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尺八の音響学的研究 第2報 : 長さ1尺8寸の尺八の甲音

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Academic year: 2021

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(1)Title. 尺八の音響学的研究 第2報 : 長さ1尺8寸の尺八の甲音. Author(s). 竹内, 茂. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 30(2) : 163-178. Issue Date. 1980-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6038. Rights. Hokkaido University of Education.

(2)  . 北海道教育大学紀要(第2部A) 第3 0巻 第2号. 昭和55年3月. lo fHokka J idoUn i i fBduca ou r na t i Sec i t ve r s t l on( IA)Vo yo on l ,30 .2 ,No. Ma 9 80 r ch ,1. 尺八の音響学的研究 第2報. 長さ1尺8寸の尺八の甲音. 竹. 内. 茂. 北海道教育大学旭川分校物理学教室. ‐ Acoust icallnV igat ion ofthe JaPanese Bamboo P iPe est , “αた錫ねの多 ‘ ‘ “ RePort No.2 The ”羽” Tone ofthe syαた綿あのZ ofthe Length. 8 sy ofthe PiPe s1 z zを“ , Whichi . Shigeru TAKEUCHI ic Phys ikawa Conege Hokka to ido Un i sLabor ry i fEducat ion a ah tyo ver s ,As , , Asah ikawa070. Abstract. The writer hasrecently f in i i ion 。 fthe Japanese bamboo pipe, shed h s acousticalinvestigat             ln t ion副 proPerty and sound he Present paper, wesha l ltry to make research on the direct ” ’ fthesecondary harmonics o spectra o fthe たα“ tone.. The soundf ie l Z d aroundthes 力鰭Zconsistso ftheef f t z ec softwosound sources whi yαた ch are l l fa wave‐ ih hesame oropposite,according tothe separated byha ength and have a phase ,et ert. fthe harmonics. ordero tt Di ionalpropert ies o fthe ”たα”t fthesyα左メカのZofthe p ipehav rect ing al 8 。ne o ength 。f1 . sy z zを“ i sshow÷nin Figs .1 . ,2 ,3 ,4 ,5 ,and6 From t heresul tsshowni l lbeseentha t wi ief l t n Figs y speaking,the .1 ,3 ,2 ,4 ,5and6 ,i ,br di i i ibutednear 1 t 1 1 f igurepattern,owingtothefac soun ntenstyi r s tthatthe sd −ca ed8 − yintotheso. th sourcescancelout 。nthe. inethatb effects duet。 bo i ipe perpendicularly, t sec sthep ‘ ‘ Figs ious mus ica lscal esofthe 左 z z”“ .7 ,8 ,11and12show theacousticspectraoftheVar ,9 ,10 tone,. The sound sectra ofthe”たαれ”tone becomesmal lert hantha tofthe‘℃Z z““tone. ‘化とれ’ ’t n Photo.5 6 7 8 9andl osh。w the waves ofthe‘ o e, ,,,,. Figs icspectrao fthe various anglesofthe second harmonics .13 ,14and15show the acoust the‘ケo”tone ,. (16 3 ).

(3)    . 竹. 内. 茂. 登1・ は しがき 尺八は東洋管楽器の一つ で縦吹き であり, 原則として竹製 であるが現在 では木製が多くなっ た. 大別して古代尺八 (雅楽尺八・正倉院の尺八) ・一節切尺八・普化尺八 (虚無僧尺八) ・多孔尺八 (新尺八)の四種がある. 今普通に尺八と言えば普化尺八のこと で−尺八寸(54cm)を標準管とし, 短管・長管があ る. 古代尺八は唐の尺八管が百済を経て斉明天皇の時代 (7世紀中項) に伝来した もの でその後伝来したものと合わせて八管が正倉院に保管されている. 竹・石・玉・象牙などで作 られている細い真直な管で指孔は前面に6個, 脊面に1個 で計7個ある. 管長は皆わずかに異なる が最も長いものは約4 4cm あり, これを唐の律尺に換算すると一尺八寸に相当し, 即ち尺八管の基 準のものと一致する. これは管弦合奏に用いられ平安時代末期まで行われていたが以後用いられな くなっ た. 奈良時代に於ける雅楽寮の職員令の中には尺 八師というのが置かれてある. 当時は雅楽 の管絃合奏の中に尺八も加えられていたことが判る. 平安時代に入り仁明天皇の頃に楽制 改革が行 われ, 従来は唐や林邑や高麗や勃海な どの楽を外国伝来のま・ ・ む こ扱っ て居たのであっ たが, それを 著 しく変化して日本的な雅楽としてしまっ た. この日本的の雅楽が今日に至るまで我国で行われて いるのである. 室町幕府の中頃から江戸幕府の中期にかけて一節切という縦笛が盛行した. これは 室町時代中期に南中国の僧芦安が伝えたと言われ÷本の竹管 で尺 八に類似した楽器であるが, 今日 の尺八よりも管が細く且つ 短くて約34cm しかなく途中に竹の節が一つだけあるところから, これ を一節切と呼んだものである. 指孔は5個 で1 7世紀中頃から18世紀初めにかけて盛んに行われた が今日は全く行われない. 普化尺八は管は太く竹の根に近い部分で作り, 節が7個内外あり管長は 一尺八寸を基準に長短種々 のものがある. 指孔を全部閉じた音を筒音と云い孔を開くことにより下 から順次音は高くなっ ていく. このほか指孔を半開したり歌口に唇を当てる角度を変化させること により音を上げ下げする. 首を左右に振ることによっ て出す揺音は尺八の特色 である. 近代尺八は )に引き続き都山流尺八の1尺8 都山流・琴古流・上田流・明暗流等があるが, 本実験 では第1報1 寸管を使用 して甲音を出し, 尺八軸を含む平面上において, 尺八中心を円の中心とする半径6 5cm と 1oocm の円周上の音の強さを測っ て比較し, 又その音響ス ペクトルを測定した .. 登2. 尺八の運指法並 びに振動数 Tab l , 例え e .1は都山流の1尺8寸管の甲音の振動数と日本12律及 び西洋12律との比較 である . ばし音は日本12律では十一本, 律名を双調と云い振動数は783.0(c/s) で西洋12律では音名 を. g2 と 云 い, 振動 数 は 775.0(c/s) であ る. 又 甲 音 独 特 の 音 符 に ヒ・ 夕 ・四 が あ り, 何 れ も ロ ・ツ ・ ) ン よ り 1 オ ク タ ー ブ 上 の 音 であ る. 2. 暮3.. 理. 訟.  .   .  . 尺八の音は上下両端から殆んど同じ強さ で出ると思われるから, 尺 八の周りの色々の点における 音は波長の二分の一の距離に置かれた大略同じ強さの音源から影響されたベ クトル和 である‘ 更に 詳しく述べると甲音即ち第二倍音 では尺 八を直角 に 二等分する面の上 では両音源の影響は常に相殺 4 ) (1 6.

(4)  .        . 尺八の音響学的研究 ‘ Tabl tch ofthe‘ 々 e, z〆’tone E . Pi , 日. 俗称. 1尺8寸管(都山). 本 12 律. 律名. 2 律 西 洋 1. 振動数 運指法 ○指テ L全開 ①÷開 音符 1 2; (C/S) 3 4 5◎ 全 閉. 音 名. 振動数 (C/S). 585.4. ◎ ◎ ◎ ◎ ◎{. 2 d. 580,6. 七 本 断 金. 611,2. ① ◎ ◎ ◎ ◎. 2# d. 八 本 平 調. 652,4. 615,2 651,8. 九 本 勝 絶. 686,2. 十 本 下 無. 731,4. 十一本 双 調. 783.O. 十二本 島 鐘 一 本 黄 鐘. 820.2 874.O. 二 本. 鷺 鏡. 920.O. 三 本. 盤. 四 本. 神 仙. 五 本. 上 無. 六 本. 登 越. 1099,O 1170,8. 七 本. 断 金. 1222,4. 八 本 平 調. 1304,8. 2# f. 0 0 ◎ ◎ ◎. 2 g. 0 ○ ① ◎ ◎. 2# g. 821,2. 0 0 0 ◎ ◎. 2 a. 870,O. ◎ ◎ 0 ① ◎. 2# a. 921,8. ハ. ○ ① ◎ ◎ ◎. チ チ ハ ヒヒ タ 四. 983.O 1034,6. ○ ◎ ◎ ◎ ◎. 2 e f2. レ レ. 渉. ″ ツ. 六 本 登 越. 0. ◎. ◎. ◎. ◎. メリ. 691,2 731,6 775.O. ◎ ◎ 0 0 ◎ 〆リ. 2 h. 976,6. ◎ ◎ 0 0 ◎. 3 c. 1034,6. ◎ ◎ ◎ ○ ①. 3# c. 1096.2. ◎ ◎ ◎ ○ ○. 3 d. ◎ ○ ◎ ○ ○. 3# d. 1161,2 1330,4. 0 0 0 ◎ ○. 3 e. 1303,6. し, 従っ て音の強さの配布は所謂8の字型を呈する筈 である. このように互に反対の位相の音源が 相接近して存在する場合之を双極源 (doub l t ) と名づける. 各々 の音源の強度を±A, その距離を e 浅劣 と し,. とお け ば, こ の 双 極 源 に よ る 速 度 ポテ ン シ ャ ルは,. (1) 但し,.            (2).    一一−− ニ ーcosβ   . 故に双極源による速度ポテ ンシャ ル 少は,. 婆{ −論ナ娠れ ( +箭… ′÷). }← 鵬 鋤) ′−÷). ◎. 双極源から遠い点では近似的に,. 塑−錯. 卿( f−÷)鵬β. (4) . (1 5 ) 6.

(5)    . 竹. 内. 茂. 半径rの球面上の単位面積を通過するエネルギーは,. − ( 凡− 警)琴 であるから (4) を使っ て, 時間に就いて平均値を求めれば, 4 2 2 pれ 4 C。s β 32ガ2γ2c3. 責分すれば, 双曲源から単位時間に放出するエネルギーが得られる. 即 である. これを球面全体で糧 ち.                        .  . 尺 八の口端補 正は歌口に空気を吹きつけると, その内外に交 互にカルマン渦を生じ, それによっ て 管内空気が振動 して音を発するの である.今管の長さをZ粥 とし, その原音の振動数を毎秒 “サイク sとすれば, その時の原音の音波の波長 局ま ルとし, 空気中の音の速さをりm/. 開管の場合は, 入=2‘となるから, れ;?了 となる. 併し実験して見ると, この式に合わないで, 少し異なっ た高さの音が出る. これは管内 空 気に楕性があっ て, 歌口及び開端の丁度端面は定常波の腹にならないで, その面より少し外の方に 腹を作るから, 恰も管が少し伸 びたと同じ観を与える. そこ でその見掛けの伸 びだけを管の長さに ion) と 云 う 管 口補 正 値 を hcorrect t 補っ て加えなければならぬ. その補正の値を管口補正 (mou . 2 ‘ ( + ) α を入れなくては ならない. αの値を ”とするとき, 上記の原音の振動数の中の の代わりに im は 実 験 に よ っ て, the 一 般 に 求 め る こ と は 中々 複 雑 であ り, 嘗 て Wer. β十の{ ・− 倍 十程} α『(. (6). の式を得た. 但 し B 及びD は管の前後及 び左右の幅,S は管の断面積,sは 開口の断面積, Cは管を 作 る 物 質 に よ っ て 異 なる 数 であ っ て, 木 製 では 0.24 , 金 展 製 では 0.21 であ る と 云 っ て い る. 一 般 に. 笛や尺 八等の指孔に就いては, これを単に管の開端と同一 に見ることは正しくなく, 孔の内端を以 て管の開端と見るか, 孔の中央を以て開端と見るかを決定することも問題 であり, 又, 開いた指孔 から歌口ま での管中の空気だけが振動するとは限らず,その指孔から笛の筒口までの中の空気も亦, 幾分振動 しているから其の影響も考えなければならず, 要するに管口補 正の問題を理論的に研究す ることは今と錐も不充分であっ て, 凡ては各々の場合に渉っ て之を実験的に測っ て見なければなら ない状態 である. 今その最も簡単な場合として, 太さの一様な円筒形の管の底が閉塞しているもの (閉管) をとれば, 其の開口端の円の半径をrとすれば管口補正は0.6 r である. 従っ て管の長さ “こ之を加えたもの(Z+0. 6r)が音の波長の1/4に当るのである. そこ で例えば木琴の鍵の下方 6 6 ) (1.

(6)    . 尺八の音響学的研究. に金属製の円筒を共鳴管として吊下げる場合に, その管の長さ Zcm を算出するには, 其の鍵の音の 振動数を “とし, 管の直径を d(=2 r) cm と し, 音 波 の 速 さ を りcm/s と す れ ば, 振動 数 ” は れ;. 4(′+0 .6γ). (7). 4” +0 34) .. (7) 式より管の長さ cm を算出すると,. z= 論÷−0 3〆 ・. (8). と な る.. 暮4. 測 定 装 置 測定装置は第一報と同じであるが, その中の主 要 な 部 分 の 説 明 を 補 足 し た い. Photo .1 は ブ ラ ウ ン 管 を用 い た オ ッ シロ グラフ で陰 極 線 オ ッ シロ グ. ラフという. 普通は静電偏向ブラウン管を使 い, 信号電圧を一方の偏向板に加 えて Y 方向に振 れ させると同時に入力信号と同期の掃引 を X 方向. C A I H O P E 訳 式 yo s C I L L O S C 俳 E /                                     . 熟も躯. に行い信号電圧の波形 を観測 する. 本実験 では X軸,Y軸に適当な電圧を与えることに依っ て出来 る特性曲線を利用する. つまり HOR .工N,PUT に 増巾器を通っ た尺八の音の電流を流し, VER .IN. 寿 ぎ. ド. PUT に は Pho to .2 に示すように周期的な信号を. 持続的に発生する発振器により交流電流を入れ る. こよれによっ て出来るリサージュ 図形によっ て尺 八の音の振動数を測定する.又尺八音の12律 に合わせた振動数の正弦波を発振させる事が出来.  .   .  . て, オ ッ シロ グ ラ フ の 画 面 に Photo ,5 ∼10 の 様 な.  . t 波形を生ずる. 又 Pho o .3の直視型周波数分析器 t は Pho o .4の騒 音計に接続 して周 波数 を分析 し. Photo.I Ca i l l thode ay osc oscope ..        . て直読する.本器は30個の1/3オクターブフィ ルターを内蔵し, 各フィ ルターより出た音の大きさを約1/50秒の短周期 で切り換え, ブラウン管 上にス ペ クトルを現わす. 種々の現象中, 特に激しく変化する信号の周波数分析に適 して居り, Graph .7 ∼15 に 示 す よ う に 尺 八 甲 音 の 分 析 は 之 に よ っ て 行 な っ た. Fig .1 ∼ 6 は騒音計のマイ ク. ロフォ ンを尺八中心より等間隔に回転して, その円周上で尺八の強さを測定した.. (16 ) 7.

(7)                                                                                                                                                                                                                            .    .  . ー ー ー − ^】 ; ご‐ ^ 一 一 q − − r ー÷ ÷ r ÷「 ずm ・ 「.      . ・ ‘:. ー . . ・1 1 ,.・.                             . E r キー ー 瞭 く ﹂ ノ . ー ← 、 ム ぃ を r E ⋮ E E E I f t 十 ﹄ 十l i t エ ー ・ I. (1 ) 6 8.   き響き      .・ ‘. ・● ′ M ” ” ” .、 … ≦ 釜 も 【 m 一 秘 「 ・ ・ 一 . y”.                    .      .        . 茂 内 竹. Photo.2 0sc i l l ator .. ly深江, Photo r I a ,3 Frequency a. \もた ゞ 三ド ー ム. l meter Photo.4 Soundl eve ,.

(8)    . 尺八の音響学的研究. ’tone Tabl i I ProPer i e2 rect t ona es ofthe”たα7 2’ . Di ,. 尺. 八(尺). 律. 名. 1.8 登. 越. 振動数(C/S) 音. 1,8 勝. 絶. 585,O. ロ. 符. 1.8. 双. 1,8. 調. ・ 鐘. 黄. 1.8. 神. 1.8. 仙. 登. 越. 686,O. 783.O. 874,O. 1035.O. 1171,O. ツ. し. チ. ノ、. ヒ. i. 距離( c m). 1,2. 1.O. 1.O. 0,8. 0.8. 0.8. 角度(度). 40. 40. 58. 50. 50. 50. 空気圧(H cm). 4,O. 4.8. 5,4. 7. I. 7.8. 7.3. 長( cm). 57. 9. 49,5. 4 3.4. 38, 9. 32.8. 29.1. 口 端 補 正( cm). 3,5. 7.6. 7,6. 吹口. 波. 中心よりの距離 ) 65 ( cm. 7.8. 7,I. 8,O. 100. 65. 100. 65. 100. 65. 100. 65. 100. 65. 100. 角度(度)\\\\ 0 O. 66,4. 62, 3. 62,5. 60,1. 54,5. 59,O. 60. 3. 56,4. 61,1. 55.3. 64,7. 64,O. 15. 65.O. 67,O. 55,8. 50,5. 63,8. 56,2. 60,2. 64,9. 63,8. 65,8. 67,1. 68,9. 30. 64.7. 65,8. 52.2. 57,7. 67,2. 64,3. 69,3. 65,O. 1.8 7. 61.2. 77.2. 73,7. 45. 67,5. 65. 8. 63. I. 55,8. 70.8. 63,5. 1. 7 8. 72,8. 73,8. 67,8. 79.2. 77.2. 60. 69, 2. 70. 8. 68.6. 65,O. 70,5. 65,4. 69,1. 68,5. 2,9 7. 67.5. 79.O. 75.4. 75. 65.6. 66,3. 67.O. 61.8. 66.8. 63.8. 62,O. 65.8. 67,5. 65.I. 76.6. 74,6. 90. 54,2. 55.5. 61. 2. 54.2. 2 46,. 53,5. 63. I. 50,6. 61.7. 54,7. 69,7. 72.1. 105. 60,7. 61,7. 56.5. 61. 9. 66, 3. 63.5. 70,4. 59.4. 68,3. 66,4. 70.8. 71,2. 120. 66,1. 67,4. 66,8. 64,6. 70.3. 64.5. 72. 2. 70,3. 71.9. 66.7. 72. 2. 73,3. 135. 67,7. 65,7. 68,9. 60.5. 70,5. 67.4. 65. 6. 66,6. 69, 3. 66.7. 75.8. 72,8. 150. 67. 3. 6 6. 3. 66.8. 55.7. 66.3. 59,6. 66, 4. 66,9. 66, 5. 55.8. 68,7. 70.O. 165. 66,5. 55,O. 62. 5. 62,8. 65,O. 63.8. 63,9. 57,6. 62,8. 53. 3. 72,4. 69,3. 180. 67.I. 56,3. 62. 2. 62,2. 57, 8. 66.2. 65,5. 63,7. 65,O. 60,1. 63,2. 64,7. 195. 66.8. 1,6 5. 63.6. 55.9. 64, 3. 60,5. 59, 2. 64,7. 60,9. 62.2. 73,8. 68,5. 210. 68,3. 6 6.2. 64. 2. 61,O. 68.6. 63,5. 68.3. 69,5. 71.O. 53.5. 70.3. 72,O. 225. 68,7. 66,9. 69,3. 66,9. 68,6. 67.6. 3 72.. 2,O 7. 73,I. 65.2. 75,8. 76, I. 240. 70,6. 66.6. 69, 2. 64.9. 67.6. 65,5. 71.8. 71,5. 74. 2. 68,3. 79.I. 75.O. 255. 67,5. 65.O. 64,O. 62.2. 67,2. 63. 5. 67, 2. 64.2. 68,1. 64.I. 79.2. 73. 4. 270. 55,7. 55,I. 53. 9. 55,8. 57‘O. 57,O. 63 ・ .5. 60. 4. 63,3. 61.5. 69,4. 4 71,. 285. 66.O. 64.7. 67.O. 67,O. 70,2. 61,6. 72,3. 68,5. 72,7. 67. 3. 75,5. 71,I. 300. 68,9. 67.3. 69,O. 65,5. 70,8. 67.2. 72,8. 72.4. 73,3. 69,2. 77,7. 70,9. 315. 68.3. 69.5. 68.2. 67,1. 69,I. 67.3. 72.3. 65.O. 73. 2. 71.7. 77.8. 71. 2. 330. 66,6. 64.8. 64,2. 52, I. 68.2. 61.5. 66. 5. 63,7. I 71.. 68.3. 66.8. 65,7. 345. 60,2. 57,4. 63. I. 57,3. 57,5. 53.8. 60,9. 64, 2. 64,7. 55,5. 58,3. 52,4. (1 ) 6 9.

(9)      . 竹. 内. 茂. 0 180. ′○. 、. .○. − ミ0、、. ′. せ. 0 90. l ang e. o 厚. −−−○−−‐ 65cm. ・. d絹 t a n 。. 即cm. ’tone F∼g.1 ”“’ .. o 180.    . 0 ーー− −ー 270.   .  .  . 0 90. ・. ・. o o Fig・2 ‘!““tone .. ) (1 7 0. ・ ′. げ ノー. i d tance s. l ang e. −−−○−−− 65cm ・. loocm.

(10)      . 尺八の音響学的研究. o 180.  . /. 、 、. . 昌   4ophon. ′ 力f. l ang e. 一−−○−− − 65cm 80 o 0. ÷÷−◎. loocm. d i tance s. 1 F ig.3 “れ 2”tone ,. 0 180. 0 270. 一 −. 、 、.   . 0 − 9 0. l e ang. 4o h 1 p on 60. −−−0一−− 65cm. 80 ぴ ‘〆’tone 方 g.4 ‘ .. (1 7 1 ). i d tance s. ÷÷ ÷÷◎. loocm.

(11)    . 竹 内. 茂. 0 180. , Q1, 、 ′. 2 7ぴ 鴨. 一. ,. 豪. が. ′ ′. 4−− 9ぴ. ま. 、′. 、. ,. 40phon. 、 、 ′. 60. ′. 〆. −−−○− −− 65cm. 80 Q o. l ang e. げ. i d tance s. ◎. loocm. Fig.5 ‘偽〆’tone ・. o 180. 0墜 鎗 軸 2 0 7. 0 90. ′ l ang e. 80 . ぴ Fig.6 ”〆”t one .. (1 ) 72. −−‐{}−− 65cm d i tanCe s. ÷÷4秒. loocm.

(12)  . 尺八の音響学的研究. 登5. 甲音の方向性 尺八の甲音は乙音より強い空気 で吹き込まなければ出ないの で, 吹口より歌口までの距離は全体 として乙音より短かく 0.8cm より1. 2cm の間の値をとっ た. 吹口管と尺八軸の角 度は乙音の場合 0 である 空気圧も oから 58 より若干小さくて, 尺八の歌口面には急匂配に空気が入り, 角 度は4 0 . 4. 0とあるは水圧力7 64 o の事 であるが乙音が一 律に7 c m 6 5 o m で音が出たのに甲音は音 が高 c . . く な る に 従 っ て 上 り 767.8cm 迄 に な っ た. そ の 圧 力 で尺 八 中 心 よ り 距 離 が 65cm と 1oocm の音の 大きさを測ると, これも尺八音は上下両端から殆ん ど同じ強さ で出ると思われるから尺八の周りの 色々 な点に於ける音は, 波長の2分の1の距離に置かれた大略同 じ強さの二つの音源からの影響ベ クトル和 である. 二つの音源は偶数倍音の場合には位相が相反しているから今回の第2倍音 では, 尺 八を直角 二等分する面の上 で両音源の影響は常に相殺し, 音の強さの配布は全体として梢8の字. 0 0 型 を呈 す る. Fig 0ホン以下になり8 .1 の 口 音 は 大 略 60∼70ホ ー ン であ る が 横 軸 の 90 , 270 で6 0 0 0 度 の字の傾向を示して居り, 距離lo ocm では角 175 ∼195,345 で60ホン以下である. 又音の大 0∼3ぴ 60 0∼12び 315 0で遠 い loocm の 方 が 60cm の 音 よ り 大 き い Fi 2 の ツ 音 は 口 き さ は, 15 . , , . g 0 o 0 0 0も 60 ホ ン 以 下 に ぴ 音 と 同 じく 横 軸 9 , 270 で 凹 面 に な っ て い る が, o ∼4 , 90 ∼105, 150 ∼195 0では loo な っ て い る. 又 3ぴ, 105, 16げ, 270 0cm よ り 大 き い. Fig cm の音の方が6 .3 の し 音 は 横 0 o 0 軸 の 9ぴ, 270 は 凹 面 で60 ホ ン 以 下 で あ る が,o ∼15ぴ, 15ぴ, 18ぴ, 345 も 60 ホ ン よ り 小 さ い 1800 . 0 では loocm の 音 の方 が 60cm の よ り 大 き い. Fig .4 の チ 音 は 横 軸 の 9ぴ,270 では 凹 面 であ る が, oo 0では loocm の 音 が 60cm の よ り 大 き い Fi 5 のノ・音 は 横 軸 の 9ぴ 2700 0∼21ぴ 345 16 , 195 . , . g , o 0∼165 21ぴ 345 0 では 60 ホ ン 以 下 に な り 1 0 では 凹 面 であ る が, o , 150 , , , , 195 では loocm の 0 0 音 が 60cm の よ り 大 き い. Fig .6 は 横 軸 の 凹 面 は 小 さ い が, 285 で凹 面 に な っ て い る. 又 345 に お い 0∼12ぴ 15ぴ 18ぴ 210 0∼22げ 270 0では loocm の 音 が 60cm の よ て 60 ホ ン 以 下 に な り, 15, 90 , , , , り 大 き い.. 暮6. 尺八の音響スペク トル 尺 八 の 1 尺 8 寸 管についての 甲 音 の 音 響 ス ペ クトルに 就 い て 述 べ る.Fig .7 は 尺 八中 心 よ り 65cm. の口音の音 響ス ペ ク トル であ り, 乙音に比べて比較的音が出易く音色は相変わらず美しい. 大小 ig の差が乙音より大きく, 第1∼3倍音 で小さく, 第8∼9倍音, 第11∼1 3倍音は梢小さい. F .8 も中心より65cm のツ音 でこれも音色が美しく第1∼2倍音, 第8∼9倍音, 第11∼13倍音が小さ く 第 2 倍 音 が 欠 け て い る. Fig .9 も 中 心 よ り 65cm のし 音 でこ れ も 音 色 が 美 しく 第 1, 3, 10 , 12 ,. 1 3倍音が小さく第2, 4倍音は梢小さ い. 第1 i 1倍音 は欠けている.F 1 0も中心より65cm のチ音 g . で音色が美しく, 第1, 3, 9, 11倍音が小さく第2, 1 0 1 2 1 3倍音が欠けている 11も中 g , , , . Fi 心よ り 65cm のノ・音 で全 体 的 に 大 き い が第 1, 10 .12 , 13倍 音 は 小 さ く 第 12 倍 音 は 欠 け て い る. Fig は 中 心 よ り 65cm の ヒ 音 で全 体 と して 比 較 的 大 き い が 第 2 ∼ 4 倍 音 は 小 さ い. Photo ,5 ∼10 , はそ. i れぞれの音色の波形で鋸歯状に近い. 次に F 13∼15は尺八中心よりl oocm 離れた口音をその中 g . 0置きに回転したときのス ペクトルの違 いを示す 全体として第7倍音のス ペク 心より円周上を60 .. 0 0 ト ル が 一 番 大 き い が 他 の ス ペ ク ト ル は 少 し変 る. 第 2 倍 音 は oo , 6ぴ, 12ぴ, 180 で0 であ る が,240. 0で大きくなる 第3倍音は12 0で小さくなり 第4倍音は1 0で0になり 第11 00 から出てきて3 0 20 . , , (1 73 ).

(13)    . 竹 内 f r equency:585 .oc/s d i t s ance :65cm 0 l ang :270 e 100 −. 茂    . −選 書三 島.             .    . , すき ご愛蔵 歯キ∼ さ ,.                       .   当 .. 50.  . Photo.5 VVave ofthe“〆〆 tone .. 1. 5. 10. fove deg t r eeo r one ‘〆 Fig・7 Sound Spect り“tone raofthe‘ .. f oc/s r equency:686 . d i t s ance :65cm 0 l ang e :270 100.   当 .. Q 4. 50.  . ’tone ‘彰’ Photo.6 VVaveofthe‘ .. 1. 5. 10. degr fove t eeo r one ’tone !“’ Fig.8 Sound Spect raofthe‘ ・. ) (1 74.

(14)    . 尺八の音響学的研究 f oc/s r equency;783 . d i t s ance :65cm o l ang e :270.     .    .       . …. 100. 影響 〆を ∼.   #. 50 − Q 4.  . Photo・7 v i ′ave 。fthe”〆〆’tone.. 1. 5. 10. deg fover t r eeo one ‘ F g.9 Soundspectraofthe‘ フぜ’t one . f oc/s r equency:874 . i d t s ance :65cm 0 l ang e :270. ‐. 100. 三. ∼ 一. 一 三謹書髪 ち ‘ 露呈も 喜義.   ◆ コ 50. \. Q 4. Photo.8 vvave。fthe”〆’tone ・. 1. 5. 10. deg fove t r eeo r one 五ig・1O SoundSpectr aofthe”〆’t one ・. ) (17 5. 、.

(15)  .  . 竹. 内. 100. 想 観 ぜ山 を馨護. 翁.            . ” ’ Photo.9 VVave ofthe ね〆 tone .. degr fove t eeo r one ’ ” ’ Fig.1I Soundspect raofthe ねα tone ..   . mo 0 5 7.   . 孤絶. f oc r equency:1171 /s .. 即.       . ’tone Photo.1O VVaveofthe”〆’ .. m.  .  . 5剛.  . ‘〆”tone 飛g.12 Soundspect raofthe‘ .. ) (1 76.

(16)  . 尺八の音響学的研究. o l ang e:o. 1. o l ang e:60. 5. 10. 1. 5. 10. degr fover t ee・ o one i d t s ance:loocn n. f r equency:585. oc/s. ’tone Fig.13 Sound spect raof”m’ .. 0 l ang e:120. 0 l ang e:180. 100. のけコ三口ロー 司. 50. ︵ =V 1. 5. 10. 1. 5. degr t ee ofove r one i d t s ance:looc r n f r equency:585.oc r l n ‘メメ tone r ig.14 Sound spect l raof‘ .. (1 77 ). 10.

(17)    . 竹 内. 茂. o l ang e:240. o l ang e:300. loo. 三 日閃 きコ]. 50. 1. 5. 10. 1. 5. 10. degr t one ee ofover i d t r equency:585 s ance:loocm f .oc/s Fig.15 Sound spect raof”如’ one .. 0で 小 さ い の が目 立 つ 0で小 さ く 第 13 倍 音 は oo 120 倍 音 は 120 , . ,. 巷7.. 結. び. 長さ1尺8寸の尺八の甲音, 即ち第2倍音の方向性を測 定した. 歌口とその反対側にある孔から 出る二つの音源は位相が相反しているから, その両孔間を直角 二等分する面の上 では音源の影響は 相殺して8の字型を呈する事になり, 本実験 でも梢8の字型に なっ たが凹み方が小さかっ た. 甲音 の音響スペ クトルは全体的に見て乙音より短いものが多く, 音階ツ, し, チは各ス ペクトルの線の 間 で長短の差が大きい. 又それぞれの音波は 鋸歯状に近いが口音は線上においても部分的に 鋸歯状 ocm の円周上で を示し, 音色の美しい事を示している.尺八中心を中心として尺 八軸を含む直径lo 0 0 80 の音響ス ペクトルを60 置きに測定したが第7倍音のス ペ クトルの最長は変わらず,第2倍音は1 3倍音は途中 で若干の変化があっ たが 位ま では0 で角度が増える毎に大きく なり, 第3, 4, 11 ,1 残りのス ペクトルは余り変化がなかっ た.. 献. 文. ) 1. 97 9 1) 竹内茂:北海道教育大学紀要, 第二部, A, 30 , (1 4 ) P. 1 9 5 2) 田辺尚雄:笛 (わんや書店, 19 7 . 3 ) P. 96 3) 田辺尚雄:音楽音響学 (音楽之友社, 1 (1 ) 78.

(18)

参照

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