旋盤の仕様に関する二,三の調査
湯 本 誠 治★
Dimensional and Other Data
for Engine Lathe Specifications Seiji Yumoto
l.ま え が き
工作機械各部の寸法比は,おおむね一定値になっているものが多 くある。た とえば,旋盤 の往復台上の振 りはベ ッ ド上の振 りの約
1 / 2
であ り,チしたが って,サ ドルの厚みはベ ッ ド上 の振 りのほぼ1 / 4
に等 しい。 この ような関係の経験式は古 くか らあるが,そめ多 くは戦前の データで,高速化 ・軽量化な どに伴なって,その値が変わ っているものがかな りあるものと 思われ る。この調査の 目的は,現在の国産普通旋盤について,寸法比その他の仕様の一端を示そ うと す るものである。
第
2
章では調査対象をで きるだけ多 くするため業界の資料( 1 )
か ら, 第3
茸は使用台数の 多い代表的機種について最近 (昭4 4 ‑7 )
発行された資料 位)か ら,それぞれ とりまとめた。ただ し,前者については筆者が解説ずみ (3)のため,必要な図表 と式を記載す るに とどめる0
2 .
広 範 囲 の 調 査2 ‑1
ベ ッ ド上の振 りと雨センタ問の最大距離図
1
にベ ッ ド上 の振 りD
(mm)と両セソタ間の最大距離エ (mm)の関係を示す。一定 のD
に対す るL
の値はいろいろであるが, その平均値Lm
を求めると表1
のようにな り,これ を グラフに したのが図2
である。計算が容易な式を作るとLm‑0. 0 0 6 D l' 95 ≒D2 / 2 0 0
(1)表
1
ベッド上の振りと両センタ間距離平均値の関係手械挽工学科
l ) t 1 i d ■ 仰 d O ( ■ ‑ J
】l t d P ○ J L
( 98 1 ‡ ー ■tt t †
図
1
振 りと両センタ問の最大距離の関係 (振 り6 5 0mm以下について)
MM伽M
M 畑
加榔紬6.▲︼3Nー一l‑(冒)日rT搬哉Y畷Q匡4'{ヤ橿3 4 5
6
78 9
12.02 振りD
(nJn )
図 2 振りと両セ ソタ 間
距
離の関係2 ‑2
振 り, セ ン タ 問 距 離 と重 量 の 関 係表
2
の振 りかお よびセンタ問距離 上欄は,それぞれ該当する台数が多い ものを とりだ して ある。 これか ら重量W
は,1 γ‑C・ β
β・エr( C
は定数)の式を作ろ うとしてもβ‑0. 8 ‑1
.7
,r‑0. 2 ‑0
.4とな り,共通の式を作ることはむ りであった。蓑2
振り別,心間距離別の践枕重量 単泣 :t on
●2 ‑3
振 りと主 電 動 機 の 関 係振 り
か( mm)
別のモータ容量は表3
のとお りである。前掲の表1
の振 りの平均値 とモータ 容量の平均値を使 って グラフ化す ると図3
が得 られ,刀‑3 2
0‑5 5 0 mm
の範囲では,モータ旋盤の仕様に関する=:三の調査
容量
lγ(kly)はⅣ ‑£ ‑6
表3 振り別,電動機容量別の台数
300
を越を35 0以下 350
え越を4 00以下 4
00を越え45 0以下 450
を越え5 00
以下 500を越え6 00
以下 600を越え7 00
以下 700を越え 8
00以下 800え越え1 0
00以下1 000
を越え1 5 00
以下1 5
00を越え20 00
以下2 5 2 つ山 1
3 4 3 ′0 2
2 ‑4
主軸回転速度の段数81
し ′
ー ●
lt )
0
8 Jふ
?I I
図
3
振 りと電動機の関係 これについては表4
のとお り 表4
振り別,速度段数別の台数 で, 8,12,18
段変速が多 く,この
3
種で階段変速方式の5 9%
振 りmm を占めている。6
F8191 1
2日3日51161182 ‑5
主軸の最大および最小回転数 従来の経験式はつ ぎの とお りである。・ i c o l s o n ' 4 'ls c h l e s i n g e r ' 5 'I
上( 6 )t
佐 々 木(D l 斉 藤( 8 )
・‑・ n ( r p ‑ ) 摩空 + 1 39 l aBLO i o o o o 言
16000I 2Ji;‑oo以下最大回転数
Nm o , ( r l ) m)
の調査結果は図 4のとお りでN‑ ‑ 5 9 g 0 0 0 ‑ 1 J T ( 3 )
とな り,上限値は高速旋盤のみを対象に した斉藤の式に近ず く。下限値で も佐 々木の式を越 えている.ただ し
,D‑3 2 0 ‑5 0 0mm
では15
(氾 お よび2 0 ( 泊r ♪m
が多いO なお, 多用 され てい る8 ‑320‑ 550mm
の範囲における 振 り別の 平均値は1 9 0 0 ‑1 5 0 0γ ♪
桝 でその差は少 ない。(邑])ぎqlLJ鎖
ぜ E I
YqCcP l
叫っOO
b o o
DOO 500 200 000 800 800 500 loo
800
200100860
7‑
く I
{
べ y r上の 振 り
D(mn) ×102図
4
振 りと最大回転数の関係( D ‑3 0 0‑1 80 0)
Nm. ・ n ( r ヵm) は図 5
の とお りで,従来の式 よ りも 高 く,つ ぎのよ うになる。N ‑, ・ n ‑1 9 # 0 0 0 ‑ 2 3 # ( 4 )
(振 り
3 2 0 ‑5 5 0
の とき)0 o o
oooo o
00 0 GO
6540 5 0 8
∩・・6 5 4 c
TUCq 1 2 1 1 (u d・1 ) ・rP lq 森 描
画′マ 噂 0
番榊l 〜
\I
へ i
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‑‑
, く ‰ ノ \
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/22音ドi
‑令 勉 や d 偽 { p 坪 F l
8 A
.ッ5
t・loT
a り1 0 ,( ≡
,2㌢
0 2N‑I.A‑
6
#≒8
%0
0‑9 J W o ( 5 )
図5
振 りと削 、回転数(振 り
3 2 0 ‑1 5 0
0に共通で,振 り小の とき 分子は小 さい)2 ‑6
速度域比B
( 3 )
式の上限値 と下限値 を(4 )
式の下限値 と上限値でそれぞれ割れば 表 5 振り別,速度域比別の台数計
旋盤の仕様に関する二,三の調査
8 3 β" ‡ 〃 ∬‑( 1 0 0 0 0 00 / 刀)÷( 1 00 00 / 刀)‑1 0 0 ( 6 )
Bm, I " ‑( 5 0 00 0 0/ D)+( 2 60 0 0 / D)$1 9 ( 7 )
とな り
, 8‑2 0 ‑1
00 程度 といえる。表5
は調査結果で,β‑2 0 ‑8 0
に約8 0%
が集中 している。p‑3 5 0 ‑5 0 0 mm
の46台についての平均値は37となる。3.
振 り5 0 0 mm
以下の代表的機種について3 ‑1
は じめに本章のもとの資料
( 2 )
は比較的使用度の多い1 7
社2 7
機種に関するものである。 したが って, この2 7
台のデータを まとめれば,現在の旋盤の性能の概要を知ることができよう。 ところで, 遺憾なが ら主要寸法が記載 されていないものが,かな り多い。 したがって,以下に述べる調 査項 日ごとに,その対象台数は異な り,台数の少ないものは信頼性が低い。 また,前章であ きらかに した項 目は除外 した。 これ らは国産旋盤だけであるが,外国との技術提携に よるも の3
台を含んでいる。3 ‑2
主軸台関係1.
主軸回転速度の変速方法 無段変速が3
台( P. Ⅰ .
Ⅴ. ,Ko p p,Br ue t
類似各1
台),階段 変速が24台で,後者がほぼ 9割を占めている。階段変速のものの駆動方式は(1)主軸箱内で全部の変速を行な う普通の方式が
1 7
台( 71 %)
,( 2 )
モータ直結の歯車変速機があ り,後部主軸受の左側 とを Ⅴベル トで結び,高速域はこれによってなめらかに馬区勤 し
,b a c kge a r
で低速域の駆動を行な うものが7
台( 2 9
%)である。変速機は
4
段 (3台),6
段(3台), 9
段 (1台)で, ba c kge ar
により主軸速度変換数は それぞれ2
倍の8
段,1 2
段,1 8
段 となる。ただ し, 4段変速機を もつ ものの うち1
台は,主 軸台が特殊構造で,全速度段数は1 3
段 となっている。変速琉併用のものは,主軸の支持方式は二点支持 とな っている。主軸台の構造が簡単にな り,かつ,「主軸後端で駆動する主軸」であるため,駆動 プー リを後軸受の後部に設けるの で,主軸受の軸受間隔は狭い。 したが って曲げ剛性が大 きく,「新 しい二点支持」 とよばれ るものである。
9
段変速機を もつ ものは,両主軸受の中間位置でプー T)を別のス リーブ状軸で単独にささ え,主軸には トル クのみを伝え,ベル ト張力に よる曲げ作用は伝わ らない ようになっている。すなわち
Kar ge r
の高速旋盤に塀似の構造である。2 .
主軸の回転速度公比J I SB 6 0 1 0
(工作機械の回転速度および送 り)に よれば,毎分回 転数は標準数のR2 0
列 (公此p‑V1
‑0≒1. 1 2 )
か ら選ぶ ことになっている。全部の回転数が 明記 してある1 7
台を調査 したかぎ りでは,同規格の 「機械的許容限界」にはいるものは,わ ずか7
台にす ぎない。限界外のものはGe r ma r
線図 (のこぼ線図)か らあきらかな ように,「速度降下率」 (‑(P
‑1 ) /
PIが一定でな くなる不便がある.速度公比については表
6
に示す調査がある. これに よれば,p‑Z V
ro≒1. 2 6
が もっとも多 い。旋盤のように 「速度域比」の大 きいものは, このように小さな公比では速度段数を多 くしなければならず,変速機構が授雑になる。前記の
7
台をみ ると,JIS
基準値 (9‑2 VI T O )
か ら四つ 日ごとに とった もの,すなわちp‑( 2
Vllj)4‑yro≒1.58が 4台, 同 じく三つ 目ごとの
9‑1 0 3 / 2 0
≒VIF が3
台である。 また,等比数列1 4
項か ら, 使用度の少ない低速部で1
段 とびに2
箇所を抜 き,1 2
段変速 とした 「選択等比級数列」に したものが2
台ある。衷 占 国産工作践枕の回転速度公比別台数(JIS B 6010解説より) 公比11・16,!l・18,11
・1 9 1 1 ・ 201 1 ・ 21 r l ・ 221 1 ・ 23 . 1 l ・ 24 T l ・ 25 l l ・ 26L l 27 I l ・ 29 恒 o l F l ・ 31 l l ・ 3 2 l l
・33 l l
台数
E l l l L l 1 31 2 Z 3日 1 . I 9
日5 1
公
比 I l l
35恒 6l l ・ 3 8 l l ・ 39l l ・ 40 恒 l J l ・ 4 2 : l ・ 43 : l ・ 4 5 : 1 ・ 47 l l ・ ヰ ・ 50 1 1 ・ 5 6 1 1 ・ 58 卜 59 ト
ヰ車 o
頑
2l l l 3日 l 21 31 21 3E 2日 l l 21 l l 3い L I I l い
回転数が許容限界をはずれてはいるが,おおむね等比数列をなす ものが, このほかに2
台 ある。その他の ものは,隣接上位回転数 との比が,た とえば1 . 3 9 ,1. 9 7 ,1. 3 5 ,1. 5 3
,‑‑・のように一定 していない。
単純に
p ‑ I ‑ 1 VNma x / N m . ・
n3.
主 軸 主軸端の形状に は,慣用語 とJ IS
の形式 (か っこ内)で示す と, フランジ式( A
形およびB
形)・カ ム ロッ ク式 (D形) ・テーパキー式 ま たは ロングテーパ形 (L形) ・ ね じ式( M形)の4
種がある。21
台についての調査は表7
の とお りで,これか らつ ぎのこと がいえる。(Zは段数) としての算出は行なわなか った。
衷7
主軸端の形状別台数(江)各形式とも
ASA
(現USAS)
を採用しているものが多いが,ほほ同等の∫IS
になおした。( 1 )Al
形が圧倒的に多 く,6 3
%を占めている。 これは,A2
形・B 2
形に比べ, 取付ボ
ル ト サークルが2
列のため,重切削に耐え得るか らであろ う。( 2 ) D形 ・L
形は予想 よりも少ない。( 3 )
従来は多か ったM
形は,急停止な どでゆるみやすいためか,全 く用いられていない。(4 )
当 然のことながら,振 りが大 きくなると,主軸端寸法が大 きくなる。つ ぎに主軸穴および主軸 ブシ ュ穴 (調査台数2
2 )について,
表8
に示す。参考のため心押軸 穴 (調査台数27)について,義8
に示す。参考のため心押軸穴 (調査台数27 )についても付記
した。 4番が多 く,主軸 ブシュ 穴では45%,心押軸穴では6 7 %
を占めている。ブシュ穴は主軸穴に比べて
2
番小 さいものが大部分で, 1
番 ちがいほ 4台にす ぎない。 また,表
8
主軸穴 ・主軸ブシュ穴 ・心押軸穴の モールステーパ番号別台数※ 主軸穴用ブシAを用いない形式
' = 80 8
ブシュを用いない も
是6 0
の も少な く, 4
台( 1 8 %)だけであるo
買=4
0主軸貫通穴の大 きさは,振 りに比例させ るのが適当で 叫2 あろ う。調査結果は図
6
の とお りで,振 りか (mm)と 貫通穴径 do(mm)の関係は,おおむね次式で示 され る。85
040 0 45 0 べ
'ド上 の振 りI )( z n皿 )
図
6
ベッド上の振 りと主軸貫通穴 直径の関係5 00
旋盤の仕様に関する三,三の調査
85 d0 ‑ 0 . 1 1 D ( 8 )
主軸の直径は重要であるが,明記された扱種 はわずか
4
台にす ぎない。前軸受部の直径dl ( mm)
と振 りD
(mm)との比をみ る と,7 0 / 3 6 0,7 5 / 4
00,8 5 / 4 1
0,1 0 0 / 5 0 0
でdl ‑( 0. 1 9 ‑0. 21 ) D ( 9 )
となっている。 これは文献
( 9 )
に よるd1 ‑0. 2 D
と一致 してい る。後軸受部部の直径
d2 ( mm)
と前軸部 の直径dl ( mm)
との比は,かな り大 きな差 がある。前記
4
台についてみれば3 7 / 7 0‑0. 5 3 ,5 5 / 7 5‑0. 7 3,7 5 / 8 5‑0. 6 5,7 0 / 1 0 0‑0. 7
であ る。また,寸法は記入 してないが,図のプロポーシ ョンが正 しい もの として測定 した
7
台 の結果 ではd2 / d1 ‑0. 6 6 ‑0. 7 7
の範 囲にあ る。 これ らを合わせ考えて,信頼性は少ないが一応次 式を得 る。d2 ‑( 0. 5 5 ‑0. 7 ) dl
(104.
主軸受 軸受の使用状態を,23
台についてまとめ ると表9
の ようにな る。主軸 の支持方式は二点支持が
1 6
台て7 0
%), 三点支持が7
台( 3 0 %)
である。 後者 は前著 に比べて約2 5
% Aqも しくはそれ以上に曲げの静剛性が増すが, 三軸受 の軸 心をそろえるこ とに困難性があ り,両者の選択には議論が多い。二点支持で も無段変速機構や外部変速擬併 用 のものは,軸受間隔が狭 くて曲げ剛性が大 きい。 この ことを考慮にいれれば,「古い二点支持方式」:「新 しい二点支持方式」 :「三点支持」の比は
3 0% :3 9 % : 3 0 %
となる。表 9 主軸受の使用状態別台数
軸 受
l中
間 軸受
後 軸 受
転 薗
声 指頭海商 数
併 用
前軸受に ころが り軸受を用いた ものは
1 9
台( 8 3 %)
,すべ り軸受は4
台( 1 7
%)である。す べ り軸受の うち2
台は,動圧流体支持効果をね らった非其円軸受 (研削盤の とい し軸 な どに 用 いられている)である。すべ り軸受は主軸系の静剛性 (主軸のたわみ と主軸受 の変形に もとず く主軸端の変位 の和 を考えた もの)が大 き く,減衰性が よいので動剛性 も大 きく,回転精度 も高い。 しか し,旋 盤の ように速度域比の大 きな ものでは,軸受す きまの設定の困難性などか ら,上記 の数値に
とどまっているのであろ う。
ス ラス ト荷重は前軸受のみ で ささえ,主軸の膨張を後部 に向か って自由に許す構造は
2 2 %
と予想 よ りも少 なか った (表10参照)。 前軸受 と,中 間 または後軸受に円すい ころ 軸受各1
個を,背面合せ とし て用 いるものが11台( 4 8
%) もあ り, これが最近の傾 向の表
1
0 前軸受の種煩とスラス トの受け万別台数雪 禦 ? 忘 禦 ?
座整前 軸 受 の 種 類 Z台数瞳 詣 唱
詣 里
芝詣円 筒 こ ろ 軸 受
I 3 1 1 情鋸
(諺 )ようである。 スラス トを全 く ※ 特殊構造
ささえないもの
(2
台), お よびスラス ト玉軸受を併用 した もの (1台)は, 予想 どお り少 なか った。3 ‑3
往 復 台 関 係1 .
往復台上の振 り ベ ッ ド 上 の 振 り との関係を図7
に示 す。 これ よりDc ‑0. 7 2 D ‑7 0 Dc:
往復台上の振りmm D :
ベッド上の振 りmm
帥
とな るが,定数項をゼ ロに した 簡単な形にす ると実線の ように
Dc ‑0. 5 5D
的 これ はSc hl e s i n ge r
が,往復台 上 の振 りはベ ッ ド上 の振 りの53
% とおいた
( 5 )
の と ほとん ど変3 eO 〇一 り〟 ○ ̲ C4 2 1 1 (百 日 ) Oq G 堪 Q T
胡担Tf
20 0 0
80 ‑‑ Dc=0 D ‑0. . 7 55D 2D‑ 7 0 /
80 / /
4
2 0
0
/ く)8
ベ ' ド上 の 振 り D( mm)
図
7
ベッド上の振 りと往復台 上の振 りの関係 わ らない。2.
送 りについて 縦送 り量変換数を26
台について調べた結果を表 11に示す。3 0 ‑4 0
の ものが4 6 %
と約半数を占め,平均値は無段変速を 除いて37
になる。なお,横送 り変換数の平均値は39であった。縦送 り量の最小値 と最大値については図
8
の とお りで 表1 1
縦送り量変換数別台数送 り数 l
8 11 8‑211
30‑4
0J4 2‑5 0r55‑6 0 64 ‑7 3
1無段変速台
数F21 3 1 1 2 1 2
12 3
12
fm. I "‑D/ 92 0 0 fma x‑D/ 5 0 0
fm
.ln ,fma ∫:
送 りの最小値,最大値mm/ r e v
1 朋 細
山鴨(Ao l \ m ) xl tE
f.tITtZl
J8 6
心
s・1mO u∩ q
雅Y礎.BT Ef′マ噸 ・4
3伽 伽
仰2
q
雅Y畷rA<6兆′マ礎Tho
3X)4005
叫振bI)(nn)D:
べッド上の振りmm
となる。これはNicolson
およびSmith
の式( 4)∫‑刀/216 , 刀/320
,図8
振りと縦送りの 最小値・最大値旋盤の仕様に関する二,三の調査
87
D/ 4 8 0,D/ 7 2 0( mm/ r ev)
に比べて範囲も変換数 も大 きいのは時代の相違か ら当然のこと なが ら,最近の専門書に も引用 されてい る式f ・ m, ・ カニD/ 3 6 0 0( mm/ r ev)
細に比べ て も, 高 速微細送 りに よる仕上面精度向上の見地から,最小送 りはかな り小 さ くなった ことが うかが える。 また,最大送 りについては同国か ら,振 りとはあま り関係がなさそ うに思える。1 mm/ r e v
以上の送 りは,その必要性が少ないか らであろ う (ね じ切 り装置を用いれば よい ため)。送 りの内容については,その全数値が記載 してあるもの
9
台を調べたか ぎ りにおいては,J I SB 6 1 0 9
はほとんど無視されている。 これは,細かい送 りの範囲では,等比級数 よりも 等差級数の方が,実用上は便利なためであろ う。最大送 りと最小送 りの比を,か りに 「送 り域比
」劫
とよぶ ことに し, その平均的な 目安 を求めるとB
/‑無 議.
÷9
品 ≒1 1 8・ 4 8 9
となる。
横送 りの範囲は,縦送 りと同一に した ものが11台
( 4 8 %)
, 最小値, 最大値 とも縦送 りの 報の数値 とした ものが8
台( 3 5 %)
,その他4
台であった (調査台数2 3
台)03.
ね じ切 り 」表1 2
表1 2
親ねじのピッチ は2 1
台についての親ね 別台数じのピッチで・ベ ッ ド 振 り 上の振 りが 4
0 0 mm
以mm
上になれば,全数が6mm
を採用 している。なお,親ね じの直径 の
親
ね
じの ピッチ4。 、 m l 6 mm
記載は少な く,27,30,
3 4 mm
が各1
台, 3 2, 3 5 mm
が各2
台であっ た。表
21
は切 り得るね じの最小 ピッチ と最大 ピッ
チを示す。 親ね じピッチ
PL‑6 mm
の ものに ついて,切 り得 るピッチの最小値 と最大値の,表
2 1
切り得るねじのピッチの 最小値と最大値L鷲㌔ lb 数 順 ㌔ 匡 ピッチ lピッチ l台
おのおのの上限値 と下限値を除いて計算 した諸数値を示す とつ ぎのようになる。
切 り得る最小 ピッチ
Pm, . " ‑PL / 3 0 ‑PL / 6( mm)
平均値Pm, ・ n . m‑PL /1 4( mm)
切 り得 る最大 ピッチPma , ‑1. l PL 〜2. 3 PL( mm)
平均値Pm4 , . m
‑1. 6 PL( mm)
切 り得 るピッチの範囲
P‑PL / 3 0 ‑2. 3 PL( mm)
文献によれば,切 り得るピッチは統計的に
P‑PL / 5 0 ‑4 PL
の範囲に収 まる 的 としてい るが,本調査 とは多少の差がみ られる。切 り得るピッチの種規を
2 4
台についてみ れば,表2 2
のとお り1 4 ‑2 5
種類のものが54
%を占めている。イ ソチね じを切るときも 付記 したが,これは親ね じにイソチね じを 用いた ものを含んでいる。記載 してある
1 2
表
2
2 切り得るピッチの数別の台数姦 ツ チ の I 1 4‑25E 2 6‑35: 3
6‑45E 46‑5 5 L 5 6‑651 6 6 ‑ 7 3
3 1 3 1 0
II3 1 0
I1
台に関す るか ぎ り,全台数の親ね じは
1
インチにつ き4
山である。3 ‑4
ベ ッ ドベ ッ ドの幅は振 りが大 きいほど広 くはなるが,その 傾向はあ まり顕著ではな く,振 りの変化範囲が狭いと きは,ほ とん ど変わ らない。図
9
は2 5
台に関する調査 でB‑0. 7 D+5 0
B :ベッドの幅
( mm)
D :ベッド上の振り( mm)
となる。
ベ ッ ドの所要長さは,両センタ間距離 に主軸台の長 さと心押台の長 さを加えた ものである。 ここに,主軸 台の長さとは主軸台右端面か らセンタ先端 までの距離 を含む ものとし,心押台の長 さとは心押台 左 端 面 か
4・。 捌
棚和
8‑。叫
蜘8。。 2 8
(tltEJq蓉
0.1J.Y
一
ヾ ヽ
が ×ゆ●
300 85 0 4 0 0
450べyr上の振 り D ( m n )
図9 ベッド上の振りとベッド ら,心押軸を引 きいれた ときのセンタ先端 までの長さ の幅の関係
を含む ものとす る。 したが って,旋盤の大きさをあらわす両 センタ問 の最大距離
L
が示 され,それか らベ ッ ドの長 さLb
を求めるには,L
に 「主軸台の長 さ+心押台の長さ」( ‑Lb ‑L)
を加えればよい.図10 は2 3
台についての振 りβ との関係で( Lb ‑L)‑Dl ' 1 6
∴Lb =Dl . 1 6 +L 的
とな る。 これは計算がや っかいなので,図11 の関係か ら
Lb ‑L+( 2. 2 ‑2. 8 ) D 8 9
号l i
oo
oo
としても
・83
%( 1 9
台)が この範囲にはいる。31 . : .
o:3 0 0 4 0 05 0 0
1辰tJ
D( 7 n7 T Z
) 図1 0
振りと(ベッド長一心間距錐)の関係 振 りを用いず,両 セソタ問の最大距離だけか ら求めるには
図 1 2
からLb ‑ 1. 5 L+6 0 0
3 ‑5
その他心押軸の移動量は表
2 3
のとお り,振 りとともに大 き くはな るが,1 2
0‑1 5 0 mm
の範囲に8 2 %
が収ま り,その差はわずか3 0 mm
にすぎない.心押軸の直径 d′(mm)は,わずか8
個表
2 3
心押軸の移動量別台数(tzld)qT増
叫
Q.t
J67紬
図1
1「 の 主 軸 長
さ」台対 「 +
心振押台 り」
別 の
台数乙600 乙●00
8800 十
/
㌔ + ヽ〉
〟
・√
2000
l800 ○○ ・○
○
160 ●
6
008 0 0
1000
1乏00 両 セ‑ /ク閲 のJ L大 J EJ L L
(竹n )
図
1 2
心間距離とベッド長の関係旋盤の仕様に関す る二,三の調査
の試 料 で あ るが , 図
1 3
の とお りd′‑0 . 1 5 D
CZl) 主 電 動 機 以 外 の モ ー タは ,油圧 ポ ソプ用 が2
台,潤
滑 油 ポ ソ プ用 は
3
台 ,切 削 油 ポ ンプ用 は1 6
台が 備 え て い る。 切 削油 ポ ン プ用 モ ー タの容量 は ,振 りとは 無 関 係 で ,表2 4
の とお りで あ る。89
表
2
4 切削油ポンプ用 モータの容量容量
W l 30‑4 0
75‑ 1 251 1 5 0 120 0‑25 0
台・数
l 3 4 1
7 12
4.
む す び前 二草 の結 果 の うち ,お もな もの を一 括す る と表
2 5
の よ うに な る。 い ま まで示 され て お ら な か った もの や ,数 値 の変 わ った ものが い くつ か あ り,多 少 の 参 考 にな る ものが あ ろ う。BE 2
5 普通旋盤の仕様に関する調査表項 目 l 結 果
ベッド上の振りDmmとの関係
両 センタ問の最大距離
エ( mm)
往復台上の振 りDc ( mm)
主電動概容盈I y( kw)
主軸の最大回転数N桝a x( r pm)
主軸の最小回転数Nm. ・ n ( r pm)
主軸貫通穴の直径do ( mm)
主軸の直径(前軸受部)dl( mm)
心押軸の直径dl( mm)
縦送 り量の最小値
′m
,・n ( mm/r e v)
縦送 り量の最大値′ma , ( mm/ r e v)
ベ ッ ドの暗β(mm)
ベ ッ ドの全長Lb
( mm)
L‑( 2‑4 ) D
,平均値Lm‑D2 / 20 0 D,‑0. 7 2 D‑7 0
またはD6‑. 5 5 D 焚
〟 ‑〝 4 0‑6( 刀‑3 2 0 ‑5 5 0
の とき)Nma .‑( 5 ‑1 0)
×1 05 /D
雷‑
tL 等 = ) ( k〜 m 3 1 6 2 6 X
よ7 4 . / B PDS g. =3 2 0‑55 0 d0 ‑0.1 1 D 繁
dl ‑( 0.1 9 ‑0. 21 ) D "
dl‑0. 1 5 D 対当
fm, ・ n‑D/ 9 2 0 0 3E
fma x‑D/5 0 0
だ(大部分は1 mm/r e v
以下)B‑0. 7 D+5 0 竺
Lb=Dl ・ 1 6 +L
またはLb‑( 2. 2‑2. 8 ) D+L
栽 (参考)Lb‑I . 5 L+6 0 0光
速度域比B‑Nma JNm, ・ n
主軸速度段数
主軸速度公比
p‑N, ・ + 1 / N, ・
主軸端の形式主軸穴 ×ブシ ュ穴のモールステーパ 心押軸穴のモールステーパ 主軸の後軸受部の直径
d2 ( mm)
階段変速の方法8 0
%はβ‑2 0‑8 0
,平均値37 8段18
%,12
段24%,1 8
段1 7 %
もっとも多いのは1. 5 8
と/すH( A+B): D: L‑1 6: 2: 1 媒5×3
が7
割( D‑
3 20‑36
0)或
6×4
が6割( D‑3 7 0‑5 0 0) 繁
3
番11
/Oo/,4
番67%,5
番22%X
d2 ‑( 0. 55‑0. 7)dl 賀焚
主軸台のみ71
%,変速機併用29%
主軸の支持方式 前部主軸受の種頬
スラス ト荷重を受け る主軸受 親ね じの ピッチ
PL( mm)
切 り得 るピッチ
Pm
.A",Pma x( mr
n)
,(平 均)切 り得 るピッチの種類 縦送 りの種杭
縦送 り域比
′m a x / fm, ・ n
心押軸 の径 と移動量mm
二点普通 :二点新 :≡点
‑7: 9:
7賀 ころが り軸受 :すべ り軸受‑1 9: 4 実
前 :前 と中 または後 :前以外
‑5: 1 5: 2 ¥
4 mm24
%,6 mm7 6 % 宅 pm.
・N
‑崇 ‑5,( p
it)Pma.
‑1.l PL〜2. 3 PL
,(1 . 6PL) 鷲
1 4 ‑5 5 ,(1 4 ‑25
が5 4 %) 8‑7 3,( 3 0‑4 0
が46 %
)鷲 平均1 8. 4 准
4 0≠ 〜7 0 梢 3 g , 8 0%は1 2 0 ‑1 5 0 基
※振 り
5
00mm 以下の代表的機種であるが試料の数は少ない (最大でも2 7
) ※※振 り5 0 0 mm
以下で特に試料の数が少ない。なお,本調査では とりあげなか ったものの うちに も,重要項 目は多 くあるが,資料の関係 上,他 日にゆず る。
この調査で不便を感 じた点をあげてお く。は じめの資
料 ( 1
)は, 名称 ・形式の分類方法 ・ 大 きさの表わ し方が 日本標準商品分類 (行政管理庁統計基準局)に もとずいてお り, J I SB ol O5,01 0 6
と異なっていること。あ との資料 (2)は, 各社の取扱説明書がほぼそのまま 編集してあ り,重要な仕様で無記入のものがかな りあった ことである。仕様書 ・取扱説明書を熟 読す ると,その社の技術水準をある程度 まで察知できるように思える。正確な解説を望む と 同時に,記載すべき最小項 目名な どは,業界団体で統一 しては しい ものである。 また,専門 用語 の使い方は ̀̀慎重の上に も慎重であ りたいもの''と,さる学会誌で述べられた大越詩氏
の要望には,必ず しも充分・とはいえぬものがあった。
資料を使用 させていただいた 日本工作機械工業会お よびあ との資料
(
2)の 編著者に 厚 く感 謝の意を表す る。参 考 文 献
( 1 )
日本工作機械工業会 :工作機械総合 カタログ( 1 9 6 7
年版)。 ほかに,工作機械性能一覧表 ;琉械技術( 1 9 6 5 ‑
ll .1 9 6 7 ‑ l l )
も一部加えた。( 2 )
吉本 ・はか編 :工作機械性能資料,普通旋盤(I);誠文堂新光社( 3 )
を 本 :機械 と工具1 3‑ 7,8( 1 9 6 9 ‑7
お よび8)
( 4 ) Ni c o l s
on,Sm i t h:Lat heDe s i gn' ,Mc Gr a w Hi
ll( 1 91 1 ) ( 5 ) G. S c hl e s i nge r:Di eWe r kz e ugma s c hi n e n;Spr inge r( 1 9 3 6 )
(6) 三 上 :機械学会誌36 ‑1 9 5
(昭8‑
7)( 7
) 佐 々木 :工作機械総覧 ;岩波( 1 9 4 2 ) ( 8 )
斉藤 :機械の研究6‑9
(昭2 9 ‑9) ( 9 )
竹 中 ほ か :新編工作機械 ;養貿堂 (昭4
1) 鯛 後藤 ・渡辺 :機械技術( 1 9 6 4 ‑2)
(18 永 瀬 :工作機械 (昭