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日本感性工学会論文誌

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Academic year: 2022

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1. 研究背景および目的

匂い は古代エジプトをはじめとして,古来より常に関 心を払われており,今日に至っては香水,フレグランスなど 様々な商品に添加されることによって身近なものとなってい る.香水やルームフレグランスのように能動的に用いる場面 も多くある一方で,選ぶ際に明確な基準がなく,分類の体系 化は今日では定説的なものが存在しないのが現状である.

また,本研究では生活臭や悪臭など嗅感覚に関する包括的な 匂いを におい とし,香水やルームフレグランスのように 能動的に好んで扱うものを 香り と記載する.

1.1 においの分類について

においの分類については,嗅覚研究の中でも明確な決着が ついていない研究テーマである.近代科学の歴史において も,においや香りの分類については研究がなされている.

学術的な分類に関する古い分類の一つであるZwaardemaker の文献では,エーテル,バルサムなどのにおいを9つの次元 に分類している[1].その後にHenning[2]はにおいの類似 度を用いた分類により,三角柱の各頂点に薬味,花,果実,

樹脂,焦性,腐敗の6つの香りを位置づける,「ニオイプリ ズム」を考案している.加福[3]は,Henningのにおいプリ ズムに日本人に親しみのある酢酸と腥臭を加えたものを示し ている.これらの分類は悪臭から快い香りまでを全て包括し

た分類である.Henning,および加福のにおいプリズムは 単純な幾何学図形上で関係を表すことができる点が優れて いるが,次元の抽出の根拠が科学的でないことが指摘され ている.

嗅覚以外の感覚において分類の軸が明確なものとして色が 挙げられる.「色」を規定する3属性として,色相,明度,

彩度が明らかになっている.さらに,これらの3属性を用い て系統的に特定の色を選び出す方法が「表色系」として明確 に体系化されている.加えて,色の3属性に対応するメカニ ズムが目の視細胞レベルでの色(光)の受容体の応答反応な どからも明らかになっており,生理的な側面からも裏付けら れている.同様に,においや香りについてもHenningや加福 のように基準となる「基本臭」を定め,そこから系統的に選 択する分類方法も試みられてきたが定性的な成果を示せてい ないのが現状である.視覚の3属性にあたるような基礎的な 分類軸は嗅覚で定義することは難しいことが川木・大西[4] によって指摘されている.さらに,生理的な側面からのアプ ローチは受容体の反応から色のように少ない次元に集約する のは困難であると考えられる.視覚と嗅覚で決定的に異なる 点としては,視覚の適刺激は光であり連続的な物理量の変化 であるのに対し,嗅覚における適刺激は化学物質で構成され ており,芳香性の分子の結合なども複雑に絡み合っているこ とから,全てを連続的な変化量で定義することができないこ とも要因の1つとして考えられる.

また非学術的なものではあるが,一般的に認知されている

香りの分類における心理学的検討

̶ SD 法を用いた印象による香りの分類 ̶

若田 忠之*,齋藤 美穂**

*早稲田大学大学院‚ **早稲田大学

A Psychological Study on Classification of Fragrances

– Classification of Fragrances by SD Method –

Tadayuki WAKATA* and Miho SAITO**

* Graduate School of Waseda University, 2-579-15, Mikashima, Tokorozawa, Saitama, 359-1192, Japan

** Waseda University, 2-579-15, Mikashima, Tokorozawa, Saitama, 359-1192, Japan

Abstract : Classification of fragrances has not accepted widely, because the range of stimuli was very wide and words of evaluation were a little. This study picked up essential oils, and selected words from prior questionnaire. Purpose of this study was to classify fragrances by psychological method. This study consisted of 2 experiments, A and B. The same materials and procedures were used in both experiments. Subjects were asked to evaluate fragrances by SD(semantic differential) method. In experiment A, a total of 220 subjects were joined and 15 pair words were used. In experiment B, 75 subjects were joined and 18 pair words were used. Cluster analysis and Factor analysis were used for analyzing the data. As a result, in both experiments, 11 clusters and 3 factors were observed, and clusters of citrus fragrances were showed. The factor of “Pleasantness” was showed in the first factor. This factor was common both experiments.

Keywords : fragrance, classification, impression

(2)

香りの分類としてはアロマテラピーの分類が挙げられてお り,ハーブ系,柑橘系,フローラル系,エキゾチック系,

樹脂系,スパイス系,樹木系の7種類に分類されている.

しかし,社団法人日本アロマ環境協会においてはこの分類に ついて明記されておらず[5],科学的な根拠は無いといえる.

1.2 研究に用いる嗅覚刺激の範囲および分類結果

嗅覚研究において用いる刺激の範囲は非常に重要である.

前述したように,においは芳香性の分子の組み合わせによっ て決定されるため,色や音のような連続量の変化として全体 を位置付けることは非常に困難といえる.しかし大まかな 括りとして,生活臭,悪臭などと分けることは可能で,斉藤 ら[6]は日本人のにおいの分類のなかで基礎的な部分として 食品 , 不快 , 植物 , 科学物質 を上げている.さらに 広範囲のにおいに言及したものは,斉藤・綾部[7]におい て,日常のにおい用語をクラスター分析によって分類したも のなどがある.また,Abe et al.[8]はクラスター分析によっ てにおいのsemantic descriptionに19のカテゴリーがあるこ とを示している.これらの研究や,Henning,加福のように 原臭を求める場合にはこれらの全てを包括したものが研究 対象となるが[2,3],それでは対象となるにおいの数が莫大 な数となってしまう.そのため,一部分の香りに焦点を当て た研究も見られる.部分的な香に焦点を当てた研究の例を 挙げると,Nakano et al.[9]では悪臭などは用いておらず,

レモンやペパーミントなど10種類の香りを15形容詞対によ る印象をもとにクラスター分析を用いて2つのグループに分 類している.他にも,Zarzo[10]は快なにおいと食物のに おい40種類に対して主成分分析を用いて10のグループに分 類している.

1.3 におい研究における印象評価手法とSD法

科学的な手法が発達するまでのにおいの分類はperfumerな どが経験則などで振り分けたものが中心であった.1900年代 に科学分野としての心理学が発展し,実験心理学の中で知覚 が研究対象とされるようになった.その中で色や音に続き,

「におい」も着目されたことから,心理的な「印象」によっ てにおいを分類する試みもなされた.印象評価の手法として は,リッカート尺度やSD法(Semantic Differential)などが 用いられた.SD法によるものとは,意味が対となる形容詞 を両極に配置し,色や香りなどの調査対象を任意の段階で 評価する手法である.Osgood, C. E.[11]によって,言葉の 意味を測定するために提案された.SD法によって測定され る「意味」とは,Affective Meaning:情緒的意味 であり,

これは観測者個人によって生まれる個人差を含んでいる.

その後因子分析などと組み合わせることにより実験心理学の 手法の一つとして発展し,言葉だけでなく色,香り,音楽な ど様々な分野で用いられるようになった.SD法の大きな特 徴は両極に対となる意味の形容詞を用いる点である.例え ば,「明るい」という語を単極で評価する場合,最も小さい 値を「明るくない」,最も大きな値を「明るい」と設定するが,

「明るくない」という評価は「暗い」という評価と同義では ない.一方でSD法では対の意味として提示することによっ て,より的確に評価対象の印象を捉えることができると考え られる.

これらの手法が使用された例として,吉田正明は1960年代 から70年代にかけて心理学的な手法を用いた比較検討を 行った.その結果,多次元尺度構成法は刺激をペアで提示す る必要があり厳密な評価ができる反面,刺激数の制約が大き いことを示している.また,嗅覚疲労を考慮するために1度 の実験で対応できる試行数の制約もあり膨大な時間がかか る.一方でSD法のような絶対評価では組み合わせによる試 行数の増加を考慮する必要がなく,より簡易に実験を行える としている[12,13].その後もYoshida[14-16]はSD法等 の心理学的手法を用いた印象評価を行い,その結果は多次元 尺度構成法, 主成分分析などの分析手法を用いてにおいの分 類を行っている.

1.4 研究目的

これらの研究背景を踏まえ,本研究では嗅覚刺激の範囲を 限定することとした.日常の中で能動的に扱う香りとして,

悪臭や生活臭などは排除し,そのうえで比較的種類が豊富で あり,かつ実生活になじみのある香りとして精油を中心に用 いることとした.香水などは実場面に応用されやすいが,香 りが複雑に混合しているため,こうした基礎研究に適さない と考えた.また,手法として香りの 印象 によって分類を 行う.印象を心理学的手法で量的データとして扱うことで,

香りを評価する印象の軸を探索することができるのではない かと考えられる.

以上のことから心理学的側面からのアプローチとして 印象 に着目し,精油を中心とした香りを用いて分類を行 うと共に,香りの印象軸を探索することを本研究の目的とす る.本研究の流れとしては,先行研究から評価語を選定した 実験Aを踏まえて,予備調査によって評価語を選定,追加し た実験Bを行った.

2. 実 験 A

2.1 方 法 2.1.1 刺 激

香り刺激としては,精油を中心に120種類の香料を用 いた.製造業者による差異を考慮し,可能な限り同一の業者 に統一した.大部分の精油はプラナロム(株)製のものを用 いた.その他の数種類精油及び13種の単品香料については

(株)資生堂提供の香りを用いた.精油としては,オレンジ・

スィート,アニス,バニラなどの代表的なものをはじめ,

オレガノ,アンゼリカなど,一般的にはあまり使われないも のを含めた.また,精油として精製不可能な香りは単品香料 からイチゴ様のエチルメチルフェニルグリシデート,パイ ナップル様のアリルカプロエートなどフルーツフレーバーの 香りを用いた(表1). 

(3)

2.1.2 香り濃度

香りは濃度によって印象が異なることが明らかになってお り,特に強濃度の香りではその香りの印象よりも,香りの 濃度自体が過剰に嗅神経を刺激してしまう影響が強いことを 考慮し,(株)資生堂の調香師によって「香りの特徴がはっ きりと感じられ,且つ主観的な香り強度が同程度である」と いった基準でアルコールによって濃度調性を行った.アル コール中の香り濃度は表1の括弧内に示した.

2.1.3 刺激提示方法

刺激の提示方法は におい瓶法 を用いた.茶褐色遮光性 のスクリュー管(20ml)に2cm四方にカットした脱脂綿を入 れアルコールで濃度調性を行った香り刺激1 μをしみ込ませ た.さらにアルコールを揮発させるために30分間放置した ものを香り刺激とした.嗅覚疲労を考慮し,1度の実験では 7種類〜11種類の香りを用い,11群に分けて各群の間には 最低30分以上の休憩を設けた.実験は複数日にまたがって 行われた.各群にはオレンジ・スィートとグレープフルーツ などあらかじめ明らかに印象が類似すると予想される香り や,ラベンダー・ストエカスとラベンダー・スーパーなど科 名が同一のものは重複しないよう考慮した.また,それぞれ の香り間にはコーヒー豆の香りを中和刺激として提示した.

2.1.4 印象評価方法

香りの印象評価方法としては,15形容詞対7段階評定によ る(SD法)を用いた.形容詞対は先行研究を参考に選出した

(表2)[17,18].

表1 香り刺激および濃度

刺激に用いた精油,および単品香料.カッコ内はアルコール中の香り濃度を示す.アカマツ・ヨーロッパからワイルドキャロットは プラナロム社製の精油,バニラからパイナップルは(株)資生堂提供の香料.

2.1.5 手続き

嗅覚の疲労を考慮し,グループ間には十分な休憩を設け,

複数日にまたがって実施した.被験者は,ランダムに提示さ れた香りを嗅いでSD法による印象評定を行った.それぞれ の香りの間には30秒間以上の休憩を設け,中和刺激である コーヒーの香りを提示した.各グループの被験者は18歳〜

45歳までの男女延べ220人に対して行った.

2.2 結果および考察 2.2.1 因子分析結果 

香りの印象における潜在変数を探るため,香りのSD法評 定値に対する最尤法,プロマックス回転を用いた因子分析を 行った(「平凡な―個性的な」は共通性が低いため除外した).

その結果,3因子が得られた(表3-1,3-2).各因子を構成す る形容詞対および先行研究[19]を参考に,第一因子を

表2 SD法形容詞対:実験A

表3-1 因子負荷量行列:実験A

安定した 不安定な 好きな 嫌いな 美しい 汚い 澄んだ 濁った 単純な 複雑な 軽い 重い 淡白な 濃厚な

明るい 暗い あたたかい つめたい やわらかい かたい

鋭い 鈍い 甘い 甘くない 派手な 地味な 男性的な 女性的な

表3-2 因子間相関行列:実験A

(4)

CLEAR,第二因子をMILD,第三因子をFEMININE因子と 命名した.特に第一因子のCLEARと第二因子のMILDは 先行研究[19,20]と共通する因子であり,この2軸は香りに おいて主要な評価軸の1つであると考えられる.

2.2.2 クラスター分析結果

SD法の評定値を独立変数としてクラスター分析を行った.

距離および手法については,平方ユークリッド距離を用い,

手法はword法による結果にてchain effectが見られたため,

グループ内平均連結法を採用した.欠損値については,各香 りおよび形容詞対の平均値で置換した.その結果,次の図1 のようなデンドログラムが得られた.デンドログラムより 距離4.5における11クラスターを採用した.あわせて,図2に 各クラスターの平均値によるイメージプロフィールを記載す る.それぞれのクラスターの特徴的な点としては,クラスター A-1はトゥルーバルサム,バニリン,バニラといった甘いバニ ラ様の香りとシナモンの香りで構成された.印象については,

あたたかい,やわらかい,濃厚な,鈍い,甘い,女性的な等が特 徴的であった.クラスターA-2は,エチルフェニルグリシデート,

ガラクソライド,ヘリオトロピンなど,サンダルウッド,ラベ ンダー・レイドバンを除いて単品香料の香りによって構成さ れた.印象については,全体的に中心に近い傾向が見られた.

クラスターA-3は,レモンバーム,オレンジビターなどの,

柑橘系の香りと,タイム・ゲラニオール,ペパーミントなど で構成された.特徴が見られた印象は,明るい,澄んだ,

澄んだ,軽いであった.クラスターA-4は,マンダリン果皮,

オレンジ・スィート,グレープフルーツ,レモン果皮などの 柑橘系の香りで構成された.印象に関しては,明るい,安定,

鋭い,単純な,澄んだ,軽い,女性的な,美しい,好きなに 特徴が見られた.印象は,A-2と同様に特徴はみられず,

中心に近い傾向が見られた.クラスターA-5は,ベルガモット 果皮,シトロネラ,ネロリといった,柑橘系の香りが見られ る一方で,オレガノ,タイム・リナロール,キャラウェイな どのハーブやスパイスの香り,カローン,フェニルエチルア ルコールといった単品香料など,多様な香りで構成された.

クラスターA-6は,ラベンダー・スピカ,パルマローザ,ゼラ ニウムなどのフローラル系香りの他に,ディル,タイム・マス トキナ,ローレルなどのハーブやスパイスの香りも見られた.

クラスターA-7は,アルベンシスミント,カラミント,ウィン ターグリーンといったミント系の香りが多くみられ,他には,

ラベンダーアングスティフォアリア,ローズといったフロー ラル系の香りで構成された.クラスターA-5,6,7については イメージプロフィールにおいて,3つのクラスターに共通して ほぼ同様の推移傾向を示し,特徴としては中心の「どちらで もない」に近い値をとる傾向が見られた.クラスターA-8は,

構成する香りについては,従来の分類と関連するような特徴 は見られなかった.印象については甘くない,嫌いなに特徴 が見られた.クラスターA-9は,パイン,サイプレス,ヒノキ など,樹木の香りが多くみられた.印象については,全体的に

A-8に似ているが,より中心に近い値を示す傾向が見られた. 図1 クラスター分析デンドログラム:実験A

(5)

クラスターA-10は,イランイラン,ジャスミンといったアロマ テラピーなどでは エキゾチック系 とカテゴライズされる香 りにまとまりが見られた.他には,ジュニパー,シダーなど の樹木の香りもみられた.印象に関しては,甘くない,濁った,

個性的において特徴が見られた.クラスターA-11は,アジョ ワン,バレリアン,セロリなどで構成され,複雑な,濁った,

個性的な,嫌いなのようなネガティブな印象が特徴であった.

香りの分類傾向としては,柑橘,単品香料などに主なまと まりが見られた.印象については,クラスターA-5,6,7の ような,印象の傾向が明確でないクラスターも見られたこと から,実験A で用いた形容詞対だけでは香りの印象を捉え ることができないことが示唆された.

図2 各クラスターSD法平均値イメージプロフィール:実験A

表4 実験B予備調査結果 香り評価語上位まとめ 香りを評価する用語の回答結果1613語の中で,20以上の回答数 が得られた語を以下にまとめる

3. 実 験 B(予備実験)

嗅覚における評価語は他の感覚に比べ非常に少ないことが 知られており[21],香りを表現する用語の選定は重要であ ると言える.実験Aでは香りに対する評価語を先行研究から 参照しているため,より結果の精度を向上させることを目的 とし,香りの評価語について検討を行った.

3.1 方 法

167名(男:女 89:77)平均年齢20.3(±1.5)歳の大学生 に対して行った.手続きは自由回答形式の質問紙によって以 下の質問を行った.次に用いた教示を示す.「香りを評価,

表現する際に用いる言葉を思いつく限りお書き下さい.言葉 の種類(形容詞,動詞など)にこだわらずに,なんでも思い ついたもので構いません.具体的に思い浮かばない場合は,

誰かにあなたの好きな香りを説明するつもりで表現してくだ さい.」

3.2 結果および考察

総回答数は1613語であった(表4).最も多かったのが

「甘い,甘い香り:(甘くないを含む)」といった表現であった.

挙げられた語数は2番目の「臭い(臭くないを含む)」と比べ ても特出して高かった.しかし,「甘い」という表現は味覚 表現であり,厳密には嗅覚の表現ではない.他に目立ったも のとしては,「酸っぱい」が50語と多く選択されている.語 数は少ないが,「にがい」や「しょぱい」なども挙げられた.

味覚は香り表現において重要な位置を占めている点について は先行研究でも示されており[9],同様のことが本実験に よっても示唆された.これは味覚も嗅覚と同様に「化学的感 覚」であることと,「味」は「香り」によって決定づけられ る要素が大きいことに深い関わりがあると考えられる.味覚 以外でも全体的に触覚の「ツンとする」,「やわらかい」など が上位に入り,それ以外には「スースーする」や「温かい」

(6)

など五感に関する表現が多く見られ,品詞ごとに分類する と総合的に最も多い表現となっている.他には「いい香り」,

「爽やか」,「キツイ」などの形容詞による表現が見られた.

「花に関する表現」や「フルーツに関する表現」,「汗」など 実際のものに例えた比喩表現も多く見られた.

実験Bへ流用する評価語としてはSD法を使用するとい う観点から,「花のような」といった比喩表現は除外した.

また,精油を用いているので基本的に悪臭を含まないため

「臭い」,「キツい」なども除外し,最終的に「すっぱい」,

「落ち着いた」の2つを採用した.

4. 実 験 B(本実験)

予備実験で得られた香りの評価語を用いて実験Aと同様 の香り刺激に対して印象評価を行い,分析結果の精度を向上 させることを目的とした.

4.1 方 法

4.1.1 刺激,刺激提示方法

香り刺激および刺激提示方法は実験Aと同様のものを用 いた.嗅覚疲労を考慮し,120種類の香りを10刺激ずつ12 グループに振り分けた.

4.1.2 印象評価方法 

実験Aと同様に7段階尺度のSD法評価を用いた.予備実 験で得られた香りの評価語及び実験Aの結果を踏まえ先行 研究を参考に以下の18形容詞対を用いた(表5).

4.1.3 手続き

実験Aと同様の手続きを用いた.香りは10種類ずつ12グ ループに振り分けた.被験者は成人男女75名(男:女 26:49) 平均年齢20.1(±2.7)歳に対して行った.

4.2 結果および考察

4.2.1 クラスター分析結果

SD法の各形容詞対における香りごとの平均評定値を独立 変数として,平方ユークリッド距離,Ward法を用いたクラ スター分析を行った.その結果,次の図3のようなデンドロ グラムが得られた.あわせて,図4に各クラスターの平均値 によるイメージプロフィールを記載する.

デンドログラムより,距離5.5における11クラスターを採 用した.クラスターB-1は,バニラ,バニリン,ベンゾイン などのバニラ系の香りと合わせてシナモンやイチゴ(エチル メチルフェニルグリシデート)が同一のクラスターを構成し

表5 SD法形容詞対:実験B

図3 クラスター分析デンドログラム:実験B

(7)

た.印象については,甘い,女性的,やわらかい,すっぱくな いに特徴が見られた.クラスターB-2はイランイラン,ジャス ミンといったアロマテラピーにおける エキゾチック系 の 香りで構成されている点が特徴的な点であった.また,

すっぱくないという印象で特徴が見られた.クラスターB-3は γ-ウンデカラクトン,ガラクソライドなどの単品香料を中心 に構成された.印象は,クラスター2と同様,すっぱくない に特徴が見られた.クラスターB-4はラベンサラ,サイプレ ス,パインなどの樹木の香りが多くみられたが,ペッパーや ローズマリーなどのハーブやスパイスの香りも含まれた.

印象に関しては,甘くないに特徴が見られた.クラスターB-5 図4 各クラスターSD法平均値イメージプロフィール:実験B

はレモン果皮,レモングラスなど,特にレモン系の柑橘系の 香りを中心に構成された.印象については多くの項目で特徴 が見られ,陽気な,明るい,好きな,はっきりした,派手な,

鋭い,酸っぱい,すっきりした,軽い,澄んだなどであった.

クラスターB-6はアルベンシスミント,ペパーミントのミン ト系の香りのみで構成された.甘くない,つめたい,はっき り,鋭い,すっきりした,軽い,澄んだといった項目で印象 に特徴が見られた.クラスターB-7はオレンジ・スィート,

グレープフルーツなどの柑橘系の香りとローズマリー,ラベ ンダーなどの香りが同一のクラスターに分類された.印象に 関しては,大きな特徴は見られなかった.クラスターB-8は アジョワン,クエラ,バレリアンなどがみられ,甘くない,

嫌いな,醜い,すっきりしない,落ち着かないなどネガティ ブな印象の香りで構成された.クラスターB-9はオレガノ,

セージ,バジルなどのハーブやスパイスの香りが多く,シダー やヒノキなどの樹木の香りも見られた.印象に関しては,

甘くないに特徴が見られた.クラスターB-10はフェンネル,

ディルなどのハーブやスパイスの香りで構成され,クラス ターB-11はサンダルウッドなどお香のような香りで構成さ れた.印象については,B-10,11でほぼ同様の傾向を示し,

いずれの項目においても中心に近い傾向が見られた.

4.2.2 因子分析結果

実験Aと同様に香りのSD法評定値に対する最尤法,プロ マックス回転を用いた因子分析を行った(「安定した―不安 定な」は共通性が低いため除外した)結果,3因子が得られ た(表6-1,6-2).第1因子は「甘い,女性的な,あたたかい」

などによって印象で構成され,実験AのMILD因子と対応 すると考えらえる.第2因子は「はっきり,派手な,鋭い,

すっぱい」によって構成されており,香りの明瞭さや強度に 関する因子であると考えられる.また,実験Bで加えた項目 が中心となって構成された.第3因子は「淡白な,すっきり

表6-1 因子負荷量行列:実験B

甘い - 甘くない 男性的な - 女性的な あたたかい - つめたい 陽気な - 陰気な やわらかい - かたい 明るい - 暗い 好きな - 嫌いな 美しい - 醜い はっきり - ぼんやり

派手な - 地味な 鋭い - 鈍い すっぱい - すっぱくない

淡白な - 濃厚な すっきりした - すっきりしない

落ち着く - 落ち着かない 軽い - 重い 澄んだ - 濁った

表6-2 因子間相関行列:実験B

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した,落ち着く,軽い,澄んだ」によって構成されており,

実験AのCLEAR因子と対応すると考えられる.実験Bにお いては因子の命名は行わなかった.

4.2.3 因子得点を用いたクラスターごとの印象傾向

クラスター分析によって得られた11グループの香りの分 類ごとに因子分析によって得られた因子得点を平均しイメー ジマップを作成した(図5,6,7).因子1についてはバニラ を中心としたクラスターB-1が正の方向に高い値を示し,

次いでクラスターB-2,3,5が高い値を示した.これらの クラスターは柑橘系の香りが含まれるクラスターB-5やピー チ様のγ‐ウンデカラクトンやブドウ様のメチルアンスラニ レートなどの単品香料系の香りを中心としたクラスターで あった.一方で負の方向に高い値を示したクラスターはみら れなかった.因子2については,柑橘系のクラスターB-5, ミント系のクラスターB-6が正の方向に高い値を示し,

アジョワン,クエラなどで構成されるクラスターB-8が負の 方向に高い値を示した.因子3については,因子2と同様に クラスターB-5,6が正の方向に高い値を示した一方で,

クラスターB-8が負の方向に高い値を示すといったように,

顕著な値をとるクラスターでは因子2,3が同様の傾向を示 した点が特徴的であった.

4.2.4 実験A,実験B間のSD法評定値に対するt検定 香りの印象評価における安定性を見るために,両実験に共 通する13形容詞対に対して(「派手な-地味な」,「あたたか い-つめたい」,「軽い-重い」,「明るい-暗い」,「男性的な- 女性的な」,「甘い-甘くない」,「やわらかい-かたい」,「鋭い -鈍い」,「安定した-不安定な」,「澄んだ-濁った」,「淡白な- 濃厚な」,「美しい-醜い」,「好きな-嫌いな」),実験Aの結果 と実験Bの結果を比較するt検定を行った.その結果,香り と評価語の全組み合わせ(香り120×13形容詞対)の内,有 意差がみられたのは全体の17%であった.香りの印象評価 については,個人差を無視することはできないが,香りの評 価は被験者が異なっても比較的安定する傾向が見られた.

5. 総 合 考 察

両実験共に第1クラスターはバニラやベンゾイン,シナモ ンなどが集まり,実験Bではそれに加え,ヘリオトロピン,

エチルフェニルグリシデートなども含まれた.このクラス ターの印象については,甘い,あたたかい,やわらかいなど が高い点が共通した.また,実験Bの因子得点の傾向では,

因子1の値が他のクラスターと比べて正の方向に最も高く,

因子2,因子3の値は原点付近であるという特徴が見られた.

この要因としては,因子1には「甘い-甘くない」といった 項目が含まれており,これらの項目において高い値を示す バニラなどの香りを中心としたクラスターであることから,

因子1の値が正の方向に高くなったと考えられる.

柑橘系の香りにおいてまとまりがみられる点は両実験を通 して共通していた.実験Aにおいては,クラスターA-3,4,5 においてまとまりがみられ,実験BではクラスターB-5,7 でまとまりが見られた.一方で,相違点としては,実験Aで はクラスターA-5 においてハーブやスパイスの香りが同一 のクラスターを構成し,実験Bでは,クラスターB-7におい て花の香りなども含まれるといった傾向が見られた.しか し,各実験内におけるこれらのクラスター間の印象の相関を 求めると,高い相関関係が認められることから,構成する香 りが異なっても,印象は共通すると考えられる(表7).

図5 実験B因子得点散布図(因子1×2)

図6 実験B因子得点散布図(因子1×3)

図7 実験B因子得点散布図(因子2×3)

(9)

柑橘の香りについて,実験Bの因子得点に着目すると,

印象の傾向としては,B-5,7の2つのクラスターは類似した 傾向を示すが,いずれの因子においてもクラスターB-5のほ うが高い値を示した.この点については,クラスターB-5を 構成する香りはユズなども含まれるが,レモン果皮,レモン グラス,リトセアなどであった.これらの香りは柑橘の香り の中でも具体的に「レモンである」とイメージしやすく,

このような具体的なイメージに影響されて各印象が特徴づけ られたと考えられる.実験A,実験Bそれぞれの分類結果に着 目すると,単品香料については,実験AではクラスターA-2, 実験BではクラスターB-3においてまとまりがみられた.

共通している単品香料についてはガラクソライド,γ-ウンデ カラクトン,ブドウ(メチルアンスラニレート)であった.

しかし,その傾向は異なっており,実験Aでは他にエチル フェニルグリシデート,バナナ(イソアミルアセテート),

ヘリオトロピンなどが見られ,実験Bではカローン,リリ アール,トリプラールなどが含まれた.このように,単品 香料としてまとまりが見られる一方で,その構成には差異 が見られた.

ミント様の香りについては,製菓の香料などとしても使用 され,日常での接触頻度が比較的高いことから,「ミントの 香り」として認識しやすいと考えられる.実験Aにおいて は,ペパーミントが柑橘などとクラスターA-3を構成し,

アルベンシスミント,カラミントなどが同様にクラスター A-7を構成した.一方で,実験Bにおいては,アルベンシス ミント,ペパーミントの2つの香りが2つの香りのみでクラ スターB-6を構成し,カラミントなどは,クラスターB-9に 含まれたことから,ミント系の香りの中でも差異があると考 えられる.

その他の香りについては柑橘系,ミント系のようなまとま りとして捉えることが難しいため,印象傾向に着目すると,

実験AのクラスターA-8,11,実験BのクラスターB-8は嫌 いなという印象が顕著であった.クラスターB-8を構成する 香りはスパイクナードを除いて全て実験AのA-8,11に含ま れていた.実験BのクラスターB-8 に着目すると,印象とし ては,「嫌いな」の平均値が全てのクラスターの中で最も高 く,「すっきりしない」,「濁った」などの評価語が含まれる.

因子3の値も負の方向に最も高いことから嫌われている香り であると考えられる.これらクラスターを構成する香りに 着目すると,実験A,実験Bに共通するのはアジョワン,

ワイルドキャロット,イヌラ,セロリ,アンゼリカ・シード,

クエラ,クローブ,スパイクナード,バレリアン,ポンデロー ザパインであった.このことから,両実験に共通するこれら

表7 印象評価における各実験内のクラスター間相関-1

(柑橘の香りを中心としたクラスター)

の香りは「嫌いな」という印象が特に強い香りであると考え られる.

セロリ,クローブなどは生食で食したり,料理のハーブと しても用いられるような植物であり,個人的な好みはあるも のの積極的に食用に用いる場面が多いことから,不快であっ たり嫌いではない香りであると考えられる.しかし,香りの 印象のみに着目すると「嫌い」という印象を持たれる傾向が 示された要因の1つとしてラベル効果が考えられる.日常で これらの香りを用いる場合にはあらかじめ香りの名前を把握 した上で使用されるため,ラベル効果による先入観などから 不快感が緩和されていると考えられる.もう1つの要因とし ては,単体で用いられることが少ないことがあげられる.

例えば,クローブを料理に用いる場合には煮込む際に風味づ けとして入れられることが多く,クローブ単体の香りを嗅い だり,食したりする場面はあまりみられない.そのためクロー ブの香りに触れる際には他の食材の香りと複合した状態であ る場合が多い.他の香りに関しても香水としてブレンドされ るなど単体で接する機会は少ないと言える.このことから香 りの印象についてはこれまでの研究で示されている通りラベ ル効果が強く[22],単体のみの印象ではイメージと異なる ことが示唆された.実験Aにおける,クラスターA-5,6,7 および実験BのクラスターB-4,9,10,11などは部分的に特 徴の見られる形容詞もあるが,全体的に「どちらでもない」

といった印象が見られた.また,これらの各クラスター内で の印象評価傾向に対する相関係数に着目するとクラスターB においてB-4とB-10間以外のすべての組み合わせにおいて 高い相関関係が示された(表8).実験Bの因子得点の傾向 に着目すると,クラスターB-9,10,11の印象は類似してお り,クラスターB-4においても上記のクラスターと方向は異 なるがいずれの因子も原点付近にプロットされたことから,

本研究で用いた評価語では評価しきれなかったと考えられる 今後はさらに評価語を精査し,より詳細な分類を行うことが 必要と考えられる(図5-7).

本研究においては香りの分類として11クラスターが得ら れたが,今回用いている香りは,精油を中心とした一部の 香料に限定しているため,人が感じられる におい の中の ほんの一部分であり,広義な意味での香りの分類とは言えな い.しかし,本研究の先に見据える点として,色彩をはじめ とした他感覚と嗅覚との協調がある.それらを生活空間に応 用するにあたって,悪臭や食べ物の香りなどは必ずしも必要 とされない.これまでの香りの分類を扱った研究をみても,

Nakano et al.[15]の花,ハーブ,フルーツなど10種の香り を用いたもの,Lawless[23]のアロマやフラグランスなど

表8 印象評価における各実験内のクラスター間相関-2 (どちらでもない印象の香りを中心としたクラスター)

(10)

18種の香りを用いたもの,三浦・齋藤[17]の25種のハーブ,

スパイスを用いたもの,齋藤[24]のフレグランスなどに 用いられる一般的な香り15種を用いたものなどが挙げられ る.これらのように用いている香りの数も範囲も研究の目的 ごとに様々である.人が感じることのできる におい を 包括的に用いた嗅覚全体における基準臭の探索なども重要な 一方でそれぞれの目的に応じた限定的な分類を行うことも 非常に重要であると考えられる.

香りの印象軸としては因子分析から3因子が示された.

特 に 実 験Bに お け る 因 子 で は 吉 田[7]で 示 さ れ て い る

「olfactory-brightness」,「harshness」と共通する因子がそれ ぞれ因子2,因子1において見られた.従来から,香りにお いては快・不快の軸 pleasantness が非常に重要であるこ とは言われており[16],本研究においても実験A,Bに 共通して第1因子には,「好きな-嫌いな」,「美しい-汚い」

などの項目が含まれたことから, pleasantness の要素は 香りを評価する上で非常に重要な要素であることが支持さ れた.しかし,それぞれの第1因子を構成するその他の項 目については両実験において共通しなかった.実験Aでは 爽やかさ や,すがすがしさ といった印象も含んだ軸 であると言える一方で,実験Bでは「甘い-甘くない」,

「あたたかい-つめたい」といった項目も含まれたことから も,香りの印象評価において, pleasantness は様々な要 素を含んでいると考えられる.また,実験Bでは,第2因子 に「はっきりした-ぼんやりした」,「鋭い-鈍い」など,

いわゆる香りの キツさ を表す intensity に関わる項目 にまとまりが見られた. intensity については,実験Bの 予備実験における評価語のアンケートにおいても「ツンと する」といった項目は上位に挙げられていたため,香りの 印象だけでなく,三叉神経の応答なども影響することが考 えられる.今後はこれらの印象軸について精査し,刺激と して用いる香りの範囲との対応なども検討する必要がある と考えられる.

6. 結 論

120種類の香りは18の形容詞対を用いた印象評価を基に して,11グループに分類された.香りを表現する語は非常 に少なく,香りを表現する際には嗅覚以外の感覚の評価語を 用いるか,他の香りや匂いに例えて表現する傾向が確かめ られた.香りの印象については3因子が認められ,それぞれ

「甘い」「あたたかい」「やわらかい」など関連する因子,

評価を表す pleasantness , キツさ を表す intensity に 関する因子が見られた.

謝 辞

香り刺激の濃度調整をして下さった(株)資生堂の庄司健氏,

田口澄恵氏の両氏にここで感謝の意を表します.

参 考 文 献

[1]斉藤幸子:新編感覚,知覚心理学ハンドブック,誠信書房,

pp.1401-1412,1994.

[2] Henning, H.: Der Geruch, Verlag von Johann Ambrosius Barth, pp.80-98, 1916.

[3]加福均三:にほひ 『にほひ』 八『にほひ』の表現の再構 築,河出書房,pp.49-55,1942.

[4]川木秀子,大西俊四朗:基本臭について,味と匂い学会誌,

12(3),pp.545-548,2005.

[5]アロマテラピー検定公式テキスト1級,公益社団法人日本 アロマ環境協会,2011.

[6]斉藤幸子,土谷直美,三瀬美也子,吉田幸子,小早川達,

綾部早穂,山口佳子,高島靖弘:日本人のための嗅覚変化 計測法:スティック型試料の検討,日本味と匂学会誌,

5(3),pp.323-326,1998.

[7]斉藤幸子,綾部早穂:環境臭気におけるにおいの質の評価 のための記述語の選定:記述語による日本の日常生活臭の 類型から,臭気の研究,33(1),pp.1-12,2002.

[8] Abe, H., Kanaya, S., Komukai, T., Takahashi Y. and Sasaki, S.: Systemization of semantic descriptions of odors, Analytica Chimica Acta, 239, pp.73-85, 1990.

[9] Nakano, Y., Kikuchi, A., Matshui, H., Hatayama, T. and Maruyama, K.: A study of fragrance impressions, evaluation and categorization, Thoku Psychologica Folia, 52, pp.83-90, 1992.

[10] Zarzo M.: Psychologic dimensions in the perception of everyday odors: Pleasantness and edibility, Journal of Sensory Studies, 23(3), pp.354-376, 2008.

[11] Osgood, C. E.: The Nature and Measurement of Meaning, Psychological Bulletin, 1952.

[12]吉田正昭:有香物質の分類に関する計量心理学的研究,

品質管理,12(16),pp.83-98,1961.

[13]吉田正昭:有香物質の分類に関する計量心理学的研究–2–, 日本女子大学紀要文学部,12(16),pp.46-78,1963.

[14] Yoshida, M.: Studies in psychometric classification of odors (5), Japanese Psychological Research, 6(4), pp.145- 154, 1964.

[15] Yoshida, M.: Studies in psychometric classification of odors (6), Japanese Psychological Research, 14(2), pp.70- 86, 1972.

[16] Yoshida, M.: Studies in psychometric classification of odors (7), Japanese Psychological Research, 14(3), pp.101- 108, 1972.

[17]三浦久美子,齋藤美穂:香りの分類及び調和色の検討,

日本色彩学会誌,30(4),pp.184-195,2006.

[18]大山正:色彩調和か配色効果か―心理学の立場から,日本 色彩学会誌,25,pp.283-287,2001.

[19]三浦久美子,堀部奈都香,齋藤美穂:色彩に対する調和香 の検討,日本色彩学会誌,32(4),pp.74-84,2008.

(11)

[20]三浦久美子,齋藤美穂:香りに対する調和色の検討,日本 色彩学会誌,31(4),pp.256-267,2007.

[21]櫻井広幸:香りにおける感覚用語―共感覚的表現について

―,立正大学文学部論文叢,111,pp.61-77,2000.

[22]杉山東子,綾部早穂,菊地正:ラベルがニオイの知覚に及 ぼす影響,本味と匂学会誌,7(3),pp.489-492,2000.

[23] Lawless, Harry T.l.: Exploration of fragrance categories and ambiguous odors using multidimensional scaling and cluster analysis, Chemical Senses, 4(3), pp.349-360, 1989.

[24]齋藤美穂:香りと色の組合せがもたらす心理的・生理的効果,

AROMA RESERCH,6(1),pp.82-87,2005.

若田 忠之(学生会員)

2009年 早稲田大学大学院人間科学研究科修 了,修士(人間科学),香りの印象評価によ る分類,PCCS表色系における印象評価,

色彩を軸とした多感覚研究に従事.

[email protected]

齋藤 美穂(非会員)

1985年 早稲田大学大学院文学研究科博士後 期課程心理学専攻修了,博士(人問科学).

現在,早稲田大学人間科学学術院教授.色彩 を中心とした感性認知科学研究に従事.

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10) Takaya Y, et al : Impact of cardiac rehabilitation on renal function in patients with and without chronic kidney disease after acute myocardial infarction. Circ J 78 :

*2 Kanazawa University, Institute of Science and Engineering, Faculty of Geosciences and civil Engineering, Associate Professor. *3 Kanazawa University, Graduate School of