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(1)

第八款 繰延資産の償却

一 繰延資産の意義

 繰延資産とは、法人が支出する費用(資産の取得に要した金額とされるべき費用及び前払費用を除く。)のうち支出の効 果がその支出の日以後1年以上に及ぶもので次の表に掲げるものをいう。(法2ⅩⅩⅣ、令14①) なお、前払費用とは、法人が一定の契約に基づき継続的に役務の提供を受けるために支出する費用のうち、その支出す る日の属する事業年度終了の日においてまだ提供を受けていない役務に対応するものをいう。(令14②) 1 創立費(発起人に支払う報酬、設立登記のために支出する登録免許税その他法人の設立のために支出する費用で、 当該法人の負担に帰すべきものをいう。) 2 開業費(法人の設立後事業を開始するまでの間に開業準備のために特別に支出する費用をいう。) 3 開発費(新たな技術若しくは新たな経営組織の採用、資源の開発又は市場の開拓の開始のために特別に支出する費 用をいう。) 4 株式交付費(株券等の印刷費、資本金の増加の登記についての登録免許税その他自己の株式〔出資を含む。〕の交 付のために支出する費用をいう。) 5 社債等発行費(社債券等の印刷費その他債券〔新株予約権を含む。〕の発行のために支出する費用をいう。) 6 1から5までに掲げるもののほか、次に掲げる費用で支出の効果がその支出の日以後1年以上に及ぶもの イ 自己が便益を受ける公共的施設又は共同的施設の設置又は改良のために支出する費用 ロ 資産を賃借し又は使用するために支出する権利金、立退料その他の費用 注 土地を賃借し又は使用するために支出するものは、借地権《非減価償却資産》になることに留意する。(編者) ハ 役務の提供を受けるために支出する権利金その他の費用 ニ 製品等の広告宣伝の用に供する資産を贈与したことにより生ずる費用 ホ イからニまでに掲げる費用のほか、自己が便益を受けるために支出する費用 (定款記載を欠く設立費用) (1) 法人がその設立のために通常必要と認められる費用を支出した場合において、当該費用を当該法人の負担とすべ きことがその定款等で定められていないときであっても、当該費用は一の表の1に掲げる「法人の設立のために支出 する費用で、当該法人の負担に帰すべきもの」に該当するものとする。(基通8-1-1) (資源の開発のために特別に支出する費用) (2) 一の表の3に掲げる「資源の開発のために特別に支出する費用」には、例えば新鉱床の探鉱のための地質調査、 ボーリング又は坑道の掘さく等に要する費用のように資源の開発のために直接要した費用のほか、その開発に要する 資金に充てるために特別に借り入れた借入金の利子が含まれるものとする。(基通8-1-2) 注 固定資産を取得するために借り入れた借入金の利子は、たとえ当該固定資産の使用開始前の期間に係るものであっても、一《繰延資産の 意義》に掲げる繰延資産に該当しないことに留意する。 (募集株式の買取引受けに係る株式払込剰余金) (3) 法人が募集株式を証券会社に買取引受けさせた場合におけるその払い込まれた金銭の額及び給付を受けた金銭以 外の資産の価額からその募集株式の発行により増加した資本金の額を減算した金額は第二章第一節の二《定義》の表 の16《資本金等の額》に掲げる金額に該当するのであるが、この場合に証券会社に支払う引受手数料の額は、たとえ その買取引受けに係る募集株式の全部又は一部を最終的に当該証券会社が取得したときであっても、一の表の4に掲 げる株式交付費に該当する。(基通1-5-6) (債務者たる法人の負担する抵当証券の発行に伴う費用) (4) 抵当証券の発行に伴い、その債務者である法人が支出する抵当権設定登録税、不動産鑑定評価報酬その他の発行 費用、発行引受手数料等の費用は、一の表の5に準じて取り扱うことができるものとする。(昭59直審4-30・編者補

(2)

正) (公共的施設の設置又は改良のために支出する費用) (5) 一の表の6のイに掲げる「自己が便益を受ける公共的施設の設置又は改良のために支出する費用」とは、次に掲 げる費用をいう。(基通8-1-3) (一) 法人が自己の必要に基づいて行う道路、堤防、護岸、その他の施設又は工作物(以下(5)において「公共的施 設」という。)の設置又は改良(以下(5)において「設置等」という。)のために要する費用(自己の利用する公共 的施設につきその設置等を国又は地方公共団体〔以下(5)において「国等」という。〕が行う場合におけるその設置 等に要する費用の一部の負担金を含む。)又は法人が自己の有する道路その他の施設又は工作物を国等に提供した場 合における当該施設又は工作物の価額に相当する金額 (二) 法人が国等の行う公共的施設の設置等により著しく利益を受ける場合におけるその設置等に要する費用の一部 の負担金(土地所有者又は借地権を有する法人が土地の価格の上昇に基因して納付するものを除く。) (三) 法人(鉄道業又は軌道業を営む法人を除く。)が、鉄道業を営む法人の行う鉄道の建設に当たり支出するその施 設に連絡する地下道等の建設に要する費用の一部の負担金 注 上記の(一)については、第六款の六の1の(17)《私道を地方公共団体に寄附した場合》の取扱いとの相違に留意する。(編者) (共同的施設の設置又は改良のために支出する費用) (6) 一の表の6のイに掲げる「自己が便益を受ける共同的施設の設置又は改良のために支出する費用」とは、法人が その所属する協会、組合、商店街等の行う共同的施設の建設又は改良に要する費用の負担金をいう。この場合におい て、共同的施設の相当部分が貸室に供される等協会等の本来の用以外の用に供されているときは、その部分に係る負 担金は、協会等に対する寄附金となることに留意する。(基通8-1-4) (公共的施設又は共同的施設に設置する融雪装置の負担金) (7) 公共的施設又は共同的施設に設置する融雪装置の負担金は、(5)又は(6)に掲げる繰延資産に該当する。(耐通2 -2-7(1)注参照) (資産を賃借するための権利金等) (8) 次のような費用は、一の表の6のロに掲げる繰延資産に該当する。(基通8-1-5) (一) 建物を賃借するために支出する権利金、立退料その他の費用 (二) 電子計算機その他の機器の賃借に伴って支出する引取運賃、関税、据付費その他の費用 注 建物の賃借に際して支払った仲介手数料の額は、その支払った日の属する事業年度の損金の額に算入することができる。 (ノーハウの頭金等) (9) ノーハウの設定契約に際して支出する一時金又は頭金の費用は、一の表の6のハに掲げる繰延資産に該当する。 ただし、ノーハウの設定契約において、頭金の全部又は一部を使用料に充当する旨の定めがある場合又は頭金の支払 により一定期間は使用料を支払わない旨の定めがある場合には、当該頭金の額のうちその使用料に充当される部分の 金額又はその支払わないこととなる使用料の額に相当する部分の金額は、これを繰延資産としないで前払費用として 処理することができる。(基通8-1-6) 注 前払費用として処理した頭金の額についてその使用料に充当すべき期間又は使用料を支払わない期間を経過してなお残額があるときは、 その残額は当該期間を経過した日の属する事業年度の損金の額に算入することができる。 (広告宣伝の用に供する資産を贈与したことにより生ずる費用) (10) 一の表の6のニに掲げる「製品等の広告宣伝の用に供する資産を贈与したことにより生ずる費用」とは、法人が その特約店等に対し自己の製品等の広告宣伝等のため、広告宣伝用の看板、ネオンサイン、どん帳、陳列棚、自動車 のような資産(展示用モデルハウスのように見本としての性格を併せ有するものを含む。以下(10)において同じ。)を 贈与した場合(その資産を取得することを条件として金銭を贈与した場合又はその贈与した資産の改良等に充てるた めに金銭等を贈与した場合を含む。)又は著しく低い対価で譲渡した場合における当該資産の取得価額又は当該資産の 取得価額からその譲渡価額を控除した金額に相当する費用をいう。(基通8-1-8)

(3)

(スキー場のゲレンデ整備費用) (11) 積雪地帯におけるスキー場(その土地が主として他の者の所有に係るものに限る。)においてリフト、ロープウェ イ等の索道事業を営む法人が当該スキー場に係る土地をゲレンデとして整備するために立木の除去、地ならし、沢の 埋立て、芝付け等の工事を行った場合には、その工事に要した費用の額は、一の表の6のホに掲げる繰延資産に該当 するものとする。 当該スキー場において旅館、食堂、土産物店等を経営する法人が当該費用の額の全部又は一部を負担した場合のそ の負担した額についても、同様とする。(基通8-1-9) 注1 既存のゲレンデについて支出する次のような費用の額は、その支出をした日の属する事業年度の損金の額に算入することができる。 イ おおむねシーズンごとに行う傾斜角度の変更その他これに類する工事のために要する費用 ロ 崩落地の修復、補強等の工事のために要する費用 ハ シーズンごとに行うブッシュの除去、芝の補植その他これらに類する作業のために要する費用 注2 自己の土地をスキー場として整備するための土工工事(他の者の所有に係る土地を有料のスキー場として整備するための土工工事を含 む。)に要する費用の額は、構築物の取得価額に算入する。 (出版権の設定の対価) (12) 著作権法第79条第1項《出版権の設定》に規定する出版権の設定の対価として支出した金額は、一の表の6のホ に掲げる繰延資産に該当するものとする。(基通8-1-10) 注 例えば漫画の主人公を商品のマーク等として使用する等他人の著作物を利用することについて著作権者等の許諾を得るために支出する 一時金の費用は、出版権の設定の対価に準じて取り扱う。 (同業者団体等の加入金) (13) 法人が同業者団体等(社交団体を除く。)に対して支出した加入金(その構成員としての地位を他に譲渡すること ができることとなっている場合における加入金及び出資の性質を有する加入金を除く。)は、一の表の6のホに掲げる 繰延資産に該当するものとする。(基通8-1-11) 注 構成員としての地位を他に譲渡することができることとなっている場合における加入金及び出資の性質を有する加入金については、その 地位を他に譲渡し、又は当該同業者団体等を脱退するまで損金の額に算入しないものとする。 (職業運動選手等の契約金等) (14) 法人が職業運動選手等との専属契約をするために支出する契約金等は、一の表の6のホに掲げる繰延資産に該当 するものとする。(基通8-1-12) 注 セールスマン、ホステス等の引抜料、仕度金等の額は、その支出をした日の属する事業年度の損金の額に算入することができる。 (宅地開発等に際して支出する開発負担金等) (15) 法人が固定資産として使用する土地、建物等の造成又は建築等(以下(15)において「宅地開発等」という。)の許 可を受けるために地方公共団体に対してその宅地開発等に関連して行われる公共的施設等の設置又は改良の費用に充 てるものとして支出する負担金等(これに代えて提供する土地又は施設を含み、純然たる寄附金の性質を有するもの を除く。以下(15)において同じ。)の額については、その負担金等の性質に応じそれぞれ次により取り扱うものとする。 (基通7-3-11の2) (一) 例えば団地内の道路、公園又は緑地、公道との取付道路、雨水調整池(流下水路を含む。)等のように直接土地 の効用を形成すると認められる施設に係る負担金等の額は、その土地の取得価額に算入する。 (二) 例えば上水道、下水道、工業用水道、汚水処理場、団地近辺の道路(取付道路を除く。)等のように土地又は建 物等の効用を超えて独立した効用を形成すると認められる施設で当該法人の便益に直接寄与すると認められるもの に係る負担金等の額は、それぞれその施設の性質に応じて無形減価償却資産の取得価額又は繰延資産とする。 (三) 例えば団地の周辺又は後背地に設置されるいわゆる緩衝緑地、文教福祉施設、環境衛生施設、消防施設等のよ うに主として団地外の住民の便益に寄与すると認められる公共的施設に係る負担金等の額は、繰延資産とし、その 償却期間は8年とする。 (土地の取得に当たり支出する負担金等) (16) 法人が地方公共団体等が造成した土地を取得するに当たり土地の購入の代価のほかに(15)に掲げる負担金等の性 質を有する金額でその内容が具体的に明らかにされているものを支出した場合には、(15)に準じて取り扱うことがで きるものとする。(基通7-3-11の3)

(4)

(簡易な施設の負担金の損金算入) (17) 国、地方公共団体、商店街等の行う街路の簡易舗装、街灯、がんぎ等の簡易な施設で主として一般公衆の便益に 供されるもののために充てられる負担金は、これを繰延資産としないでその負担金を支出する日の属する事業年度の 損金の額に算入することができる。(基通8-1-13) (レジャークラブの入会金) (18) 法人がレジャークラブ(宿泊施設、体育施設、遊技施設その他のレジャー施設を会員に利用させることを目的と するクラブでゴルフクラブ以外のものをいう。)に対して支出した入会金で、その会員としての有効期間が定められて おり、かつ、その脱退に際して入会金相当額の返還を受けることができないものとされているレジャークラブに対し て支出する入会金(役員又は使用人に対する給与とされるものを除く。)については、繰延資産として償却することが できるものとする。(基通9-7-13の2参照) 注 年会費その他の費用は、その使途に応じて交際費等又は福利厚生費若しくは給与となることに留意する。 (繰延資産に該当する費用の具体的例示) (19) 次に掲げる費用は、一の表の6に掲げる費用に該当するものとする。 (一) 電力会社が昇圧工事に伴い需要者の配電設備の改造又は取替えを行うために支出した費用(昭35直法1-6) (二) 証券投資信託の受益証券の募集取扱い、売出し等の業務を行う証券会社が証券投資信託販売会社に対して支払 う募集手数料(昭35直法1-218「5」) (三) 証券投資信託の受益証券の発行費用(昭35直法1-218「6」) (四) 電気事業を営む法人又は電源開発株式会社が支払う下流増負担金(昭38直審(法)14) 注 上記の繰延資産の償却期間については、四の(11)《その他の繰延資産の償却期間》を参照。(編者)

二 繰延資産となる費用のうち少額のものの損金算入

 内国法人が、四《繰延資産の償却限度額》の表の②に掲げる費用を支出する場合において、当該費用のうちその支出す る金額が20万円未満であるものにつき、その支出する日の属する事業年度において損金経理をしたときは、その損金経理 をした金額は、当該事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。(法65、令134) 注 二の繰延資産となる費用のうち少額のものの損金算入を適用する場合において支出する金額が20万円未満であるかどうかは、法人が消費税等 の経理処理について税抜経理方式又は税込経理方式いずれの方式を採っているかに応じ、その適用している方式により算定した支出金額により 判定する。(平元直法2-1「9」、同「4」参照) (支出する費用の額が20万円未満であるかどうかの判定) 二を適用する場合において、支出する金額が20万円未満であるかどうかは、一《繰延資産の意義》の表の6のイに 掲げる費用については一の設置計画又は改良計画につき支出する金額(2回以上に分割して支出する場合には、その 支出する時において見積もられる支出金額の合計額)、同6のロ及びハに掲げる費用については契約ごとに支出する金 額、同6のニに掲げる費用についてはその支出の対象となる資産の一個又は一組ごとに支出する金額により判定する。 (基通8-3-8)

三 繰延資産の償却費等

1 償却費等の損金算入

 内国法人の各事業年度終了の時の繰延資産につきその償却費として当該事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入 する金額は、その内国法人が当該事業年度においてその償却費として損金経理をした金額(以下「損金経理額」という。) のうち、その繰延資産に係る支出の効果の及ぶ期間《償却期間》を基礎として四《繰延資産の償却限度額》により計算し た金額(以下「償却限度額」という。)に達するまでの金額とする。(法32①) (固定資産を公共的施設として提供した場合の計算) (1) 法人がその有する固定資産を自己が便益を受ける公共的施設として提供した場合におけるその提供に係る繰延資 産の額は、当該固定資産のその提供の直前における帳簿価額に相当する金額によることができる。(基通8-3-1) 注 例えば、他に公共施設の負担金を支出すべき義務があるため、その負担金の支出に代えて、いわば代物弁済的に法人がその有する固定資 産を公共的施設として提供した場合などは、当該固定資産の時価をもってその提供に係る支出金額を計算することに留意する。(編者)

(5)

(償却費として損金経理をした金額) (2) 法人が、繰延資産となるべき費用を支出した場合において、その全部又は一部を償却費以外の科目をもって損金 経理をしているときにおいても、その損金経理をした金額は、1に掲げる「償却費として損金経理をした金額」に含 まれるものとする。(基通8-3-2) (繰延資産の支出の対象となった資産が滅失した場合等の未償却残額の損金算入) (3) 繰延資産とされた費用の支出の対象となった固定資産又は契約について滅失又は解約等があった場合には、その 滅失又は解約等があった日の属する事業年度において当該繰延資産の未償却残額を損金の額に算入する。(基通8- 3-6) (繰延資産の償却額の計算単位) (4) 繰延資産の償却限度額は、費目の異なるごとに、かつ、その償却期間の異なるごとに計算する。(基通8-3-7) 注 法人が継続して四の(5)《繰延資産の償却期間》の表に掲げる種類及び細目欄の区分ごとに、かつ、その償却期間の異なるごとに繰延資 産を区分してその償却限度額を計算している場合には、これを認める。 (繰延資産の金額に算入された交際費等の調整) (5) 法人が支出した交際費等の金額のうちに繰延資産の金額に含めたため直接当該事業年度の損金の額に算入されて いない部分の金額(以下(5)において「原価算入額」という。)がある場合において、当該交際費等の金額のうちに第 十三款の一《交際費等の損金不算入》により損金の額に算入されないこととなった金額(以下(5)において「損金不 算入額」という。)があるときは、当該事業年度の確定申告書において、当該原価算入額のうち損金不算入額から成る 部分の金額を限度として、当該事業年度終了の時における繰延資産の金額を減額することができるものとする。この 場合において、当該原価算入額のうち損金不算入額から成る部分の金額は、当該損金不算入額に、当該事業年度にお いて支出した交際費等の金額のうちに当該繰延資産の金額に含まれている交際費等の金額の占める割合を乗じた金額 とすることができる。(措通61の4(2)-7参照) 注 この取扱いの適用を受けた場合には、その減額した金額につき翌事業年度において決算上調整するものとする。

2 適格分割等により引き継ぐ繰延資産に係る期中損金経理額の損金算入

 内国法人が、適格分割、適格現物出資又は適格現物分配(適格現物分配にあっては、残余財産の全部の分配を除く。以 下三において「適格分割等」という。)により分割承継法人、被現物出資法人又は被現物分配法人(以下三において「分割 承継法人等」という。)に繰延資産(当該適格分割等により当該分割承継法人等に移転する資産、負債又は契約〔以下4に おいて「資産等」という。〕と関連を有するものに限る。)を引き継ぐ場合において、当該繰延資産について損金経理額に 相当する金額を費用の額としたときは、当該費用の額とした金額(以下3までにおいて「期中損金経理額」という。)のう ち、当該繰延資産につき当該適格分割等の日の前日を事業年度終了の日とした場合に1《償却費等の損金算入》により計 算される償却限度額に相当する金額に達するまでの金額は、当該適格分割等の日の属する事業年度(3において「分割等 事業年度」という。)の所得の金額の計算上、損金の額に算入する。(法32②) (適格分割等により引き継ぐ繰延資産に係る期中損金経理額の損金算入に関する届出)  2は、2の内国法人が適格分割等の日以後2か月以内に次に掲げる事項を記載した書類を納税地の所轄税務署長に 提出した場合に限り、適用する。(法32③、規21の3) (一) 2の適用を受けようとする内国法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名 (二) 適格分割等に係る分割承継法人等の名称及び納税地並びに代表者の氏名 (三) 適格分割等の日 (四) 適格分割等により分割承継法人等に引継ぎをする繰延資産に係る期中損金経理額及び2に掲げる償却限度額 に相当する金額並びにこれらの金額の計算に関する明細 (五) (四)の繰延資産が関連を有する資産等(適格分割等により分割承継法人等に移転する2に掲げる資産等をい う。)の種類及び名称並びに当該繰延資産と当該資産等との間に関連があると認められる説明 (六) その他参考となるべき事項 注 (四)に掲げる事項の記載については、別表十六(六)の書式によらなければならない。ただし、これらの書式に代え、当該書式と異なる

(6)

書式(これらの別表の書式に定める項目を記載しているものに限る。)によることができるものとする。(規27の14)

3 繰越償却超過額の処理

 損金経理額には、繰延資産につき内国法人が償却費として損金経理をした事業年度(以下3において「償却事業年度」 という。)前の各事業年度における当該繰延資産に係る損金経理額(当該繰延資産が適格合併又は適格現物分配〔残余財産 の全部の分配に限る。〕により被合併法人又は現物分配法人〔以下3において「被合併法人等」という。〕から引継ぎを受 けたものである場合にあっては当該被合併法人等の当該適格合併の日の前日又は当該残余財産の確定の日の属する事業年 度以前の各事業年度の損金経理額のうち当該各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入されなかった金額を、当該 繰延資産が適格分割等により分割法人、現物出資法人又は現物分配法人〔以下3において「分割法人等」という。〕から引 継ぎを受けたものである場合にあっては当該分割法人等の分割等事業年度の期中損金経理額として帳簿に記載した金額及 び分割等事業年度前の各事業年度の損金経理額のうち分割等事業年度以前の各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に 算入されなかった金額を含む。以下3において同じ。)のうち当該償却事業年度前の各事業年度の所得の金額の計算上損金 の額に算入されなかった金額を含むものとし、期中損金経理額には、2《適格分割等により引き継ぐ繰延資産に係る期中 損金経理額の損金算入》に掲げる内国法人の分割等事業年度前の各事業年度における2に掲げる繰延資産に係る損金経理 額のうち当該各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入されなかった金額を含むものとする。(法32⑥) (償却超過額の処理) (1) 内国法人の各事業年度終了の時の四《繰延資産の償却限度額》の表の②に掲げる繰延資産についてした償却の額 のうち各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入されなかった金額がある場合には、その繰延資産については、 その償却をした日の属する事業年度以後の各事業年度の所得の金額の計算上、その繰延資産の帳簿価額は、当該損金 の額に算入されなかった金額に相当する金額の減額がされなかったものとみなす。(法32⑧、令65) (適格組織再編成により引継ぎ等を受けた繰延資産に係る簿価下げ額のみなし損金経理額) (2) 3の場合において、内国法人の繰延資産(次の表の「資産」欄に掲げる繰延資産に限る。)につき同表の「帳簿価 額」欄に掲げる金額が当該引継ぎの直前に同表の「資産価額」欄に掲げる金額に満たない場合には、当該満たない部 分の金額は、同表の「事業年度」欄に掲げる事業年度前の各事業年度の損金経理額とみなす。(法32⑦、令66の2) 資     産 帳簿価額 資産価額 事業年度 (一) 適格合併、適格分割、適格現 物出資又は適格現物分配(以 下四までにおいて「適格組織 再編成」という。)により被合 併法人、分割法人、現物出資 法人又は現物分配法人(以下 (一)において「被合併法人等」 という。)から引継ぎを受けた 繰延資産(当該被合併法人等 である公益法人等又は人格の ない社団等の収益事業以外の 事業に属していたもの除く。) 当該繰延資産の引継ぎを受けた 内国法人により当該繰延資産の 価額としてその帳簿に記載され た金額 当該被合併法人等により当該繰 延資産の価額として当該適格組 織再編成の直前にその帳簿に記 載されていた金額 当該適格組 織再編成の 日の属する 事業年度 (二) 合併、分割、現物出資又は現 物分配(適格合併、適格分割、 適格現物出資又は適格現物分 配を除く。以下(二)において 「合併等」という。)により被 合併法人、分割法人、現物出 資法人又は現物分配法人から 移転を受けた繰延資産 当該繰延資産の移転を受けた内 国法人により当該繰延資産の価 額としてその帳簿に記載された 金額 当該移転を受けた時の当該繰延 資産の額 当該合併等 の日の属す る事業年度 (三) 第六款の四の1の①の(12) 《評価換え等及び期中評価換 内国法人の当該繰延資産につき 当該内国法人により当該民事再 当該事実が次の表の左欄に掲げ る事実の区分のいずれに該当す 第九款の一 の3の規定

(7)

るかに応じそれぞれ同表の右 欄に掲げる金額 イ 第九款の一 の3の(5) の表の(一) の左欄に掲 げる事実 同欄に掲げ る事実が生 じた時の当 該繰延資産 の価額 え等の意義》の表の(一)のロ に掲げる民事再生等評価換え が行われたことによりその帳 簿価額が増額された繰延資産 生等評価換えに係る第九款の一 の3《民事再生等による特定の 事実が生じた場合の資産の評価 益の益金算入》に掲げる事実が 生じた時の直前の当該繰延資産 の価額としてその帳簿に記載さ れた金額(当該繰延資産につき 当該事実が生じた日の属する事 業年度前の各事業年度の1《償 却費等の損金算入》に掲げる損 金経理額のうち当該各事業年度 の所得の金額の計算上損金の額 に算入されなかった金額がある 場合には、当該金額を加算した 金額) ロ 同款の一の 3の(5)の 表の(二)の 左欄に掲げ る事実 同3の(1) の表の(二) の貸借対照 表に計上さ れている当 該繰延資産 の価額 の適用を受 けた事業年 度 (四) 第 六 款 の 四 の 1 の ① の (12) 《評価換え等及び期中評価換 え等の意義》の表の(一)のハ に掲げる非適格株式交換等時 価評価が行われたことにより その帳簿価額が増額された繰 延資産 内国法人の当該繰延資産につき 第三十四款の二の1《非適格株 式交換等に係る株式交換完全子 法人等の有する資産の時価評価 損益》に掲げる非適格株式交換 等の直前の当該繰延資産の価額 としてその帳簿に記載された金 額(当該繰延資産につき当該非 適格株式交換等の日の属する事 業年度前の各事業年度の1《償 却費等の損金算入》に掲げる損 金経理額のうち当該各事業年度 の所得の金額の計算上損金の額 に算入されなかった金額がある 場合には、当該金額を加算した 金額) 当該繰延資産の当該非適格株式 交換等の直後の帳簿価額 第三十四款 の二の1の 適用を受け た事業年度 注 連結納税に関することは、省略した。(編者)

4 適格組織再編成における繰延資産の簿価引継ぎ

 内国法人が適格組織再編成を行った場合には、次の表の左欄に掲げる適格組織再編成の区分に応じ、それぞれ右欄に掲 げる繰延資産は、当該適格組織再編成の直前の帳簿価額により当該適格組織再編成に係る合併法人、分割承継法人、被現 物出資法人又は被現物分配法人に引き継ぐものとする。(法32④、令66) ① 適格合併又は 適格現物分配 (残余財産 の 全部の分配に 限る。) 当該適格合併の直前又は適格現物分配に係る残余財産の確定の時の繰延資産 ② 適 格 分 割 等 次に掲げる繰延資産 イ 当該適格分割等により分割承継法人等に移転する資産等と密接な関連を有する繰延資産とし て次に掲げるもの (イ) 当該内国法人の発行した社債が当該適格分割等により分割承継法人等に引き継がれる場 合における当該社債に係る一《繰延資産の意義》の表の5に掲げる社債等発行費

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(ロ) 適格分割等により分割承継法人等のみが便益を受けることとなる公共的施設又は共同的 施設に係る一の表の6のイに掲げる費用 (ハ) 適格分割等により分割承継法人等が引き続き賃借をする資産に係る同表の6のロに掲げ る費用 (ニ) その他これらに類するもの ロ 当該適格分割等により分割承継法人等に移転する資産等と関連を有する繰延資産のうち2《適 格分割等により引き継ぐ繰延資産に係る期中損金経理額の損金算入》の適用を受けたもの(イに 掲げるものを除く。) ハ 当該適格分割等により分割承継法人等に移転する資産等と関連を有する繰延資産(イ及びロに 掲げるものを除く。) (移転資産等と密接な関連を有する繰延資産) (1) 4の表の②のイの(ニ)に掲げる「その他これらに類するもの」とは、例えば、次の繰延資産をいう。(基通8-1 -14) (一) 適格分割又は適格現物出資によりノーハウの設定契約が移転した場合における一の(9)《ノーハウの頭金等》 に掲げるノーハウの頭金等 (二) スキー場においてリフト、ロープウエイ等の索道事業を営む法人が適格分割、適格現物出資又は適格現物分配 により当該事業に係る資産等を移転した場合における同一の(11)《スキー場のゲレンデ整備費用》に掲げるスキー 場のゲレンデ整備費用 (三) 適格分割又は適格現物出資により職業運動選手等との専属契約を移転した場合における一の(14)《職業運動選 手等の契約金等》に掲げる契約金等 (双方に関連を有する繰延資産の引継ぎ) (2) 適格分割又は適格現物出資により移転する資産等と移転しない資産等の双方に関連を有する繰延資産について は、当該繰延資産の金額を合理的にあん分した金額を引き継ぐことができるものとする。(基通8-1-15) (移転する資産等と関連を有する繰延資産の簿価引継ぎに関する届出) (3) 4(4の表の②のハに係る部分に限る。)は、4に掲げる内国法人が適格分割等の日以後2か月以内に次に掲げる 事項を記載した書類を納税地の所轄税務署長に提出した場合に限り、適用する。(法32⑤、規22) (一) 4の表の②のハの適用を受けようとする内国法人の名称及び納税地並びに代表者の氏名 (二) 4の表の②のハに掲げる適格分割等に係る分割承継法人等の名称及び納税地並びに代表者の氏名 (三) 適格分割等の日 (四) 適格分割等により分割承継法人等に引き継ぐ4の表の②のハに掲げる繰延資産の種類、その額、繰延資産とな った費用の支出年月及び帳簿価額 (五) (四)の繰延資産が関連を有する資産等(適格分割等により分割承継法人等に移転する4の表の②のハに掲げる 資産等をいう。)の種類及び名称並びに当該繰延資産と当該資産等との間の関連があると認められる説明 (六) その他参考となるべき事項

四 繰延資産の償却限度額

各事業年度の繰延資産の償却限度額は、次の表の左欄に掲げる繰延資産の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に掲げる金 額とする。(法 32①、令 64①) ① 一《繰延資産の意義》の表の1から5までに掲げる繰 延資産 その繰延資産の額(既にした償却の額で各事業年度の所得 の金額の計算上損金の額に算入されたもの〔当該繰延資産 が適格組織再編成により被合併法人、分割法人、現物出資 法人又は現物分配法人〈以下四において「被合併法人等」

(9)

という。〉から引継ぎを受けたものである場合にあっては、 これらの法人の各事業年度の所得の計算上損金の額に算入 されたものを含む。〕がある場合には、当該金額を控除した 金額) 注 償却前帳簿価額に相当する金額がその事業年度の償却限度額と なる。したがって、当該事業年度において法人の償却した金額がそ のまま損金の額に算入されることになる。(編者) その繰延資産の額(当該繰延資産が適格組織再編成により、 被合併法人等から引継ぎを受けたものである場合にあって は、当該被合併法人等における繰延資産の額)をその繰延 資産となる費用の支出の効果の及ぶ期間の月数で除して計 算した金額に当該事業年度の月数(当該事業年度がその繰 延資産となる費用の支出をする日の属する事業年度である 場合にあっては同日から当該事業年度終了の日までの期間 の月数とし、適格組織再編成により被合併法人等から引継 ぎを受けた日の属する事業年度である場合にあっては当該 適格組織再編成の日から当該事業年度終了の日までの期間 の月数とする。)を乗じて計算した金額 当該事業年度の月数(支 出事業年度にあっては、 支出日以後の月数であ り、適格組織再編成によ り被合併法人から引継 ぎを受けた事業年度に あっては、当該適格組織 再編成の日以後の月数) ② 一の表の6に掲げる繰延資産 償却限度額 = 繰延資産の額× 支出の効果の及ぶ 期間の月数 (月数の計算)  上記に掲げる月数は、暦に従って計算し、1か月に満 たない端数を生じたときは、これを1か月とする。(令64 ④) 注 連結納税に関することは、省略した。(編者) (任意償却される繰延資産の評価換え等が行われた場合の償却限度額の計算) (1) 四の表の①の左欄に掲げる繰延資産につき評価換え等(第六款の四の1の①の(12)《評価換え等及び期中評価換 え等の意義》に掲げる評価換え等をいう。以下(1)及び(2)において同じ。)が行われたことによりその帳簿価額が減 額された場合には、当該評価換え等が行われた事業年度後の各事業年度(当該評価換え等が期中評価換え等〔同(12) に掲げる期中評価換え等をいう。以下(1)及び(2)において同じ。〕である場合には、当該期中評価換え等が行われた 事業年度以後の各事業年度)における当該繰延資産に係る四の表の①の右欄に掲げる損金の額に算入されたものには、 当該帳簿価額が減額された金額を含むものとする。(令64②) (その他の繰延資産の評価換え等が行われた場合の償却限度額の計算) (2) 四の表の②の左欄に掲げる繰延資産につき評価換え等が行われたことによりその帳簿価額が増額され、又は減額 された場合には、当該評価換え等が行われた事業年度後の各事業年度(当該評価換え等が期中評価換え等である場合 には、当該期中評価換え等が行われた事業年度以後の各事業年度)における当該繰延資産に係る四の表の②の右欄に 掲げる除して計算した金額は、当該評価換え等の直後の帳簿価額を同②に掲げる支出の効果の及ぶ期間のうち当該評 価換え等が行われた事業年度終了の日後の期間(当該評価換え等が期中評価換え等である場合には、当該期中評価換 え等が行われた事業年度開始の日〔当該事業年度がその繰延資産となる費用の支出をする日の属する事業年度である 場合にあっては同日とし、適格組織再編成により被合併法人から引継ぎを受けた日の属する事業年度である場合にあ っては当該適格組織再編成の日とする。〕以後の期間)の月数で除して計算した金額とする。(令64③) 注 (2)に掲げる月数は、暦に従って計算し、1か月に満たない端数を生じたときは、これを1か月とする。(令64④)

(10)

(効果の及ぶ期間の測定) (3) 四の表の②に掲げる「繰延資産となる費用の支出の効果の及ぶ期間」は、別段の定めのあるもののほか、固定資 産を利用するために支出した繰延資産については当該固定資産の耐用年数、一定の契約をするに当たり支出した繰延 資産についてはその契約期間をそれぞれ基礎として適正に見積もった期間による。(基通8-2-1) (繰延資産の償却期間の改訂) (4) 固定資産を利用するために支出した繰延資産で当該固定資産の耐用年数を基礎として支出の効果の及ぶ期間(以下 「償却期間」という。)を算定しているものにつき、その後当該固定資産の耐用年数が改正されたときは、その改正され た事業年度以後の当該繰延資産の償却期間は、改正後の耐用年数を基礎として算定した年数による。(基通8-2-2) (繰延資産の償却期間) (5) 一の表の6に掲げる繰延資産のうち、次の表に掲げるものの償却期間は、次による。(基通8-2-3) 該当費用 種    類 細      目 償  却  期  間 (一) その施設又は工作物がその負担し た者に専ら使用されるものである場合 その施設又は工作物の耐用年数 の107 に相当する年数 公共的施設の設置 又は改良のために 支出する費用《一 の(5)》 (二) (一)以外の施設又は工作物の設置 又は改良の場合 その施設又は工作物の耐用年数 の104 に相当する年数 (一) その施設がその負担者又は構成員 の共同の用に供されるものである場合 又は協会等の本来の用に供されるもの である場合 イ 施設の建設又は改良に充て られる部分の負担金について は、その施設の耐用年数の107 に相当する年数 ロ 土地の取得に充てられる部 分の負担金については、45年 一の表の6の イ《公共的施 設 等 の 負 担 金》に掲げる 費用 共同的施設の設置 又は改良のために 支出する費用《一 の(6)》 (二) 商店街等における共同のアーケー ド、日よけ、アーチ、すずらん灯等負 担者の共同の用に供されるとともに併 せて一般公衆の用にも供されるもので ある場合 5年(その施設について定められ ている耐用年数が5年未満であ る場合には、その耐用年数) (一) 建物の新築に際しその所有者に対 して支払った権利金等で当該権利金等 の額が当該建物の賃借部分の建設費の 大部分に相当し、かつ、実際上その建 物の存続期間中賃借できる状況にある と認められるものである場合 その建物の耐用年数の107 に相当 する年数 (二) 建物の賃借に際して支払った(一) 以外の権利金等で、契約、慣習等によ ってその明渡しに際して借家権として 転売できることになっているものであ る場合 その建物の賃借後の見積残存耐 用年数の107 に相当する年数 一の表の6の ロ《資産を賃 借するための 権利金等》に 掲げる費用 建物を賃借するた めに支出する権利 金等《一の(8)の (一)》 (三) (一)及び(二)以外の権利金等の場 合 5年(契約による賃借期間が5年 未満である場合において、契約の 更新に際して再び権利金等の支 払を要することが明らかである ときは、その賃借期間) 電子計算機その他 の機器の賃借に伴 って支出する費用 その機器の耐用年数の107 に相当 する年数(その年数が契約による 賃借期間を超えるときは、その賃

(11)

《一の(8)の(二)》 借期間) 一 の 表 の 6 の ハ《役務の 提 供 を 受ける ための権利金 等》に掲げる 費用 ノーハウの頭金等 《一の(9)》 5年(設定契約の有効期間が5年 未満である場合において、契約の 更新に際して再び一時金又は頭金 の支払を要することが明らかであ るときは、その有効期間の年数) 一の表の6の ニ《広告宣伝 用資産を贈与 した費用》に 掲げる費用 広告宣伝の用に供 する資産を贈与し たことにより生ず る費用《一の(10)》 その資産の耐用年数の107 に相当 する年数(その年数が5年を超え るときは、5年) スキー場のゲレンデ 整備費用《一の(11)》 12年 出版権の設定の対 価《一の(12)》 設定契約に定める存続期間(設定 契約に存続期間の定めがない場 合には、3年) 同業者団体等の加 入金《一の(13)》 5年 一の表の6の ホ《その他自 己が便益を受 けるための費 用》に掲げる 費用 職業運動選手等の 契 約 金 等 《 一 の (14)》 契約期間(契約期間の定めがない 場合には、3年) 注1 法人が道路用地をそのまま、又は道路として舗装の上国又は地方公共団体に提供した場合において、その提供した土地の価額(舗装費 を含む。)が繰延資産となる公共施設の設置又は改良のために支出する費用に該当するときは、その償却期間の基礎となる「その施設又 は工作物の耐用年数」は15年としてこの表を適用する。 注2 償却期間に1年未満の端数があるときは、その端数を切り捨てる。 (港湾しゅんせつ負担金等の償却期間の特例) (6) 公共的施設の設置又は改良のために支出する費用のうち、企業合理化促進法第8条《産業関連施設の整備》の規 定に基づき負担する港湾しゅんせつに伴う受益者負担金及び共同的施設の設置又は改良のために支出する費用のうち 負担者又は構成員の属する協会等の本来の用に供される会館等の建設又は改良のために負担する負担金については、 (5)に掲げる償却期間が10年を超える場合には、当分の間、(5)にかかわらず、その償却期間を10年とするものとす る。(基通8-2-4) (公共下水道に係る受益者負担金の償却期間の特例) (7) 地方公共団体が都市計画事業その他これに準ずる事業として公共下水道を設置する場合において、その設置によ り著しく利益を受ける土地所有者が都市計画法その他の法令の規定に基づき負担する受益者負担金については、(5) にかかわらずその償却期間を6年とする。(基通8-2-5) 注 法人が下水道法第19条《工事負担金》の規定により負担する負担金の取扱いは、第六款の一の2の(11)《公共下水道施設の使用のための 負担金》によることに留意する。 (分割払の繰延資産) (8) 法人が一の表の6に掲げる繰延資産となるべき費用の額を分割して支払うこととしている場合には、たとえその 総額が確定しているときであっても、その総額を未払金に計上して償却することはできないものとする。ただし、そ の分割して支払う期間が短期間(おおむね3年以内)である場合には、この限りでない。(基通8-3-3) (長期分割払の負担金の損金算入) (9) 法人が公共的施設又は共同的施設の設置又は改良に係る負担金で繰延資産となるべきものを支出した場合におい て、当該負担金が次のいずれにも該当するものであるときは、その負担金として支出した金額は、その支出をした日

(12)

の属する事業年度の損金の額に算入することができるものとする。(基通8-3-4) (一) その負担金の額が、その負担金に係る繰延資産の償却期間に相当する期間以上の期間にわたり分割して徴収さ れるものであること。 (二) その分割して徴収される負担金の額がおおむね均等額であること。 (三) その負担金の徴収がおおむねその支出に係る施設の工事の着工後に開始されること。 (固定資産を利用するための繰延資産の償却の開始の時期) (10) 法人が繰延資産となるべき費用を支出した場合において、当該費用が固定資産を利用するためのものであり、か つ、当該固定資産の建設等に着手されていないときは、その固定資産の建設等に着手した時から償却する。(基通8- 3-5) (その他の繰延資産の償却期間) (11) 一の(19)《繰延資産に該当する費用の具体的例示》に掲げる費用の償却期間は、それぞれ次に掲げる年数とする。 (一) 電力会社が支出する昇圧工事費  15年 (二) 証券会社が支払う証券投資信託の募集手数料  3年 (三) 証券投資信託の受益証券の発行費用  5年 (四) 電力会社又は電源開発株式会社が支払う下流増負担金  40年

五 繰延資産の償却に関する明細書の添付

1 償却明細書

内国法人は、各事業年度終了の時の繰延資産につき償却費として損金経理をした金額がある場合には、その繰延資産の 当該事業年度の償却限度額その他償却費の計算に関する明細書《別表十六(六)》を当該事業年度の確定申告書等に添付し なければならない。(法32⑧、令67①) 注 平成23年12月改正において、仮決算をした場合の中間申告に係る包括的な読替規定が創設されたことに伴い、1は改正されており、改正規定 は、平成23年12月2日から適用され、平成23年12月1日以前の適用については、1中「確定申告書」とあるのは「確定申告書(仮決算による中 間申告書を提出する場合には、その中間申告書)」とする。(平23.12改令附1) (償却明細書の書式) 1に掲げる償却明細書の書式は、申告書別表十六(六)によらなければならない。(規34②本文)

2 償却明細書に代わる合計表

 内国法人は、1に掲げる償却明細書に記載された金額を一《繰延資産の意義》の表の1から6までに掲げる繰延資産の 種類ごとに区分し、その区分ごとの合計額を記載した書類(申告書別表十六(六)を合計表として使用)を当該事業年度の 確定申告書等に添付したときは、1に掲げる償却明細書を保存している場合に限り、その償却明細書の添付を要しないも のとする。(法32⑧、令67②) (保存する償却明細書の書式) 内国法人が2の償却明細書に代わる合計表により合計表を添付する場合には、保存する償却明細書については、申 告書別表十六(六)に定める書式と異なる書式(同表の書式に定める項目を記載しているものに限る。)によることがで きるものとする。(規34②ただし書)

参照

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