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説明的文章の学習活動に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)説明的文章の学習活動に関する研究 教科・領域教育学専攻 言語系(国語)コース. M0 7 1 6 0A 坂 本   貢 孝 1 目的.  ②ヴィゴツキーの理論からの意味づけ.  本研究の目的は、認知科学の知見を援用した. 3 研究の概要. 説明的文章の学習活動を開発・実践し、その有. (1)先行研究・先行実践の検討. 効性を検討することである。このため以下の3.  ①内容主義と形式主義の対立の問題に対して. つの課題を設定した。1、先行研究における課.   筆者概念を活用した読みや批判的な読みが. 題を踏まえて認知科学の知見を援用した学習活.   提唱されるが、問題は解決されていない。. 動を構想する。2、認知科学の知見を援用した.  ②読んで理解する過程を思考という側面で捉. 学習活動の実践・考察を通し、成果と課題を明.   えようとする試みや、読解を学習者の主体. らかにする。3、認知心理学の知見を援用した.   的な知識の再構成と捉える考え方から、「思. 学習活動を構想するための仮説を導き出す。.   考に偏りがある」r学習者の主体性を育てな. 2 備成.   ければならない」といった新たな問題が提. (1)説明的文章の学習指導に関する先行研究.   起される。.  ①先行研究の概観.  ③認知科学的アプローチによる研究に、内容.  ②説明的文章の学習指導における課題.   主義と形式主義の対立の問題を含め、説明.  ③認知科学の知見に基づく先行研究と課題.   的文章の学習指導における、目的・内容・. (2)認知科学の知見に基づく説明的文章の学習活.   方法を、学習者の認知活動という側面から.  動の構想.   明らかにすることが求められている。.  ①「教える」という活動への着目.    しかし、管見ではその数は少なく、学習.  ②「教える」活動と子どもの意識.   者の主体性や読解における思考の過程を保.  ③r教える」活動と相互教授法における読み.   陣する学習活動の実践的研究はあまり進ん.   の方略.   でいないという現状がある。.  ④「教える」活動とメタ認知.    そこで、次の3点を課題として、認知科.  ⑤「教える」活動と読解モデル.   学の知見を援用した学習活動の開発に取り. (3)「教える」活動を設定した学習指導の実際と.   組んだ。.  考察. ①学習者が明確な目的意識をもち、必然性.  ①実践の方法.   を感じながら、主体的に取り組むことが.  ②実践の分析と考察.   できる学習活動の開発。.  ③視点に沿った実践の考察.  認知科学の知見によると、目的意識は発揮. (4)「教える」活動の捉え直し.  される能力に影響を与える。また、知識の獲.  一「対話」という視点から一. 得は、学習者の主体的な知の再構成である。.  ①バフチンの理論からの意味づけ. そのため、学習者がどのような目的意識をも. 上296一.

(2)  つのか、どの程度必然性を感じるのかという. 察した。.  ことが重要となる。.  考察の結果、.  ②学習活動の流れを、学習者の文脈に即し. ・ 「教える」という活動は子どもの欲求に即.   したものであり、主体的な活動を促すこと.    たものとする。.   学習者は、文脈に即して方略を選択したり. ・ 教材文を読む場面及び、1年生に教える場.  活用したりする。そのため、学習活動の流れ.   面において、4つの方略が活用されている.  を学習者の文脈に即したものにすることによ.   こと.  り、読みの方略の活用を促すことができる。. ・ r1年生に分かるかどうか」を考えながら.  ③認知科学の知見による読解モデルの過程.   読むことと、1年生にどのように説明する.    に即して、学習者にスキーマの活用を促.   のかを考えることで、自分自身の分かりを.    す思考を位置づける。.   モニタすること.   学習者がどのような思考をしたときにスキ. が明らかになった。.  ーマの活用が促進されるのかを明確にするこ.  さらに、1年生に教える場面において、1年.  とができれぱ、より意図的にスキーマの活用. 生の分かり具合を確かめながら、分かっていな.  能力を高めることができる。. いときには、新たな説明を加えたり、説明の方. (2)認知科学の知見に基づく説明的文章の学習活. 法を変えたりしていた。.  動の構想.  このことから、1年生に教える場面での対話.  教材文の内容を年下の相手にr教える」と. に、3年生の理解を高める働きがあるのではな. いう活動が、認知科学によって明らかにされ. いかと考えた。. た読解過程の思考に即していると考えた。. (4)「教える」活動の捉え直し.  その理由は、次の3点である。.  一「対話」という視点から一.  ①学習者の主体性.  r教える」活動を、対話という視点から捉え.    明確な目的意識・相手意識をもつことに. 直すことを試みた。.   つながり、学習者の主体性を引き出す。.  バフチン及びヴィゴツキーの論から、「教える」.  ②読みの方略. 活動には、.    認知科学の知見である読みの方略、「自.  .ダイアローグの思考を促す。.   己質問」「精緻化」「要約」「予測」の活用.  ・活用した内容と方法が獲得される。.   を促す。. 可能性があると考えた。.  自己モニタリング. 4 今後の課題.    認知科学により重要な働きを持っと考え.  ①先行研究に、情報の処理・活用としての読.   られている自己モニタリングを促す。.   みを位置づける。. (3)r教える」活動を設定した学習指導の実際と.  ②r教える」という学習活動の効果を高める.  考察.   要件の導出。.  小学校3年生において、教材文「すがたをか.  を考えている。. える大豆」光村図書3年下)の内容を、1年生 の先生になって教えるという実践を行い、子ど. 主任指導教員  堀江 祐爾. もの表れを、先に挙げたr学習者の主体性」r読. 指導教員 吉川芳則. みの方略」r自己モニタリング」とレ)う観点で考. 一297一.

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