﹃
蓮
如
上
人
御
持
言
本
・
末
﹄
|上実情師諸本との関係||
の考察その
興 正 派 藤井
浄
行
平成七年の本学会で、本書﹃蓮如上人御持言本・末﹂発見の報告と、その老黍をおこない、本書の成立については、 享 禄 の 錯 乱 以 前 で 、 著 者 は 顕 誓 師 で あ る こ と を 発 表 し た 。 またその際、﹃御持言﹄聞書部分は、﹃蓮知上人一語記﹂の前段階の書であることを明らかにし、享禄の錯乱以前 ﹁ 僅 か 一 年 半 の 聞 に ﹃ 御 持 言 ﹄ ﹃ 一 語 記 ﹄ 両 書 が 成 立 し た こ と に な る ﹂ と し た 。 これまでの蓮知上人聞書の成立研究では、実情師著﹃蓮知上人仰条々連々聞書﹂の奥書に﹁先年注置処享禄乱皆失 畢然而其内一帖斗柳或人持来﹂とあるこの文言が重要な意味を持っている。この奥書にある享禄の錯乱以前に実悟師 が ﹁ 注 置 ﹂ か れ た も の を 、 ﹃ 一 語 記 ﹂ と さ れ 今 日 ﹁ 実 悟 旧 記 ﹄ と 呼 ば れ て い る と こ ろ で あ る 。 前回の発表では、この奥書に則し、またこれまでの聞書成立の研究を踏まえて、顕誓師が﹁今古独誼巴に﹁内内ヱ ラ ヒ 奉 ル 蓮 如 上 人 ノ 法 語 、 九 巻 ニ オ ヨ ヒ 侍 ル ヲ 、 八 冊 ニ ッ 、 メ 奉 ル ﹂ と 記 さ れ て い る こ と と 、 ﹁ 御 持 言 ﹄ ﹃ 一 語 記 ﹂ を 対照した結果、﹃御持言﹄本巻の前半部分が四部に分かれていたことを見い出したことから、初め九巻であったもの を八冊につづめたもの、それが本書﹃御持言﹄で、成立は享禄二年十二月十八日以降とし、その後享禄四年五月の享 禄の錯乱以前に、更に﹃御持言﹄から﹃一語記﹂は成立したと述べた。 ﹃ 蓮 知 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の J¥﹃ 蓮 知 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の J¥ 四 しかしながら、僅か一年半の期間に、問書が成立するには無理が有ること、﹃一語記﹄は﹃御持言﹂を修補したも のであり、顕誓師の﹃御持言﹄編纂が三十歳頃で﹃今古独語﹄の先の記述は最晩年である。当時は顕誓師記述の書が 存在していた筈でるあるから、もしや﹃一語記﹄こそ、顕誓師が﹁入冊ニッ、メ﹂られたものではないかと考えられ、 実 悟 師 の ﹃ 御 条 々 ﹄ 奥 書 に 疑 問 を 懐 く よ う に な っ て き た 。 そ こ で 今 回 は 、 先 ず ﹃ 御 持 言 ﹄ ﹃ 一 語 記 ﹄ と 、 実 悟 師 著 ﹃ 仰 条 々 ﹄ ﹃ 蓮 如 上 人 御 一 期 記 ﹄ と の 関 係 、 そ れ に ﹃ 蓮 如 上 人御物語次第﹂とを、その全文を詳細に対照し調べ明らかになったことを述べてみたい。
第
一
章
﹃
御
持
言
﹂
﹁
一
語
記
﹄
と
﹃
仰
条
々
﹄
﹃
御
一
期
記
﹂
の
関
係
条 文 の 構 成 ︵ 資 料 2 聞 書 関 係 諸 本 条 文 番 号 対 照 表 参 照 ︶ ﹃一語記﹂は、﹁御持言﹄の条文に新しく十四ヶ条加えられている。その箇所を﹃仰条々﹄で調べてみると、その 十 四 ヶ 条 の 中 、 ﹃ 一 語 記 ﹄ の 六 十 ・ 百 三 十 四 ・ 百 三 十 五 条 の 三 ケ 条 を 記 し て い る だ け で あ る 。 ﹃ 仰 条 々 ﹄ の 条 文 順 序 は 、 ﹃ 一 語 記 ﹄ に 依 っ て い る 。 ﹁ 一 語 記 ﹂ の 条 文 を 、 一 条 か ら 順 に 飛 び 飛 び に 七 十 九 ケ 条 抜 粋 し、八十条目で﹃一語記﹂十条に戻り他の条文を交えながら﹁一語記﹄の最後二百四十八条まで四十九ケ条抜粋し、 再度百五十五条に戻り順次三十二ケ条抜粋している。﹃仰条々﹄の百六十ケ条が﹃一語記﹄の条文によって成ってお り、﹃一語記﹂から欠落した条文は九十二ケ条ある。︵稲葉昌丸氏が調べられたものと、二ケ条の誤差がある。それは ﹁仰条々﹄の八十・九十一条を実悟師が新たに綴られたものとして除外されたからである。しかし、同様の文章があ り 、 順 序 通 り 抜 粋 さ れ て い る の で 加 え た 。 ︶欠落した条文の殆どが前半部分であるが、纏まって大きく欠落しているわけではない。しかもその欠落部分をよく照 合し調べると、﹃御物語次第﹂と﹃仰条々﹂の条文が僅かしか重なっていない。重なっている箇所は七ヶ条だけであ る。実悟師は意図して﹁御物語次第﹄の条文を削除して作られたことが分かる。そのことから推察するに、﹃仰条々﹄ 編纂時、既に最晩年に成った蓮如上人の生涯を顕彰する﹃御一期記﹂編纂の計画を持っておられたことを窺い知るこ と が で き る 。 ﹃御一期記﹄の聞書部分は、前半は条文の順序の上から明らかに﹃御物語次第﹄によって編纂され、後半部分は、 ﹁仰条々﹄の九十四条以降の後半部分から成っている。但し、例外がある。六十・百五十四・二百十三条の三ケ条は、 順 序 に 関 係 な く 文 章 を 加 え 成 っ て い る 。 文 章 表 現 ︵ 資 料
3
﹁ 御 持 言 ﹄ ﹃ 一 語 記 ﹄ の 対 照 に つ い て は 前 回 の 発 表 時 述 べ た の で 略 す が 、 ﹃ 一 語 記 ﹄ は 意 味 が 取 り 易 く ま と ま り 完 成 ﹃ 御 持 言 ﹂ 関 係 諸 本 対 照 表 参 照 ︶ 本 と い え る 。 ﹃ 仰 条 々 ﹄ の 文 章 表 現 は 、 ﹃ 御 持 言 ﹂ ﹁ 一 語 記 ﹄ 両 書 か ら 成 っ て い る こ と は 明 ら か で あ る 。 ﹃ 御 持 一 言 ﹄ を 修 正した﹃一語記﹂の表現を採っているところ、また原本の﹁御持言﹄の表現を重視しているところがある。︵資料 3 の ① ② ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ︶ ﹃ 御 一 期 記 ﹄ で は 、 ﹃ 御 物 語 次 第 ﹂ と ﹃ 仰 条 々 ﹂ を 元 に ﹁ 御 持 言 ﹂ を 参 考 に さ れ て い る 。 ﹃ 一 語 記 ﹄ を 見 て お ら れ る 形 跡 は 見 あ た ら な い 。 ︵ 資 料 3 の ③ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ Y 主 な 具 体 例 を 挙 げ て み る 。 ① ﹁ 仰 条 々 ﹄ 二 条 ︵ ﹃ 御 持 言 ﹂ と 同 文 ︶ ﹁ 他 流 ニ ハ 、 名 号 ヨ リ ハ 絵 像 絵 像 ヨ リ ハ 木 像 ﹂ ﹃ 一 語 記 ﹄ ﹁ 他 流 ニ ハ 、 名 号 ヨ リ ハ 木 像 ﹂ ﹃ 仰 条 々 ﹄ ︵ ﹃ 一 語 記 ﹄ と 同 文 ︶ ﹁ 当 流 ニ ハ 、 木 像 ヨ リ ハ 絵 像 、 絵 像 ヨ リ ハ 名 号 ト 云 也 。 ﹁ 蓮 如 上 人 御 持 呈 一 本 ・ 末 ﹂ の 老 桑 そ の 一 八 五﹃ 蓮 如 上 人 御 持 = 一 一 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の 一 八 六 ﹃ 御 持 言 ﹄ ﹁ 嘗 流 ニ ハ 木 像 ヨ リ ハ 重 像 、 々 々 ヨ リ ハ 名 号 ト 云 ナ リ ﹂ ② ﹃ 仰 条 々 ﹄ 四 条 ︵ ﹁ 御 持 言 ﹄ と 同 文 ︶ ﹁ 法 印 兼 縁 幼 少 ノ 時 二 俣 ニ テ ﹂ ﹃ 一 語 記 ﹄ ﹁ 兼 縁 ト 云 人 ﹂ ③﹃御一期記﹂百十二条﹁:::心得タリト思フハ慢心ナレハ大ニアサマシキナリ。心得マシキ事?心得ハ仏ノ御慈悲 ニ ヨ リ テ ナ レ ハ 、 凡 夫 ノ 心 得 サ ル 也 。 ﹂ こ の 文 言 は 、 ﹁ 御 一 期 記 ﹄ に し か な く 実 悟 師 の 補 足 と さ 制 て い る が 、 実 は ﹃ 御 持 言 ﹄ か ら の 引 文 で あ る 。 以 上 、 条 文 の 構 成 、 文 章 表 現 を 対 照 し た 結 果 、 実 悟 師 は ﹃ 仰 条 々 ﹂ の 編 纂 に 際 し て 、 ﹃ 一 語 記 ﹄ ﹃ 御 持 言 ﹄ の 両 書 と ﹁御持言﹄の資料である﹃御物語次第﹄をも手元に置き編纂されたことが分かると共に、﹃仰条々﹄の奥書﹁其内一 帖斗柳或人持来﹂には重大な虚偽のあることが判明する。またそのことは﹃一語記﹄を今日﹃実悟旧記﹄と呼んでい るが、事禄の錯乱以前に編纂したという﹃実悟旧記﹂は無かったという結論に到達するのである。
二
章
﹃ 御
曹 一
百 ﹂
﹃
一
語
記
﹄
の
成
立
稲葉昌丸氏説の根拠と問題点 で は 、 ﹁ 実 悟 旧 記 ﹂ の 仮 説 を 立 て ら れ た 稲 葉 氏 の 根 拠 と そ の 問 題 点 を 見 て み よ う 。 稲葉氏は﹁蓮如上人御一代記聞書類の研究﹂の中で、﹃御一代記聞書﹄︵仮名聖教︶と﹃蓮知上人之御自言﹄を対照 し詳しく調べられ、その﹁御自言﹄の元になった﹁纏まりたる一部の記録﹂が存在したことを想像された。その書こ そ実悟肺が﹃仰条々﹂奥書にある享禄の錯乱以前に﹁注置﹂かれたものであるとして﹁実情旧記﹂と名付けられたも のである。その後その書を見出され、それには﹃蓮知上人一語記﹂と題されている。また﹁一帖斗﹂とあることから、﹁実悟師が手に入れられたのは、享禄の乱以前に編纂された旧録の完本ではなく、 そ の 残 闘 帖 で あ っ ﹂ た 。 つ ま り 旧 録 に は 、 ﹁ 完 本 ﹂ ︵ ﹃ 一 語 記 ﹂ ︶ と ﹁ 残 閥 帖 ﹂ の 二 種 あ り 、 ﹃ 仰 条 々 ﹄ 編 纂 の 時 に は ﹁ 残 閥 帖 ﹂ を 使 用 さ れ た と さ れ て い る 。 そ の ﹁ 残 閥 帖 ﹂ に つ い て 、 稲 葉 氏 は ﹃ 一 語 記 ﹄ ︵ ﹃ 聞 書 ﹄ 仮 名 聖 教 ︶ と ﹃ 仰 条 々 ﹄ ﹁ 御 一 期 記 ﹄ の 関 係 を 対 照 し 調 べ ら れ、天正二年に﹃仰条々﹂編集のとき﹁実悟師が使用せられた旧録は上下二冊で、各冊七十九箇条収めて有ったもの であろう﹂とされ、その旧録の上下二冊ついては、﹃聞書﹄の六十九条から二百八十六条の七十九ケ条を上冊、百八 十七条から以降七十九ケ条を下冊とされている。合計すると百五十八ヶ条と成り﹁旧録の完本﹂即ち﹃一語記﹂から、 九 十 二 ケ 条 欠 落 し た も の に な る 。 ﹁御一期記﹂編纂の時は﹁此下冊のみ使用せられた事である。而しでかく使用せられた旧録二冊は﹃御一代記聞 ︵ 叩 ︶ 書 ﹄ の 一 部 、 即 ち 所 謂 ﹁ 実 悟 旧 記 ﹂ か ら い へ は 、 そ の 抜 率 帖 で あ る 。 ﹂ 以上が稲葉氏の説である。この説によれば、享禄の錯乱まで僅か一年半の聞に、﹃一語記﹂と更にその抜粋帖が成 立したことになっている。何故そのような疑問の残る解釈をされたのであろうか。︵更に、﹁一語記﹄の前段階の書 ﹃ 御 持 言 ﹄ を 数 え る と 一 一 一 種 の 本 が 一 年 半 の 聞 に 成 立 し た こ と に な る 。 ︶ そ れ は 、 ﹁ 聞 書 ﹂ と ﹁ 仰 条 々 ﹂ を 対 照 す る と き 、 ﹁ 仰 条 々 ﹄ は 条 文 九 十 二 ヶ 条 少 な く 、 ﹃ 仰 条 々 ﹄ は 、 ﹃ 聞 書 ﹄ か ら 、 飛び飛びに順序通り条文を抜粋して出来、大きくまとまって欠落している形になっていないからである。稲葉氏は実 悟師の奥書を信用され、その記述に則して調べられた。その結果、抜奉帖がなければ説明できないのである。抜奉帖 を﹃一語記﹄との聞に立てることによって﹃仰条々﹄の条文構成の疑問を解消されたのである。そして次ぎに、﹁御 一期記﹄の編纂の時は﹁殊に注意に価する﹂と強調され﹁対照表の示す知く此下冊のみ使用せられた事である﹂と記 さ れ て い る 。 ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の 一 八 七
﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の 人 J¥ し か し 、 こ れ は 稲 葉 氏 の 錯 覚 で あ っ た 。 今回対照した結果、実悟師が﹁御一期記﹂を編纂されるに当たって、﹃仰条々﹂を元にし、﹃御持言﹄を参考にして 作 成 さ れ 、 ﹁ 一 語 記 ﹂ を 見 て お ら れ る 形 跡 は な い の で あ る 。 稲葉氏は、﹃一語記﹂と条文順序が同じ調べ易い﹁聞書﹂に拠って、﹃御一期記﹂と条文番号を対照し調べられた。 その結論は抜粋帖が有れば作成可能というだけのことで、先に成った﹃仰条々﹄からも作成可能であった。問題は文 章表現が何に拠って出来ているかが大事なのである。﹁一語記﹄発見の時間差を予想できるが、﹃一語記﹄で対照され て い た ら 、 文 章 表 現 を も 調 べ ら れ た こ と で あ ろ う 。 現実には、抜翠帖は存在せず。実悟師は、﹃仰条々﹄編纂に際して、﹃御持言﹄﹃一語記﹄から直接抜粋しておられ たのである。この稲葉氏の錯覚は、実悟師が﹃御物語次第﹄部分を削除して﹃仰条々﹂を作成されていることを見落 ︵ 3 ︶ ︵ 幻 ︶ とし、伝えられる顕誓師の聞書編纂を否定する根拠となってしまった。 編者顕誓師を示す本文の証 そ の 一 、 夢 の 条 文 ﹁ 附 注 ﹂ 実悟師奥書の重大な虚偽が明らかになり、﹃実悟旧記﹂が否定されることとなった。編者は、当然顕誓師というこ と に な る が 、 本 文 中 に 、 編 者 を 示 す 証 が あ る 。 ︵ 資 料
3
聞 書 諸 本 対 照 表 の ⑨ 参 照 ︶ ﹃ 御 持 言 ﹄ ︵ 百 八 十 一 条 ︶ 、 夢 五 ヶ 条 の 最 後 の 条 文 は ﹁ 一 語 記 ﹄ と 同 文 で あ る 。 蓮如上人が蓮誓師に仰せられ、蓮如上人から吉崎で習った聖教を蓮害師が所持している夢を記し、その夢を見た編者が﹁私云﹂と、夢を記す理由を述べる編者を推定する重要な手がかりを示す一段である。しかし、﹃仰条々﹂では、 実悟師はこの条文に重大な書き加えをしている。 一一ヶ条に分け、二ケ条目の条文の最後に、﹁此六ケ条蓮悟被注置事ヲ書付侍也﹂と附注している。この書き加えに よって、﹁私去﹂が編者の言葉から蓮悟師の言葉に変わり、蓮如上人と蓮誓師の夢を蓮悟師が見、夢六ケ条を集め夢 を注し置く理由を述べ、編者実悟師が附注を付けた形に変えられている。稲葉氏はこの﹃仰条々﹄の附注によって、 ︵ 日 ︶ 夢六ケ条を蓮悟師が集めたものとし、﹁一語記﹂の著者を蓮悟師ではない反証とされ、編者は実悟師であろうと推定 さ れ て い る 。 では何故、実悟師はこのような附注をしたのであろうか。その理由は、奥書に﹁注置処享禄乱皆失畢﹂とあるよう に 、 実 悟 師 自 身 が 享 禄 の 錯 乱 以 前 に ﹁ 一 語 記 ﹂ を 編 じ た こ と を 示 さ ん が た め で あ る 。 ﹁ 御 持 言 ﹄ ﹁ 一 語 記 ﹄ の 文 章 で は 、 ︵ ロ ︶ 編者は蓮誓師に近い入となる。蓮誓師の子顕誓師は、夢に記されている蓮如上人直筆の御書を所持し、編者は顕誓師 となる。実情師には、蓮誓師の夢を直接聞く立場に無かったこと、そして、編者が顕誓師であることを知っていたこ とから、蓮倍師が注置れたと書付することに依って、自らを編者にしたのである。 稲葉氏は、﹁一語記﹄の編者決定に際し、この附注を論究しないで、﹁附注﹂だけを取り出し、蓮悟師に近い人物と して編者は実悟師とされている。氏の研究は、﹃御持言﹄を御存知なかった時点であり致し方ないとは云え、実悟師 の記述をそのまま信用されたものである。編者を推定するに、﹃一語記﹄の文章を検討されていたら、また違った結 果 も 出 た こ と で あ ろ う 。 そ の 二 、 ﹁ ワ レ ニ コ イ ト 左 ノ 手 ニ テ 御 マ 子 キ ﹂ 夢を記述した条文は、この五ケ条だけではなく、他に、﹃御持言﹄百二十六・百九十三・百九十七条の一子ヶ条があ り 、 百 九 十 三 条 は 蓮 悟 師 の 夢 が 記 さ れ て い る 。 ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の 一 八 九
﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 老 桑 そ の 一 九 O 百九十七条は、実知上人の御病中の夢に、蓮如上人が現れ﹁ワレニヨイト左ノ手ニ御テマ子﹂かれたことを記して ︵ 日 ︶ いる。顕誓師の﹃今古独語﹄にこの夢のことが記されてあり、顕誓師の編者を示す証拠の一つである。ところが﹃仰 条々﹄では蓮如上人の夢とされ、存如上人が手招きしたことになっている。 稲葉氏は顕誓師の先の記述により、実悟師の誤りとさ札切いる。もし実情師が編者とするならば、数ある条文の中、 自身が直接見聞した数少ない記述の一つで、それをも誤ったことになる。しかし、これは単なる誤りではない。実悟 師の﹁仰条々﹄を著す目的である、存如・蓮知上人の相承を建てる、覚知上人以来承け継ぐ存知上人時代の本願寺の 正統性を現す書き換えとみるべきであろう。実情師は、存知上人について随所に記述し、存如上人の地位を高めよう としているからである。だからと云って、直接見聞したものまで書き換えるであろうか、これも実悟師が編者でない 証 拠 で あ る 。 ﹃ 仰 条 々 ﹄ 奥 書 が 示 す も の 以上、﹃仰条々﹂の実情師奥書には、重大な虚偽のあることを説明したが、この奥書は編者顕誓師を否定し、実悟 師自身が﹁一語記﹄の編者であることを示そうしたものである。何故実悟師は、顕誓師を否定しようとされたのかは 後で問うとして、この奥書はすべて虚偽というわけではない。実悟師は、顕書師の聞書編纂の様子をよく知っていた 筈であり、顕誓師のその編纂や資料収集に協力をされていたことであろう。 ﹁蓮知上人御時之儀、宿老衆兄弟中各物語儀等先年注置処享禄乱皆失畢﹂と記しているとおり、蓮如上人在世時の 様子を宿老兄弟中が物語られたところを享禄の錯乱以前に注し置いた事を示されており、これは﹃御持言﹄の成立時 期 を 示 し て い る と 云 え る 。 また、﹁或人持来﹂とあることは、実陪師は聞書資料を以前から所持していたのではなく、誰かから入手したこと
を示している。これら聞書資料の全本を所持していた人物は、編者顕誓師の他に考えられないことから、顕誓師所持 の資料を或人が実情師の所へ﹁持来﹂たと考えられる。
四
﹃
若
年
醐
﹂
の
成
立
今、顕誓師所持の﹃御物語次第﹄を実悟師は入手したと考えているのであるが、それには実悟師が﹃御一期記﹂編 纂に用いた﹃物語次第﹄と顕誓師が﹃御持言﹄に用いたものと岡本であるかが問題となる。 実 は 対 照 し て い て 、 一 つ 問 題 が あ る 。 ﹃ 御 持 言 ﹂ は 、 ﹃ 御 物 語 次 第 ﹂ の 二 十 二 条 ・ 二 十 三 条 の 二 ケ 条 が 欠 落 し て い る の中に含まれていることを見出し、岡本であると推定できると共に、 のである。しかし、そのニケ条を﹃若年醐﹄ ﹃若年間﹄の成立も聞書と関係し、同時に成立していることが明らかになった。これまでの研究では、﹃若年醐﹄が 先 に 成 立 し 、 ﹃ 若 年 棚 ﹂ か ら ﹁ 聞 書 ﹂ に 条 文 が 加 え ら れ た と 考 え ら れ て き た 。 ﹃ 若 年 醐 ﹂ の 成 立 を 見 て み る と 、 ﹃ 若 年 醐 ﹂ は 、 旧 本 の 六 ケ 条 本 と ﹁ 天 正 三 年 記 ﹄ の 十 ケ 条 本 が あ る 。 今 回 さ ら に 、 ﹁ 御 持 一 言 ﹄ が 発 見 さ れ た こ と に よ り 、 ﹃ 御 持 言 ﹄ の ﹁ 異 本 云 ﹂ に あ る 四 ヶ 条 を 加 え 、 三 本 が そ の 資 料 で あ る 。 ﹃ 蓮 如 上 人 若 年 間 ﹄ 対 照 表 参 照 ︶ ︵ 資 料 4 対照の結果、﹃御持言﹂の四ヶ条が一番最初の原本であり、それに﹃御物語次第﹄の二十二・二十三条の条文に、 ﹃聞書﹄︵仮名聖教︶の三百三・百十二条のそれぞれを少し書き換えた二ヶ条を加え成立しているのが旧本の六ヶ条本 である。従って、﹃御持言﹄﹁異本云﹂にある四ヶ条の﹁若年制﹄は、資料が混入したもので、正本では聞書本文と別 に 、 六 ケ 条 本 の ﹃ 若 年 醐 ﹄ が あ っ た と 考 え ら れ る 。 次に、十ヶ条本についてであるが、これまでこの本を﹃蓮淳記﹄とも呼んでいる。しかし既に、稲葉昌丸氏が調べ ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の 九﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 老 桑 そ の 九 られた結果、それに疑問を懐かれ﹁六箇条より成る略記が蓮淳師の手に成りたるを、実悟師が修補して十箇条とされ ︵ 国 ︶ ︵ げ ︶ たのかも知れぬ﹂と述べられている。実悟師の十ケ条本の記述﹁蓮淳ノ書ト見へ申候﹂に、疑問を懐かれたことは正 しかった。十ヶ条本をみると、第六条は、大きく書き加えられている。﹁大津モ本寺モ等事タルヘキ由ニテ、開山聖 人ノ等身ノ御影ヲヵ、セラレ﹂とあって、蓮淳師ゆかりの近松御坊を讃えていることから、十ケ条本こそ、実悟師は 蓮 淳 師 著 と し て 宛 て ら れ た も の で あ る 。 以上のことから、﹁若年棚﹄六ヶ条本は、本書﹁御持言﹂成立と同時と考えられ、その編者は、当然顕誓師となる。 十ケ条本の﹃天正三年記﹂は、実情師によって、六ヶ条本を修補されたもので蓮淳師に宛てたものである。これまで 云われてきた蓮淳師は、編者としては関係ないことになる。 ︵ 時 ︶ その六ケ条本の内容は誰の物語をまとめたものかについて、﹁蓮知上人御自言﹂の本文初めに﹁去る御方御物語﹂ とあり、名を樺られているが、四ケ条が龍玄師、二ケ条が蓮悟師の御二人の物語をまとめたものであろう。 五﹃御持言﹄﹁一語記﹄の成立 −顕誓師編法語の構造 顕誓師が﹁今古独語﹄に﹁内内ヱラヒ奉ル蓮知上人ノ法語、九巻ニオヨヒ侍ルヲ、八冊ニッ、メ奉ル﹂とある、蓮 如上人の法語編纂について記されている九巻本が、本書﹃御持言﹂であり、八冊本が﹃一語記﹄に関するものとなる。 先 ず そ の 構 造 に つ い て 、 考 え て み る 。 ︵ 資 料 1 ﹁ 御 持 一 言 ﹄ 関 係 国 参 照 ︶ 九巻本については、﹃若年醐﹄が一巻と第二百二十五条に﹁蓮如上人権化ノ再誕﹂﹁別に是ヲシルセリ﹂とあるので その書一巻、残る七巻が本書﹃御持言﹄となる。﹃御持言﹄は、本巻の聞書部分と末巻﹁御持言﹂とで成っている。 また本巻の聞書部分は前半と後半に分かれている、末巻の﹁御持言﹂が一巻であるから、本巻の聞書部分は六巻に分
かれていたことになる。前回発表時、その聞書の前半部分が四部に分かれていたものが、﹃一語記﹂では二部に併合 されていることを見出し報告した。従って聞書の前半が四巻、後半部分が二巻であったことになる。 次いで、八冊本については、﹁御持言﹂聞書部分前半が、四部であったものが二部に併合されているから、二冊減 じ九巻が七冊になったことになる。残る一冊については、﹁蓮如上人権化ノ再誕﹂の書、この書は﹃拾塵記﹄ではな いかとされている。﹃拾慶記﹄は二部に分かれている。九巻本では一巻、それが二冊に別れたと考えられる。 2 ﹃ 御 持 言 ﹂ の 成 立 時 期 ﹃ 御 持 言 ﹂ の 成 立 を 見 て み る と 、 ﹁ 蓮 知 上 人 ノ 御 法 語 ﹂ 九 巻 本 を 、 ﹁ 内 内 ヱ ラ ヒ 奉 ル ﹂ と あ り 、 ま だ 公 に さ れ て い な かったことが記されている。これは実悟師の先の奥書に﹁先年注置処享禄乱皆失畢﹂とあるその﹁先年注置﹂と同様 の表現である。実悟師は顕誓師の法語編纂を傍らで見聞きし、また時に協力もしたと考えられ、その経過をよく知つ ていたに違いない。そして、﹁注置﹂書が、享禄の錯乱で失ったと記している。これは享禄の錯乱以前に編者顕誓師 の著した御法語九巻本が一応の完成を見たことを示している。 しかし、まだ内々の書で、公にする前に享禄の錯乱が起ったのであった。 3 ﹃ 一 語 記 ﹂ の 成 立 時 期 顕誓師は享禄の錯乱後、ほほ十年に亘り、勘気の身となった。晩年﹁度々ノ錯乱ニモ紛失セス﹂﹁先考︵父蓮誓師︶ ︵ 幻 ︶ 記シ所之要文、蓮如・実如・円如之御書﹂が残ったと記している通り、幸いにも享禄の錯乱の中、彼は大切の御書と 共に﹁御持言﹂類を護持することが出来た。﹃一語記﹄の成立時期は、無論享禄の錯乱以降になるが、先に述べた ﹃ 聞 書 ﹄ 七 十 二 条 ﹁ 法 印 兼 縁 幼 少 ノ 時 二 俣 ニ テ ﹂ が ﹃ 一 語 記 ﹄ で は 、 ﹁ 兼 縁 ト 云 人 ﹂ と 、 ﹁ 法 印 ﹂ ﹁ 幼 少 ノ 時 二 俣 ニ テ ﹂ を削除し、しかも編者に関係薄い人の表現に書き換えられていることが注目される。 ﹁兼縁﹂とは、実悟師の養父である本泉寺の住持蓮悟師である。従ってこの文は、実悟師が編者でない証拠の文で ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 一 吉 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の 九
﹃ 蓮 如 上 人 御 持 舌 一 口 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の 九 四 もある。顕誓師にとっても蓮陪師は、父蓮誓師の弟であり本書編纂の最大の協力者である。 では何故、﹁兼縁ト云人﹂に書き換えたのであろうか。それには、蓮悟師は享禄の乱で破れた加賀三ケ寺をまとめ て い た 中 心 人 物 で あ り 、 一 一 一 俣 の 本 泉 寺 は 既 に 焼 け て 今 は な く 勘 気 を 受 け て い た 身 で あ っ た 。 し か も そ の 後 、 加 賀 に は 金沢御坊が建立されているから、旧名を立てることにもなり悌ったと考えられる。 ﹃一語記﹄の成立は、本泉寺蓮悟師を惇らなければならない時期ということになる。顕誓師は、享禄の錯乱以降、 勘気の中、下野にあって﹁蓮如上人ノ御法語、八冊ニッ、メ﹂直して、勘気が許され上山する天文十九年十二月以降 に 、 蓮 如 上 人 御 法 語 八 冊 を 奉 っ た と 考 え ら れ る 。 ﹁ 一 語 記 ﹄ は 、 ﹁ 御 持 言 ﹄ と ほ ぼ 同 文 で あ る が 、 文 章 は ま と ま り 、 誤 り も 訂 正 さ れ て お り 、 ﹃ 御 持 言 ﹄ を 整 備 し た 完 成本である。﹃一語記﹂の名は、当時は﹁御持言﹂と呼ばれていたことであろう。 ﹁ 御 持 言 ﹄ 末 巻 末 巻 は 、 ﹃ 一 念 発 起 抄 ﹄ と 蓮 如 上 人 の 新 出 の 文 章 一 子 ケ 条 で 成 っ て い る 。 ﹁ 一 念 発 起 抄 ﹄ は 、 蓮 知 上 人 の 法 話 を ま と め た聴聞の記録である。なお、前回発表時、﹃一念発起抄﹂は、蓮如上人自身の聴聞の記録としているが、﹃真宗相伝義 4 書﹂の﹁蓮師演説の旨を真弟の書記せし一帖にして、後に蓮師へ抜見にいるるの処、その誤りなきと有りて、﹁一念 発 起 抄 ﹄ と 外 題 し た ま う ぞ と な り ﹂ と あ り 、 ﹁ 真 弟 の 書 記 ﹂ が 正 し い 。 前記の蓮誓師が吉崎で習った﹁先考︵父蓮誓師︶記シ所之要文﹂、これこそ、その﹁真弟の書記﹂した﹃一念発起 抄﹄であろう。後の三ケ条は、﹁反古裏書﹄にある蓮如上人が蓮誓師にあたえた﹁自筆御書﹂であろう。 _,__ ノ、 実悟師編者とする事情 では何故、実悟師は、顕誓師の﹃御持言﹄編纂の業績を否定し実情師自身とし、また﹃若年醐﹄を蓮淳に宛てたの
で あ ろ う か 。 それを理解するには、当時の蓮如姻戚寺院や実悟師のおかれた状況を知る必要がある。それは顕誓師の失脚とも、 関係することである。顕誓師は、享禄の錯乱後、勘気を許され上山し、本願寺の鐘役という大役を務めるまでになる が、安心相違の嫌疑を受け聾居させられた。やがて、その誤解も解けたが、この事件の真相は、本願寺内における勢 力争いに起因し失脚させられたと考えられる。直参衆の勢力が大きくなり、顕誓師は﹁まさに孤立無援の立場にあっ ︵ M ︶ た の で あ ろ う 。 ﹂ 戦乱の最中、動員力のある勢力を持つ者が次第に本願寺の中枢を占めるようになり、蓮如上人一門・姻戚寺院の地 位は低下していた。本願寺宗主にとって、本願寺内で特に大きな勢力を持つ輿正寺を初め、直参ノ坊主衆の力が頼りで、 蓮如上人姻戚寺院の将来は存立を危ぶむ状況にあったのである。 顕誓師は失脚直後、﹃今古独証巴﹃反古裏書﹂を精力的に著した、それは宗門の史書であるとともに蓮如上人の御教 えと御提を遵守することを訴えるものであった。顕誓師の後を受け継いだのは、ただ一人生存する蓮加の子・実情師 である。顕誓師所持の資料を彼は﹁或人から﹂入手している。﹁或人﹂とは蓮知一門の者であろう。 実悟師の書は、顕誓師亡き後、二年ほどして突如として次々と著されている。それは、宗門の危機と共に蓮如上人 ︵ お ︶ 一門は将来に不安を持つ中で、宗門の時代要請に応える蓮知上人の御教えを著すものであった。また彼を支える蓮如 一門のスタッフもいたことである、老体に鞭打ち著作に励まれたのである。 しかし、何故顕誓師の法語編纂の業績を否定してまで、自身をその編者としたのであろうか。それは顕誓師には、 子がなかったことから顕誓師の子孫を護る必要がなかったこと、それに勢力争いに破れた人物を立てることは、これ から著す書が宗門内に受け入れ難いこと、さらには今なお生存する蓮如の子・実悟師の権威があげらる。﹃若年制﹄ を蓮淳師に宛てたその理由は、蓮淳師ゆかりの寺を護ることにある。それ程まで一門には将来に危機意識を持ってい ﹃ 蓮 知 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の 九 五
﹃ 蓮 知 上 人 御 持 一 吉 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の 一 九 六 た と い う こ と で あ る 。 終 わ り に ︵ お ︶ 蓮知上人の法語や行実類の編纂は、実知上人没後の享禄の錯乱前後と、石山合戦の時期に集中している。当時、宗 門の聖教編纂の役割を担っていたのは一門寺院である。実如上人の没後、上人から直接後事を託された一人である顕 誓師が担当することになり、石山合戦期には実悟師が担当することになったと考えられる。これらの編纂は、編者の 個人的なものではなく一門衆の協力によって成った業績であり、顕誓師や実悟師はその作業の中心者と考えるべきで あろう。従ってその内容には当時の宗門と一門衆の思いが強く反映しているといえる。 汚れた旧い一冊の書が、こんなにも大きな意義を持つ書とは予想だにしないことであった。宮崎清氏が顕誓師に ﹁蓮如に関する記述が意外に少ない﹂と述べておられるが、その空白を埋める蓮知上人の法語、それが﹃御持言﹄で あ っ た 。 これまでの聞書研究は、既に定着しているところであるが、その説は本書﹃御持一一亘発見以前のものである。﹃御 持言﹂が発見されたことにより、訂正されることを迫るものである。 註 ︵ 1 ︶ ︵ 2 ︶ ︵ 3 ︶ ︵ 4 ︶ ︵ 5 ︶ 拙 論 ﹁ ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 末 ﹂ の 老 ゑ 小 ﹂ ﹃ 真 宗 研 究 ﹂ 第 四 O 輯 九 四 l 一 二 七 頁 堅田修氏編﹃真宗史料集成﹂第二巻所収﹃蓮如上人仰条々﹂ 同右﹃今古独語﹄七一七頁 同 右 ﹃ 蓮 知 上 人 一 語 記 ﹄ 同 右 ﹃ 蓮 如 上 人 御 一 期 記 ﹂
( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) 同 右 ﹃ 蓮 知 上 人 御 物 語 次 第 ﹄ 稲葉昌丸氏﹃蓮如上人行実﹂法蔵館刊 同 右 一 O 八 頁 同 右 三 五 五 頁 同 右 三 五 九 頁 同 右 三 五 六 頁 前 掲 ﹃ 真 宗 史 料 集 成 ﹄ ﹃ 反 古 裏 書 ﹂ 七 五 二 貝 前掲﹃今古独誼巴七一九貰 前掲﹃蓮如上人行実﹄一二六頁 大谷大学学報第二十八集大桑斉著﹁中世末期における蓮如像の形成﹂願得寺実悟の場合 前 掲 ﹃ 蓮 如 上 人 行 実 ﹂ 所 収 ﹃ 蓮 知 上 人 若 年 ノ 棚 ノ 事 ﹄ 前掲﹃真宗資料集成﹄第二巻所収﹃天正三年記﹂ 前掲﹃蓮如上人行実﹂三二七頁 前掲﹃中世末期における蓮如像の形成﹄願得寺実悟の場合一六九頁 前掲﹃反古裏書﹄七四七頁 前掲﹁今古独語﹂七二五頁 千葉乗隆氏編﹃真宗史料集成﹄第五巻﹁談義本﹂所収﹁一念発起抄﹄ 真 宗 相 伝 義 書 編 纂 室 篇 ﹃ 真 宗 相 伝 義 書 二 十 巻 ﹄ ﹃ 真 宗 依 典 籍 私 考 ﹂ 十 頁 宮崎清著﹃真宗反故裏書之研究﹂永田文昌堂刊二八頁 金龍静著﹃蓮如﹄吉川弘文館発行一五五頁参考 前掲﹃真宗反故裏書之研究﹄四四頁 細川行信編﹃真宗史料集成﹂第八巻 三 五 人 l 三 五 九 頁 所収﹃大谷本願寺通記﹂四二八頁 ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 老 柔 そ の 二 ハ 三 頁 九 七
資料1 『蓮如上人御持言』関係図
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蓮如上人権化 の再誕別ニ是 ヲシルセリ (『拾塵記』?) ﹁蓮如上人御持言本・末﹄の考察その 九 J¥資料 2 問書関係諸本条文番号対照表 \ 条 文 番 号 の 順 序 は 、 『 一 語 記 』 に 拠 り 、 そ の 順 序 は 正 し て あ る 。 『 御 自 言 』 「 坊 官 本 」 は 稲 葉 昌 丸 著 / / 「 蓮 知 上 人 行 実 』 に 拠 る 。 『 御 持 言 』 は 前 半 ・ 後 半 部 分 に 分 か れ て い る の で 前 半 ・ 後 半 に 分 け た 。 \ 三 四 四 三 九
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− 鉢名号ニテ候ト仰、今思合ノ儀候﹂心ノ体名号ニテ候。仰今思ヒ合候一心ノ株名号ニテ候ヨシ被仰侍リシ 一由、関解仕リ歓喜ノ泡ヲナカスト一也。今思合候トノ義ニ候シ。 一 一 五 々 。 一 ︵ ① ﹁ 一 語 記 ﹂ は ﹁ 御 持 言 ﹂ に 、 修 正 ・ 書 き 加 え を し て い る 。 ﹃ 仰 条 々 ﹂ は 、 ﹁ 御 持 言 ﹂ ﹃ 一 語 記 ﹄ の 前 書 か ら 出 来 て い る 。 ︶ 辺、オカシキ事能ヲモサセラレ、一回、オカンキ事能ヲモサセラレ、一 9 、オカシキ事ノ能ヲモサセラレ一 悌法ニ退屈仕リ候者ノ心ヲモクツ一仏法ニ退屈仕リ候者ノ心ヲモクツ一仏法ニ退屈仕候者イ心モクツロキ一 ロケ、ソノ気ヲモ散シサセテ、又一ロケ其気ヲモウシナハンテ、又仏一其気ヲモウシナハレテ、又アタラ一 ② 一 引 巾 川 小 川 ぃ 甘 い , 引 け , い − J 一 打 5 口 一 昨 仰 い 時 一 寸 ぺ い し 寸 い け れ 口 一 円 EOM 一 廿 廿 K 柏 市 ぃ U 肝 心 ド パ ! っ − 汀 引 日 一 仁 一 アタラシク法ヲ仰候。真ニ善巧方一法ヲ仰ラレ候。誠ニ普巧方便有難一シク仏法ヲ被仰候キ。寒ニ善巧方一 便 ア リ カ タ キ 御 事 ナ リ 。 一 キ 御 事 ト 云 々 。 一 便 ニ テ 難 有 事 ナ リ 。 一 ︵ ② ﹁ 仰 条 々 ﹂ は 、 ﹃ 御 持 吾 一 口 ﹂ ﹃ 一 語 記 ﹄ 両 書 を 参 考 し て い る 。 ︶ 欠 U 、同仰ニ、マコト−二人ナリト一﹃御物語次第﹄n
、マコトニ一人一M、前条の文:::誠二一人ナリト モ、信ヲトルヘキナラハ、身命ヲ一ナリトモ、信ヲトルヘキナラハ身一モ信ヲ取へキナラハ身命ヲ捨ヨ。 捨ヨ。ソレハスタラヌト仰ラレ候。一命ヲステヨ。ソレハスタラヌ、ト一ソレハ身命モスタラヌソト仰ラレ 一 オ ホ セ ラ レ 候 。 一 シ ナ リ 。 錦、アルトキハ仰ラレ候。御門徒一﹃御物語次第﹂お、有時オホセラ一却、御門徒ノ心得ヲ直スヘキト開 ノ心得ヲナヲストキコシメシ老ノ一レ候。御門徒ノ心ヘヲナヲスヘキ一食テ、老ノ敏ヲノヘヤト御ヨロコ 鍍ヲイヘイテト仰ラレ候。一トキコシメシテ、老ノシワヲノヘ一ヒ仰ラレケル。 ハ ヤ ト オ ホ セ ラ レ 候 。 ③ 欠 ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹄ の 考 察 そ の。
九﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹂ の 考 察 そ の
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⑥ ⑤ ④ 量一生、凡夫ルキオルタ|| カ ケ コ コ1訂 ⑤ ヲヒ死ヲ聞[1白 ④( 陀イ勝殊マ候。 キ91 ③ :z:;; ハ ナ モ マ リ コ ア 、 、 ァ 、 後 量 ニ 、 ノ ヤ イ ラ 。ノ悌リフシ思ト、ルロロ仰同 る 「 ラ、 ー 仰 御病向中 願本ワノレ又ヒ蓮如上 ‘ 御 持 百間 関 陣 ) 。 サ コ ノ 。 ハ 事キ ロ ヘ エ エ 差語 ハ 仰 子 ニ ラ 理言 レ御僧 ハ ス 候 レ、御慈悲 心得慢心 フ ェ 事キタヌ:z:;; ス ラ フー脱レ ノ ハ 仰 ミ ハロ ナ 心 タ ル ナ 。 候ヘ 由 キ 候レ。ハス 乞食レ 候。度ニ 勝殊勝殊ノラノ勝殊サ人 コェ マ ナ リ ハ ル ノ ナ リ コ で ヨ 章 ナニ御帯出候レ。黒衣キ 文元 欠 ノ サ ニ シ レ 仰候ト 、ナタリ lま 襲後 トノ賊縛々 悪普ルヨ事キハ 衆生1’jフ 。 心 ロ ルモ ウノ ナリ 大 oト産エエ 御 持 L百.. 一沙門 ノ仰 呆主 シヨナシ仰衣文着ヲニミ物i
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ノ 」 レ 、 サ ニ モ ト 御 恩 暴不文ヲ鶏珠 ハ 候 ヲ ラタレ、 ル 上口ハロマタハ心得 思 タ フ フ の タヲ喜敬|ぎ
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聖陀テ護キヘヒ||候ヲl回 テリタ コ 、 思 自 ハ ノ 、 マ 候 御嫌候 翻 カ ト モ:z:;;トロヵ ハ 、 仰同 を ア ヲ ヲタ鶏珠ハ王坊宮臨問御病中 フ ヤ ノ レ 墨イ イ 又黒 主 セ ツ 。 也 へ コ ア 、 コ~υ芸願勝本殊ワ御僧
ハ ノ キ 蓮主上日 ヌ ト サ ト 夕 、 ル コ 、 ニ 坊慶問 ラ ヒ ヲ 遊 ノ ヨ コ レ 仰f民ル ロ ヘ 、 ロ 云 ハサ 、、 死後草繋ニーー ニタ レ 仰ク衣殊勝サ人 得分リロハ トλ−キ ロ ヱ 。 会−ナルハノラレキロ着ヲ 元紋l| あ ホ ノ コ ト 思 タ コ ヘ ヌ コ ル 仰 ニ 仰ヒ m也ヨ殊降御車仰畦 衣 シ ウ ノ る ア カ 産 ノ 云 コ トタ也、 ヘ ラ 生 脱ヲラ、 。 ルハ 悪 々 ト ル ノ ル 。 ロ善 キ レ ス レ、 ) シ ニ ヲ 候 ニ 物 へ、ノ 。 ハ ナ タ ナ コ エ 賊 縛 ノ 、 ト 畦 仰 仰 モ 衣紋 キ ヲ ミ ヲ 御 キ凡夫仏智ノサアリウリ。 、タ 仰 護 云 主 ラ ラナ テ 、 ユ キ ヤ 機 レ ル 。 ト ロ ト レシラ夕 、御キ ルル 期 甚 トノヲノハマサ|サミヘオ ノ 候 ー ト ノ 候ト 候。。レ、御前 トコ イ イ ツ 上 口 シ モ ヨ タ ヌ モ 比丘 不 、 沙 ノ 弥 候 シ ラ仰ト 』 ま 得生ヨト云キ也。事得タ フl間 、ノ リ議候被申云戒文 ノク 坊竜玄22 、 リコ、事也 ノ ハ 草繋 シヲ 沙門 ) コハ レ ラ ル 事 、 ノ ホ ロ サ 少 タ ル 心 仰又 也 ア ノ ニ蓮如上 ソ殊勝ノ仰ハ也ヒ仰也ト御キヲ又一 算 カ ノ レ ト モ フ 也 エ ヲ 。ラ也シアハ比丘 勝殊ー御候出 ー 。 z如蓮上二 ハ弥陀ハ被仰候 合得 ト 。ヌニ 王遊 ハ リ鴻珠 ア、 コ サ弥陀 也 云 サ ト ハ ニモ 、 黒 ラ ル凡夫イ ノノ タヨ ル コ タ ヲ 王遊 候ナト衣文キ衣又ヒ ヘ 仏智機~‘ルトノ心得仏法 脱 ヘ レ ヒ 死後 ナ シ ソ 衣 也。無紋人 キ ノ ト ト 思 御 レ キハ、 ニ レ。被仰 タヲノ カ ヲ ウ 云 暴 フ タ ヌi
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皐 ヨト サ ノ ナ て テル御往ル比丘 ハ 得分リコ一ペ心得 ハ マ タ ウ リ ヌ い マ ヘ ソ 務 ニタ モ ツ 所 ノ 、 弥 陀 / 悌 智 ヲ ツ ノ ル 一 一 一 ヨ リ ホ カ ハ 、 凡 夫 ノ イ カ テ カ 往 生 一 一 一 ノ 得 分 ア ル ヘ キ ト イ ヘ リ 。 一 一 一 ︵⑥﹃一語記﹄は﹁御持言﹂の文章を削除し読みやすくまとまっている。﹃御持一言﹄の﹁少モ心得タリト:::﹂の鉛文字が﹁御一期記﹄に記さ一 れている。﹃仰条々﹄は﹃一一語記﹂に拠っているが、﹁サモコ、ロエ﹂が﹁少ンモ心得﹂と﹁御持昔日﹂の表現になっている。﹁御一期記﹄は一 ﹃ 仰 条 々 ﹄ と ﹃ 御 持 言 一 ﹂ か ら 出 来 て い る 。 ︶ 一 回、ミナ人コトニヨキ事ヲ云モシ一胤皆人毎ニヨキコトヲ云モシ、働一一則、皆人毎ニヨキ事ヲ一玄モシ働モ一
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| 2、人イ心ノヨキ事ヲ聞テモ一 働モスル事アレハ道俗トモ、ソレ一モスルコトアレハ、真俗トモニ、一スル事アレハ、真俗トモニソレヲ一又働ヲ聞テモ我物ニシ、真俗トモ一 ヲワカヨキモノニハヤナリテ、ソ一ソレヲハヤワカヨキモノニハヤナ一我ヨキ者ニハヤナリテ其心ニテ御一ニソレヲ我ヨキ者ニハヤ成テ、ソ一 ノ心本ニナルニヨリテ冥加ニツキ一リテソイ心ニテ御思ト云コトハウ一恩ノ方ヲハ打忘レテ我心本ニナル一ノ心ニテ御恩ノ方ヲハ忘テ、我心一 ︺ m テ世間悌法アシキ心カナラ一ケモ心テワカ心本ニナルニヨリテ、一ニヨリテ冥加ニツキテ世間仏法悪一ヲ本ニ成ニヨリテ、冥加ニツキテ、一 d 一ス、、、、出来スルナリ一大事也一冥加ニツキテ世間仏法アシキ心必一心必々出来スルナリ。一大事也ト一世間仏法トモニ悪心ニ必ス成テア一 一 ト 云 云 o 一 ス 、 、 出 来 ス ル 也 。 一 大 事 ノ キ ナ 一 被 仰 ケ ル 也 。 一 サ マ シ キ 也 。 一 大 事 也 ト ソ 仰 ラ レ 一 一 一 リ ト 云 々 。 一 一 キ 。 一 一︵⑦﹁御一期記﹂ノ表現は一見士語記﹄に拠っているように見えるが、﹁仰条々﹂からも出来る。実際は﹁仰条々﹂から出来ている。一番最一 一 後 。 − 一 白 葉 ﹁ 仰 ラ レ キ ﹂ は ﹃ 仰 条 々 ﹂ か ら の も の 。 ︶ 一 一m
、愚者三人ニ智者一人トテ何事一服、患者=一人ニ智者一人トテ何事一朗、愚者コ一人ニ智者一人トテ何事一問、愚者三人ニ智者一人トテ、何一 一モ談合スレハ面白コトアルソト一モ談合スレハ面白コトアルヨト一モ談合スレハ面白コトアルソト実一事モ談合スレハ面白事アルソト実一 一前々住上人、前住へ御申候。コレ一前々住上人ノ御申候。コレ又仏法一如上人ヘ御申候。是又仏法ノ方一二知上人ヘ仰ラレキ。コレ又仏法ノ一 ③一又例法ノカタニハイョ、、肝要ノ一ノ方ニハイョ、、肝要ノ御言也ト一ハ弥肝要ノ御金一言ナリト云云。一方ニテハイョ、、肝要ノ仰事ナリ一 一 金 雪 一 口 ナ リ ト 云 云 。 一 云 々 。 一 一 金 吉 一 回 ナ リ ト 、 各 モ 申 サ レ キ 。 一 一 ︵ ③ ﹁ 御 持 昔 日 ﹂ は ﹁ 肝 要 ノ 金 一 一 一 口 ﹂ 、 ﹃ 一 語 記 ﹄ は ﹁ 御 ニ 一 一 口 ﹂ 、 ﹃ 仰 条 々 ﹄ は 御 金 吉 田 と 両 書 を 合 わ せ た 表 現 。 ﹃ 御 一 期 記 ﹄ は ﹁ 金 量 ロ ﹂ 、 ﹁ 御 持 言 ﹂ の 表 現 一 一﹁御一期記﹂は﹃一語記﹂を見ている形跡がない︶ 一m
、同夢云。大永六正月五日ノ夜郎、同夢云。大永六正月五日夜、一 一夢云。前住上人仰ラレ候。一大事夢云。前々住上人仰ラレ候。一大一 一ニテ候。今ノ時分カヨキトキニテ事ニテ候。今ノ時分カヨキトキニ一 一候。コ、ヲトリハツシテハ一大事テ候。コ、ヲトリハツンテハ一大一 D 一ト仰ラレ候。カシコマリタリト御事ト仰ラレ候。カシコマリタリト一 C 一ウケ御申候へハ、夕、ソノカシコ御ウケ御申候ヘハ、夕、ソノカシ一 マリタルト云ニテハナリ候マシクコマリタリト一玄ニテハナリ候問敷一 候。夕、ソノカシコマリタルト云候。夕、一大事ニテ候由仰ラレシ一 ニ テ ハ ナ リ 候 マ シ ク 候 。 夕 、 一 大 ト 云 々 。 一 事ニテ候由仰ラレシト云々。次夜夢云。蓮誓仰候。士口崎ニテ一 ﹃ 蓮 如 上 人 御 持 一 吉 本 ・ 末 ﹂ の 老 丞 小 そ の 日、問夢云、大永六正月五日夜 蓮如上人被仰云、一大事ニテ候今 ノ時分カヨキ時ニテ候。愛ヲ取ハ ツシテハ一大事ト被仰候ヲ、畏タ リト御請御申候ヘハ、只其畏タリ ト云ニテハ成候マシク候、唯一大 事ニテ候由被仰ト覚侍リキ。 山 田 、 次 ノ 夜 ノ 夢 ニ 云 、 蓮 如 上 人 仰 事ニハ蓮誓ニ仰候。吉崎ニテ当流 ノ肝要ノ事ヲ習候ツルニ一流ノ依﹃ 蓮 如 上 人 御 持 言 本 ・ 末 ﹂ の 老 桑 そ の
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金 ア リ モ ト マ ナ 又 ハ 々 云 | 上 流 イ カ 教 コ 崎 を け 言 ル ナ ニ ニ 、 ル カ ソ 住 士I人 ノ ニ サ ヤ ト ニ しら て れ し ミ 、る
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) 誓 仰 候 〉〆 ト ~ 々 Lーー が 一一一市 蓮 誓 モ 被 {.!fl ユ 〆 ト 見 侍 リ キ ト ~ 身 」ー 書 き 換 え ---, 権 者 ノ 御 告 ノ、 霊 夢 '-等 前身住上人ニ当流ノ肝要ノコトヲ 習申候。一流ノ依用ナキ聖教ヤナ ントヲ広ク見テ御流ヲヒカサマニ トリナシ候コトニ候。サイハイニ 肝要ヲ抜候聖教ニ候。コレカ一流 ノ秘極ナリト、吉崎ニテ前々住上 人ニ習申候ト蓮誓仰候シト云々。 私ニ云、夢等ヲシルスコト、前々 住上人世ヲ去タマヘハ、今ハ其一 一 吉 ヲ モ 大 切 ニ 存 候 ヘ ハ 、 又 カ ヤ ウ ニ夢ニ入テ仰コトノ金言ナルコト ノマコトノ仰トモ存スルマ\是 ヲシルスモノ也。マコトニコレハ 夢想トモ申ヘキコトトモニテ候。 総別、夢ハ妄想ナリ。去ナカラ権 者ノウへニハ瑞夢トテアルコトナ リ 。 猶 以 カ ヤ ウ ノ 金 一 言 ヲ ハ シ ル ヘ 、 ン K L Z 々 。 用ナキ聖教ナントヲ広ク見テ、当 流ヲヒカサマニトリナシ候事ニテ 候。幸ニ肝要ヲ抜候聖教候、是カ 一流ノ秘極ナリト吉崎ニテ蓮如上 人 江 習 申 候 ト 蓮 誓 光 剛 坊 光 教 寺 也 ニ モ 被仰シト見侍リキト一7
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私 自 、 加様ニ夢等ヲシルス事、蓮如上人 御逝去ノ後ナレハ、彼御一言ヲモ 大切ニ存候ヘハ加様ニ注之申也。 夢想ニ告被仰事ノ金言ナルアマリ、 マ コ ト ノ 仰 ト 存 ス ル 条 是 ヲ 注 侍 リ 。 一 誠ノ夢想トハ如此ノ条々也。惣別 妄想ナリケレト権者ノ御覧スル儀 ト如此、又権者ノ御告ハ霊夢トモ 瑞夢トモ申スヘシ。加様ニ権者ノ 被告知トコロノ夢想幾度モ可注置 事 也 。 此 六 一 方 条 蓮 悟 被 注 置 候 事 ヲ 書 付 侍 ル 也資料 4 ﹃蓮如上人御若年棚事﹄関係対照表 蓮知上人御持言 標題名ナシ ﹁ 異 本 云 ﹂ と あ る 。 二 四 O 条 一、蓮如上人御若年ノ時ハ、御継母ト申カ 夕、、モテ御迷惑ニ候ツルニ、存如上人ハ御内 衆 ヲ 五 人 メ シ ツ カ ヒ 候 。