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智山學報 第63 - 026里見 秀明「点と質点及び極微と微とを考える」

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(1)

質点

極微

と を

見  秀 明

1

(point)は

直線

平面

、 三

元 幾

何 学

の 基 本 的 非

定 義

っ て

位置

る が、

0

で ない

大 き

さ を

た ない もの。

位 相

(平面 ・空 間般 化 し

2

質 点(material  particle)静 止

持 ちま た 空に お

観 測位置

を持つ が幾何 学

広が

を持た

一点の み を占める

物体

3

極 微

 

最 も微 細 な もの、 物

を最 も

微細

まで

分析

しつ づ

た極 限の 、 これ 以上

分割

で きない 最 小の実 体。 最 小 極 限の 原子。

本 的原子、

限微 粒 子の意。 色 (物質)の

小 に して

かつ こ との で き ない の。

4

極微

を 中心に して上下 四

の 六

極微

集合

した一 団、

都合

極微

か ら な る。 これ を

塵 とい

。 微 ・仏 教で は伝 統 的に み と発

するが、 紛 ら わ しい の で

科学

的側 面 を考 えこ か ら ビ と

発音

する。

 以 上 辞 書

に書い て ある

の か ら

簡単

引用

したが、

前記

の 点 ・

極 微

につ い て様 々 な視

か ら

く考察 す

る。

 

の概

はエ ジプ トの ナ イル 氾 濫に求 める こ とがで きる。 つ ま り、 ナ イル川 は定期 的に氾 濫 をおこ して して 、

耕作

地の

境界

か らな くなる。 こ の

を元 ど

り復 元 するた め、 それ を測量 する

幾何 学

が発 展 した。 こ の

幾何 学

としてまとめ たのがユ ー ッ ドの

原論

る。

 

この ユ ー ク リッ ドの幾 何の

の とお

で ある。 点とは音 分を もた ない もの

_さ らに長 さをに対 しては

規定

さ れ る。 線と は 鬲の ない

 

さで あ る。 かつ

の 、 は

る。 さ らに 直

と はその上 にある 点につ い て一 ・に

 

た わる

で ある、

 

境 界

が はっ き

してい る

耕作

地が

に流 さ れ、 境 界 が消

た とする。 そ れ を

るため に は、 基 準 となる印よ りど れだけ離れ てい た か を計 ればい い こ とに な る。

耕作

地は広さを持 っ てい る、 つ ま り面で ある。 面 と は

 

さ と

の み を持 つ も の で ある。 この 面は円で 囲ま れて い ない 限

複 数の

で囲 まれ て い る。 面の 端は (

47

(2)

智 山学報 第六十三輯 線である。

 

ま りこ こ で 言 えるこ と はある起 点よ

、 も

一つ の起

問の距 離が交わ る 地

きさの ない

で も

わない ことに な る。

要 なの は

複数

起 点

よ りの距 離 で

る。 そこ に は

交点

る。

交点

は周 囲 か らの 距 離の 変 化 に よ り、 位

変化

る。

簡単

図示

してみ る。 起 点 各 大 点 点

 

質 点

物質

形状

大 き

さを

無視

して一

で代

させ 、 これに力 学の 特性で ある

量 が 全

部集

中 したと

えて、 その

位置

や 運

を論

る と き、 物 体 を

表す

点 を

質点

とい

物体

重心

質点

の 一

質点

の 運 動は運 動の

法則

配 さ れ る。

物体 相

互 の 問に

用 する力 が 原

で運

が起こ る

場合

物体

間の 距

が、 物 体 自

大 きさ に比べ 十分

き く、 か

の運 動を無 視 して よ

れ ば、

物体

を近似 的に質 点 と見 な

こ とが で きる。 逆に原子や分 子の ように大 きさが小 さ く て

、 相互の 距 離 が 小 さ く、 内

運 動が

無視

で きない 場 合 に は質 点 と見 な すこ と はで

ない 。 い くつ かの粒 子 か ら成 り立つ 力 学 系や、 広が りを持つ

体 も、 これ らの

質点

なわ

ち質点系

と見 な し、

点の

力学

を も とに して、 その 運

論 ず

るこ とがで きる。

 

広 辞 苑」 に

点 を 次の よ

い てい る。

量だ けを持つ 点の意、 全

量 が質量 中心 に集 中 した、 大 きさ、 形の ない

仮 想 的

物体

。 こ の

質点

の運 動 に

線 運

と回転 運 動がある。 これ らに法 則 を

えたの が ニ ュ ー トンである。 ニ ュ ー トン の

一法則

 

用 しな け れば、 どの物 体 も静 止 また は

直線

運動の状

にある。 ニ ュ ー トン の

法則

 

F

用 し た と

の物 体の加 速 度 は力の

さ に比 例 し、 物 体の質量 m に (

48

(3)

点とび 極微と微とを考 える (里見) 反比 例 する。 ニ ュ ー トン の

 

物体

が 互 い に及ぼ し合

力は、 一直 線 あ り 、 大 きさ が

し く、

きが反

る。

則の 加 速 度 を計 算 する と きに微 分積 分が必 要 に な る。 ニ ュ ー ンの

偉 大

さ は こ の こ とに よ り星の 運動 を記 述で きたの で

る。 これ らの こ を

ま えて、

極 微

検討す

る。

 

細 な もの 、 原 子 を意 味 する。 物

を最

も微

細 な

まで分

しつ づ

の これ以上

分 割

で きない 最 小の 実体。 色 の

小 に して

かつ こ との で

ない もの 。

につ い て は

剣に考 察 され な か っ た。

 

微 七 つ の 極 微の 量。 「仏 教 語 大 辞 典」 に よ る と、

極微

の こ と、 間 隔で 捕 らえ られ ない 微

なこ とを言

。 「広

辞苑

」 に は

項無

し。

にこ こ で は、 紛 ら わ しくない よ

に ビ と発

する。

 

さ て この 微 につ て 次の 本か ら引 用 し

考 察す

る。 『仏教は

宇宙

をど

見たか』(ア ビ ダルマ 仏教の 科 学的世界 観)

木 閑著化学

同 人 選 書の極 微 の

類だ が 、

き く

けて一次基 本粒 子 と二

変粒

けら れ る。 一次 基

粒 子 と は

物質

の 基

本単

位を か た ちつ る 四

子で 、い か なる物

におい て も、 こ の四

が 必 ずセ ッ トに なっ て現 れ るとい

う点

で基 本 的 なの で ある。 それ は 地 ・水 ・火 ・風の 四種 をい

。 地 ・

とい

う種類

極微

が あっ て、 その 四

極微

し て単 独で世 に現れ る こ と は な く、 必

ワ ン セ ッ トで しか

どんな

物質

に も必 ず 付 随 して現れ て くる とい

のである。 この よ

な一 次基 本 粒 子の こ とを四

大種

とい

 

こ の四

大種

とは

に二

可 変 粒 子 とい

うも

のが

る。 そ こ には、 眼根や

根と い っ た認 識 する

物 質

な どの

識 さ れる物

も含

ま れ る。 そ れ は 四大

と 違っ て、 そ れ ぞれの

状況

に応 じて

れる こ ともある し現れ ない こ と もある。 … … 四

大種

の 四粒セ ッ トは、

物 質世界

ら ゆ る場 所 に 一様 遍 滿

て、 こ の 二

可 変 粒 子 はい ろい ろな

種類

の 極微 がい ろい ろな現れ

る。 この よ

に二 次 可 変 粒 子が大 き な

様 性 を もっ て現 れて くるせ い で 、 この 世の 物

は千 変 万 化の

変容

せ るの で ある。 『

倶舍 論

』 で は こ の可 変粒 子 を

所 造色

ぶ 。 物

は、 一

本粒

、 二

変粒

子である所 造

複合

49

(4)

智山学報第六十三輯

として

存在

してい るの で で ある。

 

おみ こ し理 論

で は そ の 四大 種 と

造 色は どの よ

な関 係が あるの か。 私 は、 そ れ を理

解す

るのに

便利

して、 お み こ し理 論 とい

言 葉 を

使

っ てい る。 地 ・

とい

大種

極微

が一粒 ずつ 集 まっ て一個の お み こ しを

形成

し、 その 上に

所 造色

極 微

が一

粒乗

っ てい る とい

イ メージ である。 土

のお み こ し は必

地 ・

・火 ・

の 四

で形

されるが、 その 上 に乗っ て い る

造 色はい ろ い ろで

る。」 下

示 す

。 色     「お み ユ ニ  実際 各粒子は触れ合 うこと なく、 虚空に浮 い たかたちでユ ニ ッ トを形 成 してい る。      色 (い ろ /か た ち)

  香

   味

  触

四つ ンセ ッ トで現 れる極 微

 

物 質

が こ の

に現 れる とい

こ とは、 必

この よ

な お み こ しの セ ッ トと して 現れ る とい

こ とで ある。 極 微の一覧 表 極 致の一覧 地 「お み こ し」 の 土台 一次 基 本 粒 子 身根 (触)で認識さ れ (四大種) 火 るの で 「 風 れ る 眼 耳 鼻 認識機能を持つ 二可変粒子 舌 (所造色) 身 一一一一一一一一一一 一 一一一 一 一一 一一 一一 一一 一一 一 一一一冒一一冒一 一一一一 一一一一一}一曹■一曽一 一一一一一一一一一 一一一一 一 一一 一一 1− ■一 一一 一一 一一一一11 (

50

(5)

         点 と質点 及 び極 微 と微 とを考 える (里 見       眼 色

ξ

味      触     鼻 色

1

3

味       触 身

1

ξ

禽 愈

味            触

身根の 出現様式 耳 身

      十 い ず れ か の セ ッ ト 触 味 味      触 身根 以外の 感覚器官の出現様式          (

51

(6)

智 山 学 報 第 六 十 三 輯

 

量 子

力学

『シ ュ ーディ ン ガ ー子

実在

探求

J

・グ リビ ン

著櫻

義夫訳

出版社

・シ ュ プ リン ガ ー ・フ ェ ア ラ ー ク

東京

り引

る。

 

典型 的

一つ

静 な池

と した と

水 面

上 に

られる

象で ある。 こ の 波は 一 連の小 さ な うね りを形 成 し、 小 石が

ちた地

か ら円形 状 に

かっ て

わ っ て い

。 この

が 、 その

長よ

か な

小さい 二 つ の 孔 を もつ 壁 に達 す る と、

壁の

側 で は 、 こ の 二 つ の孔 を中心 と

る二

に広が っ て い く。 … …

が 、 一

の ボ ー ド上 に開 けら れ た二 つ の

を通 過 し、 その

側にある ス ク リ ー 上 に模 様 を 生成 す 、 全 く同じ

が起 こる。 … …二 組の光の波 は二 つ の孔 か ら池の さ ざ波の よ

に広 がっ てい き、 ス ク リー ン に到 着 す る と、 波が加

合わ さ れ る とこ ろ (構 成 的 干 渉)と相 殺 され る とこ ろ (破 壊 的 干 渉 )に

対応

した明

縞模様

(干渉縞)が現れ る。 下 図に示 す。 干渉

明暗の縞模様                   回折波 最初の孔(左端の孔)か ら出た一様な光は、

2

番目の ス ク リーン上の そ れ ぞ れの孔 か ら同波長で進行する波を構成 し、これ らの波は干渉 し て観測ス ク リーン上 に独 特な 明暗の縞模様を生 成す る。 光 が 波 として伝 播 す る明 確 な 証 明で ある。 (

52

(7)

点と質点及と をえる (里見)           電 子 ビーム ー一レ         ー  二 つ の孔

ll

l

A

B

’        強度 両方の 孔 を     孔 を 別々 に 開い た 場合の    開いた場合の 模 様      模様 とこ ろが 電 子 も光子 も、 もう

1

つ の 孔の 存在を知っ てい るかの ご とく振る舞 う。 両方の孔が 開い て い る ときに見ら れ る模様は、一方だけが開い て い る場合の 模 様 を足 し合 わ せて得 ら れ るもの と 同 じで はない こ れ は、 電 子が本 当に波動だ とい ことなの だろうカ  … … しか し、すで にこ の レベ ル に おい て も微 妙な問題 が 隠れてい る。 ス ク リー ン 上 の

縞模様

は、

を二 つ の 孔の 一 け をかが わ る に

さ せ 、 ス ク リ ー 上 でそ れ ぞ れの

の 明る さを足 し合わ せて

ら れ る

模 様

と同 じで はない 。 … … 一

しか

い て ない と、 ちょ

どその孔 の

後方

た るス ク リ ー

到着す

とス ク リー ン上 の

位置

輝点

が一つ だ けであ り、

もう

開い て い る と

きも

、 その

後方

の ス ク リ ー 上 に

だ け

である。 こ の 二 つ の

果 を足 し

わせ て も、

きな 一

し か な ら な 。 干 渉 と は光が二 つ の 孔 を 同時に通過 した ときに もっ と複 雑な縞 模

が で きる こ と で

る。 … … な る ほ ど 、光は波動 なの だ。 とこ ろが 、 こ の よ

純 な描 像 にお い て も、

子と呼ば れる粒 子か らで きてい る とい

証 拠 も りっ ぱ に

存在

して い る。 だが、 我々 の 日常 体 験 か ら

考 え

れ ば

の二 つ の

の 通

抜 け

く異 な っ てい る。 … … しか し、 一

験 装 置 を通 過 しときに

こ るのか を

考察す

る と、 謎は深 まるの で

る。」

 

電 子 、 大

変重

要 な

粒 子

る。 そ れ が粒 子で

るこ とは、

1897

、 ケン ブ リッ ジの キ ャベ ン デ ッ シ ュ

研 究所

にい た

JJ

トム ソ ン に よっ て初めて確 認 され た。 (

53

(8)

智 山学報 第六 十三輯 トム ソン は、 電 子 が 原 子か ら放た れ た破 片であるこ と を示 したの で ある。 皮

これが、 電 子 は分

で きない こ と を

示す

最初

実験

っ た。

べ て の

子 は、 正

質量

電荷

っ て い る。

電場

磁場

に よっ て

操作

で き、

引力

をか

るこ と に よっ て

速度調整 も

る。 また、 電

を帯 び た

小 な

と し て

利用

さ れ るこ と

も多

い 。

 

ところ が、

子の

発 見

か ら

30

年 後

1920

年代 後半

に は、 電

波動

と して

る舞

こ とが明 らか に なっ たの であ る。 … …こ の よ

に電 子の もつ 二重

、 い わ ゆ る

子 と

波動

の 二重

は 、

1980

年代

中 頃よ りは る か以 前に確 証 されてい たが、 電 子に よ る二 つ の

験が、 日本のチ ーム に よっ て実 際に行 われ たのは 、

1987

に なっ てか らの こ とである。 …実験 の結 果 は、 光子 に よ る実験の

果 と正

に 一

し た。

 

の 世

で起 こっ て い るこ とにつ い て の標

的 な解

はお もに、 コ ペ ンハ ー ゲンにい た デ ンマ ー クの

学者

ニ ール ス ・ボ ー ア に よっ て展 開 され たこ とか ら、 コ ペ ンハ ー

解釈

と して

られて い る。 … … しか しこ の

解釈

は、

い ぶ ん奇 妙 な概 念 に支 え られて るの である。

 

鍵 となる概 念は、 い わゆ る 『波

縮』 で

る。

子や電 子の よ

な存 在 が なぜ 波 動 として

伝 播

し、

子 として到

する こ とが可 能 なのか を説 明する の に、 ボー ア らは、

行為

波動

集束

させ粒 子にする の だ と唱 えた。 電 子 に よ る二 つ の孔の

実験

れば、 そ

な るこ とが分かる。 つ ま り、 電 子は実 験 装 置 を 波 と して通 過 し、

のス ク リ ー の上の一

縮 す るの だ。

 

そ れだ けで は ない 。 い かに して単一電 子の

は、

自身

と干

し、 収 縮 して

子 として到

すべ ス ク ー ン の点 を選ぶの だ ろ

か。 コ ペ ンハ ーゲン

解釈

え ば、 こ れ は、 実験 装 置 を実 際に通 過

るの は

立の

っ て 、

物質

の波で ない こ とに よ る。 量子の波 を記 述 す る方 程 式、 つ ま りオ ー ト リ ア人の エ ルヴィ ン ・シュ レーデ ィ ン カー に よて導 出さ れた

波動方程式

は 、

面の波の よ

な物

波を記 述 す る の で は な く、 光 子や電子 な ど が

る決 まっ た場 所で

つ かる

確 率

を 記 述 する。

 

お もにボル ン の研

に よる こ の 描 像で は 、

測さ れ てい ない 電 子は粒 子とい

で は

存 在

して い い 。 こ こ で電 子 を見つ

確 率

そ こ で見つ ける確 率が

え られ、

に は、

宇宙

の どこ で で も見つ かる可

能性

る。

場所

、 例 えば二 つ の孔の 実 験の 明 るい

の ような場 所で は見つ か りや

だ し、

54

(9)

点と質 点 及 び 極 微 と微 と をえる (里見) の よ

場所

で は ほとん ど

つ か

で ない 。 … …

 

まず、 二 つ の 孔の 一 てい る とき、 (光か電子に よっ て形 成さ れ る)干

が どうなっ たか 思い 出 して み よ

。 縞は現れ な かっ た。 明 らか に 、

が 一 しか 開い て ない ときは 、 電 子はその 孔だ けを通っ て

出用 ス ク リ ー 到 達

る。 し か し、 電 子 を単

子だ とする と、 そ れは大 変不 思議 なこ とである。 一つ の 孔 を通る電 子 は、 どの よ

に し て も

つ の

開 閉

の だろ

か、

単純

な 粒 子 な らば、 も

開閉

る よ しもな

、 また

に とめ もしない は

だ。 しか し、 個 々 の 電 子 が 到 達 す る前に二 つ 目の 孔 を 開 ける、 あるい は

じる よ

実験

をセ ッ ト した として

、 電 子 は 目標の ス ク リ ー 到 達

る適 当 な道 を [選 択 し]干 渉 縞正 をし く形 成 する。 二 つ 目の孔の 開

は セ ッ ト して もよい 。

々 の 電 子は 、一つ の孔を通 過 する とき二 つ の孔が [同 時に]開い て い るかどうか に よっ て、 異な る軌 道 を選 択 するのだ。」

 極 微

理 的

意味

 

量 子

学 と

極 微

の関連 性 を確 かにする た め、 極 微 につ い て も

少 し詳 しくみ る。 『パ ー リ ・ ビ ダンマ

の 研

    浪花 宣

  

楽寺書 店

『「

極微

か さ

」 と

こ とで、 ある人達 は次の よ

にい

。 即 ち、 ア ン グラ (指)の八 分の一 が ヤ ブ ァ (麦)であ り、 ヤ ブァ の八分 の一 が ウー カ ー (虱) で

あ り

、 ウ ー カ ーの八分の 一が リッ カ ー (虱の 卵)で あ り、 ラ タ レ ー 車塵) あ り ラタ レーヌ八 分の一が、 タ ッ ジ ャ ー リー (粉塵)で あ り、 タ ッ ジ ャ ー ア ヌ 微) あ り 、 こ の ように して ア ヌ の 八分の 一極 微る 、 と

 

また

注釈 書

に は

の よ

か れて い る。

なわ ち、

7

ダ ン ニ ャ マ ー (豆)の

大 き

さが

1

ア ン グラ(指 )で

あ り

7

ウ ー カ ー (

さ が

1

ャ マ ー サ (豆)で

り、

7

リ ッ カ ー (虱の 卵 )の

大 き

さ が

1

ウ ー カ ー で

あ り

36

ラ タレ ー (車塵)の

大 き

さが

1

リッ カーで

あ り

36

タッ ジャ ー

大 き

さが

1

ラ タレー ヌ で あ り、

36

ア ヌ (微)で ある、 と。 それ ゆ えア ヌ (微)の

36

分の 一

微 とい

空 間の一 部で あ り、 それ は

眼の

対境 出

は な く、 天眼の み の

対 境

であ る。』

 

こ こ で考 察 したい こ と は、

極微

っ てい る

性質

に述べ たよ

な色 聚 と し て の 、

々 な現 れ

を 、

8

9

ー ジ

、 ア ビ ダル マ

倶舍

論に と らわれ ず に

55

(10)

智山学報第六 十 三 輯

証す

ることで あ る。

は、

大 き

のか ら

微細

な ものへ と

分析

したが、

細 な も の か ら大 きな ものへ と

考 察

を進め る

見方

もある

 

たその

ちで、

36

極微

1

ア ヌ の (微 )

きさ である。

36

の アヌ が

1

タ ジ ャ ー リー (粉塵)の大 きさ である。

36

の タ ジャ ー

1

ラ タ ー ヌ (車塵)で

る。

36

の ラ タ レー ヌ が

1

ウー カー (虱)で ある。

7

ウー カー

1

ダンニ ャ マ ー サ (豆)で あ る。

7

ダ ン ニ ャ マ ー サ の

きさが

1

ア ン グ ラ (指)で ある。 その ア ング ラに よる

12

ア ン グラが ヴ ィダ ッ テ ィ(手 尺)で ある。

2

ヴィ ダンテ ィが ラタ ナ (肘)で ある。

7

ラ タ ナ が ヤ ッ テ ィ(棒 )である。 そのヤ ッ テ ィに よる

20

ヤ ッ テ ィ が ウサバ (牡牛)で

る。

18

ウサバ がガ ーヴ ダ(牛呼)である。

4

ガ ー ヴタ が ヨ ー ジ ャ ナで

る。」

 

こ の よ

極微

まっ て階

的に、

々 な物

の相 を示 す。 一

え られてい る世

界像

は、 これ も階 層 的な もの で ある。 つ ま り、 我 々 の 回 りの等

身大

の もの を分 析 する と最 初に現れ るのは、 分 子で

る。

に 、原 子である が 、 これ が物

最 小 単位 と考 え られてい た。

理の研

むに した が っ て、原 子 も電 子 と原 子 核 か ら成 り立 っ てい る こ とが明らか になっ て きた。 原 子

も陽子 も 中性 子 とい われる もに分か れ、 集 団で い ろい ろ な元

が 出

上 が っ てい る こ とが 明 らかに なっ た。 こ の 元

は陽子 と 中

子の

に よ

々 な

物 質

る こ と も 明 らかに なっ た。

 

陽子 と中性 子 を くっ つ け る もの と して湯 川

士に よ

、 中 間 子 とい

もの が

出 された。

ちろ ん、 陽子と電 子 を

けて い る もの は

である。

は電 磁 波で ある。

 

する

ちに、 陽 子 や 中

子は さ ら に小 さ なもの か ら出

上 がっ てい るの で は ない か とい

う疑

が 出て きた。 そ れ が ク ォ ー

わ れ るもの で ある ことが つ

止め ら れ た。

 

在 次

基 本

的な

素粒

子で

る と

えられ てい る。       クォ ー       軽 粒 〔上 向 き(u 向 きd )+→ 〔電 子 (e) , 電 子ニ ュ ー e)〕 〔チャームc),横 向 き(s)〕一 〔 ュ ー( μ),ミュ ー ・ニ ュ ートリノ(VK)〕 〔トルースt) ビュ ーティ

b

)〕←→ 〔タ ウ (τ) , タ ウ ・ ュ ートリノ(v .)〕 (

56

(11)

点と質点及び極微と微 とを考える (里見〉

 

量 子力

を極 微で解 釈

 

11

ペ ー ジ 意 味 を極

。 つ ま り、 光や電 子 は

性 質

子の 性 質 を持っ てい る。 一

電子 ち らか 光

通過す

る と

る。 しか し、 どち らの 孔 を通 過 したか は

確 定

ない 。 どちらの 孔 を通 過 した と して もス ク リー ン に は

干 渉縞

が で きる。

 

この

干渉縞

は 、

無数

子や電 子に よっ て 出

上が る。 一

子 や 電 子 が ど

して

干渉縞

る の か一

神教 的

思想

で は

解決

ない 。

極微

考 え方

入 しなけれ ばな らない 。

9

ペ ー ジの 図に示

に、

極微

々 な

性 質

を示 す こ とがで

る。 つ ま り、 おみ こ し理 論 的な

えに立て ば 、 電

や磁

をのせ る こ と がで きる。 さらに、 粒 子や波の性 質 もの せ るこ とが で きる し 、 レプ トンや ク ォ ー ク や ゲ

子、 さ らに 、

る と した ら質 量に関係 してい る ヒ ッ グス

子 も

え られる。

 

壁に

い た二 つ の

学で は 同時に二 つ の 孔 を通 れ ない 、 と

えて い る。 極 微で は、 電

磁 波

子にそ れ ぞ れ電

と磁 化 が、 そ れに波 何(そ うゆう 言 葉 が あ れ ば〉と

ん でい い ものが 三 つ 一で構 成 されてい

8

ペ ー ジ

参 照

。 つ ま

極微

のお み こ しユ ニ ッ トか ら

連つ

える と、

光子

とい

う も

の は 単独で存 在で きない とい

こ とで ある。 光 子は電 磁 波で ある。 さ らに言 えば、 壁 の 孔は

子 として

考慮

さ れて い い 。 壁に開い た孔 は孔 以 上の 役

はない の であ ろ

か。 電

と磁

との 関 連を否 定 する こ と はで きない 。 そ の 理 由 を次に述べ る。   クォ ークの電 荷

 

ク ォ ー ク に は

分数

の 電

る。 つ ま

、 プラ ス 三分の二 の電 荷 とマ イナス 三 分の一 の 電

る。 この ク ォ ー ク は 三

に分かれ、 そ れ ぞ れの 世 代 に二

類 つ つ

の よ

に で あ る。 『ヒ ッ グス 粒子 と

宇宙

創 成』

薫 著

      

版    

プレ ミア シ リ ー ズ

 

こ の

の中か ら、 図

を借用する。 (

57

(12)

智山学報 第六十三輯 物質 を構成 する

12

種類の素 粒子 クォーク ア ッ プクォ ーク チ ャ ーム クォーク トッ プ クォーク ダ ウンクオーク ス トレンジ クォ ーク ボ トム ク ォーク レプ トン 電子 ミュ ーオン タ ウ 電子ニ ュ ー トリノ ミュ ーニ ュ ー ト リ ノ タ ウニ ュ ー トリノ

ゲー ジ粒 子

u

   

   

t

アップ クォーク   チャーム クt一ク   トップクォーク

d

   

s

 

b

ダ ウンクォーク  ストレンジクォーク  ボトムクォーク

γ

ZZ

ボソン

e

ey

μ

ミューオン

τ

舛 τ

電 子ニュ ートリノ ミューニュートリノ タウニ ュートリノ

wW

ボソ ン

9

グルーオン

H

ヒ ツグス粒 子 前ペ ー ジ

世 代 、 その 区

か、 そ れ はエ ネル ギ ー

き さに よる。 下

の ご と くで

る。 (

58

(13)

点と質点及び極微 と微 と を考える (里見) ゲージ粒子が伝 え る

3

つ の力 電磁力 =エ レク トロマ グ ネティ ッ ク ・フォ ース       光 子 が媒介する 強い 力 =ス トロ ン フ ォ       グルーオンが媒介 する 弱い フ ォース       ウィークボソ ン媒介す

 

この よ

に物 質は、

々 な

性 質

やエ ネルギ ー レベ ル で 、 あるい は

用 で

してい る。 これよ り先の

考 察

に譲る。

 

3K

輻射

 

宇宙

の 全 天 か ら

電 磁

降 り注

い で い る。 この 電 磁 波の 正

は、

か ら

137

億 年前

こっ た とされ る ビッ グバ ン に

来 する。

の 宇 宙

で はこ れ が 当た

前の よ

通説

と して

立 して い るが、 こ れに対 して疑

っ て る

学者

もい る。

 

ビッ グバ ン つ ま り胡 麻 粒の よ

特 異点

か ら、

宇宙

は拡 張 し続 けて

現在

に至っ て い る。 宇 宙の拡 張と ともに超 高 温の 電磁 波が

や され て

3K

(正確には

2

7

以 下端 数が続 く)まだ下 が っ た とさ れ る。 しか し、 原 子や素 粒 子の よ

物 質

は そ の

き さに変 化 が ない

こ とで

る。

間が 一つ であるな らば、

人 に も

る とい

こ と は

す ぐ気付

 

そ して も

一つ 不 思

のは、 物 質に対 し反 物

がほ とん ど

存在

しない と

言 う

こ とで

る。 なぜ な らこ の

べ て

対称

る 、 と

で は

考 え

られ て い る。 エ ネルギ ーを十

分蓄

え た

粒子

分裂 す

る と

は必

子 と反粒 子 が 発 生 する。 ま た十分 強い 電磁 波 か ら も、 正 反の 粒子 が生 成 さ れ る

 

こ こ で

える こ とがで きる の は、 反 粒 子が この 世

の に どこか に

存在 す

るの か 、

か の メ カニ ズム で

存在

しない のか。

在 す る と した場 合 どの よ

姿

えら れ るの か を

ペ ー ジ図示 す

59

(14)

智山学報 第六 十 三 輯 物質宇宙 反物質宇宙 物質 反 物質

 

物 質

と半

世 界 が

互 に

存在

してい る こ と を

してい る。

に ビ ッ グバ ンが あっ た と した ら現

の世

界像

は最 終 的 な もの と は言 えない 。 ビ ッ グバ ンか ら

発射

さ れた

子は最

的に重

子の レベ ルへ とエ ルギ ー レベ

。 つ ま

理 論の世 界 に なる。 こ こ で は途中の

察 を飛 ばし て、 半物 質世 界か ら

発 射

さ れた

は我々 が住 む物

世 界に届

と きには 重 力に まで弱 まる。

 

の図は重 力が どうなるか と言

話に な る。 つ ま り重 力 子は物

と結

する こ とに よっ て、 他の 重

子と 一

粒子

共用 す

る。 こ れが 暗 黒 物

考 え

られ て い る もの である。

子 一 の重 力 子 しか結 合で きない だ けで な く、

分の 重

子は

1

つ の

粒 子

共有

しダー クエ ルギ ー と して

存在す

る。 この

在 が、 銀 河の 回転の中 心

部分

側 との 回転 を同じにする原 因 と

えるこ とが で きる。

粒 v 一 子 重力 (

60

(15)

点と質 点 及び極 微 と微 とを考え る (里 見) 内も外 も同じ速度で 回転 一 銀河

 

ヒッ

ス粒 子 につ い て

 

ヒ ッ グス粒 子 は

な粒 子

量 を

える

粒 子

え られて い る。 そ れはそ れ でい い の だ が 、 粒 子か ら

量を奪

粒 子 も

え な

ればな ら ない 。 こ の よ

測 して解 説 書の 『ヒ ッ グス粒 子 と宇 宙 創 成呼ん で み る と、 様々 なこ とが解 明 さ れて い ない こと や考 えが ある こ とが分 かる 。 以下同書か ら引用。

 

超 紐理論 「こ で 粒 子 皆 さ ー ジ た よ うな小 さな ボ ー ル の よ ’ な Z

な く 、 ひ

の よ

な形 を して い る

のだ と考 え ます。 ひ

は、 両

る 一 本の ひ

か、

ゴ ム の ル ー プ状 によ

につ な がっ てい るか の ど

ら か で、 そのサ イズ は

10

のマ イナス

33

セ ンチメ ー 。 … …そ して 、 こ れ まで

何種

も出

て きた

素粒

子 が、 すべ て こ の二

類の ひ

だけで説 明で きる とい

ものなの です。 こ

した ひ

が、

真空

中にみち満 ちて い る とい

う考

で す。 な ぜ何

類 もの素粒 子が こ の二

類の ひ もに統 一 で きるか とい と、 こ の ひ もはい ろい ろ な

振動

るの で すね。 こ の

振動

の パ タ ー に よ っ て、 さま ざ まな

素粒

子のふ る まい が

明で

る とい

もの です。」

 

M

理 論 「万 物 っ て い る物

の最 小 単 位 は超ひ もで な く膜 (メ ン ブ レーン)だ と

え ま

。 そ して、

界は

10

の空 間

元 と 一

元の 、

11

元で

成 り

立っ てい る とい

う考

をしま

。」

  質量

起源

「ヒ ッ グス

発 見

は、

あ く

まで もヒ ッ グス

に お い て どの よ

素粒

子 が

量 を

るか、 正 し くは、

量 を

た よ

状態

に な る か、 とい

こ と を

明 する

の で

。 で

か ら、 原 子

な どの

素粒子

粒子

量 を

る メ カニ ズ と は別 物す 。 物

とい

の は、 エ ネル ギ ー が

  

して い る状 態とい うこ とです か ら、 ビ ッ グス場 と は別の形 態でエ ネル ギ ー

中 すれ ば 、別の

量 (

61

(16)

智山学報 第六 十 三 が生 ま れ る とい

こ とに な るの で

。 で

か ら、 電 磁 力に よ る

量 もあれば、 強 い

量 とい

もの も

るわ

。」

 

カ イラ ル

対称 性

「クォ ー ク

の ス ピン を

観察す

る場 合 に は、 私たちは ク ォ ー

ろか ら

観察す

る こと にな

。 こ の

合は、

右 向

きの ス ピンは

きに

え ま

し、

左 向 き

左 向 き

区別

が で きる

状態

の こ とを、 (カイラル対称性 )と

い ます。 … … クォ ー ク は 、 こ の カ イ ラ ル ・ 7性の 自 k ・

 

れ を

陽子

や 中

性子

の 中で

こ と にで、

量を獲 得 し ます。」

 

こ の よ

に 、 現

の物 理 学は完 成 してい る よ

で 、 ま だ ま だ

くの

未解 決

の問 題 が 残っ てい ます。 その

本 的 原 因の一つ は、 西

人の ど

して も離れ るこ との で きない 、 一

教 的 文化 にあ ります。

 

電磁 力 ・強い 力 ・

い 力 ・重 力が一つ

要素

か ら

立っ て い る とい

う幻

想で

。 (

62

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