静岡大学との連携がもたらすもの
著者 奥園 好文
雑誌名 教職大学院・教育委員会・公立小中学校の互恵関係 による校内研修向上プログラム『協働校内研修静岡 大学‑富士市モデル』調査報告書B
ページ 5‑5
発行年 2012‑03
出版者 静岡大学大学院教育学研究科教育実践高度化専攻
URL http://hdl.handle.net/10297/7292
静岡大学との連携がもたらすもの
富士市教育委員会学校教育課教育指導室長 奥園好文
学習指導要領が改訂され、平成 23年度は小学校が全面実施となりました。平成 24年度 には、中学校が全面実施となります。
今回の改訂では、「思考力、判断力、表現力などの育成Ji基礎的・ 基本的な知識及び技 能の活用を図る学習活動Ji言語環境を整え、言語活動の充実を図る」などの言葉が目を引 きます。また、授業時数の増加とともに、各学年の学習内容が増えています。
教員は、これらのことをしっかり踏まえ、
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つの単元や1
時間の授業をしっかりと構想 することが必要となります。教育指導室では、「つけたい力の明確化
J
i学びがいのある学習課題の工夫J
i学習の振り 返りの工夫と活用 J等を視点にあげて、計画訪問や要請訪問を通し、学習指導案を含めた 単元や授業の構想、について指導助言をしてきました。どの学校でも、学校経営の大きな柱として「授業研究Jに真撃に取り組んでいますが、
分析、評価、理論化といった研究を深めるための時間や機会、情報が十分とは言えません。
これを補うためには、研修の効率化を図ること、質の高い研修の場を設けること、最新 の情報を得ることなどが必要になります。
富士市は、平成
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年度より静岡大学、教育委員会、学校の連携を進めていますが、この ことが大変有効に働いています。例えば、学校訪問に静岡大学の先生に同行していただいた際の指導助言は、新しい情報 や新たな視点から示唆に富んだもので、学習課題のあり方、子どもの発言の見取り、振り 返りの仕方、事後研修の持ち方など先生方だけでなく指導主事にとっても大変参考になる
ものでした。
静大の先生方による公開講座や学校からの要請研修では、ジグソー学習やパフォーマン ス課題・評価など授業に直結するものの研修が深まりました。教職大学院の院生による授 業分析は、このことになかなか時間と労力をかけることのできない学校にとって、子ども たちの言動を見取る際の貴重な資料となりました。
今、富士市でも教員の大量交代期に入り、若手から中堅の教員の授業力を向上させるこ とが大きな課題となっています。この解決に向けて、経験豊かな教員から学習指導や生徒 指導のノウハウを学ぶと同時に、静岡大学と連携し、生きる力を育む授業と教職員の研修 のあり方について お互いの資源を活用しながら研究を進めていくことは不可欠であると 思います。
今回の調査結果を活用する中で、富士市の小中学校、教育委員会、静岡大学の
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者の連 携をさらに深めていくよう努力していきたいと考えます。‑ 5 ‑