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Academic year: 2021

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全文

(1)

生徒指導主事の具体的な行動

【行動 13】 

取組の全体像を示し、方針を説明する

 決定した指導・対応方針が実践と結びつくために、教頭・学年主任等と連携し、教職員に対 して、取組の全体像をイメージできるような説明を繰り返し行う必要がある。

(1)教職員の立場に立った説明をする。

(2)「みんなでかかわること」を全教職員で再確認する。

(3)取組の大枠を説明する。

 ・「何を達成すれば終了するのか」と「終了までの段階的な取組手順」を明確にする  ・「予想される結果とそれに伴うリスク」も事前に共有しておく

(4)短期、中・長期の指導目標を示す。

・取組の期間を決め、めりはりをつける等、教職員の負担にも配慮する

E

周知徹底

留意点

Ⅲ - 取組 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 A 情報収集 B 情報集約 C 校長・教頭への報告 G 点検・検証 F 役割連携 E 周知徹底 D 取組計画の策定 合 意 形 成 合 意 形 成 Ⅲ教職員全員での 取 組 合 意 形 成 Ⅰ生徒指導主事を中心とした 実 態 把 握 Ⅱ校長を中心とした 方針の明確化 Ⅲ教職員全員での 取 組

取組方法の提案

 指導・対応方針及び取組方法についての合意形成を図ることは、ぶれない生徒指 導体制を築くことにつながる。  そのため、具体的でわかりやすい説明をするとともに、取組についての意見を常 に求めようとすることが、教職員の参画意識につながる。

行動の

ポイント

(2)

32 Ⅲ - 取組 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底

1 取 組

(1)全教職員が同一歩調で指導に当たれるよう、生徒指導主事が「10の取組」を策定 した。   ①朝、教室で生徒を迎える   ②授業時間を遵守する   ③授業のはじめ、終わりのあいさつをきちんとさせる   ④給食当番の身支度を整えさせる指導を徹底する   ⑤授業の様子、清掃活動の様子、部活動の様子など、生徒の情報を担任に伝える   ⑥空き時間、昼休みの巡視活動を徹底する   ⑦年間指導計画に基づいて、道徳の授業を充実させる   ⑧帰りの会終了後、昇降口まで生徒を見送る   ⑨放課後の部活動に関する指示や欠席の確認をする   ⑩学級や学年で活動する際には、必ず学級委員や生徒会、係などの活動内容を確認し、 事前に指示をして責任を持たせる (2)「10の取組」を教職員が共通実践するにあたり、生徒指導主事は短期・中期・ 長期にわたって、予想される成果と具体的な対応の在り方について示し、取組の全 体像を示した。 具体的対応 予想される成果 短期 ・取組の推進 ・教育相談の充実 ・個別援助・支援 ・同一歩調で共通実践できる ・生徒間のトラブルが減少する ・教師の指示が生徒全員に伝わる 中期 ・計画に沿った対応 ・生徒理解 ・継続的な教育相談 ( キャリア教育 ) ・生徒が目標を持って活動することができる ・生徒への個別指導が充実する ・保護者との連携がさらに図られる 長期 ・集団生活に対する意識高揚 ・学習支援 ・生徒が学級の中で安心して生活できる ・生徒が進路に関する具体的な目標を持つこと ができる

2 効 果

  全教職員が行うべき具体的な取組を教職員全員で協議したことにより、教職員の生徒 指導に対する意識が高まった。このことにより、自らが時間を厳守するなど、教職員の 行動にも変化が見られるようになった。

「10の取組」

ヒント14

(3)

【行動 14】 

具体的な指導基準を示す

 誰にでもわかりやすい統一した指導基準があると、教職員は自信を持って指導できる。した がって、学校の実態に応じて、「具体的な指導基準」を教頭・学年主任等と連携して示し、教職 員全員で十分に検討することが必要である。

(1)事前に教職員との対話などから、「教職員全員が指導でき

る基準」を再確認する。

(参考:【行動2、11】)

(2)できる限り保護者や地域の声も取り入れる。

(3)他校での実践の成果と課題を収集し、自校の指導基準の

参考とする。

・国や都道府県等が公表している事例集やインターネット等から得られる情報 にも敏感でありたい。

(4)「基準」について、校内研修会等を企画する。

留意点

Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 A 情報収集 B 情報集約 C 校長・教頭への報告 G 点検・検証 F 役割連携 E 周知徹底 D 取組計画の策定 合 意 形 成 合 意 形 成 Ⅲ教職員全員での 取 組 合 意 形 成 Ⅰ生徒指導主事を中心とした 実 態 把 握 Ⅱ校長を中心とした 方針の明確化 Ⅲ教職員全員での 取 組

(4)

34 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底

1 取 組

 生徒指導主事は、年度当初の4月に全教職員と1対1で話をする機会をつくり、「どこ までなら指導ができそうか」、「現状でどこまで指導できるのか」、「理想はどこまでの指 導か」などを、折衷案を探しながら指導基準を模索した。そして、教職員全員が足並み をそろえて自信を持ってできる指導基準を示し、合意形成を図った。

2 効 果

 全教職員が足並みをそろえて指導をすることで、生徒にとっても自校の統一ラインが 理解しやすくなり、効果があがった。

1 取 組

 生徒指導主事は、月1回の職員会議で次の観点を踏まえて、全教職員に「○月の生徒 指導」として提示した。 (1)学校の現状はどうなのか? (2)何が問題点なのか? (3)今後、どのような方向を目指すのか? (4)今、何ができるのか? (5)今、何が困難なのか? (6)今後、どこから手をつけていくのか? (7)具体的な方策は? (8)具体的に留意しなければならないことは? (9)何がどうなったら次のステップへ進むのか?   ・ ・ ・ などを明確に示した。

2 効 果

 現状と課題を教職員全員で共有でき、具体的な取組について、合意形成を図ることが できたため、教職員間での指導のぶれがなくなった。

「指導基準の模索」

「取組についての合意形成」

ヒント16

ヒント15

(5)

【行動 15】 

周知徹底の工夫をする

 学校の特色や校風は継続的な取組によって作りあげられていくものである。  取組を定着させるためには、教頭・学年主任等と連携し、あらゆる機会や方法で、指導・対応 方針を周知することが大切である。

(1)掲示物、学校(学年)通信又は集会等で、生徒・保護者・

地域へ積極的に周知することは、教職員等へ間接的に周知

を繰り返すことにもなる。

(2)標語(スローガン)を掲げる。

・標語は教職員が同じ方向に向かって取り組むためのものであり、また、生徒 や保護者にも、みんなでルールを守る意識の醸成につながる。なお、標語の 作成については、生徒会等にも働きかけたい。

留意点

Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 A 情報収集 B 情報集約 C 校長・教頭への報告 G 点検・検証 F 役割連携 E 周知徹底 D 取組計画の策定 合 意 形 成 合 意 形 成 Ⅲ教職員全員での 取 組 合 意 形 成 Ⅰ生徒指導主事を中心とした 実 態 把 握 Ⅱ校長を中心とした 方針の明確化 Ⅲ教職員全員での 取 組 求められる周知徹底とは、全教職員が知っている状態を作ることである。  例え、少人数であっても、「そんなことは聞いていない」となれば、それは、周知徹底したこ とにはならないばかりか、その後の指導に負の影響をもたらすことにつながる。  「全員に伝えた」という意識が、単なる「思い込み」からくる自己満足や勘違いで終わらない よう十分に注意したい。

(6)

36 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底 Ⅲ - 取組 / E 周知徹底

1 取 組

 生徒指導主事はヒント13により、生徒の集中力や学校への愛着 (愛校心・帰属意識・感 謝の心 )を身に付けてもらいたいと願い、教頭及び学年主任等と相談して、以下のよう に「無言清掃」の取組を働きかけた。 (1)年度当初に学校教育目標と連結した生徒指導のスローガンを提示した。 「誇りを持てる学校の創造」 ~『 私 た ちを見て下さい』と全員が自信を持って言える学校に~ (2)本校の目指す「無言清掃」の姿を教職員で共通理解し、その後各クラスで取り組んだ。 (3)生徒の意識を高めるために、生徒会美化委員会に働きかけて「美化コンクール」を 実施してもらった。 (4)年度末にアンケート (教職員・生徒・保護者 )を実施し、「無言清掃」の取組の改善を 図り、「新無言清掃」を職員会議で提案し、現在の新たな「形」を作りあげた。 翌年度の1学期末に、学校長が、無言清掃を「特色ある取組」として認定した。

2 効 果

(1)「誇りを持てる学校」の創造に関わっているとともに、感謝の心を持つ生徒が増えて きたため、全体としてとても落ち着いた学校になってきた。 (2)生徒や保護者の声を反映させ、さらにバージョンアップした「無言清掃」を全教職 員で作りあげていったため、自校に対して誇りを持つ教職員が増えた。 (3)多くの保護者からも、取組に対する共感を得られている。

「無言清掃」

ヒント17

参照

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