生命
︵貯 蓄︶ 保険 需要 の動 向
−特 に中 低所 得階 層を 対象 とし て−
星 野 良 樹
本稿の直接的目的は︑年間所得が六O万円前後の︑所謂中低所得階層の生命(貯
蓄)保険需要の動向を述べることに在り︑且つ間接的それは︑前者のそれを通じて︑フィールドの保険勧誘に何等かの指針を与えることに在る︒直︑これら目的を少なくとも達する為に視点をわが国のそれに置いた︒
︹I︺
戦後のわが国保険業界は︑所謂経済高度成長という巨人の一周に安危しつつ躍進してきた︒そとに語幣があるかも① その企業体たる技術的装置が可能な限り円滑に活知れないが︑保険会社即ち保険企業体を中心に考察していけば︑
動す
るよ
う︑
経済成長に相伴なうべく︑安全に且つ合理的にそれを機能せしめるための貸手の選択を行なうと共
に︑他万では︑保険需要を広く喚起してきているからである︒斯有る見地に立てば︑保険会社の重要性は︑個々の保
資本市場における仲介者としての機能から拍出さ険契約者から構成れきている団体の集積された貯蓄を管理する︑② れうる︒保険企業体はその機能を継続せしめるための技術的装置であり︑企業はその装置の担当者である︒然も︑
その装置が合理的な機能の発揮をみるには︑担当者は︑現実の保険需要者の動向に着目せねばならない︒何となれ
ば︑その装置の合理的活動を支えるものは︑保険にあっては多言を要する迄もなく保険需要にあるゆえ︑保険需要
生命(!??苫)保険市要の動向
を抜きにして保険企業(体)を言々することはできないからである︒
わが国戦後の高度経済成長は︑西ドイツのそれのように︑輸出を中心としたものではなく︑民間投資を中心とし
たいわば民間投資型︑特に︑﹁設備投資主導型﹄のものであったから︑わが国保険会社も民間設備投資のためへの③ 貸手を選択して︑保険資金の運用を計ってきたことに異論はないであろう︒然も︑
保険
会社
は︑
その貸手の選訳を
なすに際し︑その時々およびその時迄の経済事情︑特に財政・金融事情に影響されていたといえよう︒戦後の経済
三四 一
三四 二 成長が財政・金融事情にどちらからといえば踊らされたものであるから︑経済成長の一端を担ってきた保険会社
が︑それら事情に強く左右されてきたといっても過言ではないと思う︒然可らば︑
そのような状勢のもとにおい
て︑保険需要の動向はどうであっただろうか︒所謂﹁サービス﹂を専ら需要(保険契約)の誘因としている保険会
社は︑蓋し︑そこに社会的経済的利害問題を残しつつ︑彼等の需要意欲を喚起し︑且つ支持してきたのである︒社会
的経済的利害問題とは如何にD本来の目的を中低所得階層の個人貯蓄と保険需要とに対此させっつ述べていこう︒
①
WE EP
♂ 開
‑w
開E
EF
ロ
円 gmE
品目
︒巧
可件
目︒
宮内
同師
同
HH OO
門戸0
・吋
巳
?
?
・ωω
・(
山川
・大
和瀬
共訳
﹃経
済理
論入
門﹄
第一
巻三
頁︒
﹀︑
西藤
博士
・保
険の
経済
理論
︑十
一頁
︑三
O
一頁
︑等
︒
② の
E18
・の
‑h wO
印σ
2P
J︿ ・ 吋
‑‑H
ロ 田 口
Eロs
︒ 自 n
g u 匂
可 阿 ロ ︿
gtHHOE(
宮古 の仲 間︼
‑2
仏 8
旬︒
口々
)・
Z件 ︒ 仏
・
38・
Fo
ロ 品 ︒ ロ ・
H Y‑ ‑
﹁・
③安
井助
教授
・﹃
生命
保険
会社
にお
ける
貸手
の選
択﹄
(勝
目博
士還
暦記
念論
文集
)四
二七
頁以
下︒
︹E︺
而からば︑共同の貯蓄のための一系路として︑保険会社の相対的主要性は何であろうか︒
保険関係形式のもとで︑保険料と保険金とが︑既述装置
!l
この装置を金融仲介機関としての装置
( E ω
ロgロg
︒ ︒ 百 回
︼
ωロ 目 ︒
ωω
ω 民 ロ
ωロ
丘巳
山口
件︒
ロロ
02
日 目 ︒
ω )
とみればーーを中心に交流するところに着目すれば︑① の一種としての保険料貯蓄︑すなわち貯蓄(に占める保険料貯蓄) 貯蓄
( m g E m )
の供給という面よりそれを把握することができ
る︒そのためには︑われわれは︑同時に所得の動向及び多くの経済的社会的諸要因との関係等を知らねばならない︒
貯蓄
とは
︑
5 0
誌の
ω ω ω
︒片
山ロ
g
目︒
︒︿
2 3
匂ωロ
品目
苫円
︒︒
ロ
2
円円
︒ロ
仲向
︒︒
品 ω
g円 四
ω2
is
ω
即 日 Z
円 四 日 ロ
向 ︒ RB
己
同門ωロω 向︒円
ω ω
ロ の U
SZ Mg
であると言われている︒乙の定義を言々することはさておき︑現実に存在する貯蓄形態
には︑銀行郵便局組合等への預貯金︑金銭信託︑貸付信託︑諸積掛金︑株式︑債券および生命保険料払込み総額等
々がある︒われわれがそれらどの形態に貯蓄しようとするかは︑個々人の貯蓄目的により︑或は貯蓄動機により異
なる︒消費性向または貯蓄性向は主として所得の大きさに依存するが︑個々人のそれへの目的・動機により支配さ② れ︑社会の慣習や教育の程度などもそれを補足する意味で影響しよう︒
貯蓄の目的・動機につきケインズ
(問
︒吋
g w ロ
同・
冨・
)は
︑取
引的
動機
会円
ωロ8 2Z
ロ自
2 2 0 )
・投機的動機
( ω
匂0・
2z t2 E2 20 )
・予備的動機
シュナイダ!
( ω
︒g
oE oF
開・
)は
家計
経
( ℃ 円 ︒
︒
ω己
目︒
ロ
ωミ
B2 ZO )
をあ
げ︑
済部門におけるわれわれの貯蓄動機の具体的事例をあげ次のCとく述べている︒即ち︑﹁ある麗の緊急の事態に備
生命(貯蓄)保険市要の動向
えるため︑子供に十分な教育をするため︑住宅の建築のため︑威信のため︑③ 子収益を享受するため﹂と言うのがそれである︒しかし︑ここに例示したケインズおよびシュナイダlの言う動機 所得が︑きわめて大なるため︑最後に利
もさることながら︑保険料貯蓄そのものの持つ何等かの特殊性を求めなければ分折手段として説得力に欠けるであ
ろう︒そこでわれわれは︑とりあえず保険料貯蓄を﹁契約上の貯蓄﹂④ それ以外の貯蓄と区別しておこう︒︑従って︑
( の
Oロ ロ
何 回 ︒
E巳
ω ω
J 1
5 m
)
の一貯蓄形態として
一度
限り
(︒
ロの
ω
宮 門
ωロ )
で且つ任意な
( ω
ロω ω
H U o h
同 貯 の )
︑
⑤ ﹁引出し﹂や﹁取付け﹂のある貯蓄とは区別される必要がある︒勿論︑その区別は容易でないとするも︑ 発作的
一 応 ︑
以
﹁契
約上
の貯
蓄﹂
であると看倣すことにする口上のような要件を整えた団体を通じての国民貯蓄はこれを
これ
よ
三四三
り︑生命保険料貯蓄は長期の契約上の貯蓄の一形態であり︑
一形態であるといいうる︒保険需要力は︑契約貯蓄期間の長短︑
ける諸要因との連鎖的関係から生ずるものと考える︒
個人貯蓄と個人貯蓄率との国際比較
表第
ト1)里会訳出ド開稿文
E T l
明 時 喜37 17.9(a)
(20.1)(b)
7.4 18.9(a)
本 日
28 6.3
ア メ リ カ
23 6.9
8.0
タ カ ナ
12 4.4
5.0
イ ギ リ ス
23 7.3
6.5
フ ラ ン ス
34 13.8
9.9
西 ド イ ツ
32 12.3
9.3
オ ラ ン ダ
21 9.4
8.3
ス ェ ー デ ン
51
資料出所:日本以外は、 U.N.; Yearbook of National Account Statistics. 1963.
(1)、(2) 1962年度の計算(3)1950‑60年平均。 (a)38、39年度平均
(b) 38年度および111口氏、 ntr苔の椛造分析』銀行議書No.87. 1960. P. 1 00 .参照。
11.0 9.4
ペノLギ ー
三四四
それ以外の保険料貯蓄は概して短期の契約上の貯蓄の
契約内容等の要件対所得力を中心にそれに働きか
戦後
︑
世界的に個人貯蓄率は上昇している︒
その内にあって︑わが国のそれの極めて高いこ
とは国際的にもよく知られている︒第一表はそ
このような状勢の原因は︑⑤ あれこれと列記しがたいほど多言的である︒し れを示しているが︑
かし︑特にわが国のそれにつき︑多数説ともい
えるものに次の如︑き説がある︒それは︑他の国
々に此べて所得の階層別分布が不平等であるが
ため
︑
わが国では個人貯蓄率が高いというもの
であ
る︒
この説の真疑については今述べるとこ
ろではないので省くとするも︑戦前と戦後の個
人所得(税引前)分布
l l
ロレンツ曲線で比較
すればその稀かながらも是正されていることは
確かなところである︒しかし︑これだけで結論
を導びくことは誰の自にも早計であろう︒高貯蓄率の原因はさらに所謂﹁貯蓄は美徳なり﹂という日本古来の道徳
的習慣や賃銀問題︑社会保障問題︑租税問題および労働問題等々に及ぷ︑広い範囲にわたっての考察を要しよう︒
これら広範囲にわたっての原因は保険需要力に働きかける諸要因として重要である︒通常は所得を中心として︑保
険需要を論ずる︒即ら︑その一例をあげれば︑﹁保険は貯蓄の一存在形態であるから︑他に撹乱条件さえなければ︑払
込保険料額は所得が増加するとともに︑絶対的にも相対的にも増加する可能性を有す︒詳言すれば︑低所得者居は︑
一般に保険の必要性を痛感しつつも︑低所得なるがゆえに保険料を支払う経済的能力を欠き︑したがって加入でき
ない︒これに反し︑中所得者層および高所得者層は低所得者層の人々よりも︑① したがって保険に加入することができる﹂と︒これは︑他に撹乱条件さえなければ︑かっ︑貯蓄能力を持ち︑ より高い消費生活を享受して︑なお
とい
う仮定のもとにおいて一般的に言い得るのであって︑ただ資本主義経済が発展するにつれて︑保険需要者屑のそこ
に段落ができるかどうかは問題である︒既に述べた多数説ともなっている要因一本に絞って考察して行けば︑
その
ような考え方でも満足できようが︑わが国の高度経済成長下における高い個人貯蓄率︑そしてそのうちにあっての
生命 Otj'苔)保険illj要の動向
中低所得階屈における保険需要の動向を吟味するには︑少なくとも既述諸要因をも合せ論究せねばならないと思うc
①保険料貯蓄説を所詩近代経済学的に展開した労作に︑谷山助教授・﹁保険の性格と構造L
第八
冊)
があ
る
ο
②保険需要に関して︑国崎氏は社会・文化・教育等の諸条件を重視する(国崎氏・﹁生命保険﹂@FEZ
常
♂ 開
Jω
・ω・0
・∞
・ぉ
・吋
O己
同・
(山
川・
大和
瀬共
訳・
前掲
第二
巻五
三頁
)︒
④
⑤
∞g H M
円四
2r
の ・ 叶 ・
¥ ω
︒目
︒匂
O 円
EO
∞BE50
何回
H ‑ 自己古ロ丘
H M O
門 的 ︒
s‑ m2
∞ωロE
門回 目ロ 耳目 昨日
︒ロ ペ宮
ωロ の
Fg
Z門
的Z
‑
立ω片山
g ‑ m o
︺ ご z z
‑ U 2
・をグレイトン︑オスボ
l y同氏は金融仲介者としての保険会社の資産構成にそれを参考として
いる
が(
のZ
13
伶O
品︒
P円
・3n
F
℃ ・
MM
・ ‑ ℃
・
8・
)︑
筆者
は保
険料
貯蓄
の特
殊性
に迄
求め
たい
︒
(大
阪府
立大
学経
済研
究叢
書 二 ハ 一
l
二頁
参照
)︒
三四
五
四六
⑦ ⑥ 篠原教授・﹁高度成長の秘密﹂谷山助教授・前掲四八頁︒ (日本経済新聞社)二二三1
五頁 参照
︒
︹E︺
個人による︑生命保険契約上の貯蓄の供給という面から︑所謂中低所得階層の保険需要の動向を探る場合︑① 者および比較的零細な個人業主のそれへの動向に焦点を合せることでよいと思う︒ただし勤労者の場合は︑
勤 労
(1)
大 企
業労働者と中小企業労働者との聞に所得較差が存在すること︑││臨時給与ボーナス支給額が両者の聞に較差をつ② くっていることを含めて
1 l
︒ω労働厚生条件
ll
健康
保険
︑
失業労災保険および其の他諸施設等々
ll
が大企業
の場合は進んでこれをとり入れていること︒等をも考慮してかからねばならないが︑前者の場合はともかく後者の
それをも考慮することは省くことにした︒
Lイ)
ω相対的にいって︑わが国の中低所得階層の貯蓄率は戦後者しく高く︑
に述べた通りであるが︑そのうちにあって︑ この原因が多元的なものであることは既
勤労者世帯の俸給所得は増加傾向を若しく示しているとともに︑平均
貯蓄性向(税引前)も着実な上昇を示してきた(第二表︑欧米のそれについて最近の労作に︑
関口
Nロ
え♂
ω ‑ w ω
げ 州 民 ・
2
0同
巴司
唱︒
ニロ
g B O
の 円 ︒ ロ
32 Fg Bo g仏 ∞ s z m ‑ z o d 司 ベ
O片 付
・ ︒ ︒ 同
YE S‑
がある︒)︒然も︑勤労者世帯の
貯蓄水準を飛躍的に高めた原因の一つは︑彼等の﹁定期収入﹂(河
om 巳
RH
ロg
BO
)
が上昇して行ったからというよ
りは彼等の﹁臨時収入﹂(吋
OB
32
円以可
F8 5ω )
プラス﹁所定所得﹂(的ω
足︒
自主
O吋BOEg
品︒
与
σ同ω
g同 ロ
BO
)
が
生命(貯蓄)保険市要の動向
主体別平均貯蓄性向
1951 56.3
第二表
片岡品%1勤労品川展望%!限
52.0
43.1 43.3
52
27.6
26.0 ((d) 28.4) 25.2 23.7 6.1
(5.0) 5.8 11.7 (9.9) 53
3.4 (6.3) 7.4 11.1 (9.8) 54
28.5 (26.8) 30.6
11.5
(7.9) 9.2 13.4(13.1)
55
29.0 (28.0) 32.1 4.1
11.8 (10.1>
14.4(14.2) 56
一(30.6)32.7
6.2 12.5 (10.9) 15.7(14.6)
57
一(27.9)33.1
7.3 12.6 (11.2) 15.2(14.9)
58
一(35.3)
一(36.9)
8.6 10.8 13.9 (12.4) 14.9 (13.3) 18.5(17.5)
20.2(19.3) 22.3 59 60
10.8 16.5 (ー)
61 (ー)
(ー)
資料出所:(1)国民所得統計による個人部門平均貯蓄率、 (2)総理府 統計局『家計調査報告』、 (3)農林省『農家経済調査報告』、 (4)非 農 家 財産所得、一般業主所得からの貯蓄率(a)篠原教授・前掲 p.207.
(b)J1旧氏・『貯蓄の構造分析J(銀行議書NO.87.全銀協)P .49.
(a.b)共に税引前のもの、 (c)小宮助教授・前掲p.169.(c)も税引 前、 (d)大谷氏の推計・『経済分析J(経済企画庁) 昭和38年10月 No. 12. P. 16. c
16.2 62
それ以上に伸びて行ったことに
あるといいえる(第三表﹀︒その
伸び率を示すに︑両者聞にウヱ
イトは﹁臨時収入﹂すなわち︑
勤労者が勤務先から期末・年末
に支給されるボーナス・超勤手
当および残業手当にあり︑然も
その大半以上がボーナスで占め③
てい
る︒
後者
のそ
れ︑
印己
向︒
B H v ・
︼O M
1 H U O
ロω ω
ロ 品
O Z
H O
同ω
同 ロ の
OB
O
は︑上昇しているとはいえ︑総
収入に対しての比率が︑
一九
五
七年
i六四年の平均は五
M m
t 六
%程度であるため︑消費支出の
一部に組み入れられる印象が強
三四七
ハ四
、
ぃ︒従って︑勤労者の貯蓄率を高めている原因︑特に契約貯蓄の長期型としての生命保険料貯蓄の唱を探る場合
同o m 己
RH
ロg
BO
プラ
ス回
︒ロ
gHロ8
5ゅの上昇という面から先ず考えて行かねばならないであろう︒わが国にお
いて︑勤労者現金給与総額を一
O
Oとした場合は︑基本賃銀七二%︑ボーナス一六%︑時間外休暇手当等一二
M m で
⑤ 国際比較においてもボーナス等臨時収入の占める割合は特異な荏在である︒いいかえるならば︑
入が︑本来の意味を失ない︑恒常所得化しており︑
勤労者世帯の臨時収入と貯金及び保険掛金(a) 年度│政│臨品入陣肘輔lil
1957 4,43円2 14,5%7 4 ,96円7 58 32,262 4,628 14.34 5,525 18. 59 34,379 5,313 15.44 6,500 18.90 60 38,185 6,536 14.75 7,343 19.23 61 42,099 7,349 17.45 8,441 20.50 62 47,461 8,559 18.03 9,946 20.95 63 52,906 9,939 18.78 10,995 20.70 64 58,941 10,985 18.63 12,973 22.01
第三表
ボーナス等臨時収
乙の恒常所得化分が貯蓄との関係に密接なものを有しているこ
資料出所;総理府統計局『日本統計月報J1965. No.40
‑45. (a)年月平均月額、 (b);(4)のそれは、実支出以外 の支出のうち Savingsand Insurance Premiumsの 額を示めす。 (1)(2)は勤務年数10年、家族四人でのもの である。
とを言うもので︑総理府統計局﹁家計調査年報﹂
の統計もこの点を推測するに足る数値を示してい
ザh vo
今一つ忘れてはならないことは︑わが国の場合
﹁終身雇用制﹂・﹁年巧序列制﹂により相対的に
も賃銀獲得が安定しているという乙とである︒従
って︑高年齢者層ほど貯蓄率が高くなる︒乙こに
高年齢者層とは︑勤労者として所得を獲得しうる
範囲内でのそれをいうものである︒それ以上の年
齢層は在職中に蓄積した貯蓄を喰い潰して行くこ⑤ とが推測されうる︒
似勤労所得者の保険需要は︑特に生命保険においてはそこに長期的契約貯蓄形態を採る故︑
得の安定が主要件となる︒その要件は﹁終身雇用・年巧序列﹂制度により一塁打ちせられ︑ 所得の高低よりも所
さらには恒常所得化した
臨時収入が庄命保険需要力の増加と需要期日とを相対的に定める︒その反面︑勤労者は︑
崩れるとほぼ時を同じくするよう保険料貯蓄契約期間を設定する︒例えば︑
敢えて保険に加入しようとしないであろう︒従って︑保険契約期聞にもよるが︑ 可能な限り上述の要件が
退職期に近づいているような老齢者は
十才代J四十才代に保険に加入
しようとするであろう︒一二十代t
四十
代と
は当
て推
量的
年代
を一
一一
口う
もの
では
なく
︑ 生命(貯蓄)保険需要の動向
年令別貯蓄状況
置幅引な調覗てれル婿いさ
プ 結 障 に
ン争
.︐
vι vJ 俳Jホγ
阿川
4︑(大一LA闘ののと喝qqけれの州︐仰心tf
' e
田んuA冒品︒宅
J w
n貯
記υ︐h
til寸
%邸
第一図
}<'
i<
完 i
夫、、
"X.
・4・・・・;耳山・・・・山
":."
I 一一一ーーー男子
......…....・M・"'1;:1‑ 75
55 65
45
35
2i5
15
2Q
資料出所:経済企画庁『経済月報J1961.総理 府統計局『貯蓄動向調査報告J1959.に東京、
神戸在住勤労者サンプノL調査結果を加味する。
│年
40 40
それら諸要件からのものである
ことは理解されよう︒この点を
さらに確たるものとするため︑
第四表として勤労者中低所得階
層別貯蓄保有状況︑第一図とし
て年齢別貯蓄状況を示した︒同
時に第五︑六表を併せ参照され
?
﹄
1 0
・ 呼 t
︐ ︐
一般に︑個人的にも世帯的に u v
も一所得が高いほど貯蓄の一存在
形態たる保険は︑加入率におい
三四九
所得階層別貯蓄保有状況
l f F i │
預 貯2 l i j
主主h z h z l t l
そ の :勤 労 者 (100)91.8 83.9 7.7 78.7 20.3 12.5 8.6 8.6
職 員 (100)96.5 90.4 10.6 86.0 28.3 17.2 12.5 8.8
労 務 者 (100) 84. 9 74.4 3.4 68.1 8.6 5.6 2.9 8.3
個 人 営 業 (100) 92. 6 83.9 6.3 77.1 19.2 12.4 12.1 11.5
経 営 者 (100)96.8 12.2 86.1 48.6 19.4 20.3 12.7
良 家(a) (100)90.8 7農1協.5 151. 3 2.0 71.4 9.7 4.5 3.2 12.5 30万円未満 (100)71.6 60.1 2.3 45.5 6.1 3.0 2.9 5.3
30~40万円グ (100)88.6 74.7 2.7 71.1 6.1 4.4 2.7 7.9
40~50万円グ (100)97.3 82.9 4.1 77.0 12.6 8.3 5.9 9.7 50‑60万円 (100)96.3 88.7 6.3 85.3 17.5 12.1 7.9 60‑70万円 (100) 97.1 91.5 11.0 86.5 23.6 13.9 9.6 12.2
第四表
資料出所:経済企画庁『消費と貯苔の動向J(昭和39年上期、 (a)専 業 民家、第一程兼業良家、第二種兼業農家の平均である。
三五
O
生命保険料貯訴状況
1
iJ3~i
1賢官│184円相官官即時一
3 4 1 ; 1 1 A5% .7 3% .8 19.63 0% .4
農 家 35.51 12.61 10.2 3.6 1.6 1.0 1.0
非 民 家 30.61 14.~ 14.2 6.6 4.7 1.4 0.4
上五万の人都市以 29.~ 15.a 15.4 6.5 5.3 1.6 0.4 第五去
資料出所:経済企画庁『消究と貯蓄の動向J(昭和39年上期p.162.)