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大学移転に伴う周辺学生居住地の変容に関する研究 [ PDF

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(1)大学移転に伴う周辺学生居住地の変容に関する研究. 古川 亜矢子 1. 序論. 2.3 居住嗜好に関するアンケート. 1.1 研究の背景と目的.  大学移転後、学生が賃借している集合住宅に居住.  2005年から九州大学の移転が始まり、多くの学生. が期待されるのは、 学生と同じワンルームタイプを. が居住する箱崎地区に多大な影響を与えることが予. 利用すると考えられる社会人単身者であり、 両者間. 測される。. には経済事情等により居住嗜好に相違があると考え.  本研究は、九州大学の移転に伴い、最も影響を受. られる。その相違を把握することにより、単身者の. けると考えられる箱崎地区とその周辺を対象とし、. 視点に立った住環境の評価基準を作成する(表2)。. そこに立地する集合住宅や地区の環境を評価する方. 表1.集合住宅の現況調査における調査項目 建物. 街区. 建物名 構造 (木造/非木造) 築年月* 1 階数 法定土地利用率 前面道路幅員*2 ワンルームタイプ* 3 ファミリータイプ*3 住戸外専用 最高額 ワンルームタイプ 最低額. 法を構築することを目的としている。 学生と社会人 との居住嗜好の相違等を把握することにより、 移転 後の大学周辺地域における今後の住替え等の可能性 戸数. を考察する。 1.2 本研究の概要. 街区面積 用途地域 九大生居住者数 集合住宅 建物数 集合住宅外住宅 その他 認定道路延長*7 道路 狭隘道路延長*7 *8 街灯設置数 集合住宅 建物付帯駐車場 集合住宅外 駐車可能台数 長期 一般駐車場 短期 (2002年11月∼2003年2月実施). *4. 家賃.  対象地における集合住宅の現況調査とアンケート. ファミリータイプ. による学生・社会人単身者の居住嗜好を把握するこ. 中間額 最高額 最低額 中間額. 空室戸数. とにより、住環境の評価方法を提案し、調査対象地. オートロック エレベータ *5 駐輪場 駐車場 駐車可能台数 コンビニ スーパー 公園 銀行 郵便局 幼稚園・保育園 小学校 中学校 救急・総合病院 JR 交通起点 バス停 地下鉄 有無. 設備・ 付帯施設. の地区毎の評価と居住移行の考察を行う(図1)。 2.調査概要. 利便施設 までの 直線距離 * 6. 2.1 調査対象地の選定  既往の研究において、 九州大学の学生の居住地 や、 大学周辺に立地する集合住宅の階数等から典型 的な 26街区を抽出し、各街区の地域的特徴を把握. 街区名. した。本研究は、この 26 街区を特徴の類似した隣. 箱崎1-9 箱崎1-11 箱崎1-12 箱崎3-8 箱崎4-37 箱崎4-38 箱崎4-39 箱崎4-40 箱崎6-2 箱崎6-3 箱崎6-4 筥松2-27 筥松2-28 筥松3-20 筥松3-21 筥松4-3 筥松4-5 原田1-11 原田1-12 原田1-13 原田1-14 原田2-14 原田2-29 原田2-31 松島2-2 松島2-3. 接街区で 11地区にまとめ、地区単位で集合住宅及 びその周辺の住環境を現況把握した(図2)。 2.2 集合住宅の現況調査  建物自体と立地する街区について、 その住環境を 説明する項目を選定し、 現地調査や不動産会社から の聞き取り、地図等を用いて調査した(表1)。 研究の背景と目的 調査概要 ①調査対象地の選定 ②集合住宅の現況調査 ③居住嗜好に関するアンケート ・単身者アンケート  ・学生アンケート. 面積(㎡) 街区 統合 1,936 3,595 8,877 3,346 箱崎3丁目 15,099 15,099 2,867 3,460 箱崎4丁目 12,117 3,128 2,662 4,223 箱崎6丁目 2,093 9,358 3,042 7,169 筥松2丁目 14,449 7,280 7,164 筥松3丁目 14,899 7,735 7,574 筥松4丁目 12,264 4,690 2,358 1,473 原田1丁目 12,826 3,821 5,174 原田2丁目① 10,145 10,145 9,521 原田2丁目② 16,329 6,808 8,453 松島2丁目 15,168 6,715. *1.  不動産会社聞き取り調査で不明だったものについて は、1964年からの住宅地図に記載された施設形状およ び名称等をから判断した。なお、築年数の算出は2003 年1月現在とする。 *2.  建物が立地する敷地が2面以上の道路に接している 場合は、幅員の広い方を採用している。 *3  間取りが1LDK以下をワンルームタイプ、2K以上を ファミリータイプとする。 *4.  家賃最高額と最低額の中間値とする。 駐輪場の設置有無は、自転車専用の駐輪設備が付 帯しているか否かにより判断した。 *6  最寄の施設までの直線距離とする。 *7  「認定道路」は福岡市の道路認定を受けたものであ り、は受けていない幅員4m未満のみちを「狭隘道路」と *8  街灯は、街区内の沿道上にある街灯、および街区境 界となる道路沿道上にある街区外の街灯をカウントし た。 *5  . 地区名. 筥松 4 丁目. 箱崎1丁目. 筥松 3 丁目 松島 2 丁目. 九州大学 箱崎 4 丁目. 原田 2 丁目②. 箱崎 6 丁目. 筥松 2 丁目 原田 2 丁目②. 箱崎 3 丁目. 箱崎 1 丁目. 原田 1 丁目. 1.学生居住地調査(街区符号レベル) 学生カードによる学生の居住地調査. 2.街区の選定(町丁目レベル) ①学生居住割合の高い街区の抽出. 集合住宅の現況の把握. 一般世帯数に占める学生数の割合が10%以上の町丁目を抽出 ②建物の階層別分類と抽出 高・中・低層それぞれの建物が多い典型的な町丁目を抽出. ①建物 ②まち. 居住嗜好の把握. 3.典型的な住宅構成をもつ地区の選定(街区レベル).    ①単身者アンケート     ②学生アンケート ③居住嗜好の比較と考察. 学生数30人以上と学生居住密度100人/ha以上の街区を抽出. 4.典型的な街区における共同住宅の構成と学生居住(街区レベル). 住環境の評価. ①共同住宅を階層別・ 住戸タイプ別に分類、それぞれの戸数を集計 ②①の戸数に対する学生居住数の割合を算出. ①建物・立地・生活別の評価 ②総評と考察. 5.学生流出により影響を受ける共同住宅の推察. 総括. 図1.研究のフロー. 図2.既往研究における調査対象地選定の概要と調査対象地. 2-1.

(2) 3.集合住宅の現況概要. 4.居住嗜好の概要. 3.1 建物. 4.1 社会人単身者アンケート.  全174棟2,658戸の集合住宅の概要を把握する。.  アンケートは、 居住条件について考慮する程度を.  構造は木造 4 割(68 棟、39.1%)、築年数平均 17.3. 3段階(必ず考慮・極力考慮・考慮しない)で評価して. 年、2 階建が最も多く(69 棟、39.77%)、5 階建以下. もらい、 考慮すると答えた者には更に詳細な条件を. が 8 割を占めている(132 棟、75.9%)。前面道路幅員. 選択してもらった。. は平均 7.6m、総戸数は 10戸未満が半数である(87.  被験者属性に大きな偏りはなかった。. 棟、50.0%)。ワンルームタイプの家賃中間額(月当.  3段階評価について見ると、建物・住戸に関して. り)は平均 4.1 万円、空室率 は 20% 未満が 8 割(122. は、家賃上限を考慮する傾向が最も強い。利便施設. 棟、81.9%)、設備・付帯施設の完備率は、オート. までの距離に関しては、コンビニ・スーパー・駅・. ロック(以下、AL)・エレベータ(以下、EV)が 1 割、. バス停を最も考慮し、次に公園・銀行・郵便局・病. 駐輪場 3 割、駐車場 4 割となっている。. 院であり、 単身者の利用がほぼないと考えられる学.  利便施設等までの直線距離の平均を見ると、公園・. 校施設は考慮しない傾向が現れた。. バス停は近距離の170m前後にあり、コンビニ・スー.  詳細な条件について見ると、構造を考慮する7割. パー・幼稚園・保育園は 300 ∼400m、銀行・郵便局・幼. のうち 9 割が非木造を選び(63人、85.1%)、築年数は. 稚園・小学校・病院・地下鉄は 500 ∼700m、中学校・JR. 8 割のうち 7 割が築 5 年内までを選んでいる(33人、. は1,000m以上の所に立地する。. 66.6%)。また、居室タイプは 8 割のうち 4 割がファ. 3.2 街区. ミリータイプを選んだ(31 人、37.8%)。. (1).  集合住宅の立地する26街区の概要を把握する。. 4.2 学生アンケート.  認定道路の配備状況を現す認定道路密度 は平均.  被験者の性別構成は男性 8 割:女性 2 割(77.3%:. 5.1×10 m/m 、狭隘道路の割合を現す狭隘道路率. 22.7%)であり、大学の構成(75.5%:24.5%)を反. (2). -2. 2. (3). は平均25.0%、 街灯の設置率を現す街灯設置率(4)は. 映している。. 平均 2.2 × 10 -2 個 /m であった。駐車場の世帯あた.  建物に関して、考慮する条件上位3位を選んでも. りの充足率を現す指数の平均は、 集合住宅内駐車場. らったところ、1位には非木造が最も多く(398人、. 充足率 (5)0.16 台 / 戸、街区内駐車場充足率 (6)0.56. 38.5%)、木造が最も少ないことから(10人、1.0%)、. 台 /世帯であった。. 構造を最も重視し、AL・EV等の設備は下位につれて. 表2.アンケートの概要 対象被験者 配布方法 実施期間 回収部数 被験者 属性 アンケート 内容. 質問. 単身者アンケート 福岡県内に居住する、20歳以上35歳以下 で学生以外の独身者。  無作為に選出した民間企業・官公庁等 の勤務者に同勤務者への配布・回収をお 願いし、郵送で返送してもらった。 2002 年12月∼2003年1月 110部 性別、年齢層、通勤手段. 構造. 80. 21. 築年数. 21. 階数. 32. 30. 12畳 以 上 10畳 以 上 8畳 以 上 6畳 以 上 4畳 半. 大 規 模 ( 30戸 以 上 ) 中 規 模 ( 10∼ 30戸 ) ファミリー 小 規 模 ( 10戸 以 下 ) ワンルーム. 主室の広さ. 6 38. 20. 48. 6. 5以 上 6.5まで 6.0まで 5.5まで 5.0まで 4.5まで 4.0まで 3.5まで 3. 0未 満. 規模. 18. 27. 33. 24. 32. 12. 38. 54. 55 55. 44. 60. 30 35. 56. 42 44. 40. 50 42. 24. 38. 15. 円、AL・EV 完備、周辺施設にはスーパー・駅・バス 停を必要し、更に治安や居室が2階以上であること. 建物の建てこみ具合. 14 41. 5 7 88 91. 8. 12. 37. 所要時間にこだわらず、付近に契約駐車場がある 徒歩5分内に契約駐車場がある 建物直近契約駐車場がある 建物に付属. 周辺建物の用途. 26. 32. 40. 84. 10. 10. 50. 57. 19. 43. 64. 57. 7 35. 44. 29. 35. 40. 39 30. 33. 38. 14. 10. 54. 階数 築年数. 規模. 家賃上限. 主室広さ 住戸タイプ. AL. 家賃下限. 駐輪場 EV. 22. 5 23. 14 考慮しない. スーパー. コンビニ. 銀行. 公園. 幼稚・保育園 中学校. 郵便局. 小学校. 病院. 25. 街灯 バス停. 周辺建物用途. 建て込み具合 駐車場. 図3.住戸条件の3段階評価と詳細な居住条件. 2-2. 43. 構造. 階数 築年数. 8 5 18. 15. 5 7. 24. 42. 15. 100. 5 22. 10 12. 欠損 9. 80. 8 7. 33 60. 18. 6 5. 14 40. 12 31. 35. 3. 20. 5. 4. 2 1. 14. 駅. 6. 8. 36. 9. 0 構造. 9. 11. 15. 30 20. 極力考慮. 28. 46 43. 15. 必ず考慮. 5 33 28. 24. 60. 44. 40. 23. 80. 38 49. 9 8 7 6 5 4 3 2 1 考慮しない. 駐車場. 100. 39. 47. 10. 0. 食事処を必要とし、女性は家賃上限 5.5 ∼ 6.0万. 52. 26. 24. ∼ 4.5 万円、駐車場完備、周辺施設にはコンビニ・. 62. 25. 33 20.  男女別に居住嗜好を見ると、 男性は家賃上限4.0. 工場と住宅が混在する工業地 大規模の店舗が建ち並ぶ商業地 小規模の店舗と住宅が混在する商業地 道路沿道に大規模店舗が混在する住宅地 付近には全く建物が建っていないこと 中規模の店舗が混在する住宅地 まばらに建っていること 中高層建物が混在する住宅地 隙間なく建物が建っていること 低層住宅が建ち並ぶ住宅地. 上限 下限 家 賃 (万 円 / 月 ). タイプ. 21 23. 6. 5以 上 6.5から 6.0から 5.5から 5.0から 4.5から 4.0から 3.5から 3. 0未 満. 48 46. 条件として捉えていることがわかる。.  学内の構成比に対応するよう、被験者属 性・配布数を指定した上で、学部等の担当 教官に配布・回収をお願いした。 2002年9月∼10月 1,065 部 (回収率71.0 %) 性別、所属課程・学年、所帯構成、主な通 学手段等 ①建物・住戸について ①建物・住戸について 構造、築年数、階、主室広さ、規模、住 居住スタイル、家賃上限、間取り、主室 戸タイプ、家賃、設備 の広さ下限、住む建物の条件、住む居 室の条件 ②周辺のまちについて ②周辺のまちについて 建てこみ具合 重要視する事柄、必要な生活利便施 設、住みたいと思うまちの雰囲気 ③駐車場. それ以上 築 15年 以 内 築 10年 以 内 最 上 階 築 5年 以 内 3階 以 上 非 木 造 築 3年 以 内 2階 以 上 木造 新築 1階. 100. 考慮する割合が高くなることから、 設備は副次的な. 学生アンケート 九州大学箱崎キャンパスを利用する学生. 規模. 主室の広さ. 0. 家賃上限 建て込み具合 駐車場 タイプ. 家賃下限. 用途. 考慮しない.

(3) を考慮していることから、女性は居住環境に安全性・.  まず、 集合住宅の現況調査項目をもとに評価項目. 立地性を求める傾向が把握できる(図4)。. を選定する。 「建物」は空室率・家賃との相関や単. 4.3 社会人単身者と学生の居住嗜好の比較. 身者の居住嗜好、 「立地」については徒歩 5 分毎と 3.  単身者と学生の居住嗜好を比較すると、 家賃上限. 分を直線距離に換算した値 (7)、 「 生活環境」は全国 統計等をもとに、 各評価項目について評価が分かれ. を 5.0 万円までと考えている者は単身者 3 割:学生. る分岐点を求め、 集合住宅及びその周辺環境に関す. 8 割であり、単身者の方が 1万円程度高い傾向があ. る評価区分表を作成する(表3)。. る。また、居室タイプを考慮すると回答した者のう.  「建物」は、区分表に従って建物単位で区分し、. ち、 ファミリータイプを選ぶのは社会人単身者が4. その結果をもとにクラスター分析より集合住宅を類. 割であるのに対し、学生は 1 割に過ぎず、単身居住. 型化する。次に、地区単位でそのグループ構成を比. でも単身者は必ずしもワンルームタイプを選択する. 較し、地区毎に建物を評価する。. とは限らないことがわかる。.  ここで得られたグループは5つであり、各評価項. 4.4 居住嗜好の相違から見た居住移行に関する考察. 目の区分構成から、 group1は高層で設備が完備さ.  学生と社会人単身者の両間には、 居住嗜好に家賃. れたマンションタイプ、駐車場不完備のgroup2・3. 上限や居室タイプ以外の大きな相違は見られなかっ. と完備の group4・5は共にアパートタイプであり、. た。しかし、現在、箱崎周辺に居住する学生の大部. 更に group3 は木造、group5は駐輪場完備という特. 分が男性であることから、 新たな居住者として単身. 徴をもっていることがわかる。. 女性を見込む場合には、 建物設備やまちの治安が水.  「立地」は、利便施設等までの直線距離の地区単. 準を満たし、かつ、交通起点間との距離が許容範囲. 位で求めた平均値を区分表に従って区分した。 評価. であることが居住移行の要点となる。. 項目を社会人単身者アンケートにおける3段階評価 の回答者構成比が類似するものに分類し、 それぞれ. 5.住環境の評価. を比較評価する。. 5.1 評価方法.  評価項目は、日常的な利用頻度が最も高いと考え.  集合住宅の物理的特徴を現す「建物」、周辺施設. られるコンビニ・スーパー・JR・バス停・地下鉄の 「最. との距離を現す「立地」、まちの安全・利便性を現す. 頻利用施設」と、次に高いと考えられる公園・銀行・. 「生活環境」の3項目それぞれについて行った評価. 郵便局・救急総合病院の「準最頻利用施設」、ほぼ利. をもとに、調査対象地11地区における住環境の評価. 用することがないと考えられる幼稚園・保育園・小学. と移転後に関する考察を行う(図5)。 100. 100 8. 9. 7 36. 建物. 立地. 生活環境. 1.評価項目の選定. 17. 28. 80. 7 39. 2.評価区分方法の検討. 80. 3.区分 30. 建物 (174棟). こだわらない. 60. 60 それ以上. 24. 6. 6.0万円. 40. 5.5万円. 18. 40. 5.0万円. AL. 4.5万円. 11 8. 0. 5. 7 5. 男性. 女性. 20. 4.0万円. 18. 3.5万円. 5 5 6. 管理人常駐. 11. 駐車場. 街区単位で区分 地区単位でグループの構 成比を求める 地区内に立地する建物を 評価. 地区単位に区分. 街区面積で重み付けをし、 地区単位で区分. 単身者アンケート3段階評 価の構成比をもとに利便施 設を分類、それぞれを評価. 区分結果を評価. 全体. 新築. 男性. 地区単位で平均値を算定 する. 4.地区の特徴把握・評価. EV. 0. 3.0万円. 地区 (11地区). 木造. 7. 建物単位で行った区分結 果をクラスター分析で分類. 街区 (26街区). 非木造. 17. 19 20. その他. 31. 女性. 総評. 5.考察. 図4.男女別に見る家賃上限と建物条件1位の回答者構成比. 図5.住環境の評価方法. 表3. 「建物」 「立地」 「生活環境」 についての評価項目とその評価区分 評価項目 構造 築年数 ①. 建物 設備・ 付帯施設. ②. 立地. A. B. 非木造. 木造 築5年以上 10年未満 2∼5階 4m以上11m未満 完備していない 完備していない 完備していない 完備していない 1.1戸/ 台未満 170m以上 300m未満 3.1×10- 2 m/ m2以上 -2 2 7.4×10 m/m 未満 0%超 50%未満. 築5年未満. 階数 前面道路幅員 オートロック エレベータ 駐輪場 駐車場 集合住宅内駐車場充足率 利便施設等までの直線距離 認定道路密度. *1. 6階以上 11m以上 完備している 完備している 完備している 完備している 1.1台/ 戸以上 170m未満 -2. 2. 7.4×10 m/m 以上. 道路 狭隘道路率. ③ 生活環境. 0%. 評価区分 D. C 築10年以上 20年未満 1階 4m未満. 300m以上 600m未満 -2. 2. 3.1×10 m/m 未満 50%以上. -2. 街灯 駐車場. 街灯設置率. *2. 街区内駐車場充足率. -2. 5.0×10 個/ m以上 1.1台/ 戸以上. 4.2×10 個/ m以上 5.0×10- 2個/ m未満 1.1台/ 戸未満. -2. 4.2×10 個/ m未満. 2-3. E. F. G. 築20年以上. 600m以上 900m未満. 900m以上 1,200m以上 1,500m以上 1,200m未満 1,500m未満 認定道路密度の平均は、 全国3.1×10- 2 m/ m2、福岡県7.4×10- 2 m/m2である。 *1 . *2 . 街灯照度範囲を一般に推奨されている半径10mとした場合、 安全上必要な総道路延長あたりの街灯設置率は 1/ 20=5.0×10 - 2個/mとなる。更に、危険回避距離を4mとすると、設 -2 置率は1/ 24=4.2×10 個/mとなる。.

(4) 100%. 原田1 丁目. group 5 group 4 group 3 group 2 group 1. 80%. 60%. 40% 20%. 0%. 原 田 1 丁. 目. ①. 原 田 2 丁. 目. ②. 原 田. 松 島. 箱 崎. 箱 崎. 箱 崎. 箱 崎. 筥 松. 筥 松. 筥 松. 2 丁. 2 丁. 1 丁. 3 丁. 4 丁. 6 丁. 2 丁. 3 丁. 4 丁. 目. 目. 目. 目. 目. 目. 目. 目. 目. 原田1 丁目. 筥松4 丁目. 原田2 丁目①. 筥松3 丁目. 筥松4 丁目. 原田2 丁 目 ②. 筥松2 丁目. 箱崎 1丁目. 箱 崎4 丁目. JR. スーパー 地下鉄. 原田2 丁目②. 安を重視する女性を主として学生以外の単身者の居 住嗜好から最も離れており、居住移行が最も困難と 考えられる地区である。  箱崎6丁目は、比較的立地や生活環境の評価は高 いが、 木造中心の設備不完備のアパートタイプの集 合住宅が多い建物評価の低い地区であり、 単身者の ライフスタイルにより円滑な居住移行の是非は左右. 箱崎1 丁目 箱崎4 丁目. 幼稚園・保育園. 郵便局. 救急・総合病院. 原田2 丁目①. 筥松 3丁 目. 原田2 丁目②. 松島 2丁 目. 箱崎 6丁目. 小学校. 箱崎1 丁目 箱崎4 丁目. 箱崎 3丁 目. 中学校. 箱崎 3丁 目. 認定道路密度. 狭隘道路率. 街灯設置率. 街区内駐車場充足率. 図9. 「 立地」 学校系施設.  「建物」 「立地」 「生活環境」の各 3 項目の評価を. 区であり、特に筥松 3 丁目は狭隘道路率が高く、治. 銀行. 松島2丁目 筥松2 丁目. 筥松2丁目. 5.2 評価結果と考察. タイプの集合住宅が多く建ち並ぶ、 立地性の低い地. 公園. 図8. 「 立地」 準最頻利用施設 原田1 丁目. 箱崎6 丁目.  箱崎4丁目・筥松3丁目は設備不完備のアパート. 箱崎1 丁目 箱崎 3丁 目. 筥松4 丁目. 原田 2丁目①. 筥松3 丁目. 評価する。. 適合し、 移転後の影響は低いと考えられる。. 箱崎6 丁目. 原田1 丁目 筥松4 丁目. し、 それを街区面積で重み付けをして地区の区分を. まれた地区であり、 社会人単身者の居住嗜好に最も. 松島2丁目. 箱崎4 丁目. 図7. 「 立地」 最頻利用施設.  「生活環境」は、街区単位で区分表に従って区分. 多く建ち並ぶ、最頻・準最頻利用施設との立地に恵. 原田2 丁目②. 箱崎3 丁目. コンビニ バス停. 校・中学校の「学校系施設」の 3 つに分類できた。.  箱崎1,3丁目は、マンションタイプの集合住宅が. 筥松3 丁目. 松 島2丁 目 筥松2丁目. 箱崎6 丁目. 図6.地区毎に見た建物グループ別構成比. 行い、地区の総合評価・考察を行った(図 6 ∼ 10)。. 原田 2丁目①. 図10. 「 生活環境」. めた単身者居住のまちに移行させるには、 まちの安 全性確保を主眼に置いた、 まちや住宅整備が課題と なる。 6. 総括  本研究では、九大箱崎キャンパス周辺地区の集合 住宅の現況調査と学生・社会人単身者の居住嗜好に 関するアンケートを行い、以下のことが明らかに なった。 (1)箱崎周辺の集合住宅は、木造2 階建て総戸数10 戸未満のワンルームタイプの集合住宅が最も多く、 まちの狭隘道路率平均は25.0%、街灯設置率平均 は 2.2 × 10 -2 個 /m であることなど、学生が居住す る集合住宅の実態を把握した。 (2)社会人単身者は学生よりも、家賃上限が1万円 程度高く、 ファミリータイプを好む割合が高いこと. されると考えられる。. など、 学生と社会人単身者の居住嗜好とその相違を.  筥松 2,4 丁目・松島 2 丁目は、駐車場完備のア. 把握した。. パートタイプの集合住宅が多く、 比較的男性中心の. (3)「 建物」 「立地」 「生活環境」の 3 点から集合住宅. 居住移行が見込まれるが、狭隘道路率が高く、特に. の評価区分を設定し、 地区の総合評価と学生から社. 筥松4丁目・松島2丁目の立地の評価が低いことか. 会人単身者への居住移行に関する考察を行った。. ら、 まちの整備による住環境の改善が見込まれる。  原田 1 丁目・原田 2 丁目①②は、若干マンション タイプの集合住宅も見られるが、 設備不完備のア パートタイプの集合住宅が多く、 特に駅施設との立. (1).  空室率(%)=空戸数/総戸数×100. (2).  認定道路密度(m/m2)=認定道路延長(m)/街区面積(m 2). (3).  狭隘道路率(%)=狭隘道路延長(m)/総道路延長(m).   総道路延長(m)=認定道路延長(m)+狭隘道路延長(m). 地性や認定道路の配備率が低いことから、 交通イン フラ・駐車場確保を中心とした改善が必要である。. (4).  街灯設置率(個/m)=街灯数(個)/総道路延長(m). (5).  集合住宅内駐車場充足率(台/戸).   =集合住宅付帯駐車上駐車可能台数(台)/駐車場完備の集合住宅の総戸数(戸).  箱崎キャンパス周辺地区全体としては、 生活環境. (6).  街区内駐車場充足率(台/世帯).   =街区内総駐車可能台数(台)/(集合住宅の総戸数(戸)+集合住宅外住宅数(棟)). の評価が水準を満たしていない地区が多数であり、. (7). 特に街灯の設置率の低さや狭隘道路率の高さが目立 つ。現況の男性中心の学生居住のまちを、女性も含.  所要時間(分 )=直線距離(m)× 1.4÷ 80(m/分 ).  .  を算定式として、 徒歩5分≒300m(285.7m)、3分≒170m(171.4m)を採用した。.  .  (直線距離を移動距離に換算するための指数として、 √2≒1.4を用いている。 ). 参考文献:大学周辺における学生の居住に関する研究,日宇泰之, 2002. 2-4.

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