学 位 論 文 の 要 旨
所 属
三 重 大 学 大学院医学:系研究科 甲 生 命 医 科 学 専 攻 地 域 医 療 学 講 座
地 域 医 療 学 分 野
主論文の題名
Important Clinical Featmes of Japanese Spotted Fever
主論文の要旨
[
背最 1
氏 名
一 重 大 学
向 f'・ 主 、 み丹
野 口 正 満
日木紅斑熱は1984 年馬原医師 らにより初めて報告がされた。 日木紅斑熱は主に
4月から
11月の暖か い季節に発生する。南西と中日本の太平洋側の暖かい地域で発生し,日本海側や斡国でも報告があ
る 。 三重県では,宮川以南で報告があり,その中に南伊勢町も含まれる。
2007年5 月から
2015年
1月までの8 年近い期間に円本全国で1,276 件 , 三重県で2
77件 ( 全国の2
1.7%) , II町 立南伊勢病院で5
5件(全国の
4.3%)の報告があった。日本紅斑熱は
R.japonica (Rickettsia japonica) によって引 き起こされる。ヒトは病原体を持ったダニに刺 され,およそ
2日 から
8日 後に発症する。日本紅斑熱 の古典的三徴候は,高熱,紅斑,ダニ
l度傷後姉皮である。重症例や死亡例の報告もある。本研究の
目的は, 日本紅斑熱の早期診断と治療のために有用な新たな所見を明確にすることである。
[ 方法 1
2007
年5 月から
2015年
1月までに町立南伊勢病院で診断した日本紅斑熱5
5例について調査を行った。
診療録より ,初診時から治療終了までの症状,所見,検査結果について後ろ向きに調査した。
日本紅斑熱の確定診断は
R.japonicaに対する抗体価の検出,もしくは,血液または痴皮サンプル からの
PCR(polymerasechain reaction) 法による
R japonicaの
DNA(deoxyribonucleicacid) の 検出を以て行う。確定診断のための検査は外部機関, 三重県保健環境研究所に検体を提出して行っ
た。
[
結果]
年齢の中央値は77 歳(24 歳〜92 歳)で あった。8
1.8%の患者を入院にて管理した。8
0.0%の患者が
発症から5 日以内に来院していた。発症から初診までの聞に5
2人で発熱を認めた。発熱も紅斑もみ
られない患者が
l名あった。入院管理し,解熱療法を行った45 人のうち,
64.4% (29人}が弛張熱
であった。臨床経過中に発熱を認めなかったものは3 例。
84.4%の患者が解熱療法開始から5 日以内
に解熱した。来院時,ほとんどの患者は意識清明であったが,
3名は軽度意識障害があり,
l名は認
知症であった。初診時,ほとんどの患者で紅斑を認めた。
CRP(C‑reactiveprotein) は測定したす
べての症例で上昇していた。アレノレギ一反応を示した2 例を除けば,すべての症例で好殴球減少を
認めた。木研究の中で,重症例は
2例で,
lf列はD
IC(disseminatedintravascular coagulation) 合 併,もう
l例はたこつぽ型心筋症を発症し死亡した。
[