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理科教育における観察の機能に関する 実験的研究(第十報)

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(1)

理科教育における観察の機能に関する

実験的研究(第十報)

一金魚の運動の観察について一

自然科学教育研究室 高  野  恒  雄

§1.緒   云

§2.調査方法   、一

(1)調 査 対象

②観 察方法

(3)採 点 基 準

§3.調査結果と考察

(1)観察記録の実例

②観 察得 点

⑧ 各観察点の観察率

(4)学業成績,知能との相関

§4.結   び

§1.緒   言

本研究の第九報までにあつかってきた観察は,単独観察,比較観察のいずれの場合に も,その観察対象は物理的,化学的現象であるか,生物の場合は植物であった。そこで本 第十報においては,観察対象の領域を拡張するため変化させて,動物の場合についてしら べ,その観察機能を分析してみたのである。

観察対象が動物の場合,まず動物の形態の観察が考えられるが,これは植物の観察の場 合と機能的にかなり似てくる面が強いと考えて,この場合は動物特有の「運動」の観察に 焦点を絞って調査し,考察してみたわけである。

具体的には,観察対象として金魚を選び,水そうの中における運動の状態をよく観察さ

せるという方法で,小学生を被検者にして調査し,その観察機能の特ちょうを明らかにし

た。動物の中で特に金魚を選んだ理由は,準備しやすいものてあること,水そうというあ

まり大きくない一定の容器の中で運動を観察できるものであること,金魚は魚の中でも泳

ぎ方が緩漫な方なので「運動」の観察が比較的容易であること,などである。

(2)

§2. 調 査 方 法

(1)調 査 対 象

茨城県西茨城郡岩間町立岩間第一小学校,4年生48名,6年生52名,計100名。

(2)観 察 方 法

まず観察対象の金魚はワキンを使い,大きさは大体4〜7cm程度のものを選んだ。直 径約25cm,深さ約12cmの丸形水そうに8分目位まで水を入れ,その中に2匹ずつ入れ た。1つの水そうに2匹入れた理由は,いろいろな種類の運動を観察するのには1匹だけ では観察時間中一・度もみられない運動の仕方が出てくる可能性を考えて,安全をとったの である。こうすると2匹の金魚の相互の交渉も観察の対象になると一応考えられるが,実 際には観察の偶然性が強く,考えに入れなかった。また観察も徹底させるためには,1つ の水そうを観察する被検者の人数は,できるだけ1人がよく,多くても2人に止める必要

がある。

失際に被検者に観察させるときは,まず黒板に金魚の形態図を書いて,ひれの種類,づ なわち,むなびれ,はらびれ,せびれ,しりびれ,おびれの各名称を説明した。

つぎに,金魚の運動について,できるだけ徹底した観察をするように要求し,さらにわ かりやすくするために,つぎのような意味の説明を,学年に応じて板書によって与えた。

「どんな泳ぎ方のとき,どのひれが,どのように動くかなど,じっと観察して,できる だけたくさん,みつけだして,かいてください。」

この説明は,ひれの動きばかりを強調しているようにもみえるが,観察のきっかけを小 学生に与えるには,最もわかりやすいので,このようにしたのである。

観察時間は30分にした。

(3)採 点 基 準

金魚の運動の観察を与えられた条件において徹底して行ったら,いかなる観察点が見出 されるかを,筆者を中心とする数名の観察によって,つぎのように決定することができ た。まず見出しうる観察点の各々の要点を表に示すと,第1表のようになる。

第1表によって各観察点は大体要約されているが,そのうちいくつかの観察点について さらに補足すると,つぎのようになる。

まず観察点1の「静止の状態」であるが,これは金魚の「運動」ではないので,採点基

(3)

第1表 金魚の運動の観察点

騰止の状態1隷階なびれとおびれを・ゆるやかに動かしつり凝       1

② 前進する と き

(3)後退するとき Pむなび搬互に前方にかき,おびれを左右に蹴せる.

㈲ 左に曲 る と き

套のむなびれをはげしく,右のむなびれをゆるやかに動かし,せびれおよび体を左の方にわん曲させる。

㈲右に曲る と き

右のむなびれをはげしく,左のむなびれをゆるやかに動かし,せびれおよび体を右の方にわん曲させる。

(6)水そうの縁を回るとき

(7)上昇する と き  両方のむなびれを交互に後下方に動かし,体をななめにして,上       昇する。       1

⑧ 下降する と き       r 頭をさげ,両方のむなびれを後上方に動かし,下降する。

      ;

H 動くはやさと泳ぎ方1はやいときは・ひれおよび体を大きく・はげしく動かし,おそい      1ときは,ひれを小さく,ゆるやかに動かす。

準からは除いた方がよいという考えも成りたちうるのであるが,「運動」をよく観察する ためには必然的に「静止の状態」の観察をするようになることを考えて,1つの観察点に

したのである。

観察点6の「水そうの縁を回るとき」の金魚の運動は,観察点4の「左に曲るとき」あ るいは観察点5の「右に曲るとき」の運動の一種であるともいえるが,丸型水そうの中で 金魚が「水そうの縁を回るとき」の運動は,連続的に滑らかに行う回転であって,単なる

「曲る」運動とは一応別に,採点基準の中にふくめてよいのではないかと考えたのであ

る。

観察点7の「上昇するとき」および観察点8の「下降するとき」の運動についての第1 表の記述は,その代表的な運動の仕方であって,このほかに,体をななめにしたり頭をさ げたりしないで・水平のまま,ひれもあまり動かさず,上昇あるいは下降する場合があ る。したがって,このような場合の運動の記録をした被検者についても,観察点7あるい は,観察点8を観察したとみなして採点を行った。

観察点9の「動くはやさと泳ぎ方」は,金魚がはやく動くときとおそく動くときの運動 の仕方を比較観察して見出す観察点(この場合は1種の相異点といえる)であるが,全体 としては単独観察である金魚の運動の観察における,一つの部分的な比較観察であること

になる。   、

以上で合計9つの観察点が見出されるのであるが,これ以外にも2,3の特殊な観察点

(4)

は観察しうる。しかし,これらはそれぞれつぎのような理由によって,採点基準からは除 外したのである。

まず,金魚が運動中に,場合によっては,やや左横あるいは右横に体を傾斜させるとき があるが,このことは一般に,観察しうる頻度が少なく,全被検者に観察を期待すること は不当であると考えて除外した。

つぎに,金魚にえさを与えるときは独特の運動をするが,これは特殊な場合についてで あるから,条件統制の都合からも除外した。

それから,1つの水そうに2匹の金魚を入れてあるために,時折みられる相互の交渉に ついては,前述のようにその偶然性の故に除外した。

このような事情によって,結局は第1表の9つの観察点になるわけであるが,この9つ の観察点のうち1つの観察点を見出し記録することができた場合,これまでと同様これを 仮に1点の得点とすると,各被検者のこの観察において見出すことができた観察点の数を 点数であらわすことができるわけである。実際に採点する場合には,各観察点を前記のよ

うな表現で記録しなくても実質的にその観察点を認めているとはっきり判断できるときに は,これを得点に入れ,表現力によるファクターをできるだけ除くようにしたのである。

金魚の運動は比較的緩漫であるとはいっても,動物の運動である以上,かなりとらえにく い面があることは事実なので,この点についてはこれまでの観察の場合よりも,一層留意

しなければならないといえる。

§3. 調査結果と考察

(1)観察記録の実例

被検者は金魚の運動の観察を具体的にはどのように行っているかを,個別杓にみるため に,実際の観察記録をあげてみる。

まずはじめに,4年生の男子児童のものをあげる。学業成績は5段階法で全教科3,理 科4である。

「はやくまえへおよぐときは,むなびれをうしろにふって,おびれをはやく左右にふって,およぎ ます。おそくおよぐときは,ゆっくりひれをふります。

うしろにもどっていくときは,はらびれをまえにふって,うしろにもどります。

上にあがるときは,せびれをふって,むなびれを左右にふって,おびれをよこにふって,のろく あがります。

じっとしているときには,むなびれをうしろまえに,すこしふって,おびれのさきを,すこし左 右にふって,うこかないでいます。

下にさがるときは,せびれを左右にふって,おびれをまげて,下にさがります。」

(5)

この記録は,観察の順序や表現には乱れがあるが,4年生にしてはかなり微細にわたっ て,よく観察しているといえる。前述の採点基準で採点すると,観察点1,2,3,7,

8,9を見出していることになり,観察得点は6となる。

つぎは6年生の女子児童の観察記録である。学業成績は全教科,理科ともに3である。

「じっとしているとき(むなびれを,すこしうごかしている。おびれも左右にまげて,うごかない でいる。)

ゆっくりおよいでいるとさ(おびれと,せびれと,むなびれをゆっくりうこかしている。)

はやく前へおよぐとき(しりびれと,おびれと,むなびれと,せびれを,はげしくうこかす。さ らにおびれは,左右にもうごかす。)

うしろへもどるとき(むなびれを前にうこかす。おびれは,ふわふわさせている。)

下へさがるとき(おびれを上にあげて,むなびれをうごかして,さがる。)

上へあがるとき(はらびれと,むなびれをうこかして,あたまを上にしてあがる。)

右へまわるとき(右がわのむなびれをうこかし,おびれもまげて,からだを右にまげる。)

左へまわるとき(むなびれと,はらびれをうごかして,左へからだをまげる。)」

この記録は,表現がやや微妙であるが,金魚の泳ぎ方とそのときの体の動きとを,かな りよく整理して記述している。採点基準で採点すると,観察点1,2,3,4,5,7,

8,9を見出していることになり,観察得点は8となる。観察点6(水そうの縁を回ると き)だけが見出せなかったわけで,すぐれた観察といえようQ

以上,2つの観察記録をあげたが,金魚の運動の観察記録について一般的にいえること は,被検者によって表現がいろいろに変化し,解釈がなかなか微妙になることである。こ れは動物の運動の観察であるためのあつかいにくさといってよいであろう。したがって,

実際に観察記録の評価をするときは,かなり洞察三勺に被検者ののべようとしているところ をくみとり,確認していく必要があるわけである。

(2)観 察 得 点

金魚の運動の観祭得点と人数との関係を,6年霊と4年主について図云すると,第1図 のようになる。       第1図観察得点分布

第1図から,4年生の場合の人数の山は   3叶

1       魯圭  4罪i主

得点2にあり,6年生の場合の山は得点4  人

@       20

にあることがわかる。4年生の最高得点は       数

U澱低得点は゜であり・砕生の最高は 房,。

 ,      \      、

^         、ノ      、       、       し       、        、

       )

W,最低は2である。それぞれ2点の差を

、、、

示しており,したがって6年生に比べて,   o

、    A A   !  、

A !!     、、

0    /   2    3    4    5    6    7    3    9

低得点者は減少し,高得点者は増加してお         観察得臭

(6)

り,全体的に得点上昇をみせていることになるわけである。

つぎに,被検者の平均観察得点を求めてみると,第2表のようになる。

第2表平均比較観察得点の比較 この表から,男女全体としては,4年生の平均観

「\

4年生 6年生 6年生 察得点が2.25であるのに対して,6年生は4・85とな 4年生 り,比率は2.16倍であることがわかる。ここに金魚

男12・36i 4・69旨・99

の運動の観察の特ちょうが,でているように考えら 女12.15 5.00 2.33

i れる。

全体12・2514・85i 2・16

まず,平均観察得点が4年生,6年生ともに,か 女/男 。・9111・・71

なり高いことである。第八報のサクラとクリの葉の 比較観察においても相当高い平均観察得点を示したが,それと同様に相当の高得点である

といえる。見出しうる全部の観察点が9つであることを考えると,6年生などは,相異点 が16もあるサクラとクリの葉の比較観察の場合(平均得点は5.41)よりも,さらに高得点 であると考えられる。これまでに本研究においてあつかってきたヨウ素の観察,水素の観 察,ヨウ素と塩化アンモニウムの比較観察などと比ぺると,さらに相当程度高い得点を示

しており,いいかえれば,かなりやさしい観察であるといえるわけである。

この理由としては,まず金魚の運動の観察は,サクラとクリの葉の比較観察とともに,

観察対象が日常生活においてありふれたもので,十分みなれているものであるということ が考えられる。またこれらは教材の中にも出てくるものであることも,一因といえよう。

もちろん教材には, この調査におけるような金魚の運動のくわしい観察はふくまれない が,親しみの多い対象であることは事実である。

第2表にあらわれている,金魚の運動の観察におけるもう一つの大きな特ちょうは,6 年生と4年生の平均観察得点の比率が2・16という非常に大きい値を示していることであ る。これまでのいくつかの観察においては,これほど大きい年令差の比率を示したことは なかった。この理由として考えられるのは,金魚の運動の観察はむずかしいとはいえない が,どんな泳ぎのときには,ひれおよび体の部分をどのように動かすかという・一つの「

関係の把握」が必要であることである。その意味ては,金魚の観察というみかけの平易さ

にもかかわらず,関係の把握という思考作用を必要としているのである。そのために年令

差が大きくあらわれるのではないかと考えられるのてある。すなわち,4年生の観察記

録をみてもわかるが,一般にひれおよび体の動きの方に注意を向け,個々の動作を現象的

に散漫に記録していく,いわゆる盲目的観察とでもいうぺき傾向が強く,どんな泳ぎのと

きにどういう動作をするかという「関係」の観点から観察を進めることが,比較的少ない

のである。それが6年生になると,かなり観察記録がまとまって整理されて,関係的にな

(7)

ってくるわけである。このように観察に思考作用の要素が多く入った場合は,年令差が大 きくなると考えられるのである。

それから第2表において,平均観察得点の女子と男子の比率をみると,4年生は男子の 得点の方が高く,6年生は女子の得点の方が高いが,いずれも1付近の値で大きい差はな

く,特別の意味は存在しないと考えられる。

(3)各観察点の観察率

金魚の運動の観察において見出しうる9つの各観察点について,その観察点を見出した 被検者は全体の被検者の何%にあたるか(観察率)を,4年生と6年生の場合を比較的に 示すと,第3表のようになる。

第3表 第3表から,大体においてはもちろん,

観察点

4 年 生 6 年 生 各観察点について6年生の方が4年生より

番 号 観察率(%) 観察率(%)

4 年 生i も観察率は高いことがわかるが,その程度

1133・3i 84・司 2・54 には相当の差があり,また中には逆に低い

2        75.0        96.2        1.28

ものもある。また各観察率における4年生

3         45,8         69.2  ・      1.51

1

と6年生の年令差の大きさは,6年生と4

4 4・2123・引 5・5・1 5 4・2 42・311…7,

61 ・・21 3・8}・・9・}

まず,各観察点の観察率を比較してみる

[      1

と,観察点2(前進するとき)の観察率が

7i 25・・i 46・2 1・851

8

      1 堰@8・4 385 4・53 特に高く,4年生,6年生とも最高であり,

一 9一』一一一一一一一

@ 12…18・・813・231

観察点6(水そうの縁を回るとき)の観察 率が最低であることがわかる。

観察点2が特に観察率の高いことは,いろいろの運動の中で最も代表的なものは「前進

」であると考えられるから,多数の被検者が観察したことは,当然といってよいであろ う。また観察点6は,9つの見出しうる観察点の内で最も特殊な運動の仕方であると考え られるので,その意味で観察率が最低になるのは自然である。

ここで興味のあることは,この観察点6につ、)で,観察点4(左に曲るとき)および観 察点5(右に曲るとき)が観察率の低い事実である。この3つの観察点は,いずれも「曲

る運動」である。したがって,「曲る運動」には最も注意が行さとどかず,観察が不徹底

であることが示されているのである。ただここで注意すべきは,単に「曲るとき・」はどう

するかを極めて漠然と指摘する者は案外多いのであり,4年生の全被検者の29.2%,6年

生の30.8%がそれである。すなわち, 「左に曲るとき」と「右に曲るとき」というふう

(8)

に,分析的に明確にとらえることが,できないているわけである。

これに対して,観察点2とともに観察点3(後退するとき)は観察率高く,「前後の運 動」は最も観察しやすいものであることがわかる。

また観察点7(上昇するとき)および観察点8(下降するとき)の観察率は中程度であ って,以上から,「上下の運動」の観察は「前後の運動」の観察より劣り,「曲る運動」

の観察よりよくなされることが結論できるのである。

このように3種の金魚の運動形態が,観察率の大きさにもはっきりした差をもってあら われるのでちり,観察のしやすさが「前後の運動」,「上下の運動」,「曲る運動」の順 になるということは,興味のあることに思われる。

さらにこの3種の金魚の運動形態について,少し立ち入ってみると,「前後の運動」に おいては「前進」の観察の方が「後退」の観察より観察率が高く,「上下の運動」におい ては「上昇」の観察の方が「下降」の観察より高く,「曲る運動」においては「左に曲る

」場合の観察の方が「右に曲る」場合の観察より高いのである。すなわち1対の運動にお いても,観察率の高低がはっきりしているわけである。そして「前進」が「後退」より,

「上昇」が「下降」より観察されやすいのは自然に解されるが,「左に曲る」場合が「右 に曲ろ」場合より観察されやすい(4年生においては観察率が等しくなっているが)のは 興味深いことである。

つぎに,6年生と4年生の観察率の比の形で示した年令差についてみると,観察点5が 10.07で特別大きい比を示し,ついて観察点4が大さい比になっている。この2つの観察 点は,前述のように観察率は低いが,年令差は最も大きいわけである。

ここで興昧のあることは,観察率の年令差の大きさからみると,観察点6を例外とすれ ば,前述の3種の運動形態についての観察率の順位と全く反対に,「曲る運動」の観察が 最も年令差大きく,ついで「上下の運動」, 「前後の運動」の観察が最も年令差小さくな ることである。

また3種の運動形態について,少し立ち入って個々の観察点の年令差をみると,やはり 前述の観察率の順位とは全く反対に,「曲る運動」においては「右に曲る」場合の観察の 方が「左に曲る」場合の観察より年令差が大きく,「上下の運動」においては「下降」の 観察の方が「上昇」の観察より大きく,「前後の運動」においては「後退」の観察の方が

「前進」の観察より大きいのである。

したがって,一般的には観察率の低い,いいかえれば観察しにくい観察点ほど,年令差

は大きくなるといってよいであろう。

(9)

(4)学業成績,知能との相関

金魚の運動の観察得点とこれらの間の相関係数を求めて整理すると,第4表のようにな

る。

第4表 相 関 係 数 第4表から,いずれの場合においても4年生,6年

\一_4年生に年生1 生ともに+の相関があることがわかる。そして全体 全翻成績1+・・631+・・24 的に4年生の方が6年生よりも相関が高い。このこ 理科成副+・・63+・・17 とは,一般に相関は低学年ほど高いというこれまで

1知 能 +・・54+・・421      一

の傾向と,全く一致するのである。

§4∫結   び

以上は,金魚の運動の観察における観察機能について調査を行い,その結果を分析した ものであるが,動物特有の運動の観察におけるいくつかの特ちょうを明らかにすることが できた。今後はさらに別の分野にも取材した観察の調査を行い,観察機能のより深い分析 をしていきたい。

終りにのぞみ,本研究における調査に便宜をはかられた茨城県西茨城郡岩間町立岩間第 一小学校の職員の方々に,心から感謝の意を表する。 なお調査における被検者の条件統 制,採点基準の作製などに,筆者の妻,高野みち子(上記岩間第一小学校教諭)の手をわ ずらわした。

〔後記〕本研究は昭和34年10.月1日,日本理科教育学会,第九回全国大会(於山形大学

教育学部,山形市)において,講演発表してある。

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