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論 文 内 容 の 要 旨

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Academic year: 2021

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様式第5号(第 9条関係)

論 文 内 容 の 要 旨

報告番号 氏 名 森 本 千 裕

Sound noissimsnart by cegalitra niotcdunco ni eht rae htiw citorbif larua aiserta

軟組織による外耳道閉鎖症例での軟骨伝導

論文内容の要旨

【はじめに}

軟骨伝導とは音が耳軟骨を通して内耳に伝えられることであり、軟骨伝導を用いた補聴器は骨導補聴器 に代わり得るものとして 2004 年に細井により考案された。軟骨伝導補聴器は気導補聴器の装用が難しい 外耳道閉鎖症への適応が期待されている。軟骨伝導はこれまでの検討では特に外耳道が軟組織で閉鎖し ている例で、効果が大きいことが分かっている。この理由としては、軟骨の振動が軟組織を通して耳小骨、内 耳へと伝わっている可能性が考えられる。軟組織による外耳道閉鎖症の CT 所見から、その閉鎖の状態を 評価し軟組織と耳小骨の接続が軟骨伝導の闇値にどのように影響を与えているかを検討した。

{方法】

対象は外耳道が軟組織で閉鎖している外耳道閉鎖症6耳で、内訳は外耳道癌術後が4耳、先天性外耳 道狭窄症の術後性狭窄が1耳、後天性外耳道閉鎖症が1耳である。軟骨伝導の関値測定を行い骨導闇値 と比較した。周波数は5.0124kHz で測定した。軟骨伝導関値および骨導闘値の校正は人工マストイド を使用し、IS0389-3 に従い聴力レベルなどを算出した。軟骨伝導振動子は耳甲介腔に引っ掛けて、また 術後の状態で、耳甲介腔がなく引っ掛けられない場合は耳珠にテープで、固定した。また聴力関値と CT 像の結果を併せて検討した。

【結果

I

CT 画像では軟組織と耳小骨の接続がない患耳が2 耳あり、あとの4 耳は接続していた。軟骨伝導闘値と 骨導関値を比較すると、軟組織と耳小骨の接続がない患耳では 0.5kHz において軟骨伝導関値が有意に 低値であり、24kHz で、は骨導闘値が有意に低値であった。一方、軟組織と耳小骨の接続している患耳で 5.01kHz では軟骨伝導で関値が有意に低値で、 2kHz では両者に明らかな差を認めず、 4kHz では骨 導闘値が有意に低値であった。

【考察】

軟組織が耳小骨に接続している患耳では中・低周波数の音は骨導関値よりも軟骨伝導で効率的に伝わ っていた。このことは中・低周波数では軟骨からの振動が軟組織を経由して耳小骨へと伝わり、内耳に到達 する経路が存在していることを意味する。軟骨伝導補聴器のために開発されたトランスデ、ューサーは骨導よ りも軽量で小型であり、固定に必要な力は骨導よりも小さく装用感に優れている。この優れた装用感と今回 の結果より、外耳道の軟組織と耳小骨の接続のある外耳道閉鎖症では、軟骨伝導補聴器は骨導補聴器に 優る補聴手段として期待できる。

参照

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