〒330-6008
埼玉県さいたま市中央区新都心11番地2(ランド・アクシス・タワー内) TEL: 048-600-6500(代表)/ 048-600-6555(ダム事業部環境課) FAX: 048-600-6558
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この報告書についてのお問い合わせは、独立行政法人水資源機構 ダム事業部環境課までお願いします。
2017年9月
環境報告書
2017
はじめに ……… 1
Ⅰ.事業の概要 ……… 2 1.水資源機構の役割等 ……… 2 2.水資源機構の業務 ……… 4 3.平成 28 年度の事業概要 ……… 6
Ⅱ.環境保全の方針 ……… 9 1.事業と環境の関わり ……… 9
2.環境方針 ………10
3.環境行動計画 ………11
Ⅲ.環境保全の取組の体制等 ………12
1.基本的な考え方 (W-EMS の運用)………12
2.W-EMS の取組の体制 ………12
3.取組事項の設定 ………13
4.環境監査 ………14
5.経営層による見直し(マネジメントレビュー)………14⦆
Ⅳ.環境保全の取組 ……… 16
1.環境保全に配慮した取組 ………16
特集 環境保全地整備の取組(思川開発事業)………22
2.環境負荷低減の取組 ………36
3.環境保全意識の向上 ………48
4.社会とのコミュニケーション ………52
Ⅴ.より良い環境報告書を目指して ………56
1.第三者意見 ………56
2.より良い環境報告書を目指して ………57
3.環境報告ガイドライン 2012 との対照表 ……… 59
目次
表紙写真 菰 こも
野のちょう調整せい池ちの刈草ロール
撮影場所:菰野調整池(三重県三重郡菰野町) 撮 影 者:岡おか田だ 良よし典のり
菰野調整池を管理している三重用水管理 所では、ダムの除草で発生した刈草を ロール状にし、地域の方へ配布していま す。毎年秋には、牧場のようにのどかな 風景が見られます。
水資源機構は、「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する 法律」(平成 16 年法律第 77 号)に定められた特定事業者です。同法第9条第1項では、特定事業者は、毎 事業年度、環境報告書を作成し、公表しなければならないとされており、同法第9条第2項では、「環境報 告書の記載事項等」に従って環境報告書を作成するように努めることとされています。
「環境報告書 2017」は、同法に基づいて、平成 28 年度における環境保全に関する活動について取りまと めたものです。
〈環境報告書 2017 の対象〉
対象組織:独立行政法人水資源機構の全ての組織
はじめに
持続可能な発展目標(SDGs)が 2015 年 9 月の国連総会で採択され、2016 年から 15 年間にわたる、新たな国際目標として位置付けられました。これを受けて、日本国内でも SDGs の実施を総合的かつ効果的に推進するため、2016 年 5 月に政府内に SDGs 推進本部 が設置され、その実現に向けた取組が進められているところです。
SDGs には 17 の目標が設定されており、そのなかで水資源機構に特に関係が深いものと して、すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理の確保、強靱なインフラ構築 とイノベーション、安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住の実現、気候変動及びその 影響を軽減するための緊急対策とともに、クリーンエネルギー、生物多様性・森林・海洋等 の環境の保全などが挙げられます。
当機構は、全国 7 水系において、ダムや水路等の施設の建設事業や管理業務を的確に行 うことにより、人々の生活や産業に不可欠な都市用水や農業用水を安定的に供給するととも に、洪水から人々の生命や財産を守るという重要な役割を担っています。こうした業務の実 施に当たっては、自然環境への負荷や資源・エネルギーの消費を伴うことから、水質の保全、 生物多様性の保全、人と自然との豊かな触れ合い、良好な景観の形成、地球温暖化対策など の観点から、さまざまな環境保全の取組を行っています。
当機構では、こうした環境保全の取組の状況を多くの方々にお伝えし、当機構の環境保全 に対する姿勢を知っていただくため、一事業年度の環境保全の取組等を取りまとめ、環境報 告書として、毎年度公表しています。昨年度に作成・公表した「環境報告書 2016」は、環 境省、一般財団法人地球・人間環境フォーラム主催の第 20 回環境コミュニケーション大賞 環境報告書部門において、環境配慮促進法特定事業者賞(第 20 回環境コミュニケーション 大賞審査委員長賞)を受賞することができました。
本書「環境報告書 2017」は、平成 28 年度に当機構で実施した環境保全の取組等を取り まとめたものです。当機構では、独自の環境マネジメントシステム(W-EMS)を平成 28 年 度から全社に拡大して運用しており、各部門(事務所等)が、生物多様性を含む自然環境や 水質の保全、再生可能エネルギーの活用等、さまざまな環境保全の取組を設定して、年度内 に計画的かつ着実に履行し、さらにそれらの取組を継続的に改善していくようになっていま す。本書にはこれらの取組を多数掲載しておりますので、
是非ご一読ください。
これからも私たちは、環境保全の取組を一層充実させ てまいりますので、利水者の皆様をはじめ、国民の皆様 のご理解とご支援をお願いいたします。
Ⅰ 事業の概要
1. 水資源機構の役割等
■ 水を必要とする地域の水資源を開発・管理
水資源機構は7つの水系(利根川、荒川、豊川、木 曽川、淀川、吉野川及び筑後川)で施設の建設や管理 を行っています。これは、人口の集中や農業・工業な どの産業の発展に伴い、特に大量の水が必要となる地 域に対して、安定的に水を供給するためです。
■ 広域的な水供給の担い手
水資源機構が行っている事業は、複数の都府県にま たがる地域に都府県を越えて、水道用水、農業用水、 工業用水を安定して供給するとともに、洪水調節など を行う広域的事業であり、多くの利水者が国や県など と関係しています。水資源機構は中立的な立場でこれ ら関係者の間を総合調整することで、ダムや用水路な どを建設・管理する事業を効率的に行っています。
■ 水資源機構事業による開発水量
水資源機構事業による用途別の開発水量は、最大値 で、水道用水、工業用水の都市用水約 309㎥ /s(うち 完成約 306㎥ /s)、農業用水約 66㎥ /s であり、導水 量は、都市用水 137㎥ /s(うち完成約 133㎥ /s)農業 用水約 247㎥ /s となっています。
■ 水資源機構の事業実施状況
7 1 2 3 9 8 6 5 4 7 2 4 1 6 3 3 5 5 5 8 2 11 3 6 7 1 4 3 2 4 1 6 2 1 4 3 4 7 8 11 1
筑後川
吉野川
淀川
揖斐川長良川 木曽川
荒川
利根川
7 8
6
5 9 98
4 2
3 1
豊川
7
※中止となった事業(中止年)
大谷川分水(H12)、平川ダム(H12)、栗原川ダム(H14)、戸倉ダ ム(H15)、丹生ダム(H28)
完成(新築) 完成(改築等) 事業実施中
凡 例
利根川水系・荒川水系
矢や木ぎ沢さ わダム 利と根ね導水路 印い ん旛ば沼ぬ ま開発 下し も久く保ぼダム 群ぐ ん馬ま用水 利と根ね川が わ河か口こ う堰ぜ き 草く さ木きダム 北ほ く総そ う東と う部ぶ用水 成な り田た用水 朝あ さ霞か水路改築 東と う総そ う用水 奈な良ら俣ま たダム 霞
かすみ
ヶが浦う ら用水 埼さ い玉た ま合ご う口ぐ ち二期
霞
かすみ
ヶが浦う ら開発
利と根ね大お お堰ぜ き施設緊急改築 浦う ら山や まダム
利と根ね中央用水 房ぼ う総そ う導水路
印い ん旛ば沼ぬ ま開発施設緊急改築 群ぐ ん馬ま用水施設緊急改築 滝た き沢ざ わダム
思
おもい
川が わ開発 武む蔵さ し水路改築 群ぐ ん馬ま用水緊急改築 房ぼ う総そ う導水路施設緊急改築 利と根ね導水路大規模地震対策
木曽川水系
愛あ い知ち用水 岩い わ屋やダム 木き曽そ川が わ用水 阿あ木ぎ川が わダム 三み重え用水 長な が良ら川が わ河か口こ う堰ぜ き 味み噌そ川が わダム 長な が良ら導水
木き曽そ川が わ用水施設緊急改築 愛知用水二期
徳と く山や まダム
木き曽そ川が わ右う岸が ん施設緊急改築 木曽川水系連絡導水路 木曽川右岸緊急改築
淀川水系
淀よ ど川が わ大お お堰ぜ き 高た か山や まダム 青
しょう
蓮れ ん寺じダム 正
しょう
蓮れ ん寺じ川が わ利水 室む ろ生うダム 初は瀬せ水路 一ひ と庫く らダム 琵び琶わ湖こ開発 布ぬ の目めダム 日ひ吉よ しダム 比ひ奈な知ちダム 川か わ上か みダム
豊川水系
豊と よ川が わ用水
豊川用水施設緊急改築 豊川総合用水
豊川用水二期
吉野川水系
早さ明め浦う らダム 池い け田だダム 香か川が わ用水 新し ん宮ぐ うダム 旧
きゅう
吉
よ し
野の川が わ河か口こ う堰ぜ き 高こ う知ち分ぶ ん水す い 富と み郷さ とダム
香か川が わ用水施設緊急改築
筑後川水系
両
りょう
筑ち く平野用水 寺て ら内う ちダム 筑ち く後ご大お お堰ぜ き 筑ち く後ご川下流用水 福ふ く岡お か導水 大お お山や まダム 小こ石い し原わ ら川が わダム 両
りょう
筑ち く平野用水二期
事
業
の
概
要
Ⅰ
環
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保
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方
針
Ⅱ
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組
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Ⅲ
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Ⅳ
よ
り
良
い
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報
告
書
を
目
指
し
て
●水源情報の共有、河川流況の監視強化 ●綿密な取水計画の作成、取水量報告
●降雨時等の迅速なダム等利水放流、取水減量操作
●貯水池の水質状況の把握 ●幹線水路の施設巡視の強化 ●地区内への適正配分調整
●効果的な広報活動 ●節水啓発活動
●利水者と協働した末端への節水操作の徹底 ●都市用水の水利用状況の把握 ●営農状況、水稲生育状況の把握 ●水源状況、取水状況の共有 ●可能な範囲での地区内水融通調整
監視・操作状況
水質調査状況 巡視点検状況
利水者との打合せ状況 (稲刈り前)落水期
立会いによるバルブ操作 取材対応状況
節水啓発活動
営農ステージの 違いに着目した 地区内水融通 幼穂形成期
(中干し後)
水源・河川流況の的確な把握ときめ細かな操作
迅速な利水者との連絡・調整
施設巡視の強化と地区内適正配分調整
効果的な広報・節水啓発活動
巡視状況(一庫ダム)
■ 施設の的確な運用と管理
水資源機構は、ダムや用水路などの施設を的確に管 理し、国民生活に不可欠な水を安定して供給するとと もに、台風などによる洪水から人々の生活を守るとい う重要な役割を担っています。
また、新たな社会ニーズに応えるために、老朽化し た施設の診断を適正に行い、機能の回復を図るととも に、機能強化のための改築を実施しています。
▶安定した用水の供給 (ダム等施設による水補給)
河川の流量は、降雨等の状況により変動します。少
2. 水資源機構の業務
雨などにより河川の流量が少なくなった時は、必要な 水を河川から安定的に取水できるよう、ダムや堰に貯 留した水を河川に補給しています。また、舟運、漁 業、河川環境の保全などのために必要な水量の補給も 行っています。
(用水路施設による用水の供給)
用水路では、水道用水、農業用水及び工業用水を各 利用者へ届けるための配水操作を行っています。ま た、各利水者へ用水を安定供給するために用水路の維 持、修繕を行っています。
▶ 安全で良質な用水の供給
水質調査や巡視を通じて日常的に水質状況を把握す るとともに、各種施設の効果的な運用により、富栄養 化現象、濁水への対策を実施しています。
また、河川や水路における油流出などの水質事故や 用水路からの漏水事故が発生した際は、速やかに被害 拡大を防ぐとともに各利水者等への連絡や情報共有を 行っています。
▶ダム等による洪水被害の軽減
洪水をもたらすような大雨等が予想される場合は、 気象情報、河川流量等を的確に把握して、ダムや堰な どの施設を操作します。
ダムは、大雨などにより急激に増加する河川の水を 貯水池に貯め込み、下流への流量を調節して、ダム下 流河川域の洪水被害を軽減します。この操作を防災操 作と呼びます。
なお、防災操作を行う場合は、警報、巡視等を行っ て下流河川の利用者の安全を確保しています。
また、堰では、平常時にはゲートを操作し河川の水 を安定して取水できるように上流水位を一定に保って いますが、洪水時にはゲートを開けて増加した河川の 水を安全に流下させています。
■計画的で的確な施設の整備
▶ダム・用水路等の新築、改築水資源を安定的に利用できるよう、ダム、用水路等 の新築及び改築を計画的に実施しています。
防災操作前の貯水量
防災操作(洪水調節)イメージ図
ダム本体基礎掘削工事状況(小石原川ダム建設事業) 幹線水路内の点検状況(房総導水路)
幹線水路の改築(豊川用水二期事業)
堤体内の漏水量測定状況(早明浦ダム) ▶施設の点検整備
ダム等の施設では、日常的に施設の巡視・点検・整 備を行い、貯水池内に流木、ゴミ等がある場合は、作 業船等による回収作業を行うなど、施設の保全と管理 に努めています。
また、用水路等の施設でも、同様に巡視等を行い、 機器の不具合、漏水等の早期発見に努めています。 万一、施設から漏水等を発見した場合には、極力断水 させないように迅速な対応をしています。
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指
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■ 施設の運用と管理
ダムや用水路など管理運用している 52 施設で、施 設管理規程に基づき、水道用水・農業用水・工業用水 の安定的な供給や洪水調節による洪水被害の軽減を行 いました。
用水の供給に当たっては、日々の河川流況や雨量等 の気象・水象の情報及び利水者等の申込み水量を把握 した上で、配水計画の策定及び取水・配水量の調整を 行いました。こうした取組により、利水者に対し、年 間を通じて安定的に過不足なく必要水量を供給し、平 成 28 年度は約 36 億立方メートル(東京ドーム約 2,900 杯分)の用水供給を行いました。
一方、平成 28 年度は、下表に示すとおり、利根川 水系及び吉野川水系で取水制限が、豊川水系及び筑後 川水系で自主的な節水が行われました。本社、吉野川 本部及び各事務所に渇水対策本部等を設置し、水源状 況や取水状況などについて、一般の方々への情報発信 や関係機関への情報提供の頻度を上げるとともに、 節 水の啓発等を行いました。
また、降雨状況に合わせてダムからの補給量を適宜 見直すなど、効率的な水運用を図り、国民生活及び社 会経済活動への影響軽減に努めました。
洪水対応では、水資源機構の特定施設※(30 施設)
において、台風や低気圧等の降雨等に伴う風水害の防 災態勢を延べ 2,697 日(1施設あたり平均 90 日)と り、洪水調節を目的に含む全 23 ダムのうち 14 ダム で、延べ 19 回の防災操作を行いました。適切に防災
操作を実施したことにより、ダム下流河川域の洪水被 害の防止・軽減を図りました。
8月には台風7号、11 号、9号、10 号や前線に よる大雨・暴風によって東日本から北日本にかけて 大きな被害が発生しました。滝沢ダム(荒川水系) では、台風 10 号の影響により、流域平均雨量 218㎜ (8 月 28 日 18 時~ 30 日 14 時)を記録する降雨が あり、ダム流入量が平成 20 年 4 月の管理開始以来最 大となる約 340㎥ /s に達しました。この洪水に対し て、最大流入量の約 6 割(約 213㎥ /s)をダムに貯留 する洪水調節を行い、これにより下流の太平橋地点(埼 玉県秩父市大滝)にて、ダムが無い場合と比較して水 位を約 1.4 m低減しました。
また、9 月には台風 16 号や台風から変わった温帯 低気圧と、日本付近に停滞した前線の影響により、西 日本の太平洋側を中心に大雨となり、各地で土砂災害 や浸水被害等の甚大な被害が発生しました。このと き、早明浦ダム(吉野川水系)の流域には、台風 16 号の影響により、ダム流域平均の総雨量が 125㎜に達 し、ダム流入量は最大約 1,050㎥ /s となりましたが、 早明浦ダムでは最大流入量の約 9 割(約 990㎥ /s) をダムに貯留する洪水調節を行い、これによりダム下 流の本山橋付近(高知県長岡郡本山町)にて、ダムが 無い場合と比較して水位を約 2.3 m低減しました。こ うしたダムによる適切な洪水調節により、ダム下流 域の洪水被害の
防止・軽減に大 きく貢献しまし た。
3. 平成 28 年度の事業概要
平成 28 年度において、水資源機構は以下に示す事業を実施しました。
水系 施設名 最大取水制限率 取水制限期間
利
根
川
矢木沢ダム 奈良俣ダム 下久保ダム 草木ダム
利根川取水制限
10% 79 日間 渡良瀬川取水制限
20% 84 日間
豊
川 (宇連ダム 他) 自主的な節水の取組豊川用水 7 日間
吉
野
川 早明浦ダム
・香川用水 35.0%
・徳島用水 17.3% 44 日間
筑
後
川
寺内ダム 両筑平野用水
(江川ダム) 自主的な節水の取組 64 日間
8.00m 10.50m 11.60m 13.10m
〈平成 28 年度 各水系の渇水状況〉
※ 洪水(高潮を含む)防御の機能又は流水の正常な機能の維持と増進をその目的に含むダム、河口堰、湖沼開発施設その他の水資源の開発又 は利用のための施設
■ 施設の新築・改築
1)ダム等事業
ダム等事業については、2 事業(川上ダム建設事 業及び小石原川ダム建設事業)の進捗を図りました。
また、国土交通省がダム事業の再評価を行うダム検 証対象の 3 事業(思川開発事業、木曽川水系連絡導 水路事業及び丹生ダム建設事業)のうち、丹生ダム建 設事業は、平成 28 年 7 月に国土交通省により「中止」 とする対応方針が決定され、思川開発事業は、平成 28年8月に「継続」とする対応方針が決定されました。
●思川開発事業(利根川水系)
既に着手している生活再建に必要な付替県道工事や 環境調査等を実施しました。
●木曽川水系連絡導水路事業(木曽川水系)
「ダム検証」の検証作業中のため、工事は実施して おりませんが、継続的な調査を必要とする環境調査等 を実施しました。
●川上ダム建設事業(淀川水系)
付替県道工事を概成し、工事用道路工事等を実施し ました。
概成した付替県道(川上ダム建設事業) 付替県道工事の状況(思川開発事業)
●丹生ダム建設事業(淀川水系)
「ダム検証」における「中止」の決定を受け、水資 源機構を含む 5 つの組織で構成する「丹生ダム建設 事業の中止に伴う地域整備協議会」を 10 月に設置し ました。
●小石原川ダム建設事業(筑後川水系)
7 月に仮排水路トンネル工事を完了し、ダム本体の 基礎掘削工事に着手しました。隣接する佐田川と小石 原川を結ぶ導水施設建設工事では、9 月からシールド マシーンによる掘削を開始しました。また、生活再建 に関わる付替道路等の工事を引き続き実施しました。
2)用水路等事業
用水路等事業については、6 事業の進捗を図りまし た。
●利根導水路大規模地震対策事業(利根川水系)
大規模地震対策として、利根大堰では、非出水期に 洪水吐ゲート3門や堰柱4本の補強工事等を実施しま した。埼玉合口二期施設では、調節堰の底版、堰柱等 のせん断補強対策を実施しました。
●群馬用水緊急改築事業(利根川水系)
老朽化対策のためのトンネル補強工事に先立ち、長 期間の断水を回避するための併設水路の設置工事を引 き続き実施しました。
●豊川用水二期事業(豊川水系)
大規模地震対策及び老朽化対策として、東部幹線併 設水路工事及び牟呂幹線水路改築工事を実施しまし た。
●両筑平野用水二期事業(筑後川水系)
老朽化対策として、分水工等の改築工事等を引き続 き実施するとともに、水管理システムの設置工事を実 施しました。
●木曽川右岸緊急改築事業(木曽川水系)
老朽化対策として、 左岸幹線水路及び支線水路にお いて、管水路の更新工事を実施しました。
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●房総導水路施設緊急改築事業(利根川水系) 房総導水路の基幹施設であり、 老朽化により機能低 下の著しい横芝 ・ 大網・長柄揚水機場のポンプ設備等 改修工事と、耐震照査により耐震性能が十分でないこ とが判明したトンネルやサイホンの耐震補強工事等を 実施しました。
トンネルやサイホンは通水を停止しなければ工事が 出来ないため、東金ダムと長柄ダムからの代替補給に より、通水停止が可能な期間を年2回(1回あたり約 3週間)確保し、計画的にトンネル、サイホンの耐震 補強工事を実施しました。
水資源機構は、ダムや水路などの施設を適切に建設・管理することにより、国民生活になくてはならない 「水」の安定供給を行うとともに、皆様の生活を守っています。
これらの施設を建設・管理する水資源機構の仕組み(アセットマネジメントシステム)が国際規格である ISO55001 に適合していることが認められ、平成 28 年 8 月 19 日に公益財団法人日本適合性認定協会が定めた 10 の認定分野のうち、「一般公共インフラ」分野において日本で初めて認証を取得しました。
水資源機構のアセットマネジメントシステムは、既存の取組である中期計画等の 進捗管理やリスク管理状況のモニタリング、内部監査等を活用し、業務の実施状況 や成果等の評価を行い、その評価結果に基づき、PDCA サイクルにより継続的な改 善を図るものです。
今後とも、水資源機構は PDCA サイクルによりアセットマネジメントシステムを 適切に運用し、継続的な業務改善、さらなる業務品質の確保向上に努めていきます。
トンネル補強工事実施状況(房総導水路緊急改築事業)
トピックス
アセットマネジメントシステム(AMS)とは、 資産管理の方法の一つであり、組織の資産(アセッ ト)をそのライフサイクル全体にわたって効率的か つ効果的に管理運用するための仕組みです。水資源 機構が認証を取得した ISO55001 は、AMS の国際 規格であり、その特徴として①戦略的アセットマネ ジメント計画を作成することや、②アセットマネジ メントの目標と、それを達成するための計画の策定 において、リスク及び機会(好機)の評価手法を確 立し、それら(リスク及び機会)の経時的変化を考 慮に入れて立案すること等が挙げられます。
水資源機構 AMS は、アセットマネジメント方針 (=水資源機構の経営方針)に基づき、対象資産で あるダムや水路等のアセットマネジメントを行い、 PDCA サイクルにより、それらの実施状況や成果を 定期的に監視・評価し、継続的な改善を図って、中 期目標及び中期計画の達成を確実にするものです。
そのため、適用範囲は、ダムや水路等の建設や管理 に係る業務全般を対象としており、その中には環境 保全も含みます。
一方、環境保全については、水資源機構では水資 源機構 AMS に先行して、業務運営に即した独自の 環境マネジメントシステム(W-EMS)を構築して 運用してきています。W-EMS の運用により、自然 環境保全、水質保全や温室効果ガスの排出抑制等、 種々の環境保全の取組を効率的かつ着実に実施して いることから、水資源機構 AMS では、環境保全の 体系に W-EMS を組み入れて運用しています。さら に、W-EMS では対象としていない水質異常時や水 質事故発生時等の緊急事態対応、インシデント(予 期しない事象)に関わる予防措置や是正措置等のリ スク管理に関する業務も水資源機構 AMS の対象と することで、環境保全に係る業務全般を網羅してい ます。
水資源機構アセットマネジメントシステム(水資源機構 AMS)と
水資源機構独自の環境マネジメントシステム(W-EMS)の位置付け
※本欄は、Ⅴ.1. 第三者意見(56 ページ)でいただいた意見を反映し作成しました。
ダムや用水路などの
施設の管理
事務所活動
ダム下流河川の環境変化
紙や電気の消費
廃棄物の発生
資源・エネルギーの消費
廃棄物の発生
ダムや用水路などの
施設の新築や改築
動植物の生息・生育環境の改変
資源・エネルギーの消費
廃棄物の発生
周辺環境の変化
貯水池の水質変化
Ⅱ 環境保全の方針
1.事業と環境の関わり
水資源機構の事業実施に当たっては、下の図のような環境に対しての影響が伴います。
例えば、ダムや用水路などの施設の新築や改築においては、動植物の生息・生育環境の改変、資源・エ ネルギーの消費、廃棄物の発生などの影響が伴います。
また、ダムや用水路などの施設の管理においては、周辺環境の変化、貯水池の水質変化、ダム下流河川 の環境変化などの影響が伴います。さらには事務所活動においても、紙や電気の消費、廃棄物の発生が伴 います。
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方
針
【基本理念】
私たち水資源機構は、ダムや用水路などの施設を適切に建設・管理することに
より、国民生活や産業の基盤である水を安定的に供給するとともに、洪水などの
災害から人々の生命や財産を守る事業を実施しています。こうした事業の実施を
通して、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築や地球環境保全に
資することが当機構の社会的責務であるとの認識に立ち、独自の環境マネジメン
トシステムを導入し、継続的に事務・事業活動が環境に及ぼす影響を把握、評価
及び改善するとともに、環境関連法令等を順守し、環境負荷の低減と良好な環境
の保全・創出に努めます。
【基本方針】
○環境保全に配慮した取組の推進
事業実施区域及びその周辺の環境の適切な保全を図るため、環境保全に配慮した設計、施工、管理
を実現するための取組を総合的に推進します。
○環境負荷低減の取組の推進
建設副産物の抑制やリサイクルを推進するとともに、既存施設のより一層の効用を発揮するため、
再生可能エネルギーの活用、バイオマスの効率的な回収等の検討を進めます。
○環境保全意識の向上
環境教育などを通じて、環境に対する意識と知識の向上を図り、職員一人ひとりが積極的に環境保
全に取り組みます。
○社会とのコミュニケーション
環境保全に配慮した取組や環境に関わる情報を積極的に公表します。また、地域社会の一員として
の地域での環境保全活動への参加・協力などにより、社会とのコミュニケーションを図ります。
○環境関連法令等の順守
環境汚染を予防し、良好な環境の保全や創出を図るため、環境関連の法令等や当機構が定めた指針
を順守します。
平成27年4月1日 独立行政法人 水資源機構
理事長
甲 村 謙 友
W-EMS〔ウィームス〕(独立行政法人水資源機構 環境マネジメントシステム)
2.環境方針
3.環境行動計画
1-1自然環境の保全
○ 自然環境調査・環境影響予測の実施、環境保全対策の実施
○ 環境巡視・環境保全協議会の実施
○ ダム下流河川環境の改善
1- 2 水質の保全
○水面巡視、水質調査等による日常的な水質情報の把握
○上流集水域からの流入負荷軽減
○水質保全対策設備の運用技術向上
2 -1循環型社会形成に向けた取組
○再生可能エネルギーの活用
○電気使用量、燃料使用量の抑制
○オフィス活動における紙使用量、廃棄物排出量の抑制
○流木・刈草等のリサイクル
○バイオマスの有効活用
○建設副産物リサイクルの推進
○環境物品等の調達、環境配慮契約法に基づく契約の推進
3 -1環境学習会の開催
○環境学習会の実施
3 - 2 環境に関する研修
○環境に関する研修の実施
3 - 3 環境保全に関する指針の策定
○環境に関する指針の策定及び改訂の実施
4 - 1 環境に関する情報の発信
○広報誌、ホームページ、イベント等での環境情報発信
4 - 2 地域に密着した施設・水辺空間
○景観に配慮した施設整備
4 - 3 環境保全活動と地域交流への取組
○地域での環境保全活動
○流域内での森林保全
5 - 1 環境関連法令等の順守
○環境関連法令等の順守
1.環境保全に配慮した取組の推進
2.環境負荷低減の取組の推進
3.環境保全意識の向上
4.社会とのコミュニケーション
5.環境関連法令の遵守
基
本
理
念
取組事項(21 項目)
環境方針の下に策定した「水資源機構環境行動計画」では、水資源機構の事務・事業活動に伴う環境 負荷の一層の低減を実効的・総合的に推進していくことを目的に、これまでの環境保全の取組の成果と近 年の地球環境問題の深刻化などを踏まえ、環境保全に関する取組事項 21 項目を定めています。これらは、 独立行政法人水資源機構第 3 期中期計画、独立行政法人水資源機構地球温暖化対策実行計画において推 進していくべき環境保全に関する取組事項を踏まえて定めたものです。
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て
環境保全の取組の
1.基本的な考え方(W EMSの運用)
2.W EMSの取組の体制
水資源機構では、環境保全の取組を継続的に改善し ながら推進していくために、独自の環境マネジメント システム(W-EMS)を平成 28 年度から全社で運用し、 PDCA サイクルによる確実な目標管理と継続的な改善 を図っています。
W-EMS の運用に先立ち、平成 24 年度までに段階的 に全社で ISO14001 の認証を取得し、国際規格の品質 を確保して、環境保全の取組を推進してきました。 W-EMS は、その運用を通して培ったノウハウや得ら れた成果等をもとに、当該システムの機能及び品質を 確保するとともに、運用に要する労力の低減を図った システムとなっています。
W-EMS では、対象部門を本社、総合技術センター、 中部支社、関西・吉野川支社淀川本部、関西・吉野川 支社吉野川本部、筑後川局及び 31 事務所の 37 部門 とし、それぞれ環境方針に定めた基
本理念及び基本方針に基づき取組を 推進しています。
各部門において、環境、建設副産 物のリサイクル、環境物品等の購入 などに対応する担当部署を定め、環 境保全の取組を着実に推進していま す。
取組の推進に当たっては、経営層 によるマネジメントレビューを実施 し、各部門の目的・目標の達成状況 などを確認するとともに、今後の環 境方針、全社的な取組事項を審議決 定しています。
また、事業の実施に当たっては、 環境への負荷を伴うことから、環境 保全に対する取組の充実を図るため に、W-EMS の体制とは別に本社と7 事務所(思川開発建設所、利根川下 流総合管理所、木曽川水系連絡導水
路建設所、長良川河口堰管理所、川上ダム建設所、琵 琶湖開発総合管理所及び朝倉総合事業所)に環境課を それぞれ設置しています。
※ W︲EMS(ウィームス)とは、「水資源機構(Japan Water Agency)の EMS」と、「私たち(WE)の EMS」の意味を込めた名称です。
職員等 環境推進員 代表環境推進員
(管理職等) 部門長 (所長等) 理事長
副理事長
理事
監事
職員等 環境推進員 代表環境推進員
(管理職等) 部門長 (所長等)
職員等 環境推進員 代表環境推進員
(管理職等) 部門長 (所長等)
【部門】
(37 部門)
水資源機構 全体のマネジメント
各部門別の マネジメント
【経営層】
}
}
環境管理事務局 環境監査チーム
環境管理責任者 (技師長)
〈PDCA の概念〉
Plan
Do 実施及び運用 Check
点検
継続的改善
環境行動計画
計画 Act
平成 28 年 4 月から水資源機構の全社において運用 開始した W-EMS では、水資源機構環境行動計画で定 められた環境保全に関する取組事項の 21 項目から各
部門が個々に取組事項を抽出し、目的・目標及び実施 計画を設定しています。
3.取組事項の設定
取組事項 部門数 目的・目標の例
1 自然環境調査・環境影響予測の実施、環境保全対策の実施 25 目的
①事業による影響の低減のため、環境保全に取り組む ②環境調査の適切な取組を推進する
目標 ①環境調査及び保全対策の実施と結果の整理②調査の実施と結果の整理
2 環境巡視・環境保全協議会の実施 12 目的
①事業による環境への影響を確認するため、環境巡視を実施
②環境保全協議会等を実施することにより、工事関係者と一体になって環境保全に取り組む 目標 ①工事内容により、環境巡視を適宜実施する②環境保全協議会等を毎月 1 回実施し、情報交換や環境教育の場として活用する
3 ダム下流河川環境の改善 12 目的目標 ダム下流河川環境の改善①堆砂対策で除去した土砂のダム下流への供給 ②弾力的管理試験を行う
4 水面巡視、水質調査等による日常的な水質情報の把握 32 目的
①良質な用水供給
②水質異常の把握と適切な対応
目標 ①水質管理計画を作成して適切に運用するとともに、管理計画の自己評価を実施する②水質異常時の対応訓練を年1回以上実施する 5 上流集水域からの流入負荷軽減 8 目的目標 貯水池上流集水域からの流入負荷軽減による水質改善の検討流域負荷軽減の取組(啓発活動、清掃等)を1回以上実施する
6 水質保全対策設備の運用技術向上 13 目的目標 水質保全対策設備の運用技術の向上運用マニュアル改定に向けたデータの蓄積を実施する
7 再生可能エネルギーの活用 12 目的目標 再生可能エネルギーの活用小水力発電設備の整備
8 電気使用量、燃料使用量の抑制 37
目的 電気使用量、燃料使用量の抑制
目標
①平成 27 年度実績値以下に抑える ②平成 27 年度実績値の 1% 縮減を目指す ③エコドライブ講習会を年1回以上実施する
④メール等での周知を四半期に1回実施し、啓発に努める
9 オフィス活動における紙使用量、廃棄物排出量の抑制 37
目的 紙使用量、廃棄物排出量の抑制 目標 ①平成 27 年度実績値以下に抑える②平成 27 年度実績値の 1% 縮減を目指す
③メール等での周知を四半期に1回実施し、啓発に努める
10 流木・刈草等のリサイクル 18 目的
①貯水池等へ流入する流木のリサイクルに取り組む ②刈草リサイクルに取り組む
目標 ①流木のチップ化を実施し、イベント等で配布、管理施設への散布等を行う②発生した刈草について確実にリサイクルを実施する 11 バイオマスの有効活用 1 目的目標 バイオマスの有効活用アオコ回収の現地実験を行う
12 建設副産物リサイクルの推進 33 目的目標 建設副産物リサイクルの推進種別ごとのリサイクル率の目標達成
13 環境物品等の調達、環境配慮契約法に基づく契約の推進 37 目的
①環境物品等の調達による環境負荷の低減
②環境配慮契約法に基づき、温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進を図る 目標 ①調達率を 100% とする②対象案件(自動車購入等)を確実に実施する
14 環境学習会の実施 36 目的目標 環境学習会の開催1回以上実施する
15 環境に関する研修の実施 2 目的目標 環境に関する研修の実施環境研修を年2回以上実施する
16 環境に関する指針の策定及び改定の実施 1 目的目標 環境に関する指針の策定及び改定の実施必要に応じて各種指針の策定及び改定を実施する
17 広報誌、ホームページ、イベント等での環境情報発信 32 目的目標 イベント、ホームページ等による環境情報の発信地域のイベント等を利用し、環境情報の発信、啓発活動を行う
18 景観に配慮した施設整備 27 目的目標 景観に配慮した施設整備景観に配慮した施設整備の検討を行う 景観に配慮した施設整備を実施する 19 地域での環境保全活動への参加 31 目的目標 環境保全活動を通した地域交流清掃等の活動に1回以上参加する
20 流域内での森林保全 13 目的 貯水池保全のための森林保全
目標 ①地域における植林等の活動に1回以上参加する②地域の森林保全イベントに参加する 21 環境関連法令等の順守 37 目的目標 法令順守法令順守(浄化槽法など)
〈平成 28 年度 取組事項一覧〉
○○事務所:目的・目標 1、3、5……
【WーEMS】
各部門ごとに水資源機構環境行動計画の取組事項 21 項目から目標を選定
△△事務所:目的・目標 1、2、3……
□□事務所:目的・目標 5、10、21…… 水資源機構環境行
動計画取組事項 1、2、3……、21
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3月までに全て対応済であることを確認しました。 これらの環境監査の結果については、社内掲示板等 を利用して職員へ周知を図りました。
〈平成 28 年度 取組目標数と達成状況〉
W-EMS では、環境保全の取組状況等に関する点検 のため、環境監査(内部監査)を実施することとして います。
平成 28 年度は、11 月から 12 月にかけて、12 の部 門に対して実施しました。
監査の結果、推奨事項5件(3 部門)、観察事項 9 件 (5 部門)であり、指摘事項はありませんでした。
推奨事項(対応・結果が優れていて他の模範となる 事項)には、環境管理事務局が作成した W-EMS の 教育訓練用の資料を職員等が理解しやすいよう部門に 則した内容に変更し、研修に利用するなどの取組があ りました。
観察事項(このまま放置すると、W-EMS の運用が 適正に行われない、部門の状況が正しくマネジメント レビューに報告されないと判断された事項)は 9 件 ありましたが、平成 29 年度計画策定時の平成 29 年
4.環境監査
環境監査の実施状況(沼田総合管理所)
5.経営層による見直し(マネジメントレビュー)
平成 28 年度は、37 部門において、各部門で環境行 動計画に掲げる 21 の取組事項から選定した取組及び 独自の取組(取組数 2)を合わせて 457 の取組を行い ました。なお、1つの取組に対して複数の目標を設定 した部門があることから、取組目標数は 513 となり ました。
事業活動における取組事項8(電気使用量、燃料使 用量の抑制)及び取組事項 9(オフィス活動における 紙使用量、廃棄物排出量の抑制)について、経年の削 減の取組により削減量の限界に達していると判断した 部門は、平成 27 年度は目標を設定しませんでした。 平成 28 年度においては、使用量の現状維持等を目標 に設定することにより、全部門においてこれらの取組 を推進し、その評価を実施しました。
そのため、各部門の取組事項及びその達成度につい ては、概ね計画どおり達成されているものの、取組事 項8及び 9 については C、D 評価(不適合)となる部 門が増える結果となりました。不適合となった取組は その原因を把握し、是正処置を行いました。
また、平成 27 年度は環境関連法令の項目において、 浄化槽法により定められた点検が行えなかったことか ら、D評価となった部門がありましたが、平成 28 年 度は、全ての部門において、A評価となりました。
平成 28 年度のマネジメントレビューは、平成 29 年5月 29 日に実施し、その中で上記の評価結果等は 環境管理責任者から経営層へ報告し、経営層は各部門 において、W-EMS が的確に運用され、継続的改善が 行われていることを確認しました。
達成度 A B C D 評価無し
〈平成 28 年度 目的・目標の達成度一覧〉
①目標が数値の増加を目的とするもの A:目標に対し 100 パーセント以上の達成度
B:目標に対し 80 パーセント以上 100 パーセント未満の達成度 C:目標に対し 60 パーセント以上 80 パーセント未満の達成度 D:目標に対し 60 パーセント未満の達成度
②目標が数値の削減を目的とするもの A:目標以下の場合
B:目標に対し 20 パーセント未満の増加の場合
C:目標に対し 20 パーセント以上 40 パーセント未満の増加の場合 D:目標に対し 40 パーセント以上の増加の場合
達成度評価の基準
③目標が定性的なもの A:目標を達成 B:目標を概ね達成
(目安として 80 パーセント以上 100 パーセント未満程度) C:目標を十分に達成できなかった
(目安として 60 パーセント以上 80 パーセント未満程度) D:目標を達成できなかった(目安として 60 パーセント未満程 ※1 「-」と表記しているのは、該当案件がなかったため、評価していない取組事項である。
※2 1つの取組事項に対して複数の目標を設定している場合は、結果を併記(AとBの場合はAB)して表記している。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 -
取
組
事
項
数
自
然
環
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調
査
・
保
全
対
策
環
境
巡
視
下
流
河
川
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境
改
善
水
質
情
報
の
把
握
流
入
負
荷
軽
減
水
質
保
全
対
策
設
備
再
生
可
能
エ
ネ
ル
ギ
ー
活
用
電
気
、
燃
料
の
抑
制
紙
、
廃
棄
物
の
抑
制
流
木
・
刈
草
リ
サ
イ
ク
ル
バ
イ
オ
マ
ス
の
有
効
活
用
建
築
副
産
物
リ
サ
イ
ク
ル
グ
リ
ー
ン
購
入
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境
学
習
会
環
境
研
修
の
実
施
環
境
に
関
す
る
指
針
環
境
情
報
発
信
景
観
施
設
設
備
地
域
で
の
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境
保
全
活
動
流
域
内
で
の
森
林
保
全
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関
連
法
令
等
の
順
守
独
自
の
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組
本社 B AA A A A - A A 8
総合技術センター B A A A 4
利根導水 A A A A AA AA A A A A A A A 13
思川開発 A A A B DA A A A A A A 11
沼田総管 A A AB BA A A A A A - A 11
利根川下流 B B A A AA BA A A A A A A - A A 15
荒川ダム A - B AA A A A B - A A A A - A - A A 18
千葉用水 A A A AA A A A A - A A 11
下久保ダム A A AA BA BA A A A A A A A 12
草木ダム A - A A BA AB A A A A - A A A 14
群馬用水 A A A BB AB A A A A A A 11
霞ヶ浦用水 AA DA AD A A A A A - A A 11
中部支社 AA A A B- AA A A A A - A A 12
豊川用水 A A A B A A A A A A A A A A 14
木曽導水 A A AA AA A A - A A 9
愛知用水 A A B B A A A A A A A A 12
木曽川用水 A A B B A A A A A A A 11
岩屋ダム A A A A B B A A A A A A A A A 15
阿木川ダム A A A A A A A B A A A A A - A A 16
長良河口堰 A AA A A AA A A A A - A A 12
味噌川ダム A A A A AA CA A - A A A A A A A 15
徳山ダム A A A A A AA A A C A - A A A 14
三重用水 A A A AA A A A A A A A 11
淀川本部 B A AA BA A A A A A A A 11
川上ダム A A AA AA A A A A - A A A 12
丹生ダム A BA AA A A A - - A A 10
琵琶湖開発 A A A A AA A A A A A A A A 13
木津川ダム A AA AAA A A A AA BA AA A A A A A A A A 17
一庫ダム A A A- A A A AA A A A A - A A 14
日吉ダム A A A A A A A A B A A A A A - A A 17
吉野川本部 B B A A A A A 7
池田総管 A B AB A AA A B A A A A A A A 14
旧吉野川河口堰 A AAA A BC A A A A A A A 11
香川用水 A B AD A A A A A 8
筑後川局 A A A A A A B B A B A A A A A A 16
朝倉総合 AA A A AA A A A A A A A A A A A A A 17
両筑平野用水 A A A A A A A B A A 10
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■ 工事実施前の環境影響予測調査
群馬用水管理所では、施設の老朽化対策として、幹 線水路トンネルの改築工事を計画しています。トンネ ルの改築工事を実施するために併設水路を設置する必 要があり、工事による改変予定区域に生息、生育して いる鳥類を把握するため、事前に調査を実施しまし た。
平成 28 年度は 4 回にわたり定点調査を行った結 果、工事区域周辺においてオオタカの飛翔が確認され ましたが、工事区域周辺での営巣は行っていないこと がわかりました。平成 29 年度も引き続き調査を実施 します。
調査により飛翔が確認されたオオタカ
Ⅳ 環境保全の取組
1.環境保全に配慮した取組
1- 1 自然環境の保全
①環境調査・環境保全対策の実施
水資源機構の事業は山間地域などの自然豊かな場所も含めて行われることが多く、ダムや用水路などの 施設の建設は自然の改変を伴うことから、自然環境の保全対策に努めています。施設の新築や改築事業に おいては、自然環境の保全のために調査・影響予測を実施し、その結果に基づいて環境保全対策を実施し ています。実施した環境保全対策については、モニタリング調査により効果を検証しています。
また、ダムや用水路などの管理業務においては、施設の供用に伴う施設周辺の自然環境の変化を把握す るとともに、環境に配慮した取組を実施しています。(19 ページに自然環境調査の実施事務所及び内容一 覧を示します。)
環境調査・環境保全対策の実施
【平成 28 年度計画※1】 【平成 28 年度実績(概要)】
[新築及び改築事業]
自然環境調査及び環境影響予測を実施する。その結果に基 づき、環境保全対策を講じるとともに、モニタリング調査を 4事業(思川開発、川上ダム建設、小石原川ダム建設及び両 筑平野用水二期)で実施し、その効果を検証する。
●動植物、生態系、水質、景観等の自然環境の保全を図るた め、自然環境調査等を実施した。
●3 事業において、影響を回避、低減又は代償するための環 境保全対策を講じた。
●4 事業において、モニタリング調査を実施し、実施した対 策の効果を検証した。
[管理業務]
施設が周辺の自然環境に与える影響の把握が必要な場合な どには、自然環境調査を実施するとともに、その結果に応じ て必要な環境保全対策を実施する。
ダム下流河川への堆積土砂還元を 8 施設において、また、 フラッシュ放流※2等の取組を 12 施設において、河川流況の
状況に応じて積極的に推進する。
●16 施設において、魚類の遡上調査、下流河川の環境調査 等を実施した。
●ダム下流河川への堆積土砂還元については、8 施設で実施 し、全ての施設で土砂の流下が確認できた。
●フラッシュ放流等の取組を実施環境が整った 9 施設で実施 した。
※ 2 ダムが建設されてダム下流の河川流況が平滑化されるため、付着藻類の剥離更新の促進及び河床堆積物の掃流等を目的として一時的に放 流量を増加させる取組。
※ 3 ダム建設予定地において、地質調査のために掘られた横穴。 ※ 4 水中に浮遊又は懸濁している不溶性の粒子状物質量。
※ 5 ダムの洪水調節容量内に一時貯留した水をダム下流の河川環境改善のために放流し、その効果を評価する取組。
※ 6 河川にダムができると貯水池に土砂が溜まるため、溜まった土砂をダム下流河川内に運搬、置土し、ダムからの放流水によって下流河川 へ流下させる取組。
■コキクガシラコウモリの保全対策
朝倉総合事業所(小石原川ダム建設事業)では、保 全対象種であるコキクガシラコウモリがねぐら環境と
して使用している横坑※3が工事により消失すること
から、代替として保全措置坑(コウモリトンネル)を 整備し、モニタリング調査を実施しています。コウモ リトンネルは平成 28 年 3 月に整備が完了し、9 月に このトンネル内において、コキクガシラコウモリを初 めて確認しました。
■ダム下流河川環境の改善
ダムができると、ダム下流への土砂供給量が減少 し、また、ダム下流の流量が平滑化され、生物の生 息・生育環境、景観など河川環境へ影響を及ぼすこと があります。そのため、フラッシュ放流を含むダムの
弾力的管理試験※5、ダム下流への土砂還元※6を行い、
ダム下流河川環境の改善の取組を行っています。 平成 28 年度は、下流河川への土砂還元を8施設に おいて実施し、全ての施設で土砂の流下を確認しまし た。これにより、ダム下流河川において「粗粒化の改 善」、「生物生息環境の改善」、「付着藻類の剥離」とい った河川環境保全に一定の効果が得られています。
■沈砂池から出た排水の水質測定
川上ダム建設所では、生活再建工事として県道の付 替工事を実施しています。
工事から出た排水が直接、河川などに流れ込むこと がないように沈砂池に集水し、そこで濁質を沈降さ せ、フィルターを通してから河川に流しています。
工事期間中は沈砂池から出た排水の濁度及び pH を 常時測定し、また、盛土などの土工事を実施している
期間は毎日1回、SS※4についても測定しました。
調査で確認したコキクガシラコウモリ
沈砂池の状況
ドローン操作状況
■ドローンを利用した植栽調査
琵琶湖開発総合管理所では、琵琶湖の湖岸保全及び 環境保全対策を目的として整備したヨシの植栽地にお いて、モニタリング調査を行っています。
平成 28 年度は新たな取組として、ドローンを利用 したモニタリング調査を行いました。ドローンを利用 することで容易に上空から撮影することが出来るた め、今後も調査への活用が期待されます。
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魚類遡上状況(上:稚アユ、下:モクズガニ) フラッシュ放流前
クッキングイベントの様子
■魚類遡上調査
河口堰などの施設においては、魚類の遡上に配慮 し、魚道の設置や魚類を誘導するためのゲート操作の 実施などの取組を行い、その効果を確認するための魚 類遡上調査を実施しています。
利根川河口堰では、堰の左右岸の魚道において、稚 アユ、カニ類及びサケの遡上数の計測を実施していま す。平成 28 年は、左右岸の魚道の合計で魚類 24 種、 甲殻類 2 種の遡上が確認されました。調査年ごとに 変動はあるものの、毎年順調に遡上が確認されていま す。
布目川漁業協同組合、JOFI 奈良(釣りインストラクター連絡 機構)、NPO 法人 日本へらぶなクラブによる特定外来生物である チャネルキャットフィッシュ(通称:アメリカナマズ)の釣り大 会が布目ダム湖で開催されました。同大会では釣り大会に加え、 クッキングイベントのほか、アメリカナマズについての解説も行 われ、参加者は、外来魚に対する理解を深めることができまし た。
〈ダム下流河川のフラッシュ放流による変化(青蓮寺ダム、室生ダム、比奈知ダム下流の大屋戸地点)〉
フラッシュ放流後(付着藻類の剥離を確認)
〈平成 28 年度ダム下流河川環境の改善の取組実績〉
弾力的管理試験等
下流河川の土砂還元
維持流量の増量放流※1 フラッシュ放流
徳山ダム 一庫ダム 寺内ダム
阿木川ダム 室生ダム 青蓮寺ダム 比奈知ダム 一庫ダム 富郷ダム 新宮ダム
浦山ダム 滝沢ダム 下久保ダム 阿木川ダム 青蓮寺ダム 比奈知ダム 布目ダム 一庫ダム
※1 魚類の生息場の環境改善及び無水・減水区間(瀬切れ等)の解消等を目的とした放流。
トピックス
事務所 自然環境調査対象 環境保全対策実施 対策効果検証 結果 利根導水総合事業所 鳥類
思川開発建設所 動植物 猛禽類、昆虫、植物 植物移植の効果 猛禽類対策等の効果 移植植物の開花確認オオタカ B つがい繁殖途中失敗
群馬用水管理所 鳥類
豊川用水総合事業部 猛禽類、植物 木曽川水系連絡導水路建設所 猛禽類、植物、魚類
川上ダム建設所 猛禽類、オオサンショウウオ 猛禽類、オオサンショウウオ 猛禽対策等の効果、オオサンショウウオの人工巣 穴の利用
オオタカの繁殖確認、オオサンショ ウウオが利用していることを確認
丹生ダム建設所 動物、鳥類
朝倉総合事業所
(小石原川ダム) 猛禽類、ほ乳類、植物、昆虫 猛禽類、ほ乳類、植物、昆虫 植物移植の効果 猛禽類対策等の効果 移植植物の生育確認A、Dつがいの繁殖成功を確認
両筑平野用水総合事業所 魚類 魚道改築の効果 遡上個体の確認
事務所 魚道遡上調査実施施設 下流河川環境調査 変遷追跡調査等 河川水辺の国勢調査※ 2 利根導水総合事業所 利根大堰秋ヶ瀬取水堰
(武蔵水路) 植物、魚類、底生動物
沼田総合管理所
ダム湖環境基図作成 (矢木沢ダム)
(奈良俣ダム)
利根川下流総合管理所 利根川河口堰 植物、鳥類(妙岐の鼻地区)植物(霞ヶ浦)
荒川ダム総合管理所 猛禽類
ダム湖環境基図作成 (浦山ダム)
(滝沢ダム) 猛禽類
下久保ダム管理所 河床構成材料、水生昆虫、魚類、付着藻類 草木ダム管理所
木曽川用水総合管理所 木曽川大堰
岩屋ダム管理所 陸上昆虫類
阿木川ダム管理所
長良川河口堰管理所 長良川河口堰
味噌川ダム管理所 陸上昆虫類
徳山ダム管理所 魚類
琵琶湖開発総合管理所 植物、魚類、底生動物
木津川ダム総合管理所
鳥類 (青蓮寺ダム)
(高山ダム) (室生ダム)
(比奈知ダム) 河床環境、生物等
(布目ダム)
一庫ダム管理所 魚類、底生動物、付着藻類
日吉ダム管理所
池田総合管理所(池田ダム) 池田ダム
魚類 (新宮ダム)
(富郷ダム) 銅山川環境調査
(早明浦ダム)
旧吉野川河口堰管理所 旧吉野川河口堰今切川河口堰
筑後川局 筑後大堰
(大山ダム)
ダム湖環境基図作成 朝倉総合事業所(寺内ダム)
※ 2 国土交通省が全国の 1 級水系(ダム湖を含む)と主要な 2 級水系を対象に実施する動植物に関する定期調査で、国土交通省が所管する水 資源機構管理のダム湖も対象。「魚類」「底生動物」「植物」「鳥類」「両生類・爬虫(はちゅう)類、哺乳(ほにゅう)類」「陸上昆虫」「動 植物プランクトン(ダム湖のみ)」「環境基図作成」の項目に分け、毎年いずれかの項目を抽出し、調査しています。
〈平成 28 年度 新築、改築事業における環境調査等一覧〉
〈平成 28 年度 管理業務における環境調査等一覧〉
事
業
の
概
要
Ⅰ
環
境
保
全
の
方
針
Ⅱ
環
境
保
全
の
取
組
の
体
制
等
Ⅲ
環
境
保
全
の
取
組
Ⅳ
よ
り
良
い
環
境
報
告
書
を
目
指
し
て
②環境保全のための環境巡視等
ダム建設事業については、面的な地形改変を伴うことから、事業実施区域内の巡視、職員と工事関係者 が一体となった環境保全のための協議会の設置、工事ごとの環境保全管理担当者の配置などにより、環境 保全の取組を着実に実施しています。
取 組 状 況
環境保全のための環境巡視等【平成 28 年度計画】 【平成 28 年度実績(概要)】
ダム工事の実施に当たっては、環境巡視などにより現況を 把握し、必要に応じて改善対策等を講じるほか、3事業(思 川開発、川上ダム建設及び小石原川ダム建設)においては、 環境保全協議会を開催し工事ごとに環境保全管理担当者の配 置を行い、工事関係者と一体となって環境保全に取り組む。
●小石原川ダム建設事業においては、環境巡視などにより現 況を把握し、必要に応じて改善対策等を講じた。
●3 事業(思川開発、川上ダム建設及び小石原川ダム建設) においては、環境保全協議会を定期的に開催するとともに、 工事ごとに環境保全管理担当者を配置した。
パトロールの状況(川上ダム建設事業)
■環境巡視等の実施
朝倉総合事業所(小石原川ダム建設事業)では、工 事の実施前に、工事により改変される区域において環 境巡視を行い、植物の重要な種(保全対象7種)が確 認された場合には保全地へ移植を行っています。環境 巡視は、専門家、水資源機構職員、工事関係者が協力 して実施し、植物の確認から保護、移植まで、適切に 保全措置を行っています。
また、保全地への移植後もその効果を把握するた め、モニタリング調査を継続して行い、生育状況を確 認しています。
■環境保全協議会の活動
思川開発事業、川上ダム建設事業及び小石原川ダム 建設事業では、水資源機構職員や工事関係者の環境保 全意識の向上を図るとともに、一体となって環境保全 対策を実施するため、両者で構成される環境保全協議 会を設置しています。
それぞれの協議会において、環境保全の視点(水質 保全、騒音・振動、植物・動物の保全)から各工事現 場をパトロールするとともに、環境保全に関する対応 策の周知・徹底を図っています。
保全地に移植した植物