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語学教育の理論的背景への一考察

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Academic year: 2021

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(1)Title. 語学教育の理論的背景への一考察. Author(s). 外山, 定男; 山岸, 悦郎. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 18(1): 11-27. Issue Date. 1967-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4564. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第一部C). 第 18 巻 第 1 号. 昭和42年8月. 語学教育の理論的背景への 一考察. 外. 山. 定. 男・山. 岸. 悦. 郎. 北海道教育大学函館分校英文学研究室. SadaO TOYAMA and EtsurO YA ・上”紅SHt ::s○me Cons iderat f ionsuponthe Theoret icaIBackgroundo Language Teaching. Some Considerat ions t icaI ・pon the Theoret Background of Language Teaching SADAO TOYAMA ‐ ETSUR。 YAMAGI SH[. i f f i The 1anguage teacher has been faced With quite a few d t prob1emSin hi s actua1 cul teaching s i i hi l tua t on e these problems have to be given quick and adequate remedies,it , Wr. ion for the deve l iderat fthe theoretical i op江I ent o ( 芸濃ary to work out ourcons s nevertheless nec background o flanguage teaching,. The ma in concern of thi s to discuss how we language teachers receive ilnpacts s paper i f L ent om the recent humanity sciences; and to gain, from them,insightsinto the improvelp r of the language teaching in japan,. ′ theme wi l l be di The authors f scussed under each o. l in i tems the fol : owing nla i on, 1. lntroduct i ic Approach to Language Teaching by Structural sts st n, Lingui . L f i i anguage A, Th e r V ew 。 , i t i iP 猷≧tween Lingui l t s c Science and Language Teaching, B, Re onsh a i i i t i t s c Approach to Language Teaching, c sms,of Lingui m, Cr A, Fr om Pedagogists. ogi sts lm Psychol B. Fro ,. ‐ W ,. i st s, C, Fr om Linguists other than Structural. The Directions of the Language Teaching in Japan (A perspective),. .11 -. - 、 ; ; 、 、 ● ′ 、 、 、 . ′ ′ ● ′ 、 、 ′ 、 、 ● ′ ● ′ ′ ・ 、 、 } 、 ′ ● > ● ′ ● > { ′ ●.

(3) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎. 1 .. は. じ. め. に. 一般に語学教育の究極的使命は, 実用 主義か教養主義かという論議を 越えて, 言語の本質お よび機能に対する深い洞察と理解, それに基づいて言語を正しく運用する人間そのものの教育 に帰着するものでなくてはな らない, けれ ども教育現場に於いては, 教材論, 指導方法論, 学. 習 者の心理的側面などへの細かい配慮が, 差 し迫 ってどう授業を進めるか, とい った現実的要 請と, それ らの前提となる 目的論に 集約される 課題の重圧のために, 十分にはなされないま ま, 語学教師は極限さた教室ワークへと追い込まれている. その赴くところ, より深い言語事 象の積極的な解明, 望ま しい教科課程編成のための理論的ベースの開発, 言語習得過程の内面. 構造の検討などは敬遠さ れ克ちであり, 教育的直観と経験とに依存 した, 不本意な教育実践が 支配的といえる現状ではなかろうか, しか しなが ら, 正 しい語学教育に関するかぎり, 言語の本質および機能をどのようにと らえ る か, こ と ば が 実 際 場 面 で ど ん な 具 合 に 働 き, そ れ が どの よ うに mani ate され る か, あ るい pul. i t t は ま た, 話 しこ と ば (speech) と 書 き こ と ば (wr en l anguage) と の 相 異 点 お よ び 類 似 性 が 語学教育の分野に如何なる影響をもた らすものであるか, などを, われわれは理論的に掘りお. こ してみなくてはな らない. 語学教育の問題は言語そのものに帰するので あるが, それをもっ と 突 きつ めて い け ば, 人 間 行 為 (human behavi or) と い っ or) な り 言 語 行 為 (ve rbalbehavi. た 人 間 存 在 の 営 み そ の も の に 連 な っ て い く こ と に な ろ う. こ の ゆ え に こ そ 例 え ば バ イ ク. i th Lee pi ke) は, 彼 独 得 の behavioreme と い う極 め て 壮 大 な eme e に 着目 (Kenne eatur cf し, 彼 の Lの2g””ge に Zれ γ〆のわれ わ α ”欄元ed 物 のγy of 効8 新作‘〆”γβ げ ゐ卿”””. 庇み仰わγ なる副題を添えたのである このように考えてくると, 言 語 の 本 質に迫 る学問分野 ,. ingui は, バ イ ク もそ の 一 人 で あ る 言 語 学 者 ( l t s s) だ け の も の で は なく て, 教 育 学 者 (pedago- i t i l t og s s) の も の と も な っ て く る. こ れ らの 人 文 科 学 の 人 た ち gss) の も の, 心 理 学 者 (psycho. が自 然科学に於けるような厳密な方法論に多大の関心を寄せ, 科学現象を 記述す る用語の移入. によ っ て. プ ion, parameter i l ion,input (funct ‐ eat output , nuc , computaton な ど) , そ のイ ン リ. ケ ー シ ョ ンに 期 待 して い る よ う に 見 え る こ と は 興 味深 い と こ ろ で あ る, 事 実, 科 学 性 を も ち,. イ ンテ グラルな姿こそは語学教育の発展に望まれるものなのである.. 上述の諸点を 踏まえた上 でこの論文が意図するものは, まず第 一に語学教 育の背景に存する 理論ベースと しての言語観および語 学教育 観を言語学の立場か ら考察 し (しか しこの際, 理論. の全体には立ち入らず, 標題の教育論に必要な 限りに 於いてのものにと どめる) , 第二にそれ に対する教育実践者, 心理学者, 他の言語学者か らの批判を概括 し, そこか ら teaching の問 題にどんな示唆が与え られてくるかを検討することにある, そ して最後には, 日本の現状に目. を向けて実践論への橋渡 しをもね らおうとするものである, 11 .. 言語学 的ア プロ ーチ. A. 言語観について 既存の文献に基づくフイロロジカ ルな言 語研究が成立 し, その成果 が期待されるためには, i i i l t 前提となる言語学 ( ngu s c s ) が不可欠であろう, われわれが ひとたび 未知の言語もしくは int t 文 字 を 有 しな い 言 語 に 対 侍 した と きに は, po s in the pat ern を 手 が か り と して,. (phonology),. 音韻. 文 法 (grammar) exi con) な どの 領 域 に 亘 っ て 分 析 と 分 類 を 発 見 的 に 試 , 語 い (l. - 12 -.

(4) . 語学教育の理論的背景への一考察 み, 当該言語のより完全な記述に至る過程を踏まねを な らな い. アメ リ カ に 於 い て1930年 か ら i i ingu t t ll st c s) が, 1950年 後 半 を u c u a s r r 40年およびそれ以降発展してきた 構造主義言語学 ( anguag e universals の 探 究に 分岐点 とする流れ, つまり, より広い分野を含んだ言語理論や l 帰る立場に替え られんと しているものの, ここでは構造主義言語学に立脚 して論を進めていく. ことに したい, それというのも, 今日までの語学教育理論は幸か不幸か構造主義の影響な しに は考え られない状況が存在するか らにほかな らない, さて, 構造主義者が下 した言語の定義が多々ある中で, 次の三例は重要であ り, 定義に関す る論議に当 っては繰り返 し引用されてきた. 1,. Language may b f ined as an arbitrary system of soCia1 symbols by means of e de. ch human beings, as n1ennbers of a social group and participants in culture, whi interact and con・ cateD l nuni. 2 ,. A 1anguage i s a structured system of arbitrary vocal sounds, in interpersonal. ion o ion by an aggregat f human beings, and which rather exhastively cat com・nuni. ) 2 ogs the things catal ent , , events , and process in the human environmL. , ’ of Vocal ing sequences or patterns of ”sames A 1anguage i s a system of recurr ‘ i f it ing which correlate with se sounds or , representatons of them in wr , o cour. 3.. ’ , of st i imul ion features tuat ic i - i t recur ing ”sames“ us s recurring ”sames ch el r , and wh 3 ) of response features ,. これ らの定義に共通 して いえることは, 言語を, 伝統的に考え られてきたような思想, 理 i um) とはせず, どんな場合にも, 行為として言 語をと ら 念, 感情の表現のための媒介 (med えていることである. 却ち, 言語が人間社会に於し・てどんな役割を演ずるかという観点を重視 して い る の で あ る, で は, な に ゆ えに アメ リ カ に 於 いて こ う した 立 場 が と られ た の で あ ろ う. . . 元来, アメ リカ言語学の特異性は, 例えばヨーロ ッパの言語学が直面 した課題とは著る しく 異った研究対象, 研究方法とその方法の複雑さに起因するのである. 国内に於けるアメ リカ。. イ ンデア ソ原住民へのキリスト教宣教や統治などの現実の問題は, アメリカ大陸に散在する約 15 0の相異なる語族を擁する彼らの言語に対する 研究の必要をかき立て, 文字による既存の文 献 を 有 しな い と い う 決 定 的 条 件 の た めに, 言 語 研 究 の 過 程 で, フ ィ ロ ロ ジカ ル な ア プ ロ ー チ が. 当初か ら不可能であり, ヨーロ ッパ言語学では 周辺科学と 見徴される社会学, 人類学, 心理 i r c an anthropol ogy) 学,神話学,特に人類学に接近 した融合科学と してのアメリカ人類学 (Ame i r) に 於 け る ”a と い う 形 で 言 語 研 究 が なさ れ て い っ た. 具 体 的 に は, サ ピ ア (Edward Sap. i t i de to socialreal gu. と しての言語, あるいはまた, 客観的に観察可能な音声組織の内奥に. i l mechani l og ca sm) と して の 言 語 観 か ら, 次 に ブ ル ムフ ィ ー ル ド 存 在 す る 心 理 的 機 構 (psycho. i l d) に 至 っ て, 当 時 の 行 動 心 理 学 の 強 い 影 響 を 受 け, サ ピ ア のそ う したメ e oomf (Leonard B1. i or sm) に 発 展 し, ソタ リ ズ ム に 対 立 す るメ カ ニ ズ ムに 立 脚 した 言 語 観 お よ び 行 動 主 義 (behavi. imu l us) と 反 応 ( r espons e) に よ っ て 構 成 さ れ る 人 間 行 動 を 研 究 す る 自 然科 心理学も刺戟 (st. i f l i ‐ obs on) と か 自 省 (s e e on) に 依 存 しな い も の, そ こ rvat 学の一環であ り, 内省 (introspect. には如何なる. i tualfactor spi r. 刺 戟 一 反応 論. も入り込む余地な しとする理論を急速に吸収して, 爾後,. この. l t ), キ ャ ロ ル (john B. r e s F. Hocket (S‐R theo ry) は, ホ ケ ッ ト (Cha Ca l l l r o ), ワ ト モ ア (Joshua Whatmoug l ) な どの 批 判に 抗 しつ つ, 漸次, 主 と して 構 造 主 義 r. - 13 -.

(5) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎 者の理論的根幹の一つをな し, 前述の典型的 言語の 定義に 顕現さ れてい ったものと 考え られ る. 以下に, 更に具体的に考察をお し進めてみたい. 1.. Pr imacy o f Speech. 構造主義言語 学者 が研 究の対象と した言語の中で, イ ンデア ソ土語は前述の如く書きことば. l を 有 しな か っ た か ら, い き お い, そ の 研 究 方 法 と して は 共 時 的 (synchr oni ca ) な も のに な ら. ざるをえなか った し, 同時に第 二国語と しての英語教育との関連に於いて, 英語そのものに分. 析の目が向け られたことも事実である. そこか ら, イ ンデア ソ語に対 して採られた方法論が, 英語は勿論, 他の言語にも適用されるという推論が確立されたのである, その推論の説くとこ ろ は 次 の よ う な こ と で あ る,. 一般に, 書きことばの場合には標準的なスタイ ルを整えるのに反 して, 話 しことばには, 非 標準語のバリエーショ ンが数多く見られる, 書きことばと 話 しことばは, 恒久的なものと過渡. 的なものの両極端を示 しているかに見える. それゆえ, 前者は後者に対 して優先性があると結 論され,これが19世紀までの伝統主義の基本的態度であ った. 一方これに対 して構造 主義者は, 書きことばは言語の特殊な形式の一つであると し, 話 しことばが第一義的なもの, 従 って書き ことばは第二 義的なものであるとする, 例えば子どもは書くことができる以前に 話すはずであ. s that without speech there can be る. 一 切 の 文 字 は 話 しこ と ば を 予 想 す る. ”The 匝inti. i i t nぎ なのである. しかも, 慣用 的な文字は, われわれが 話す 際に 現われるアクセ ン wr ない. 就中, 文法的配列に関 しては 困難に遭遇する. 例 抑揚の型を誤りなく示すものでは ト,. no. え ば, Ex ooked over the new desk , と い う 文 が, , john l 1) John examined the new desk, 2) john glanced across the new desk.. と二様の意味をもつのは, 次例のように両者には音韻 的に極めて明確な差があるためである, 60ked 6ver the new desk la) J6hn 1 . 60ked 6ver the new desk 2a) j6hn 1 .. というように, 言語材料は同一であ っても異なった発話と して現われるためである. あるいは 次の例で, /2hwきt ar wiy h発vil 〕 far sdinarl→l h史m↑ / t ar wiy h允vi灯 far sdiner一 2h左m3↑ / 4) /2hw寺. 3). の二様の音韻的特徴が, 3a). What are we having for dinner, Ham?. 4a). What are we having for dinner, Ham?. と書き表わすこと ができる理由なのである. 言語学者は言語のあ らゆる現象に関心を示すが,. 構造主義者は特に音声現象に to language 2.. imacy を お く の で あ っ て, そ こ に は phonological approach pr. の性格が顕著にうかがわれるのである,. System Fal l en into Patterns. 端的にい って, 構造主義言語学はス ピーチを考察するに当 って, 音の連続体を具体的な単位. l i l word), 語, og ca に 分 節 し記 述 して い く の で あ る が, 言 語 を ま ず 音に, 次 い で 音 の 型 (phono i c) な 要 素 か らイ ミ ッ ク 句, 節, 文 に 分 析 の 段 階 を 上 昇 さ せ て い く. い わ ば, エ テ ィ ッ ク (et c s) の 領 域 だ け で なく, 語形 論 c) な 型 に 構 成 して い く こ と が, 単 に 音 素 論 (phonemi (emi. - 14 -.

(6) . 語学教育の理論的背景への一考察 l ogy) お よ び 統 語 論 (syntax) に, あ る い は 人 間 行 為 の 世 界 に 至 る ま で の 共 通 した 方 (morpho. 法原理となるのである, そもそも. patterning の 概 念 は サ ピ ア に 負 う も の で あ る と い わ れて い る, 何 が そ の 言 語 を 他. の言語か ら区別する示差的特徴であるかに着目 してみると, そこには何らかの構成された一定 の型が存在する, しかもその型の数は, 音韻, 語形, 統語の各段階に於いては有限個な もので あ る と 予 測 で き る, ブ ル ム フ ィ ー ル ドを 経 る こ と に よ っ て, 音 素 論 に 力 点 を おく アメ リ カ 言 語 学 は, patterning. f o の概念か ら一歩進んだもの と な った, つ ま り, 形式 ( rm) の差異が意 味. i an ng) の差異を生 じせ しむるものであるか ら, 意味の研究は この 事実認識の上に構築さ (me. れ ね ば な らな い と す る, こ のフ ォ ー マ リ ズ ム は, 19世 紀 ま で の, 意 味 が 形 式を 決 定 す る と い う. 立場と激 しく対立する. 勿論, 構造主義者も意味の存在を否定するわけではない し, 現に考察 の対象となる言 語の音部組織を構成 していく過程に於いては, 「意 味」 を 利用する, しか し,. inf f f i l ormant) と の 接 触に よ る 言 語 踏 査 に用 い られ る 「意 味」 は di イ ンフ ォ ー マ ン ト ( erent a i f f i l か と い う よ う に, ing, 即 ち,あ る 特 定 の A とい う 音 は B と い う 音 と same か d er ent a mean. ima l 限定された意味使用である. 斯く して, 対立する音の 特徴を とらえる 最小対立語 (mi n. tras t) の 技 法 の 重 要 性 が 強 調 さ れ る こ と に な るわ け で あ る, on pair c. 音素の次 のステ ップ であ る 形 態 素 (morpheme) の 設 定 に あ っ て は, む し ろ blackness , f l i t kindness ,so tne器, az ness の ‐ness の取り扱いに recurren sames の技法が登用される. 統 i i imme d t s) の 技 法に 訴 え る, a e constituent analys 語論では直接構成要素の分析 ( このように して見てきた場合, 上述の諸点に共通 していえることは, 言語は構造をなすもの. であり, それ が均衡を保ち, ここを起点とすれば, メカニステ ックな研究方法を一貫性を保ち つ つ 遂 行 で き る と い う 確 信 が, 言 語 学 者 間に ひ そ ん で い るとし・うこ と で あ ろ う, か よ うに, 言. 語要素間の規則性の発見は重大な意 義をもっているのである, 3.. i Com municat on Purpose. eL e ) による前述の言語の定義の後半に見 られる立場は, org a r ト レ ー ガ ー (Ge g . Tr. どち ら. かといえば, 狭 義の社会学の問題を含んでい る, 世界共通言語というものがない以上, 言語は 社会的契約ともいうべく, それによ って個々の社会の構成員間の意志疎通が可能になる. しか. も, 言語記号はその 懇意性のゆえに, 言語毎に異な っているとはいえ, 一言語が他に優越す る と い うこ と は myth で あ る, エ ス キ モ 」 語, アメ リ カ ・ イ ンデ ア ソ語, アイ ヌ 語 の よ う な 抱 i l i t ana c) なものが, 英語などのような分析的 ( c ) な 言 語 に 劣ることはな y 合 的 (回l ysynthet. く, す べ て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンの 役 割 と 果す こ とに 於 い て 同 等 で あ る と 見 倣さ れ る, 今, そ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンの 過 程 を 検 討 して み よ う,. i i t t on) があるはずである, そこでは, 話者と聴者の ua s 発話は必 らずそれ が成立する場面 (. l i es) が 下 し て い る 言 語 の定 義 に 明 ら es C. Fr 間に 相 互 作 用 が見 られ る, 特 にフ リ ー ズ (Char. かなような, 或る特定の刺 戟と, それに対 して働く反応との関係は重要である, このような人 i l l の二人を登場させて 要約すれば 次のよ 間 の 言 語 活 動 を, ブ ル ムフ ィ ー ル ドは lack とJ , , ) う な説 明 を 加 え て い る4 ,. i l は リ ン ゴ の 木 に な っ て い る リ ン ゴ を 見 て 欲 しし・と 思 う, 彼 女の 空 腹 を 刺 戟 (S) と す l 「J. ると, それは反応 (R) を呼びおこす, 後者は動物一般に見 られる通り, 直接行動に出るこ. ingui i st c と もあ る が, 人 間 の 場 合 に は, Jack に 頼 ん で 取 っ て も ら う こ と も で き る. 即 ち l. i tute r i t subst eac on (r) に 訴 え る, 同 様に して (S) も (s) に 置 き か え る こ と が 可 能 で あ る,. - 15 -.

(7) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎 l の発話は言語刺 戟であり, そ れ に 対 して jack は リ ン ゴ を 取 っ て くれ i l 今 の 例 で い え ば, J る こ と に よ っ て 反 応 す る. こ れ を 図 示 す れ ば,. S -→-→. → R. S -÷ →. → r. -→. R l th i t i e on of l abor s と な る. 要 す る に, ”The divi ,the Who , and , wi. l lg of hulnan worki. iety,i s due to l soc anguage” (同 書 p ,24) と い え る,」. i 1 と い わ ねを な らなし・ l og ca こ う した 言 語, も しく は 言 語 活 動 の と らえ 方 は anthropo , フリ ) 5 - ズ は1954年 の 論 文に 於 い て, 次 の よ う な 図 式 を 示 して い る , INDIVIDUAL B INDIVIDUAL A S. ÷う R. ÷う r “.”,”=“…”,”.”, S. ive f i 1 Effect d e. Sound as. Sound as. ical The pract. ulus l ] L of the stil. produced. heard. response. The particular speech act which i ive st becomes an effect l l コ L ulus for B t hrough language. i t not sd agram mus ブ ル ムフ ィ ー ル ドがメ ソタ リ ズ ム を 排 した よ うに, フ リ ー ズ も “Thi ’ ’ be taken as impl ying any psychologicaltheory whatever, と 上 図 に つ い て 付 言 して い る.. 言語活動の成立の過程を, このように形式主 義で規定することには疑問の余地があるが, 前述 の ホ ケ ッ ト, キ ャ ロ ル, ワ ト モ ア の 批 判 で す ら構 造 主 義 の 枠 を 大 きく 越 え る も の で は な い. 4,. t Language as Patterned Habi s. 先の言語の定義では明瞭ではない が, 多くの学者によると, 言語は習 慣によ って形成される とす る. われわれは 幼児期このか ら, 数限りない試行錯誤的訓練の反復という, 言語形成の長 l l de i d) によれば, 子供の言語習慣形成は e rP enf い 過 程 を 経 て き て い る, ペ ンフ ィ ー ル ド (Wi. 単なる舌や唇の運動能力以上のものであ って, 例えば新 らしい単語が大脳皮層に定着するまで 6 )そうだ 幾度となく反復 して 音や思考のュニ ットを 活動させることによ って なしとげられる,. とすれば, 外国語学習の場合には尚更のこと, 習慣形成の機会が必要となろう, 一旦形成され i f t ) e e en c e n r r た母国語の習慣が, 外国語 学習という新規な 事態に 対 して ネ ガティ ブに干渉 (. をもた らすか否か, また, もた らすとすれば, その程度如何 などは論議の分れるところではあ るが, 執れにせよ, 習 慣化の基盤の上にのみ正常な言語活動が約束されているといえよう. そ. earned う して み る と, homo loquence と して の 人 間 の 言 語 は, 本 能 的 な も の で は なく て, l. tem sys. であり, 言語活動は. shared behavior で あ る と い う べ き で あ ろ う.. B. 言語学と語学教育との関連 前節の言語学理論を語学教育に適用する可能性 がありうるか, あるとすれば, どの程度まで 担うべ き役割が存ずるか, これ らの点についての考察を加えてみよう. iute な どの 未 知 toni s 構 造 主 義 者 が 独 自 の 分 析 手 順 を も っ て, Potawa , Yokut , Southern Pa. の言語およ びビルマ 語, スワヒリ語, 日本語など, 第二次世界大戦を契機と して対象とな った l anguage を 対 象 と す る 時 代 へ と 言 語 に 適 用 さ れ た 時 代 か ら, フ ラ ンス 語, 英 語 を 含 む usua. 推移するに及んで, 言語理論と 語学教育理論のそれぞれを, また 両者の相互関連を明 らかに - 16 -.

(8) . 語学教育の理論的背景への一考察 す べ き現実的要請が生まれた事情があり, 理論言語学と応用言語学に亘 って, 彼らの関心が注 が れ て い っ た, フ リ ー ズは 夙 に 教 材 作 成 を 軸 と して, こ れ らの 関 連 を 強 調 して い る,. The fundatnental feature of the new approach cons i i f ic descr ipt ive sts in a sci ent. i ingu i i l he ba l d the l i ti t analys s as t s s s upon whi ch to bui s the practical c material ,,,. ′ f the l ingu i i ipt ion in the choi use 。 t s technique of language descr s c scientist ce and ,. f nlaterial he principles of method that grew out of these materials, . sequence o s , and t ’ ’ 7 ) thati l ed “new approach to l s at the heart of the so‐cal anguage l earning ,. i あ る い は, ノ リ ス (Mary No s ) の論文に見 られる上述の点の 概括は, 一つの 典型と して注 r r. 目に価する,. izat ion 。 f the nature oflanguage 1) The real a s vocal , Language i . b , Language systems are arbitrary, c , Language has system, d s for commlunication, . Language i. f hab i t ade up o s nl e s . Language i , f ,. There i i ti s a re1ation between a language and the cu1ture in wh chi s used,. g , . Language changes h,. r iat i。n, words and 。 two languages have the same set 。f patterns of pronunc , synta×,. ion) that patterns o izat ion (assumpt f 。ne′ ive l s nat anguage interfere wi th 2) The real l f another language, earning later the patterns o. ib ing languages s c r 3) Methodsof analyzing and de . i ipt onsof some languages. sc r 4) De ) 8 5) Techniques for comparison of two languages,. 彼女の概括中, 1) は言語理論であり, 2) ~5) は, そ こ か ら帰結される教育理論である. 古. く は フ リ ー ズ, ラ ドー を 中 心 と す る ミ シ ガ ン 大 学 の 教 材 シリ ー ズ や, 最 近 の 比 較 構 造. ive s tur t (contrast e) の 一 連 の 教 材 研 究 (シカ ゴ 大 学 出 版 に な る, ス ペ イ ン語, イ タ リ ア ruc. 語, フランス語, ドイツ語およびロシア語と英語との音韻 並びに文法の 組織的比較シリーズ) も, ほぼ同 一の理念に基づくものである, i l d ver 今 一 つ 言 及 して おく べ き こ と は, 母 国 語習 得 と 外 国 語習 得 と の 関 連, お よ び ch sus. t adul. の場合の問題点である,. フ リ ー ズをま,. Thus the power or force i i n the structural arrangements 。fthe f t language (our r s ive language)、makes the l f a secondlanguage as an adult a very different earning o nat 9 ) matter f rom the learning of the first language.. l d に対する adult の 相違に焦点を と 述 べ て い る が, 爾 後 の ミ シ ガ ン大 学 の外 国 語 教 育 は, chi. 合わせて , , 構造学習の方向に進んだ,. i ingua ア メ リ カ に 於 け る 語 学 教 育 理 念 は, オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガ ル 教 授 法 (aud lapproach) o”l. l‐ora l approach の語惑 と 総 称さ れ て い る, こ の用 語 は N. ブ ル ッ ク ス に よ り, 従 来 の aura か らく る トー トロ ジ ー を 避 け る べ く 用 い られ, 今 日 で は 完 全 に 常 識 化 した も の で あ る さ て, ,. - 17 -. ー 、 ′ ・ 、 、 、 ′ ′ ● 、 . ・ 、 ; ・ ′ ′ ; ′ ′ ′ ′ ′ 、 ′ 、 ● ′ 、 ● } ● ● { ● ● ● ● ・ ● ′.

(9) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎. その教授法の中に, 二大潮流 があることは一般に知られている. 一方はアメリカ 学術会議評議. ive lnt i i i l of Learned Soc ens ety 委 員 会 (Amer can Counc , 以 下, ACLS) の 集 中 計 画 ( Language Pr ogram, 以 下,I LP)であり, 他方はミ ,ツガソ大学英語研究所(ELI)の計画に. 基礎をおくものである. 両者は各々異な った方 向を 辿り, 語学教育に与えた影響もまた同一に 論 じられない, 前者は第一義的に, 実際場面に於いてオーディ オ・リ ンガルな知識を発展させ. i i t i l za on) cry-memor og) に 基 づ い て mim…mem (mimi る こ とに主 眼 を お き, 教 材 は 対 話 (d a. 方式を採用 している. それは, 文法構造の周到な組織づ けでなく, 場面を中心と した教材を配 する. 後者に於いては, 教材は文法的見地か ら高度に構造化されている, 即ち, 学習者の母国 語に起因する障害点 の克服に重点があり, 発音, 構造, 語い, 文型練習に分れ, 特に文型練習. i t (pattern p c e) は, ミ シ ガ ン計 画 の 特 色 を な して い る. そ して こ れ らは, 言 語 分 析 に 用 い rac. られた方法論にその言語材料配列のベースを求める. 一例と して, 文型練習 の基本である文型. i i i bn) に 注 目 す る. こ れ は, 例 tut on), 発 展 (e×pans 観では, 対立 (contrast), 代 入 (subst i i i l l l t tutab ty) や 最 大 発 展 性 (ma×imum e s) の 代 入 性 (subs on s. Wテ えを ウ ェ ル ズ (Rul. i l i t ab expand y) の 統語論の概念を 応用するものである. ミ シガン計画が 語学教育の 主流とな り, 如 何 ば か り 強 いイ ン パ ク トを 与 え た か は, 先 のフ リ ー ズ (1953) の 論 文 に も 自信 に 溢 れ た. 解説があ り, 更には次のアメリカに於 けるユネスコ国内委員会報告の中にも明 らかである.. i t can aid foreign language ience bel ingui i 1o sun・ up, lnodern l eves that i st c sc. teaching by :. i f i i c analysis of the language to be taught,including analysis of c ent (1) s ’ ’) and the ‘ ‘ honemes ing b 1y contrast i zゐ ( the system of mutual as c so“7 p (a) ions under wh i t ch they appear, and condi. (b). the gγの”粥αγ, stated not in traditional terms of 頓′estern philosophy but. ions ions,sentence‐ types ect in ter・ns ofthe system of fornl classes,infl , ,construct ” ‘ ‘ i l i d t t l d t b f i i l ly functon ng rues as e erm ne y ana yss o u erances; and actua. (2). ′ s mother tongue and the language earner study of the のれ云知 “s between the l. being learned; i l o ogy of sound 力γod錫ばZO“; and tudy of the phys (3) s ly exi /f st s as ch characteristical i iderat onsofthe nature of/αれg“”ge すねβ ons (4) c , whi f sゑoたの⑦ comlnunication and only derivatively as a system of written a system o I D ) ion. cat conmnuni. 現在の趨勢は, 言語学の語学教育への影響 が一層強力にな ったということができる. それは 広く語学教育者 間に言語学は有効な 学問であるとする 認識が昂ま ったことの 証左と 見られよ う. ジョー ジタ ウ ン大学言語・言語学研究所の博士課程は, 外国語, 理論言語学, 応用言語学 の三分野を配 し, その熟れかを主専とするものは他の二つは副専と して履修 しなければならな い仕組 みにな っている. 教員能力試験には, これ らの分野の問題が盛 られている, 更に, 今日. ingu i i l l i i t tzer) に よ れ ば, ‘l ented s ca y‐or の語学教科書は, ポ ーリ ッ ツ ァ ー (Robert L. Pol. ’ で あ り そ れ は 前 述 の ACLS と ミ シ ガ ン型 を 融 合 した も の で あ る と い う i ar mat er . ,. ized are s i ions to be memor l l t ion i i llargely situationai ientat l The or t : conversat ss ’ ‘ ‘ d i t t the k ey of the approach but imposed (some might say super mpose ) are sruc ural. i i l l type s whi ch are supposed to furnish not only fluent but also r , pattern practce d. - 18 -.

(10) . 語学教育の理論的背景への一考察 ive understanding of structure an induct ,. ‘marr Thi iage” of the ”min-・ne・ s‘ コメ’ and. ” at ice” approach can b p tern prac e found in types of modem text which are en j oying i i every increas , ty,n) ng popular. 以上, アメリカ言語学, とりわけ構造主義言語学の立場か ら, その言語観と語学教育観につ. い て 考 察 して き た わ け で あ る が, ス レ ッ ド (James H, S1 l i edd) が ”A P1 ea for P1 ura smP ‐ CO Zをg Z魂, oc t β Eれg/ 1 6 1 9 1 5~2 0 提 起 して る に い よ う に 必 ず しも 所 の 説 間 に ュニフ , , ,pp , l l i am F. Twadd- ォ ー ミ テ ィ が あ る と は 限 らな い こ と は 事 実 で あ る, けれ ども, トワ デ ル (Wi . l l in ioos), ス ミ ス (Henry L, Smi t e ) th l dB 1 r ), ア レ ン (Ha ro en), , ジ ョ ー ス (Mar . . AI ,J l d A. Hi l l l dJ ヒ ル (Ar L chiba 1 d ), ロイ ド (Dona o らは ) しての英語研究 国語教育と , に基盤 . y を お い て い る も の の, フ リ ー ズ, ラ ドー らと 共 に, 第 二 国 語 乃 至 は 外 国 語 と して の 英 語 教 育 に. 関する貢献を見逃すことはできなし・ . そ して, 言語学の開発と語学教育への啓蒙に果 した役割 に於いて一致している点か らすれを , こ の 章 に述 べ て き た こ と は, 事 実 に 裏 打 ちさ れ て い る と い うこ と が で き よ う. 111 ,. 言語学 的ア プロー チへの 批判. 前章に於いて, 語学教育への言語学的ア プローチを, 言語観との関連の下に述べた 構造 主 , 義言語学の言語観に対 しては, タ グミーミ ックス学派および変形文法 学派か らの批判がある . それについて 後に若干触れることと し, この章では, 語学教育観に焦点を 据えて批判をまとめ て み た い,. A, 教育実践の立場から. ingu i i l l i t こ れ ま で の ”l s ca ent ed” な 語 学 教 育 に 対 す る 痛 烈 な 批 判 は, mim-men y‐or ・ の方 ‘ma 法 論 を 根 幹 と す る 人 た ち の 中 か ら出 て い る. そ う な る と, ポ ー リ ッ ツ ァ ー の い う ‘ iagざ r r. は 不 幸 な も の だ っ た と い わ な け れ ば な らな い. こ こ に 採 り あ げ る ニ ュ ー マ ークーラ イ ベ ル. k-Re i b l (Newma r e ) の論文は単に批判にとどまらず, 過去から未来に至る多くの理論と教育実 2 1 ) 践の接点が随所に啓示されている, ニ ューマークーライ ベルは, 構造主義者の言語学的推論と教育的推論の双方をと らえて ,. The set inc ipl t Pr s of Fi rs es and consequent set s of pedagogi ions cal recom mendat “ found in the recent ”l ingui i ly ient tcal S - or i ed language teaching l terature seenュ to us ther spere ly and empi i ly inadequat ei Dgatory, or l ogi ・ cal r cal e to provide a plaus ive foundat ion for the t eaching programs they c l im to j i fy (p 1) t a us. ,. .. だと し, 必要に してかつ十分な語学教育とは何かにつ いて, 教育実践をもとに論陣を張 ってい る, 以下にその所説を要約 してみよう, t ture d i l l 1 ruc r ) の技術の改善および発展を重 視することは, とりもなおさず , 構 造 訓 練 (s コ ンテクス トの中での言語使用の教育を軽視することになる, 記憶可能な dial og で は な しに, 比較言語分析と構造訓練を中心とすれば, 過去の言語学の貢献で最も重要なもの 即ち 母国 , , 語を身につけたと同様の過程を踏んで, 外国語教育を施すという立場を見失うこととなる , i i t Princ 2 e r s pl . 以 下, FP) と, そ れ に 基 づ く 教 育 理 論 で あ . 言語理論を説く第一原理 (F i I Re る 教育 的 助 言 (Pedagog i ca commendat on , 以 下 PR)の間には, 論理上の 必然性が ない. ,. 例えば, 次のような場合である. 1). Languagei i s a set of patterned speech hab t s .(FP) 19 -.

(11) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎 la). ive foreign language ial requi i l li Structural dr rement in any effect s an essent teaching pr ogram (PR). 2). ff icul ty in second language l An important cause of di earning i s the set of ′ ies between t he learners native language and the target congruenc structural non‐. l anguage .(FP) t effectively overcome the o l ny materials based on a contrastve analysis can mos 2a) ive language interference in the foreign language behavior caused by the nat ,. (PR) (p .3) 1) と1a), 2a) と 各 々 に は 理 論 的 一 貫 性 が な い と し, 更 に 進 ん で,. i l ty) は, た と え 異 な る と し anguage learning capabi の言語習得能力 (l t h i l d と adul ても, 構造主義者の説くような質的差異はなく, 量的差異にすぎなし・ . ここで,c 3.. l d chi. 対. t adul. との相異とされる 4 つ の 点, 即 ち, 1) 後者は特殊から一般化する能力を失 っている,. 2) 前者は言語習 慣形成に要する時間 が豊かである,. 3) 前者の母国語習得には遥かに強い動機づけが働く. 4) 後者の外国語学習に当 って, その母国語は障害となる. などの諸点を逐一反駁する,. ‘we abandon the notion of structural grading and struc- 効 果 的 な 学 習 の た め に は, ‘ ” ing ing o f exercise materialin favor of situational order tural order . と い う立 場 に 依 っ て, 4 .. 6 行からなり, 当事者の発話 対話教材の効果 的編成 およ び その使用を提唱する, それは 4 ~1 量 と して, 2 ~ 3 行 程 度 の 長 さ に と ど め る. ま た, オ リ ジ ナ ル な 教材 を 発 展 さ せ る た め に, 極. く僅かな場面 の変化を伴うにす ぎない全文置換を練習に当てる, Ex,. ion ln a bus stat . . . How far i t to Vancouver? si. How far i t to Seattle? si. Chi cago?. ide sr About an hour′ ,. About an hour f rom here.. A1most. So farr. l t so far? si. That far?. ′ l ive mi es Yeah,i t rty‐f s thi. ′ i l Yes t s forty nl es , ,i. fro・n here .. そ れ ゆ え, コ ンテ ク ス トと 無 縁 な structual alternant で な く, situationalalternant. で教材. 構成を図る, ニ ューマークは実際にこの原理と経験に基づ き, 対話と共に読むことおよび書く 1 3 ) ことへの配 慮, また学習手順を具体的に示 したテキス トを出版 している.. I Method) に よ っ lmer) は 彼 の オ ー ラ ル ・ メ ソ ッ ド (ora l dE 嘗 っ て, パ ー マ ‐ (Haro . Pa. て. 文法, 訳読式教授法 の欠陥を是正す べく, 学習 者の母国語使用を極度に押え, 子供の自然 な学習過程を現場に応用 した. 彼は心理学にも深い洞察をもち, 言語伝達経路に関 して, パブ 1 ov) の 条 件 反 射 理 論 や ゲ シ ュ タ ル ト心 理 学 か ら の 影 響 を 受 け て い た よ う で あ ロフ ( . Pavl .P. i t r e c る, 彼は,指示するものと指 示されるもの, 換言すれば, 言語記号と意味との直接連合 (d i d t li t た を こ と は 語 i i 新 軸 拓 い 学 o u c o n ) に 軌 教 育 t o n r a assoca on) に注目 して, 口 頭 導 入 ( r , に対する大きな貢献であ った, ところで, ニ ュ ーマークーライ ベル が 構造主 義言語学に基礎をおく教材, 教授法の問題点を. 克服 しようと し, これまでの言語と語学教育観の変遷を踏まえ, その上に立 って積極的な指導 0一 -2.

(12) . 語学教育の理論的背景への一考察 法 を も っ て 登 場 した か らに は, 往 時 の オ ー ラ ル ・メ ソ ッ ドと 時 に 親 近 感 は あ っ て も, 同 巧 異 曲. とはいえない. 彼らの理論 ベ ースは変 形文法理論であることは予想に難くないところである, 熟れにせよ ,パ ーマ一流に, 実物提示, 演示, 指示などにより, 語句や文をその意味に結合さ. せる方法では, 意味の演示が可能な範囲内では有効であ っても, その限界以上に教材 が複雑に な った場合の指導に疑問が残されていた, その欠陥を a, substitution の 全く 新らしい意義づ けと活用に よ っ て,. に代 って発展学習と して課する 方策を新らたに考え出すことによって是正 している点は高く評価されてよいであろう. 彼らが 1 4 脚注 12) , 13) の資料およびライ ベル の論文 )に よ って更に鮮明に画き出 した諸実験 が, 日本 b i iants c var , semant. を. formal variants. の語学教育界で殆んど論 じられていないのは不思議である, 彼らが提起 した問題のうち, われ. l d 対 adul t の学習上の質的あるいは量的差異の 有 無 を 理論的にどう研究 し, われは特に chi. 実践的にどう測定検証するかの課題に興味を覚える, これには, 教育心理学や言語心理学の未 だ掘りさげていない数々の分野を含んでいるだけに, それ らの分野の研究成果と相俊 って, よ り一層確かな語学教育が展開されることをわれわれは期待 したい,. B. 心理学者の立場か ら 本稿のは じめに述べた通 り, 言語を研究対象とする学問は言語学に限 ったことではないので あ って, 哲学, 心理学, 教育学, 通信工学などの関連科学がある. 就中, 心理学は, 言語と語 学教育に密接な相互関連 があ ったのだが, メ ソタリズムとメカニズムの間を絶えず大きく振幅 を 画 き つ つ 今 日 で は 独 自 の 内 容 と 方 法を も っ て 言 語 へ の ア プ ロ ー チ を 深 めて い る. キ ャ ロ ル,. l l ラ ン パ ー ト (Wa l ace Lambert), リ バ ー ズ (Wi s) ger M, River . ブ ラ ウ ン (Roger Brown) らは純粋に心理学の 領域にとどま らず, 可成り幅の広い 研究を続けている イリ ノ イ 大学の. ,. dP l オ ース ペ ル (Davi ) は, オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガ ル 教 授 法 が 依 っ て 立 つ 基 本 的 特 徴 , Ausube. を, 心理学の立場から論難 しているのが注目される, 彼の提案する5つの疑問点の妥当性如何 ) 5 を 検 討 して み る こ と も 必 要 で あ ろ う,7. 彼はまず, オーディオ・リ ンガル教授法が一般に好評をえている現状を是認 しながらも, そ l d れはこの教授法の卓越性の みが原 因であるとはい っていない, 殊に, 語学学習に於ける chi. 対. t adul. の問題に関連 して, 前者に効果的な方法が, 後者にも有効であるとは保証できず, 却. t は chi l d よりも容易に新らしい言語習得を可能にする 条件を備えている 従 って, っ て, adul . オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガル 教 授 法 の 特 質 と さ れ る も の の うち に は, 心 理 的 上 肯 定 で き な い も の があ る と い う の で あ る, 1.. Rote N1 ion e orizat i α 1. 次の引用に明 らかなように, 語学教育に於いて overl earning と い う こ と が 屡 々 強 調 さ れ る,. 例えば,. .necessar for the l l ti i s earner to pract i ce the forms again and again un lhe can t y. le them off wi L thout efforts ratt l i i l ‐ earning , ,,. anguage earn ng s over. ANYTHING. 1 6 LESS IS OF NO USE. ). llearning と しての把握に問題があ り われわ と い わ れ る が, しか しこ れ は い わ ゆ る verba ,. れは練習量に見合う必要時間の確保のみに関心をもつか, 一層重要なことは, パタ ン・ プラク ティ スの際の代入や置換練習に当 って, 少なくとも variants の 辞書的意味と全体の文意との 関係 が学習者に意識されていなければならないことである, さもないと単調な形 式練習に終始 t し, adul. のもつ連想力を無視する結果になりかねないとする, - 21 -.

(13) . 外 山 定 男・山 岸 悦 郎 2,. ive Learning o f Gram matiCaI Generalization ive rather than Deduct 1nduct. 帰納による一般化がオーデ ィオ。リ ンガル教授法 (特にミ シガ ン方式) の手順であるが, 練 習の結果から 言語型に内在する言語 もしくは 文法法則を帰納できるものであろうか, あるい. i f i l ty) を 有 す る か 否 か, な ど rans erab は, 一 つ の 練 習 の 結 果 が 他 の 練 習 を 容 易 に す る 転 移 性 (t l は, 疑 問 の 余 地 が あ り, adut が抽象的学習に耐えうるものを有するからには, 演輝的に 学習. 効率を図るべ きであるというのであ る. 3・. ive Language I Roles ofthe Nat iat i Avoidance of t he ハ江ed ona. l d の 言語習得過程に オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガ ル 教 授 法 で 学 習 者 の 母 国 語 が 排 さ れ る 根 拠 は, chi t に適用 l d の 場 合 を そ の ま ま adul l の 実 例 に 存 す る. しか し, chi l ingua 見られる事実 と, bi l i l i することは無意味である し, b ngua の場合, 学習の最 終 段 階 ならばとも角, 初歩の段 階で “ s no は, 母 国 語 に 訴 え ぬ ケ ー ス は 起 り え な い と す る. こ の 点 に つ い て キ ャ ロ ル は, Therei ′ d i f i h t f learners native language inhibi s learn ng of t e ore gn wor or its evidence that use o “7 )と い っ て い る こ れ は 語 い の 場 合 で あ る が て meaning .1 , 母 国 語 と 同 意 語 の 活 用 に つ い は肯 .. 定できても, その主張が外国 語学習全般に妥当するものであるか否かは疑問であり, オース ペ ルの反論には十分な検証不 足の問題が含まれているとい わねを な らな い. 4,. ‘ ず i t t ion 。 en Form Presentat f the Spoken Form of the Language before the v r. ing, ing, speak i t s en オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガ ル 教 授 法 が標 記 の 点 を 正 当 づ け る 理 由 は, 第 一 に l. の順 序が外国 語学習の自然な提示順序であること. 第二に, この順序を 違え i t reading に傾く危険があること。 更に第三には, 特に同一文字使用 の場 rec れ ば, い わ ゆ る d )知識の獲得 1 合, 母 国 語の音声干渉が大きいということである. これに対 してオース ペ ルは,(. i ing t reading , wr. ing は オ ー デ ィ オ ・ リ ン ガ ル の 能 力 か ら 独 立 し ) 2 read に は 耳 よ り も 目 を 通 じて の 場 合 が 多 い, (. て学習されなけれ ばならない別個の能力であり, 両能力間の 転移度は乏 しいと している. 確か に, 文 字 の 活用 は 効 果 的 プ ロ ッ プ (prop) と して, 音 声 に よ る 理 解 を 助 け る も の の で あ る. リ バ ー ズ も ま た 同 様 の 考 察 を 行 な っ て い る, 即 ち, 彼 女 は 次 の よ う に 述 べ る. Th i s study has shown that ・naking the student depend on aural signals alonein the ly stages o flearning a foreign language puts a l l つ ーuch greater strain on the student ear ′ it ized b fi l ly real th thani se he s general pin reducing the students ..、 e scr p can eo mmen 1 8 ) dependence on the teacher ,. オースペルの第二点目は重要な発言である が説得力に乏しく, む しろリ バ ー ズが上の引用に 続いて述 べるように, 実際教授の場面では, 少なくとも音声と同時的に文字の導入を図るのが 妥当であろうと思う.. ion” of the Spoken t ing the Beginner to “NaturaI Speed Rendi う- lnsi stence on Expos Language. ことばの自然なリ ズムに 慣れるように 学習初期の段階か ら 習慣 づ けることの 必要性に 対 し て, オースペルは, 聞くことの 目標の第一は内容理解に あるが ゆえに, 学習効率上か らも,. ‘ ‘ l fspeec lで で な け れ ば な らず, そ の こ と に よ っ て 口 頭 理解 が 深 ま る 点 を 強 調 す る, ow rate o s. 彼の批判の対象には, フリー ズが自然の速度こそオーラル 9 ア プ ロ ー チ の 生 命 で あ ると して 同 標に掲げていることがあげられよう.. ‘oraI Approach“ i ・ l must be abl th each e to do wi s used to describe what the pupi. H s of the new l earned the fundamental 【 lust have l earns;.・, esson that he l . e n. - 22 -.

(14) . 語学教育の理論的背景への一考察 lthat h l i i l i h l sh as it comes to s body ofEng anguage (Eng sh)so wel e can ‐ understand t. im wi h th the speed of normal speed,. f And he must be abl e to sel ect , out o the. l i h freedon. ahd i nIaterial s he has 1 earned,sat sfactory responses , and to spea( them w t 1 9 normal speed .). ラ ドー は 個 々 の 音 の 練 習 に つ い て ”S1 ow down the pronunciation of the word ,,. the )と 教 え て お り U t sound should then b e restored to normal speed in an ut erance”2 , 彼の講義. では, 文の場 合も同様であると している, 脚注20のキャロルの論文は, 語学教育の実験報告を 集大成 したものであるが, この問題を扱ったデ ータ ーを収めていないのは遺憾である, 心理学. 的考察のみな らず, 教育実験の源泉か らの実証が望まれる所以である, かかる意味で, オース ペルの反論には未だ諭証資料不足の感を免れえないであろう.. C. 他の言語学者の立場から ここで若干触れる言語学派は, タ グミーミ ックスおよび変形文法の両学派である, 彼 らの語 学教育論は, その言語理論の源に於いて構造主義者と異な っていることは明 らかであるが, 彼 らの両理論に一貫性があるかを検討 してみよう,. 1, タ グミ ー ミ ッ ク ス 学 派 chinsky) の こ の 学 派 は 第 二 国 語 と して の 英 語 教 育 に 実 績 が あ る. ガ ジ ソス キ ー (S , Guds t を 対 象 と した リ ー デ ィ ン グの 指 導 法 を ま と め た もの 冴α”〆加味 o ヂ L防げのγ (1957) は, adul. 4 )であ であり, 広汎な言語に適用できる可能性を示 唆している, 注目すべきは, バイ クの論文2 l i t る. 彼は核形成 (nu c on) の概念を物理学か ら借り 求め, そこか ら言語に於ける核形成の ea. 段 階 をタ グミ ー ミ ッ ク ス 理 論 に 合 わ せ て 説 明 して み せ る 〔タ クミー. ム論については同名の拙 稿 (「函 l i して ob ga- 96 7参 照〕 館英文学」 w, 1 . 言 語 は 階 層 を な し, 任 意 の 構 造 にイ ミ ッ ク な も の に注 目 tory /op i l に分類する方法は教育についても考え られる, t ona ion by d l ing wi th the 1 ial nuC t Effect ive l ea eat essons,,, may seek for ini anguage l i f l d b - l i i d i e s igatory components of the s mpl est entre scourse y progr s ve ex- obl , o owe ious 1 eve1 s of their i ents at var hi ば l ons of t s 1earned structure with optiona1 e1e] press. i h erarchy .(p ,72) as co) ら の フ ラ ンス 語 教 授 に 影 響 を 彼の核形成の理念はすく さ ま, 例 えを ベ ラ ス コ (S, Bel i l i t 与 え て い る, バ イ ク の セ オリ ー は 常 に who s c であり, 構造主 義者の 常識を 遥かに 越えて. いる, 特に次の所論は彼の真面目を示すものである, s more than 乙α児g“αgB れ拶dBの〆o ノ鳶蹴れ Zたe soメメ co”解%Z 7 1 0cc“γs 鋭 , Language i ′ i fe s ti e,,, part of l s a structural part of a larger whol organized verbal sound , l i l i i ion and structure t total behavioral act on erac nked to socialint , (p . 70) ,int mate y l. 結局, この学派からは, 批判というよりは, む しろ構造主義者の言語観, 語学教育観の欠陥 を, 特 に タ グミ ー ム (tagmeme) と い う 言 語 構 成 単 位 の 設 定 に よ っ て 補 強 して い る と い え る で あ ろ う.. 2 , 変形文法学派. lw) に よ れ ば, grammar が その 言語の理論であって 次の図 チ ョ ム ス キ ー (Noam Choms , ) 2 式 が 成 立 す る.2. - 23 -.

(15) . 外 山 定 男・ 山 岸 悦 郎 structural. utterance 一M--÷→. ipt ion descr. o ) に基づいているため, 人間の言語活動を表 構造主義言語理論は限 られた発話資料 (c r s pu. 層的に しか把握できない, 最も抽象化された理論と人間思考の工学に基づく 場合, 人間の深層. にある能力を開発でき, 嘗って体験したことのない 発話を 生成 し 駆使できるものと考えられ る, チ ョムス キーにと って語学教育は当面の関心事ではないが, 彼の理論を適用 して言語生成 過程を図示 したとすると, ized internal ----‐ ‐ 一 generat lve. lnlary pr l ingui ic st data. nar gralnl facul t6 de l anguage. i i l ty) (l anguage learning capab. となろう, このモデルによる言語習得過程で, 図の中央の人間 能力を genetic predeposition と考える. それは, 実際の performance か ら類推される. 思考 およ び 行為の一般化を可能な ら しめ る competence である. この原理を十分解明すれを , 先 の ニ ュ ー マ ー クーライ ベ ル の い. う言語習得能力の内面構造が明 らかになろう, 極めて素朴に教育に応用できるとする者もいる 3 )リ ー ズ (Rober が2 t Le e s ) は, 変形文法理論に 基づく語学学習は, 行動科学に 連 なるもので. あることを容認 した上で, 好ま しい教材の出現を期待 している. 同時に彼は, 音素理論に適暁 することが果 して語学教師に必須 の条件であろうか, と疑問を投げかけ, 暗と構造主 義者を批 判 して い う の で あ る.. l d There i i l i t l t sl e reason for the high schoolteacher of Eng sh to feel ignorant or o. fashioned j l t because she cannot write phonemic transcriptions on the b ackboard or us 2 4 ) l seg ] ば l ent utterances into al ophones .. IV. 日本の語学教育の方向 ホケ ッ トは言語学の分野を次の よ うに分類す る, 即 ち. i 1, grammat c system system. ogic system 2. phonol. ic system で あ り 1~3 5. phonet ,. c system 3. morphophonemi. ic 4, semant. iphera l な も の と した, い を central ,4 ~ 5 をper. きおい, 中核分野の研究が主体となり, それに言語学者は専念 した. 彼はまた, 伝 統主 義とヨ. ー ロ ッ パ 学 派 に 抗 して 峻 烈 な ア ポ ロ ギ ア を 屡 々 試 み た アメ リ カ 学 派 の 使 徒 で あ っ た こ と も あ 5 ) だが ip i l i sc る, 2 erd nary な, あ る い は inter- , 今 日 の 言 語 学 の 研 究 分 野 は 拡 大 さ れ, int i inental な研究姿勢をとりつ つ あ る いわゆる hyphenated scences が その間の 変遷を顕 cont . inary 著 に 物 語 っ て い る, 従 っ て, ”Those of us who have been taking an interdiscipl. “2 5 ) ingui ic desert ife l st oをw to be a dry and l ess l approach to l anguages have found psychol .. ということはできない, 心理学, 意味論も語学教育に積極的な発言 が求められている. 語学教 育の源泉は何か, 言語学と教育学の間に独自の領域をもって, 学的に成立する語学教育学が存 在 しうるか. 本章では, これを. A, 言語科学. B,教材学. - 24 -. C,教授学に分類して項を追いつ.

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