インターネット情報の探し方
図書館庶務課 システム担当
中林 雅士・丸山郁太郎
インターネットのおさらい
0.インターネットとは
inter + net だから,小さなネットワークをつなぎ合わせた集合体のこと 全体を管理・運用する人・組織は存在しない。 利用するのは自由で無料(→ プロバイダーは有料) 現在は様々なサービスのプラットホーム 基本的にはつねに利用者責任 → 自分で責任を負う覚悟で 公開されているコンテンツにも著作権はある。 上手に使えば,便利なツール。学術情報だって探せる。インターネット情報と検索
1.使ってみる
とりあえずGoogleで。 次の事項を検索して答えを探してください。 http://www.google.com/ • ブッシュ大統領の前職 • 夏目漱石の最終学歴 • 2005年6月30日 日経平均株価の終値 • 過去5年間の先進国の消費者物価指数 ピンポイントで見つけられる検索語を使って → 参照するページを減らして インターネット情報と検索
2.結果と考察(1)
1.ブッシュ大統領の前職 → 検索語:ブッシュ大統領 → テキサス州知事 2.夏目漱石の最終学歴 → 検索語:夏目漱石 → 東京帝国大学 英文科 1,2ともに出典は, フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 検索語によっては,調べるのが面倒になる(余計な検索語を入れると...) → 夏目漱石+最終学歴で調べてみる でも簡単な事実項目を確認するには非常に便利だ。 しかし,詳しく調べればもっと分かることもある。インターネット情報と検索
2.結果と考察(2)
3.2005年6月30日 日経平均株価の終値 → 検索語:2005年6月30日 + 日経平均株価 + 終値 1万1584円01銭(前日比6円57銭高) 検索語を “2005年6月30日 + 日経平均株価の終値”とすると…….. →キーワード検索を心がける 情報源の信頼性は?間違ってない? → クロスチェック(複数サイトの比較) 調べるのは簡単だけど,ちゃんと確認をとるのは思ったより面倒だ... 体系的(例えば,ダウ平均との連動等)に調べるのも難しそうだ。 それでも調査の第一歩としては,検索エンジンは非常に便利だ。インターネット情報と検索
2.結果と考察(3)
4. 過去5年間の先進国の消費者物価指数 → 検索語:先進国 + 消費者物価指数 みなさん,みつけられましたか? 1. http://unstats.un.org/unsd/cdb/cdb_series_xrxx.asp?series_code=4630 2. http://www.stat.go.jp/data/cpi/ 検索語では多くヒットしすぎてチェックできない。 やはり体系的な調査は,検索エンジンには向かないようだ。どうやって調べるのが一番効率的か? → 図書館?
インターネット情報と検索
2.結果と考察(4)
インターネット検索には,調査事項によって向き・不向きがある。 検索語入力にもコツがいる。 明確に出典を示していないサイトも多い → 出典確認作業の必要性ちなみに...
過去五年間の先進国の消費者物価指数の推移は →
「世界の統 計」R350/7//H、R350/28//W 最新2007で調べられると図書館員が教えてくれます。」どのような手法を選択するかをまず考えることが重要
インターネット情報の特性
本当かどうか調べられるか?
また始まりはGoogleで。 ホントかウソか? 日清チキンラーメンにわさび茶漬け味が発売されたことがある。
幽霊探知機能付きUSBメモリー が2005年に販売されたこと
がある。
慶應義塾大学はリーダ不要の新しい自動認識技術の開発に
成功した。(RFタグ)
ビルゲイツ氏は少なくとも1度は暗殺されかけたことがある。
インターネット情報の特性
1.ウソのようなホントの話
日清チキンラーメンにわさび茶漬け味が発売されたことがある。
○ これは本当のこと。プレスリリースも正式にある。 → http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_477_2002_7.html このようなことを調べるには,インターネットがやはり便利。図書館は苦手 みなさん,このプレスリリースまでたどりつけましたか? ウソのような話だからこそ,それを本当だと証明することが大事!インターネット情報の特性
2.ウソのようだけど,証明できるのか?
幽霊探知機能付きUSBメモリー が2005年に販売されたことがある。 △ ぱっと聞いただけでは,ウソにしか思えないけど... ホントに商品化されてる! http://www.ghostradar.jp/ いろいろな人が使った感想をブログ等で書いている。 → 既成事実として商品があることは分かる。ジョークなのかな? でも,本当に動くかどうかは不明。 本気で調べるなら,買ってみるしかないのかも...インターネット情報の特性
3.ウソだってある。でもジョーク...
慶應義塾大学はリーダ不要の新しい自動認識技術の開発に成功した。(RFタグ) × ホントのようだけど, ページを見つけてビックリ。単なる悪ふざけ! http://www.autoidlab.jp/about/news/2007/rfofuda これはよくあるエイプリルフールのジョークのひとつ → 内容をみれば一目瞭然でウソだと分かる。でも面白い! このページをみつけられましたか? → 慶応大学じゃなく慶應義塾大学といれないとX。このあたりがテクニック 騙される人はいないだろうけど,悪ふざけもほどほどに...インターネット情報の特性
4. ジョークも行き過ぎると危険です。
ビルゲイツ氏は少なくとも1度は暗殺されかけたことがある。 × このような悪意のあるジョークはいけないですね。 http://diary.godtomato.net/takefumi/2003/04/01_01.html これもエイプリルフールのジョークの一つらしい。 → でも信じてしまいそう。それにこれは個人のページ。本当だろうか?出典は? このニュースは中国が発信源らしいが,結末は? → 中国ではかなりの大騒ぎになったらしい。 → Bogus news gets big playインターネット情報の特性
5.インターネット情報の特性は
思ってもみない新しい発見がある。検索するのは楽しい。 図書館では調べられないことでも簡単に調べられそうだ。 でも,誰が書いたか,まったく分からない情報が山のようにある。 検索のテクニックも必要だ。 本当に使える情報なのかはその情報ソースに依存している。 利用のリスクを負うのは,利用者自身。 出版されたもので,出典や事実確認をすることはやはり必要だ。 インターネットの中には善意と同じくらいの悪意もあると思ったほうが安全だ。 使い方によっては,非常に便利。だから正しい使い方をしっかり学ぼう。インターネット情報の寿命
1.インターネット情報の命は短い...
どんなに有用な情報も,いつの日か検索できなくなる日が来る。 → 例えば,新聞記事は1週間程度で読めなくなる → 新聞検索DB → 個人のページは,著作権者が公開を停止すれば見れなくなる。 → 検索サイトのインデックスが削除されたら,再度見つけ出すことは不可能? 例えば,自分の論文の参照・参考文献にURLを記述したが,見えなくなってしまう。 → 文献リストにURLを記述する場合は,必ず日付を明記する 必要なインターネット情報は極力ダウンロード → ブックマークしたって,本文が消えたら意味がない → 一次情報(紙媒体)の利用も考慮してインターネット情報の寿命
2.ここで裏技を紹介
実習で調べた“ビルゲイツ氏暗殺...”の速報は実は探せる! → ビルゲイツ+暗殺+誤報で検索してみる。 → ヒットリスト1位は個人のページ。 http://internet.watch.impress.co.jp/www/yajiuma/backno/200303/4.htm → この中に,スポニチアネックスのリンクが残っている! → ならば,一度はこの話,スポーツニッポンのサイトで公開されていたんだ。 → クリックしてみる → ページはすでにありませんとメッセージこれでデットエンドか? いやいや,あきらめるのはまだ早い!
インターネット情報の寿命
3.消えたはずのページが見える!
世界には,インターネット上のサイト(ページ)をアーカイブしている機関がある。→
http://www.archive.org/
- Way Back Machine ー
このサイトにいって,スポニチアネックスの記事URLを打ち込んでみる → http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2003/03/31/09.html
→ ようやく記事が読めた。CNNを騙った悪ふざけが原因だった。
インターネット情報を使うとき
1.とりあえず,基本事項は押さえておこう
インターネット情報は検索システムも含めて,非常に便利 しかし,情報の質はまちまちだ。 有料サイトを除いては,学術情報としての配信はわずか → 今後の動向 インターネット情報を使う場合には,裏づけをとることも必要 → 図書館の役割 インターネット情報にも著作権はある。 → 公開と著作権は別物 先ほどのway back machineは著作権法違反か?
→ グレーゾーン。 公開されているのをアーカイビングしているだけ → でも見せない権利はどうすればよいのか? 著作権を侵害しない,侵害させない利用を!
オンラインジャーナルを使ってみる
1.オンラインジャーナルとは
出版された雑誌の全文を提供するサービス 最近は,オンラインでしか刊行されないものもある。特に欧米の出版物 多くの場合有料だが,無料のサイトもある。 独立行政法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナルサイト → http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja 現時点では欧米が中心。日本も商業誌・学会誌共に増加中 明治大学では有料サイトと契約し,大学在籍者へのサービスを行なっている。 ほとんどのオンラインジャーナルは,検索機能がついている。 最新号だけはしばらく公開が遅くなるなどの制約も一部にはある。オンラインジャーナルを使ってみる
2.使ってみよう
日経記事検索サービス(http://bizboard.nikkeibp.co.jp/daigaku/) いろいろな検索方法で。 図書館HPからでもアクセス可能 1. 会社名から。 2. フリーキーワードで。 ソースがしっかりと判明しているから安心 自分で購入する必要もなし。最新号も比較的早く読める → 物流なしもっとある便利なサイト
1.日本の統計は,オンラインで見る
自分の生まれた県の人口を調べてみる。 その他興味のあるものを見てみる。 統計の定義や方法も確認しよう。統計は数字だけではない。 ビジュアル統計DBを使ってみよう。 こんなことまでWebでできてしまう。 国の機関だから,とりあえず信憑性に問題ないだろう。 統計データ・ポータルサイト → http://portal.stat.go.jp/apstat/topProNavi.html 日本全国の基礎統計データが簡単に入手可能 とりあえず使ってみる。本日の授業終了
なお,本日利用した教材は図書館HPに公開されます。