白糠養護学校 校内研究 小学部個人のまとめ
( 小 学 部 ) 1 本年度の校内研究を行ってきて、キャリア教育の視点を授業に取り入れることができましたか。
○できた
・ややできたと思う。(「からだ」)
・できた。特に意識した単元:遊びの指導「おまつりごっこをしよう」
総合的な学習の時間「漁師さんになろう」「魚屋さんの仕事」
・今までよりは意識して取り入れることができた。遊びの学習の「忍者の修行をしよう!」という単元 で取り組んだ。
・できた。遊びの指導において「自己紹介/お仕事のお手伝いをしよう!」の単元で普段関わりの少な い人とのコミュニケーションや仕事内容を知る活動を通し、「とりくむ」「かかわる」力の育成を目指 した。
・できました。特に、音楽の授業の冬を楽しむ「身体表現」と「歌唱」と「器楽」という単元で意識し ました。
・できた。生単・自活(個別)の内容を、将来のことを考えて検討することができた。
・おおむねできた。自立活動「個別」の授業で、「かかわる」部分に重点を置いた学習内容を設定した。
2 キャリア教育の視点を意識した、実践例を教えてください。(1で、できたと回答した方)
・「からだ」の授業を通して本人が少しでも楽に生活できれば、様々な場面で活動がスムーズになると思 う。
・総合的な学習の時間「漁師さんになろう」
漁師さんの指導のもと、実際に網を引いて本物の魚を捕る(触れる)場面を設定した。事前の練習で 見通しをもち、何をするのかを理解することで自ら目を向け手を伸ばすことができるよう、教材の提 示では動作とかけ声を連動して楽しさを感じられるよう工夫した。本時では、児童が主体的に活動に 参加し、自ら漁師さんに話しかける姿が見られた。また、その後の学習でも自分から周囲の人に関わ ろうとすることが増え、遊びの指導「おまつりごっこをしよう」では、近くにいた清掃員さんを駒踊 りに誘うなど、視野を広げて関わりをもつ様子も見られた。
・遊びの学習の「忍者の修行をしよう!」という単元で、毎回の学習で子どもたちがどのようなことに 取り組むのかをわかりやすくしたり、シールやスタンプなどを使い、視覚的にもわかりやすくしたり、
友だちへの気づかいや事前の約束などを守るために頑張っている様子が見られたときには、積極的に 誉める場面をつくり、自己肯定感をもてるよう工夫した。
・遊びの指導の「自己紹介/お仕事のお手伝いをしよう!」の単元では、初めは自己紹介の声が小さか ったり、教員と一緒に行っていたが、練習を重ね、回を重ねるごとに大きな声で自信をもって伝える ことができるようになった。初対面の人に苦手さのある児童においても、自ら関わったり、握手をす ることができるようになった。(「とりくむ」「かかわる」を意識)
・音楽の授業の「身体表現」と「歌唱」と「器楽」という単元で、子どもの将来の生活の中で音楽を通 して、健康な身体を保ち、気分を高揚させたり、安定した心理状態で人とかかわることができる力を
・生単の「身の周りをきれいにしよう」において、自分で予定を立案、実施する力を付けるため、3回 の授業の中で、どの時間にどの道具を使って掃除をするか、計画をして毎時間自分で立てた予定を確 認しながら取り組むことができた。(「とりくむ」を意識)
日めくりカレンダーを使用し、自分で立てた予定表を確認しながら、学習に取り組むことができた。
・自立活動「個別」で、他者からの働き掛けを受け入れることに加え、自分から他者に働きかけること を目指し、本人から要求を引き出す場面設定をした。本人の好きな遊び(トランポリン、うた、絵本な ど)をし、途中で止め、本人が教師に視線を向けて声を出したり、教師の体に手で触れたりした際に、「も う1回したい?」「上手く伝えられたね」などと言葉をかけながら遊びを再開するようにした。繰り返す ことで、教師が本人の視界の外にいても、遊びが止まると教師を探して、いろいろな方向へ顔を向けた り、すぐに声を出したり、目線がすぐに合ったりするようになった。
4 PATH・ライフキャリアの虹・ICF関連図のいずれかを作成することで、児童生徒の20歳の 姿をイメージして事例研に生かすことができましたか。
○成果
・PATHの一番星も含めて、あらゆる場面(将来)で身体の健康が重要であることを再確認しながら、
対象児童の将来の姿もイメージしながら事例研を行えたと思う。
・PATHを使うことで、現状から未来の姿を予測し、今必要な力や伸ばしていきたい長所に目を向け 様々な学習の中で人と関わることを意識して授業構成をし、実践することができたのは良かったと思 います。
・PATHを作成するにあたり、将来の姿を考え、今から養うべき力はなにかを考えて、学習や日々の かかわりで意識して行うことができたと思う。
・PATHを作成する上で、「その子にとっての一番星」を考えることから、細やかな具体的な取り組み や目標について、色々な人と話し合い、意見を出し合いながら決めることができ、イメージもふくら んだ。
・PATHから導き出された、生徒の一番星を意識して授業の中で「音楽で冬を楽しもう!」という学 習を設定して曲に合わせて楽しく元気に身体表現、発声、打楽器をたたき、自己表現する授業を実践 することができました。
・PATHを作成する過程で、小学部の児童の将来の姿をみんなで検討することができた。その姿を実 現するため、小学部の段階で何ができるのか、何をするべきかを考えて生単、その他の授業で実践す ることができた。
・PATHを作成したことで、小学部卒業や中学部入学といった近い将来だけでなく、高校卒業後の遠 い将来へと考えを広げる機会となった。
○課題
・障がいの重い児童においては、PATHの作成に困難さがあった。
・児童の実態によってはPATHの作成が難しく、授業へつなげることが困難であった。
白糠養護学校 校内研究 小学部グループのまとめ
1 PATH・ライフキャリアの虹・ICF関連図から導き出した、児童生徒の20歳の姿をイメージ しながらグループの中で児童生徒の「今、育てたい力」「今、経験させておきたい教育内容」につい て話し合いをすることができましたか。
○成果
・PATHを作成して児童の将来の姿をイメージしながら、そのために「今、育てたい力」「経験させて おきたい教育内容」について話し合いを進めることができた。
・PATHを作る際に、20歳の姿や「ゴール」「一番星」などについて、グループで話し合いながら作 成できた。
・できた。様々な授業の中で取り入れることができた。
○課題
・プレゼンテーションでは、授業についてそれぞれの考えを話すにとどまり、フィードバックはできな かった。
2 実際の話し合いの内容を教えてください。(1で、できたと回答したグループのみ記入)
・普段の学校生活の様子を振り返りながら対象児童の好きなことや苦手なことを洗い出し、授業で補っ ていけることについて話し合った。また、将来の夢を達成するために「学校としてできること」につ いてグループでアイディアを出し合った。
・具体的な行動について、育てたい力と関連付けながら話し合った。
・「今、育てたい力」について、授業に取り入れた経緯やねらいについて確認した。
・PATHの通り。(関連する実態や学習内容を様々な視点からたくさん話し合った。)
・小学部段階で、意思表示が難しく、保護者からの聞き取りも難しい児童については、PATHの作成 に困難さがあった。
4 研究授業やプレゼンテーションを行うことで、対象の児童生徒の現在・将来の生活により結び付い た授業作りを行い、グループや学部の中でキャリア教育の視点を共有することができましたか。
○成果
・研究授業を行うことで、対象児童の将来により結びついた授業内容について考察することができた。
また、研究授業の事例研を行うことで、互いにキャリア教育の視点について意識することができた。
今回の研究を通して、すぐに将来の生活に結びついた授業作りができたとは言い難いが、グループで 話し合いを行い、教師が個々に考察することでキャリア教育についての意識と知識が少し深まった。
・できた。全体の計画に基づいて、それぞれのキャリア教育の視点を共有することができた。
・視点を共有することはできた。小学部段階では、「かかわる」と「とりくむ」の部分に重点を置いてい っても良いのではないだろうか。(「はたらく」の前段部分)
・小学部段階で、意思表示が難しく、保護者からの聞き取りも難しい児童については、PATHの作成 に困難さがあった。
5 キャリア教育の視点に絞った事後研やプレゼンテーションで実践を振り返り、意見を交流し、授業 改善を行うことができましたか。
○成果
・自分たちのグループ以外の研究授業の事後研にも参加することで、それぞれが意見を交流することが できた。即時授業の改善に活かしたとは言えないが、今後の授業改善の参考にすべき意見等を多く得 ることができた。
・ポイントを絞った事例研を行い、授業や今後の展開のアイディアや意見を交流することができた。
・実践が妥当であったことを確認し、次の学年や学部を見通して必要な力を考えた。意見を交流したこ とで、様々な授業の中にキャリアの視点を反映させることができた。
○課題
・教育課程そのものを見直す必要があることを共有できた。(遊び→生活単元学習)
◎授業の主担を持たない教師が一事例を行うことには難しさがあった。
授業ごとに必要な力などの話はできたが、学部として共通の具体的な「キャリア(教育)とは」とい うものはまとまってはいない。(個々のものは話せたので、学部としては、これから話していく)
白糠養護学校 校内研究 小学部のまとめ
①PATHについて
・今後も使用していけるのか?…アンケートより、おおむね使用していけるのでは。
◎改善点
・実態によってICF関連図を使用する。
・保護者と連携しながら作成していく。
・「一番星」の捉え方についての共通理解
・「ツール」の意図や作成方法について、分かりやすく提示する必要がある。
②学部を越えて連携しながらキャリア教育を進めていくには?
・引き継ぎ時間の確保
・「ツール」を12年間持ち続けて、共有していく。
・指導記録・指導内容表・年間指導計画の整理・積み重ねが必要。
・引き継ぎの方法の改善(担任/新担任の意図に沿った様式があるとよい)
・発達段階表(客観的な実態把握ができるように)があるとよい。
・自活の実態把握表を活用していく。(キャリアの視点などを含めていく?)
・学部を越えた教科のつながりを意識した年間指導計画作り。
・「資料を活用する」新体制の意識が必要不可欠である。
・普段から児童生徒の実態把握や指導を多くの教員で行い、共通理解をもつ。