【モンスター・コレクションTCG 置換効果の処理における代表的な事例】
ここでは、総合ルール2.0によって追加された置換効果の代表的な例を説明しています。
稀に発生する、ルール上の複雑な状況に直面したときに参照していただけますと幸いです。
置換効果とは「Aという事象が発生する際にAという事象をBという事象に置き換える」
という効果を総称する分類上の用語です。
置換効果は「Aする場合、代わりにBする」と表記されます。
置換効果であることにこれ以上の意味はなく、カードテキストに表記されていない効果を 発揮することはありません。
4月24日 主な修正箇所は赤文字になっております。
・【例6】、【例8】を修正。
・【補足】を追記。
【例 1】《MA1-124/リザレクション》と《MA1-127/クリティカル》の効果が適用されてい るユニットに、ダメージ属性を持つ1点以上のダメージが適用された場合。
ユニットは死亡しません。
まず、ユニットに「【x:1以上】のダメージ」が適用されます。
「【x:1 以上】のダメージ」が対象に適用される場合、「【x:1 以上】のダメージ」を適用 する代わりに《MA1-127/クリティカル》が対象に対して「死亡する」という効果を発生さ せます。
「死亡する」という効果が適用された結果、死亡効果が発生し、その死亡効果を《MA1-124/
リザレクション》が置換します。
【例 2】《MA1-124/リザレクション》と《MC3-132/デッド・ホール》の効果が適用されて いるユニットに、ダメージ属性を持つ1点以上のダメージが適用された場合。
ユニットは破棄されます。
まず、ユニットに「【x:1以上】のダメージ」が適用されます。
「【x:1 以上】のダメージ」が対象に適用される場合、「【x:1 以上】のダメージ」を適用 する代わりに《MC3-132/デッド・ホール》が対象に対して「破棄する」という効果を発生 させます。
「破棄する」という効果が適用されますが、死亡効果は発生させませんので、《MA1-124/
リザレクション》では置換できません。
【例 3】《MA1-127/クリティカル》と《MC3-132/デッド・ホール》の効果が適用されてい るユニットに、ダメージ属性を持つ1点以上のダメージが適用された場合。
どちらの効果を先に適用するかで、死亡するか破棄するか変わります。
《MA1-127/クリティカル》も《MC3-132/デッド・ホール》も、「【x:1以上】のダメージ」
が適用される際に、置換効果が発生します。
総合ルール「10.8.4.」及び「10.8.4.1.」により、同一の事象に対し複数の置換効果が発生し ている場合、どの置換効果を先に適用するかは、影響を受けるユニットの所有者が決定し ます。
これにより《MA1-127/クリティカル》を先に適用した場合、「【x:1以上】のダメージ」を 適用する代わりに《MA1-127/クリティカル》が対象に対して「死亡する」という効果を発 生させます。
総合ルール「10.8.3.」により、「【x:1以上】のダメージ」は発生しなかったことになりま すので、《MC3-132/デッド・ホール》は置換できる事象が発生せず、何も起きません。
《MC3-132/デッド・ホール》を先に適用した場合、「【x:1以上】のダメージ」を適用する 代わりに《MC3-132/デッド・ホール》が対象に対して「破棄する」という効果を発生させ ます。《MA1-127/クリティカル》は置換できる事象が発生せず、何も起きません。
【例4】「耐性:すべてのダメージ属性」を持つユニットに対して《MA1-127/クリティカル》
や《MC3-132/デッド・ホール》の効果が適用され、ダメージ属性を持つ1点以上のダメー ジが適用された場合。
ユニットは死亡、または破棄されます。
《MA1-127/クリティカル》、または《MC3-132/デッド・ホール》の効果で「耐性:x」を 失います。
ユニットに「【x:1以上】のダメージ」が適用されます。
「【x:1 以上】のダメージ」が対象に適用される場合、「【x:1 以上】のダメージ」を適用 する代わりに《MA1-127/クリティカル》、または《MC3-132/デッド・ホール》が対象に対 して「死亡する」、または「破棄する」という効果を発生させます。
【例 5】《MC3-131/エナジー・ドレイン》に[対抗]して、その対象に《MA1-127/クリテ ィカル》や《MC3-132/デッド・ホール》を使用した場合。
《MC3-131/エナジー・ドレイン》の前半の効果による「【混沌:1D】ダメージ」が《MA1-127/
クリティカル》や《MC3-132/デッド・ホール》の効果により置換されますが、総合ルール
「4.1.15.」の「効果が適用されない状況」に該当しませんので、《MC3-131/エナジー・ド
レイン》の前半の効果は適用されています。
前半の効果が適用されたので「効果適用後~」の内容が発揮されますが、「【混沌:1D】ダ メージ」を置換しているため、《MC3-131/エナジー・ドレイン》は対象のユニットにダメ ージを与えていません。そのため「n=0」となります。
【例6】《MA1-127/クリティカル》の効果が適用されている「耐性:戦闘スペル」を持つユ ニットに、ダメージ属性を持つ1点以上のダメージが適用された場合。
ダメージの発生源により、死亡するかどうか変わります。
《MA1-127/クリティカル》には次のエラッタが出ております。
◇[普通/対抗]
〈対象:ユニット1体〉対象はすべての「耐性:x」を失い、【x:1以上】のダメージが適 用される場合、代わりに対象は死亡する。「x」はすべてのダメージ属性。
↓
◇[普通/対抗]
〈対象:ユニット1体〉対象はすべての「耐性:x」を失い、【x:1以上】のダメージが適 用される場合、代わりに対象はダメージを発生させたカードの効果で死亡する。「x」はす べてのダメージ属性。
テキストに発生源が明記されたことにより、総合ルール「4.8.」及び「4.9.」により《ダメ ージを発生させたカード》が発生源となります。
《ダメージを発生させたカード》が「戦闘スペル」の場合、「耐性:戦闘スペル」により死 亡効果の発生を防ぐことができます。
《ダメージを発生させたカード》が「戦闘スペル」以外の場合、「耐性:戦闘スペル」では 死亡効果の発生を防ぐことができません。
【例7】《MC3-132/デッド・ホール》の効果が適用されている「耐性:戦闘スペル」を持つ ユニットに、ダメージ属性を持つ1点以上のダメージが適用された場合。
ユニットは破棄されます。
「耐性:x」は「x」の自身を死亡させる効果やユニットを死亡させる量のダメージを受け た場合にも死亡しないという、ユニットに適用される死亡効果をそもそも発生させない能 力です。
「破棄する」という効果は「耐性:x」で防ぐことはできません。
【例8】《MA1-127/クリティカル》の効果が適用されている「耐性:消耗品」を持つユニッ トに、《2B-021/七色の火口箱》が適用された場合。
ユニットは死亡しません。
《MA1-127/クリティカル》には次のエラッタが出ております。
◇[普通/対抗]
〈対象:ユニット1体〉対象はすべての「耐性:x」を失い、【x:1以上】のダメージが適 用される場合、代わりに対象は死亡する。「x」はすべてのダメージ属性。
↓
◇[普通/対抗]
〈対象:ユニット1体〉対象はすべての「耐性:x」を失い、【x:1以上】のダメージが適 用される場合、代わりに対象はダメージを発生させたカードの効果で死亡する。「x」はす べてのダメージ属性。
テキストに発生源が明記されたことにより、総合ルール「4.8.」及び「4.9.」により《2B-021/
七色の火口箱》が発生源となります。
《2B-021/七色の火口箱》の「【任意のダメージ属性1つ:2】ダメージ」が適用される際に、
《MA1-127/クリティカル》によって代わりに「対象は死亡する」という事象に置換されま す。
エラッタにより発生源は《MA1-127/クリティカル》ではなく《2B-021/七色の火口箱》と なりますので、「耐性:消耗品」により死亡効果の発生を防ぐことができます。
【例9】「耐性:消耗品」を持つユニットに、《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》が《MC5-137/
ヴァルボルの錬金弾》を使用した場合。
ユニットは死亡しません。
《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》が使用する《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》の効果か らダメージが発生する場合、代わりに対象が使用する《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》の 効果から発生するダメージを「ダメージ:+1」します。
この効果により、《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》から発生するダメージは『【火炎:3】
ダメージ』ではなく、『【火炎:4】ダメージ』となります。
《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》が対象となるユニットに対してダメージを与えるという 記述はないため、《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》からダメージが発生することはありま せん。
『《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》から発生するダメージを1点増やす』という効果の発
生源は《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》ですが、『【火炎:4】ダメージ』の発生源は《MC5-137/
ヴァルボルの錬金弾》です。
そのため、「耐性:消耗品」によって死亡効果は発生しません。
【補足 1】「置換効果」と「効果の発生源」について。
「置換効果」と「効果の発生源」は独立した問題となります。
■「置換効果」について
「置換効果」とは「A という事象が発生する際に A という事象を B という事象に置き換える」
という効果を総称する分類上の用語です。
置換効果は「A する場合、代わりに B する」と表記されます。
置換効果であることにこれ以上の意味はなく、カードテキストに表記されていない効果を 発揮することはありません。
■「効果の発生源」について
「効果の発生源」とは、その効果を発生させる能力を持つカードを指す用語です。
《2B-012/ワルキュリア採魂隊》の「□採魂の一撃」を使用した場合、『対象に【浄化:3】
ダメージ。』という効果が発生します。
この効果の発生源は《2B-012/ワルキュリア採魂隊》です。
【例 9 補足】《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》が《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》を使用 した場合、「○徹甲コーティング」に主語を補って表記しますと、
『対象が使用する「タイプ:銃弾」を持つ「消耗品」の効果からダメージが発生する場合、
代わりに対象が使用する「タイプ:銃弾」を持つ「消耗品」の効果から発生するダメージ を「ダメージ:+1」する。』となります。
この効果により、《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》から発生するダメージは『【火炎:3】
ダメージ』ではなく、『【火炎:4】ダメージ』となります。
《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》が対象となるユニットに対してダメージを与えるという 表記はないため、《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》からダメージが発生することはありま せん。
『《MC5-137/ヴァルボルの錬金弾》から発生するダメージを1点増やす』という効果の発 生源は《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》ですが、『【火炎:4】ダメージ』の発生源は《MC5-137/ ヴァルボルの錬金弾》となります。
【補足 2】「弱点:x」について
「弱点:x」とは、それを持つユニットが、1 点以上の「x」のダメージ属性を持つダメー ジを受ける場合、代わりに適用されるダメージが増加する置換効果を発生させることをあ らわす永続型能力です。
この常備能力は、【例 9】の《MC5-059/ダムロの徹甲突破隊》と同じく、これ自身が対象と なるユニットに対してダメージを与えるという表記はないため、「弱点:x」からダメージ が発生することはありません。
ダメージの発生源は、「弱点:x」ではなく、1 点以上の「x」のダメージ属性を持つダメ ージを発生させたカードとなります。