考えられる。 表14 C語基に基づ、く学習ストラテジーの使用状況 レベル C話基に基づく学習ストラテジーの使用率 よくやる ときどきやる あまりやらない ほとんどやらない 上 級 8.46% 25% 41.92% 24.62% 初 級 6.54% 19.62% 48.85% 25.00% 合計 7.50% 22.31% 45.38% 24.81% また、表5に示すように、使用量は-3.75にすぎない。また、表 15に示したように、 C語基 lの使用量とC語基2の使用量はともに非常に低い数値を示した。その結果は学習者が語基と 異形の存在というオノマトペの特徴に対して認識不足及び関心不足のおそれがあると示唆し ている。また、教科書において、語基が一致するオノマトベをセットでまとめる内容がない ことと関係している。その他に、そのことに関して教師の指導が足りないという可能性もあ る。したがって、学習者は積極的にその特徴を生かして日本語オノマトベの学習を行う能力 を身につけられていないと言える。 表15各C活基に基づ、く学習ストラテジーの使用量に関する記述的統計 オノマトペの特徴 C語基l C諾基2 平 均 値 -2.81 -4.69 標 準 偏 差 9.29 7.94 C語基lの使用量は-2.81である。「語基が一致するオノマトペをセットで記憶する。jという 学習ストラテジーに対して、中国人日本語学習者の消極的な活用実態を反映している。 C語基2の使用量は-4.69で、 C語基lの使用量よりもさらに低い。「授業で勉強したオノマト ペの異形を自分でまとめてみる。」という学習ストラテジーは学習者にとって難しい可能性が ある。この学習ストラテジーを利用するには、学習者にとって高い学習能力が必要になると 考えられる。即ち、学習者のまとめ能力が要求される。したがって、非常に低い使用量を示

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したわけである。 表 16に示すように、レベル別に見れば、 C諸基I、C話基2の使用量に関して、上級レベルの 学習者は初級レベルの学習者に比べて高い使用量を示したが、両レベルともに使用量が低い。 また、上級レベルの学習者と初級レベルの学習者との聞に有意差はないと分かつた。 表16 レベル別にC語基に基づ、く学習ストラテジー使用量に関する記述的統計(マン・ホイトッ ニーの U検定の結果) オノマトペの特徴 学習ストラテジー 学習者のレベル 平均 標準偏差 P 11直 上級 -2.62 9.51 C語基l 0.735(n.s.) 初級 -3.00 9.06 C語基 上級 -3.92 8.34 C語基2 0.148(n.s.) 初級 -5.46 7.43 n.s. 非有意である 5.まとめ 以上のように、本稿ではアンケート調査を通し、中国人日本語学習者の日本語オノマトペ の特徴に基づく学習ストラテジーの使用状況を考察した。 学習者全員に関して言えば、学習ストラテジーの平均使用量は 0.12に過ぎず、高くないと 言える。このことから中国人日本語学習者は日本語オノマトペの特徴に基づきながらオノマ トベを学習する運用能力に欠けていると考えられる。すなわち、日本語オノマトベに対して、 学習者がまだ体系的な認識を形成していなかったと示唆される。音象徴性に基づく学習スト ラテジーの使用率が一番高く、次はオノマトベ標識と統語的特徴に基づく学習ストラテジー で、語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの使用量は一番低い。レベル別に見れば、 学習ストラテジーにかかわらず、上級レベルの学習者の学習ストラテジーの使用量は初級レ ベルの学習者より高かった。 音象徴に基づく学習ストラテジーの中では、「声を出して、リズムに乗せて記憶する。」と いう学習ストラテジーの使用量が一番高い。次に多く用いられていたのは「オノマトペの発 音から、その意味を推測してみる。 J という学習ストラテジーである。「清音と濁音を含むオ ノマトペをセットで記憶する。」という学習ストラテジーの使用量は一番低く、中国人日本語 学習者にあまり使われていないと示唆される。この学習ストラテジーに関して、上級レベル と初級レベルの学習者の間に有意差が見られた。使用量から見れば、中国人日本語学習者は 他の学習ストラテジーに比べて、音象徴に基づく学習ストラテジーをよく使用していると示

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-66-唆されるが、その中に含まれる具体的な項目のバランスはよくないと言える。学習者はオノ マトペの清音・濁音の区別をつけながらオノマトベを学習する能力に欠けている。したがっ て、音象徴性に含まれる規則を生かしながらオノマトペを学習する能力を向上させることが 望まれる。 統語的特徴に基づく学習ストラテジーの使用量は低かった。両グループにおいて有意差は 見られなかった。両方とも消極的な使用状態を反映している。このことは教科書においてオ ノマトペを副詞及びサ変動詞と表記する頻度が高いことと関係があると考えられる。したが って、オノマトベが形容動詞、名前などとして働く場合を見落とす恐れがある。張 (2010) はオノマトベの統語的用法を学習の重要項目として取り上げるべきだと強調している。した がって、学習者がオノマトベの統語的特徴に基づき、正確にオノマトベを使うことが望まれ る。また、教科書でのオノマトペの統語的用法がより詳しく説明されることも必要である。 教師がそれについての指導を強めることも望ましい。 オノマトぺ標識に基づく学習ストラテジーの使用量は二番目に多いが、高い値とは言えな い。「オノマトペを記憶するとき、その形態上の特徴に注目する。」という学習ストラテジー に関して、学習者は積極的に使っていないと示唆される。このことは学習者の間で「反復」 というオノマトぺ標識が典型的な標識と認識されていることと関係があると考えられる。レ ベル別に見れば、二つのグループの聞の差が統計的に有意ではないという結果が出た。「オノ マトベの形態から、その意味を推測してみる。」というストラテジーの使用量は低い。学習者 はそれをうまく使えないと考えられる。したがって、「促音」、「り」、「接音」、「長音」、「反復」 を伴うオノマトベに注目して、区別をつけてオノマトペを学習することが望まれる。このス トラテジーの使用量に関して、二つのグルーフの間で統計的に有意差があると分かった。上 級レベルの学習者のほうは初級レベルの学習者よりよく使うと言える。 語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの使用状況は、オノマトベの特徴に基づく学 習ストラテジー4種類の中で一番低い。上級レベルの学習者と初級レベルの学習者との問に有 意差は見られなかった。学習者は語基と異形の存在に基づく学習ストラテジーの運用能力が 非常に低いと考えられる。「語基が一致するオノマトペをセットで記憶する。」に対しでも、 「授業で勉強したオノマトベの異形を自分でまとめてみる。」に対しても、中国人日本語学習 者はあまり用いることができていないという結果が得られた。それに対して、張 (2010)は 同じ語根を持ち、オノマトペ標識が違う語を一緒に学習すると提案している。したがって、 それについての指導を強めることが望まれる。 オノマトペの特徴に含まれるルールを生かしながらオノマトペを学習するには学習者の積 極的な行動力を要する。また、教師の指導と教科書の指示も必要である。中国人日本語学習

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者がうまく日本語オノマトペを習得して巧みに使うことが期待される。今後、オノマトペの 特徴に基づく学習ストラテジーに止まらず、具体的なオノマトベの学習場面に注目して考察 することが急務である。 参考文献 浅野鶴子(編)金田一春彦解説 (1978)w擬音語擬態語辞典』東京:角川書庖. 天沼寧 (1974)w擬声語擬態語辞典』東京:東京堂. 岩崎典子 (2008)

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第二言語としての日本語の擬音語・擬態語の習得 KYコーパスに見られる 英 語 母 語 話 者 と 韓 国 語 母 語 話 者 の 擬 音 語 ・ 擬 態 語 の 使 用J W Handbook of the Sixth International Conference on Practical Linguistics ofJapanese~ 45-46. 欧間健・洪荏 (2013)

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中国日i吾学巧者扱声ね恋i司使用情況考察分析JW 日活学ヨ与研究~ 2: 62-68. Oxford,R.L. (1990) Language Learning Strategies:what every teacher should know.New York:Newbury House.宍戸通庸・伴紀子(訳)(1994)w言語学習ストラテジ一一外国語教 師が知っておかなければならないこと』東京:凡人社. 小野正弘 (2007)w擬音語・擬態語4500日本語オノマトベ辞典』東京:小学館. 角岡賢一 (2003)

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日本語オノマトベ語基の多義性についてJW龍谷大学国際センタ一研究年 報~ 12 : 23-44. 玉岡賀津雄・宮岡弥生・金秀員・林怯情 (2011)

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表 2 オ ノ マ ト ペ の 特 徴 に 基 づ く 学 習 ス ト ラ テ ジ ー の 使 用 調 査 に 対 す る 質 問 の 内 容 5 自分の学習経験に一番ふさわしい項目を一つ選んでください。 A: よくやる B: ときどきやる C: あまりやらない D: ほとんどやらない ABCD  1 .  r 青音と濁音を含むオノマトペをセットで記憶する。例: f はらはら」、「ぱらぱら」、「ばら ばらん ABCD  2
表 10 レベル別に C l i f t 語に基づ、く学習ストラテジー使用量に関する記述的統計(マイ・ホイトッ ニーの U 検定の結果) オノマトペの特徴 C 統 語 l l

参照

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