社会インフラ安全保障技術
IT
Vol.102 No.01 15
社会インフラ安全保障技術
日立は,街区,交通機関,重要防護施設などの社会 インフラを自然災害やサイバー攻撃,テロなどの脅威 から守るために必要なセキュリティ要件を,Adaptive
(適応性),Responsive(即応性),Cooperative(協調 性)に焦点を当てたH-ARCコンセプトとして整理し,
効果的な危機への備えと発生時の適切な対策を行う広 域監視・警備ソリューションを提供している。
Society 5.0を実現する社会インフラでは,物理空 間とサイバー空間の両面で時々刻々と変化する状況を 把握する必要があり,衛星やドローン,電波監視,ネッ トワーク監視などのセンサーにより多元的に監視す
広域監視・警備ソリューション
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る。重要施設の外周からの侵入や不審ドローンの接近などが具体例である。
異 常 の 予 兆 は 画 像 解 析 やGIS(Geographic Information System),シミュレーション技術などに よって分析・予測し,OODA[Observe(監視),Orient
(分析),Decide(判断),Act(行動)]プロセスに基づ くノウハウ提供も含めた的確な意思決定を支援する。
さらに,情報共有を支援するソリューションによって 迅速な対処をサポートする。また,実際の危機を想定 した訓練や演習を実施可能とすることにより,被害を 最小限に抑えるためのソリューションも提供してい る。システム導入時は,運用形態や既存設備に合わせ て機器構成を柔軟に選択することで,短期間でシステ ムを構築する。
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広域監視・警備ソリューションセンサー 意思決定支援
予測 分析
行動支援
(フィジカル)
行動支援
(サイバー)
海中
・
宇宙からサイバーまで多様なセンサーで監視業務継続の対処
OODA
に基づくノウハウ 迅速な危機対処安全保障分野での実績
マルチネットワーク 連接装置
インタラクティブ ブリーフィング装置
衛星 ドローン
ネットワーク監視
電波監視 不審ドローン監視
インフラ防御 マルウェア解析 サイバー空間可視化
情報保護 オペレーションセンター
外周侵入 不審ドローン接近
地理空間情報
( GIS )
映像0000 0000 0000 0000
0000 0000 0000 0000
0000 0000 0000 0000
予測シミュレーション 訓練
・
演習16
近年,さまざまな分野でドローンを活用した業務効 率の向上などが期待されている。現状,広く活用され ている単純な空撮映像を業務に特化したデータに変換 することで,さらに日々の業務での活用メリットを引 き出すことが可能となると考えられる。
今回,顧客との協創による経験を基に,石炭などの 原料を大量に屋外管理する事業者(原料ターミナル,火 力発電所,製鉄事業者など)に向けて,ドローンを活 用し効率化を実現するサービス提供を開始した。ド ローンで撮影された画像を基に三次元データを生成 し,概況把握や在庫管理の業務データを出力する。こ
ドローンを使用した 原料ヤード管理効率化
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れらのデータと撮影ポイントの情報を合わせて管理することで,これまで人手に頼っていた在庫管理作業の 省力化や入出荷の精度向上が見込める。また,蓄積デー タの解析により余剰在庫の削減や輸送コストの圧縮,
将来的な配置計画にも活用することができるなど,多 くの業務メリットを生み出すことが可能となる。日立 では,ドローン本体の選定から独自技術を活用したク ラウドサービス,顧客基幹システム連携までワンス トップで提供している。
本サービスの適用範囲を広げるため,新機能の拡張 によるさらなる顧客の業務効率化および将来を見据え たドローン運用の省力化に向け,実証実験により実現 可能性を確認するとともに検討を進めている。
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ドローンを用いた原料ヤード管理効率化導入前 導入後
パイル
※)
と設備の巡視残量把握と計画作成
・
各項目を 半日かけて 目視で確認・
スポット的な 残量の把握・
発熱の確認・
パイル崩れの 確認・
設備点検巡視対象を 絞り込み
・
配置計画を15
分程度で全域のデータ収集
・
実測値による 在庫管理巡視効率化と在庫管理精緻化を実現
自動化
・
可視化・
正確な在庫量は 不明・
配置計画は 職人技巡視も実測も ドローンとクラウドで
同時実現
クラウド サービス
データ管理
計画最適化 解析
注:略語説明ほか