4)水とみどりのまちづくり方針
(1
)水とみどりの現状
浦安市は、三方を海と河川に囲まれており、この水際線は、生活にうるおいを与えるだけで
なく、市民が集い、遊び、楽しめる空間として活用することが期待されています。近年は、親
水性や景観に配慮した河川や海岸の環境整備が進められています。しかし、境川や旧江戸川な
どの河川や海岸沿いは、水害対策を主な目的とした護岸整備などにより、市民が水際線を身近
に感じることは難しい状況です。これまでも治水機能や周辺環境に配慮しながら、関係機関と
連携して、親水性の高い水際線の創出に努めてきました。今後も関係機関と連携しながら、親
しみやすく、市民が憩いの場として利用できるような水際線の創出に計画的に取り組む必要が
あります。
みどりについては、総合的な緑化を計画的かつ効率的に推進していくため、緑の基本計画に
基づき、住民や利用者の参加を得ながら、総合公園や近隣公園の整備、街区公園の再整備など
に取り組んできました。
元町地域では、神社仏閣などにみどりは残るものの、まとまった公園や緑地は少ないのが現
状です。
中町地域や新町地域では、計画的な市街化が進められているため、街路樹や公園の整備や住
宅地内の緑化によって質の高いみどり空間が創出されてきています。
なお、中町地域では、開発から 40 年近くが経過し一部の地区では建物の更新時期を迎えて
おり、建替えに伴う住宅地内のみどりについても変化が見られます。
(2)基本方針
浦安市では、基本構想の将来都市像のひとつとして、「水と緑に囲まれた快適環境都市」を
掲げており、市民が健康で文化的な生活を営むためには、環境に配慮した質の高い生活空間の
創造が重要です。
そのため、貴重な自然環境である水辺を活かし、「豊かな水辺を感じるまち 浦安」「緑を創
り、守り、育てる」を目指すとともに、快適でうるおいのある環境にやさしいまちを目指しま
(
3)整備方針
① 魅力的な水際線の創出
日常生活の中で、市民にとって豊かな水際線を身近に感じることができるよう、後背地のまち
づくりと連携を図りながら、親水施設や公園、緑道整備などに取り組みます。また、東京湾に張
り出している地理的特性を活かし、海からの景観も意識した景観形成の推進やスポーツ・レクリ
エーションなどのさまざまな活用が図られるような魅力的な水際線を創出します。
●水際線の魅力を高める場の創出
・シンボルロードの海側の先端部に位置する海辺のコアは、海辺の交歓エリアの核として商業や
文化などの多様な都市機能を複合、集積させ、市民が海とふれあいながら交流を深める空間と
なるよう誘導を図ります。
・境川河口の舟だまり用地は、後背地を含め海辺の新しいまちづくり拠点として市民が憩い、に
ぎわうことのできる場として、整備・活用を図ります。
・浦安マリーナは、災害時の防災機能の充実や、市民が海と親しめるよう連携を図ります。
・河川の浚渫や下水道未接続世帯の解消などにより、河川の水質浄化を図ります。
●水際線のネットワークの形成
・河川や海の魅力を身近に感じられるよう、関係機関との協議を踏まえ、河川・海岸沿いの緑道
や管理用通路などの公共空間を活用するとともに、誰もが水際線の魅力に安全かつ気軽に接す
ることができる歩行空間のネットワーク形成に取り組みます。
・境川では、老朽護岸の改修など、護岸機能の向上を図るとともに、水際線のコミュニティ空間
の形成を図ります。
・旧江戸川の河川沿いでは、誰もが安心して利用できる遊歩道整備や修景整備を促進し、水際線
のネットワークを形成します。
・舞浜地区の海岸沿いでは、関係機関と協議しながら、高潮対策事業に併せ、緑地や修景整備を
促進します。
・新町地域の河川や海岸沿いの緑地では、整備を促進し、水際線を活用したスポーツ・レクリエ
ーションの場の創出や歩行空間のネットワークの形成を図ります。
② 自然環境の保全・活用
市民とともに、水際線の自然環境を知り、学ぶとともに、保全・活用を図ります。
●三番瀬の保全
・市民が三番瀬を利用しやすくするため、関係機関と協議を進めながら、市民の安全性の確保を
前提としたアクセスの整備を進めます。
・三番瀬の保全と活用のバランスを図るため、関係機関と協議を進めながら、ルールづくりに取
り組みます。
●三番瀬の活用
・三番瀬の水質や生物に関する情報の収集・発信機能や干潟を体験できる環境学習施設の整備を
③ みどりの創出
地域の特性や四季を感じられるみどり豊かなまちづくりを推進するため、拠点におけるみどり
の創出を図るとともに、公園や河川・海岸沿いの緑地などの緑化を積極的に進め、みどりのネッ
トワークの充実に取り組みます。
また、地域の特性や水際線を活かしながら、特色ある公園や緑地の整備を推進します。さらに、
民有地の緑化により、うるおいややすらぎのある環境とみどり豊かな景観づくりを進めます。
●拠点・軸におけるみどりの創出
・浦安駅周辺地区では、今後の再整備にあわせてオープンスペースの確保と緑化の推進を図りま
す。
・新浦安駅周辺では、現在あるみどり豊かな空間を維持保全するとともに、にぎやかさが感じら
れる緑化を推進します。
・舞浜駅周辺地区では、アーバンリゾートゾーンの玄関口として、はなやかさが感じられる緑化
を推進します。
・海辺の交歓エリアでは、水際線を利用したうるおいややすらぎ、交流などの多様な生活体験が
できるよう、公園機能の充実や緑地整備を促進します。
・シビックセンター地区では、浦安公園の整備に取り組みます。
・河川や海岸沿いに配置されている緑地などでは、市民が憩い、にぎわいのある歩行空間を整備
するとともに、水とみどりのネットワークを形成します。
・液状化の際に発生した噴出土砂などを利用した浦安絆の森の整備により、緑化の推進を図りま
す。
●公共施設などの整備と緑化
・市民生活に密接に関わり、身近な場所である公共公益施設などでは、緑化のモデルとして積極
的に整備を図ります。
・公園や緑地が不足している地区では、まとまりのあるみどりの確保に取り組むため、大規模な
土地利用転換などの機会を捉え用地の取得に努めるとともに、地域の住環境の向上を図ります。
・まちの魅力拠点ゾーンと位置づけられている新橋周辺地区は、密集市街地の改善も視野に入れ
ながら、広場の整備を進めます。
・墓地公園では、引き続き墓所整備を進めていくとともに、来園者の憩いの場となるように、公
園機能を充実します。
●民有地の緑化
・住宅地など民有地のみどりは、快適で豊かな環境を創出し、うるおいややすらぎのある景観を
形成します。そのため、身近なみどりの創出や生垣など道路沿いの緑化を推進します。
・一定規模以上の建物などは、みどり豊かな環境や景観の形成を誘導します。また、これらのみ
どりが保全されるよう、緑化協定などの締結や保全のためのルールづくりを促進します。
④ みどりの保全
浦安市では、みどりの保全が重要であることから、拠点におけるみどりの保全を図るとともに、
郷土の資産である社寺境内地に残る貴重な樹木などの既存のみどりの保全に努めます。また、み
どりを保全する制度を活用しながら、みどり豊かで良好な住環境や事業所のみどりを守るための
●拠点・軸におけるみどりの保全
・新浦安駅周辺地区では、現在あるみどり豊かな空間が維持されるよう、シンボルロード・若潮
通り・駅前広場などの街路樹や宅地のみどりの維持保全に取り組みます。
・新町地域センター地区では、セットバック部分などでの充実したみどり空間の維持保全を図り
ます。
・主要な道路の沿道では、みどり豊かな街並みを形成するため、良好な道路空間や街路樹の維持
保全を図ります。
●民有地の樹木や緑地の保全
・社寺境内地の貴重な樹木や民有地内に存在するみどりの保全を推進します。特に、貴重なみど
りについては、保存樹木の指定などみどりを保全する制度を活用しながら、維持管理を支援し
ます。
・みどり豊かな住宅地や良好な緑地が保全されるよう、緑地協定など制度の活用を推進するとと
もに、みどりの保全や維持管理を推進するための協働の仕組みについて検討します。
●公園・緑地の保全
・老朽化が進んでいる公園では、防災機能や安全性の向上、バリアフリーに配慮するなど利用者
のニーズにあった改修を進めます。
・長寿命化計画の策定など公園や緑地などの計画的・効率的な維持管理を行います。
・公園の樹木や街路樹などの剪定した枝をチップ化し、堆肥やマルチング材として再利用するた
め、市民・事業者・行政の協働によるみどりのリサイクルを促進します。
⑤ 次世代に向けた協働によるみどりの育成
質の高いみどりの確保や緑化の推進を展開するため、適切な維持管理を図るとともに、地域で
緑化に取り組む市民やボランティアなどの活動の支援や市民・事業者・行政との新しい協働の体
制づくりを図るなど、協働でみどりのまちづくりに取り組みます。
●市民や関係団体などの参加の促進
・地域で緑化に取り組む市民や団体、ボランティアの活動を支援するため、公園の里親制度など、
計画から管理に至る各段階で住民の参加を促進し、市民が愛着を持てる身近な公園や公共緑地
づくりを進めます。
●普及啓発活動の推進
・みどりに対する関心や知識を高めるため、市民が気軽に参加できるイベントや講習会など、み
どりにふれあえる場を充実します。
・市民や事業者などがみどりに親しむ機会を広げ、みどりの持つ多様な価値の発信や緑化の充実
につながるよう普及・啓発を図ります。
・公園や道路、河川沿いなどの公共空間を利用して、花やみどりを育てる楽しみや大切にする心