繁次郎

クスルコト雷同二及ビ毎日之ヲ反復ス副尿管が輩純ノ直

螢ニシテ且長サ歎密米二過ギザルトキハ一二日ノ治療呂

依リテ淋曲六識全ク鴻旧一管スルカ或ハ著シク減少シ一二四臼ノ

腱画一テ全癒スルヲ常トス或ハ省杢＝二日間○・五％位

ノ硝酸銀溶液ヲ注入スルヲ可トスルコトァリ之二反シ副

尿管が迂曲スルカ或ハ長キカ或ハ分岐スルトキハ藥液ノ

到達不充舜ニシテ容易二治癒セズ終二外科的切除或ハ李

流電氣焼灼ヲ必要トスベシ

古賀心髄療法二化學療法 三遍ラス

      ドクトル竹中 繁次郎

化學療法トハ何ゾ︑蓋シエールジヒ馬ノ唱道躍層ル︑亜

砒酸ノ原鍛ヲ撲殺セシムルニ足ルペキ氏ノ實尊上︑延ヒ

テ人類三内二幅ミントセシニ基ク︑故二化學療法ノ裏面

ニハ正シク病原膿ヲ殺滅セシムルノ事實ナカルベカラ

ズ○ 近時説ヲナスモノアリ︑エ氏ハ試験二軸キ︑彼ノ﹁ずル フ川サン﹂ヲ得タリ︑故二化學療法ナ川モノハ廣義二於 タ試験ノ上二立ッ療法ヲ意昧スト︑然シ︑今日ノ讐學ハ 巳二二ζ豊彦き芭一①二等Φ・蓉蜜離︵實験學︶．二驕シ︑爾 ホ今㈱ノ讐學的知見ハ悉ク試験ノ上二立ツヲ思ヘバ凡テ ノ治療法ハ之レ亦化學療法ナラザルベカラズ︑故旧廣義 ノ解繹タル化學療法ノ見解ハ暴ノ甚シキモノニァラズシ ^{テ何ンゾ︒} 果シテ然うバ化學的療法ト藥治的療法トノ隔別如何︑論 ズル迄モナク︑丁字エ擦法トハ化學品ニヨリタ病摸騰⁝ヲ殺 滅スルニ足ルヲ名ケ︑化色品昌ヨルモ他ノ方法ニョリテ 説明セラルベキ治療法ハ藥治的療法ト総⁝スルモノナワ︑ 而シタ其治療作用ノ多数ハ患者ノ身騰組織二作用シテ治 療ノ野心ヲ與フルモノトナス︑故二時トシテ藥用的療法

ハ病原膿ヲ毛繁殖スルニモ係のラズ︑治療ノ数果ヲ牧ム

ルコトナキニアラズ︒

．近時ノ問題タル古賀液療法ノ化學療法ナルヤ︑藥治的二

藍ナルヤハ考慮ヲ要スルコト・ナス︑世ノ多数ノ人ハ之

ヲ化學療法予唱フルヲ聞ケ漣ナリ︑最近登表セラレツ・

アル北里研究所講習ノ目録ヲ見ルニ﹁結核化學療法︑古

︵原著及實馨 第二十一巻 第四號  ＝九 第百二十三號 五

︵原著及實瞼︶ 第二十一瑠 第四號 ＝一〇 第百二十三號 六

賀随師士﹂ト特筆・セラレアリ︑即チ．知ラン︑日本第一流ノ︷學

術研究所ヲ自標セ・ル同所二於プ毛︑尚ホ古賀液療法ノ化

學療法ヲ信ズルモノ・如シ︑故二余ハ古賀液療法ノ化學

療法ニアラザルヲ論ぜントスル乱立⁝以ナキニアラズ︒

余ハ曾タ古賀液二王キ︑大日本衛生工事二於テ其殺菌若

ク覇王育制止力ノ乏シキヲ論ジ︑更二東京讐面前二於プ

中毒及死量ノ關係ヲ公ニセリ︑五千倍稠度二於ケル該液

ハ結核菌ノ登育ヲ防止スルニ足ラズ︑僅．二阻害スルノミ

ナルニ反シク死量トシテハ家兎膿重毎・基琵静脈注射五〇

五密話ナリ︑即チ巳二十萬倍二其螢育ヲ防止スル他銅盤

假令酒石酸加里銅ノ死量︑同︑十密財団比シ・7約二倍ノ死

量ノ強度ヲ示ス︑故二古賀氏液ハ高等動物ヲ毒スルコト

猛烈ニシ一7︑結核菌ヲ毒スルカ尤モ弱キヲ示ス︑此實験

ハ層フインクレル氏ノ結核化學療法二恋盛若クの﹁メチー

レン﹂青ヲ効用セシ思想二反スルモノニシテ︑古賀液ヲ以

タ到底化學療法ヲ遽行シ得ベカラザルヲ示スモ必ナリ︒

次二古賀液ノ血温療法ヲ逮ゲ得ベキニアラザルハ血中二

入ルや直二其成分タル青酸し銅ドニ分離セラル・ニア

リ︑知ラル・・如ク古賀液ナルモノハ第二一円酸銅・青酸加里 9ス02∀＋ゆ内O乞ナルハ︑結晶︑中毒︑死量ノ予ノ研究

ニョリテ謹明シ得ベキモノニシテ︑青酸及銅含有量ノ結

核菌遅穂ノ關係ハ化學療法ノ意ヲ満タス能ハズ︑予／試

験ニヨレパ︑杏仁水！千倍︑青酸加里ノ一萬倍ハ爾ホ能 ク薫育ヲ防止否ナ阻害セズ︑銅ノ十萬倍ハ之ヲ防止スル

ノミ︑而シテ第一青酸銅青酸加里！重量ノ僅二十分ノ四

ハ其銅ナルヲ思ヘバ銅臨皿トシテノ本捌ハ頗ル愚見ヲ免レ

ズ︑殊二古賀液ハ古賀氏自ラ﹁毒性ヲ弱マラシムル方法

ヲ與ヘタル主舞茸加里銅璽ナリ﹂ト揚言スルモ︑予が動物

試駿二見タル中毒症状蚊二死量ノ○県02影＋b︒図O窯二

一致スルノ駅留特別ナル冒魑巳や包勲鉱○βヲ與ヘタル毛ノト

信ぜラレズ︒若シ庭置セラレァ〃モノトセバ其所見ノ無

量ヲ喋々スルニ揮カラズ︒

第三二古賀液ノ化儒學療法二副ハザルノ黙ハ其千萬倍ノ稀︑

慰霊ハ反ラ菌今戸ラ助クルトナスニァリ︑今古膵液注射㌧

量ヲ見ルニ患者ノ膿重ヲ五十基琵ト假定セバ千萬分ノ

一●五乃至三トナル︑明カニ菌礎盤ヲ増加セシムルモンナ

ゾ︑殊二君液ノ生理的作用ヲ考フルヤ︑翼々藥治療法卜

大差ナキヲ信ぜシム︑例之バ最近草間博士ノ其作用二三

キ論ぜラル・中二臼血球／喰菌現象ヲ畢ゲテ其主要ナル

モノトナスが如キハ其然ルベキヲ信ぜシムルニ足ラン︒

固ヨリ此喰菌現象ノ疑ハシキハ予ノ百萬倍﹁チアノクプ﹁

ロル﹂ヲ用ヒタル﹁オプソニン﹂現象ニョリテ明カナリ︑

予ハ若シ本液ノ有敷ナルモノト假定セバ︑矢張り他ノ藥

品ノ普通性二見一如キ菌螢育ト昂騰組織ノ抵抗度トノ間

ノ差違︐二蹄セシメントス︒此面モ需品ノ糖葉的療法ト何

等ノ差ナシ︒

以上ノ諸黙ヨリ観察スル毛化學療法トシテノ古賀液ハ思

想ノ黙ヨリ言ヘバ低劣ナルヲ免レズ︑且ツ化墨・療法ヲ形

成セザルコト最高ナリ︑有騰二言ヘバ＋ロ賀液療法ハ現時

各家ノ注目セル化學療法ヲ奇抜二附隷セシメタ〃酒外ナ

ラズ︑彼ノ本営作用ノ説明︵假説？︶ノ朝令暮改二徴スル

モ或ハ明カナラン︑或ハ﹁結核化學療法古賀博士﹂ヲ以テ

從來ノ傳習二從フト稽セラレシモ︑學問所トシテノ北里

研究所ノ事トシナハ夫レ或ハ如何ン︑北里研究所ナルモ

ノ一言答テ可ナリ○ 二三ノ蛋白質分解酵素ノ

作用二就テ

 ￠びΦ同島Φ毒貯写uσQ魯創2回目碇自

   鷲○＄○ぢ翻9窪寧同三目①●

讐學士 田 村 昌

 凡・7ノ生活体ハ体成分トシテ蛋白質ヲ上面ザルナシ︑

從ク其ノ新陳代謝二向テ欠クベカラザル種々ノ酵素作用

ハ生物樹下研究上最盛重要ナルモノナリ○然レバ古点之

ノ方面ノ研究報告ハ多々限りナク存スト錐モ︑極メ2複

雑ナル構造ヲ有スル蛋臼質ヲ材料トスル毛ノナレバ︑其

ノ分解酵素ノ作用二野タ前々幾﹇多ノ一致セザル点アリ︒

故二A耶ハレフレクトメーター︵陶Φ守巴容目Φ叶Φ目︶ヲ使用シ

テ﹁ペプレン﹂﹁トリプシン﹂及細菌ノ﹁カぜアーぜ﹂二就

テ試瞼シタル成績ヲ報告セン

 蛋自質一分解発﹂素ハ並側面別チテ三二皿類トス︑胃液中二存

ス〃﹁ペプシン﹂︑縢愚豚ヨリ瓜万秘ずル︑﹁トリプシン﹂︑及

腸粘膜ノ﹁エレプシン﹂トス︑之等三種ノ酵素ハ其存在ス

ル臓器︑分解スル蛋自質ノ種類︑及作用スル場合ノ三三

︵原著及實瞼︶ 第二十︻巻 第四號  ＝＝ 第百二十三號 七