【手順書 14】JumboSpot 用 Pi-STAR のバックアップ手順2
はじめに
JumboSpot を稼働するために必要なコンピュータとして RaspberryPi ZERO W(以下「ラズパイ」という)を使 用しているが、不意な停電やシャットダウン操作を行わずに電源を切った場合などの際に、ラズパイの OS をイ ンストールしている microSD カードが論理的にクラッシュするケースがある。
クラッシュに備えて、事前にオリジナル(もしくは現状で正常動作しているもの)の microSD カードをバック アップしておくことを強く勧める。
ここではその手順の一つとして EaseUS Todo Backup を用いたバックアップ・復元手順を紹介する。
このソフトウェアの特徴は、必要なパーテションのみのバックアップが可能であり、microSD カードの未使用 領域があるラズパイ OS のバックアップに使用すると、イメージファイルのサイズをコンパクトにできるメリッ トがある。 しかしその反面、汎用性の高い拡張子「.img」のイメージファイルを扱うことができないので、このソフトウ ェアでバックアップしたイメージファイルは、同ソフトウェアでしか復元できない。 ご自身での使い方により手順-13 で紹介した Win32DiskImager とどちらを使うかを判断していただきたい。
準備するもの
・Windows パソコン ・バックアップ元 microSD カード ・microSD カードリーダー・EaseUS Todo Backup
EaseUS Todo Backup のインストール(初回のみ)
①EaseUS から EaseUS Todo Backup インストールパッケージをダウンロードする。 https://jp.easeus.com/backup-software/
メールアドレスを入力してから「Todo Backup Free」を押下
「実行」もしくは「保存」を押下する。
・「実行」の場合:ダウンロード後にインストールが自動スタート
・「保存」の場合:ダウンロード後にダウンロードしたフォルダを開き、手動でインストール
②EaseUS Todo Backup インストール
「OK」を押下する。
「次へ」を押下する。
「次へ」を押下する。
必要によりチェックをして「次へ」を押下する。
イメージの保存場所を設定し「次へ」を押下する。
※デフォルトで問題ない場合はそのまま「次へ」を押下する。
インストール完了。
引き続きソフトウェアを使用する場合はチェックして「完了」 を押下する。
EaseUS Todo Backup によるラズパイ OS のバックアップ
①バックアップ元 microSD カードをカードリーダーにセットし、パソコンの USB 端子に接続する。 ラズパイ OS がインストールされている microSD カードは、Windows で取り扱うことのできないファイルシ ステムを使用している領域があるため、フォーマットの必要がある警告ウィンドが表示されるが、必ず「キャ ンセル」を押下のこと。(「ディスクのフォーマット」を選択すると、フォーマットされてラズパイ OS が消去 される) 「キャンセル」押下の後、アクセス不可のウィンドが表示されるが「OK」を押下する。
②デスクトップアイコンや、スタートメニューから EaseUS Todo Backup を起動する。
ライセンス認証画面が表示される場合「後で」を押下する。 ※ラズパイ OS のバックアップ程度であれば無料版で十分使え
ます。Windows システムなどのバックアップなどにも利用し たい場合は購入してライセンスコードを入手しましょう。
「ディスク/パーティションバックアップ」を押下する。 ※文字が表示されていない場合は左上の「三」を押下する。 ラズパイ OS がインストールされた microSD カードのドライブ 番号左のチェックボックスをチェックし「実行」を押下する。 「宛先」「プラン名」を設定する。(デフォルトでも可) ※画像ではハードディスク5が 8GB のラズパイ OS 入り microSD カードです。
※JumboSpot で使用している RaspberryPi の microSD カードは、 カード一杯利用する設定ができないので、8GB の microSD カ ードを使用しているが、図で見えている H ドライブと I ドラ イブの合計容量約 1.8GB 以外は未使用領域となる。 初めて使う場合や「今後は表示しない」を押さずに「×」で閉 じた場合は次回、評価を促すウィンドが表示されるので「今後 は表示しない」を押下する。 バックアップ処理開始。 バックアップ完了。
「宛先」で指定したフォルダ直下に「プラン名」で設定した フォルダが作成されており、その中にバックアップしたイメー ジファイルが保存されている。 イメージファイル名をわかりやすいものに変える。(任意) バックアップしたイメージファイルは、このままでも他のフォルダや他のパソコンに保存するでもいずれも可 能であるが、フォルダを移動した場合や他のパソコンに移した場合は復元方法が異なるので注意のこと。
EaseUS Todo Backup によるラズパイ OS の復元(イメージファイル移動なし)
①復元に使用する microSD カードをカードリーダーにセットし、パソコンの USB 端子に接続する。表示されるド ライブ名称(図では「H ドライブ」)をメモする。
※復元後パーテーションはイメージファイルに依存するが、EaseUS Todo Backup で認識させる必要があるた め、microSD カードはフォーマットを行い、Windows で利用できる状態にしておく。
②デスクトップアイコンや、スタートメニューから EaseUS Todo Backup を起動する。 過去にバックアップ処理した履歴が表示されているので、復元 したいバックアップイメージの「復元」を押下する。 イメージのパーティション構成が表示するので、ハードディス ク番号左のチェックボックスをチェックし「次へ」を押下する。 復元先ドライブを指定して「次へ」を押下する。 ※今回は H ドライブの microSD にそのまま復元するので、ハー ドディスク5左のチェックボックスをチェックしてドライ ブ指定している。 「はい」を押下する。
復元先と復元元イメージファイルのパーティション構成が表 示するので「実行」を押下する。
復元中。
復元完了。
「完了」を押下してメイン画面に戻り、EaseUS Todo Backup を 終了する。 ③テスト起動 JumboSpot に復元した microSD カードをセットし、電源を入れる。 2 分ほどで「MMDVM」のロゴが走り始め、3 分程度でデフォルト接続リフレクタモジュールのアナウンスが表示 されれば復元成功。 今まで通り、リフレクタの運用をお楽しみください。
EaseUS Todo Backup によるラズパイ OS の復元(イメージファイル移動あり)
①復元に使用する microSD カードをカードリーダーにセットし、パソコンの USB 端子に接続する。表示されるド ライブ名称をメモする。
※復元後パーテーションはイメージファイルに依存するが、EaseUS Todo Backup で認識させる必要があるた め、microSD カードはフォーマットを行い、Windows で利用できる状態にしておく。
②デスクトップアイコンや、スタートメニューから EaseUS Todo Backup を起動する。
保存先を変更した場合や他のパソコンで作成したイメージを 復元する場合は「参照して復元」を押下する。 イメージの保存場所およびファイル名を選択して「OK」を押下 する。 イメージのパーティション構成が表示するので、ハードディス ク番号左のチェックボックスをチェックし「次へ」を押下する。
復元先ドライブを指定して「次へ」を押下する。 ※今回は H ドライブの microSD にそのまま復元するので、ハー ドディスク4左のチェックボックスをチェックしてドライ ブ指定している。 「はい」を押下する。 復元先と復元元イメージファイルのパーティション構成が表 示するので「実行」を押下する。 復元中。
復元完了。
「完了」を押下してメイン画面に戻り、EaseUS Todo Backup を 終了する。 ③テスト起動 JumboSpot に復元した microSD カードをセットし、電源を入れる。 2 分ほどで「MMDVM」のロゴが走り始め、3 分程度でデフォルト接続リフレクタモジュールのアナウンスが表示 されれば復元成功。 今まで通り、リフレクタの運用をお楽しみください。
最後に
EaseUS Todo Backup でバックアップを取ると、バックアップイメージサイズは小さくなりますが、2つほど問 題があります。
ひとつめは前述の通り汎用性のない専用のファイルであること、ふたつめはオリジナルは Windows から読み書 きできる FAT32 領域が存在するのですが、バックアップイメージは FAT32 のファイルシステム情報を消去してし まうらしく、復元した microSD は Windows から読み書きできるパーティションが存在せず、Wi-Fi 設定ファイル を変更することができなくなります。(wpa_supplicant.conf が書き込めない)
そのため、Wi-Fi の接続変更が必要となった場合には設定している間、以前接続していたネットワークと新し いネットワークの両方が必要になります。
復元した microSD で旧ネットワークに接続した状態で、Pi-Star のコンフィグ画面から Wi-Fi コンフィグを開 き、新ネットワークの SSID および PSK(パスワード)を入力して「保存」すると自動的に新ネットワークへの接 続し、運用を継続できます。
ネットワークを更新した場合は上記手順でネットワーク設定を変更し、再度バックアップを取って最新版バッ クアップイメージとして保管します。 「記録媒体は必ず壊れる」ということを念頭に置き、バックアップすることを忘れずに、ハムライフをお楽し みください。 以上 2018.10.12 JM8IXA/W4AKB/小松 ※許可なく二次配布ならびに内容の全部または一部でも複製を禁ず。