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ハンドボール競技のディスタンスシュートに着目して ―

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Academic year: 2021

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1

.緒言

ハンドボール競技、近年情報化社会、世 のトップレベルの映像入手可能となり、国内 くのゲーム分析われヨーロッパ諸国代表 のロングシュートミドルシュートの研究発表されて いる1。水上らは、日本代表女子国際大会勝利 できない理由として得点力欠如22005 女子世界選手権大会において、日本代表女子 でのシュート50%めるロングシュート ドルシュートの成功率非常いことが報告され ている3。試合勝利するには、防御力をいかに 得点をあげることからパスフェイント動作 駆使、最終的相手ゴールにいかにくのボー ルをれられるかが課題であるといえる

ハンドボールにおけるジャンプシュートは、跳 、投げるといった動作複合されたものであり4 基本動作、踏りをよりいジャンプから スピードのあるシュートがめられるそしてシュー ターはゴールキーパーとのきがめられ シュートのタイミングコントロールが要求される 、防御者にしたのディスタンスシュートでは 防御者利用しながら、防御者との距離、踏 防御者との位置関係によりジャンプの方向、

リリースポイントの位置、空中のバランスシュー

トスピードが必要となる。攻撃中心であるバックプ レーヤーはランニングステップフェイントステッ プを駆使、防御者上、防御者間からのジャンプ ステップランニングシュートをえずうポジショ ンであることで得点力められる

そこで、本研究ではリオデジャネイロオリンピッ 予選日本代表女子(以下、日本代表)対韓国代 表女子(以下、韓国代表)、第51回全日本学生選 手権決勝東京女子体育大学(以下、東女体大)

攻撃特徴、世界でもトップクラスに君臨する 韓国代表女子選手のディスタンスシュートに着目 シュート成功率向上必要知見ることを目的 とした

2

.方法

リオデジャネイロオリンピックアジア予選日本代 表対韓国代表、第51回全日本学生選手権大会決 試合映像にスコアー用紙試合記録 、各ポジションのシュート割合調べたディ スタンスシュートは、局面ごとに映像抽出、「i Analyze5スポーツビデオ分析アプリにて、踏切時 からボールがゴールラインをえるまでの時間分析 った。試合記録、各シュートを以下のように けてした

ハンドボール 競技 のディスタンスシュートに 着目 して

―韓国代表女子、日本代表女子、東京女子体育大学の試合から―

The Shot Movement of the Handball Competition

―From a Game of Korean Representative Women, Japanese Representative Women and Tokyo Women’s College of Physical Education―

キーワードポジションシュートステップフェイント

八尾 泰寛

Yao Yasuhiro

(2)

○ディスタンスシュート

ゴールキーパーとシューターの防御者がいる 状態突破していくシュート

ロングシュート

防御者からつシュートとした

ミドルシュート

防御者間からつシュートとした

ステップシュート

防御者上、防御者間から両足いた つシュートとした

ランニングシュート

防御姿勢らせ、上からスタンディングで つシュートとした

○ゴールエリアライン付近からのシュート

カットインシュート

フェイントを駆使、防御間りながらライン からつシュートとした

ポストシュート

防御間でボールを保持ゴールエリアラインか らのシュートとした

サイドシュート

敵陣角度のないサイドエリアからのシュートと した

速攻

防御時からボールを獲得、素早いスタートで 防御隊形攻撃展開とした

7スロー

らかな得点チャンス相手チームのプレー ヤーやチーム役員、競技関与していない 妨害したなどにえられたスローとした

3

.結果

リオデジャネイロオリンピックアジア予選、日本 代表のシュートの割合1したディスタンス シュートの割合42.6%、カットインシュートが10.6 であった。韓国代表のシュート割合2した ディスタンスシュートの割合27.9%、カットインシュー トが20.9であった

3東女体大全日本学生選手権決勝のシュー 割合したディスタンスシュートが64.4%カッ トインシュートが8.9%であったこのことから、攻撃 中央エリアにっていることがコートバランス 使いきれていないことがわかる

n=43

ディスタンス シュート 42.6

カットイン シュート 10.6 ポストシュート

10.6 10.6速攻

7m 14.9

シュートサイド 14.9

n=43

ディスタンス シュート 27.9

カットイン シュート 20.9 ポストシュート

9.3 速攻14.0

7m 16.3

シュートサイド 11.6

n=45

ディスタンス シュート 64.4

カットイン シュート8.9 シュートポスト

6.7 速攻17.8

7m 2.2 シュートサイド

0

1 日本代表のシュート割合

2 韓国代表のシュート割合

3 東女体大のシュート割合

(3)

4にチームのシュート成功率した。全体 日本代表44.7%、韓国代表81.4%、全日本学 生選手権決勝東女体大46.7であったディス タンスシュートでは日本代表30.0%、韓国代表 91.7%、東女体大24.1であったカットインシュー

トでは日本代表60.0%、韓国代表84.6%、東 女体大75.0であったこの結果から韓国代表 ディスタンスシュートの成功率めていことがわ かる

5韓国代表東女体大平行パ スからの シュートをした。韓国代表踏切からゴールライ 到達までの時間0.82、東女体大0.93

であった。韓国代表ゴールまで9距離 があるが、防御間シュート動作防御 、防御がるにシュートを んでいた。東女体大ゴールまで10距離 防御との間合いをくとり、防御者1対応、防 げさせシュートをんでいた

6にクロスパスからのシュートをした。韓国代 踏切からゴールラインライン到達までの時間 1.11、東女体大1.04であった。韓国代 ポストプレーヤーが防御、横空間

75.0 84.6 60.0

東女体大 韓国 日本

カットイン シュート ディスタンス シュート

全体

0.0 100.0

(%) 75.0 50.0 25.0

24.1

91.7 30.0

46.7

81.4 44.7

4 チーム別シュート成功率

5 平行パス局面

左)韓国代表 ゴールライン通過まで約0.82 右)東女体大 ゴールライン通過まで約0.93

6 クロスパス局面

左)韓国代表 ゴールライン通過まで約1.11 右)東女体大 ゴールライン通過まで約1.04

(4)

獲得していることを判断、防御者1してポス トプレーヤーとシューターの2攻撃している。東 女体大とのゴールライン到達時間0.07とほぼ がないことで、踏りから素早動作防御 、利腕側かしていることがわかる。東 女体大、同じくクロスプレーから9位置 、防御2しパサーのセンタープレーヤー とシューターの2攻撃していた

7韓国代表のステップシュートをした。両足 いた状態のシュート動作からゴールライン 到達までの時間0.97であったステップ動作 のボール保持する左足、右足 防御間空間があることで、右足をゆっくりステップ 、防御けていた

8にフェイント動作からのシュートをした。韓

国代表、踏切からゴールライン到達までの時間 1.46、東女体大1.84あった。両者ともに ボール保持足右足のインステップキャッチにより 左足反動使、素早防御間踏切っている 防御られることでシューターの背中側から防御 空間ができることでゴールの左右にシュートが ちこめる状況っていることがわかる。韓国代表 フェイントの位置りの位置距離があり 1歩幅、踏空中のバランスが いことゴールライン到達までの時間では、約0.38 秒早かった。一方東女体大フェイント位置 10、踏りまでの歩幅、距 のあるシュートにより、防御側のカバーリングはな シュートのみのチャンスであった

7 ステップシュート局面 韓国代表 ゴールライン通過まで約0.97

8 フェイント局面

左)韓国代表 ゴールライン通過まで約1.46 右)東女体大 ゴールライン通過まで約1.84

(5)

4

.考察

リオデジャネイロオリンピックアジア予選、日本代 表、韓国代表のシュート割合では、韓国代表 御隊形がゴールエリアライン付近中心防御する ゾーンディフェンスであったことで、日本代表 上、防御間からのシュートを多用ポストプ レーをいながらサイドエリアまでの展開 れていることがえる。一方韓国代表ディスタ ンスシュートをいながらもラインからのカットイン シュートポストシュートサイドシュートでコート 使った攻撃バランスを重視していることがされ

東女体大全日本学生選手権決勝のシュート割合 では、攻撃中央エリアにコート全体使いき れていないことは、相手チームに対策されていること える。攻撃最終局面時ポジションからバ ランスくシュートを多用されると防御隊形がる

空間くなることで、防御者個人負担かり カバーリングがれることなどにより防御間からのディ スタンスシュートカットインシュートが可能となり 攻撃有利条件せることが明確になった

チームのシュート成功率では、韓国代表のディ スタンスシュートの成功率めていことがわか 。日本代表、東女体大比較すると6割以上 、得点割合をみても3割以上確率いディス タンスシュートで得点をあげていたゴールライン からの得点4割以上、全体8成功 ることからどのポジションからでも得点 れるシュートえるそしてゲームを優位 ぶために無理速攻試行せず、遅攻時攻撃 中心であるバックプレーヤーがシュート局面熟知 、防御さぶりゲーム展開していることがえた 日本代表女子、東女体大ディスタンスシュートか らの攻撃展開、一番ポジションのシュート成功 めることが必要であることがわかった。本学 おいてはディスタンスシュートめるトレーニン グが今後研究課題である

韓国代表東女体大平行パスからのシュートで 、踏位置9m以上であってもシューター

ボール保持前から防御状況確認ボー 保持位置からボールリリースまでの 動作必要であることがされたそしてシューター 防御者11状況により、防御利用する ことでゴールの両角にシュートが可能となることが

された

クロスパスからのシュートではシューターは、防 接触されることを予測、斜めの角度、横 方向ることで、自分背中側防御位置 させることでゴールの両角にシュートをちこめるこ とが可能となる。踏りから素早動作 、利腕側かすことは、防御者 、利腕側からボールをリリースすること ゴールキーパーからるとブラインドとなり、反 れることが推察される。防御者、得点 られないようにシュートブロックシュートコースを することからシューターとポスト、防御位置関 明確にしシューターの位置、リリース ポイントのトレーニングによりシュートめること ができるとえられる

韓国代表のステップシュートではステップ動作 のボール保持する左足、右足、防御 空間があることで、右足をゆっくりステップし 防御けているこのことで、防御者がゴール 左側ゴールキーパーが右側連携るこ とからシューターは防御側左側からボールをリリー スしゴールキーパーからるとシューターがブライ ンドになり体勢されていることがわかるパスか らの場合、空中またはくと同時にボール 保持した歩数0えることで、左利きの 場合、左足でボール保持することで、右足、左足、

右足歩数使えることから、次右足でステッ プシュート、防御者との位置関係でジャンプシュート シュートフェイントが可能になることがわかる。絶 防御間からシュートをうことは、基本のステップ ワークが、日々ねであることの重要さが

できる

フェイント動作からのシュートでは、韓国代表 フェイントの位置りの位置距離があり1

歩幅。踏空中のバランスが

(6)

ゴールライン到達までの時間いことからフェ イントからの動作ゴールキーパーの 位置取りがれることでゴールキーパーとの きの優位、防御のカバーリングで数的優 などの複数のチャンスをっていることがえた 東女体大フェイント位置からりまでの歩幅 、踏位置防御間ではないことで、距 のあるシュートとなり、防御側はカバーリングする 必要がなくシュートのみのチャンスでるこのことか 、攻撃者1わねばならないのはシュート であるがフェイント動作時防御者との間合いの 数的優位りながら、多くのシュートチャンスを ることで攻撃力があがることがえられるフェイン トステップの基本動作とボディーコントロール、筋力 体幹さが重要であることがわかった

5

.まとめ

本研究ではリオデジャネイロオリンピックアジア 予選、第51回全日本学生選手権大会のシュート 比較、攻撃特徴とディスタンスシュートの について調査、以下所見

世界トップレベルの韓国代表のシュート成功率 非常、攻撃中心であるバックプレーヤーの ディスタンスシュートラインのカットインシュート ポストシュートサイドシュートのコート全体からの シュート必要である

ディスタンスシュートは、防御状況認知ボー 保持位置、保持時のもらい方、踏位置、ジャ ンプする方向、素早いシュート動作、防御接触、

非接触時のボールリリースの仕方、タイミングが であること

フェイント動作からのディスタンスシュートは、踏 歩幅くすることで、防御わすことが 可能となり、攻撃チャンスが、数的優位 ること。踏歩幅くする、踏 重心移動くし、防御がる前、上 利用してブラインドにシュート動作 であること

ディスタンスシュートの成功率めることで、無

速攻試行する必要性がなくなることがわかっ

6. 付記

本研究、平成27年度東京女子体育大学実践 研究活動補助費、個人奨励研究活動費による研究 成果一部である

引用・参考文献

1. 女子ハンドボール競技における日本代表チーム とヨーロッパ諸国代表チームの攻撃様相 ―特にシュート場面について―.山田永子.

大西武三.中川昭.スポーツ方法学研究23.

pp. 1 13, 2010.

2. 12回世界女子ハンドボール選手権でのゲー 分析―世界における日本女子ハンドボー ルの現状課題―.筑波大学運動学研究13.

pp. 41 49, 1997.

3. ハンドボールにおけるゲーム分析―2005年世 界選手権における男女日本チームの特徴―.岡 本大.吉田久士.国士舘大学体育研究所報.

24, pp. 93 96, 2005.

4. ハンドボールにおけるジャンプシュートの分析 的研究.宮崎義憲.東京学芸大学紀要5部門 33. pp. 211 220, 1981.

5. i Analyzeス ポ ー ツ ビ デ オ分 析ア プ リ Winning EdgeApps, lnc. 2013. http://www.

winningedgeapps.com/

6. からウロコのシュート術.グローバル教育出版 社.東京.pp. 10 63, 2014.

7. 空中での投・打運動におけるボール加速のメ カニ ズムエネルギーフローに着目して.東 京女子体育大学女子体育研究所所報第3 pp. 67 79, 2009.

8. 公益財団法人日本ハンドボール協会.レフェ リーハンドブック2015.日本ハンドボール協会.

p. 19.

9. 公益財団法人日本ハンドボール協会.競技規 2015.日本ハンドボール協会.p. 4.

図 4 にチーム 別 のシュート 成功率 を 示 した 。全体 の 日本代表 は 44.7 %、韓国代表 は 81.4 %、全日本学 生選手権決勝 の 東女体大 は 46.7 % であった 。 ディス タンスシュートでは 日本代表 が 30.0 %、韓国代表 が 91.7 %、東女体大 が 24.1 % であった 。 カットインシュー トでは 日本代表 が 60.0 %、韓国代表 が 84.6 %、東女体大が75.0%であった。この結果から韓国代表 のディスタンスシュートの成功率が極めて高 いことがわかる。

参照

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