混和材としての瀬戸粘土(木節.蛙目)の利用について
久 保 直 志
森 野 杢 二
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MORINO
The materials so-called Kaolin c]ays which were distributed in Seto district, Aichi prefectur巴, were used as an admixture for portland cement concrete.
Those kaolinc]ays are "Kibushi" and "Gairome" c]ays utilized as raw materials for porcelain, and common c]ay which is deposited in the sam巴 district,but this has not been
used for the ceramic industry.
Th巴eachc]ays were ground into fine powder with the specific surfaces by Blaine's method of 7000 to 9000 sq cm per g, and wer巴calcinedat the temperatur巴sof 400'C, 700'C
and 1000'C to induce satisfactory properties as pozzolanic mat巴rials.
The exp巴rimentswere carried out on mortar with 10 to 30 percent replacement of cement
by raw or calcinedc]ay fines, and mortars without clay were also made for comparison purpos巴.
As results of the Flow test and Compressive str巴ngthtest at age of 7, 28 and 91 days,
a contribution to the strength was observed in th巴mortarwhich 10 percent of cement were
replaced by calcinedc]ays at 700'C or 1000'C.
Th巴str巴ngthratio increased with age, in the calcination at th巴temperature1000'C.It is
considered that the increase is caused by the pozzolanic reaction.
259
1
まえがき カオリナイト等の粘土鉱物を焼成して,娘焼粘土とす れば,コンクリート用混和材として使用できることは古 くから知られているが,当地にはカオリン質粘土が豊富 に産するので,これの利用を試みた. 瀬戸市は陶磁器製品の代名詞となっているほど,瀬戸 物で有名な町であるが,これらの原料は,木節粘土およ び蛙日粘土と称されているものであって,瀬戸市周辺に おいて現在採掘されており,陶磁器原料および耐火物原 料としては,日本で代表的なものである. 熱分解せずに使用する場合lては,石膏などの硫酸塩類を 添加するととによって,強度増進がみられる.一方,分 解せずに使用する場合には,ポゾラン反応などの化学反 応は起こさないが,微粉末としての有効な作用によって 強度増進に寄与することも考えられている。 コンクリ ートにカオリン質微粉末を使用することによって,一般 混和材と同様に,ブリーデイングなどの材料分離の防 止,水密性の増進に効果を現わす.また強度に寄与する 場合にはセメント量の減少による水和熱の緩和,膨張収 縮の減少などが考えられる. 両粕土の主成分鉱物はカオリナイト(一部ハロイサイ ト〕と言われている.カオリナイト粘土鉱物の分子式は Ab03.2S;02・2H20であって, ζの分子を分解する とその中のS;02 に反応性をもたせることができ,この 反応性ケイ酸はセメントの Ca(OH)2と反応して常温で カルシウムシリケート71<.和物のゲソレ,または結晶を生成 して強度がでる,いわゆるポゾラン反応を起す.また, ポゾランとして普通使用されているものはフライアツ シュであって,その他のものは,ほとんど使用されてい なしまた研究もあまり行われていない.フライアッシ ユが使用される第ーの点は,その粒形の良さからくるワ ーカビリティの向上にあるが,その他の点,たとえば, 粘性を増し材料分離を防ぐ場合などでは,粘土微粉末は ,より有効ではないかと思われる. 筆者らはカオリン粘土微粉末を混和材として使用する260 久 保 直 志 、 森 野 を 二 場合ζl,まずそれが強度にどのように影響を及ぼすかを 調べた.更にまた,当地の事情も考慮して,陶磁器およ び耐火物原料として,利用できないようなカオリンをコ ンクリート混和材として利用することに目的を置いてい る. がいるめ 最初の基礎実験としては末節,蛙日,普通粘土および 市販の純粋のカオリンの4種類を使用した.木節粘土は 現在陶磁器用粘土として使用されているもので,亜炭を 合んでいるために灰色 茶褐色を呈しており3蛙目粘土 は石英粒子をあたかも娃の目玉(名称の起り)のように 含んでいる白色の粘土である.普通粘土とは,上記 2種 のように陶磁器原料として使用されていない,赤色を呈 した粘土である 本実験では採取地名を取って八草粘土 と称しているが,一般に八草粘土と言えば,陶磁器およ び耐火物原料として使用されるいわゆる木節,蛙目粘土 のことである.比較のために使用した市販のカオリンは 朝鮮カオリンであって,不純物を除去した白色粉末のも のである. これらの粘土を加熱しない状態と 400'C,700'Cおよび 1000'Cで 2時間焼成して,煉焼粘土として使用した.こ 乙で熱処理瓶度を 400'C700'Cおよび 1000'Cと決めたの は,粘土鉱物の示差熱分析曲線,熱膨張収縮曲線などで 著しい変化を示し,なんらかの椿迭変化が起っていると 考えられている前後の温度である,即ち.カオリナイト は450'Cから脱水を始め,熱分析曲線では600'CB付近に顕 著な吸熱反応のピークを示し,その解釈には 2とおりあ るとされている. 1つはアルミナとシリカが分離すると いう成分解離説と,もう 1つは準安定状態の無定形化合 物であると言うメタカオリン説とがある. いずれにし ろ, 600'C前後の吸熱ピークは構造水の脱水に原因して おり,カオリン格子は崩壊していると言われている. 980'Cでは尖鋭な発熱反応のピークを示すが,これは脱 水により生じた物質のムライト核およびr-Ab03への 結品化によるものと考えられている.、 ) 上記各温度で処理した粘土を,モルタJレに混和して, 強度およびフローに及ぼす影響を調べた. 実験は,実験Iと実験Eの2J段階に分けて行なった. 実験Iでは粘土微粉末をセメントの外割混合で加えて, 10%, 20労, 30%とした. *占土微粉末を含まないモルタ ノレ(基本モJレタノレと呼ぶ)との比較では,その配合が柏 土分を除いたW/C,S/Cが同じ配合のモjレタルでは,基 本モノレタルはフローが大き過ぎるので単位水量を少なく して, ¥V/Cートp(Pは粕土微粒子)と等しい基本モjレタ ノレの配合で強度およひ、フローの比較を行なった.その結 果,八草,蛙目,木節などの粘土も 700'C以との蝦焼粘 土微粒子に混和材としての効果が認められた, 実験
E
は各々の温度で処理した粘土微粉末を,ポゾラ ンの一般的な使用方法VL従って,セメン卜の一部と置き 換えた内割混合で 10%~30%加えた.この結果では 700 ℃処理の粘土微粉末を混入した場合の強度が最も高い が,反面フロー値の減少が著しいので,フロー値が基本 モJレタノレと等しくなるような単位水量を選び,一定フロ ー伎のもとでの強度比較を行なった. 1000'Cの蝦焼粘土では熔融によって粘土粒子が大きく なっているが,実験1, IIでは処理条件を変えずにその まま使用した.別!C,粒子粉末度の強度l乙及ぼす影響を 考慮して, 1000'C焼成後にもう一度粉砕して, O~700'C 処理の粘土の粉末度と等しくした.この微粉末を用いて モルタノレ実験を行ない,前記の実験の10WC処理の結果 を検討した. なお,以上の各温度で処理した粘土微粉末を偏光顕微 鏡で観察したところ, 700'Cまではあまり変化は見られ ないが, 1000'Cになると透明度の高い大きな粒子とな り,イ也と著しく相違していた.2
使用材料 u)セメント 試験に用いたセメントは大阪セメン卜社裂の普通ポlレ トランドセメントである.物理的性質および化学的性質 は1表および2表のとおりである. 表 1 セ メ ン ト の 物 理 的 性 質 粉 末 度 │ 凝 結 [ 安 [ 強 さ ( 匂/CJh) 養(比重 lF-72il瓦瓦 I-*~-瓦|定|一戸両7
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│ 詰川/刊誌山(日←分
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件 分1
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表 2 セ メ ン 卜 の 化 学 的 性 質 (単位%i
│ ー │ 酸化カル I _ h" '"_',-7 I "'''01_'*;"''''I 強 熱 減 量 ; 不 溶 残 分 : シ リ カ アノレミナ│酸化第一鉄! シウム マグネシア│無水硫酸│ 合 計 0.7 0.6 21.8 5.4 3.0 64.5 1.5 I 1.9 99.4混和材としての瀬戸粘土(木節,蛙目)の利用について 261
(
2
)
骨 材 細骨材のみを使用したが,細骨材は愛知県矢作川産の 砂をフルイ分けて,標準粒度曲線の真中を通るような粒 度とし気乾状態で使用したすなわち,2.5~1.211!i!1 (30 %) , 1. 2~0.6ili!! (30%) , 0.6~0.3 ,1.:: (20%)の31虫 類で0.15ii!;以下は豊浦標準砂 (20%)を用いた.粗おi..z容 は2.70となる.砂の比重,吸水量は2.58,1.90%であ る3 (3)混和材として用いたカオリン粘土 試験に用いた粘土は愛知県瀬戸地方に産し,向磁器お よび耐火物原料として有名な木節粘土,蛙目粘土そして とれらと同地域に産するが,窯業原料としては使用され ていない,赤色を51した普通粘土(本実験では採取地名 を取って八草粘土と称しているが,一般に八草粘土と言 えは木節,蛙目粘土のことであって,特lこ耐火物原料と しては上質のもののことである. )である.これらの粘 土を構成している主な粘土鉱物はカオリナイトであるこ とから市販のほぼ純粋のカオリンを,比較のため使用し た. 上記試料の採取地は1図に示すとおりであるが,現地 で採取したものを次の処理をして実験に供した. 1図 粘 土 採 取 地 (3) -1.粘土に含まれている不純物の処理 八草粘土には珪砂,蛙目粘土には石英粒子,アミ節粘土 には亜炭が含まれているので,それらを除去するため に,次のような方法で処理した.なお,市販のカオリン についてはそのまま使用した. すなわち,粘土を7Jdと溶かし,これを0.15仰の凋フル イでふるい分け,フルイに留まるものは不純物として除 去する.通過したものを乾燥器(l05'C以下)で, 水分 が完全になくなるまで乾燥させる. (3)-2
粘土を微粉末にする方法 (1)で処理した0.15'1I7I!以下の粕土は,乾燥によって板状 の塊まりになっているので B.S規格の骨材破砕試験 装置を用いて粗砕したa それをボールミルピ入れて10分 間, 7oO回転(76rprη/min)で粉砕して微粉末とした. ζ れを0.15仰のフjレイで再びふるい分け,通過したものの み試験に用いた.こうして得られた各粘土粉末は徐々に 細かくなるのではなく,ほとんど瞬間的に微粒子になっ ているように感じられた.この10分間の粉砕で得られた 粘土微粉末のブレーン比表面積は 5表lこ示すように '7000~9000 ,iil/ (jである. (3) -3粘土微粉末の温度処理 カオリン枯土をコンクリート混和材として有効に利用 するためには,何度の熱処理が必要かを知るため 0, Ll00'C, 700'C,および1000'Cで焼成した. 。処理という のは,前記の粉砕されたままの状態のものであって乾燥 のための 100'Cの熱は受けているが,ここでいう温度処 理では無処理と解釈できるものである.焼成は電気炉を 使用し,それぞれ最高温度を2時間継続した.最高混度 になるまでの時間は, 400'Cの場合で2時間, 700'Cで3時 間, 1000'Cの場合で5時間である.最高J昆度2時間経過後 は電気炉のスイッチを切り,試料が冷えるまで電気炉内 l乙放置して自然冷却とした.(
3
)
-4
蝦焼粘土の物理・化学的性質 以tの処理によって得られた粘土微粉末の重量,比重 およびブレーン比表面積の変化は, 3~5表 lこ示すとおり である.加熱重量変化は 700'(処理で安定するが,比重 は1000'C処理で著しく大きくなっており, 700'Cまでで 脱水がほぼ完了し, 1000'Cでは結晶に構造変化が起って いるととを示している 特に顕著な変化はブレーン比表 面積に於てであって, 1000'C処理ではその値が弘~Yl に 減少している.各粘土微粉末を偏光顕微鏡で観察した場 合, 700'Cまではあまり変化は見られないが, 1000'Cで は透明度の高い,きれいな大きな粒子となっていて,熔 融した形跡が見受けられた.なお木節粘土の重量減少の 著しいのは,亜炭が合まれているためであって,粘土の 色も温度ヒ昇と共に間色から黒色,次いで灰白色,そし て白色と変化する. 八草粘土,アミ節粘土および蛙日粘土の化学分析結果は 6表に示'9~.262 久 保 直 志 森 野 杢 ニ 表 3 加 熱 重 量 変 化 (単位%)
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八 草 粘 土 蛙 目 粘 土 木 節 粘 土 表4
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ブレーン比表面積 (c1Iljr
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一一一一一一一一一一1}一一一一 } 表B
粘 土 の 化 学 分 析 表 !酸化カルシウム 「 ク ネ シ ア 酸化ナトリウム 酸化カリウム 合 タノレミキサーを使用し,供試体作成は4X4X16C17iの型枠 を使用し, 2層に分けて詰め,各層20回突いた.その他 の方法はJlSR
5201に準じて行った. (2)配 A'
"
実験Iの配合 ζの実験は,セメント量を一定にして, 0, 400, 700 および10WCの温度で焼成した粘土微粉末をそれぞれセ メントに対する外割混合で 10%~30%配合し,それと同 時に,粘土微粉末を含まないモlレタJレ〔基本モルタJレ) を作成して強度の比較を行い,粘土微粉末がモルタlレの 強度にどのような影響を及ぼすかを調べたものである. 配合はC:Sを 1:2と一定とし,水セメント比の決定 は粘土微粉末をセメントに対して20%加えたもので試し 繰りを行い,フロー値が約200となるものを選び,
WjC =60%とした. (7表参照〕 強度比較のための基本モルタルの配合l-;J:WjC= 60% では,フロF 値が大きすぎるので,
SjC=2はそのまま とし,単位水量を少なくし,粘土混和モルタノレの WjC 十Pと,基本モjレタノレのWjCとが等しくなるような配合 とした. (7表の右側 l己記す.i 実験Eの配合 実験Iの試験結果によって,粘土微粉末がモルタJレ強 度に有益であると判断されたので,ポゾランの一般的使 用方法に従って,粘土微粉末をセメントの一部と置き換 えた内割混合で配合した. (8表参照〕 使用水量の決定ば基本モルタルのフローイ直が約 200と なるように水セメント比を決め,
WCj =45%とし, それに合わして粕土混和モルタルを WjC十P=45%とした.4
実験結果および考察 (1)実験Iの結果 フロー試験の結果を2図に示し,圧縮 強度試験結果を3図に示す.(
2
)
実験Iの考察 セメント:砂:水の比が 1: 2 : 0.6の モノレタノレに八草,木節および蛙目粘土の 微粉末 (0.~10000C煩焼粘土)をセメン ト重量の 10%~30%加えると,フロー値 は微粉末を合まないモノレタJレの 268から 最 小118,最大245の値に減少する.一方3
試験方法および配合 (1) モルタル供試体の作成 混練は ASTMC305-59T!と示されている電動式モル 圧縮強度は微粉末を含まないモルタJレの 強度を 100 とした場合,会強度試験 (OO~10000C 娘焼粘 土, 10%~30%混和)を通じて 62% の結果が 1000上の 値を示し,強度上は有効である.が,フロー値と強度の 両方を考慮しなければ実用上無意味であるから, 2図お混和材としての瀬戸粘土〔木節,蛙目)の利用について 263 表
7
実 験 I の 配 合 基 本 モ ノ レ タ ノ レ の 配 合 粘土微粉末混和モJレタJレの配合 セ メ ン ト │ 徴 瓦 珂 砂 │ 水 1 W/C IW/C十pl I 1 I I (5;。
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実 験 II- 1の 配 合 ト メ ン ト [ 微 粉 末l
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I 0.45 1 0悶 1 0.250 1 2.50 1 2 ノレタJレ (501.76) (129)I
(1290) 3 1 2 │ (;s;?l 0 4 5 1 0 ω 1 0.428 1 2.86 1 2 (450) (193) 1 (1285) 基本モノレ (OO)i│(13202)1l
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1 0.45 I 0.450 I 0 I 2.00 I 2 タノレ (651) 捌 国 ( E E ) 謡 1 h 600、~¥
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図(実験n
各種粘土の処理温度および混和率がフロー値IL:及ぼす影響 原 処 理 40C・c 700園C 1000"C O八 草 粘 土 口 蛇 目 枯 ゴ A木 節1/,
1 A A A A / 一A 一 / 一f
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6
4
久 保 直 志 森 野 室 ニ よび3,図の結果を基本モノレタルと比較するために,両者 のフロー値がほぼ等しくなるように,微粉末混和モJレタ JレのW/C十Pと基本モルタルの W/Cとが等しいような モJレタJレで比較した.結果を9表ζl示すが,良好な結果 を示すのは7
0
0
0C処理以上の蝦焼粘土を用いたモルタル であり,7
0
0
0C処理では混和率2
0
%
まで良好であり,1
0
0
0
0C処理では混和率3
0
5
ぢまで混入可能である.1
0
0
0
0C 処理の場合に短期強度が低いのは,用いた;版焼粘土の粒 子が組いからである.しかし,3
ヶ月強度になると1
0
0
近 くなるか,1
0
0
以上となってポゾラン反応による強度増 進を示している. 表9
基本モルタJレ(
1
0
0
)
に対する粘土混和モルタJレのフローおよび強度比A:
八斡占土,G:
娃目粘土,K:
木節粘土 強 度 比 率(ml
配 合 │ 処 理 │ 粘 土 徴 │ フ ロ ー 値 │つW~ I ~_I 温度|粉末の耳切 W 円
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3lglg
( )内はフロ{値 (1I11n) および圧縮強度(~/(1)を示す. 9表によると八章,木節および蛙自のいずれの粘土も同 じような判定結果であるが, 2図, 3図によると,八輯占 土と蛙目粘土はほぼ似通った性状を示しており,木節粘 土は前二者とは多少臭っているようである.しかし1
0
0
0
℃処理ではほぼ等しくなっている.このことは木節粘土 に亜炭が含まれていることに, 1つの原因があると思わ混和材としての瀬戸粘土(木節,蛙目〕の利用について 265 れる.八鞘占土微粉末においては,高価な木節粘土や蛙 目粘土と比べて遜色が見当らないので,混和材としては 八草袖土を使用するのが賢明と思われる.
∞
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主 宰 出3閃 叩 曲 6 5 ( 創 窪 む ¥ 国 ﹂ ) !出'"" 怨 2豊 出30日∞
5 制5 5 ¥ 凶 ﹄ )∞曲
川 也 判 相 担 揮 出 抑 制 巨 U ¥ 回﹄) 制 抑 制 題 担 揮 出 (3)実験Eの結果 セメントの一部を粘土微粉末で置き換えた8表の配合 の7日, 28日および91日強度試験結果を4図に一覧表にし て示した. 700E
2
2
2
:
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91日 強 度 仁 コ 内 の 数 字 は 強 度 比 医~ 28日 強 度 ) 内の数字はフロー田
J
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7日 強 度究
+P=10% 600 200 八 草 粘 土 200 蛙 日 粘 土 600 200 木 節 粘 土 600 却 。 朝 鮮 カ オ リ ン4
図 実験EのモルタJレ圧縮強度一覧 棒グラフ中の数字は各材令での,基本モルタJレに対す る強度比(%)である.7日強度を示している棒グラフ 中のO
内の数字はフロー値である (4)実験Eの考察 八鞘占土,蛙目粘土,木節粘土そして朝鮮カオリンの 4種の粘土すべて, 7000C蝦焼粘土微粉末を混和したモ ルタル強度が最も高く,殆んど基本モルタルより高い強 度を示している.が,フロー値は基本モルタJレの 2041ζ査 係を求め,基本モルタノレのフロー値 204~乙等しくなるよ うな単位水量を求めて, 10表 の よ う な 配 合 表 を 作 成 し た. この配合による試験結果を6図K示す. 野 森 三l= パ~、 比べて, 193から測定不能のものまである. ~OO'C:股焼粘土を混和したモルタル (フロー値204と一定) したがって, 5図のようなフロー値と単位水量との関 直 保 久 266 ?長十p~附 七 i 木1!ii粘 土 ノ
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pX則 一定フロー値(基本モノレタJレのフロー204に合わした〕のもとでの粘土混和率と圧縮強度との関係 (28日強度7 C十P:Sが1:2の一定比率に対して10表のように使用 水量のみ増加すると,単位容積中の単位セメント量,単 位混和材量,および単位砂量は相対的に減少することに なるが,それらの値は10表の備考欄に示すように,たと えば八草粘土であれば,内割混合10%のモルタノレは,水 量が3 %増加しており,そのためにセメントプラス微粉 末の合計量は基本モルタノレのセメント量より 2 %少なく なる.しかし強度比は6図に示すように101と高い.同様 に八朝占土の20%混合,蛙目粘土の10%,20%混合,木 節粘土の10%混合において,それぞれ 100を 越 え て い る.これらはW/C
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が基本モルタルのW/C
より大き く,またセメント量が少ないにもかかわらず,強度比が 100以上となっており,粘土微粉末がセメント以上の働 きをしていることになる圃この原因は粉末度がセメント の約2倍であることおよび,粘土の吸水に原因するW/C
の減少によると考えられる.すなわち, 700'C焼成によ って結晶水は脱水されるが,混合水を加水することによ って再びカオリン格子の中へ吸水され, ζれが混練中に 木 節 約 土 ヨ 〕 訴) 10 蛙 目 前 士 れJO"CfW点柑,1日利率 (%l 引) 10 30 八 草 粘 土 20 10 200 0 6図 考水増一M
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ル 一 八草 蛙日混和材として瀬の戸粘土(木節,蛙白)の利用について
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全部終らずに,モノレタノレ成形以降にも吸収され続けて, 実質ではW/C+P
が基本モルタJレのW/C
より小さくな り,モJレタjレ強度が増加したのではないかと考えられ !仮処理 1000" C処町 500 4肌) 30C 500 制E U ¥ 凶ぷ) 田 川巴組提出 30C 500 40C 300 28 91 材 令 ( 日 ) 28 91 材 有 ( 日 ) 7 図 無処理粘土と100WC蝦焼粘土使用 モノレタjレの強度増進の相違 500 !¥(i{ t,i1_J f 卜 ﹁ J i h E む¥凶ぷ) 1(15と
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'C 熔焼粘土を混和したモルタル 1000'Cで加熱処理した粘土微粉末を混和したモルタノレ は4図に示すように,長期強度の伸びが他の処正室温度l乙 比べて大きくなっている.更にこの関係、を明らかにする ために,強度と材令との関係をとると, 7図l己示すよう になる.強度の伸びは700'C以下のものと, ほぼ類似の 傾向を示しているので代表例として無処理のもののみ図 示した.無処理では,材令が進むに従って強度の伸びが 悪くなっており,基本モノレタルとの強度差は大きくなる 傾向を示している.一方, 10000C蝦焼粘土使用モJレタル では材令が進むに従って,基本モルタJレの強度以上の増 加率を示し,混和率(内割)10%では 3ヶ月強度比が 98および99となって,ポゾラン反応が起っていることを 示している. 乙の実験Eで使用した1000'C処理粘土微粉末は溶融に よって粒子が大きくなったものをそのまま使用した結果 であるが, 吏l乙粉砕して700'C以下と同程度の粉末度 (7000Clll/g前後〕とした場合には, 強度はどれだけ増 加するかを調べた.結果 (28日強度のみ測定)を 8図に 示すが,八草粘土および朝鮮カオリンでは,粉末度を高 くすることによって, 5~10%強度が増加した. しかし 蛙目粘土および木節粘土では強度の増加はみられなかっ た.この点に関しては超微粒子のポゾラン反応を扱って いる研究結果込らみてもまだまだ強度は伸び、るようであ るから,更に詳細な検討が必要と思われる. イ、I!Ilfl1i ~I 判J((¥(:カ オ り ン 9(; 〆 引 J cm'/'1 。ー--" 可 qトラ二与三一八
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結 論 瀬戸地方のカオリン質粘土をフーレーン比表面碕, 7000 ~9000d/;
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の微粉末として,それを,加熱しない状態 で,あるいは400'C,700'Cおよび1000'Cで加熱処理し て,セメント重量のlO~.iO% を置き換えて使用したモル タルのフロー試験および圧縮強度試験 (7日, 28日,お よび91日〕結果から,次のような結論を得た. (1)粘土を用いないモノレタjレと比較して,良好な結果 を示すのは, 700'Cおよび1000'Cで焼成した煩焼粘 土微粉末を,セメントの10%の置き換え率で使用し た場合である.(
2
)
上記の範囲では,木節粘土,蛙目粘土および八草 粘土(普通粘土〕とも,すべて同様に良好な結果を 示すが,混和率を増加すると,多くの混合水を必要268 久 保 直 志 森 野 室 ニ とする.特lと,木節粘土で所要水量の増加が著しく なる.八草粘土は蛙白粘土とよく似た結果を示して おり,この粘土微粉末が他の粘土微粉末と劣る点は 見当らない (3) 1000"C焼成ではカオリン鉱物の構造が変化するた めに, 700"C蝦焼粘土のような吸7Jdとよるフロー値 の著しい低下は起らない そしてポゾラン反応と恩われる強度の増進がみら れる.特lて蛙目粘土では,置き換え率20%のもので も, 3ヶ月強度が,粘土を合まないモルタノレ強度の 99%となる.八草粘土および木節粘土では,いずれ も94%であり, 20%混入ではやや強度の伸びが悪 い. しかし八草粘土の粉末度を高くすると,よくな るようである.なお,粘土の活性については,目下 実験中である. 参 考 文 献 (1)穏村光郎:愛知県瀬戸地域の粘土および珪砂鉱床の 地質学的,鉱物学的研究,地質調査報告,第203号, 昭 和39年1月
(2) Keinosuke Nagasawa : Kaolin Minerals in Cenozoic Sediments of Central Japan, proce巴dings
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(
4
)
名古屋工業技術試験所調査報告も10:瀬戸市地域に おける粘土の基礎的性状の調査 1967年(5) Zdenek Sauman : Study of Reactions betwe己n
CaO or 3CaO・Si02and s-2CaO・Si02and Power station Fly Ash巴sund巴rHydrothermal Conditions,
proc of the 5th International Symposium on the chemistry of Cem巴nt.Tokyo. 1968 part4
Admix-tures and Sepcial cements (vol.IV) PP.122~133 (6) Hans E. Schwiete, P. Kastanja,Udo Ludwig and Peter A.Otto : Inv巴stigationson the Behaviour of
Natural and Artificial Puzzolanas, 5th Symposium on the chemistry of cem叩 ts(VoI,IV)PP, 135~139 (7) Riccaγdo S巴rsaleand paolo Giordano Orsini :
Hydrated phases after Reaction of time with
“pozzolanic" Mateials or with Blast Furn且ceSlags,
5th Symposium on th巴C巴mistryof Cements (vol.
lV)PP.114~121
(8) Adriano Celani. pietl'oA.Moggi and Arturo
Rio : The Diffel'ent Action Mechanism of
Pozzo-lanic Materials and slags in th巴HydraulicBindel's,
5th Symposium on th巴cemi3tryof cピments(vol.IV)
PP.140~147
(9) :Memlコ巴1・sof ACI Committ巴巴 212 : Admixture
in Concrcte.ACI proceedings vo1. 47 s日p.1950
PP. 25~51
(10) Akira Arizumi and Tohru Iwai : Utilization of HalloYeJite as a Strength-Improving Agent for
Concrete, proceedings the Intcrnational clay conference 1969 vol 1 PP. 835~841
札口 山崎寛司:鉱物質微粉末がコンクリートの強度にお
よぼす効果に関する基礎的研究,土木学会 コンクリー
トライブラリー 第8号 1963年 7月 PP. 25~58
(
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